JPH07112310A - 複合加工装置 - Google Patents

複合加工装置

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JPH07112310A
JPH07112310A JP28431693A JP28431693A JPH07112310A JP H07112310 A JPH07112310 A JP H07112310A JP 28431693 A JP28431693 A JP 28431693A JP 28431693 A JP28431693 A JP 28431693A JP H07112310 A JPH07112310 A JP H07112310A
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JP
Japan
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tool
shaft
axial direction
holder
clamp
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Application number
JP28431693A
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English (en)
Inventor
Isao Tabata
勲 田畑
Tsutomu Sugihara
勉 杉原
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、複数の工具の同時着脱が容易
に可能であり、取付精度及び耐久性も良くする。 【構成】 工具ホルダ52側に取り付けられ、第一工具
56を主軸10の軸方向に移動させる第一工具取付軸2
8と、第二工具62を主軸10の軸方向に移動させる第
二工具取付軸30とを設ける。第一工具取付軸28基端
部に連結される第一工具送り軸29と、第二工具取付軸
30基端部に連結される第二工具送り軸31と、主軸1
0と同軸且つ軸方向に摺動可能に設けられ一体的に回転
可能であるとともに、第一工具取付軸28と第一工具送
り軸29とを連結する係合部38を作動させるクランプ
軸26を設ける。クランプ軸26と工具ホルダ52とを
連結するホルダ連結手段53,59と、クランプ軸26
を軸方向に移動させるクランプ作動装置65を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主軸を中心に半径方
向の位置を異にして複数の工具を設け、この工具を主軸
軸方向に摺動可能に取り付け、この複数の工具を工具ホ
ルダとともに同時に着脱可能に設けた複合加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の工具を主軸軸方向に摺動可
能に取り付け、この複数の工具を同時に着脱可能に有し
た複合加工装置として、例えば実公平3−47761号
公報に開示されているように、各々工具を有した第一の
外軸及び第一の内軸を有し、この第一の外軸及び第一の
内軸に各々連結される第二の外軸及び第二の内軸を有し
たものがある。この各軸の連結部の構造は、第一、第二
の外軸の一方に形成された筒状部と、この筒状部に形成
された貫通孔に嵌合した第一ボールとを備え、上記内軸
上の所定の凹部に係合する位置と、内軸表面で上記外軸
の一方の凹部に係合した状態とで、上記一対の外軸を互
いに着脱可能にしている。同様に、第一、第二の内軸同
士も、同様の構成で、貫通孔に嵌合した第二ボールの係
合位置を選択することにより、及び第一、第二の内軸を
互いに着脱可能にしている。
【0003】また、特公平3−5936号公報に開示さ
れているように、複数の工具を同時に着脱可能に有した
複合加工装置として、第一、第二の工具を有した複合加
工工具を設け、この複合加工工具の各工具を、第一係止
手段及び第二係止手段により主軸に着脱自在に連結した
ものがある。そして、これら第一係止手段及び第二係止
手段を各々作動させるため、油圧シリンダやモータ等の
