JP6650171B1 - 加工工具の刃具交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットアームの動作により、刃具の交換を自動的に行うことができ、小型化を図ることができる加工工具の刃具交換装置を提供する。【解決手段】スピンドル本体1のクランプ部2に、複数のクランプボール14と、クランプボールを内側に付勢するクランプスリーブ13と、クランプスリーブをクランプ方向に付勢するバネ部材19とが設けられる。刃具コレットの外周部に、円環状の係合溝34が設けられる。刃具マガジン8には、刃具コレット3を収納する収納凹部80が設けられる。収納凹部80に、刃具コレットの係合溝34に係合可能な係合保持部81が設けられ、係合保持部内に、刃具コレットが収納凹部から離脱する際、係合溝と係合して刃具コレットに捻り力を付与する捻り付与部82,83が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットアームに取り付けられ、回転駆動部のモータ等により超硬ロータリーバー、軸付砥石などの刃具を高速回転させて、ワークの面取り、バリ取り、ラッピングなどの加工を行う加工工具に関し、特に、加工工具のスピンドル本体に対し、各種の刃具を、ロボットアームの動作により交換する加工工具の刃具交換装置に関する。
従来、ロボットアームの先端などに取り付けられ、刃具をモータの出力軸の先端に取り付けて刃具を高速回転させ、製品のバリ取り加工などを行う加工工具は、下記の特許文献1などで知られている。
この種の加工工具は、通常、ロボットアームの先端に取り付けられ、ロボットアームの動作により、完全に自動化されて使用されるため、刃具を交換する際にも、自動で、刃具の交換を行うことができる構造にすることが要求される。
このため、この従来の加工工具では、加工工具のヘッド内に、空気圧により軸方向に移動する移動部材を設け、移動部材の内側に、チャック機構を配設し、空気圧により移動部材を軸方向に摺動させて、チャック機構の開閉を行い、自動的に刃具の交換を行う構造を採用している。
特開2009−23076号公報
しかしながら、この従来の加工工具は、そのヘッド内に、圧力空気の導入回路を配設し、移動部材の摺動機構を設け、移動部材の内側に、チャッキング機構を配設しているため、構造が複雑化し、ヘッド部分が必然的に大型化する。
ワークの面取り、バリ取り、ラッピングなどの加工を行う加工工具は、ロボットアームの動作により、各種ワークの細かい箇所や狭い空間に、刃具を進入させて、加工を行う必要がある。しかし、加工工具のヘッド部分が大型化すると、ワークの細かい箇所に、刃具を進入させる際、ヘッド部分がワークに干渉して、ワークの細かい部分を加工することが困難となっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ロボットアームの動作により、刃具の交換を自動的に行うことができ、小型化を図ることができる加工工具の刃具交換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加工工具の刃具交換装置は、
スピンドル軸を回転駆動する回転駆動部と、該回転駆動部に連結され、内部に該スピンドル軸を回転可能に保持するスピンドル本体と、該スピンドル軸の先端に設けられたクランプ部と、該クランプ部にクランプされ、刃具を取り付けた刃具コレットと、複数の該刃具コレットを保持する刃具マガジンと、を備えた加工工具の刃具交換装置において、
該刃具コレットの端部に設けたコレット連結部に、円環状のクランプ溝が設けられ、
該クランプ部には、該クランプ溝に嵌合する複数のクランプボールと、該クランプボールを内側に付勢するために、外周部に摺動可能に外嵌されたクランプスリーブと、該クランプスリーブをクランプ方向に付勢するバネ部材とが設けられ、
該刃具コレットの外周部に、円環状の係合溝が設けられるとともに、前記刃具マガジンには、前記刃具コレットを収納する収納凹部が設けられ、該収納凹部に、該刃具コレットの該係合溝に係合可能な係合保持部が設けられるとともに、該クランプスリーブに接触して該クランプスリーブをアンクランプ方向に摺動させるクランプ解除部が該刃具マガジン上に設けられ、
該係合保持部内に、該刃具コレットが該収納凹部から離脱する際、該係合溝と係合して該刃具コレットに捻り力を付与する捻り付与部が設けられたことを特徴とする。
この発明の加工工具の刃具交換装置によれば、ロボットアームに加工工具が取り付けられ、空気圧などの動力や電力を使用せずに、ロボットアームの動作のみで、刃具マガジンに保持された刃具コレットを、スピンドル軸のクランプ部に嵌合させ、クランプすることができ、且つクランプスリーブを自動的に摺動させてクランプ解除を行うことができる。また、刃具コレットをクランプする際、クランプボールをクランプ溝に係合させ、刃具コレットを捻りながらクランプ状態とするので、常に刃具コレットをクランプ部に適正に連結してクランプし、回転駆動可能に取り付けることができる。
また、刃具コレットを刃具マガジンに収納する場合、ロボットアームの動作により、クランプスリーブをアンクランプ方向に摺動させて、刃具コレットをクランプ部から離脱させ、刃具コレットを刃具マガジンに収納することができる。これにより、刃具を取り付けた刃具コレットの交換を適正に行うことができる。
さらに、スピンドル軸の先端に設けたクランプ部は、クランプスリーブの内側にクランプボールを配設するのみでよいため、従来の加工工具に比して、クランプ部を大幅に小型化することができる。このため、クランプ部をワークに干渉させずに、ワークの細かい部分或いは刃具を進入させにくい複雑で細い部位まで、刃具を進入させて、ワークの面取り、バリ取り、ラッピングなどの加工を行うことができる。
