JPH08137772A - プロトコル環境の設定装置およびその設定方法 - Google Patents

プロトコル環境の設定装置およびその設定方法

Info

Publication number
JPH08137772A
JPH08137772A JP6273521A JP27352194A JPH08137772A JP H08137772 A JPH08137772 A JP H08137772A JP 6273521 A JP6273521 A JP 6273521A JP 27352194 A JP27352194 A JP 27352194A JP H08137772 A JPH08137772 A JP H08137772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protocol
environment
setting
information
storage means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6273521A
Other languages
English (en)
Inventor
Midori Maezawa
みどり 前澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6273521A priority Critical patent/JPH08137772A/ja
Publication of JPH08137772A publication Critical patent/JPH08137772A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定のプロトコルを使用した通信を制御する
通信用ドライバが参照する環境定義の設定を正確に行え
るようにする。 【構成】 X.29(上位プロトコル)に対して環境を
設定するときには、X.25(下位プロトコル)に対し
て環境が設定されているか否かをチェックし、設定され
ていなければ、X.25の設定を行うようにユーザに対
して要求する(S1,S2)。X.29とX.25に対
して同じ環境情報を設定する必要がある項目では、X.
25に対して設定した環境情報を獲得し、その環境情報
をX.29の環境として設定する(S4,S5)。X.
29に対して設定する環境情報の値をX.25に対して
設定した環境情報の値の範囲内とする必要がある項目で
は、X.29に対する環境情報として入力した値が上記
範囲内でなかった場合に、再設定を要求する(S6〜S
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報処理装置が
ネットワークを介して情報の通信を行うシステムにおい
て、該情報処理装置に実装される通信プログラムが該通
信時に参照するプロトコルの環境定義情報を設定する装
置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロトコルは、ネットワークアーキテク
チャの階層(レイヤ)に定義された通信機能を実現する
ために、接続・切断手順、交信手順、信号フォーマット
等を定めた通信規約である。例えば、OSI参照モデル
は7階層(レイヤ)からなり、各レイヤ毎にプロトコル
が存在する。
【0003】各レイヤは、その上位レイヤに対してサー
ビスを提供する。また、各レイヤが上位レイヤにサービ
スを提供するときには、該レイヤは、その下位レイヤか
ら得られるサービスを提供する。このように、通信サー
ビスを階層化アーキテクチャとすることにより、各レイ
ヤ内に実装されるハードウェアおよびソフトウェアをモ
ジュール化することができる。
【0004】ところで、ネットワークを介して、例えば
ホストと端末が通信を行う場合、各プロトコル毎に通信
用プログラム(通信用ドライバ)が必要とする情報、す
なわち通信用ドライバの環境を設定する必要がある(環
境定義)。そして、各プロトコル用の通信ドライバがそ
の設定された環境に従って、ホスト−端末間の通信を制
御する。以下では、パケット交換網を介して、ホストと
端末との間またはホストと他ホストが接続されたコンピ
ュータネットワークとの間の通信で使用されるX.25
プロトコル(以下、X.25)と、その上位プロトコル
であるX.29プロトコル(以下、X.29)とを用い
てホスト−端末間での通信を制御する通信用ドライバの
ための環境設定方法について説明する。
【0005】図13は、下位プロトコルであるX.25
用の環境設定ファイルの構成を示す図である。同図に示
す各項目を説明する。「ホスト名」は、ネットワークに
接続されている複数のホストを識別する名前である。
「ネットワークID」は、複数のネットワークどうしが
接続された大規模ネットワークにおいて、各ネットワー
クを識別するための番号である。「ネットワークタイ
プ」は、使用するネットワークのタイプを示す番号であ
り、“0”が1980年版X.25を示し、“1”が1
984年版X.25を示す。「ライン名」は、ホストと
端末との間、または自ホストと相手ホストその間に設定
される回線を識別するための名前である。「論理チャネ
ル数」は、上記各回線上に設定される論理チャネルの本
数であり、接続可能な端末数を指定する。「回線速度」
は、所定のデータ伝送速度を指定する番号であり、たと
えば、“4”〜“11”によって1200bps 〜64kb
psを指定する。「インタフェイス」は、使用する回線の
種別を示し、“x”がX.25のXインタフェイスであ
り、“v”がX.25のVインタフェイスである。これ
ら各項目の設定は、ユーザが、ホストシステムにおい
て、ユーティリティプログラムのひとつであるシステム
環境設定用プログラムを用いて入力する。
【0006】X.25の上位プロトコルであるX.29
に対する環境設定は、これも、ユーザがホストシステム
においてシステム環境設定用プログラムを用いて入力す
る。このX.29に対する環境設定のための入力操作
は、その下位プロトコルであるX.25に対する環境設
定の入力とは独立して行われ、通常、X.25に対する
環境を設定した後に行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】X.29の環境設定項
目は、X.25の環境設定項目と全てが共通しているわ
けではないが、その一部が共通している。すなわち、図
13に示されているように、X.29に対しても、X.
25と同様に「ホスト名」、「ライン名」、「ネットワ
ークID」および「論理チャネル数」を設定する。
【0008】X.29の環境設定を行う際、上記X.2
5と共通の上記4つの項目を設定するときの手順につい
て図14を参照しながら説明する。同図には、ホストと
して「host-2」を用いる通信の設定手順が示されてお
り、システム環境設定用プログラムによって表示される
画面上で各項目の環境情報を入力する。ここで、X.2
9に対する環境設定は、X.25に対する環境設定とは
独立して行う。また、X.29に対して環境を設定する
ときには、X.25に対して設定した環境情報が画面に
表示されることはなく、サービスエンジニア等が実際の
システム環境に従って入力する。ここでは、「ホスト
名」、「ライン名」、「ネットワークID」および「論
理チャネル数」としてそれぞれ“host-2”、“line
2”、“01”及び“8”を入力したものとする()。
システム環境設定用プログラムは、上記入力情報を基に
X.29用の環境設定ファイルを作成する()。
【0009】上記環境設定を行ったホストと端末との間
でX.25およびX.29を用いて通信する場合には、
X.25ドライバおよびX.29ドライバが、それぞれ
X.25用環境設定ファイルおよびX.29用環境設定
ファイルから環境情報を取り出し、それらの環境情報に
基づいてホスト−端末間の通信を制御する。
【0010】しかしながら、上記4つの項目に関して
は、上位プロトコル(X.29)に対して設定可能な環
境は、下位プロトコル(X.25)に対して設定してあ
る環境情報によって制約を受ける。すなわち、図15に
示すように、X.29に対して設定する「ホスト名」お
よび「ネットワークID」は、X.25に対して設定し
たものと同じでなくてはならない。また、X.29に対
して設定する「ライン名」は、X.25に対して設定し
たものの中から選ばなくてはならない(X.25に対し
て1つの「ライン名」のみが設定されている場合には、
同一でなくてはならない)。さらに、X.29に対して
設定する「論理チャネル数」は、X.25に対して設定
した値の範囲内でなくてはならない。
【0011】したがって、X.25ドライバおよびX.
