JPH05261606A - 広範囲カムロックチャック - Google Patents

広範囲カムロックチャック

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JPH05261606A
JPH05261606A JP9342392A JP9342392A JPH05261606A JP H05261606 A JPH05261606 A JP H05261606A JP 9342392 A JP9342392 A JP 9342392A JP 9342392 A JP9342392 A JP 9342392A JP H05261606 A JPH05261606 A JP H05261606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
claw
work
wedge angle
cam
Prior art date
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Pending
Application number
JP9342392A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitoshi Terasaki
文敏 寺崎
Katsuyuki Yoshida
克之 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Machinery Works Ltd
Priority to JP9342392A priority Critical patent/JPH05261606A/ja
Publication of JPH05261606A publication Critical patent/JPH05261606A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カム面で径が異なる多種類のワークを強力に
把持し、チャックの段取り替え回数を削減する。 【構成】 主軸に爪カートリッジ15を着脱可能に装着
し、これに複数のチャック爪18を支軸17により揺動
可能に支持する。リング6を一方向へ旋回する油圧シリ
ンダ11と逆方向へ付勢するバネ13とを設け、リング
6の旋回に伴い開閉ピン10及び爪アーム20を介しチ
ャック爪18を開閉する。チャック爪18に所定の楔角
でワークWの外径に接触するカム面22を設け、そのカ
ム面22を楔角が一定でかつ爪揺動中心からの距離が徐
々に変化する多数の点を含む形状で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のチャック爪に
設けたカム面によりワークを把持するカムロックチャッ
ク、特に、外径が異なる多種類のワークを把持できるよ
うに構成した広範囲カムロックチャックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワーク芯出しセンタを有する主
軸にはカムロックチャックが装備される。カムロックチ
ャックは主軸と平行な軸線の周りで揺動可能な複数のチ
ャック爪を備え、各チャック爪には所定の楔角でワーク
の外径に接触するカム面が設けられている。図4に示す
ように、従来のカムロックチャックにおいては、チャッ
ク爪41の揺動中心Aから距離Eだけ偏心した位置にカ
ム中心Oが設けられ、これを中心にした半径Lの円弧に
沿ってカム面42が形成されている。カム面42とワー
クWとの接触点Cにおける楔角βはチャック爪41とワ
ークWとの摩擦係数に基づいて決定され、それにより、
カム面42とワークWの外周面との間に強力な楔力が発
生し、重研削または重切削時におけるチャック爪41の
滑りを防止して、主軸の駆動力をワークWに確実に伝達
できるようになっている。図中、矢印は主軸及びワーク
の回転方向を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカム
ロックチャックによると、カム面42がチャック爪41
の揺動中心Aから偏心した円弧の一部に形成されている
ので、ワークWの把持径Rが変った場合、それに伴って
接触点Cの楔角βが変化する。したがって、最適な楔角
βでワークWを把持するためには、ワークWの径に応じ
た専用チャック爪を多種類用意し、これらをワークの種
類が変る度に交換しなければならず、チャックの段取り
替え作業が大変面倒になるという問題点があった。な
お、カムロックチャックとは別に、従来、1.5mm程
度の把持径の変化に対応できるニッパーチャックも知ら
れているが、このチャックはばねの力でニッパーがワー
クを把持するように構成されているので、把持力に限界
があり、重研削または重切削に不向きであった。
【0004】そこで、この発明の課題は、径が異なる多
種類のワークを強力に把持できて、重研削または重切削
に適用できる広範囲カムロックチャックを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明のカムロックチャックは、主軸と平行な
