JPH07136814A - 工作物把持装置 - Google Patents

工作物把持装置

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JPH07136814A
JPH07136814A JP29191493A JP29191493A JPH07136814A JP H07136814 A JPH07136814 A JP H07136814A JP 29191493 A JP29191493 A JP 29191493A JP 29191493 A JP29191493 A JP 29191493A JP H07136814 A JPH07136814 A JP H07136814A
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Hidetoshi Takahashi
英俊 高橋
Shigeru Iba
茂 伊庭
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主軸台等に設けられる工作物の把持機構におい
て、クランプできる工作物の径範囲を大きくすることを
目的とする。 【構成】円錐カム21の前進時に円錐カム21のテーパ
面と当接するローラ19を平行リンク機構15により線
接触を保ちながら回転面板5の径方向に移動するように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸台等に設けられる
工作物の把持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、把持爪をアンクランプ状態に作動
する直動シリンダ装置等を主軸台前面から排除し、主軸
台前方のスペースを確保するようにした工作物把持装置
として、特開平4−135110号が公知である。この
技術の概要は以下の通りである。即ち、主軸台に回転可
能に軸承された駆動プーリに同心で回転面板を固定し、
この回転面板の前方に揺動面板を回転方向に揺動可能に
支持し、この揺動面板上で把持爪を円周上略3等分位置
に揺動面板を貫通した係合ピンの軸線回りに回転可能に
支持するとともに、回転面板から突出した支持軸を把持
爪に係合させる。そして、回転面板と揺動面板との間に
バネを設けることにより、揺動面板は把持爪が工作物を
クランプする方向に常時付勢された状態となっている。
【0003】また、揺動面板と回転面板との間でローラ
が取り付けられた揺動レバーを支持軸の軸線回りに回転
可能に支持するとともに、この揺動レバーの先端を係合
ピンと係合させる。そして、回転面板の中心部で駆動プ
ーリの軸線方向に円錐カムを進退可能に配置し、この円
錐カム前進時に円錐カムとローラが当接することによ
り、揺動レバーを回転面板の外側方向に旋回させ、これ
に伴い、揺動面板がバネの付勢方向と逆方向に回転し、
把持爪を開き方向に旋回させ、アンクランプ状態とす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の工作物把
持装置において、径差の異なる多種の工作物に対応する
ため、把持爪のカム幅を大きくすると、アンクランプ時
の把持爪およびローラの揺動量が大きくなってしまう。
ローラは支持軸を中心とした円周上を揺動するため、揺
動量が大きくなると、円錐カムとの接触位置がずれ、線
接触でなくなるため、ローラに滑りが生じて回転しにく
くなり、ローラに無理な荷重がかかってしまう。従っ
て、ローラの摩耗が大となり、ローラの耐久性が悪くな
るという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の工作物把持装置
は、上述した問題点を解決するためになされたもので、
主軸台に回転可能に軸承された駆動部材と、この駆動部
材に同心で固定された回転面板と、この回転面板の中心
部で前記駆動部材の回転軸線方向に進退移動可能に配置
された円錐カムと、前記回転面板の板面に一端を回転可
能に枢支された揺動レバーと、この揺動レバーの他端に
一端が回転可能に枢着され、前記円錐カムの前進時に前
記円錐カムと線接触で当接するとともに前記円錐カムの
径方向に移動されるローラが回転自在に取り付けられた
アームと、このアームの他端に一端が回転可能に枢着さ
れるとともに他端が前記回転面板の板面に前記ローラの
移動方向と平行であって前記揺動レバーの支持位置を通
る線上に枢支され、前記アームおよび前記揺動レバーと