ここで、上記クランプ溝内に複数のディンプルを設け、上記クランプボールを上記クランプ溝の上記ディンプルに嵌合させて、駆動力を伝達する構成とすることができる。また、上記クランプスリーブの内側に係合面が設けられ、該係合面は、上記クランプスリーブの軸方向の摺動に応じて、上記クランプボールを上記クランプ溝のディンプルに嵌合させて駆動力を伝達し、嵌合を解除して刃具コレットを離脱させるように構成することができる。
これによれば、従来の加工工具のクランプ部と刃具コレットとの連結部に使用されていた大形の凹凸部による噛み合わせ構造と異なり、クランプボールとディンプルとの係合により、回転力を刃具コレットに伝達するため、刃具コレットとクランプ部の軸回りでの相対角度位置が所定状態にない場合でも、ロボットアームの動きのみで、刃具コレットに捻り力を付与して、刃具コレットをクランプ部に適正にクランプさせることができる。このため、刃具コレットやクランプ部の角度姿勢を検出するセンサーや、角度検出信号に基づく制御機構が不要となり、刃具交換装置の構成を簡単化することができる。
またここで、上記クランプボールとディンプルの係合に代えて、カービックカップリング方式を採用することもできる。この場合、刃具コレットの外周部に第1カービックカップリング部を設け、スピンドル軸先端のスピンドル先端部に、第1カービックカップリング部と係合する第2カービックカップリング部を設けて構成する。
またここで、上記クランプボールは、スピンドル先端部に所定の角度間隔で放射状に設けたボール保持孔に、内周側及び外周側に露出して挿入することができる。またここで、上記スピンドル軸の先端に設けたコレット挿入穴の奥部に、刃具コレットのコレット連結部を、突き出し方向にバネ力で付勢する付勢部材を、設けることができる。さらに上記スピンドル軸の先端のクランプ部には、上記クランプスリーブをバネ力により軸方向に付勢するバネ部材を設けることが好ましい。
さらに、上記刃具マガジンにクランプ解除部が設けられ、クランプ解除部は、上記クランプスリーブに接触し、上記スピンドル本体の動きに応じて、クランプスリーブを摺動させ、上記スピンドル先端部と上記刃具コレットのコレット連結部とのクランプ解除を行うように構成することができる。
上記刃具マガジンのクランプ解除部は、収納凹部内に収納された刃具コレットに対し、スピンドル軸のクランプ部が進入し、該クランプ部のコレット挿入穴にコレット連結部が嵌入するとき、上記クランプスリーブの端部が該クランプ解除部に当接して連結が解除されるように構成することができる。
さらに、上記刃具マガジン上には、収納凹部の縁部に沿って、上記クランプ解除部に続く傾斜面を設けることができる。これにより、ロボットアームの動作により、スピンドル軸の先端のクランプ部にクランプした刃具コレットを、刃具マガジンの収納凹部内に収納させるように、簡単に動かすのみで、傾斜面からクランプ解除部にかけてクランプスリーブを解除方向に摺動させて、クランプ部をアンクランプさせ、刃具コレットを安全に外すことができる。
また、上記捻り付与部は、上記刃具マガジンの上記収納凹部に、対向して配設された2個のボールプランジャから構成され、2個のボールプランジャのボール付勢力は、相互に相違して設定され、刃具コレットが収納凹部から離脱する際、係合溝と2個のボールプランジャの接触摩擦抵抗を相違させて、刃具コレットに捻り力を付与するように構成することができる。
これによれば、スピンドル本体は、ロボットアームの動作により、収納凹部内に収納された刃具コレットに向けて移動し、スピンドル軸のクランプ部のコレット挿入穴を、刃具コレットのコレット連結部に被せるように嵌合させる。このとき、クランプスリーブの端部がクランプ解除部に当接してクランプを解除し、且つクランプ部に刃具コレットを連結した状態で、ロボットアームの動作により、スピンドル本体を収納凹部の前方に移動させると、クランプスリーブが傾斜面を摺動して、クランプスリーブが徐々にクランプ側に摺動する。
このとき、2個のボールプランジャからなる捻り付与部が刃具コレットに捻り力を付与し、これにより、刃具コレットが軸の回りで捻られる。このため、クランプスリーブ内のクランプボールとコレット連結部のクランプ溝内のディンプルとの係合が、自動的に適正嵌合状態となり、刃具コレットが収納凹部から離れるとき、クランプスリープがコレット連結部を、自動的に、完全にクランプすることができる。これにより、比較的簡単な構成の装置により、刃具の交換時、ロボットアームの動作のみで、コレット連結部に刃具コレットを、適正且つ迅速にクランプさせることができる。
また、ここで、上記捻り付与部は、刃具マガジンの収納凹部の一方の側に並設された複数のボールプランジャから構成し、一方の側のボールプランジャと刃具コレットの係合溝との係合により、刃具コレットの移動時に摩擦抵抗を生じさせ、刃具コレットに捻り力を付与することもできる。
また、ここで、上記クランプスリーブの外周部に環状凸部が設けられ、環状凸部に係合してクランプスリーブを押し下げる押し下げ部を、刃具マガジン上に設けることが好ましい。これによれば、刃具マガジンの収納凹部内に収納された刃具コレットに対し、スピンドル軸のクランプ部が進入し、クランプ部のコレット挿入穴にコレット連結部が嵌入され、ロボットアームが収納凹部から刃具コレットを離すように移動させたとき、環状凸部が押し下げ部に係合して押し下げられ、クランプスリーブが下降して刃具コレットのクランプを、確実に完了させることができる。
