JP4156209B2 - 複合加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主軸を中心に半径方向の位置を異にして複数の工具を備え、それらの工具を主軸の軸線方向に沿って移動可能に取り付けた複合加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の複合加工装置としては、例えば特開平7−112309号公報に開示されるような構成のものが知られている。この複合加工装置を図9に基づいて説明すると、主軸11の先端部に工具ホルダ12が着脱可能に装着され、その工具ホルダ12にはバイト24及びリーマ31が主軸11の軸線方向へ移動可能に取り付けられている。工具ホルダ12側には、バイト24を移動させるためのバイト送り軸26及びリーマ31を移動させるためのリーマ取付軸32が配設されている。主軸11側にはリーマ取付軸32に着脱可能に連結されるリーマ送り軸33が配設され、モータを含む駆動装置により主軸11の軸線方向へ移動されるようになっている。バイト送り軸26とリーマ送り軸33との間には、リーマ送り軸33の軸線方向への移動途中の所定位置にて両送り軸26,33を連動ボール35を介して連動させるための連動機構34が設けられている。
【0003】
そして、ワークの加工時には、モータにより主軸11が回転されながら、駆動装置によりリーマ送り軸33が主軸11の軸線方向に移動されて、バイト24及びリーマ31が主軸11の先端側に前進移動される。これにより、バイト24にて、ワークに対し面削り加工が施される。この面削り加工が終了すると、連動機構によるバイト送り軸26とリーマ送り軸33との連動が解除され、その後はリーマ送り軸33の移動に伴ってリーマ31のみが前進移動される。これにより、リーマ31にて、ワークに対し孔内周面の仕上げ加工が施される。
【0004】
前記工具ホルダ12は主軸11に対し第1クランプ機構15によりクランプされ、リーマ31を装着したリーマ取付軸32は、リーマ送り軸33に対し、第2クランプ機構71によりクランプされている。第1クランプ機構15は、工具ホルダ12のボス部内周面に設けた係合孔18にボール保持筒16に保持された第1クランプボール17を係脱可能に対応させるとともに、クランプ軸19の外周面に形成された嵌合凹部20に前記第1クランプボール17を係脱可能に構成している。
【0005】
一方、第2クランプ機構71は、リーマ送り軸33の先端部が嵌合する筒状部72がリーマ取付軸32の基端部に形成されている。前記筒状部72には透孔73が形成され、この透孔73内に嵌合し、筒状部72の厚みより直径の大きい第2クランプボール74と、リーマ送り軸33の先端部外周に形成され、かつ第2クランプボール74が係合する環状の係合凹部75とが設けられている。さらに、バイト送り軸26の内周面の所定位置には第2クランプボール74が嵌合する環状の嵌合凹部76が形成されている。
【0006】
自動工具ホルダ交換装置により工具ホルダ12を外して別の工具ホルダに装着されたバイトとリーマによる加工を行う場合には、次のようにして工具ホルダ12が交換される。
【0007】
リーマ送り軸33を前進させ、リーマ取付軸32の第2クランプボール74の位置を、バイト送り軸26の嵌合凹部76に合わせ、リーマ送り軸33からリーマ取付軸32を取り外し可能な位置に移動させる。又、クランプ軸19はバイト送り軸26に対し先端方向に移動可能となる。
【0008】
その後、クランプ軸19が前進されると、その先端部の嵌合凹部20が第1クランプボール17の内側に位置し、第1クランプボール17が工具ホルダ12の係合孔18から離脱されて退避可能となって、工具ホルダ12がクランプ軸19から取り外し可能となる。
【0009】
従って、工具ホルダ12はバイト24及びリーマ31を装着したままの状態で取り外され、別のサイズのバイト24及びリーマ31を装着した工具ホルダ12が取り付けられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の第2クランプ機構71は、リーマ取付軸32の透孔73に収容した第2クランプボール74を係合凹部75から離脱させるとともに、バイト送り軸26の嵌合凹部76に第2クランプボール74を係合してクランプ状態を解除する構造をとっている。このため、前後動するバイト送り軸26と関連して第2クランプ機構71を構成しなければならないので、第2クランプボール74をクランプ位置又はアンクランプ位置に切り換える動作が不安定となる。従って、工具ホルダ12の交換動作を迅速かつ確実に行うことが難しいという問題があった。又、第2クランプボール74を嵌合凹部76に安定して保持することが困難であって、第2クランプ機構71の脱着動作が不安定になるという問題があった。
【0011】