29ドライバが、それぞれ図13および図14に示した
各環境設定ファイルを参照して「host 2」を用いた通信
を行おうとすると、「ライン名」および「ネットワーク
ID」が一致しておらず、また、上位プロトコルに対し
て設定された「論理チャネル数」は下位プロトコルに対
して設定された「論理チャネル数」よりも大きくなって
いるので(範囲外)、通信エラーが発生するなどして正
常動作ができない。
【0012】上記問題は、X.25に対して設定した値
をメモするなどしておき、X.29に対する設定をする
ときにそのメモを見ながら入力すれば解決できるが、ユ
ーザはこのような設定作業を煩わしく感じる。また、
「ホスト名」および「ネットワークID」のように、上
位および下位プロトコルに対して同じ値を設定する項目
に関しては、同じ入力作業を繰り返すことになるため作
業効率が悪く、また、人為的な入力ミス等を皆無にする
ことは不可能であるので正確な環境設定の妨げとなって
いる。
【0013】上記問題は、X.25およびX.29に対
する環境設定に関してのみ生じるものではなく、2つの
プロトコルが上位−下位の階層関係にあり、かつ、一方
のプロトコルに対して設定した環境定義に従って他方の
プロトコルに対する環境定義を設定する必要がある場合
に発生する。
【0014】本発明は上記問題を解決するものであり、
ネットワークを介して接続された複数の情報処理装置が
所定のプロトコルを使用して通信を行うコンピュータネ
ットワークにおいて、該通信を制御する通信ドライバ
(通信プログラム)が参照する環境定義の設定を正確に
行い、該通信ドライバが確実に正常動作できるようにす
ることを可能とするプロトコル環境の設定装置およびそ
の方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のプロトコル環境
の設定装置は、第1および第2のプロトコルを使用して
通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
ロトコルに対して設定する装置を前提とする。
【0016】請求項1に記載のプロトコル環境の設定装
置は、図1に示す各手段1〜3を有する。第1の記憶手
段1は、第1のプロトコルに対して設定された環境情報
を格納する。第2の記憶手段2は、第2のプロトコルに
対して設定された環境情報を格納する。設定手段3は、
第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、上記
第1及び第2のプロトコルに対して同じ情報を設定する
必要がある項目について、上記第1のプロトコルの該項
目の設定情報を第1の記憶手段1から獲得し、その獲得
した第1のプロトコルの設定情報を第2の記憶手段2に
設定する。
【0017】請求項2に記載のプロトコル環境の設定装
置は、図1に示す各手段1、2、4および5を有する。
表示手段4は、第2のプロトコルに対して環境を設定す
るときに、その第2のプロトコルに対して設定するある
項目が上記第1のプロトコルの同一項目に対して設定さ
れている情報に対して所定の条件を満たす必要がある場
合、上記第1のプロトコルの該項目に対して設定されて
いる情報を第1の記憶手段1から獲得し、その獲得した
情報を表示する。設定手段5は、ユーザが、表示手段4
に表示されている上記第1のプロトコルの環境情報を参
照して所定の情報を入力したときに、その入力情報が上
記条件を満たす場合に該入力情報を第2の記憶手段2に
設定する。
【0018】本発明のプロトコル環境の設定装置は、例
えば請求項3に記載のように、上記請求項1または2に
記載の装置に判断手段6および要求手段7をさらに設け
てもよい。判断手段6は、第2のプロトコルに対して環
境を設定するときに、第1の記憶手段1を参照して、上
記第1のプロトコルに対して環境が設定されているか否
かを判断する。要求手段7は、判断手段6によって上記
第1のプロトコルに対してまだ環境が設定されていない
と判断された場合に、ユーザに対して上記第1のプロト
コルに対して環境を設定するように要求する。
【0019】本発明の請求項4に記載のプロトコル環境
の設定装置は、図2に示すように、上記手段1および2
に加え、以下の各手段11〜14を有する。第1の設定
手段11は、上記設定手段3と同じである。入力判断手
段12は、第2のプロトコルに対して環境を設定すると
きに、該第2のプロトコルに対して設定するある項目が
上記第1のプロトコルの同一項目に対して設定されてい
る情報に対して所定の条件を満たす必要がある場合、第
1の記憶手段1を参照することによって、ユーザから入
力された情報が上記条件を満たしているか否かを判断す
る。第2の設定手段13は、入力判断手段12によって
上記入力情報が上記条件を満たしていると判断された場
合に、該入力情報を第2の記憶手段2に設定する。再設
定要求手段14は、入力判断手段12によって上記入力
情報が上記条件を満たしていないと判断された場合に、
上記ユーザに対して上記項目に対して第2のプロトコル
の環境を再設定するように要求する。
【0020】第1の記憶手段1および第2の記憶手段2
は、例えばRAM等からなり、上記各手段3〜7および
11〜14は、各手段が実行する処理手順が記述されて
いるプログラム、該プログラムを実行するCPU、該プ
ログラムを格納するメモリ等からなる。該プログラム
は、例えばユーティリティプログラムとして実現する。
また、上記第1および第2のプロトコルは、例えば下位
プロトコルとその上位プロトコルである。
【0021】
【作用】請求項1に記載のプロトコル環境の設定装置に
よれば、第1および第2のプロトコルに対して同じ情報
を設定する必要がある項目については、設定手段3が、
上記第1のプロトコルの該項目の設定情報を第1の記憶
手段1から獲得し、その獲得した第1のプロトコルの設
定情報を第2のプロトコルの環境情報として第2の記憶
手段2に設定するので、正確な環境設定を自動的に行う
ことができる。
【0022】請求項2に記載のプロトコル環境の設定装
置によれば、第2のプロトコルに対して設定する環境情
報を第1のプロトコルに対して設定した環境情報に対し
て所定の条件を満たす必要がある項目については、ユー
ザは、表示手段4が表示する上記第1のプロトコルの環
境情報を参照しながら第2のプロトコルに対して環境を
設定できるので、確実に上記条件を満たすように適切な
プロトコル環境を設定できる。
【0023】さらに、請求項3に記載のプロトコル環境
の設定装置によれば、第2のプロトコルに対して環境を
設定するときに、第1のプロトコルに環境が設定されて
いない場合、判断手段6がその旨を検出し、要求手段7
