JP3694788B2 - 研削盤のチャック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主軸と同心に位置され先端を円錐状となされたセンタと、ワークの一端部を把持するものとしたコレットとを備えた研削盤のチャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の研削盤のチャック装置周辺を示すが、この図に示すように、主軸2と同心に設けた主軸台センタ3の先端を軸状ワークwのセンタ穴nに嵌合させると同時に、コレット4に軸状ワークwの一端部外周面mを把持させるようになしたチャック装置は既に存在している(例えば特開2000−254803号公報参照)。
これによれば、軸状ワークwが主軸台センタ3とコレット4の双方により主軸2と同体状に支持されるものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のチャック装置に於いては、コレット4がこれの周囲部材により強固に支持され実質的には主軸半径方向へ遊動しない構造となっている。
即ち、例えば図4に示すものでは、コレット4は後端部を主軸2と同体状に固定されたコレット駆動部5の本体フレーム5aに固定され、且つ、先端部を前後移動のみ許容されたコレットガイド21のテーパ穴hで支持され、全体として、主軸半径方向の遊動が生じないものとなされている。
【0004】
このようなチャック装置で軸状ワークwを支持した場合は次のような弊害が生じ得るのである。
即ち、軸状ワークwのセンタ穴nとその外周面mとが同心となっていないとき、コレット4の把握力が軸状ワークwの支持位置決定に強く影響することに起因して、チャック装置に把持された状態の軸状ワークwのセンタ穴nの心が主軸台センタ3の心に正確に合致していない状態が生じる。
【0005】
また何らかの原因で主軸台センタ3の心とコレット4の心が正確に合致してない状態が生じたときには、たとえ軸状ワークwのセンタ穴nの心とその外周面mの心とが正確に合致していたとしても、先と同様に、コレット4の把握力が軸状ワークwの支持位置決定に強く影響することに起因して、チャック装置に把持された状態の軸状ワークwのセンタ穴nの心が主軸台センタ3の芯に正確に合致してない状態が生じるのである。
【0006】
本発明は、斯かる弊害の発生を阻止して高精度な加工を可能とする研削盤のチャック装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、発明では、主軸前部に、主軸と同心に位置され先端を円錐状となされたセンタ部材と、このセンタ部材を取り巻くように位置されたシリンダ部及びピストン部を備えていて、このピストン部に同体状に支持され且つ、前側にチャック爪を形成され且つ、このチャック爪が前記シリンダ部に対する前記ピストン部の遊動により主軸半径方向に若干の遊動可能となされ且つ、全体が前記シリンダ部及び前記ピストン部を介して前後へ移動可能に案内されたコレットと、前記シリンダ部及び前記ピストン部を備え且つこのコレットを前後へ駆動するものとなされているコレット駆動部とを装設すると共に、このコレット駆動部の前側に主軸と同体状に固定された環状支持面部を設け、この環状支持面部の前面に、このコレットをこれの半径方向へ拡縮変形させるためのテーパ孔を具備したコレットガイドを任意な主軸半径方向の若干の変位可能に係着し、また前記環状支持面部と前記コレットガイドとの間に、前記コレットガイドを前記環状支持面部から離れる向きへ押圧するものとした圧縮スプリングと、コレットガイドを環状支持面部に対し任意な主軸半径方向へ円滑に変位させるためのボール案内手段とを装着するほか、前記圧縮スプリングは前記環状支持面部に形成されたスプリング装着穴の内方に装着されており、前記ピストン部が後側へ移動したときにコレットガイドの後面が圧縮スプリングの弾力に抗して後側へ変位され前記環状支持面部に圧接される構成となす。
【0008】