第一作動装置及び第二作動装置が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、複数の工具を着脱するために第一、第二ボール
を備え、これらボールの係合用の凹部や貫通孔を多数形
成しなければならず、係合構造が複雑になり、工具ホル
ダのクランプ、アンクランプ動作も複雑なものとなると
いう問題があった。さらに、複数の工具を軸方向に移動
させるために各々駆動装置を必要とし、装置全体の構造
が複雑且つ大型化するという問題があった。
【0005】また上記従来の技術の後者の場合、複数の
工具を着脱するために、第一係止手段及び第二係止手段
を設け、これらを各々作動させるため、油圧シリンダや
モータ等の作動装置を各々備えているので、やはり、装
置が複雑且つ大型化してしまうという欠点があった。ま
た、上記従来の技術の後者の場合、第一工具が主軸の軸
方向には移動しないものであるが、上記連結構造を用い
て、この第一工具がさらに主軸の軸方向に移動可能に設
けられるとすると、さらに、装置が複雑となり、取付精
度や耐久性にも問題が生じるものであった。
【0006】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、簡単な構造で、複数の工具の同時着
脱が容易に可能であり、取付精度及び耐久性も良い複合
加工装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定の回転
数で駆動される主軸と、この主軸に同軸的に着脱自在に
設けられた工具ホルダと、この工具ホルダに軸方向に移
動自在に取り付けられた第一工具及び第二工具と、上記
工具ホルダ側に取り付けられ上記第一工具を上記主軸の
軸方向に移動させる第一工具取付軸と、上記工具ホルダ
側に取り付けられ上記第二工具を上記主軸の軸方向に移
動させる第二工具取付軸と、上記第一工具取付軸基端部
に連結される第一工具送り軸と、上記第二工具取付軸基
端部に連結される第二工具送り軸と、上記第一工具取付
軸基端部と上記第一工具送り軸の先端部とを連結する第
一連結手段と、上記第二工具取付軸基端部と上記第二工
具送り軸の先端部とを連結する第二連結手段と、上記工
具ホルダが先端部に着脱自在に取り付けられ上記主軸と
同軸且つ軸方向に摺動可能に設けられ一体的に回転可能
であるとともに第一連結手段を作動させるクランプ軸
と、このクランプ軸と上記工具ホルダとを連結するホル
ダ連結手段と、上記第一工具送り軸を軸方向に移動させ
る第一駆動装置と、上記第二工具送り軸を軸方向に移動
させる第二駆動装置と、上記クランプ軸を軸方向に移動
させるクランプ作動装置とを設けた複合加工装置であ
る。
【0008】また上記第一連結手段は、上記主軸と一体
に回転可能な上記第一工具取付軸に形成された被係合部
と、上記第一工具送り軸に設けられ上記第一工具取付軸
に対して相対的に軸方向に移動して係合解除可能な係合
部とから成る複合加工装置である。
【0009】さらに、所定の回転数で駆動される主軸
と、この主軸に同軸的に着脱自在に設けられた工具ホル
ダと、この工具ホルダに軸方向に移動自在に取り付けら
れた第一工具及び第二工具と、上記工具ホルダ側に取り
付けられ上記第一工具を上記主軸の軸方向に移動させる
第一工具取付軸と、上記工具ホルダ側に取り付けられ上
記第二工具を上記主軸の軸方向に移動させる第二工具取
付軸と、上記第二工具取付軸基端部に連結される第二工
具送り軸と、上記第二工具取付軸基端部と上記第二工具
送り軸の先端部とを連結する連結手段と、上記工具ホル
ダが先端部に着脱自在に取り付けられ上記主軸と同軸且
つ軸方向に摺動可能に設けられ一体的に回転可能なクラ
ンプ軸と、このクランプ軸と上記工具ホルダとを連結す
るホルダ連結手段と、上記第一工具取付軸と上記第二工
具取付軸または第二工具送り軸とを上記第二工具の軸方
向先端側への移動途中の所定位置で係合させる工具送り
軸係合手段と、上記第一工具を主軸の軸方向基端側へ付
勢する付勢部材と、上記第二工具送り軸を軸方向に移動
させる駆動装置と、上記クランプ軸を軸方向に移動させ
るクランプ作動装置とを設けた複合加工装置である。
【0010】
【作用】この発明の複合加工装置は、第一工具及び第二
工具を有した工具ホルダの着脱に際し、この工具ホルダ