がユーザに対して第1のプロトコルに対して環境を設定
するように要求するので、プロトコル設定作業がより効
率的になる。
【0024】請求項4に記載のプロトコル環境の設定装
置によれば、第2のプロトコルに対して設定する環境情
報を第1のプロトコルに対して設定した環境情報に対し
て所定の条件を満たす必要がある項目については、ユー
ザからの入力情報が上記条件を満たしていない場合、再
設定要求手段14が上記ユーザに対して上記項目に対す
る第2のプロトコルの環境を再設定するように要求する
ので、不適当な環境設定を防ぐことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図3は、自ホスト30がX.29を使
用してTTY端末22〜25、28、29および相手ホ
スト26とコンピュータネットワーク通信を行うシステ
ムの回線接続形態の一例を説明する構成図である。
【0026】自ホスト30は、line 1〜line 4の通信回
線を備えており、line 1及びline 2は、ホスト「host-
1」に収容され、line 3、line 4はそれぞれホスト「hos
t-2」およびホスト「host-3」に収容されている。
【0027】ネットワークAは、ネットワークIDとし
て“01”が割り当てられており、パケット交換網21を
有する。パケット交換網21は、line 1およびline 2を
介してホスト名が「host-1」のホストと接続され、line
3を介してホスト名が「host-2」のホストと接続されて
いる。また、パケット交換網21は、TTY端末22〜
25を収容している。TTY端末22,23はline 1に
接続され、TTY端末24はline 2に接続され、TTY
端末25はline 3に接続されている。さらに、line 1に
は、相手ホスト26が接続されている。
【0028】一方、ネットワークBは、ネットワークI
Dとして“02”が割り当てられており、パケット交換網
27を有する。パケット交換網27は、line 4を介して
ホスト名が「host-3」のホストと接続され、また、その
line 4にTTY端末28、29が接続されている。
【0029】図4は、図3に示した自ホスト30に収容
されるホスト名が「host-1」のホスト30Aの構成とそ
のホスト30Aに接続されるline 1およびline 2を介し
てパケット交換網21に収容されるTTY端末22〜2
4および相手ホスト26との間のX.29のネットワー
ク構成図である。なお、図3では特に図示しなかった
が、TTY端末22〜24は、パケット交換網21内に
設けられたPAD(パケット組立・分解機能)21Aに
line 1およびline 2を介して接続されている。
【0030】X.29を使用して通信を行う場合、以下
のプロセス等がある。即ち、slinkプロセス31、ttymo
nプロセス32およびx25conf プロセス33である。sli
nkプロセス31は、ストリームのリンクの実行コマンド
であるslink コマンドの入力によって実行される。ttym
onプロセス32は、TTY端末22〜24または相手ホ
スト26との間で授受される情報を監視する。x25conf
プロセス33は、slink プロセス31によってストリー
ムが構築された後にX.25ドライバ制御ストリームを
オープンしてプロトコル環境設定ファイルの内容をX.
25ドライバ38に通知する。
【0031】X.29を使用して通信を行う場合、ホス
ト名が「host-1」であるホスト30Aは、以下のカーネ
ルの各モジュールを利用する。すなわち、ファイル管理
・ストリームヘッドモジュール34、ttcompatモジュー
ル35、LDTERMモジュール36、X.29ドライバ3
7、X.25ドライバ38およびネットワーク共通制御
モジュール39を利用する。
【0032】ファイル管理・ストリームヘッドモジュー
ル34は、上記各プロセス31〜33からの指示に従っ
て、ファイルの生成・参照・書込み等のファイル管理、
および上記X.25ドライバ制御ストリーム上でのメッ
セージの授受のために用いられる入出力待ち行列である
ストリームヘッド等の構築を行う。ttcompatモジュール
35は、STREAMS 互換モジュールである。LDTERMモジュ
ール36は、下位プロトコルを制御するモジュールであ
り、X.29ドライバ37の上位の機能を制御する。
X.29ドライバ37は、X.25による通信を制御す
る。X.25ドライバ38は、X.25パケットを生成
する。ネットワーク共通制御モジュール39は、X.2
9およびX.25を使用した通信のみではなく、その他
の各種形態でのネットワークにおける通信を制御する。
【0033】さらに、ホスト30A(ホスト「host-
1」)は、コンソール機能を有するディスプレイ41お
よび各種データを格納するハードディスク42を備えて
いる。上記ホスト名が「host-1」であるホスト30Aが
他端末と通信するときには、各ドライバがその通信で使
用するプロトコルに対して設定してある環境を参照す
る。たとえば、パケット交換網21を介して、X.25
およびX.29を使用してTTY端末22〜24または
相手ホスト26と通信するときには、X.25ドライバ
38およびX.29ドライバ37が、それぞれX.25
およびX.29に対して設定された環境定義情報を参照
して通信を行う。これら各プロトコルに対して設定する
環境定義は、サービスエンジニア等のユーザがディスプ
レイ41の表示画面を用いて設定し、プロトコル環境設
定ファイルとしてハードディスク42上の所定ディレク
トリに格納され、必要に応じて参照される。
【0034】図5は、図4に示すハードディスク42上
の所定ディレクトリに格納されているX.25用環境設
定ファイルの内容を示す図であり、図3に示すコンピュ
ータネットワーク構成に基づいて設定された環境定義情
報の値が書き込まれている。X.25用環境設定ファイ
ルは、自ホスト30において所定のコマンドによって起
動されるユーティリティ・プログラムの1つであるシス
テム環境設定用プログラムによって作成される。システ
ム環境設定用プログラムは、サービスエンジニア等のユ
ーザが入力する各環境定義項目の値をX.25用環境設
定ファイルに設定する。
【0035】同図に示すように、X.25用環境設定フ
ァイルは、コンピュータネットワークに設けられた各ラ
イン毎に(「ライン名」毎に)作成された1つまたは複
数のレコードからなる。したがって、ある「ライン名」
を指定すれば、その「ライン名」に対応するレコードか
ら各環境定義項目の情報を得ることができる。たとえ
ば、各レコードの「ライン名」を検索することによっ
て、当該ホストのホスト名(「host-1」〜「host-3」)