この発明に於いて、軸状ワークを主軸に固定させる際、コレットを拡径状態として、これの内方に軸状ワークの一端部を差し込み、この一端部の端面に形成されたセンタ穴をセンタ部材の円錐状部の先端に押し当てるのであり、この状態の下で、コレット駆動部を作動させて、コレットを主軸後側へ駆動変位させる。この変位により、コレットはコレットガイドとの関係で縮径状態に変形されて軸状ワークの外周面を把持し、さらに軸状ワークのセンタ穴をセンタ部材の円錐状部に強く押し当てるものとなる。この押当て状態のとき、コレットは主軸半径方向へ比較的小さな力で変位する状態にあり、一方、センタ部材の円錐状部は軸状ワークのセンタ穴との係合作用により強制的に軸状ワークをこれのセンタ穴とセンタ部材とが同心となるように移動させようとするのであり、従って、軸状ワークはコレットの把持力に関連した過度の影響を受けることなく位置決めされ、センタ部材とコレットとにより軸状ワークのセンタ穴とセンタ部材とを同心となされた状態で締結状に把持されるものとなり、さらにコレットにより主軸との相対回転を確実に規制された状態となる。
【0010】
さらには、コレットが軸状ワークを把持するときの、コレットガイドの主軸半径方向変位が円滑に行われるのであり、従って軸状ワークはコレットによる把持力の影響を受け難くなり正確にセンタ部材と同心に位置されるものとなる。また前記圧縮スプリングは外方を前記環状支持面部及び前記コレットガイドで覆われた状態となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明を実施した研削盤に関するものであり、図1はチャック装置及びこれに固定される軸状ワーク等の側面視断面図、図2はチャック装置を正面から見た図、図3はコレットを示しAは平面図で、Bは正面図である。
【0012】
図1に於いて、1は図示しない作業テーブルに支持された主軸台フレームで、2はこの主軸台フレーム1に回転駆動可能に支持された横向きの主軸である。主軸2の前部には、先部を円錐状となされたセンタ部材(主軸台センタ)3が同心状に固定されている。
そして、4は主軸台センタ3を取り巻くように配置されたコレットであり、5はこのコレット4を前後方向f1へ駆動変位させるものとしたコレット駆動部である。
【0013】
コレット4は、全体を円筒形状となし、図3等に示すように両端部間部分4aの肉厚を他部分よりも小さくなし、前側適当長さ範囲に複数のスリットaを形成してスリット間部分をチャック爪4bとなし、前端部外周面を雄テーパ面bとなし、後端部外周部を雄ねじ部4cとなすほか、最上部のスリットaの最奥部に案内用長孔cを設けたものとなしてある。
【0014】
コレット駆動部5は主軸台センタ3やコレット4を取り巻く円筒形状となされてあって、主軸2の前端部端面dに嵌合部6a及びボルト7を介して固定された後端部材6、この後端部材6の前面側に固定されたシリンダ部7、及び、シリンダ部7内に前後移動可能に嵌挿されたピストン部8からなっている。
【0015】
この駆動部5の各部を説明すると、シリンダ部7は、後端部材6に外筒部材9及び、後面部を具備した内筒部材10をボルト11、12で固定すると共に、外筒部材9の前端面に前端部材13をボルト14で固定したものとなしてあり、またピストン部8はシリンダ部7の外筒部材9と内筒部材10とで若干の遊動可能に案内される大径筒状部8aと、前端部材13の内孔部分で若干の遊動可能に案内される小径筒状部8bとを備えるほか、小径筒状部8bの内周面にコレット4の雄ネジ部4cを螺着される雌ネジ部8cを形成したものとなしてある。
【0016】
この際、シリンダ部7の前端部材13と、ピストン部8の小径筒状部8bとの間には、ピストン部8の主軸2回り変位を規制するためのピン部材15が前端部材13及びピストン部8に一線状に形成された直状孔内に相対摺動自在に嵌挿されている。e1はピストン部8の後側に形成されたシリンダ室、e2はピストン部8の前側に形成されたシリンダ室であり、gは圧力油の流通される油路である。そして、16は前端部材13の半径方向部位に形成された透孔に螺着した位置決めボルトであり、この位置決めボルト16の先端小径部16aはコレット4の回り止め用長孔cに挿入されてコレット4のシリンダ部7に対する前後変位を許容して主軸2回りの相対回転を確実に規制するものとなされている。なお、17は前端部材13に装着されたOリング、18及び19はピストン部8の大径筒状部8aに装着されたOリングである。