本発明の加工工具の刃具交換装置によれば、ロボットアームの動作により、刃具の交換を自動的に行うことができ、且つ加工工具の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態を示す加工工具の正面図である。 Aは同加工工具の縦断面図、BはそのB−B断面図である。 刃具コレットが離脱した状態の断面図である。 刃具マガジンの平面図である。 図4のV-V断面図である。 刃具マガジンの正面図である。 刃具コレットを刃具マガジンに収納する際の説明断面付き側面図である。 刃具コレットを刃具マガジンから取り出す際の説明断面付き側面図である。 刃具コレットを刃具マガジンに収納する際の説明平面図である。 刃具コレットを刃具マガジンの収納凹部に進入させたときの正面図である。 加工工具の使用状態を示す正面図である。 Aは第2実施形態の加工工具の縦断面図、BはそのB−B矢視図である。 Aは第2実施形態における、スピンドル本体と刃具コレットを分離したときの縦断面図、BはそのB−B断面図である。 Aは第3実施形態の加工工具の縦断面図、BはそのB−B矢視図である。 スピンドル本体と刃具コレットを分離したときの縦断面図である。 Aはその刃具マガジンの正面図、Bはその平面図、CはそのC−C断面図である。 Aは刃具コレットを刃具マガジンに収納する際の説明平面図、Bはクランプ部を収納凹部の上方に進入させたときの側面図、Cはそれを収納凹部内の刃具コレットに嵌合させたときの側面図である。 クランプ部が刃具コレットを刃具マガジンから取り出し、クランプした際の側面図である。 第3実施形態における、カービックカップリングを用いたクランプ部と刃具コレットを示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。加工工具は、図1に示すように、スピンドル本体1のスピンドル軸10の先端にクランプ部2が設けられ、スピンドル本体1(回転駆動部9)がロボットアームなどに取り付けられ、クランプ部2にクランプした刃具7を高速回転させ、製品のバリ取り加工などを行う工具である。
バリ取りなどの刃具7は刃具コレット3に固定され、刃具コレット3がクランプ部2にクランプされ、加工工具はスピンドル本体1の回転駆動により刃具7を高速回転させて、ワークのバリ取り、面取り、ラッピング加工などを行う。
図2A,Bに示すように、スピンドル本体1内には、軸受部材11が設けられ、軸受部材11を介してスピンドル軸10が円筒ケースの軸芯位置に、回転可能に軸支される。スピンドル本体1の末端部に、電動モータなどの回転駆動部9が取り付けられ、回転駆動部9の回転軸がスピンドル軸10の末端に連結され、スピンドル軸10は、回転駆動部9により高速で回転駆動される。
スピンドル軸10のスピンドル先端部15は、大径部となって、スピンドル本体1から突出し、図3に示す如く、スピンドル先端部15に、コレット挿入穴16が、先端側に開口して軸方向に形成される。コレット挿入穴16は内面が円錐型のテーパ状に形成され、図3のように、同様にテーパ状に形成された、刃具コレット3のコレット連結部30が、コレット挿入穴16内に密に進入可能な形状となっている。
一方、刃具コレット3は、図3に示すように、刃具7を固定する刃具固定部31と、刃具固定部31の上部に係合溝34を介して設けられたコレット連結部30とから構成され、コレット連結部30は上記のように、コレット挿入穴16内に挿入されて連結保持される。コレット連結部30はテーパ状つまり円錐台状に形成され、上部付近の外周にクランプ溝32が形成され、クランプ溝32内に、所定の間隔で複数のディンプル(断面略半円形状の凹部)33が形成される。
これらのディンプル33には、クランプボール14が嵌入し、スピンドル軸10の回転力をコレット連結部30に伝達するようになっている。図2A,Bに示すように、例えば、6個のクランプボール14が使用される場合、12個のディンプル33が、30°の角度間隔でクランプ溝32内に形成される。6個のドライブボール14は、図2Bに示す如く、スピンドル軸10の先端部近傍内にリング状に、60°の角度間隔で、放射状に設けた複数のボール保持孔17内に、転動可能に嵌入され、保持される。これら6個のボール保持孔17は、スピンドル軸10の先端部の内外に開口し、ボール保持孔17内の各クランプボール14は、ボール保持孔17の内外の開口から、内側及び外側に露出して孔内に収容されている。
一方、図3に示す如く、スピンドル軸10のスピンドル先端部15に設けたコレット挿入穴16の奥部には、プレート12が嵌入され、付勢部材18が、コイルばね18aにより、挿入された刃具コレット3のコレット連結部30を、先端側に付勢するように配設される。付勢部材18は、係止リング21により、コレット挿入穴16の所定位置内で、摺動可能に保持される。さらに、スピンドル軸10のスピンドル先端部15の外周部に、クランプスリーブ13が所定の範囲で、上下に摺動可能に外嵌され、さらにスピンドル先端部15にはクランプスリーブ13を先端側に付勢するバネ部材19(コイルばね)が装着される。クランプスリーブ13は、係止リング22により、スピンドル先端部15の所定位置で、摺動可能に保持される。
クランプスリーブ13の内周面には、クランプボール14を含むスピンドル先端部15の外周面に接触する係合面13aが形成され、図7に示す如く、クランプスリーブ13が上に摺動したとき、クランプボール14が係合面13aの一部に設けたディンプル13bに係合する。これにより、クランプボール14とクランプ溝32のディンプル33との嵌合が解除され、刃具コレット3の離脱を許容するようになっている。
一方、図3に示すように、刃具コレット3の中間部つまりコレット連結部30と刃具固定部31間の外周部に、係合溝34がリング状に形成され、係合溝34内に複数の係合ディンプル35が所定の角度間隔で設けられる。