又、リーマ取付軸32とリーマ送り軸33とのアンクランプが確実に行われたか否かを確認することが難しいという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、工具ホルダの中心部に位置するリーマ等の工具取付軸と、主軸側に位置するリーマ等の工具送り軸とを脱着するクランプ機構の脱着動作を安定して行い、工具ホルダの交換動作を迅速かつ確実に行うことができる複合加工装置を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、上記目的に加えて、主軸側に位置するクランプ機構のアンクランプ状態を確実に確認して、工具ホルダの交換動作をより迅速かつ確実に行うことができる複合加工装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、主軸の先端部に同軸上で着脱可能に装着された工具ホルダと、その工具ホルダに主軸の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具と、前記工具ホルダに設けられ、かつ第1工具を主軸の軸線方向に対し傾斜する方向に進退移動させる第1工具送り軸と、前記工具ホルダにおいて前記第1工具送り軸内を貫通するように設けられ、かつ主軸の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具取付軸及び該取付軸に装着された第2工具と、前記主軸に設けられ、第2工具取付軸を該主軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸と、前記第2工具取付軸と第1工具送り軸とを、前記軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲にて連動させる連動機構と、前記主軸と工具ホルダをクランプする第1クランプ機構と、前記第2工具送り軸と第2工具取付軸とをクランプする第2クランプ機構とを備えた複合加工装置において、前記第2クランプ機構は、クランプ用部材をクランプ位置又はアンクランプ位置に保持する部材保持機構を備え、該部材保持機構は、前記第1工具送り軸とは独立して前記第2工具取付軸を工具送り方向前方へ移動する行程中に、可動スリーブが工具ホルダの内部片に当接して停止され、前記第2工具取付軸がさらに工具送り方向前方に移動されると、前記クランプ用部材がクランプ位置からアンクランプ位置に切り換えられるように構成されていることを要旨とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2クランプ機構は、第2工具取付軸の基端部に設けられた保持筒と、該保持筒に径方向に貫通形成された嵌合孔に嵌合されたクランプ用部材としてのクランプボールと、第2工具送り軸の先端外周面に設けられ、かつ前記クランプボールを係合する係合凹部とを備え、前記可動スリーブは、その内周面に前記クランプボールをクランプするための突条又は突起を備え、前記可動スリーブは、前記保持筒の外周側において前記軸線方向へ所定のストローク範囲内で相対移動可能に嵌合され、前記クランプボールを前記係合凹部に押圧するクランプ位置と、クランプボールを係合凹部から退避可能なアンクランプ位置との間で切り換え可能に嵌合され、前記保持筒と可動スリーブとの間には該可動スリーブをクランプ位置に付勢する付勢部材が設けられていることを要旨とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2おいて,前記保持筒の内部には該保持筒内から第2工具送り軸が離脱したアンクランプ状態でクランプボールを保持する補助部材保持機構が設けられ、前記補助部材保持機構は、前記保持筒内に収容され、かつ前記クランプボールを係止する係合凹部を設けた係止体と、該係止体を部材保持位置へ付勢する付勢部材とにより構成されていることを要旨とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記保持筒の基端部にはフランジが設けられ、可動スリーブの内周面には、クランプボールを押圧する環状の突条が形成され、該突条と前記フランジとの間には、可動スリーブを押圧するための付勢部材としてのコイル状のバネが介在されていることを要旨とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記工具ホルダには、第1工具送り軸を前記軸線方向の前進限に保持するための保持機構が設けられ、前記工具ホルダ、第1工具送り軸及び第2工具取付軸には、前記第2工具取付軸が工具ホルダ交換時の際の前記軸線方向の前進限にあって第2クランプ機構がアンクランプ状態にあることを確認する確認機構が設けられ、この確認機構は、第2工具取付軸上に設けられた確認用凹部と、第2工具送り軸が工具交換時の最前進限に位置したとき、前記確認用凹部に押圧係合されるように前記第1工具送り軸の透孔に収容された確認ボールと、工具ホルダに設けられた確認部材とを備え、前記第1工具送り軸及び第2工具取付軸が工具ホルダ交換時の最前進限に移動されたとき、前記確認用凹部、確認ボール及び確認部材が直線上に保持されて第2クランプ機構がアンクランプ状態であることを検知するように構成したことを要旨とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の複合加工機においては、円筒状の主軸11が図示しない主軸ヘッド等の支持部材内に回転可能に支持され、図示しない回転用モータにより回転されるようになっている。主軸11の先端部には工具ホルダ12が同軸上で着脱可能に装着され、その先端の中心には挿通孔13が形成されるとともに、外周面には環状の把持溝14が形成されている。
