JPH0714425Y2 - アンカー - Google Patents

アンカー

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JPH0714425Y2
JPH0714425Y2 JP1990109105U JP10910590U JPH0714425Y2 JP H0714425 Y2 JPH0714425 Y2 JP H0714425Y2 JP 1990109105 U JP1990109105 U JP 1990109105U JP 10910590 U JP10910590 U JP 10910590U JP H0714425 Y2 JPH0714425 Y2 JP H0714425Y2
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JP
Japan
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sheath
deformed
anchor
straight
stainless steel
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JP1990109105U
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JPH0465834U (ja
Inventor
邦光 山田
晃代 山田
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建設基礎エンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はアンカーに関するものであって、特に定着シ
ースとして初めてステンレスシースを使用したアンカー
に関するものである。
(従来の技術) 従来、第4図に示すようなアンカーが採用されている。
アンカーは自由長部Aと定着部Bがあり引張材aは自由
長部A部分ではアンボンドシースb内に通され、定着部
B部分では剥き出しになっている。この引張材aを更に
シースの中に通すのであるが、自由長部A部分は合成樹
脂製のストレートシースc内に通し、定着部B部分は合
成樹脂の異形シースdの中に通してある。ストレートシ
ースcと異形シースdの内部は止水材eによって隔離し
て異形シースd内と削孔内に硬化材fを打設してある。
しかし、このようなアンカーにあっては定着部Bの異形
シースd内にブリージングgga生じても水や空気が抜け
ず、この部分の強度が低下して付着切れの原因となって
いた。
これに対し第5図に示すようなアンカーが開発されてい
る。すなわち引張材a全長を異形シースhの中に通して
硬化材fを異形シースhの内外全長に充填するものであ
る。このようなアンカーであればブリージングを地表近
くでしか発生せず、引張材aの付着切れは発生しない。
(この考案が解決する課題) しかし第5図に示すアンカーのように引張材の全長を同
一の材質の異形シースhで覆い、シースhの内外に硬化
材fを充填するのは問題がある。
〈イ〉異形シースhとして合成樹脂製シースを採用する
と防食には硬化があるが、アンカー定着部内の硬化材f
の破壊を防止するように拘束する力がなく、引張材とグ
ラウトの付着耐力を低下させてしまう。この硬化材fの
拘束力は重要で、堅く外側から硬化材fを拘束すると、
硬化材fと引張材aの付着が切れ難く、切れたとしても
硬化材fが引張材aを拘束して付着耐力の大幅な低下が
起きることがない。合成樹脂シースではこの拘束力が弱
く、付着切れは即付着耐力の大幅な低下となってしま
う。結局、本考案で採用するステンレスシースで3mの定
着部と同等の定着力を得るには、合成樹脂製のシースに
あっては9m必要となり、掘削の手間、材料費など、様々
な点で不利である。
〈ロ〉硬化材は圧力をかけて注入するのであるが、合成
樹脂製のシースであると7kg/cm2程度の圧力で破裂して
しまう。これは大きな圧力がかけて硬化材を注入できな
いことを意味しており、硬化材がシースの中に充分行き
渡らないことがあることになる。
〈ハ〉また異形シースhとして鋼製シースを採用する
と、シース全長が長尺であるため、シースの価格がきわ
めて高価なものとなってしまい、施工費を高騰させてし
まう。
〈ニ〉近年アンカーの施工において、地表近くの地盤で
は酸性雨の影響や工場の排水などによる腐食が問題とな
っている。従来の合成樹脂シースとしては厚さ1〜2mm
のものが採用されているが、この程度の厚さでは自由長
部Aの保護は十分ではない。
この考案は以上のような課題を解決するためになされた
もので、定着シースとして初めてステンレスシースを採
用し、経済性及び信頼性の双方が高いアンカーを提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案にかかるアンカーは、自由長部と定着部に別個
の材質のシースを採用するものであって、ことに定着長
部シースとして初めてステンレス製のシースを採用する
ものである。引張材の自由長部部分はアンボンドシース
の中に通し、定着部部分は剥き出しのままにしておく。
引張材の自由長部部分は3〜5mmの厚さの合成樹脂製の
ストレートシース内に配置する。定着部分は厚さ0.3〜1
mmのステンレス製の異形シース内に配置する。ストレー
トシースと異形シースの内部は隔離せず、連通させてお
く。
ストレートシースと異形シースの双方と削孔壁面間に硬
化材を打設する。またその内部にも硬化材を圧力充填す
る。
(作用) 合成樹脂製ストレートシースによって安価で防錆効果を
良好にする。
拘束効果の高いステンレス製シースによって定着部の引
張材と硬化材を拘束する。つまりシースが強固に硬化材
を拘束して硬化材の破砕を防ぎ、引張材と硬化材の付着
が切れない、或いは切れても硬化材が引張材を拘束して
付着耐力の大幅な低下が起きない。これによって定着性
能の高いアンカー定着部が出来る。またステンレス製の
シースであると、厚さ0.3mmであれば硬化材に圧力をか
けても24kg/cm2程度まで破裂しないことが実験によって
得られた結果である。よって大きな圧力をかけて、シー
スの中隅々にまで充分硬化材を行き渡らせることが可能
となる。
ストレートシースと異形シースとの内部に連続して硬化
材を充填するため、ブリージングにより生じた水や空気
は地表側に排出される。
厚さの厚い合成樹脂製シースによってアンカーの自由長
部を保護する。
(実施例) 以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細に説明
する。
図において1は引張材であって、鋼より線が採用されて
