JPH07147211A - カット部付きドラム型フェライトコアの製造方法 - Google Patents

カット部付きドラム型フェライトコアの製造方法

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JPH07147211A
JPH07147211A JP29508093A JP29508093A JPH07147211A JP H07147211 A JPH07147211 A JP H07147211A JP 29508093 A JP29508093 A JP 29508093A JP 29508093 A JP29508093 A JP 29508093A JP H07147211 A JPH07147211 A JP H07147211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
cut
ferrite core
drum type
cut parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP29508093A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nakamura
年宏 中村
Hideaki Saito
秀昭 斉藤
Kazuo Tokari
和夫 戸苅
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07147211A publication Critical patent/JPH07147211A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 能率の良いセンタレス研削盤によりカット部
付きドラム型フェライトコアを歩留り良く製造する。 【構成】 フェライト粉体のプレス成型工程において、
円柱体の両端部分にのみ周面の一部を切り欠いた形のカ
ット部3aを設けたコア母体3を製作し、センタレス研
削盤により前記コア母体の中間部分を研削砥石で切り込
んで円環溝を形成することにより、その両端部分に前記
カット部を伴った2つのフランジを有するドラム型フェ
ライトコアを製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小型インダクタンス
部品に使用されるドラム型フェライトコアに関し、特
に、フランジ外周の一部を切り欠いた形のカット部を有
するカット部付きドラム型フェライトコアの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この発明の対象であるカット部付きドラ
ム型フェライトコアの外観を図1に示している。これは
中間部分の細い円柱部1の両端にフランジ2を一体に設
けたもので、特に、フランジ2の外周面の一部を直線的
に切り欠いた形のカット部2aを有している。両フラン
ジ2にはそれぞれ2つのカット部2aが中心を挟んで平
行に対向するように形成されている。
【0003】この種のカット部付きドラム型フェライト
コアは、従来、つぎのような工程で製作されていた。フ
ェライト粉体をプレス成型する工程において、金型によ
り図2に示す形態のコア母体3を製作する。このコア母
体3は、所定長さの円柱体の外周面の対向する2箇所を
平面に切り欠いた形のカット部3aを有する。2つのカ
ット部3aはコア母体3の全長にわたって形成されてい
る。そして図3に概略を示すようなセンタレス研削盤に
より、コア母体3の中間部分を研削砥石で切り込んで円
環溝を形成することにより、図1のように両端部分に前
記カット部2a(コア母体3のカット部3aの一部)を
伴った2つのフランジ2を有するドラム型フェライトコ
アができる。
【0004】センタレス研削盤について簡単に説明す
る。図3に示すように、傾斜したベース6に調整車11
の支持部7と研削砥石12の支持部8が取り付けられ、
調整車11の斜め上方に研削砥石12が位置し、それぞ
れ矢印方向に回転駆動される。またベース6の上部にパ
ーツフィーダー9が搭載されており、ここから送り出さ
れるワークW(前記コア母体3)が供給シュート13を
通って調整車11の外周上部に順送りされる。供給され
る各ワークWは、調整車11の外周に沿って反時計方向
にゆっくり回転するキャリー円板10に装着されている
多数の順送りブレード4と4の間に1個づつ落下し、ブ
レード4で規制されつつ調整車11と研削砥石12の最
小間隔部分に向けて順番に送り込まれる。研削砥石12
の幅はワークWの全長より小さく、ワークWが調整車1
1と研削砥石12の最小間隔部分を通過する際に、ワー
クWの中間部分が研削砥石12の幅で切り込まれ、図1
のように細い円柱部1と2つのフランジ2とを有するド
ラム型に加工される。ドラム型に加工されたワークWは
調整車11に沿って順送りブレード4により下方へ送ら
れ、排出シュート61上へ落下供給される。以上はよく
知られた接線送り式のセンタレス研削加工である。この
