JP2607715Y2 - 制動装置付キャスタ - Google Patents

制動装置付キャスタ

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JP2607715Y2
JP2607715Y2 JP1991062718U JP6271891U JP2607715Y2 JP 2607715 Y2 JP2607715 Y2 JP 2607715Y2 JP 1991062718 U JP1991062718 U JP 1991062718U JP 6271891 U JP6271891 U JP 6271891U JP 2607715 Y2 JP2607715 Y2 JP 2607715Y2
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Yuei Caster Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は運搬台車等に使用され
る制動装置付キャスタに関し、さらに詳細には、車輪の
回転とキャスタの水平方向の旋回を同時に制止する制動
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の制動装置付キャスタを図
4ないし図6にそれぞれ示すとともに従来、考案者にお
いて考案中のキャスタを図7に示す。図4および図5に
示されるキャスタは、棒状レバーaを反時計へ回転させ
ると、この棒状レバーaのカム軸bが、板ばねcの両ス
トッパd,eをばね軸fを支点として上下方向へそれぞ
れ拡げ、これらストッパd,eにより、車輪gの回転お
よび下皿hに対する旋回が同時に制止される構造とされ
ている。
【0003】また、図6に示されるキャスタは、制止レ
バーiを下方へ押し下げると、解除レバーjが上方へ起
き上がり、さらに、板ばねkがばね軸1を支点として時
計方向へ回転させられて、車輪gの回転および下皿hに
対する旋回が同時に制止される構造とされている。
【0004】図7に示されるキャスタは、従来考案中の
もので、車輪gの回転のみが制止され、羽根型プレート
レバーmを反時計方向へ回転させると、該レートレバー
mの駆動カムpによって、制止プレートnの下端部に設
けられた従動カムoが下方へ押圧されて、制止プレート
nが案内用突起qと車軸rを案内として垂直下方へスラ
イドされ、これにより車輪gの回転が制止される構造と
されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、これら
いずれの構造においても、それぞれ以下に述べるような
問題があり、さらなる改良を必要とした。
【0006】(1)図4および図5に示されるキャスタ
の場合、図5に示すように、棒状レバーaがキャスタ本
体の水平横方向へ大きく突出しているため、その旋回半
径Rが、制動装置がない場合の旋回半径Rよりもか
なり大きい。したがって、このキャスタを台車等に取り
付ける際して、キャスタが旋回しても台車等から横へは
み出さないようにしようとすると、各キャスタ間の取付
ピッチを2(R−R)分だけ小さくする必要がある
が、これが積載物の安定性の低下を招いていた。
【0007】(2)図6に示されるキャスタの場合、キ
ャスタ取付面に対する制止レバーiの取り付け位置が高
い。これがため、キャスタを取り付けるべき対象物が、
例えば医療ベッドのようなパイプ構造で、キャスタ取付
面の上部に十分な制止レバーiの操作空間をもったもの
には適用可能であるが、低床が要求される運搬台車等に
おいては十分な操作空間が得られず、実際上適用不可能
である。
【0008】(3)図7に示されるキャスタとした場
合、その旋回を制止する機構を備えていないため、キャ
スタの取り付け対象物の位置保持能力という点で、旋回
制止機構を備えるものよりかなり劣っている。
【0009】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、車輪の回転とキャスタの水平方向の旋回を同
時に制止する機能を備え、しかも構造が簡単でかつコン
パクトな制動装置付キャスタの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の制動装置付キャスタは、被取付体に固定さ
