JPH07132704A - キャスターのロック装置 - Google Patents

キャスターのロック装置

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JPH07132704A
JPH07132704A JP30238493A JP30238493A JPH07132704A JP H07132704 A JPH07132704 A JP H07132704A JP 30238493 A JP30238493 A JP 30238493A JP 30238493 A JP30238493 A JP 30238493A JP H07132704 A JPH07132704 A JP H07132704A
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Hitoshi Ishihara
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TOKAI KIYASUTAA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一個の部品の変更だけで、旋回ロック装置と、
旋回および車輪の両者をロックするダブルロック装置の
いずれにも使用可能にする。 【構成】このロック装置1は、キャスター本体6に昇降
自在に支持され、スプリング24によって常時下方へ付
勢された旋回ロックピン14と、旋回ロックピン14を
上昇させるストップレバー32と、家具等の被取付体側
に固定され、旋回ロックピン14が上昇した際に係合す
るロック穴12bが形成されたロックプレート12と、
上記旋回ロックピン14に着脱可能に取付けられ、旋回
ロックピン14と一体的に昇降するロック金具20と、
ロック金具20が上昇した際にそのセレーション部20
bが係合して車輪8A,8Bの走行を停止させる車輪側
セレーション8Ab,8Bbとを備えている。ロック金
具20はセレーション20bを備えていないものと交換
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はキャスターに係り、特
に、キャスターの旋回停止および車輪の制動(回転停
止)を行なうキャスターのロック装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のキャスターの一例について説明す
る。キャスターは、走行する車輪と、この車輪が車軸を
介して回転自在に支持されたキャスター本体と、このキ
ャスター本体の上記車軸から偏心した位置に設けられた
垂直な孔内に回転可能に嵌合されるとともに、家具等の
被取付け体の底部に固定される竪軸とを備えており、通
常は、キャスター本体が上記竪軸を中心に自由に旋回す
るとともに車輪が回転して任意の方向に走行可能な自在
車として使用される。このキャスターは、家具等を移動
させて所定の位置に設置した後は、自由に移動してしま
うことがないように、車輪の制動(回転停止)およびキ
ャスター本体の旋回停止の両方を行なうロック装置(い
わゆるダブルロック装置)が設けられている。また、例
えば、病院のベッド等では、キャスター本体を自由に旋
回させて任意の方向に移動できるようにしたい場合と、
旋回させず一定の方向にだけ走行させたい場合とがあ
り、このような目的のために、車輪の回転はフリーにし
ておくとともに、キャスター本体の旋回は規制して、一
定方向の直進だけを行なわせるように旋回だけをロック
することができる旋回ロック装置を備えたキャスターも
すでに知られている。このようにキャスターは、被取付
体の用途によって上記旋回ロック装置あるいは、ダブル
ロック装置のいずれかが付加されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャスターで
は、キャスターの基本的な構成が同一であっても、ダブ
ルロック装置と旋回ロック装置の構造に共通性がないた
め、これら2種類のロック装置のいずれを設けるかによ
って、キャスターの構成部品を大幅に変更したり、別部
材を取付ける等の必要があり、構造が複雑になり、ま
た、コスト高になるという問題があった。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、キャスターの旋回のロックだけを行なう装置と、