これらの係合ディンプル35は、図7〜図9に示すように、刃具コレット3が、刃具マガジン8の収納凹部80に収納されたとき、収納凹部80内の両側に、対向して設置された捻り付与部82のボールプランジャが係合するように構成される。
捻り付与部82、83の一対のボールプランジャは、収納凹部80内で両側から対向して、収納凹部80内の両側に設けられ、両側のボールプランジャのボールが内側に露出する。ロボットアームRAによって、刃具コレット3が刃具マガジン8の収納凹部80に挿入されたとき、捻り付与部82、83の両側のボールプランジャのボールが、係合ディンプル35内に係合するようになっている。
さらに、捻り付与部82、83の両側のボールプランジャの付勢力は、相互に相違するように設定される。つまり、両側に設けられる捻り付与部82、83のボールプランジャは、その円筒部内に配設されるコイルばねのバネ力が相違してセットされる。
このため、両側のボールプランジャのボールが係合ディンプル35に係合し、ロボットアームRAの動作により刃具コレット3が収納凹部80から離脱するとき、両側のボールプランジャのボールと係合ディンプル35間に生じる摩擦抵抗値が両側で異なる。これにより、ロボットアームRAの動作により刃具コレット3が収納凹部80から離脱するとき、刃具コレット3に捻り力が付与され、刃具コレット3が捻られる。これにより、クランプボール14とクランプ溝32内の各ディンプル33との係合が適正状態となり、クランプ部2で刃具コレット3が適正にクランプされるようになっている。
この例では、捻り付与部82、83として、ボールプランジャを使用したが、刃具コレット3に捻り力を付与するために、ロボットアームRAの動作時、刃具コレット3の外周部と刃具マガジン8の収納凹部80間の両側で、異なる摩擦抵抗を付与する構造であれば、他の付勢構造などを使用することもできる。
刃具7を刃具固定部31に固定した複数の刃具コレット3は、図4〜図10に示すように、刃具マガジン8の収納凹部80内に収納される。超硬ロータリーバー、軸付砥石などからなる交換可能な刃具7は、刃具コレット3の刃具固定部31の底部に挿入され、締付ネジで締め付け固定される。
刃具マガジン8は、図4〜図6に示す如く、水平部上に、複数の収納凹部80を水平に並設し、複数の収納凹部80内に刃具付きの刃具コレット3を収納するように構成される。各収納凹部80は、前方に向けて略U字型に開口して形成され、収納凹部80の周縁部には、上記刃具コレット3の係合溝34と係合し刃具コレット3を保持する係合保持部81が形成される。図7,8に示す如く、係合保持部81は、ロボットアームRAの動作により、刃具コレット3が収納凹部80内に進入するとき、その係合溝34が係合保持部81に係合しながら、収納凹部80の奥まで進入して保持されるようになっている。
さらに、図4に示すように、各収納凹部80の両側に、ボールプランジャからなる捻り付与部82、83が内側に対向して設けられる。両側の捻り付与部82と捻り付与部83の各ボールプランジャは、内蔵されるコイルばねのバネ力が相違して設定され、先端部のボールの付勢力が異なっている。捻り付与部83の先端の各ボールプランジャは、刃具コレット3の係合溝34の係合ディンプル35と係合可能である。
刃具コレット3の各収納凹部80の両側上には、クランプ解除部84が水平部として形成され、クランプ解除部84の収納凹部80側の縁部は、その箇所に達した刃具コレット3のクランプスリーブ13を、上昇させるように形成される。さらに、図5、図7に示すように、刃具マガジン8上には、クランプ解除部84から前方にかけて傾斜面85が、奥に向かって高くなるように、連続して形成される。
これにより、図7に示すように、ロボットアームRAの動作によって、刃具コレット3がスピンドル本体1とともに移動し、刃具コレット3が収納凹部80の前方から奥に向かって進入したとき、刃具コレット3のクランプスリーブ13の下端部が傾斜面85上に接触する。これにより、クランプスリーブ13が傾斜面85上を摺動しながら持ち上げられ、クランプ解除部84まで達したとき、クランプボール14の外側が、係合面13aのディンプル13bに嵌り、クランプボール14とコレット連結部側のディンプル33との係合が外れ、クランプスリーブ13によるクランプが解除される。
このため、ロボットアームRAによりスピンドル本体1が上昇すると、刃具コレット3が図3に示す如く、スピンドル軸10のクランプ部2から離脱し、収納凹部80の係合保持部81が刃具コレット3の係合溝34に係合しているため、刃具コレット3は収納凹部80に保持され、スピンドル本体1はロボットアームRAとともに上昇移動する。
一方、刃具コレット3を外した後、スピンドル本体1が、刃具交換などのために、再び刃具コレット3を装着する場合、スピンドル本体1は、そのクランプ部2を、ロボットアームRAによって、刃具マガジン8の収納凹部80上の刃具コレット3上に合せるように移動し、その後、クランプ部2とともにスピンドル本体1を下降させ、コレット挿入穴16内に、刃具コレット3のコレット連結部30を嵌入させる。
その状態で、ロボットアームRAの動作により、スピンドル本体1が刃具マガジン8の前側に水平移動すると、収納凹部80内の係合保持部81に保持された刃具コレット3が前方に移動する。このとき、捻り付与部82、83のボールプランジャが、刃具コレット3に捻り力を付与し、刃具コレット3が捻られながら収納凹部80から離れる。
このため、クランプ部2のクランプボール14が刃具コレット3側のクランプ溝32のディンプル33に適正に係合した状態となり、クランプスリーブ13の下端部が傾斜面85上を摺動して、クランプスリーブ13が図2に示すようにクランプボール14を介して刃具コレット3のコレット連結部30を適正に連結した状態となるように、構成される。