の情報を得ることができる。このように、「ライン名」
をキーとしてX.25用環境設定ファイルをレコード検
索することによって所望の環境定義情報を得ることが出
来る。
【0036】次に、図6および図7を参照しながら、
X.29に対する環境設定の手順を説明する。X.29
に対する環境設定は、自ホスト30において上記システ
ム環境設定用プログラムを起動して行う。なお、以下で
は、X.25に対する環境設定が既になされており、そ
の設定内容がX.25用環境設定ファイルに格納されて
いるものとして説明を進めるが、X.29に対して環境
を設定するときに、X.25に対する環境設定がなされ
ていない場合には、システム環境設定用プログラムが、
X.25に対する環境設定を行うようにユーザに要求す
る。即ち、「X.25の環境設定を行いますか?」のメ
ッセージに対して、“YES ”のときは、ディスプレイ4
1にX.25の環境設定画面を表示し、ユーザに設定さ
せる。そして、X.25の環境設定の一連の処理が終了
すると、X.29の環境設定画面が表示され、設定がつ
づけられる。
【0037】図6(a) は、X.29に対する環境設定を
行うときの画面イメージであり、システム環境設定用プ
ログラムによってディスプレイ41に表示される。設定
画面51には、設定すべき項目の名称がその表示または
入力フィールドと共に表示されており、ユーザが入力し
た値、またはシステム環境設定用プログラムがX.25
用環境設定ファイルから獲得した値が該フィールドに表
示される。なお、ユーザが入力する項目に対応する入力
フィールドには、下線51aが表示される。選択画面5
2は、ユーザからに指示に応じて、設定値の候補リス
ト、または設定可能な範囲を示す情報が表示される領域
である。選択キー53−1〜53−8は、各種機能を実
行させるためのファンクションキーであり、キーボード
上の対応するファンクションキーを押すことにより、あ
るいはその上にカーソルを重ね合わせてクリックするこ
とにより選択する。選択キー53−1は「ライン名」設
定用のキーであり、選択キー53−2は「論理チャネル
数」設定用のキーである。
【0038】X.29に対する環境設定は、先ずキー項
目である「ライン名」を設定することによって開始され
る。「ライン名」の設定方法としては以下の2通りがあ
る。第1の方法では、ユーザが所望の「ライン名」をキ
ー入力する。「ライン名」が入力されると、システム環
境設定用プログラムは、X.25用環境設定ファイルを
参照し、上記入力された「ライン名」がX.25用環境
設定ファイルに設定されている「ライン名」の中に含ま
れているか否かをチェックする。含まれている場合に
は、上記入力された「ライン名」を設定画面51の当該
入力フィールド51aに表示し、含まれていない場合に
は、上記入力された「ライン名」が不適当であると判断
し、ユーザに対して「ライン名」を再入力するように要
求する。この要求は、例えばワーニング・メッセージの
表示などにより行われる。上述の例では、X.29に対
する環境設定として“line 1”〜“line 4”の中のいず
れかが入力されれば、その名前がX.29の「ライン
名」として設定され、設定画面51の当該入力フィール
ド51aに表示される。
【0039】「ライン名」を入力するための第2の方法
では、ユーザが選択キー53−1を操作する。選択キー
53−1が操作されると、システム環境設定用プログラ
ムは図5に示すX.25用環境設定ファイルの全てのレ
コードから「ライン名」を獲得し、それらを選択画面5
2に表示する。選択キー53−1を選択したときの選択
画面52のイメージを図6(b) に示す。ユーザは、選択
画面52に表示されている「ライン名」(“line 1”〜
“line 4”)の中からいずれか1つの「ライン名」を選
択してキー入力する。あるいは、選択画面52に表示さ
れている「ライン名」のうちの所定の「ライン名」の上
にカーソルを重ね合わせてクリックすることにより、ま
たは実行キーを押下することにより選択する。
【0040】ここでは、第1または第2のいずれかの方
法によって、“line 1”が選択されたものとする。シス
テム環境設定用プログラムは、上述のようにして「ライ
ン名」が選択(入力)されると、その「ライン名」を設
定画面51の当該フィールドに表示する。
【0041】「ライン名」が設定されると、システム環
境設定用プログラムは、図5に示すX.25用環境設定
ファイルから、該「ライン名」が設定されているレコー
ドを検索し、そのレコードから「ホスト名」および「ネ
ットワークID」を獲得し、それらを設定画面51の当
該フィールドに表示する。ここでは、“line 1”をキー
としてX.25用環境設定ファイルを検索し、「ホスト
名」および「ネットワークID」として“host-1”およ
び“01”を獲得し、図7(a) に示すように、それらを設
定画面51に表示する。
【0042】続いて、「論理チャネル数」を設定する。
「論理チャネル数」の設定方法としては、「ライン名」
の設定と同様に、以下の2通りがある。第1の方法で
は、ユーザが所望の「論理チャネル数」をキー入力す
る。「論理チャネル数」が入力されると、システム環境
設定用プログラムは、“line 1”をキーとしてX.25
用環境設定ファイルを参照し、上記入力された「論理チ
ャネル数」がX.25用環境設定ファイルに設定されて
いる「論理チャネル数」の範囲内であるか否かをチェッ
クする。範囲内である場合には、上記入力された「論理
チャネル数」を設定画面51の当該フィールドに表示
し、範囲外である場合には、上記入力された「論理チャ
ネル数」が不適当であると判断し、ユーザに対して「論
理チャネル数」を再入力するように、ワーニング・メッ
セージの表示などによって要求する。上述の例の場合、
図5に示すように、X.25用環境設定ファイルにおい
て“line1”に対応する「論理チャネル数」は“5”に
設定されているので、X.29に対する環境設定として
“1”〜“5”の中のいずれかが入力されれば、その値
がX.29の「論理チャネル数」として設定され、設定
画面51に表示される。
【0043】第2の方法では、選択キー53−2を操作
する。選択キー53−2が操作されると、システム環境
設定用プログラムは、図5に示すX.25用環境設定フ
ァイルから“line 1”に対応する「論理チャネル数」を
獲得し、その値を選択画面52に表示する。選択キー5
3−2を選択したときの選択画面52のイメージを図7
(b) に示す。ユーザは、選択画面52に表示されている
「論理チャネル数」(“5”)を参照し、その値を越え
ない範囲内の値を入力する。そして、その入力値がX.