旋回と車輪の回転の両者を同時にロックする、いわゆる
ダブルロック装置との構成を共通化することにより、一
部の部品の交換だけで、いずれのロック装置にも適用す
ることができるようにしたキャスターのロック装置を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャスター
のロック装置は、キャスター本体と、このキャスター本
体に車軸を介して回転自在に支持された車輪とを備え、
家具等の被取付体に旋回可能に固定されるキャスターに
設けられたもので、上記キャスター本体に昇降自在に支
持された旋回ロック部材と、この旋回ロック部材を常時
下方へ付勢するスプリングと、旋回ロック部材を上昇さ
せる操作部材と、上記被取付体側に固定され、旋回ロッ
ク部材が上昇した際にこの旋回ロック部材が係合する旋
回ロック用係合部が形成されたロックプレートと、上記
旋回ロック部材に着脱可能に取付けられ、旋回ロック部
材と一体的に昇降する車輪ロック部材と、上記車輪に形
成され、車輪ロック部材が上昇した際にこの車輪ロック
部材に設けられた制動部に係合して車輪の走行を停止さ
せる車輪側制動部とを備えている。
【0006】
【作用】上記キャスターのロック装置では、操作部材に
よって旋回ロック部材を上昇させると、スプリングに抗
して上昇した旋回ロック部材がロックプレートに形成さ
れた旋回ロック用係合部に係合してキャスター本体の旋
回をロックする。また、旋回ロック部材が上昇すると、
車輪ロック部材も一体的に上昇し、この車輪ロック部材
に設けられた制動部が車輪側の制動部に係合して車輪の
ロックも行なう。しかも、車輪ロック部材は旋回ロック
部材に対して着脱可能であり、制動部を備えていない車
輪ロック部材と交換すれば、車輪のロックはせずに旋回
のロックだけを行なうことができる。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るロック装置(全体
として符号1で示す)を備えたキャスター4の縦断面
図、図2はその要部の拡大断面図、図3は図1の右側面
図であり、このロック装置1は、後に説明するロック金
具を交換するだけで旋回ロック装置とダブルロック装置
のいずれのロック装置としても使用することができるよ
うになっている。キャスター4は、キャスター本体6
と、このキャスター本体6に車軸2を介して回転自在に
支持された車輪8と、キャスター本体6に、上記車軸2
から偏心させて形成された垂直の取付け孔内に回転自在
に嵌合された竪軸10とを備えている。本実施例のキャ
スター4は、双輪キャスタであり、車軸2の両側に2個
の車輪8A,8Bが回転自在に支持されており、竪軸1
0はこれら両車輪8A,8Bの中間に位置している。こ
の竪軸10は、下部が上記のようにキャスタ本体6の取
付け孔内に嵌合されるとともに、上部には家具等の被取
付体2(図示せず)側に螺合されるねじ部10aが形成
され、その中間部にこの竪軸10を固定する際に回転操
作を行なうフランジ部10bが設けられている。フラン
ジ部10bは、円形の両側を平坦に切り欠いた形状をし
ており、この平坦面10cにスパナ等の工具を噛合せて
回転させることにより、上記ねじ部10aを被取付体2
の底面に固定したナットに締結する。なお、竪軸10の
キャスター本体6の取り付け孔内への挿入部には、抜止
めが設けられていることはいうまでもない。
【0008】竪軸10を螺合してキャスター本体6を被
取付体に固定する際に、ロックプレート12を、フラン
ジ部10bと被取付体の底面との間に挾持して一体的に
固定する。ロックプレート12は、図4(a)および
(b)に示すように、長円形の板体から成り、上記竪軸
10が挿通される貫通孔12aと、後に説明する旋回ロ
ックピン14の先端部14aが嵌入するロック穴(旋回
ロック用係合部)12bとが形成されている。また、上
記貫通穴12aおよびロック穴12bの中心を通る線上
に位置決め用の凸部12cが形成されており、この凸部
12cを、家具等の被取付体に設けられた凹部内に嵌合
させることにより、ロックプレート12と被取付体との
位置決めを行なう。
【0009】キャスター本体6の中央部、すなわち、両
側車輪8A,8Bの間の車軸2のほぼ上方に、垂直方向
の孔16が形成されて上記旋回ロックピン(旋回ロック
部材)14が嵌合している。この垂直孔16は、上部1
6aが大径で、下部16bが小径になっている。この小