通常、加工工具の刃具交換装置においては、スピンドル本体のクランプ部に刃具コレットを、回転力を確実に伝達し、且つ簡単に離脱させる必要があり、刃具コレットとスピンドル本体のクランプ部の連結は、駆動力が確実に伝達できるように、双方に歯部を設けておき、それらの歯部の噛合により連結状態とする。しかしながら、刃具コレットとスピンドル本体のクランプ部の連結を、歯部の噛合により行った場合、刃具コレットとクランプ部の角度位置関係がランダムであると、歯部の噛合が不完全となり、クランプスリーブが適正なクランプ位置まで戻らず、刃具コレットがクランプ部から落下する不具合が生じやすい。
このため、連結動作時、常に、刃具コレットとスピンドル本体のクランプ部の角度を検出するセンサーが必要となり、ロボットアームには刃具コレットに対しスピンドル本体のクランプ部の角度を合わせる動きが必要となり、コストが上昇し、加工効率も低下しやすい。
これに対し、上記構成のように、刃具コレット3とスピンドル本体1のクランプ部2の連結を、クランプボール14とクランプ溝32内のディンプル33との係合により行い、連結時、捻り付与部82,83により刃具コレット3に捻り力を自動的に付与し、刃具コレット3を捻るように構成することにより、角度検出用のセンサーは不要となり、ロボットアームRAに、刃具コレットとスピンドル本体のクランプ部の角度を合わせる制御も不要となる。
次に、上記構成の加工工具の刃具交換装置の動作を説明する。上述のように、加工工具は、図11に示す如く、ロボットアームRAの先端に、フローティング装置Fを介して取り付けられる。フローティング装置Fは、加工工具の回転駆動部9とスピンドル本体1を保持する保持部が、所定範囲で上下動可能に、且つ水平方向に揺動可能に支持され、空気圧が保持部内に印加され、刃具7にワーク側から上下或いは左右方向に荷重が印加されたとき、回転駆動部9とスピンドル本体1が上下動或いは揺動し、刃具7にかかる荷重を減少させる。
各種の刃具7を固定した複数の刃具コレット3は、刃具マガジン8上の収納凹部80内に、その係合保持部81を係合溝34に係合させて、保持される。
スピンドル本体1のクランプ部2に、刃具コレット3をクランプする場合、ロボットアームRAを動作させて、図3の状態のクランプ部2を、刃具マガジン8上の刃具コレット3の真上に位置させる。そして、スピンドル本体1を真下に下降させると、図7の左図に示す如く、クランプ部2のクランプスリーブ13が刃具マガジン8上のクランプ解除部84に当接し、クランプ部2の下降に伴いクランプスリーブ13が持ち上げられ、同時にクランプ部2のコレット挿入穴16内にコレット連結部30が嵌入する。このとき、クランプボール14はクランプスリーブ13内の係合面13aのディンプル13bに係合し、コレット連結部30は適正なクランプ位置までコレット挿入穴16内に嵌入する。
次に、ロボットアームRAの動作により、スピンドル本体1が刃具コレット3とともに、収納凹部80の開口側に水平移動する。このとき、刃具コレット3は、その係合溝34の係合ディンプル35に、係合保持部81側の捻り付与部82,83のボールプランジャが接触するため、捻り力が付与され、軸の回りで捻られる。同時に、クランプスリーブ13の下端部が傾斜面85上を、図7の右方向に摺動して開口側に進み、クランプスリーブ13はバネ部材19の付勢力により下降し、クランプスリーブ13内の係合面13aがクランプボール14を内側に押圧する。これにより、図7の右図のように、クランプボール14がコレット連結部30のクランプ溝32のディンプル33に適正に係合した状態となる。
このように、ロボットアームRAの動作のみで、刃具コレット3のコレット連結部30がクランプ部2のコレット挿入穴16に挿入され、クランプが完了することとなる。この後、回転駆動部9が起動して、スピンドル軸10及び刃具コレット3が高速で回転駆動され、ロボットアームRAは、ティーチングモードなどで、刃具7を、予め記憶した座標データに基づき、ワークテーブル上に固定されたワークWの加工線に沿って移動させ、バリ取りなどの加工を行う。
この後、別の刃具コレット3に交換して、加工を行う場合、先ず、クランプ部2にクランプ中の刃具コレット3を、刃具マガジン8の収納凹部80に戻すために、図7,9のように、ロボットアームRAを動かして、その刃具コレット3を空の収納凹部80に、その前方の開口から進入させる。このとき、刃具コレット3が、その係合溝34に係合保持部81が係合しながら、収納凹部80の奥に進む。
このとき、クランプスリーブ13の下端部が傾斜面85上を摺動して進み、クランプスリーブ13の下端部が刃具マガジン8のクランプ解除部84に達したとき、クランプスリーブ13内の係合面13aのディンプル13bがクランプボール14に係合し、クランプスリーブ13がアンクランプ状態となる。このとき、刃具コレット3の係合溝34が係合保持部81に係合保持されているため、ロボットアームRAの動作によりスピンドル本体1のクランプ部2が上昇すると、図8に示す如く、刃具コレット3がクランプ部2から離脱して収納凹部80内に保持され、クランプ部2は空の状態に戻る。
次に、スピンドル本体1のクランプ部2は、ロボットアームRAの動作により、交換先の刃具マガジン8上の刃具コレット3上に移動する。そして、上記と同様に、クランプ部2が、刃具マガジン8上の刃具コレット3の真上に移動し、スピンドル本体1が真下に下降する。このとき、上記と同様に、クランプ部2のクランプスリーブ13が刃具マガジン8上のクランプ解除部84に当接し、クランプ部2の下降に伴いクランプスリーブ13が持ち上げられ、同時にクランプ部2のコレット挿入穴16内にコレット連結部30が嵌入する。このとき、クランプボール14はクランプスリーブ13内の係合面13aのディンプル13bに係合し、コレット連結部30は適正なクランプ位置までコレット挿入穴16内に嵌入する。