【0017】
上記駆動部5の前側には環状支持面部20が設けてあり、この支持面部20は前端部材13の前面側にボルト30で主軸2と同体状に固定され、前面に平坦な支持面を形成されている。そして、この環状支持面部20の前面側には、コレット4の雄テーパ面bに外嵌されるテーパ孔hを具備したコレットガイド21が設けてある。
【0018】
このコレットガイド21は、環状支持面部20上に於いて任意な主軸半径方向へ例えば0.5mm程度自由に変位し得るように装着するのであり、このため環状支持面部20の外周縁近傍の複数箇所(図示例では3箇所)に径大頭部を有し案内軸部22aを具備したスタッドボルト22を固設し、一方ではコレットガイド21に、これらスタッドボルト22に対応させてこれらスタッドボルト22の案内軸部22aよりも少し大きな径で前記径大頭部よりも小さな径となされた透孔iを設け、これら透孔iに案内軸部22aを内挿している。この際、コレットガイド21は環状支持面部20に対し若干の前後移動可能となすのがよい。
【0019】
環状支持面部20の前面には環状溝jが形成してあり、この環状溝jの底面の特定半径周方向箇所に適当数のスプリング装着穴kを設け、これら装着穴kのそれぞれに圧縮スプリング23を装着しており、これら圧縮スプリング23の前端部に円環状の押し板24を配置し、この押し板24の前後移動を環状溝jの内周面に案内させている。
【0020】
そして環状溝j内の押し板24の前面側にはボール案内手段25が設けてあり、このボール案内手段25はボール保持輪27、及びこの保持輪27に保持された多数のボール28からなり、この際、これらボール28は圧縮スプリング23の弾力でコレットガイド21の後面に押圧された状態となされる。31は環状溝jに内嵌されたシール部材である。
【0021】
29は図示しない作業台に前後移動可能に支持された心押台センタであり、このセンタ29は先部を円錐状となされている
【0022】
次に上記研削盤のチャック装置の使用例及び作動について説明する。
チャック装置に把持される軸状ワークwは任意なもので差し支えないが、この使用例では、外周面mをセンタレス加工により粗加工された後に、センタ穴修正機で各端面にセンタ穴nを修正されたものであって、センタ穴nの心と外周面mの心とが加工誤差に起因して合致しておらず、これらの心間距離が例えば0.1mmであるものとする。
【0023】
この軸状ワークwをチャック装置に把握させる際は、図示しない油路を通じて一方のシリンダ室e1に圧力油を供給し、他方のシリンダ室e2内は大気に開放させる。これにより、ピストン部8は図1の中心線CLより上側範囲に示すようにコレット4と共に主軸2前側f11へ向け移動される。この移動により、チャック爪4b群は自身の弾性により拡径変形した状態となる。この状態の下で、軸状ワークwの一端部をコレット4の内孔内に挿入し、この挿入された側のセンタ穴nに主軸台センタ3の円錐状部先端を嵌合させ、一方ではこの軸状ワークwの他側のセンタ穴nに心押台センタ29の円錐状部先端を嵌合させて強く押し当てる。これにより、軸状ワークwは主軸台センタ3と心押台センタ29のそれぞれの円錐状部の案内作用によりこれらセンタ3、29とほぼ同心に位置調整された状態となる。
【0024】
この後、油路gを通じて前記他方のシリンダ室e2に圧力油を供給し、前記一方のシリンダ室e1内を大気に開放させる。これによりピストン部8は図1の中心線CLより下側範囲に示すようにコレット4と共に主軸2後側f12へ向け移動され、コレット4のチャック爪4群がコレットガイド21のテーパ穴h内を主軸後側f12へ移動する。
【0025】