径部16bの内径は旋回ロックピン14の外径にほぼ一
致しており、旋回ロックピン14はこの小径部16bの
内面を摺動して昇降する。垂直孔16の小径部16bの
下方には、上記車軸2と平行してキャスター本体6を貫
通する角穴18が形成され、旋回ロックピン14の下部
14cがこの角穴18内に突出している。
【0010】上記角穴18内に突出している旋回ロック
ピン14の下部14cには、長方形の板体から成るロッ
ク金具(車輪ロック部材)20が上下動自在に嵌合され
ている。このロック金具20は、旋回ロックピン14の
下端部に形成された溝内にスナップリング22を嵌め込
むことにより旋回ロックピン14から抜け落ないように
なっている(図2参照)。このロック金具20と角穴1
8の上面との間に、第1の圧縮スプリング24が配置さ
れ、ロック金具20を介して旋回ロックピン14を常時
下方へ付勢している。また、旋回ロックピン14の上端
部14aよりやや下方に、垂直孔16の上方大径部16
aの内径とほぼ一致する外径の拡大径部14bが形成さ
れている。この拡大径部14bの下面と垂直孔16の大
径部16bの底面との間に第2の圧縮スプリング26が
配置され、旋回ロックピン14を常時上方へ付勢してい
る。なお、上記第1のスプリング24は、この第2のス
プリング26を圧縮して旋回ロックピン14を押し下げ
る強さのばね力を有している。
【0011】ロック金具20は、この実施例では、図5
および図6に示すように、中間のプレート部20aとそ
の両側のセレーション部(制動部)20bとを有してお
り、その長手方向(図5の左右方向)が図1の紙面の上
下方向を向くようにして、上記角穴18内に配置されて
いる。中間プレート部20aの中央には、挿通孔20c
が形成されており、この挿通孔20c内に上記旋回ロッ
クピン14が挿通されている。ロック金具20は、その
プレート部20aの長さw1 がほぼ2つの車輪8A,8
B間の間隔に一致しており、プレート部20aの両側に
設けられたセレーション部20bは両車輪8A,8Bの
内部の空間内に位置している。
【0012】一方、両車輪8A,8Bの互いに向かい合
う内面側には、図7および図8に示すように、リム8A
a,8Baの内周面にセレーション(車輪側制動部)8
Ab,8Bbが形成されている。また、上記ロック金具
20のセレーション部20bの外周は、両車輪8A,8
Bのセレーション8Ab,8Bbが形成されている部分
の半径r1 とほぼ一致する円弧から成っている。従っ
て、ロック金具20が旋回ロックピン14とともに上昇
したときには、ロック金具20のセレーション部20b
が車輪8A,8Bのセレーション8Ab,8Bbに噛合
って車輪8A,8Bの回転を停止させ、ロック金具20
が下降したときには、そのセレーション部20bと車輪
8A,8Bのセレーション8Ab,8Bbとの噛合いが
外れて、車輪8A,8Bは自由に回転できるようになっ
ている。
【0013】旋回ロックピン14の下方に揺動金具28
の一端28aが配置されている。この揺動金具28は、
キャスター本体6の、旋回ロックピン14よりも後方側
(図1の右方)に支持された第1の支点ピン30を中心
に揺動するようになっており、上記一方の揺動端28a
が旋回ロックピン14の下端部に下方から当接し、他方
の揺動端28bは以下に説明するストップレバー(操作
部材)32に当接している。
【0014】ストップレバー32は、上記第1の支点ピ
ン30とほぼ同一の高さで、かつ、この支点ピン30よ
り後方側(図1の右方)において、キャスター本体6に
支持されている第2の支点ピン34によって、回動可能
に支持されている。このストップレバー32は上記揺動
部材28の右方側端部28bの上面に当接するカム部3
2aと、キャスター本体6の中央に切欠かれた溝6aか
ら外部に延びる操作部32bとを有している。
【0015】カム部32aは、外部側の操作部32bが
図1に実線で示すようにほぼ水平の位置にあるときに、
上記揺動金具28の上面に当接する解除側カム面32c
と、同図に想像線で示すように、操作部32bが上記実
線の位置からほぼ90度時計回り方向に回転した位置に
あるときに上記揺動金具28の上面に当接するロック側
カム面32dとを有している。ロック側カム面32dと
第2の支点ピン34の中心との距離は、解除側カム面3
2cと第2の支点ピン34の中心との距離よりも大きく