の連結解除は、クランプ作動装置によりクランプ軸を摺
動させて工具ホルダの係合が解除、及び上記第一工具取
付軸と第一工具送り軸の連結解除を行っている。また、
上記第二工具取付軸と第二工具送り軸の連結解除を、上
記第二駆動装置により上記第二工具送り軸を軸方向に移
動させて、上記係止ボールを上記嵌合凹部に嵌合させ
て、第二工具取付軸を取り外し可能にしている。また、
上記工具ホルダの装着に際して、この工具ホルダ、第一
工具取付軸及び第二工具取付軸の連結は、上記連結解除
動作と逆に行われる。
【0011】また、この発明の複合加工装置は、第二工
具送り軸により第一、第二工具取付軸の先端部への送り
を行い、各工具取付軸の移動を時間差を設けて行い、基
端へ戻す際には、第一工具取付軸を付勢部材により戻す
ようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、この発明の複合加工装置を、エンジン
のシリンダヘッドのバルブシートを加工する装置に適用
した場合の第一実施例について、図1〜図5を基にして
詳細に説明する。この実施例の複合加工装置は、円筒状
の主軸10が中空の支持部材12内にベアリング14を
介して、回転可能かつ軸方向に相対移動不能に支持され
ている。支持部材12の基端から突出した主軸10の基
端部には、キー15を介してプーリ16が取り付けられ
ており、このプーリ16と図示しない主軸モータの出力
軸に固定されたプーリとにベルト20が巻き掛けられて
いる。また、主軸10を保持した支持部材12は、スラ
イド21に取り付けられ、基台22上で、図示しない駆
動装置により主軸10の軸線に平行な方向に移動可能に
設けられている。
【0013】主軸10内には、同心的に主軸10側から
順に、円筒状のクランブ軸26、第一工具取付軸である
円筒状のバイト取付軸28、第一工具送り軸であるバイ
ト送り軸29、第二工具取付軸であるリーマ取付軸3
0、第二工具送り軸であるリーマ送り軸31が挿通され
ている。クランプ軸26は、その先端部が主軸10の先
端部に位置し、主軸10の基端部からこのクランプ軸2
6の基端部が突出するように設けられている。そして、
クランプ軸26の基端部に螺合されたナット32と主軸
10の内周部に固定された受け部33との間に、皿ばね
34が装着され、ナット32により所定の締めつけ力に
調整されたクランプ軸26を、主軸10の基端部側へ付
勢している。クランプ軸26の先端部には、キー27が
固定され、主軸10の内周面に形成されたキー溝11に
沿って軸方向に移動可能に設けられている。
【0014】バイト取付軸28とバイト送り軸29と
は、クランプ軸26の内周中央部で、バイト取付軸28
の基端部とバイト送り軸29の先端部が着脱自在に連結
されている。連結部であるバイト送り軸29の先端部に
は、係合部であるコレット片38が形成され、バイト取
付軸28の基端部には、コレット片38の頭部が係合す
る被係合部である係合凹部39が形成されている。また
コレット片38に接する部分のクランプ軸26の内周面
には、所定の係合解除位置でコレット片38が外側に拡
開して、係合凹部39から離脱可能にする係合解除凹部
40が形成されている。
【0015】また、リーマ取付軸30とリーマ送り軸3
1とは、バイト取付軸28とバイト送り軸29内に挿通
され、バイト取付軸28内で、互いにそれらの基端部と
先端部とが着脱自在に連結されている。この連結部分
は、図5の拡大図に示すように、リーマ送り軸31の先
端部が嵌合する筒状部42が、リーマ取付軸30の基端
部に形成され、筒状部42に透孔43が形成され、この
透孔43内に嵌合し筒状部42の厚みより直径の大きい
係止ボール44と、リーマ送り軸31の先端部外周に形
成され係止ボール44が係合する環状の係合凹部45と
が設けられている。さらに、バイト取付軸28の内周面
の所定位置には、係止ボール44が嵌合する環状の嵌合
凹部46が形成されている。
【0016】主軸10の先端部のテーパ状の嵌合部18
には、同軸的に着脱自在に設けられた工具ホルダ52の
装着部54が嵌合し、キー19により、主軸10と工具
ホルダ52とが一体的に回転可能に連結される。工具ホ
ルダ52の外周面には、自動工具交換時に、図示しない