れる取付座に、下向きコ字型の本体フレームが旋回可能
に設けられるとともに、該本体フレームに車輪が回転可
能に設けられてなるキャスタにおいて、取付座には、本
体フレームの旋回中心と同心で下向きの円錐形拡開部を
有する下皿が固定され、この下皿の円錐形拡開部の下端
縁に、周方向等間隔に掛止溝が形成され、前記本体フレ
ームに、車輪回転制止用の制止プレートと、該制止プレ
ートと連動する旋回制止用の制止板バネと、これらを操
作する操作レバーとが設けられ、前記制止プレートは、
前記本体フレームの外側一側面に沿って上下方向へ昇降
可能とされた本体部分と、本体部分の外端から車輪の軸
方向内方に屈曲形成された車輪制止部とを備え、制止プ
レートの本体部分には、内向きの案内用突起が突設さ
れ、前記本体フレームに形成された上下に長い長孔に係
合されるとともに、制止プレートの下部に案内用長孔が
形成され車輪の軸がこの案内用長孔内を上下動可能とさ
れてなり、前記車輪制止部は、下降位置において前記車
輪の外周面に上側から掛止するとともに、上昇位置にお
いて車輪の外周面から上側へ離隔するようにされ、前記
制止板バネは、前記本体フレーム内の前記車輪の上方に
位置し、該制止板バネの中央部が、前記本体フレームに
上下回動可能に軸支され、該制止板バネの基端は、前記
制止プレートの車輪制止部の下面に係合され、制止板バ
ネの先端部は先端向きに拡開する扇形に形成されるとと
もに、扇形の両側縁を上方に屈曲して掛止突起に形成さ
れ、この掛止突起が、前記制止プレートの下降に伴い上
方へ回動して前記掛止部に下側から掛止可能とされると
ともに、前記制止プレートの上昇に伴い下方へ回動して
前記掛止部から下側へ離隔可能とされ、本体フレームに
対して制止板バネは、軸支部分において、コイルスプリ
ングによって掛止突起が掛止部から離脱する方向に付勢
され、前記操作レバーは、前記本体フレームの外側にお
いて、前記車輪の車軸に上下方向へ回動可能に設けら
れ、該操作レバーに、操作レバーの下縁からなる制止用
駆動カムと操作レバーの上縁からなる制止解除用駆動カ
ムが形成されるとともに、前記制止プレートに、制止用
駆動カムに係合する制止用従動カムと制止解除用駆動カ
ムに係合する制止解除用従動カムが設けられ、前記操作
レバーを制止方向へ回動操作するとき、前記制止用駆動
カムは、操作レバーの回転中心からの距離が次第に大き
くなるように形成されて、前記制止用駆動カムが前記制
止用従動カムを下方へ押圧可能とされ、一方、前記操作
レバーを制止解除方向へ回動操作するとき、前記制止解
除用駆動カムは、操作レバーの回転中心からの距離が次
第に大きくなるように形成されて、前記制止解除用従動
カムを上方へ押圧するように構成されていることを特徴
とする制動装置付キャスタである。
【0011】
【作用】操作レバーを制止方向へ回動操作すると、制止
用駆動カムが制止プレートの制止用従動カムを下方へ押
圧し、制止プレートが下降して、その車輪制止部が車輪
の外周面に上側から掛止する。これと同時に、制止プレ
ートと連動する制止板バネが上方へ回動して、本体フレ
ームの掛止部に下側から掛止する。
【0012】一方、操作レバーを制止解除方向へ回動操
作すると、制止用駆動カムが制止プレートの制止用従動
カムを上方へ押圧し、制止プレートが上昇して、その車
輪制止部が車輪の外周面から上側へ離隔する。これと同
時に、制止板バネが下方へ回動して本体フレームの掛止
部から下側へ離隔する。
【0013】制止プレートを、本体フレームの外側面に
沿って上下方向へ昇降可能とし、制止板バネを、本体フ
レーム内において車輪の上方に位置して、上下方向へ回
動可能とし、かつ、操作レバーを、本体フレームの外側
において、車輪の車軸に上下方向へ回動可能に設けて、
上記動作をするように構成することにより、簡単かつコ
ンパクトな構造を実現する。
【0014】
【実施例】以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて
説明する。本考案に係るキャスタを図1ないし図3に示
し、該キャスタは、運搬台車等の被取付体に固定される
取付座1に本体フレーム2が旋回可能に設けられるとと
もに、該本体フレーム2にゴム車輪3が回転可能に設け