ピストン部8の主軸2後側f12への移動の初期には、コレット4の雄テーパ面bがテーパ穴hに圧接したときコレットガイド21の後面がボール案内手段25を介して圧縮スプリング23の弾力で支持されるため、コレットガイド21の後面は環状支持面部20の前面に強く接するものとならない。またチャック爪4b群は雄テーパ面bとテーパ穴hによる楔作用で縮径変形され軸状ワークwの外周面mを適当な力で把持し、且つ、軸状ワークwのセンタ穴nはピストン部8の後向き駆動力により主軸台センタ3の円錐状部先端に強く押圧されるものとなる。従って、軸状ワークwは主軸台センタ3と心押台センタ29によりこれらセンタ3、29と同心となるように支持される傾向となり、一方、コレットガイド21は軸状ワークwの外周面mによりその主軸半径方向位置を規定される傾向となり、これら傾向の相互作用により、コレットガイド21はボール案内手段25に案内されつつ、コレットガイド21の心が主軸台センタ3や心押台センタ29の心に対しほぼ0.1mmだけ離間するように相対変位するのである。
【0026】
この際、ピストン部8がシリンダ部7に対し若干の遊動可能となされていること、及び、コレットガイド21がボール案内手段25により任意な主軸半径方向へ円滑に変位するように案内されていることにより、コレット4のチャック爪4b群は比較的小さな力で主軸半径方向へ移動され、主軸台センタ3や心押台センタ29に無理な力を及ぼすものとならない。
【0027】
そしてピストン部8の主軸2後側f12への移動の後期には、ピストン部8の後向き駆動力が圧縮スプリング23の弾力よりも大きくなり、コレットガイド21はこれの心が主軸台センタ3や心押台センタ29の心から主軸半径方向へほぼ0.1mm変位した状態でその後面を環状支持面部20の前面の平坦な支持面に圧接される。この際、チャック爪4b群は軸状ワークwの外周面m上をその把持状態摩擦力に抗して必要なだけ滑動して各部の相対位置が調整される。そして、シリンダ室e2内の圧力油により、ピストン部8が移動端に達し、この状態ではコレットガイド21の後面は環状支持面部20の前面の平坦な支持面に強大な力で圧接され、またチャック爪4b群は雄テーパ面bとテーパ穴hの楔作用による強大な縮径方向の力で軸状ワークwの外周面mを把持した状態となり、軸状ワークwはコレット4と主軸台センタ3で締結状に把持される。このとき軸状ワークwの心は主軸台センタ3及び心押台センタ29の心に正確に合致した状態となるのであり、実際には、例えば、主軸台センタ3の心とセンタ穴nの心との主軸半径方向の離間寸法は凡そ1〜3μm程度に収まるものとなり、実際上無視し得るものである。
【0028】
ここまではセンタ穴nの心と外周面mの心とが合致していない軸状ワークwをチャック装置に把持させる場合について説明したのであるが、センタ穴nと外周面mとが正確に同心となされた軸状ワークwであっても、主軸台センタ3とコレット4とが何らかの原因で無視できない心ずれ状態となっている場合に於いては上記したところに準じた作用が得られるのであって、即ち、コレット4及び主軸台センタ3が軸状ワークwを締結状に把持したとき、コレット4のチャック爪4b群が軸状ワークwの外周面mの主軸半径方向変位を許容するため、軸状ワークwのセンタ穴nの心は主軸台センタ3の心と正確に合致された状態となる。
【0029】
上記のようにチャック装置に軸状ワークwを把持させた後は、主軸2に図示しないモータの回転動力を伝達させて軸状ワークwを回転させ、これの外周面mに動力回転される研削砥石tを当接させることにより、その研削が開始される。この研削中には、軸状ワークwに加工反力による回転力が作用し、軸状ワークwを主軸2に対し回転させようとするが、この回転力は雄テーパ面bとテーパ穴hとの摩擦、コレットガイド21と環状支持面部20との摩擦、及び、位置決めボルト16と案内用長穴cとの係止作用等により確実に支持されるものとなり、軸状ワークwは主軸2と完全な一体状態を保持される。
チャック装置に把持された軸状ワークwを取り外すときは、これをチャック装置に把持させるときの逆の手順を実施すればよい。
なお、上記実施例では研削盤に本発明を実施した場合を示したが、これに限定するものではなく、他の工作機械に実施することも差し支えない。
【0030】