【0019】
前記主軸11と工具ホルダ12との間には第1クランプ機構15が配設されている。すなわち、主軸11の先端部にはボール保持筒16が取り付けられ、その周壁には複数の第1クランプボール17が半径方向へ移動可能に保持されている。工具ホルダ12のボス部内周面には第1クランプボール17に対応して複数の係合孔18が形成され、この係合孔18に第1クランプボール17が係合されることによって、工具ホルダ12が主軸11に対する装着状態にクランプされるようになっている。
【0020】
前記主軸11内にはクランプ軸19が一体回転可能及び主軸11の軸線方向へ相対移動可能に嵌挿支持され、その先端寄り外周面には複数の嵌合凹部20が形成されている。そして、このクランプ軸19が図示しない油圧シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先端部側に移動されたとき、嵌合凹部20が第1クランプボール17の内側に対向配置される。これにより、第1クランプボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避可能になって、主軸11に対する工具ホルダ12のクランプが解除され、アンクランプ状態となるように構成されている。
【0021】
図1に示すように、前記工具ホルダ12の先端部には、スライダ23が主軸11の軸線方向及び半径方向へ移動可能に取り付けられている。スライダ23の外面には、第1工具としてのバイト24が主軸11の軸線方向に沿って延びるように突設されている。スライダ23の内面には、カム部材25が主軸11の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向へ延びるように突設されている。
【0022】
前記工具ホルダ12内には、第1工具送り軸としてのフランジ部26aを有する円筒状のバイト送り軸26が工具ホルダ12内に嵌合固定された内部片としての保持筒体27内で相対回転不能に、かつ軸線方向への相対移動可能に配設されている。バイト送り軸26の一端側に設けられたフランジ部26aにはテーパ面26bが形成され、そのテーパ面26bにはカム溝28が図1に示すようにフランジ部26aの円周方向に傾斜状態で形成されている。このカム溝28はバイト送り軸26の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向へ延びるように凹設され、その内部には前記カム部材25が摺動可能に挿入されている。そして、バイト送り軸26が主軸11の軸線方向に移動されることにより、カム溝28及びカム部材25を介してスライダ23が傾斜方向に移動されて、バイト24が図1に示す後退位置と図4〜8に示す前進位置との間で位置切り換えされるようになっている。
【0023】
図1に示すように、前記工具ホルダ12内の中心部には、第2工具としてのリーマ31が第2工具取付軸としてのリーマ取付軸32を介して一体回転可能及び軸線方向へ相対移動可能に配設されている。前記リーマ取付軸32とリーマ31は軸線方向への相対移動不能に、かつ相対回転不能に連結され、リーマ31の先端部は、工具ホルダ12の前記挿通孔13を通して出没されるようになっている。主軸11内においてリーマ取付軸32の基端部には第2工具送り軸としてのリーマ送り軸33が後述する第2クランプ機構51を介して脱着可能に連結されている。そして、図示しない移動用モータ等の駆動装置により、ボールネジ等を介して主軸11の軸線方向へ移動されるようになっている。
【0024】
さらに、ワークの加工時には、リーマ送り軸33が所定範囲内で軸線方向に移動され、リーマ31がリーマ取付軸32を介して、図1に実線で示すように挿通孔13内に没入した通常加工時の後退限と、同図に鎖線で示すように挿通孔13から突出した前進限との間で切り換えられるようになっている。
【0025】
図1及び図2に示すように、前記リーマ取付軸32とバイト送り軸26との間には連動機構34が設けられている。この連動機構34によって、リーマ送り軸33の軸線方向への移動途中の所定位置で、両軸32,26が連動されるようになっている。すなわち、バイト送り軸26の周壁に径方向に貫通形成された透孔26cには、複数の連動ボール35が半径方向へ移動可能に保持されている。各連動ボール35と係合可能に対応するように、リーマ取付軸32の先端寄り外周には環状の係合凹部36が形成されている。
【0026】