研削方式はワークの供給排出がきわめて簡単で、加工能
率がきわめて高く、高い精度を必要としない小物部品の
量産には抜群の効果を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した接線送り式セ
ンタレス研削盤でカット部のないドラム型コア(フラン
ジが円形のもの)を加工するのはまったく問題ないが、
図3のようにカット部3aを有するコア母体3をドラム
型に加工する場合には歩留りが低下するという問題があ
った。つまり、コア母体3の全長にわたって平面のカッ
ト部3aが形成されているので、コア母体3は調整車1
1の外周面上でスムーズに回転しない場合があり、その
ような回転不良が起きるタイミングと研削砥石12によ
り切り込みが始るタイミングとの関係によっては、切り
込み量が著しく不均等になり、研削残部の細い円柱部1
が極端な楕円柱になってしまう。そのような不良品の発
生率が高かった。
【0006】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、能率の良いセンタレス研削
盤によりカット部付きドラム型フェライトコアを歩留り
良く製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、フ
ェライト粉体のプレス成型工程において、円柱体の両端
部分にのみ周面の一部を切り欠いた形のカット部を設け
たコア母体を製作し、センタレス研削盤により前記コア
母体の中間部分を研削砥石で切り込んで円環溝を形成す
ることにより、その両端部分に前記カット部を伴った2
つのフランジを有するドラム型フェライトコアを製作す
るようにした。
【0008】
【作用】この発明においては、前記コア母体のカット部
は全長にわたって形成されているわけではなく、コア母
体の両端面部分のみの外周に形成されている。従ってコ
ア母体の中間部分は完全な円筒面なので、センタレス研
削盤の前記調整車の外周面上でのコア母体の回転が阻害
される要因はなく、カット部のないドラム型コアの加工
と同様な高い歩留りを実現することができる。
【0009】
【実施例】図4にこの発明の一実施例におけるコア母体
3の形態を示している。これはフェライト粉体を金型に
よりプレス成型して製作したものである。図のように、
このコア母体3の中間部分は完全な円柱体であり、両端
部分にそれぞれ一対のカット部3aが形成されている。
このコア母体3を前述した接線送り式センタレス研削盤
で加工し、コア母体3の中間部分を研削砥石で切り込ん
で円環溝を形成することにより、図1のように両端部分
にカット部2a(図4のカット部3aに対応する)を伴
った2つのフランジ2を有するドラム型フェライトコア
を得る。
【0010】図4におけるコア母体3のカット部3a
は、最終的にフランジ2のカット部2aとして残る部分
に形成しておくことが必要であるが、研削盤で削られる
部分にも多少はみ出してカット部3aが形成されていて
も、大きな支障はない。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明で
は、プレス成型により製作されるコア母体のカット部は
全長にわたって形成されているわけではなく、コア母体
の両端面部分のみの外周に形成されている。従ってコア
母体の中間部分は完全な円筒面なので、センタレス研削
盤の前記調整車の外周面上でのコア母体の回転が阻害さ
れる要因はなく、カット部のないドラム型コアの加工と
同様な高い歩留りを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カット部付きドラム型フェライトコアの外観図
である。
【図2】従来の製造方法におけるコア母体の外観図であ
る。
【図3】接線送り式センタレス研削盤の構成図である。
【図4】この発明の一実施例の製造方法におけるコア母
体の外観図である。
【符号の説明】
1 細い円柱部 2 フランジ 2a カット部 3 コア母体 3a カット部 11 調整車 12 研削砥石 4 順送りブレード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト粉体のプレス成型工程におい
    て、円柱体の両端部分にのみ周面の一部を切り欠いた形
    のカット部を設けたコア母体を製作し、センタレス研削
    盤により前記コア母体の中間部分を研削砥石で切り込ん
    で円環溝を形成することにより、その両端部分に前記カ
    ット部を伴った2つのフランジを有するドラム型フェラ
    イトコアを製作することを特徴とするカット部付きドラ
    ム型フェライトコアの製造方法。
JP29508093A 1993-11-25 1993-11-25 カット部付きドラム型フェライトコアの製造方法 Pending JPH07147211A (ja)

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