上記した本発明によれば、センタ部材を取り巻くように位置されたシリンダ部及びピストン部を備えていて、このピストン部に同体状に支持され且つ、前側にチャック爪を形成され且つ、このチャック爪が前記シリンダ部に対する前記ピストン部の遊動により主軸半径方向に若干の遊動可能となされ且つ、全体が前記シリンダ部及び前記ピストン部を介して前後へ移動可能に案内されたコレットと、前記シリンダ部及び前記ピストン部を備え且つこのコレットを前後へ駆動するものとなされているコレット駆動部とを装設したもので、チャック装置に軸状部材を把持させるとき、センタ部材に位置決めされる軸状ワークに、コレットの把持力と関連した主軸半径方向力の影響が過度に及ぶのを回避できるため、センタ孔と外周面とが同心でないような軸状部材であっても、或いはセンタ部材(主軸台センタ)とコレットとが正確な同心配置となっていなくても、簡易な操作により、この軸状部材をこれのセンタ孔とセンタ部材(主軸台センタ)とが正確な同心配置となるように且つ主軸との相対回転変位を規制するための大きな対抗力の得れるように強固に把持させることのできるものとなる。
【0031】
またコレットが軸状ワークを把持するとき、コレットガイドの主軸半径方向変位が円滑に行われるため、軸状ワークのセンタ穴を従来よりも正確にセンタ部材と同心に位置させることができるのである。
またピストン部8の主軸2後側f12への移動の初期であってコレットガイド21の心が主軸台センタ3や心押台センタ29の心に対し相対変位するときにおいて、ピストン部と同体状に移動されるコレット4の雄テーパ面bがテーパ穴hに圧接したときコレットガイド21の後面がボール案内手段25を介して圧縮スプリング23の弾力で支持されるようになるため、コレットガイド21の後面が環状支持面部20の前面に強く接するものとならない構造が得られるのである。
またピストン部8の主軸2後側f12への移動の後期には、シリンダ室e2内の圧力油により、ピストン部8が移動端に達し、コレットガイド21の後面が環状支持面部20の前面に強大な力で圧接されるようになる。
さらには、圧縮スプリング23の外方が環状支持面部20及びコレットガイド21で覆われたものとなすことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した研削盤のチャック装置及びこれに固定される軸状ワーク等の側面視断面図である。
【図2】 前記研削盤のチャック装置を前面側から見た図である。
【図3】 前記研削盤のコレットを示しAは平面図で、Bは正面図である。
【図4】 従来の研削盤のチャック装置周辺の側面視断面図である。
【符号の説明】
2 主軸
3 センタ部材
4 コレット
5 コレット駆動部
20 環状支持面部
21 コレットガイド
23 圧縮スプリング
25 ボール案内手段

Claims (1)

  1. 主軸前部に、主軸と同心に位置され先端を円錐状となされたセンタ部材と、このセンタ部材を取り巻くように位置されたシリンダ部及びピストン部を備えていて、このピストン部に同体状に支持され且つ、前側にチャック爪を形成され且つ、このチャック爪が前記シリンダ部に対する前記ピストン部の遊動により主軸半径方向に若干の遊動可能となされ且つ、全体が前記シリンダ部及び前記ピストン部を介して前後へ移動可能に案内されたコレットと、前記シリンダ部及び前記ピストン部を備え且つこのコレットを前後へ駆動するものとなされているコレット駆動部とを装設すると共に、このコレット駆動部の前側に主軸と同体状に固定された環状支持面部を設け、この環状支持面部の前面に、このコレットをこれの半径方向へ拡縮変形させるためのテーパ孔を具備したコレットガイドを任意な主軸半径方向の若干の変位可能に係着し、また前記環状支持面部と前記コレットガイドとの間に、前記コレットガイドを前記環状支持面部から離れる向きへ押圧するものとした圧縮スプリングと、コレットガイドを環状支持面部に対し任意な主軸半径方向へ円滑に変位させるためのボール案内手段とを装着するほか、前記圧縮スプリングは前記環状支持面部に形成されたスプリング装着穴の内方に装着されており、前記ピストン部が後側へ移動したときにコレットガイドの後面が圧縮スプリングの弾力に抗して後側へ変位され前記環状支持面部に圧接されることを特徴とする研削盤のチャック装置。
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