自動工具交換装置のアーム先端の工具把持爪が嵌合する
環状の溝52aが形成されている。さらに、工具ホルダ
52には、軸方向に対して所定の角度で半径方向にも移
動自在に取り付けられたスライダ55と、このスライダ
55に固定された第一工具であるバイト56と、スライ
ダ55からバイト取付軸28の先端部に向かって突設さ
れたカム部材57が設けられている。このカム部材57
は、バイト取付部材28の先端部に形成されたカム溝5
8に嵌合している。
【0017】さらに、工具ホルダ52の中心部には、透
孔60が形成され、この透孔60に、主軸10と同軸に
設けられ、リーマ取付軸30の取付部30aに固定され
た第二工具であるリーマ62が挿通されている。工具ホ
ルダ52とバイト取付軸28とは、バイト取付軸28の
外周面に固定されたキー51により、工具ホルダ52の
キー溝51aに沿って、軸方向に移動可能であるととも
に一体的に回転可能に連結されている。
【0018】さらに、工具ホルダ52の装着部54の内
周部には、筒状のホルダ保持部材53が一体的に設けら
れ、ホルダ保持部材53の基端外周部に、環状の係止凸
部53aが形成されている。そして、係止凸部53a
に、クランプ軸26の先端部に形成された透孔61に嵌
合したクランプボール59が係合するとともに、主軸1
0の先端部内周面には、アンクランプ時にクランプボー
ル59が外側に逃げる環状の大径部63が形成されてい
る。
【0019】リーマ取付軸30は、その中央部外周面部
にキー35が固定され、バイト取付軸28のキー溝35
aに沿って軸方向に移動可能であるとともに一体的に回
転可能に設けられている。また、リーマ取付軸30とリ
ーマ送り軸31とは、軸方向に連結されている。
【0020】また、バイト送り軸29の基端部には、ク
ランプ軸26のナット32を軸方向に押してクランプ軸
26を摺動させる筒状の押圧部材64が嵌合されてい
る。押圧部材64には、クランプ作動装置である油圧シ
リンダ65が一体的に設けられ、バイト送り軸29の軸
方向に往復動可能に設けられている。この押圧部材64
の基端部には、図2に示すように、検知片95が固定さ
れ、この検知片95の側方にその移動方向に沿って、工
具ホルダ52のクランプ状態と、アンクランプ状態とを
検知する第一、第二の検知手段である近接センサ96,
97が設けられている。
【0021】バイト送り軸29の基端部には、図2に示
すように、ベアリング70を介して連結部材71の一端
部が取り付けられ、この連結部材71の他端部にはナッ
ト部材72が固定され、このナット部材72がバイト送
り軸29と同方向に設けられたねじ軸73に螺合してい
る。ねじ軸73は、ベアリング74を介して支持部材7
5に取り付けられ、ねじ軸73の基端部は、駆動装置で
あるモータ76の出力軸77に固定されている。
【0022】一方、リーマ送り軸31の基端部は、バイ
ト送り軸29の基端部からさらに支持部材75内を貫通
して、ベアリング80を介して連結部材81の一端部に
取り付けられている。この連結部材81の他端部には、
さらに、連結軸88、連結部材89が固定され、連結部
材89の先端部にナット部材82が固定されている。こ
のナット部材82は、リーマ送り軸31及びねじ軸73
と同方向に設けられたねじ軸83が螺合している。そし
て、ねじ軸83は、ベアリング84を介して支持部材7
5に取り付けられ、ねじ軸83の基端部は、駆動装置で
あるモータ86の出力軸87に固定されている。
【0023】次に、この実施例の複合加工装置の動作、
作用について以下に説明する。例えば、図示しないシリ
ンダヘッドのバルブシート及びステムガイド98の加工
を行う場合、先ず、図3に示すように、バイト56及び
リーマ62の後退限の位置から、主軸モータを回転さ
せ、主軸10を所定のバイト加工回転数に設定し、モー
タ76を作動させて、ねじ軸73、ナット部材72によ
り、バイト送り軸29を前進させる。これにより、バイ
ト送り軸29は、主軸10とともに回転しながらバイト
取付軸28を介してバイト56を前進させる。バイト5
6の前進は、バイト取付軸28が移動することにより、
カム溝58が前進し、カム部材57がカム溝58内に徐