なっている。従って、解除側カム面32cが下方(揺動
金具28の上面側)を向いているときには、第1のスプ
リング24によって下方へ付勢されている旋回ロックピ
ン14の下端部によって、揺動金具28の左端28aが
下方へ押されてその右端28bが解除側カム面32cに
当接してほぼ水平状態になっている。また、ロック側カ
ム面32dが下方を向いているときには、このロック側
カム面32dによって揺動金具28の右端28bが下方
へ向けて押し下げられ、その左端28aによって旋回ロ
ックピン14を押上げるようになっている。しかも、解
除側カム面32cとロック側カム面32dとはほぼ90
度の角度を有しているので、どちらのカム面32c,3
2dが揺動金具28の右端部28bに当たっているとき
でも、その位置で安定して保持される。
【0016】以上の構成に係るキャスターのロック装置
1の作用について説明する。このキャスタ4を自由に旋
回可能でかつ、車輪8A,8Bの回転をフリーにしてお
く場合には、ストップレバー32の操作部32bを上方
へ持ち上げて図1の実線に示す状態にしておく。する
と、ストップレバー32のカム部32aの解除側カム面
32cが下方の揺動金具28側を向いているので、揺動
金具28の右端側28bには押し下げる力が作用せず、
第1スプリング24のばね力によってロック金具20を
介して旋回ロックピン14が押し下げられ、さらに、旋
回ロックピン14の下端部によって揺動金具28の左端
側28aが、下方へ向けて揺動され、右端部28bがス
トップレバー32の解除側カム面32cに当接する。そ
の結果、旋回ロックピン14の上端部14aは、ロック
プレート12のロック穴12bから下方に抜け出して、
このロックプレート12に干渉しない位置にくるので、
キャスター4は自由に旋回することができる。また、第
1スプリング24によって旋回ロックピン14とともに
ロック金具20が押し下げられるので、その両端に形成
されているセレーション部20bと車輪8A,8Bの内
周面に形成されているセレーション8Ab,8Bbとの
噛合いが外れて車輪8A,8Bが自由に回転して走行す
ることができる。
【0017】一方、旋回および車輪の回転のロックを行
なう場合には、ストップレバー32の操作部32bを下
方に回転させて図1に想像線で示す状態にする。する
と、カム部32aのロック側カム面32dが下方の揺動
金具28側を向き、揺動金具28の右側端部28bを押
し下げ、支点ピン30を中心にして左側端部28aを上
方へ向けて揺動させる。その結果、旋回ロックピン14
およびロック金具20は、第1スプリング24を圧縮し
て上昇する。この上昇時に、旋回ロックピン14の真上
にロックプレート12が偶然位置していた場合には、旋
回ロックピン14の上端部14aがロックプレート12
のロック穴12b内に嵌入してキャスタ4の旋回を直ち
に停止させる。通常は、旋回ロックピン14とロック穴
12bの位置は一致していないので、旋回ロックピン1
4が上昇してもキャスタ4は旋回可能でありそのまま旋
回を続ける。キャスタ4が旋回して旋回ロックピン14
の先端部14aがロックプレート12に当たると、旋回
ロックピン14は第2のスプリング26の弱いばね力に
よって下方から支持されているので、このスプリング2
6を撓めて僅かに下降し、ロックプレート12の下面側
に入る。その後、旋回ロックピン14の先端部14aが
ロック穴12bの位置にくると、スプリング26の作用
によって上昇しロック穴12b内に嵌入してキャスタ4
の旋回が停止される(図9参照)。このようにキャスタ
4が旋回中のどの位置にあっても、ストップレバー32
を操作すれば、最大限360度回転する間に確実に旋回
をロックすることができる。
【0018】上記のように揺動金具28の図1における
時計回り方向への揺動により、旋回ロックピン14が上
昇するときには、その下端部にかしめ付けられた座金2
2を介してロック金具20もともに上昇される。ロック
金具20の両端には、セレーション部20bが形成され
ており、ロック金具20の上昇によって、車輪8A,8
Bに形成されたセレーション8Ab,8Bbに噛合い、
車輪8A,8Bを制動(回転の停止)する。このように
ストップレバー32の一操作で旋回の停止および走行の
停止のダブルロックを行なうことができる。しかも、旋
回のロック機構と車輪8A,8Bの回転のロック機構
は、同一軸線上に配置されているので、ダブルロック装