次に、上記と同様に、ロボットアームRAの動作により、スピンドル本体1が刃具コレット3とともに、収納凹部80の開口側に水平移動する。このとき、刃具コレット3は、その係合溝34の係合ディンプル35に、係合保持部81側の捻り付与部82,83のボールプランジャが接触し、刃具コレット3に捻り力が付与され、軸の回りで捻られる。同時に、クランプスリーブ13の下端部が傾斜面85上を摺動して開口側に進み、クランプスリーブ13はバネ部材19の付勢力により下降し、クランプスリーブ13内の係合面13aがクランプボール14を内側に押圧し、図7の右図のように、クランプボール14がコレット連結部30のクランプ溝32のディンプル33に適正に係合し、刃具コレット3はクランプ部2にクランプされる。この状態で、刃具コレット3が高速で回転駆動され、当該刃具コレット3による加工が行われる。
このように、上記刃具交換装置は、ロボットアームRAに加工工具が取り付けられ、空気圧などの動力や電力を使用せずに、ロボットアームRAの動作のみで、刃具マガジン8に保持された刃具コレット3を、スピンドル軸10のクランプ部2に嵌合させ、クランプすることができ、且つクランプスリーブ13を自動的に摺動させてクランプ解除を行うことができる。また、刃具コレット3をクランプする際、クランプボール14をクランプ溝32のディンプル33に係合させ、刃具コレット3を捻りながらクランプ状態とするので、常に刃具コレット3をクランプ部2に適正に連結してクランプし、回転駆動可能に取り付けることができる。
また、刃具コレット3を刃具マガジン8に収納する場合、ロボットアームRAの動作により、クランプスリーブ13をアンクランプ方向に摺動させて、刃具コレット3をクランプ部2から離脱させ、刃具コレット3を刃具マガジン8に収納することができる。これにより、刃具7を取り付けた刃具コレット3の交換を適正に行うことができる。
図12、図13は第2実施形態を示し、この例では、上記クランプボール14とディンプル13bの係合に代えて、カービックカップリング方式が採用される。
すなわち、図12,13に示すように、刃具コレット3の外周上部に第1カービックカップリング部39が設けられ、スピンドル軸10のスピンドル先端部15に、第1カービックカップリング部39と係合する第2カービックカップリング部29が設けられる。
第1カービックカップリング部39と第2カービックカップリング部29の、各々の歯部と谷部の形状は、第1カービックカップリング部39と第2カービックカップリング部29が、任意の相対角度(軸回りの角度)位置で噛み合わされるとき、軸回りの角度が自動的に微調整され、適正なカップリング状態となるように形成される。
このため、図8の如く、ロボットアームRAの動作により、スピンドル本体1のクランプ部2が刃具コレット3の真上まで移動して下降し、スピンドル先端部15のコレット挿入穴16がコレット連結部30に嵌合された状態とすれば、その状態で、刃具コレット3に捻り力を付与して、僅かに捻るのみで、刃具コレット3をクランプ部2に適正にクランプさせることができる。このため、刃具コレットやクランプ部の角度姿勢を検出するセンサーや、角度検出信号に基づく制御機構が不要となり、刃具交換装置の構成を簡単化することができる。
このように、スピンドル軸10の先端に設けたクランプ部2は、クランプスリーブ13の内側にクランプボール14を配設するのみでよいため、圧力空気の導入回路を有し、移動部材の摺動機構を内蔵した、従来の加工工具に比して、クランプ部2を大幅に小型化することができる。このため、クランプ部2をワークに干渉させずに、ワークの細かい部分或いは刃具を進入させにくい複雑で細い部位まで、刃具を進入させて、ワークの面取り、バリ取り、ラッピングなどの加工を行うことができる。
図14〜図19は第3実施形態を示している。この実施形態の刃具交換装置は、上記刃具マガジン8に、押し下げ部86を設け、刃具コレット3をクランプ部2がクランプして離れる際、クランプ部2の移動とともに押し下げ部86が、クランプスリーブ23を押し下げ、確実にクランプ可能とする。
図14,15に示すように、クランプスリーブ23の外周部には、環状凸部24が、スリーブの外周面から外側に、円環状に突き出している。クランプスリーブ23の内周面には、クランプボール14を含むスピンドル先端部の外周面に接触する係合面23aが形成される。
さらに、図15に示す如く、クランプスリーブ23が上に摺動したとき、クランプボール14が係合面23aの一部に設けたディンプル23bに係合する。これにより、クランプボール14とクランプ溝32のディンプル33との嵌合が解除され、刃具コレット3の離脱を許容する。クランプ部2におけるその他の部分及び刃具コレット3の構造は、上記実施形態と同様である。
なお、図19に示すように、刃具コレット3の外周上部には、第1カービックカップリング部39を設け、スピンドル軸10のスピンドル先端部15に、第1カービックカップリング部39と係合する第2カービックカップリング部26を設けることもできる。
刃具マガジン8Aには、図16に示すように、クランプ解除部84の傾斜面85の上方に、押し下げ部86が設けられる。押し下げ部86は、刃具コレット3をクランプ部2がクランプし、係合保持部81の開口側(前方)に移動する際、クランプスリーブ23の外周部の環状凸部24が、押し下げ部86に係合し、クランプスリーブ23が押し下げられる。