いる。引張材1の自由長部A部分はアンボンドシース2
内に通してある。アンボンドシース2として合成樹脂で
あるポリエチレンシースが採用されている。引張材1の
定着部B部分は剥き出しのまである。
引張材1の自由長部A部分は合成樹脂製のストレートシ
ース3内に配置してある。ステンレスシース3は通常の
鋼の約2倍という延性が高く、凹凸形成が容易で、この
凹凸によって周辺に充填する硬化材9と強く噛み合うよ
うになる。
ストレートシース3は内外面に凹凸のないシースであっ
て、厚さ3.5mmの合成樹脂製シースが使用されている。
引張材1の定着部B部分はステンレス製の異形シース4
内に配置されている。異形シースとは周面に凹凸がある
シースであって、波形の凹凸でもスパイラル状の凹凸で
もあってもよい。この異形シース4として厚さ0.2mmの
ステンレスシースを採用している。
前記したストレートシース3と異形シース4の内部は連
通しており、両者の繋ぎ部分はブローンアスファルトや
エポキシ樹脂によって止水されている。
シース3・4内には二本の注入パイプ5・6が通してあ
り、一本は異形シース4内にて、他方は先端のキャップ
7を貫通して異形シース4外にて開口している。
以上のように構成されたアンカーが削孔8内に挿入され
ている。
前記注入パイプ5・6を通してセメント系グラウト材等
の硬化材9を削孔8内に大きな圧力をかけて注入する
と、硬化材9はシース3・4の内外に充満していく。硬
化材9が充満していくにつれてブリージングによって生
じた水10は地表近くに排出される。(第1図・第2図)
高い圧力で硬化材9を注入しても、ステンレス製のシー
ス4であるため、シース4が破裂したりしない。
ステンレス製の異形シース4であるため、内部の硬化材
9を拘束する力が大きい。内部の硬化材9は拘束されて
いるため、引張材1との付着が切れ難い。付着が切れた
としても、硬化材9が引張材1を拘束して付着力とほぼ
同程度の付着耐力が残り、付着耐力の大きな低下となら
ない。
(考案の効果) この考案は以上のような構成を有するため、以下のよう
な効果を得ることができる。
〈a〉ステンレス製の厚さ0.3〜1mmのシースを定着部に
使用して硬化材の拘束力を向上させたため、拘束された
硬化材と引張材との付着が切れ難く、また切れても硬化
材が引張材を拘束して付着力とほぼ同程度の付着耐力を
得る。従って付着耐力の大幅な低下が生じないため、信
頼性の高いアンカーとなる。このようなステンレス製の
シースの採用は本考案が初めてであり、単なる材料限定
以上の効果を得ることができる。
〈b〉ステンレス製の厚さ0.3〜1mmのシースは強度が大
きく、かなり高い圧力をかけて硬化材を注入してもシー
スが破裂しない。従って高い圧力でシースの隅々にまで
硬化材を注入可能である。これも従来の合製樹脂製のシ
ースでは不十分であった点であり、本考案で初めてステ
ンレスシースを採用して達成できる効果である。
〈c〉ステンレスシースは延性が高く、これによって凹
凸形成が容易で、周辺に充填する硬化材と強く噛み合う
ことになる。
〈d〉厚さ3〜5mmの合成樹脂製のシースを自由長部に
使用することによって自由長部の良好な防食効果を得る
という定着部と自由長部の機能を充分に発揮した信頼性
の高い永久アンカーとすることができた。
〈e〉ステンレス製のシースは定着部にのみ使用して、
自由長部は合成樹脂製のシースとしたため、シースが高
価とならず、安価な施工が可能である。
〈f〉ストレートシースと異形シースは内部を連続させ
たため、ブリージングによって生じた水や空気は地表近
くに排出され、定着部の引張材と効果材との付着が良好
になり、付着切れが生じる恐れが減少する。
【図面の簡単な説明】
第1図・第2図:この考案にかかるアンカーの一実施例
の断面図、 第3図:アンカーの使用状態断面図、 第4図・第5図:従来例の断面図。 1……引張材、2……アンボンドシース、3……ストレ
ートシース、4……異形シース、8……削孔、9……硬
化材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張材の自由長部部分はアンボンドシース
    の中に通して更に厚さ3〜5mmの合成樹脂製のストレー
    トシース内に配し、定着部部分は剥き出しのまま厚さ0.
    3〜1mmのステンレス製の異形シースの中に配して削孔内
    に配置し、ストレートシースとステンレス製の異形シー
    スの内部は連続させ、両シースの外側に硬化材を打設す
    るとともに前記連続したストレートシースと異形シース
    の内部にも硬化材を圧力充填したアンカー。
JP1990109105U 1990-10-18 1990-10-18 アンカー Expired - Lifetime JPH0714425Y2 (ja)

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JP1990109105U JPH0714425Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 アンカー

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JP1990109105U JPH0714425Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 アンカー

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JPH0465834U JPH0465834U (ja) 1992-06-09
JPH0714425Y2 true JPH0714425Y2 (ja) 1995-04-10

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6244934B2 (ja) * 1978-01-13 1987-09-24 Sanyo Electric Co
JPS63122818A (ja) * 1986-11-10 1988-05-26 Taisei Corp 除去式アンカ−

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355629Y2 (ja) * 1985-09-06 1991-12-11

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JPH0465834U (ja) 1992-06-09

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