置の構造を極めて簡略化することができる。
【0019】本実施例では、ロック金具20は、中央の
挿通孔20c内に旋回ロックピン14を貫通させた後、
この旋回ロックピン14の下端部にスナップリング22
を嵌め込むことにより、旋回ロックピン14から抜け落
ないようにしている。従って、例えば図10および図1
1に示すような別の構造のロック金具120を用意して
おき、キャスタ4を組立てる際に、このロック金具12
0を旋回ロックピン14に取付ければ、車輪8A,8B
の回転はフリーにしておき旋回のロックだけを行なわせ
るようにすることもできる。このロック金具120は、
中央に挿通孔120cが設けられたプレート部120a
だけを有しており、両側のセレーション部は備えていな
い。従って、旋回ロックピン14を上昇させてその先端
部14aをロックプレート12のロック穴12b内に嵌
入させて旋回のロックを行なっても、ロック金具120
には、セレーション部120bがないため、車輪8A,
8Bの走行が停止されることはなく、旋回をロックされ
た一定の方向にだけは走行することができる。また、こ
のように車輪8A,8Bの制動を行なわず、旋回ロック
だけを行なう場合には、車輪8A,8B側のセレーショ
ン8Ab,8Bbも必要ないので、セレーションの形成
されていない車輪を使用すれば、より低コストのキャス
ターを得ることができる。なお、図3に示すロック金具
20は、破線に示す位置と2点鎖線に示す位置との間で
昇降するようになっているが、この図中のロック金具2
0は、図の左側はセレーション部20bを備えたもの
を、また、図の右側はセレーション部を備えていないも
のを示している。
【0020】以上のように、旋回のロック機構だけを備
えたキャスター4と、旋回ロックと車輪の制動の両者を
行なうダブルロック機構を備えたキャスター4とを、1
個の部品(ロック金具20,120)の交換だけでその
他は共通の部品を用いて組立てることができるので、極
めて低コストのキャスター4を得ることができる。しか
も、ダブルロック機構の構成を簡略化することができ
る。なお、上記実施例では、キャスター4を家具等の被
取付け体に取付ける手段として、竪軸10を用いたもの
を示したが、これに限らず、円板状の取付け座を介して
旋回自在に取付ける構成の場合にも、取付け座とともに
ロックプレートをかしめ付ける等により同様の機能を得
ることができる。
【0021】図12(a)および(b)はロックプレー
ト112の他の例を示すもので、このロックプレート1
12は、上記実施例のロックプレート12より長い板状
をしており、その中央部に竪軸10の貫通穴112aお
よび位置決め用の凸部112cが形成され、両端部に
は、それぞれロック穴112bが形成されている。この
ロックプレート112では、ロック穴112bが貫通穴
112aを中心にして対称の位置に2個形成されている
ので、旋回をロックする場合に、上記実施例に係るロッ
クプレート12の場合には最大限360度回転した後ロ
ックされるようになっていたが、このロックプレート1
12を用いれば、最大限180度の回転によって自動的
に旋回がロックされる。
【0022】また、図13(a)および(b)はロック
プレート212の第3の例を示すもので、このロックプ
レート212は円形プレートの中央に竪軸10の貫通穴
212aおよび位置決め用の凸部212cが形成され、
外周部には、円周方向等間隔で多数のロック穴212b
が形成されている。このロックプレート212を用いれ
ば、任意の位置で旋回のロックを行なうことが可能であ
る。なお、上記各ロックプレート12,112,212
ではいずれも、旋回ロック用係合部として、ロック穴1
2b,112b,212bを設けたが、これに限らず、
下面側に突起を形成して上昇した旋回ロック部材(旋回
ロックピン14)の先端部14aを係合させるようにし
ても良い。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、キャ
スターのロック部材を、キャスター本体に昇降自在に支
持された旋回ロック部材と、この旋回ロック部材を常時
下方へ付勢するスプリングと、旋回ロック部材を上昇さ
せる操作部材と、被取付体側に固定され、旋回ロック部
材が上昇した際にこの旋回ロック部材が係合する旋回ロ
ック用係合部が形成されたロックプレートと、上記旋回
ロック部材に着脱可能に取付けられ、旋回ロック部材と