々に侵入し、スライダ55が先端方向に斜めに移動し、
バイト56が軸方向及び半径方向に移動するものであ
る。さらに、バイト56の軸方向の移動は、支持部材1
2の図示しないスライダ装置による送りによっても調節
される。
【0024】バイト56が前進限に位置し、バイト56
による加工が終了すると、次に、主軸モータをリーマ6
2の加工回転数に上昇させ、リーマ62を前進させる。
リーマ62の前進は、モータ86を作動させて、ねじ軸
83、ナット部材82により、リーマ送り軸31を前進
させることにより、リーマ取付軸30を介してリーマ6
2を工具ホルダ52から突出させる。リーマ62は、ス
テムガイド98に挿入され、内周面の仕上げ加工を行
い、図1に示すように、前進限に位置して加工が終了す
る。
【0025】そして、次の加工を行う際には、バイト5
6及びリーマ62を、各々上記とは逆の動作により、図
3に示す後退限に戻して、再び上記と同様の動作により
加工を行う。
【0026】次に、図示しない自動工具交換装置により
工具ホルダ52を外してバイト56やリーマ62を交換
する際、または、工具ホルダ52を交換して、別の工具
ホルダに装着されたバイト56及びリーマ62による加
工を行う場合について説明する。先ず、図1に示す状態
から、モータ86を回転させて、リーマ送り軸31をわ
ずかに前進させ、リーマ取付軸30の係止ボール44の
位置を、バイト取付軸28の嵌合凹部46に合わせ、リ
ーマ取付軸30を取り外し可能な位置に移動させる。こ
の後、油圧シリンダ65を作動させ、押圧部材64を前
進させてクランプ軸26を前進させると、図5に示すよ
うに、コレット片38が外側の係合解除凹部40に退避
し、バイト送り軸29とバイト取付軸28との係合が解
除される。さらに、同時に、クランプ軸26の先端のク
ランプボール59が主軸10の大径部63に逃げて、工
具ホルダ52のクランプが解除される。
【0027】次に、工具ホルダ52を装着する際には、
工具ホルダ52の装着部54を主軸10の嵌合部18に
挿入し、油圧シリンダ65及び、モータ86が作動して
上記と逆の動作を行い、工具ホルダ52を確実に主軸1
0にクランプさせる。
【0028】この実施例の複合加工装置によれば、工具
ホルダ52の自動交換時のバイト取付軸28とバイト送
り軸29との連結及び連結解除をクランプ軸の移動によ
り可能となり、クランプ、アンクランプと同時に確実に
行うことができる。また、リーマ取付軸30とリーマ送
り軸31の連結及び連結解除を、加工時に用いる駆動装
置である工具送り用のモータ86により行っているの
で、さらに、駆動装置の効率的利用を可能にしている。
【0029】次に、この発明の複合加工装置の第二実施
例について図6〜図11を基にして説明する。ここで、
上述の実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省
略する。
【0030】この実施例の複合加工装置もエンジンのシ
リンダヘッドのバルブシートを加工する装置に適用した
ものであり、上記実施例のバイト送り軸が省略されてい
るものである。そして、バイト取付軸28の基端に、リ
ーマ送り軸31に形成された工具送り軸係合手段である
肩部66が当接可能に設けられ、リーマ送り軸31の軸
方向移動途中の所定位置から、この肩部66がバイト取
付軸28の基端部に当接し、軸方向先端に移動させるて
いる。また、バイト取付軸28を基端方向に戻すため
に、工具ホルダ52の内側先端部とバイト送り軸28と
の間に、コイルばね67が介装され、バイト送り軸28
を基端方向に付勢している。
【0031】この実施例の複合加工装置の動作は、上記
実施例と同様のものであるが、工具送り時の動作が、先
ず、図8に示すバイト56及びリーマ62の後退限か
ら、モータ86により、リーマ送り軸31を前進させる
と、図9に示すように、リーマ62が前進し、リーマ6
2が前進限に位置した時に、リーマ送り軸31の肩部6
6がバイト取付軸28の基端部に当接し、バイト送りが
始まる。この状態で、リーマ加工の前進限であるが、さ
らにバイト加工を行うため、リーマ送り軸31を前進さ
せ、図6に示すように、バイト56をバイト前進限まで
送り、バイト56、リーマ62の前進限となる。そし