そして、通常のワークの加工時には、図1に示すように、連動ボール35が係合凹部36に係合されて、リーマ取付軸32とバイト送り軸26とが連結され、この状態でリーマ送り軸33の前進移動に伴って、バイト送り軸26が同方向に連動して移動される。また、このワーク加工時における両軸32,26の前進移動に際して、バイト送り軸26の移動がストッパ29との係合により規制された後は、図に示すように、連動ボール35が係合凹部36から離脱されて、リーマ取付軸32とバイト送り軸26との連結が解除され、この状態でリーマ取付軸32のみが前進移動されるようになっている。
【0027】
図1及び図2に示すように、前記工具ホルダ12には保持機構37が設けられている。そして、この保持機構37によって、工具ホルダ12の脱着交換時に、バイト送り軸26が移動範囲の前進限に保持されるようになっている。すなわち、前記保持筒体27には押圧ピン38がバネ39によりバイト送り軸26の外周面に向かって付勢された状態で収容され、該押圧ピン38と対応してバイト送り軸26の内周面には保持凹部40が形成されている。そして、図4に示すようにバイト送り軸26が前進限に移動されたとき、前記係合凹部36から連動ボール35を離脱させるとともに、前記連動ボール35をリーマ取付軸32の外周面で押圧することにより前記保持凹部40に係合し、バイト送り軸26を前進限に保持するようにしている。この実施形態では前記連動機構34と保持機構37は共通の連動ボール35を使用している。
【0028】
前記工具ホルダ12、バイト送り軸26及びリーマ取付軸32の間には、主軸11に対する工具ホルダ12の脱着交換時に、工具ホルダ12の交換が可能であることを確認する確認機構41が設けられている。この確認機構41は、バイト送り軸26が前進限に移動されるとともに、リーマ取付軸32が通常加工時の前進限よりもさらに前進した最前進限(後述する第2クランプ機構51のアンクランプ状態)に移動された状態を検出する。この確認機構41を以下に説明する。
【0029】
前記バイト送り軸26には第1確認ボール42を半径方向へ移動可能に収容する一つの透孔43が設けられ、リーマ取付軸32の基端部寄り外周面には前記第1確認ボール42を係合可能な確認用凹部32aが形成されている。そして、図6に示すようにリーマ取付軸32が最前進限に移動された状態で、リーマ取付軸32の確認用凹部32aに第1確認ボール42が係合されて、リーマ取付軸32が最前進限に保持されるようになっている。
【0030】
前記バイト送り軸26の外周面に押圧されるように保持筒体27の所定位置には、第2確認ボール44が半径方向へ移動可能に、かつ前記第1確認ボール42と対応可能に収容されている。工具ホルダ12には工具交換位置の確認部材45が半径方向へ移動可能に収容され、バネ46により前記第2確認ボール44をバイト送り軸26の外周面に付勢するようにしている。前記第2確認ボール44及び確認部材45によって、主軸11に対する工具ホルダ12の脱着交換時に、バイト送り軸26及びリーマ取付軸32が移動範囲の最前進限に保持されているのを確認することが可能である。すなわち、図7に示すようにバイト送り軸26及びリーマ取付軸32が最前進限に移動されると、第1確認ボール42が第2確認ボール44と対応し、リーマ取付軸32の確認用凹部32aが第1確認ボール42の位置に移動されるので、確認用凹部32aに第1確認ボール42が係合される。このため第2確認ボール44がバネ46により付勢された確認部材45により第1確認ボール42へ押圧されて、確認部材45が半径方向内側に移動される。従って、この状態で工具ホルダ交換装置の工具ホルダ交換アーム49により工具ホルダ12の把持溝14が把持されると、工具ホルダ交換アーム49上のセンサ48が確認部材45と接触深さを検出して、センサ48が適正位置を検出する。このため、リーマ取付軸32及びバイト送り軸26が最前進限にあることが確認検出される。
【0031】
又、図1,4,5に示すように、リーマ取付軸32が最前進限にないときには、第1確認ボール42が確認用凹部32aに係合することなく、リーマ取付軸32の外周面に当接し、確認部材45が把持溝14から突出された状態になる。そのため、この状態で、図1に示すように、工具ホルダ交換装置の工具ホルダ交換アーム49により工具ホルダ12の把持溝14が把持されると、工具ホルダ交換アーム49の工具ホルダ把持部50に設けられたセンサ48が確認部材45の深さが浅いことを検出する。このため、リーマ取付軸32が最前進限にないことが確認検出される。
【0032】
次に、前記第2クランプ機構51について図3を中心に説明する。
前記リーマ送り軸33の先端部には小径の段差筒部52が形成されている。前記リーマ取付軸32の基端部には前記段差筒部52に着脱可能な保持筒53が一体的に形成されている。該保持筒53には嵌合孔54が径方向に貫通形成され、該嵌合孔54にはクランプ用部材としての第2クランプボール55が径方向の移動可能に収容されている。リーマ送り軸33の段差筒部52の外周面には、前記第2クランプボール55を係合する係合凹部56が形成されている。前記嵌合孔54、第2クランプボール55及び係合凹部56は、保持筒53の周方向に等ピッチで複数箇所に設けられている。