られてなり、車輪3の回転と本体フレーム2の水平方向
の旋回を制止する制動装置4を備えている。
【0015】取付座1の中心部には、平面円形状の下皿
5が一体的に設けられ、この下皿5の下縁部分に、多数
の掛止溝6a,6a,…からなる円環状の掛止部6が刻
設されている。
【0016】本体フレーム2は、上下2列のボールベア
リング7,8,…によって上記取付座1に旋回可能に支
持された二股状のもので、該本体フレーム2の下部に、
上記ゴム車輪3が車軸9を介して回転可能に支持されて
いる。
【0117】制動装置4は、車輪回転制止用の制止プレ
ート10と、旋回制止用の制止板バネ11と、これらを
操作する操作レバー12とを主要部として備えてなる。
【0018】上記制止プレート10は上記本体フレーム
2の片側に設けられ、該本体フレーム2の外側面に沿っ
て上下方向へ昇降可能とされている。すなわち、該制止
プレート10は図1および図2に示すような輪郭形状を
有する金属板からなり、その上部に車輪制止部13を備
えるとともに、本体部分10aに案内用突起14と案内
用長孔15を備えている。
【0019】上記車輪制止部13は、本体部分10aの
上部が内側つまりゴム車輪3側へ折曲形成されてなり、
その下面13aが、ゴム車輪3の外周面3aに対向する
とともに、該外周面3aの円弧の接線にほぼ対応するよ
うに設定されている。
【0020】そして、上記制止プレート10が下降位置
にあるとき、車輪制止部13がゴム車輪3の外周面3a
に上側から掛止し(図1参照)、一方、上記制止プレー
ト10が上昇位置にあるとき、上記外周面3aから上側
へ離隔する(図2参照)ようにされている。
【0021】上記案内用突起14および案内用長孔15
は、制止プレート10の垂直上下方向への昇降動作を案
内するためのものである。
【0022】案内用突起14は、上記本体部分10aの
内側面から内方へ突設されている。また、この案内用突
起14に対応して、上記本体フレーム2には、長孔16
が上下方向へ延びて設けられており、これに上記案内用
突起14が上下方向へ摺動可能に突入されている。
【0023】上記案内用長孔15は上下方向へ延びる縦
長の形状とされ、これが上記車輪3の車軸9に摺動可能
に挿通保持されている。
【0024】制止板バネ11は、本体フレーム2内にお
いてゴム車輪3の上方に位置して、上下方向へ回動可能
とされている。すなわち、該制止板バネ11は、その中
間部分が支軸17を介して上記本体フレーム2に上下方
向へ回動可能に支持されている。
【0025】制止板バネ11の一端には、図3に示すよ
うな平面扇形状の掛止部18が設けられ、その両端部に
掛止突起18a,18aが上向きに折曲形成されてい
る。該掛止突起18aは上記掛止部6の円形輪郭の径方
向に延びる平面形状とされ、この掛止部6の掛止溝6
a,6a,…に対して掛脱可能とされている。
【0026】また、制止板バネ11の他端19は、上記
制止プレート10の車輪制止部13の下面13aに係合
されて、制止プレート10の昇降動作に連動するように
されている。これに関連して、上記制止板バネ11は、
上記支軸17に取り付けられたねじりコイルばね(復帰
バネ)20によって、上記掛止部18が下方へ回動する
方向へ常時付勢されている。
【0027】そして、上記制止プレート10の下降に伴
い、制止板バネ11の掛止部18が上記ねじりコイルば
ね20の弾発力に抗して上方へ回動し、上記掛止突起1
8a,18aが上記掛止部6の掛止溝6a,6a,…に
対して下側から掛止する(図2参照)。一方、上記制止
プレート10の上昇に伴い、上記掛止部18がねじりコ
イルばね20の弾発力により下方へ回動し、上記掛止突
起18a,18aが上記掛止溝6a,6a,…から下側
へ離隔する(図1参照)。
【0028】なお、上記制止板バネ11の他端19は、
図示例においては制止プレート10の車輪制止部13の
一部を構成している。これに関連して、該他端19は図
1および図2に示すような波形断面とされて、ゴム車輪
3の外周面3aに対する制動作用が有効に発揮されるよ
うな形状とされている。
【0029】操作レバー12は図示のような羽根型プレ
ートレバーの形態で、上記本体フレーム2の片側におい
て、上記ゴム車輪3の車軸9に上下方向へ回動可能に設
けられている。