29の「論理チャネル数」として設定される。
【0044】上記X.29に対する環境設定について、
X.25の環境設定がなされていない場合の処理、およ
び各項目毎の処理をまとめた表を図8に示す。上述のよ
うに、本実施例のプロトコル環境設定方法によれば、
「ホスト名」および「ネットワークID」のように、
X.29(上位プロトコル)の設定環境をX.25(下
位プロトコル)の設定環境と同じにする必要がある項目
では、X.29に対する設定を行うときに、X.25に
対して設定した環境を自動的に獲得して、その獲得した
情報をX.29の環境として設定するので、それら2つ
のプロトコル間で設定環境が不一致となることはなく、
確実にX.29を使用した通信が出来る。また、「ライ
ン名」および「論理チャネル数」のように、X.29の
環境をX.25に対して設定した環境の中から選ぶ必要
がある項目、またはX.29の環境をX.25に対して
設定した環境の設定値の範囲内とする必要がある項目で
は、X.29に対する設定を行うときに、X.25に対
して設定した環境を参照するので、適切な設定が可能と
なり、確実にX.29を使用した通信が出来るようにな
る。次に、図9〜図11に示すフローチャートを参照し
ながら、上記システム環境設定用プログラムによって行
われるプロトコル環境の設定処理について詳細に説明す
る。ここでは、上記説明した実施例と同様に、下位プロ
トコルとしてX.25、上位プロトコルとしてX.29
を採り上げ、上位プロトコルに対する設定を行うときの
処理について説明する。
【0045】まず、ユーザが、自ホスト30において、
システム環境設定用プログラムを起動し、X.29に対
する環境設定を行うことを指示すると、ステップS1で
は、図5に示すX.25用環境設定ファイルを参照し、
X.25に対する環境設定として、X.29で使用する
項目が設定されているが否かチェックする。即ち、X.
25用環境設定ファイルにおいて、「ホスト名」、「ラ
イン名」、「ネットワークID」および「論理チャネル
数」が設定されているか否かを調べる。
【0046】X.25に対して上記項目が設定されてい
なければ(ステップS1:NO)、ステップS2におい
て、例えば、設定画面51に「X.25に対する環境設
定がされていません」とワーニング・メッセージを表示
し、ユーザにX.25に対する環境定義を設定するよう
に要求する。そして、ユーザが、該要求に応じてそれら
項目をX.25用環境設定ファイルに設定すると、ステ
ップS3へ進む。
【0047】一方、X.25に対して上記項目が既に設
定されていれば(ステップS1:YES)、ステップS
3において、例えば、図6に示すような画面を表示し、
ユーザに「ライン名」の入力を要求する。ここでは、図
7で説明したように“line 1”を入力したものとする。
【0048】つづいて、システム環境設定用プログラム
は、X.29に対して設定すべき項目を1つずつスキャ
ンし、各項目について以下の処理を行う。すなわち、ス
テップS4において、設定対象となる項目が、X.25
に対して設定した情報と同じ情報をX.29で使用する
必要がある項目であるか否かをチェックする。ここで
は、「ホスト名」および「ネットワークID」が上記項
目に該当する。したがって、設定対象となる項目が、
「ホスト名」または「ネットワークID」であった場合
には(ステップS4:YES)、ステップS5におい
て、その項目についてX.29に対する環境設定を行
い、ステップS6へ進む。一方、設定対象となる項目
が、「ホスト名」または「ネットワークID」以外であ
った場合には(ステップS4:NO)、そのままステッ
プS6へ進む。
【0049】ここで、ステップS4およびS5の処理を
図10のフローチャートを参照しながら詳細に説明す
る。図10に示すステップS21は図9のステップS4
に対応し、ステップS22およびS23がステップS5
に対応する。
【0050】設定対象となる項目が、「ホスト名」また
は「ネットワークID」であった場合には(ステップS
21:YES)、ステップS22において、システム環
境設定用プログラムは、上記入力された「ライン名」を
キーとしてX.25用環境設定ファイルの各レコードを
検索して、X.25に対して設定した上記「ライン名」
に対応する「ホスト名」または「ネットワークID」を
獲得する。ここでは、上記ステップS3において、「ラ
イン名」として“line 1”が設定されているので、“li
ne 1”をキーとして図5に示すX.25用環境設定ファ
イルの各レコードを検索し、「ホスト名」であれば“ho
st-1”を獲得し、「ネットワークID」であれば“01”
を獲得する。
【0051】続いて、ステップS23において、上記獲
得した情報を、X.29に対する設定情報として、不図
示のX.29用環境設定ファイルに設定(書込)する。
そして、それら獲得した情報を、たとえば図7(a) に示
すように、設定画面51に表示する。
【0052】図9に戻る。ステップS6では、設定対象
となる項目が、X.25に対して設定した情報の範囲内
でX.29の情報を設定する必要がある項目であるか否
かをチェックする。ここでは、「論理チャネル数」が上
記項目に該当する。したがって、設定対象となる項目が
「論理チャネル数」であった場合には(ステップS6:
YES)、ステップS7においてその項目についてX.
29に対する環境設定を行う。そして、ステップS8
で、上記ステップS7での設定が適切であるか否かを判
断し、適切であれば(ステップS8:YES)ステップ
S10へ進み、適切でなければ(ステップS8:NO)
ステップS7へ戻る。
【0053】一方、設定対象となる項目が「論理チャネ
ル数」以外であった場合には(ステップS6:NO)、
ステップS9において、その項目についてX.29に対
する環境設定を行う。なお、「ライン名」、「ホスト
名」または「ネットワークID」については既に設定さ
れているので、このステップで設定する項目は、X.2
5に対して設定した情報と無関係に、X.29に対して
独自に設定する項目のみである。そして、ステップS9
の処理が終わると、ステップS10へ進む。
【0054】ここで、ステップS6〜S8の処理を図1
1のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。図
11に示すステップS31およびS36はそれぞれ図9
のステップS6およびS8に対応し、ステップS32〜
S35がステップS7に対応する。
【0055】設定対象となる項目が「論理チャネル数」
であった場合には(ステップS31:YES)、ステッ
プS32において、システム環境設定用プログラムは、
図7に示す選択キー53−2が押されたか否かを判断す
る。
【0056】選択キー53−2が押された場合には(ス
テップS32:YES)、ステップS33において、シ
ステム環境設定用プログラムは、上記「ライン名」をキ
ーとしてX.25用環境設定ファイルを検索して、X.