【0033】
前記保持筒53の外周面には可動スリーブ57が該保持筒の軸線方向へ所定のストローク範囲内で相対移動可能に嵌合されている。この可動スリーブ57は、前記第2クランプボール55を前記係合凹部56に押圧するクランプ位置と、第2クランプボール55を係合凹部56から退避させるアンクランプ位置との間で切り換え可能になっている。前記保持筒53の基端部にはフランジ58が設けられ、可動スリーブ57の内周面には、第2クランプボール55を押圧する環状の突条57aが形成されている。該突条57aと前記フランジ58との間には、付勢部材としてのコイル状のバネ59が介在され、可動スリーブ57をクランプ位置に付勢している。前記保持筒53の外周面にはネジ筒60が螺合され、可動スリーブ57の前方への移動位置は、前記突条57aの基端部がネジ筒60に当接することにより規制される。前記可動スリーブ57の突条57aの前方側には、斜面57bが形成され、可動スリーブ57が後退されると、第2クランプボール55が斜面57bと対応するアンクランプ位置に移動されるようにしている。
【0034】
この実施形態では、前記可動スリーブ57とバネ59により部材保持機構としてのボール保持機構Mを構成している。
前記可動スリーブ57はリーマ送り軸33が通常加工時の前進限に移動されたとき、図3(a)に示すように工具ホルダの一部、つまり保持筒体27の基端面に当接して停止される。そして、リーマ送り軸33によってリーマ取付軸32が最前進限に移動されると、バネ59の付勢力に抗して保持筒53がさらに前進され、突条57aが第2クランプボール55をクランプするクランプ位置から図3(b)に示すように第2クランプボール55が係合凹部56から離脱してアンクランプ位置に切り換えられるようにしている。
【0035】
前記保持筒53の内部には該保持筒53内から段差筒部52が離脱されたアンクランプ状態で第2クランプボール55を保持する補助部材保持機構としての補助ボール保持機構61が設けられている。この補助ボール保持機構61は、前記保持筒53内に収容され、かつ前記第2クランプボール55を係止する係合凹部62aを設けた係止体としての係止リング62と、該係止リング62を部材保持位置としてのボール保持位置へ付勢する付勢部材としてのコイルバネ63とにより構成されている。
【0036】
前記段差筒部52の先端部には、シール筒64が設けられ、該シール筒は前記係止リング62に貫通されて、リーマ取付軸32の軸孔に挿入され、その内周面に設けたシールリング65によりシールされている。
【0037】
次に、前記のように構成された複合加工装置の動作を説明する。
さて、図1に示す状態では、バイト24及びリーマ31が通常加工時の後退限に配置されている。そして、この状態においては、連動機構34の連動ボール35がリーマ取付軸32の係合凹部36に係合され、第1確認ボール42が透孔43内に係合され第2確認ボール44はバイト送り軸26の外周面に接触されている。
【0038】
この状態で、ワークの加工が開始されると、図示しない回転用モータにより主軸11が所定速度で回転されて、バイト24及びリーマ31等が一体的に回転される。このとき、図示しない移動用モータ等の駆動装置により、ボールネジ等を介してリーマ送り軸33が主軸11の先端部側に前進移動され、リーマ31の前進移動が開始される。そして、連動ボール35が係合凹部36に係合されたままバイト送り軸26が主軸11の軸線方向に所定距離だけ前進される。これにより、カム溝28及びカム部材25を介してスライダ23が傾斜方向に移動され、バイト24が図1に示す後退限から図4に示す前進限に向かって移動されて、そのバイト24によりワークに対して面削り等の加工が施される。
【0039】
そして、図4に示すように、バイト送り軸26が移動範囲の前進限に移動されて、バイト24が前進限に到達すると、そのバイト24によるワークの加工が終了する。このとき、バイト送り軸26の前進移動はストッパ29と当接することによって停止されるとともに、バイト24は前進限に保持される。この状態で、回転用モータの速度切換により、主軸11の回転速度が上昇される。
【0040】
その後、リーマ送り軸33がさらに前進移動されると、図5に示すように、連動ボール35が係合凹部36から離脱されてリーマ31のみが前進移動されて、工具ホルダ12の挿通孔13内の没入状態から前方に突出され、そのリーマ31によりワークに対して孔内周面の仕上げ等の加工が施される。そして、リーマ31が通常加工時の前進限に到達すると、そのリーマ31によるワークの加工が終了する。
【0041】