て、次の加工を行う際には、上記と逆の動作により、図
8に示す状態にバイト56及びリーマ62を戻し、その
後、上記のように加工を行う。
【0032】次にこの実施例の工具ホルダ52の自動交
換時には、先ず、図8に示す状態から、モータ86を作
動させ、リーマ送り軸31をさらにわずかに後退させ、
図10に示すように、バイト取付軸28の嵌合凹部46
の内側に係止ボール44を位置させる。この後、油圧シ
リンダ65を作動させ、押圧部材64を前進させると、
図11に示すように、クランプ軸26の先端のクランプ
ボール59が主軸10の大径部63に逃げて、工具ホル
ダ52のクランプが解除される。
【0033】次に、工具ホルダ52を装着する際には、
工具ホルダ52の装着部54を主軸10の嵌合部18に
挿入し、油圧シリンダ65及び、モータ86が作動して
上記と逆の動作を行い、工具ホルダ52を確実に主軸1
0にクランプさせる。
【0034】この実施例の複合加工装置によれば、上記
第一実施例と同様の効果に加えて、工具送りモータの数
を削減することができ、装置の小型化を図ることがで
き、しかも、工具送り制御も容易なものである。
【0035】なお、この発明の複合加工装置は、エンジ
ンのシリンダヘッドのバルブシートの加工に用いるもの
の他、他の複数の工具を主軸の回転軸を中心に配設し、
複数の工具を保持した工具ホルダを自動交換可能にする
ものであれば良く、その用途及び工具の数、種類は問わ
ないものである。
【0036】
【発明の効果】この発明の複合加工装置は、工具交換に
際して、工具送り用の駆動装置を利用して、工具送り部
の連結及び連結解除を行い、さらに、工具ホルダのクラ
ンプと工具送り軸の連結を同時に可能にし、簡単な構造
で確実なクランプ、アンクランプを可能にし、工具の取
付精度及び各部材の耐久性も良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の複合加工装置のバイト
及びリーマが前進限に位置した状態の主軸部分の縦断面
図である。
【図2】この第一実施例の複合加工装置のバイト及びリ
ーマ送り用の各モータを示す縦断面図である。
【図3】この第一実施例の複合加工装置のバイト、リー
マが後退限に位置した状態の主軸部分の縦断面図であ
る。
【図4】この第一実施例の複合加工装置の工具交換をす
る際の主軸部分の縦断面図である。
【図5】この第一実施例の複合加工装置の工具交換可能
な状態の主軸部分の縦断面図である。
【図6】この発明の第二実施例の複合加工装置のバイト
及びリーマが前進限に位置した状態の縦断面図である。
【図7】この第二実施例の複合加工装置のバイト及びリ
ーマ送り用の各モータを示す縦断面図である。
【図8】この第一実施例の複合加工装置のバイト、リー
マが後退限に位置した状態の主軸部分の縦断面図であ
る。
【図9】この第一実施例の複合加工装置のバイトが後退
限、リーマが加工前進限に位置した状態の主軸部分の縦
断面図である。
【図10】この第一実施例の複合加工装置の工具交換を
する際の主軸部分の縦断面図である。
【図11】この第一実施例の複合加工装置の工具交換可
能な状態の主軸部分の縦断面図である。
【符号の説明】
10 主軸 26 クランプ軸 28 バイト取付軸(第一工具取付軸) 29 バイト送り軸(第一工具送り軸) 30 リーマ取付軸(第二工具取付軸) 31 リーマ送り軸(第二工具送り軸) 38 コレット片(係合部) 39,45 係合凹部(被係合部) 42 筒状部 43 透孔 44 係止ボール 46 嵌合凹部 52 工具ホルダ 56 バイト(第一工具) 59 クランプボール 62 リーマ(第二工具) 64 押圧部材 65 油圧シリンダ(クランプ作動装置) 66 肩部(工具送り軸係合手段) 67 コイルばね(付勢部材) 76,86 モータ(駆動装置)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23P 23/02 A 7528−3C // B23B 3/26 9136−3C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転数で駆動される主軸と、この
    主軸に同軸的に着脱自在に設けられた工具ホルダと、こ