押し下げ部86の底面に、傾斜面86aが前方に向けて下がるように傾斜して設けられる。収納凹部80の係合保持部81内の奥に、図16Bに示すように、1対のボールプランジャからなる保持部88が対向して設けられる。これにより、収納凹部80を係合保持部81まで進入した、刃具コレット3の係合溝34の係合ディンプル35に、保持部88が係合して刃具コレット3を定位置に保持する。
刃具マガジン8Aは、上記と同様に、図16,17に示す如く、水平部上に、収納凹部80を水平に設け、収納凹部80内に刃具付きの刃具コレット3を収納する。収納凹部80は、前方に向けて略U字型に開口して形成され、収納凹部80の周縁部に、刃具コレット3の係合溝34と係合し刃具コレット3を保持する係合保持部81が形成される。
さらに、図16に示すように、収納凹部80の一方の側に、ボールプランジャからなる複数の捻り付与部87が、並べて設けられる。これにより、刃具コレット3が、ロボットアームRAにより、収納凹部80内を前方に移動するとき、刃具コレット3の係合溝34の係合ディンプル35が、捻り付与部87の各ボールプランジャの先端に接触し、刃具コレット3が捻られる。
収納凹部80の両側上には、上記と同様に、クランプ解除部84が水平部として形成され、クランプ解除部84の収納凹部80側の縁部は、その箇所に達した刃具コレット3のクランプスリーブ23を、上昇させるように形成される。さらに、刃具マガジン8A上には、クランプ解除部84から前方にかけて傾斜面85が、奥に向かって高くなるように、連続して形成される。
なお、簡略化されて図示された図16において、刃具マガジン8Aは、1個の収納凹部80のみを設けて図示されているが、図11に示す如く、通常、複数の収納凹部80が設けられる。
次に、上記構成の刃具交換装置の動作を説明する。各種の刃具7を固定した刃具コレット3は、刃具マガジン8A上の収納凹部80内に、その係合保持部81を係合溝34に係合させて、保持される。
スピンドル本体1のクランプ部2が、刃具コレット3をクランプする場合、ロボットアームRAを動作させて、図17Bに示すように、クランプ部2を、刃具マガジン8上の刃具コレット3の真上に位置させる。そして、スピンドル本体1を真下に下降させると、クランプ部2のクランプスリーブ23が刃具マガジン8上のクランプ解除部84に当接し、クランプ部2の下降に伴いクランプスリーブ23が持ち上げられ、同時にクランプ部2のコレット挿入穴16内にコレット連結部30が嵌入する。このとき、クランプボール14はクランプスリーブ23内の係合面23aのディンプル23bに係合し、図17Cのように、コレット連結部30は適正なクランプ位置までコレット挿入穴16内に嵌入する。
次に、ロボットアームRA(図11)の動作により、スピンドル本体1が刃具コレット3とともに、図17,18に示すように、収納凹部80の開口側に水平移動する。このとき、刃具コレット3の係合溝34の係合ディンプル35が、収納凹部80の片側に並設された、捻り付与部87の複数のボールプランジャに、接触する。このため、刃具コレット3に捻り力が付与され、刃具コレット3が軸の回りで捻られる。同時に、クランプスリーブ23の下端部が傾斜面85上を摺動して開口側に進み、クランプスリーブ23はバネ部材19の付勢力により下降する。
さらに、刃具コレット3が収納凹部80の開口側に水平移動してクランプスリーブ23が下降しているとき、クランプスリーブ23の環状凸部24が刃具マガジン8の押し下げ部86の傾斜面86aに接触する。これにより、クランプスリーブ23は、押し下げ部86により押し下げられて、下降し、図18に示すように、クランプスリーブ23内の係合面23aがクランプボール14を内側に押圧し、クランプボール14がコレット連結部30のクランプ溝32のディンプル33に適正に係合し、クランプ状態となる。
したがって、クランプスリーブ23が、何らかの理由で、バネ部材19の付勢に抗して下降しない場合であっても、クランプスリーブ23は、押し下げ部86により確実に押し下げられて下降する。このため、クランプ部2のクランプボール14は、図18の如く、クランプスリーブ23内の係合面23aのディンプル23bに係合し、確実にクランプされる。
一方、加工工具が、別の刃具コレット3に交換して、加工を行う場合、上記と同様に、ロボットアームRAが動作して、刃具コレット3を空の収納凹部80に、その前方の開口から進入させる。このとき、刃具コレット3が、その係合溝34を係合保持部81に係合させながら、収納凹部80の奥に進む。そして、上記と同様、クランプスリーブ23の下端部が傾斜面85上を摺動して進み、クランプスリーブ23の下端部が刃具マガジン8Aのクランプ解除部84に達したとき、クランプスリーブ23内の係合面23aのディンプル23bがクランプボール14に係合し、クランプスリーブ23がアンクランプ状態となる。そして、ロボットアームRAの動作によりスピンドル本体1のクランプ部2が上昇すると、刃具コレット3の係合溝34が係合保持部81に係合保持されているため、刃具コレット3がクランプ部2から離脱して収納凹部80内に保持され、クランプ部2は空の状態に戻る。
1 スピンドル本体
2 クランプ部
3 刃具コレット
7 刃具
8 刃具マガジン
8A 刃具マガジン
9 回転駆動部
10 スピンドル軸
11 軸受部材
12 プレート
13 クランプスリーブ
13a 係合面
13b ディンプル
14 クランプボール
15 スピンドル先端部
16 コレット挿入穴
17 ボール保持孔
18 付勢部材
19 バネ部材
21 係止リング
22 係止リング
23 クランプスリーブ
23a 係合面
23b ディンプル
24 環状凸部