次いで、前記移動用モータ等の駆動装置の逆転により、リーマ送り軸33が主軸11の基端部側に後退移動されると、前述した前進移動時と逆順に、リーマ31及びバイト24が図5に示す前進限から図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。すなわち、リーマ31はリーマ送り軸33の後退移動に伴って、図5に示す前進限から、図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。バイト24は、リーマ送り軸33が図4に示す位置まで後退移動されて、連動機構34と連動ボール35との係合により、バイト送り軸26が後退されて、図1に示す通常加工時の後退限に復帰移動される。そして、このバイト24及びリーマ31の進退動作が繰り返し行われることによって、複数のワークに対する加工が連続的に行われる。
【0042】
ワークの加工作業が終了して、前記主軸11に対する工具ホルダ12の交換作業を行う場合には、図5に示すようにバイト24及びリーマ31が通常加工時の前進限に配置された状態において、工具ホルダ交換アーム49の爪により、工具ホルダ12を把持する。すると、確認部材45は、把持溝14より突出していることを、センサ48が検出する。その後、移動用モータ等の駆動装置により、リーマ送り軸33が主軸11の先端部側へさらに前進移動されて、リーマ31の前進移動が開始される。
【0043】
リーマ送り軸33がさらに前進移動されると、図6に示すように、リーマ31のみが前進移動されて、工具ホルダ12の挿通孔13内からさらに突出する位置に移動配置される。このとき、可動スリーブ57の先端面が保持筒体27の基端面に当接されて前進を阻止され、この状態において、リーマ送り軸33及び保持筒53が前進される。このため、可動スリーブ57が保持筒53上でバネ59の付勢力に抗して相対的に後退されたことになり、突条57aによる第2クランプボール55の押圧が解除される。この結果、第2クランプボール55が嵌合孔54から離れて可動スリーブ57の内周面側に移動され、第2クランプボール55が係合凹部56から離脱されてアンクランプ状態となり、保持筒53が段差筒部52から引き抜き可能となる。この状態では、リーマ取付軸32のアンクランプ確認機構41の第1確認ボール42がリーマ取付軸32の確認用凹部32aに係合される。そして、確認用凹部32a、第1確認ボール42及び確認部材45が直線上に保持され、確認部材45が把持溝14内の没入位置に保持される。
【0044】
続いて、クランプ軸19が図示しない油圧シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先端部側に移動されて、第1クランプ機構15の嵌合凹部20が第1クランプボール17の内側に対向配置される。これにより、第1クランプボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避可能になって、図7に示すように主軸11に対する工具ホルダ12のクランプが解除される。前述したように、この時すでにアンクランプ確認部材45は把持溝14内の没入位置に移動されており、バイト送り軸26及びリーマ取付軸32が最前進限にあることが検出される。
【0045】
そして、工具ホルダ交換アーム49の爪により工具ホルダ12が主軸11の先端部から抜き取られるとともに、種類の異なるバイト24及びリーマ31を備えた工具ホルダ12が主軸11に装着される。このため、バイト24及びリーマ31が工具ホルダ12とともに工具交換される。
【0046】
前記段差筒部52上から保持筒53が抜き取られると、図8に示すようにバネ59の蓄勢力により可動スリーブ57がクランプ位置に移動されるので、第2クランプボール55が嵌合孔54内に係合される。これと同時に係止リング62がコイルバネ63の蓄勢力によって嵌合孔54側へ移動され、第2クランプボール55が係止リング62の係合凹部62aに係合されて、第2クランプボール55が所定位置に保持される。又、リーマ取付軸32は通常加工時の前進限に保持される。
【0047】
新しい工具ホルダ12を主軸11に装着する場合には、前述した取り外し動作と逆の動作により行うことができる。このとき、図8に示す状態において、工具ホルダ12が主軸11へ向かって移動され、保持筒53内に段差筒部52が挿入され、段差筒部52の先端面により係止リング62が押動される。すると、係止リング62が第2クランプボール55から離れるとともに、段差筒部52の係合凹部56に第2クランプボール55が係合される。
【0048】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2クランプ機構51をバイト送り軸26と無関係にリーマ取付軸32とリーマ送り軸33との間に独立して装着した。このため、第2クランプボール55のクランプ位置とアンクランプ位置との間の位置切り換え動作を安定して行うことができ、工具ホルダ12の交換動作を迅速かつ確実に行うことができる。
【0049】
(2)リーマ取付軸32に設けた保持筒53の嵌合孔54に係合された第2クランプボール55をバネ59によって付勢された可動スリーブ57の突条57aによってクランプ位置に押圧するようにした。このため、第2クランプボール55をクランプ位置に安定して保持することができる。
【0050】