25に対して設定した「論理チャネル数」を獲得する。
ここでは、上記ステップS22での処理と同様に“line
1”を基に図5に示すX.25用環境設定ファイルを検
索し、「論理チャネル数」として“5”を獲得する。そ
して、図7に示すように、選択画面52に“5”を表示
する。つづいて、ステップS34では、ユーザが、上記
選択画面52の表示内容を参照しながら所望の値を設定
(入力)し、ステップS36へ進む。一方、選択キー5
3−2が押されることなく(ステップS32:NO)、
ステップS35においてX.29に対する「論理チャネ
ル数」が設定(入力)された場合には、そのままステッ
プS36へ進む。
【0057】ステップS36では、上記ステップS34
またはS35で入力された「論理チャネル数」が、X.
25に対して設定した「論理チャネル数」が示す範囲
(“1”〜“5”)内であるか否かをチェックする。な
お、X.25に対して設定した「論理チャネル数」は、
ステップS3で設定した“line 1”を基にX.25用環
境設定ファイルを検索して獲得するが、上記ステップS
32において選択キーが押された場合には、ステップS
33で獲得した情報をステップS36の判断処理で利用
する。
【0058】上記入力された「論理チャネル数」が、
X.25に対して設定した「論理チャネル数」が示す範
囲(“1”〜“5”)内であった場合には(ステップS
36:YES)、その入力情報をX.29に対する設定
情報として不図示のX.29用環境設定ファイルに設定
(書込)する。一方、上記入力された「論理チャネル
数」が、X.25に対して設定した「論理チャネル数」
が示す範囲外であれば(ステップS32:NO)、その
入力情報が不適当であると判断し、システム環境設定用
プログラムは、たとえば、設定画面51に「論理チャネ
ル数の設定がまちがっています。再設定してくださ
い。」というワーニング・メッセージを表示し、ユーザ
に再設定を要求する。この表示に応じてユーザが再設定
を行うと、ステップS32以降の処理が実行される。な
お、上記ステップS34またはS35において、「論理
チャネル数」として“0”が入力された場合には、ステ
ップS36で「範囲外」とみなされ、ユーザに対して再
設定が要求される。
【0059】図9に戻る。上記ステップS1〜S9の処
理が終わると、ステップS10において、X.29に対
する項目として未設定の項目があるか否かを調べる。未
設定の項目があれば(ステップS10:YES)、ステ
ップS1に戻って上記説明した処理を繰り返す。尚、
X.29のキー項目(「ライン名」)はすでに設定され
ているので、2回目以降の処理では、ステップS3をス
キップする。あるいは、ステップS1において、X.2
5に対してすべての項目が設定されていることを確認し
た場合には、ステップS10で未設定の項目があった場
合にステップS4に戻るようにしてもよい。一方、X.
29に対する環境をすべての項目について設定した場合
には(ステップS32:NO)、X.29に対するプロ
トコル環境設定を終了する。
【0060】なお、上記ステップS3においてX.29
のキー項目を設定しているが、この設定は、例えば図1
1に示すフローチャートの処理に従って行う。すなわ
ち、ステップS32において 図6に示す選択キー53
−1が押されてた場合には、ステップS33において、
システム環境設定用プログラムは、X.25用環境設定
ファイルを参照して、X.25に対して設定されている
全ての「ライン名」を獲得する。ここでは、X.25用
環境設定ファイルに格納されている全ての「ライン名」
を獲得し、図6に示すように選択画面52にそれらを表
示する。続いて、ステップS34では、ユーザが、上記
選択画面52の内容を参照しながら所望の「ライン名」
を選択する。一方、選択キー53−1が押されることな
くX.29に対する「ライン名」が設定(入力)された
場合には、そのままステップS36へ進む。
【0061】ステップS36では、上記ステップS34
またはS35で入力された「ライン名」が、X.25に
対して設定された「ライン名」のいずれか(“line 1”
〜“line 4”)であるか否かをチェックする。上記入力
された「ライン名」が、“line 1”〜“line 4”の中の
いずれかであれば、その入力情報をX.29に対する設
定情報として不図示のX.29用環境設定ファイルに設
定(書込)し、“line1”〜“line 4”以外であれば、
ユーザに再設定を要求する。
【0062】以上のようにして設定されたX.29に対
する環境定義情報は、X.29用環境設定ファイルとし
てハードディスク42に格納される。そして、自ホスト
30が、X.29を使用して他端末と通信するときに
は、X.29ドライバ37が該X.29用環境設定ファ
イルに設定されている環境を参照して、X.29に基づ
く通信の制御を行う。
【0063】上記実施例においては、上位・下位プロト
コルとしてX.29とX.25との組合せを採り上げて
説明したが、本発明は他のプロトコルの組合せに対して
も適用可能である。また、上記実施例では、自ホスト3
0と各TTY端末との間の通信をX.29およびX.2
5を使用したパケット通信として説明したが、自ホスト
30は、LANや電話網などに対応する各種インタフェ
ースも備えている。その構成を図12に示す。
【0064】図12において、VCP ドライバ63は、VC
P アプリケーション62からの要求に従ってTCP/IPによ
る通信を行うドライバである。TImod モジュール64
は、ユーザアプリケーション61からの要求に従ってト
ランスポート層のインタフェイス機能を実行するSTREAM
S モジュールである。TLmod モジュール65は、TImod
モジュール64からの依頼を受けてX.25ドライバ3
8とリンクするSTREAMS互換モジュールである。HDLCモ
ジュール66は、X.25ドライバ38によって作成さ
れたX.25パケットに対してハイレベル・データリン
ク制御手順により伝送制御を行うモジュールであり、VC
P ドライバ63ともリンクする。LNDFC モジュール67
は、イーサネットにおけるネットワーク通信においてVC
P ドライバ63の下位プロトコルを制御するモジュール
である。その他、イーサネット用ドライバであるEthern
etドライバ68、TTY ドライバ69、RS232Cドライバ7
0、Q931ドライバ71、Q921ドライバ72が設けられて
いる。
【0065】また、入出力部としては以下を備える。SC
SIコントローラ73は、ハードディスク42や磁気テー
プ記憶装置78等への読出し・書込み動作を制御する。
回線カード74は、line 1およびline 2を介してパケッ
ト交換網21に接続される。ethernetボード75は、イ
ーサネットLANに接続されるボードであり、衝突監視
などを実行する。さらに、RS232C用ボード76、モデム
77を備える。
【0066】ホスト30は、通信形態に応じて、その通
信に対応する通信ドライバまたはモジュールを用いる。
このとき、各通信ドライバまたはモジュールは、それぞ
れそれら通信ドライバまたはモジュールのために設定さ
れた環境定義を参照して通信を制御するが、それらの環
境定義は、それぞれハードディスク42に格納されてい
る。そして、本発明の環境設定装置および方法は、それ
ら環境定義を設定するときに適用される。上記実施例で
は、X.25とX.29との組合せについて説明した
が、本発明は以下の組合せについても適用可能であり、
その組合せ例を示す。 上位プロトコル 下位プロトコル VCP X.25 VCP HDLC VCP LNDFC X.25 HDLC LNDFC Ethernet LDTERM X.29 HDLC Q931 Q931 Q921 上記各組合せにおいて、両プロトコルに対して共通に環
境設定する項目については、一方のプロトコルの環境を
設定をするときに、他方のプロトコルに対して設定した
環境定義を参照・獲得し、互いに関連性を持たせながら
それらを設定する。
【0067】さらに、上記実施例では、ホスト/端末型
のシステムにおけるプロトコルの環境の設定方法につい
て説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、
例えばクライアント/サーバ型のシステムで使用される
プロトコルの環境設定にも適用可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、複数のプロトコルを使
用して通信を行うコンピュータネットワークにおいて、
それらプロトコル間で共通に設定する項目については、
自動的に設定するようにしたので、ミスを防止すること
ができると共に、設定作業の効率も向上する。
【0069】また、一方のプロトコルの環境定義を、他
方のプロトコルに対して設定した環境定義によって定ま
る条件を満たすように設定する必要がある項目について