29 第2カービックカップリング部
30 コレット連結部
31 刃具固定部
32 クランプ溝
33 ディンプル
34 係合溝
35 係合ディンプル
39 第1カービックカップリング部
80 収納凹部
81 係合保持部
82 捻り付与部
83 捻り付与部
84 クランプ解除部
85 傾斜面
86 押し下げ部
86a 傾斜面
87 捻り付与部
88 保持部

Claims (13)

  1. スピンドル軸を回転駆動する回転駆動部と、該回転駆動部に連結され、内部に該スピンドル軸を回転可能に保持するスピンドル本体と、該スピンドル軸の先端に設けられたクランプ部と、該クランプ部にクランプされ、刃具を取り付けた刃具コレットと、複数の該刃具コレットを保持する刃具マガジンと、を備えた加工工具の刃具交換装置において、
    該刃具コレットの端部に設けたコレット連結部に、円環状のクランプ溝が設けられ、
    該クランプ部には、該クランプ溝に嵌合する複数のクランプボールと、該クランプボールを内側に付勢するために、外周部に摺動可能に外嵌されたクランプスリーブと、該クランプスリーブをクランプ方向に付勢するバネ部材とが設けられ、
    該刃具コレットの外周部に、円環状の係合溝が設けられるとともに、前記刃具マガジンに、前記刃具コレットを収納する収納凹部が設けられ、該収納凹部に、該刃具コレットの該係合溝に係合可能な係合保持部が設けられるとともに、該クランプスリーブに接触して該クランプスリーブをアンクランプ方向に摺動させるクランプ解除部が該刃具マガジン上に設けられ、
    該刃具コレットが該収納凹部から離脱する際、該係合溝と係合して該刃具コレットに捻り力を付与する捻り付与部が設けられたことを特徴とする加工工具の刃具交換装置。
  2. 円環状のクランプ溝内に複数のディンプルが設けられ、前記複数のクランプボールが該ディンプルに嵌合して駆動力を伝達することを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  3. 前記クランプスリーブの内側に係合面が設けられ、該係合面は、前記クランプスリーブの軸方向の摺動に応じて、前記クランプボールを前記クランプ溝のディンプルに嵌合させて駆動力を伝達し、嵌合を解除して刃具コレットを離脱させることを特徴とする請求項2記載の加工工具の刃具交換装置。
  4. 前記クランプボールは、スピンドル先端部に所定の角度間隔で放射状に設けた複数のボール保持孔に、内周側及び外周側に露出して嵌入されたことを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  5. 前記スピンドル軸の先端に設けたコレット挿入穴の奥部に、前記刃具コレットのコレット連結部を、突き出し方向にバネ力で付勢する付勢部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  6. 前記スピンドル軸の先端のクランプ部には、前記クランプスリーブをバネ力により軸方向に付勢するバネ部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  7. 前記刃具マガジンのクランプ解除部は、前記収納凹部内に収納された刃具コレットに対し、前記スピンドル軸のクランプ部が進入し、該クランプ部のコレット挿入穴にコレット連結部が嵌入するとき、前記クランプスリーブの端部が該クランプ解除部に接触し摺動してクランプを解除することを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  8. 前記刃具マガジン上には、前記収納凹部の縁部に沿って傾斜面が、前記クランプ解除部の手前に設けられたことを特徴とする請求項7記載の加工工具の刃具交換装置。
  9. 前記捻り付与部は、前記刃具マガジンの前記収納凹部に、対向して配設された2個のボールプランジャから構成され、該2個のボールプランジャのボール付勢力が、相互に相違して設定されたことを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  10. 前記刃具コレットの外周部に第1カービックカップリング部が設けられ、前記スピンドル軸先端のスピンドル先端部に、該第1カービックカップリング部と係合する第2カービックカップリング部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  11. 前記捻り付与部は、前記刃具マガジンの前記収納凹部の一方の側に並設された複数のボールプランジャから構成され、該一方の側のボールプランジャと該係合溝との係合により該刃具コレットに捻り力を付与することを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  12. 前記クランプスリーブの外周部に環状凸部が設けられ、該環状凸部に係合して該クランプスリーブを押し下げる押し下げ部が、前記刃具マガジン上に設けられ、前記刃具マガジンの前記収納凹部内に収納された刃具コレットに対し、前記スピンドル軸のクランプ部が進入し、該クランプ部のコレット挿入穴にコレット連結部が嵌入されて、該収納凹部から該刃具コレットが離れるとき、該環状凸部が該押し下げ部に係合して押し下げられ、前記クランプスリーブが下降して該刃具コレットのクランプが完了することを特徴とする請求項1記載の加工工具の刃具交換装置。
  13. 前記押し下げ部は、前記刃具マガジン上の前記収納凹部の上方に、傾斜面を有して設けられたことを特徴とする請求項12記載の加工工具の刃具交換装置。
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