(3)保持筒53の内部に補助ボール保持機構61を設け、工具ホルダ12が取り外された状態において、クランプ状態にある第2クランプボール55をクランプ位置に保持するようにした。このため、工具ホルダ12が取り外された状態において、第2クランプボール55をクランプ位置に安定して保持することができる。
【0051】
(4)工具ホルダ12とバイト送り軸26との間に保持機構37を設けたので、バイト送り軸26を前進限に安定して保持することができる。
(5)工具ホルダ12、バイト送り軸26及びリーマ取付軸32にリーマ取付軸32のアンクランプ確認機構41を設けた。このため、リーマ取付軸32が工具交換時の最前進限にあって、第2クランプ機構51がアンクランプ位置に切り換えられていることを検出でき、工具ホルダの交換作業を迅速に行うことができる。
【0052】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態において、リーマ取付軸32のアンクランプ確認機構41の第2確認ボール44に代えて、確認部材45の内端部に第1確認ボール42と当接可能な係合凸部を突出形成してもよい。
【0053】
・前記実施形態において、工具ホルダ12上にバイト24等の第1工具を複数設けてもよい。
・前記第2クランプボール55に代えて、円柱状等のクランプ用部材を用いてもよい。
【0054】
・前記可動スリーブ57の突条57aに代えて突起を設けてもよい。
・前記実施形態において、第1工具及び第2工具として、バイト24及びリーマ31とは異なった工具を設けてもよい。
【0055】
このように構成した場合でも、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
(技術思想1) 請求項1において、前記連動機構(34)は、第1工具送り軸(26)上に設けられた透孔(26c)と、該透孔(26c)に収容された連動ボール(35)と、第2工具取付軸(32)の外周面に形成され、かつ前記連動ボール(35)を係合可能な係合凹部(36)と、工具ホルダ(12)に設けられ、かつ前記連動ボール(35)を係合可能な保持凹部(40)とを備え、第1工具送り軸(26)が移動範囲の前進限に位置したとき、透孔(26c)に係合された連動ボール(35)を前記係合凹部(36)から離脱させて保持凹部(40)に係合するように構成され、前記透孔(26c)、連動ボール(35)及び保持凹部(40)は、保持機構(37)の機能を兼用するものである複合加工装置。
【0056】
この技術思想1では、連動機構と保持機構の構成を簡素化することができる。
(技術思想2) 請求項3において、前記第2工具送り軸の先端部には、シール筒(64)が設けられ、該シール筒は前記係止体としての係止リング(62)に貫通されて、第2工具取付軸の軸孔に挿入され、該軸孔内周面に設けたシールリング(65)によりシールを行うように構成されている複合加工装置。
【0057】
【発明の効果】
この発明によれば、工具ホルダの中心部に位置するバイト等の工具取付軸と、主軸側に位置するリーマ等の工具送り軸とを脱着するクランプ機構の脱着動作を安定して行い、工具ホルダの交換動作を迅速かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の複合加工装置の主軸部分においてバイト及びリーマが通常加工時の後退限に位置した状態を示す断面図。
【図2】 図1の複合加工装置の横断面図。
【図3】 (a)は第2クランプ機構を拡大して示すクランプ状態の断面図、(b)はアンクランプ状態の断面図。
【図4】 複合加工装置の主軸部分においてバイトが通常加工時の前進限に位置した状態を示す断面図。
【図5】 複合加工装置の主軸部分においてバイト及びリーマが通常加工時の前進限に位置した状態を示す断面図。
【図6】 複合加工装置の主軸部分において第1クランプ機構がクランプ状態で、第2クランプ機構がアンクランプ状態に切り換えられた状態を示す断面図。
【図7】 複合加工装置の主軸部分において第1クランプ機構及び第2クランプ機構がアンクランプ状態に切り換えられた状態を示す断面図。
【図8】 工具ホルダが主軸から取り外された状態を示す断面図。
【図9】 従来の複合加工装置を示す断面図。
【符号の説明】
M…部材保持機構としてのボール保持機構、11…主軸、12…工具ホルダ、15…第1クランプ機構、24…第1工具としてのバイト、26…第1工具送り軸としてのバイト送り軸、31…第2工具としてのリーマ、32…第2工具取付軸としてのリーマ取付軸、33…第2工具送り軸としてのリーマ送り軸、34…連動機構、37…保持機構、41…確認機構、51…第2クランプ機構、53…保持筒、54…嵌合孔、55…クランプ用部材、56,62a…係合凹部、57…部材保持機構を構成する可動スリーブ、57a…突条、58…フランジ、59…部材保持機構を構成する付勢部材としてのバネ、61…補助部材保持機構としての補助ボール保持機構、62…係止体としての係止リング、63…付勢部材としてのバネ、64…シール筒、65…シールリング。