は、上記一方のプロトコルの環境を設定をするときに、
上記他方のプロトコルに対して設定した環境定義情報を
表示する機能、または、上記一方のプロトコルに対して
入力された環境定義情報が上記条件を満たすか否かを判
断する機能を設けたので、上記一方のプロトコルの環境
定義の設定ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図(その1)である。
【図2】本発明の原理を説明する図(その2)である。
【図3】本発明の実施例の通信システムの回線接続形態
を説明する構成図である。
【図4】本発明の実施例のホストとそのホストに接続す
る端末との間のX.29のネットワーク構成図である。
【図5】X.25用環境設定ファイルの一例を示す図で
ある。
【図6】X.29に対する環境設定の手順を説明する図
(その1)であり、(a) はホストの画面イメージを示
し、(b) は選択画面の表示例を示す。
【図7】X.29に対する環境設定の手順を説明する図
(その2)であり、(a) はホストの画面イメージを示
し、(b) は選択画面の表示例を示す。
【図8】X.29に対する環境設定に際して、X.25
の環境設定がなされていない場合の処理、および各項目
毎の処理をまとめた図である。
【図9】本実施例のプロトコル環境設定方法を説明する
フローチャート(その1)である。
【図10】本実施例のプロトコル環境設定方法を説明す
るフローチャート(その2)である。
【図11】本実施例のプロトコル環境設定方法を説明す
るフローチャート(その3)である。
【図12】ホストが備える各種インタフェースに対応し
た構成を示す図である。
【図13】X.25用環境設定ファイルの一例を示す図
である。
【図14】上位プロトコルに対する従来の環境設定方法
を説明する図である。
【図15】X.29の環境を設定をする際、X.25に
対して設定した環境定義によって決まる条件をまとめた
図である。
【符号の説明】
1 第1の記憶手段 2 第2の記憶手段 3 設定手段 4 表示手段 5 設定手段 6 判断手段 7 要求手段 11 第1の設定手段 12 入力判断手段 13 第2の設定手段 14 再設定要求手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定装置に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第1の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第2の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    上記第1および第2のプロトコルに対して同じ情報を設
    定する必要がある項目について、上記第1のプロトコル
    の該項目の設定情報を上記第1の記憶手段から獲得し、
    その獲得した第1のプロトコルの設定情報を上記第2の
    記憶手段に設定する設定手段と、 を有することを特徴とするプロトコル環境の設定装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定装置に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第1の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第2の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    該第2のプロトコルに対して設定するある項目が上記第
    1のプロトコルの同一項目に対して設定されている情報
    に対して所定の条件を満たす必要がある場合、上記第1
    のプロトコルの該項目に対して設定されている情報を上
    記第1の記憶手段から獲得し、その獲得した情報を表示
    する表示手段と、 ユーザが、上記表示手段に表示されている上記第1のプ
    ロトコルの環境情報を参照して所定の情報を入力したと
    きに、その入力情報が上記条件を満たす場合に該入力情
    報を上記第2の記憶手段に設定する設定手段と、 を有することを特徴とするプロトコル環境の設定装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のプロトコルに対して環境を設
    定するときに、上記第1の記憶手段を参照して、上記第
    1のプロトコルに対して環境が設定されているか否かを
    判断する判断手段と、 該判断手段により、上記第1のプロトコルに対してまだ
    環境が設定されていないと判断された場合に、ユーザに
    対して上記第1のプロトコルに対して環境を設定するよ
    うに要求する要求手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載
    のプロトコル環境の設定装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定装置に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第1の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して設定された環境情報を格
    納する第2の記憶手段と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    上記第1及び第2のプロトコルに対して同じ情報を設定
    する必要がある項目について、上記第1のプロトコルの
    該項目の設定情報を上記第1の記憶手段から獲得し、そ
    の獲得した第1のプロトコルの設定情報を上記第2の記
    憶手段に設定する第1の設定手段と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    該第2のプロトコルに対して設定するある項目が上記第
    1のプロトコルの同一項目に対して設定されている情報
    に対して所定の条件を満たす必要がある場合、上記第1
    の記憶手段を参照することによって、ユーザから入力さ
    れた情報が上記条件を満たしているか否かを判断する入
    力判断手段と、 該入力判断手段によって、上記入力情報が上記条件を満
    たしていると判断された場合に、該入力情報を上記第2
    の記憶手段に設定する第2の設定手段と、 上記入力判断手段によって、上記入力情報が上記条件を
    満たしていないと判断された場合に、上記ユーザに対し
    て上記項目に対して第2のプロトコルの環境を再設定す
    るように要求する再設定要求手段と、 を有することを特徴とするプロトコル環境の設定装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定方法に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対する環境を第1の記憶手段に
    設定する手順と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    上記第1および第2のプロトコルに対して同じ情報を設
    定する必要がある項目について、上記第1のプロトコル
    の該項目の設定情報を上記第1の記憶手段から獲得し、
    その獲得した第1のプロトコルの設定情報を第2の記憶
    手段に設定する手順と、 からなることを特徴とするプロトコル環境の設定方法。
  6. 【請求項6】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定方法に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対する環境を第1の記憶手段に
    設定する手順と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    該第2のプロトコルに対して設定するある項目が上記第
    1のプロトコルの同一項目に対して設定されている情報
    に対して所定の条件を満たす必要がある場合、上記第1
    のプロトコルの該項目に対して設定されている情報を上
    記第1の記憶手段から獲得し、その獲得した情報を表示
    する手順と、 ユーザが、上記表示されている上記第1のプロトコルの
    環境情報を参照して所定の情報を入力したときに、その
    入力情報が上記条件を満たす場合に該入力情報を第2の
    記憶手段に設定する手順と、 からなることを特徴とするプロトコル環境の設定方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2のプロトコルを使用して