軸線の周りで揺動可能に支持した複数のチャック爪に所
定の楔角でワークの外径に接触するカム面を設け、その
カム面を楔角が一定でかつ爪揺動中心からの距離が徐々
に変化する多数の点を含む形状で形成して構成される。
そして、好ましくは、複数のチャック爪が爪揺動中心に
対し遊動可能に支持される。また、複数のチャック爪を
一斉に開閉する爪開閉機構と、各チャック爪を支持する
爪カートリッジとが設けられ、爪カートリッジは爪開閉
機構とは別個に主軸に着脱可能に装着される。
【0006】
【作用】この発明のカムロックチャックによれば、カム
面が上記した形状で形成されるので、そのカム面上の任
意の点がワークの外径に対して常に一定の楔角で接触す
る。したがって、一種類のチャック爪により径が異なる
多種類のワークを最適な楔角で強力に把持でき、チャッ
クの段取り替え回数を削減することができる。また、各
チャック爪が爪揺動中心に対し遊動可能に支持されるの
で、ワークの把持部の外径寸法が不揃いな場合でも、そ
の外径寸法に応じてチャック爪が径方向へ移動し、全て
のカム面をワークに確実に接触させることができる。し
かも、チャック爪を支持する爪カートリッジが主軸に着
脱可能に装着されるので、把持可能な範囲を超えた径の
ワークを加工する場合の段取り替え作業を容易にでき
る。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、研削
盤または旋盤の主軸台1には芯出しセンタ2を有する主
軸3が回転可能に装備され、その前端に本実施例のカム
ロックチャック4が装着されている。カムロックチャッ
ク4は主軸3に結合されるボディ5を備え、そのボディ
5の外周にはリング6が旋回可能に支持され、面板7に
より抜止めされるとともに、バネ13により図1の反時
計方向へ付勢されている。リング6の3等分位置にはコ
マ8及びピンブロック9が取付けられ、ピンブロック9
には開閉ピン10が前方へ突設されている。主軸台1に
は油圧シリンダ11が設置され、この油圧シリンダ1
1、バネ13及びリング6等により爪開閉機構が構成さ
れていて、油圧シリンダ11のロッド12がコマ8を押
すことにより、リング6が図1の時計方向へ旋回される
ようになっている。14は主軸3の停止位置を検出する
近接スイッチである。
【0008】面板7の前面には爪カートリッジ15が接
合され、複数のドライブボルト16により爪開閉機構と
は別個に主軸3に着脱可能に装着されている。爪カート
リッジ16の3等分位置には支軸17が主軸3の軸線と
平行に設けられ、各支軸17にはチャック爪18がその
大径孔19にて揺動及び遊動可能に支持されている。各
チャック爪18には爪アーム20が結合され、ここには
開閉ピン10に嵌合するスリット21が形成されてい
る。そして、開閉ピン10及びスリット21の係合によ
りチャック爪18がリング6の旋回に伴って開閉される
ようになっている。なお、チャック爪18の全開位置を
図1に鎖線で示した。
【0009】各チャック爪18には所定の楔角でワーク
Wの外径に接触するカム面22が設けられ、この実施例
においては、図3に示すように、カム面22は楔角βが
一定でかつ爪揺動中心Aからの距離L0〜Lnが徐々に
変化する多数の接触点C0〜Cnを含む形状で形成され
ている。図3において、Dは爪揺動中心AからワークW
の中心Bまでの距離、Δθは接触点C0〜Cnの割出微
小角、2R0は接触点C0(距離L0)で把持するワー
クWの径、2R1は接触点C1(距離L1)で把持する
ワークWの径、2Rnは接触点Cn(距離Ln)で把持
するワークWの径であり、割出微小角Δθ毎のLn及び
Rnは次式により求められる。
【0010】
【数1】
【0011】上記のように構成したカムロックチャック
の作用について説明すると、チャック爪18の開閉に際
しては、まず、主軸3が近接スイッチ14により一定の
角度で停止され、停止後に外力で回転しないように、主
軸駆動モータ(図示略)が制動される。次いで、油圧シ
リンダ11のロッド12が突出され、コマ8を介してリ
ング6がバネ13に抗して旋回され、これに伴い、爪ア
ーム20及びチャック爪18が支軸17を中心にして全
開位置まで一斉に揺動され、この状態で、ワークWが脱
着される。続いて、油圧シリンダ11のロッド12が没
入されると、バネ13によりリング6が逆方向へ旋回さ
れ、各チャック爪18が閉鎖されて、それらのカム面2
2が楔角βでワークWの外径に接触する。
【0012】この場合、カム面22が上記した形状で形
成されるので、そのカム面22上の任意の点がワークW
の外径に対して常に一定の楔角βで接触する。したがっ
て、10mm程度の径差がある多種類のワークや、両端
に異なる径の把持部を備えた反転加工を必要とするワー
ク等を一種類のチャック爪18により最適な楔角βで強
力に把持でき、チャックの段取り替え回数を削減できる
とともに、重研削または重切削を支障なく行うことがで
きる。また、各チャック爪18が爪揺動中心Aに相当す
