JPS63130821A - アンカ−ケ−ブルの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はアンカーケーブルの構造に関するものである。

〈従来の技術〉 アースアンカー工法において、２０ｗ４より線等のスト
ランドを防錆する方法として、遮水を目的とした筒体（
シース）をストランドに外装し、さらにシース内にはモ
ルタル等のグラウト材あるいは防錆油等を封入して、ス
トランドの防錆を図っている。

このシースは、樹脂製で薄肉のパイプであり、局面がフ
ラットに形成されたものと、波状のコルゲートタイプと
が存在する。

く本発明が解決しようとする問題点〉 従来のアンカーの防錆技術には、次のような問題点が存
在する。

くイ〉大きな外力がアンカーの定着部に作用すると、グ
ラウト材だけでなくシースにも亀裂が入る場合がある。

従って、シースで外装したからといって、絶対的な遮水
効果が得られるとは限らず、常にストランドが腐食する
危険性を有している。

そのため、アンカーの信頼性は低いものとなっている。

く口〉シースを厚肉に形成して、亀裂の発生率を低下さ
せることは可能である。

しかし、シースが厚肉になると、シースとこのシースの
内外両面に接触するグラウト材との一体性が悪化するだ
けでなく、そのうえ可撓性が劣化したり重量化が促進さ
れ施工性が悪化し、さらには材料のコストアップにつな
がるため、シースの肉厚を厚く設定することに限界があ
る。

く本発明の目的〉 本発明は以上のような問題点を解決するためになされた
もので、ストランドの防錆性能をより向上でき、かつ、
アンカーの耐力を向上できるアン、カーケーブルの構造
を提供することを目的とする。

く本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。

〈イ〉定着部の構造 本発明に係るアンカーを第１図に示す。

１は２６ｗ４より線等からなるストランド、２はストラ
ンド１を外装する内シース、３は内シース２の外方でス
トランド１を外装する外シース、４は両シース２．３の
先端の開口を閉塞するキャップである。

さらに、５はアンカー孔６と外シース３との間に注入さ
れた定着用グラウト、７は内シース２内に充填された防
錆用グラウト、８は内シース２と外シース３との周面間
に発生する間隙に充填されたモルタル等の止水グラウト
である。

く口〉定着部の防錆原理 本発明は第１図に示すように、ｐｃ、ｍより線からなる
ストランド１を内外シース２．３からなる二重構造のシ
ースで外装し、かつ、この二重構造の内外シース２．３
の間に止水グラウト８を介在させてアンカーケーブルの
定着部の防錆を図るものである。

一般的に、シースの一枚の厚さを厚（するほど止水性や
耐腐食性などの性質が向上する反面、シースとこのシー
スの内外両面に接触するグラウト材との付着性（グラウ
ト材の剪断強度）が悪化し、逆にシースの厚さを薄くす
ればシースとグラウト材との一体性（グラウト材の剪断
強度）が良好となるが、止水性、耐腐性などの性質が悪
化することが知ら”れている。

このように理想的なアンカーとしては、上記したすべて
の性質を保有しなければならない。

そこで、本発明は薄手のシースを二重に構成し、かつ、
このシース間に止水グラウト８を介在する構造を採用す
ることによって、薄手の各シースと内外のグラウト材間
の一体性（グラウト材の剪断強度）の向上を図り、しか
も各シースが薄手でありなから止水性や耐腐食性などの
向上を同時に図ることができるものである。

以下、各部材について説明する。

くハ〉シース 内シース２および外シース３は、両シース２．３間にモ
ルタル等の止水グラウト８を封入して、遮水構造物を形
成するための薄肉の筒体であり、外シース３は内シース
２の径より大径に形成する。

内シース２および外シース３は共に、コルゲー捧トタイ
プの筒体であり、可撓性に優れた樹脂等で形成する。

また、第２図に示すようにストレート形の筒体からなる
内シース２と波形の外シース３とを組み合わせて使用す
ることも可能である。

く二〉他の実施例 アンカーケーブルを外装するシースは二重だけでなく、
三重以上であっても良い。

この場合、各シース間に止水グラウト８を介在すること
は前記した実施例と同様である。

く施工方法〉 次にアンカーの施工方法について説明する。

くイ〉アンカーの組み立て ｐｃｍより線等の複数本のストランド１をスペーサや結
束バンドを使用して結束する。

このとき、ストランド１群の中心には定着用グラウト５
の充填用のホース９を位置させておく。

さらに、結束したストランド１群を内シース２と外シー
ス３とで外装し、両シース２．３の先端開口をキャップ
４で閉塞してアンカーを組み立てる。

なお、ホース９の先端はキャップ４を貫通させて外部に
露出させておく。

く口〉アンカーの挿入 組み立てたアンカーをアンカー孔６内に挿入する。

このとき、アンカー孔６の入口からはストランド１とホ
ース９とを露出させてお（。

〈・＼〉各種グラウトの注入 内シース２と外シース３との周面間にモルタル等の止水
グラウト８を注入する。

さらに、アンカー孔６と外シース３の間に定着用グラウ
ト５を充填し、また内シース２内には別途のホースで防
錆用グラウト７をそれぞれ注入する。

その結果、アンカーの定着部は外側からストランド１へ
向けて、定着用グラウト５、外シース３、止水グラウト
８、内シース２、防錆用グラウト７が位置することにな
る。

く二〉アンカーの緊張、定着 従来方法と同様にアンカー孔６の入口に支圧板を取付け
、公知の緊張ジヤツキ等を使用してストランドに所定の
緊張力を与えた状態で定着する。

く本発明の効果〉 本発明ではアンカーケーブルの定着部に、薄手のシース
を二重にしてなるシースで外装し、かつ、二重に構成し
たシース間にモルタル等のグラウト材を注入して構成す
る遮水構造物を位置させた。

そのため、薄手のシースの内外両面に接するグラウト材
とシースとの一体性が良好となり、シースの内外のグラ
ウト材の剪断強度を大きく確保できる。

また、従来までの常識から考えれば、シースを薄手にす
れば遮水性や耐腐食性などが悪化するはずであるが、本
発明では薄手のシースの層と、このシース層の間に介在
したグラウト材とによって高い止水性能を付与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の一実施例の説明図 第２図：その他のシースの組み合わせを示す説明図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ＰＣ鋼より線等のストランドの結束体が筒状のシースで
   外装され、 シースとアンカー孔との間には定着用のグラウト材が充
   填され、 シース内には防錆用のグラウト材が注入されてなる、ア
   ンカーの定着部において、 ストランドを外装するシースを少なくとも二重に形成し
   、 前記二重のシースの周面間にグラウト材を注入してなる
   、 アンカーケーブルの構造