    通信を行うために必要な環境を、該第1および第2のプ
    ロトコルに対して設定するプロトコル環境の設定方法に
    おいて、 上記第1のプロトコルに対する環境を第1の記憶手段に
    設定する手順と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    上記第1および第2のプロトコルに対して同じ情報を設
    定する必要がある項目について、上記第1のプロトコル
    の該項目の設定情報を上記第1の記憶手段から獲得し、
    その獲得した第1のプロトコルの設定情報を第2の記憶
    手段に設定する手順と、 上記第2のプロトコルに対して環境を設定するときに、
    該第2のプロトコルに対して設定するある項目が上記第
    1のプロトコルの同一項目に対して設定されている情報
    に対して所定の条件を満たす必要がある場合、上記第1
    の記憶手段を参照することによって、ユーザから入力さ
    れた情報が上記条件を満たしているか否かを判断する手
    順と、 上記入力情報が上記条件を満たしていると判断された場
    合に、該入力情報を上記第2の記憶手段に設定する手順
    と、 上記入力情報が上記条件を満たしていないと判断された
    場合に、上記ユーザに対して上記項目に対して第2のプ
    ロトコルの環境を再設定するように要求する手順と、 からなることを特徴とするプロトコル環境の設定方法。
JP6273521A 1994-11-08 1994-11-08 プロトコル環境の設定装置およびその設定方法 Withdrawn JPH08137772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6273521A JPH08137772A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 プロトコル環境の設定装置およびその設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6273521A JPH08137772A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 プロトコル環境の設定装置およびその設定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08137772A true JPH08137772A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17529020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6273521A Withdrawn JPH08137772A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 プロトコル環境の設定装置およびその設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08137772A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7380079B2 (en) 2003-11-21 2008-05-27 Hitachi, Ltd. Method of monitoring status information of remote storage and storage subsystem
US7467234B2 (en) 2004-06-09 2008-12-16 Hitachi, Ltd. Computer system
JP2009175883A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Kyocera Mita Corp 情報処理装置および情報処理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7380079B2 (en) 2003-11-21 2008-05-27 Hitachi, Ltd. Method of monitoring status information of remote storage and storage subsystem
US7380078B2 (en) 2003-11-21 2008-05-27 Hitachi, Ltd. Method of monitoring status information of remote storage and storage subsystem
US7769969B2 (en) 2003-11-21 2010-08-03 Hitachi, Ltd. Method of monitoring status information of remote storage and storage subsystem
US7467234B2 (en) 2004-06-09 2008-12-16 Hitachi, Ltd. Computer system
US7739371B2 (en) 2004-06-09 2010-06-15 Hitachi, Ltd. Computer system
JP2009175883A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Kyocera Mita Corp 情報処理装置および情報処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1025505B1 (en) Integrated communications architecture on a mobile device
JP5344460B2 (ja) 編集装置、編集プログラム、および編集方法
US7779120B2 (en) Network system, terminal and recording medium
US5687315A (en) Support system for constructing an integrated network
EP0965908A2 (en) Printer controller
EP1241591A2 (en) Internet presentation system
JPH10340252A (ja) 書式作成方法
JP2000231434A (ja) デバイス制御装置、ユーザインターフェイス表示方法およびユーザインターフェイスを表示させるためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体
WO2003003239A1 (en) Web os and web desktop
US7542159B2 (en) Image forming device and network system
US8135864B2 (en) Mechanism for sharing web based imaging information from a unix terminal computing environment
US7603451B2 (en) Network system that connects a network terminal to another network terminal having a different protocol
JPH08137772A (ja) プロトコル環境の設定装置およびその設定方法
JP2746123B2 (ja) ゲートウェイシステム
JP2000293622A (ja) 画像処理方法、装置及び記憶媒体
JP2000315203A (ja) 文書管理システムおよび文書管理方法
JP2003196134A (ja) 画像に基づく情報交換システムのクライアント側システム、サーバ側システム及びクライアント側プログラム並びに交換する情報データを記録した媒体
JPH06175957A (ja) 周辺機器制御装置
JPH09114648A (ja) ソフトウェアインストールシステム
JPH1155273A (ja) 設定情報登録装置、設定情報登録方法及び設定情報登録プログラムを記録した媒体
JPH0883225A (ja) 情報処理装置のアイコン表示方法
JPH10105499A (ja) クライアント/サーバシステムおよびクライアント/サーバシステムに使用されるプログラムを記録した記録媒体
JP2004362029A (ja) 制御機器設定システム
JPH08305529A (ja) データ処理装置とデータ処理方法
JP2001043159A (ja) ネットワークシステムにおけるデバイス情報処理方法及び装置並びに記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040227