一体的に昇降する車輪ロック部材と、上記車輪に形成さ
れ、車輪ロック部材が上昇した際にこの車輪ロック部材
に設けられた制動部に係合して車輪の走行を停止させる
車輪側制動部とから構成したことにより、旋回ロック部
材に取付けられる車輪ロック部材を、制動部を有するも
のではなく、制動部を持たない車輪ロック部材と交換す
れば、ダブルロック機構を旋回だけをロックする機構に
変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るキャスターのロック装
置の縦断面図である。
【図2】ロック金具とロックピンの下部の構造を示す拡
大断面図である。
【図3】上記キャスターのロック装置の右側面図であ
る。
【図4】(a)は上記ロック装置に用いられるロックプ
レートの平面図、(b)はその縦断面図である。
【図5】上記ロック装置に用いられるロック金具の平面
図である。
【図6】図4の右側面図である。
【図7】上記ロック装置を備えたキャスターの車輪の内
面側を示す図である。
【図8】上記ロック装置を備えたキャスターの車輪の縦
断面図である。
【図9】上記ロック装置により旋回のロックを行なう過
程を示す説明図である。
【図10】異なるロック金具を示す平面図である。
【図11】図9の右側面図である。
【図12】(a)はロックプレートの異なる例を示す平
面図、(b)はその縦断面図である。
【図13】(a)はロックプレートのさらに異なる例を
示す平面図、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャスターのロック装置 2 車軸 4 キャスター 6 キャスター本体 8A 車輪 8B 車輪 8Ab車輪側制動部(セレーション) 8Bb車輪側制動部(セレーション) 12 ロックプレート 12b 旋回ロック用係合部(ロック穴) 14 旋回ロック部材(旋回ロックピン) 20 車輪ロック部材(ロック金具) 20b 車輪ロック部材の係合部(ロック金具のセレー
ション部) 24 スプリング(第1のスプリング) 32 操作部材(ストップレバー)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャスター本体と、このキャスター本体に
    車軸を介して回転自在に支持された車輪とを備え、家具
    等の被取付体に旋回可能に固定されるキャスターにおい
    て、上記キャスター本体に昇降自在に支持された旋回ロ
    ック部材と、この旋回ロック部材を常時下方へ付勢する
    スプリングと、旋回ロック部材を上昇させる操作部材
    と、上記被取付体側に固定され、旋回ロック部材が上昇
    した際にこの旋回ロック部材が係合する旋回ロック用係
    合部が形成されたロックプレートと、上記旋回ロック部
    材に着脱可能に取付けられ、旋回ロック部材と一体的に
    昇降する車輪ロック部材と、上記車輪に形成され、車輪
    ロック部材が上昇した際にこの車輪ロック部材に設けら
    れた制動部に係合して車輪の走行を停止させる車輪側制
    動部とを備えたキャスターのロック装置。
  2. 【請求項2】ロックプレートには、旋回ロック部材が係
    合する旋回ロック用係合部が複数個形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のキャスターのロック装
    置。
  3. 【請求項3】ロックプレートは、円板状でその周上に等
    間隔で多数の旋回ロック用係合部が形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載のキャスターのロック装
    置。
  4. 【請求項4】車輪ロック部材は、車輪側制動部に係合す
    る制動部を備えているものと、制動部を備えていないも
    のとを交換可能であることを特徴とする請求項1に記載
    のキャスターのロック装置。
  5. 【請求項5】車輪は、車輪側制動部を備えているものと
    車輪側制動部を備えていないものとを交換可能であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のキャスターのロック装
    置。
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