【0030】該操作レバー12は、その上下面の一部が
制止用駆動カム21aと制止解除用駆動カム22aとさ
れており、これら両駆動カム21a,22aが、上記制
止プレート10に設けられた制止用従動カム21bおよ
び制止解除用従動カム22bとそれぞれ協働して、カム
機構を構成している。
【0031】すなわち、上記制止用駆動カム21aと制
止用従動カム21b、および上記制止解除用駆動カム2
2aと制止解除用従動カム22bは、それぞれ相互に常
時係合するようにされている。これにより、上記操作レ
バー12を制止方向(矢符A方向)へ回動操作すると
き、上記制止用駆動カム21aが上記制止用従動カム2
1bを下方へ押圧し、一方、上記操作レバー12を制止
解除方向(矢符B方向)へ回動操作するとき、上記制止
用解除用駆動カム22aが上記制止解除用従動カム22
bを上方へ押圧して、制止プレート10を昇降動作させ
る。
【0032】なお、上記制止用従動カム21bは制止プ
レート10の本体部分10aの下端部が外側へ折曲形成
されてなり、上記制止解除用従動カム22bは上記本体
部分の中央部分が外側へ打ち出し形成されてなる。
【0033】しかして、以上のように構成されたキャス
タにおいて、操作レバー12を制止方向Aへ回動操作す
ることにより、制止プレート10が前述の要領で下降し
て、その車輪制止部13,19がゴム車輪3の外周面3
aに上側から掛止するとともに、制止板バネ11の掛止
部18が上方へ回動して、掛止突起18a,18aが本
体フレーム2の掛止部6に下側から掛止し、ゴム車輪3
の回転とキャスタの水平方向の旋回を同時に制止する
(図2参照)。
【0034】一方、上記操作レバー12を制止解除方向
Bへ回動操作することにより、上記制止プレート10が
前述の要領で上昇して、上記車輪制止部13,19がゴ
ム車輪3の外周面3aから上側へ離隔するとともに、上
記制止板バネ11の掛止部18が下方へ回動して、上記
掛止突起18a,18aが上記本体フレーム2の掛止部
6から下側へ離隔し、ゴム車輪3の回転とキャスタの水
平方向の旋回を同時に可能とする(図1参照)。
【0035】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
以下に列挙するような効果を奏する。
【0036】 (1) 被取付体に固定される取付座に、下向きコ字型
の本体フレームが旋回可能に設けられるとともに、該本
体フレームに車輪が回転可能に設けられてなるキャスタ
において、取付座には、本体フレームの旋回中心と同心
で下向きの円錐形拡開部を有する下皿が固定され、この
下皿の円錐形拡開部の下端縁に、周方向等間隔に掛止溝
が形成されており、この掛止溝に、制止板バネの掛止突
起が掛止可能とされていることにより本体フレームは旋
回方向のいずれの位置においても制止板バネの掛止突起
を掛止溝に係合させることができる。 (2) 本体フレームに設けられた制止プレートが、本
体フレームの外側一側面に沿って上下方向へ摺動可能と
された本体部分と、本体部分の外端から車輪の軸方向内
方に屈曲形成された車輪制止部とからなるものであるか
ら、板部材を屈曲することにより製造できるもので製造
容易で量産化に適し、しかも、組み立ても、本体フレー
ムの一側から当接することによって行えるので、組立容
易である。さらに板部材からなるので、車輪の軸方向に
嵩張らず、車輪の小型化に適する。 (3) 制止プレートの本体部分には、内向きの案内用
突起が突設され、前記本体フレームに形成された上下に
長い長孔に係合されるとともに、制止プレートの下部に
案内用長孔が形成され車輪の軸がこの案内用長孔内を上
下動可能とされてなるので、制止プレートの装着は、車
輪の軸に案内用長孔を通し、案内用突起を本体フレーム
の長孔に係合させるのみでよい。 (4) 車輪制止部は、下降位置において前記車輪の外
周面に上側から掛止するとともに、上昇位置において車
輪の外周面から上側へ離隔するようにされているので、
制止プレートの上下動によって、確実に車輪を制止ある
いは解除することができる。しかも、車輪制止部の上下
は、制止プレート全体が本体フレーム上を摺動して行う
もので、金属疲労のおそれも少なく、長期にわたって安
心して使用できるものである。 (5) 制止板バネは、前記本体フレーム内の前記車輪