    の工具ホルダに軸方向に移動自在に取り付けられた第一
    工具及び第二工具と、上記工具ホルダ側に取り付けられ
    上記第一工具を上記主軸の軸方向に移動させる第一工具
    取付軸と、上記工具ホルダ側に取り付けられ上記第二工
    具を上記主軸の軸方向に移動させる第二工具取付軸と、
    上記第一工具取付軸基端部に連結される第一工具送り軸
    と、上記第二工具取付軸基端部に連結される第二工具送
    り軸と、上記第一工具取付軸基端部と上記第一工具送り
    軸の先端部とを連結する第一連結手段と、上記第二工具
    取付軸基端部と上記第二工具送り軸の先端部とを連結す
    る第二連結手段と、上記工具ホルダが先端部に着脱自在
    に取り付けられ上記主軸と同軸且つ軸方向に摺動可能に
    設けられ一体的に回転可能であるとともに上記第一連結
    手段を作動させるクランプ軸と、このクランプ軸と上記
    工具ホルダとを連結するホルダ連結手段と、上記第一工
    具送り軸を軸方向に移動させる第一駆動装置と、上記第
    二工具送り軸を軸方向に移動させる第二駆動装置と、上
    記クランプ軸を軸方向に移動させるクランプ作動装置と
    を設けたことを特徴とする複合加工装置。
  2. 【請求項2】 上記第一連結手段は、上記主軸と一体に
    回転可能な上記第一工具取付軸に形成された被係合部
    と、上記第一工具送り軸に設けられ上記第一工具取付軸
    に対して相対的に軸方向に移動して係合解除可能な係合
    部とから成ることを特徴とする請求項1記載の複合加工
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第二連結手段は、上記第二工具取付
    軸と上記第二工具送り軸との一方に形成され他方の端部
    が嵌合する筒状部と、この他方に形成されこの筒状部に
    嵌合する部分の外周に形成された係合凹部と、その筒状
    部に形成された透孔と、この透孔内に設けられた係止ボ
    ールと、上記第一工具取付軸の内周面に形成されこの係
    止ボールが嵌合する嵌合凹部とから成ることを特徴とす
    る請求項1記載の複合加工装置。
  4. 【請求項4】 所定の回転数で駆動される主軸と、この
    主軸に同軸的に着脱自在に設けられた工具ホルダと、こ
    の工具ホルダに軸方向に移動自在に取り付けられた第一
    工具及び第二工具と、上記工具ホルダ側に取り付けられ
    上記第一工具を上記主軸の軸方向に移動させる第一工具
    取付軸と、上記工具ホルダ側に取り付けられ上記第二工
    具を上記主軸の軸方向に移動させる第二工具取付軸と、
    上記第二工具取付軸基端部に連結される第二工具送り軸
    と、上記第二工具取付軸基端部と上記第二工具送り軸の
    先端部とを連結する連結手段と、上記工具ホルダが先端
    部に着脱自在に取り付けられ上記主軸と同軸且つ軸方向
    に摺動可能に設けられ一体的に回転可能なクランプ軸
    と、このクランプ軸と上記工具ホルダとを連結するホル
    ダ連結手段と、上記第一工具取付軸と上記第二工具取付
    軸または第二工具送り軸とを上記第二工具の軸方向先端
    側への移動途中の所定位置で係合させる工具送り軸係合
    手段と、上記第一工具を主軸の軸方向基端側へ付勢する
    付勢部材と、上記第二工具送り軸を軸方向に移動させる
    駆動装置と、上記クランプ軸を軸方向に移動させるクラ
    ンプ作動装置とを設けたことを特徴とする複合加工装
    置。
  5. 【請求項5】 上記工具送り軸係合手段は、第一工具取
    付軸の基端部に当接する第二工具送り軸に形成された肩
    部であり、上記第一工具を主軸の軸方向基端側へ付勢す
    る付勢部材は、上記工具ホルダと上記第一工具取付軸と
    の間に設けられこの第一工具取付軸を基端方向に付勢し
    たコイルばねであることを特徴とする請求項4記載の複
    合加工装置。
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