によって平行リンク機構を構成するリンクと、前記揺動
レバーの旋回に応じて開閉可能に枢支された把持爪と、
この把持爪を常に閉じ方向に付勢するバネと、前記円錐
カムを進退作動させる進退作動用アクチュエータと、前
記駆動部材を回転駆動するモータとを備えたものであ
る。
【0006】
【作用】上記のように構成された工作物把持装置は、円
錐カムが後退している時には把持爪はバネにより閉じ方
向に付勢され工作物をクランプした状態となる。円錐カ
ムを前進作動させると、円錐カムとローラとが当接し、
揺動レバーを外側方向に旋回させる。この旋回により把
持爪はバネの付勢力に抗して開き方向に作動してアンク
ランプ状態となる。ここで、ローラは平行リンク機構に
より円錐カムの径方向に移動されるので、常に円錐カム
に対して線接触を保ちながら転動する。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1において、1は主軸台本体、2はこの主
軸台本体1に固定された固定軸であり、この固定軸2の
先端に主軸センタ3が嵌着されている。また、この固定
軸2には駆動プーリ4(駆動部材)が回転可能に軸承さ
れ、図略のモータによって回転駆動されるようになって
いる。
【0008】5は駆動プーリに固設した回転面板であ
り、この回転面板5上の円周略3等分割位置に駆動プー
リ5の回転軸線方向に支持軸6が突設されている。7は
揺動面板であり、この揺動面板7の板面3個所に回転中
心を半径とする円弧状の穴8が設けられ、前記回転面板
5の前方で前記支持軸6に前記円弧状の穴8を介して回
転方向に揺動可能に支持されている。この揺動面板7の
板面には環状の取付板9が同心で固設され、この取付板
9の円周上略3等分割位置に前記支持軸6と係合する把
持爪10が支軸11によって枢支されている。そして、
この把持爪10が協同して把持爪10に形成されたカム
部10aによって工作物Wをクランプする閉じ方向に回
動するように前記揺動面板7は前記回転面板5との間
で、バネ12により回転力が付勢されている。
【0009】前記回転面板5と揺動面板7との間には、
揺動レバー13が前記支持軸6の軸線回りに回動可能に
支持されている。そして、この揺動レバー13には係合
凹溝14が形成されており、この係合凹溝14が前記支
軸11に係合している。また、前記回転面板5の板面に
は支持ピン17が各々突設されており、この支持ピン1
7の軸線回りにリンク16の一端が回動可能に枢支され
ている。そして、このリンク16の他端と前記揺動レバ
ー13の一端とにアーム18が枢着されている。また、
このアーム18には後述する円錐カム21の前進時に円
錐カム21と線接触で当接するローラ19が回転自在に
設けられている。
【0010】従って、前記揺動レバー13とリンク16
とアーム18とによって平行リンク機構15を構成し、
この平行リンク機構15によって、ローラ13が回転面
板5の径方向に移動されるようになっている。これによ
り、前記ローラ19は後述する円錐カム21と線接触を
保って転動される。ここで、ローラ13の径方向移動
時、アーム18が前記回転面板5に干渉しないように、
前記回転面板5には空間部20が形成されている。
【0011】21は円錐カムであり、前記回転面板5の
中央部で固定軸2の軸線方向に進退移動可能に配置さ
れ、前進動によりアーム18のローラ19に当接する。
この円錐カム21の進退作動機構は、固定軸2の後方の
主軸台本体1に固設されたシリンダ22の図略のピスト
ンに一体的に形成されたピストンロッド23に係止バー
24、25を設け、そして、ピストンロッド23を摺動
可能に支持するとともに前記係止バー24、25を案内
する案内溝26が形成されたガイド部材27を主軸台本
体1に固設し、このガイド部材27の外周に前記係止バ
ー24、25によって軸方向移動が係止される環状の連
動部材28を配設し、この連動部材28に作動ロッド2
9を介して前記円錐カム21を連結して構成されてい
る。
【0012】次に、本実施例の工作物把持装置の作用を
説明する。上記構成において円錐カムは通常後退端に位
置し、揺動面板7はバネ12の引張力により回転面板5
に対して所定の回転角で相対回転され、支持軸6と係合
している把持爪10が閉じ方向に旋回された状態となっ
ている。この状態から工作物Wをクランプする場合に
は、先ず、シリンダ22を作動させて円錐カム21を図
1に示す21aの位置まで前進させる。この前進により