の上方に位置して設けられているので、移動中に他の物
に当たって制止板バネが損傷を受けるおそれがなく、旋
回を止めていたものが不測に解除されるおそれもなく安
全性が高いものである。 (6) 制止板バネの中央部が、前記本体フレームに上
下回動可能に軸支され、本体フレームに対して制止板バ
ネが、掛止突起が掛止部から離脱する方向に付勢されて
いるので、操作レバーを解除方向に回動したとき、制止
板バネが確実に復帰し、しかも、キャスタの振動等によ
って不測に旋回が制動されるおそれがない。 (7) 制止板バネの基端が、前記制止プレートの車輪
制止部の下面に係合されているので、制止プレートの下
方向への動きが制止板バネに確実に伝達されるととも
に、制止板バネに対するコイルスプリングからの付勢力
が、制止板バネから制止プレートに確実に伝達されるの
で、制止プレートと制止板バネとを一体としておく必要
がなく、別部材として製作し、組み付けることができ、
部品製作、組付け作業が容易で量産化に適するものであ
る。 (8) 制止板バネの先端部は先端向きに拡開する扇形
に形成されるとともに、扇形の両側縁を上方に屈曲して
掛止突起に形成されているので、制止板バネの掛止突起
が必ず2箇所掛止溝に掛止することとなり、旋回を確実
に止めることができ、しかも、先端向きに拡開する扇形
の良側縁を上方に屈曲して掛止突起を形成しているの
で、掛止突起による旋回力の作用は平面視左右の掛止突
起においてほぼ対称となり、左右両方向への旋回を均等
に止めることができるものである。 (9) 本体フレームの外側において、前記車輪の車軸
に上下方向へ回動可能に設けられた操作レバーに、操作
レバーの下縁からなる制止用駆動カムと操作レバーの上
縁からなる制止解除用駆動カムが形成されて、この操作
レバーの下縁と上縁とによって、制止プレートを上下動
させる構成としているので、操作レバーも制止プレート
も板部材から成形することが可能で、量産に適し、しか
も、キャスターの大きさを薄肉にすることができるもの
である。 (10) そして、このように、量産化及びコンパクト
化に適し、しかも、確実な動きを達成するとともに、車
輪の回転とキャスタの水平方向の旋回を同時に制止する
ことができるものである。 (11) さらに、このような構造とすることにより、
操作レバーがキャスタ本体の水平横方向へ大きく突出せ
ず、しかも、制止プレートおよび制止板バネも狭い操作
空間でよく、この結果、キャスタを運搬台車等に取り付
ける際して、各キャスタ間の取付ピッチを制動装置なし
の場合と同程度とすることができ、積載物の安定性を確
保することができるとともに、低床が要求される運搬台
車等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る制動装置付キャスタを一部切開し
て示す側面図であり、制止解除状態を示している。
【図2】同じく本考案に係る制動装置付キャスタを一部
切開して示す側面図であり、制止状態を示している。
【図3】同キャスタの図1におけるIII−III線に
沿った平面断面図である。
【図4】従来の制動装置付キャスタを示す図1に対応す
る側面図である。
【図5】同従来の制動装置付キャスタを示す平面図であ
る。
【図6】従来の他の制動装置付キャスタを示す図1に対
応する側面図である。
【図7】従来のもう一つ他の制動装置付キャスタを示す
図1に対応する側面図である。
【符号の説明】
1 取付座 2 本体フレーム 3 ゴム車輪 3a ゴム車輪の外周面 4 制動装置 5 下皿 6 掛止部 6a 掛止部の掛止溝 7,8 ボールベアリング 9 車軸 10 制止プレート 11 制止板バネ 12 操作レバー 13 車輪制止部 14 案内用突起 15 案内用長孔 16 長孔 17 支軸 18 掛止部 18a 掛止突起 19 制止板バネの他端 20 ねじりコイルばね(復帰バネ) 21a 制止用駆動カム 21b 制止用従動カム 22a 制止解除用駆動カム 22b 制止解除用従動カム A 制止方向 B 制止解除方向

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被取付体に固定される取付座に、下向きコ
    字型の本体フレームが旋回可能に設けられるとともに、