る支軸17に対し遊動可能に支持されているので、ワー
クWの把持部の外径寸法が不揃いな場合でも、その外径
寸法に応じてチャック爪18が径方向へ移動し、全ての
カム面22をワークWに確実に接触させることができて
安全である。しかも、この実施例のカムロックチャック
においては、チャック爪18を支持する爪カートリッジ
15が、油圧シリンダ11バネ13、及びリング6等か
らなる爪開閉機構とは別個に、主軸3に対し着脱可能に
装着されているので、把持可能な範囲を超えた径のワー
クWを加工する場合の段取り替え作業を至って容易にで
きる。なお、この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並
びに構成を適宜に変更して具体化することも可能であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、チャック爪のカム面を楔角が一定でかつ
爪揺動中心からの距離が徐々に変化する多数の点を含む
形状で形成したので、径が異なる多種類のワークを強力
に把持できて、チャックの段取り替え回数を削減できる
とともに、重研削または重切削を支障なく行うことがで
きるという優れた効果を奏する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、各チャック
爪を爪揺動中心に対し遊動可能に支持したので、ワーク
の把持部の外径寸法が不揃いな場合でも、全てのカム面
をワークに確実に接触させることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカムロックチャックの
正面図である。
【図2】図1のカムロックチャックの断面図である。
【図3】図1のチャック爪のカム面形状を示す説明図で
ある。
【図4】従来のカムロックチャックのカム面形状を示す
説明図である。
【符号の説明】 1・・主軸台、2・・芯出しセンタ、3・・主軸、4・
・カムロックチャック、5・・ボディ、6・・リング、
7・・面板、8・・コマ、9・・ピンプロック、10・
・開閉ピン、11・・油圧シリンダ、12・・ロッド、
13・・バネ、14・・近接スイッチ、15・・爪カー
トリッジ、16・・ドライブボルト、17・・支軸、1
8・・チャック爪、19・・大径孔、20・・爪アー
ム、21・・スリット、22・・カム面、W・・ワー
ク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と平行な軸線の周りで揺動可能に支
    持した複数のチャック爪に所定の楔角でワークの外径に
    接触するカム面を設け、そのカム面を楔角が一定でかつ
    爪揺動中心からの距離が徐々に変化する多数の点を含む
    形状で形成してなることを特徴とする広範囲カムロック
    チャック。
  2. 【請求項2】 複数のチャック爪を爪揺動中心に対し遊
    動可能に支持した請求項1の広範囲カムロックチャッ
    ク。
JP9342392A 1992-03-18 1992-03-18 広範囲カムロックチャック Pending JPH05261606A (ja)

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JP9342392A JPH05261606A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 広範囲カムロックチャック

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JP9342392A JPH05261606A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 広範囲カムロックチャック

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JPH05261606A true JPH05261606A (ja) 1993-10-12

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JP9342392A Pending JPH05261606A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 広範囲カムロックチャック

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Cited By (4)

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US6671946B1 (en) * 1998-05-11 2004-01-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Component mounting machine
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