Claims (5)

  1. 主軸の先端部に同軸上で着脱可能に装着された工具ホルダと、
    その工具ホルダに主軸の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具と、
    前記工具ホルダに設けられ、かつ第1工具を主軸の軸線方向に対し傾斜する方向に進退移動させる第1工具送り軸(26)と、
    前記工具ホルダにおいて前記第1工具送り軸(26)内を貫通するように設けられ、かつ主軸の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具取付軸(32)及び該取付軸に装着された第2工具と、
    前記主軸に設けられ、第2工具取付軸(32)を該主軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸(33)と、
    前記第2工具取付軸と第1工具送り軸とを、前記軸線方向への移動途中の所定ストローク範囲にて連動させる連動機構(34)と、
    前記主軸と工具ホルダをクランプする第1クランプ機構(15)と、前記第2工具送り軸と第2工具取付軸とをクランプする第2クランプ機構(51)とを備えた複合加工装置において、
    前記第2クランプ機構(51)は、クランプ用部材(55)をクランプ位置又はアンクランプ位置に保持する部材保持機構(M)を備え、該部材保持機構(M)は、前記第1工具送り軸(26)とは独立して前記第2工具取付軸(32)を工具送り方向前方へ移動する行程中に、可動スリーブ(57)が工具ホルダの内部片(27)に当接して停止され、前記第2工具取付軸(32)がさらに工具送り方向前方に移動されると、前記クランプ用部材(55)がクランプ位置からアンクランプ位置に切り換えられるように構成されている複合加工装置。
  2. 請求項1において、前記第2クランプ機構(51)は、
    第2工具取付軸の基端部に設けられた保持筒(53)と、
    該保持筒(53)に径方向に貫通形成された嵌合孔(54)に嵌合されたクランプ用部材としてのクランプボール(55)と、
    第2工具送り軸の先端外周面に設けられ、かつ前記クランプボール(55)を係合する係合凹部(56)とを備え、
    前記可動スリーブ(57)は、その内周面に前記クランプボール(55)をクランプするための突条(57a)又は突起を備え、
    前記可動スリーブ(57)は、前記保持筒(53)の外周側において前記軸線方向へ所定のストローク範囲内で相対移動可能に嵌合され、前記クランプボール(55)を前記係合凹部(56)に押圧するクランプ位置と、クランプボール(55)を係合凹部(56)から退避可能なアンクランプ位置との間で切り換え可能に嵌合され、
    前記保持筒(53)と可動スリーブ(57)との間には該可動スリーブ(57)をクランプ位置に付勢する付勢部材(59)が設けられている複合加工装置。
  3. 請求項2おいて,前記保持筒(53)の内部には該保持筒内から第2工具送り軸が離脱したアンクランプ状態でクランプボール(55)を保持する補助部材保持機構(61)が設けられ、前記補助部材保持機構(61)は、前記保持筒(53)内に収容され、かつ前記クランプボール(55)を係止する係合凹部(62a)を設けた係止体(62)と、該係止体(62)を部材保持位置へ付勢する付勢部材(63)とにより構成されている複合加工装置。
  4. 請求項2又は3において、前記保持筒(53)の基端部にはフランジ(58)が設けられ、可動スリーブ(57)の内周面には、クランプボール(55)を押圧する環状の突条(57a)が形成され、該突条と前記フランジ(58)との間には、可動スリーブ(57)を押圧するための付勢部材としてのコイル状のバネ(59)が介在されている複合加工装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記工具ホルダには、第1工具送り軸を前記軸線方向の前進限に保持するための保持機構(37)が設けられ、前記工具ホルダ、第1工具送り軸及び第2工具取付軸には、前記第2工具取付軸が工具ホルダ交換時の際の前記軸線方向の前進限にあって第2クランプ機構(51)がアンクランプ状態にあることを確認する確認機構(41)が設けられ、この確認機構(41)は、第2工具取付軸上に設けられた確認用凹部(32a)と、第2工具送り軸が工具交換時の最前進限に位置したとき、前記確認用凹部に押圧係合されるように前記第1工具送り軸の透孔に収容された確認ボール(42)と、工具ホルダに設けられた確認部材(45)とを備え、前記第1工具送り軸及び第2工具取付軸が工具ホルダ交換時の最前進限に移動されたとき、前記確認用凹部(32a)、確認ボール(42)及び確認部材(45)が直線上に保持されて第2クランプ機構(51)がアンクランプ状態であることを検知するように構成した複合加工装置。
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