    該本体フレームに車輪が回転可能に設けられてなるキャ
    スタにおいて、 取付座には、本体フレームの旋回中心と同心で下向きの
    円錐形拡開部を有する下皿が固定され、 この下皿の円錐形拡開部の下端縁に、周方向等間隔に掛
    止溝が形成され、 前記本体フレームに、車輪回転制止用の制止プレート
    と、該制止プレートと連動する旋回制止用の制止板バネ
    と、これらを操作する操作レバーとが設けられ、 前記制止プレートは、前記本体フレームの外側一側面に
    沿って上下方向へ昇降可能とされた本体部分と、本体部
    分の外端から車輪の軸方向内方に屈曲形成された車輪制
    止部とを備え、 制止プレートの本体部分には、内向きの案内用突起が突
    設され、前記本体フレームに形成された上下に長い長孔
    に係合されるとともに、制止プレートの下部に案内用長
    孔が形成され車輪の軸がこの案内用長孔内を上下動可能
    とされてなり、 前記車輪制止部は、下降位置において前記車輪の外周面
    に上側から掛止するとともに、上昇位置において車輪の
    外周面から上側へ離隔するようにされ、 前記制止板バネは、前記本体フレーム内の前記車輪の上
    方に位置し、該制止板バネの中央部が、前記本体フレー
    ムに上下回動可能に軸支され、該制止板バネの基端は、
    前記制止プレートの車輪制止部の下面に係合され、制止
    板バネの先端部は先端向きに拡開する扇形に形成される
    とともに、扇形の両側縁を上方に屈曲して掛止突起に形
    成され、 この掛止突起が、前記制止プレートの下降に伴い上方へ
    回動して前記掛止部に下側から掛止可能とされるととも
    に、前記制止プレートの上昇に伴い下方へ回動して前記
    掛止部から下側へ離隔可能とされ、 本体フレームに対して制止板バネは、軸支部分におい
    て、コイルスプリングに よって掛止突起が掛止部から離
    脱する方向に付勢され、 前記操作レバーは、前記本体フレームの外側において、
    前記車輪の車軸に上下方向へ回動可能に設けられ、 該操作レバーに、操作レバーの下縁からなる制止用駆動
    カムと操作レバーの上縁からなる制止解除用駆動カムが
    形成されるとともに、前記制止プレートに、制止用駆動
    カムに係合する制止用従動カムと制止解除用駆動カムに
    係合する制止解除用従動カムが設けられ、 前記操作レバーを制止方向へ回動操作するとき、前記制
    止用駆動カムは、操作レバーの回転中心からの距離が次
    第に大きくなるように形成されて、前記制止用駆動カム
    が前記制止用従動カムを下方へ押圧可能とされ、 一方、前記操作レバーを制止解除方向へ回動操作すると
    き、前記制止解除用駆動カムは、操作レバーの回転中心
    からの距離が次第に大きくなるように形成されて、前記
    制止解除用従動カムを上方へ押圧するように構成されて
    いることを特徴とする制動装置付キャスタ。
  2. 【請求項2】前記制止板バネは、その中間部分が前記本
    体フレームの支軸に枢支され、その一端に前記本体フレ
    ームの掛止部と下側から掛合する掛止突起が設けられる
    とともに、その他端が前記制止プレートの車輪制止部下
    面に係合されてなり、 前記制止板バネは、前記本体フレームに設けられた復帰
    バネによって、前記掛止突起が下方へ回動する方向へ常
    時付勢され、 前記制止プレートが下降動作するとき、前記制止バネの
    他端を介して、前記掛止突起が前記復帰バネの弾発力に
    抗して上方へ回動される請求項1に記載の制動装置付キ
    ャスタ。
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JPS5513922A (en) * 1978-07-14 1980-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd Vapor phase growthing method and its device

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