アーム18に取り付けられているローラ19に円錐カム
21のテーパ面が線接触で当接し、アーム18は平行リ
ンク機構15の作用によって回転面板5の径方向にロー
ラ19が線接触を保って転動しながら図2に示す19a
の位置まで移動される。これにより、揺動レバー13は
支持軸6を支点として半径方向外側に図3に示す13a
の位置まで回動される。揺動レバー13の回動により支
軸11を介して揺動面板7はバネ12の引張力に抗して
相対回転し、固定側の回転面板5と一体的な支持軸6に
係合している把持爪10は開き方向に旋回され、工作物
Wをクランプ可能な状態となる。
【0013】このような把持爪10が開いた状態で、固
定軸2の主軸センタ3に工作物Wを取り付けた後、円錐
カム21を後退移動させることにより、アーム18のロ
ーラ19との当接が解除され、バネ12の引張力により
揺動面板7が回転面板5に対し相対回転され、上述した
ように把持爪10を閉じ方向に旋回し、工作物Wを把持
爪10のカム部10aの3点で自動求心してクランプす
る。
【0014】この状態で、工作物Wの加工のために図略
のモータにより駆動プーリ4を反時計回りに回転させる
と、回転面板5が同方向に回転し、この回転面板5の回
転が支持軸6を介して把持爪10に伝達され、工作物W
を回転駆動する。この時、工作物Wの回転駆動方向が把
持爪10の工作物Wに対するクランプ方向への偏心旋回
傾向となるため、強固なクランプ状態を確保できる。こ
こで、揺動面板7は回転面板5と連れ回りされる。
【0015】次に、この工作物Wを回転駆動した状態か
ら工作物Wをアンクランプするためには、図略のモータ
を停止し、上述した状態と同様に円錐カム21を21a
の位置まで前進させて、アーム18および揺動レバー1
3を作動させることにより把持爪10を開き方向に旋回
させれば良い。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明の工作物把持装
置は、円錐カムの前進時に円錐カムと当接するローラを
平行リンク機構により線接触を保ちながら回転面板の径
方向に移動するように構成したので、ローラの移動量が
大きくなってもローラは円錐カムに対して滑りを生ずる
ことなく転動し、ローラに無理な荷重がかかる恐れがな
くなる。従って、把持爪のカム幅および旋回角度を大き
くすることが可能となり、クランプできる工作物の径範
囲を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の工作物把持装置の側面断面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A矢視断面図である。
【図3】図1におけるB矢視図である。
【符号の説明】
1 主軸台本体 2 固定軸 4 駆動プーリ 5 回転面板 6 支持軸 7 揺動面板 10 把持爪 11 支軸 12 バネ 13 揺動レバー 15 平行リンク機構 16 リンク 17 支持ピン 18 アーム 19 ローラ 21 円錐カム 22 シリンダ 29 作動ロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸台に回転可能に軸承された駆動部材
    と、この駆動部材に同心で固定された回転面板と、この
    回転面板の中心部で前記駆動部材の回転軸線方向に進退
    移動可能に配置された円錐カムと、前記回転面板の板面
    に一端を回転可能に枢支された揺動レバーと、この揺動
    レバーの他端に一端が回転可能に枢着され、前記円錐カ
    ムの前進時に前記円錐カムと線接触で当接するとともに
    前記円錐カムの径方向に移動されるローラが回転自在に
    取り付けられたアームと、このアームの他端に一端が回
    転可能に枢着されるとともに他端が前記回転面板の板面
    に前記ローラの移動方向と平行であって前記揺動レバー
    の支持位置を通る線上に枢支され、前記アームおよび前
    記揺動レバーとによって平行リンク機構を構成するリン
    クと、前記揺動レバーの旋回に応じて開閉可能に枢支さ
    れた把持爪と、この把持爪を常に閉じ方向に付勢するバ
    ネと、前記円錐カムを進退作動させる進退作動用アクチ
    ュエータと、前記駆動部材を回転駆動するモータとを備
    えたことを特徴とする工作物把持装置。
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