JPH07126870A - エッチング法、並びに色選別機構及びその作製方法 - Google Patents

エッチング法、並びに色選別機構及びその作製方法

Info

Publication number
JPH07126870A
JPH07126870A JP6013937A JP1393794A JPH07126870A JP H07126870 A JPH07126870 A JP H07126870A JP 6013937 A JP6013937 A JP 6013937A JP 1393794 A JP1393794 A JP 1393794A JP H07126870 A JPH07126870 A JP H07126870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etched
opening
etching
resist layer
penetrating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6013937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3282347B2 (ja
Inventor
Koichi Tago
宏一 田子
Shinzo Takei
愼三 武井
Sumuto Shiina
澄人 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP01393794A priority Critical patent/JP3282347B2/ja
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to EP94113677A priority patent/EP0642148B1/en
Priority to DE69415106T priority patent/DE69415106T2/de
Priority to EP97117418A priority patent/EP0821386B1/en
Priority to DE69429459T priority patent/DE69429459T2/de
Priority to US08/299,968 priority patent/US5526950A/en
Priority to KR1019940022228A priority patent/KR100298161B1/ko
Publication of JPH07126870A publication Critical patent/JPH07126870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3282347B2 publication Critical patent/JP3282347B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/14Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes
    • H01J9/142Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes of shadow-masks for colour television tubes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F1/00Etching metallic material by chemical means
    • C23F1/02Local etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • H01J29/076Shadow masks for colour television tubes characterised by the shape or distribution of beam-passing apertures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】煩雑な製造工程を要さず、しかも広範囲の仕様
の色選別機構を作製するのに適したエッチング法を提供
する。 【構成】エッチング法は、(イ)被エッチング材料10
の表面10A上にエッチングレジスト層20を形成し、
併せて、裏面10B上に保護層12を形成し、(ロ)エ
ッチングレジスト層20をパターニングして第1の開口
部22を設け、且つその近傍にこれより小さな第2の開
口部24を設け、(ハ)被エッチング材料をエッチング
して、第1の開口部22の下方に貫通領域32を形成
し、同時に、第2の開口部24の下方に凹部34を形成
し、併せて、貫通領域32と凹部34を隔てる被エッチ
ング材料の少なくとも一部分10Cを除去する工程から
成り、以って、表面10A側に大きな開口領域を有す
る、貫通領域32及び凹部34から構成された電子ビー
ムが通過する貫通部30を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチング法、並びに
カラー陰極線管用の色選別機構及びその作製方法に関す
る。本発明は、例えば、カラーテレビ受像機の陰極線管
の色選別機構及びその作製方法に適用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、一般にカラ
ー蛍光面に対向して色選別機構が設けられている。この
色選別機構によって選別された各色(R,G,B)に対
応する電子ビームを所定の色の蛍光体上に照射すること
によって、カラー蛍光面が発色する。
【0003】カラー陰極線管の色選別機構として各種の
構造が提案されている。例えば、トリニトロン(商標登
録)型カラー陰極線管においては、図11に斜視図を示
すように、カラー蛍光面200に対向して配置されたア
パーチャグリル型の色選別機構組立体100を挙げるこ
とができる。アパーチャグリル型の色選別機構組立体1
00は、並列した多数のスリット130が形成された金
属薄板110から構成されており、これらのスリット1
30を電子ビームが通過する。
【0004】カラー蛍光面200には、それぞれ垂直方
向に延びる赤、緑及び青の各色の蛍光体ストライプ(図
示せず)が所定の順序にて並列して配置されている。そ
して、色選別機構組立体100は、このカラー蛍光面2
00に対向するように配置されている。金属薄板110
には、蛍光ストライプの延びる方向に沿って少なくとも
全有効画面のほぼ上縁から下縁に亘って延びる多数の電
子ビーム通過用のスリット130が形成されている。
【0005】このアパーチャグリル型の色選別機構組立
体100は、例えば、厚さ0.08乃至0.15mmの
高純度の鋼板から成る金属薄板110から構成されてお
り、多数の電子ビーム通過用のスリット130が並列し
て穿設されている。この金属薄板110は、フレーム1
40に架張されている。
【0006】フレーム140は、例えば対向する一対の
枠辺材140A,140B、及びこれらの枠辺材140
A,140B間に渡って配された腕部材140C,14
0Dから成る。枠辺材140A,140Bの前方端面
は、同一円筒面を形成する湾曲面とされている。そし
て、これら枠辺材140A,140Bの前方端面に、図
11に示すように、金属薄板110が架張されている。
【0007】この金属薄板110をフレーム140に取
り付ける際には、フレーム140の枠辺材140A,1
40Bを互いに引き寄せる方向にターンバックル(図示
せず)を掛ける。そして、この状態で金属薄板110の
外縁部分を枠辺材140A,140Bの前方端面に溶接
した後、ターンバックルを取り除き、フレーム140に
加えた外力を解除する。こうして、フレーム140の復
元力によって、金属薄板110はスリット130の延び
る方向に所定の張力にて架張される。
【0008】金属薄板110における電子ビーム通過用
のスリット130の形成方法としては、以下に説明する
技術が知られている。
【0009】図12に示す従来の技術によるアパーチャ
グリル型の色選別機構の製造方法は、比較的粗いピッチ
の電子ビーム通過用のスリットを有する色選別機構の製
造に適しており、所謂1ステップ両面エッチング法と呼
ばれる製造方法である。
【0010】[工程−10A]この1ステップ両面エッ
チング法においては、先ず、電子ビーム通過用のスリッ
トを形成すべき金属薄板110の表裏両面上に感光性の
エッチングレジストを塗布する。尚、金属薄板110
は、鉄あるいは鉄を主成分とする金属から成る。次い
で、金属薄板110の表裏面上に形成された第1及び第
2の感光性のエッチングレジスト層120,122にパ
ターニングを施す。尚、以下、説明のために、金属薄板
110の第1のエッチングレジスト層120が形成され
た側を表面と呼び、金属薄板110の第2のエッチング
レジスト層120が形成された側を裏面と呼ぶ場合もあ
る。
【0011】第1及び第2のエッチングレジスト層12
0,122にパターニングを施す際には、表裏面用の一
対のパターンが形成された一対のレジスト感光用マスク
を用いる。この一対のレジスト感光用マスクの位置合わ
せは厳密に行う必要がある。第1及び第2のエッチング
レジスト層120,122の露光−現像−乾燥−硬化処
理を通常の方法で行うことによって、第1のエッチング
レジスト層120には幅W1’のスリット状の開口部を
有するパターンが形成され、第2のエッチングレジスト
層122には幅W2’のスリット状の開口部を有するパ
ターンが形成される(図12の(A)参照)。尚、第1
のエッチングレジスト層120に設けられた開口部の中
心線と、第2のエッチングレジスト層122に設けられ
た開口部の中心線とが一致するように、又は厳密に平行
になるように各開口部を形成する。
【0012】[工程−20A]次に、幅W1’及びW2
を有するスリット状の開口部パターンが形成された第1
及び第2のエッチングレジスト層120,122をエッ
チング用マスクとして、例えば塩化第2鉄水溶液を用い
て、金属薄板110の表面及び裏面から同時に金属薄板
110の湿式エッチング加工を行う。W1’及び幅W2
の幅を有する開口部を通して金属薄板110のエッチン
グが進行し、最終的に、金属薄板110を貫通した電子
ビーム通過用のスリット130が形成される(図12の
(B)参照)。
【0013】[工程−30A]その後、第1及び第2の
エッチングレジスト層120,122を金属薄板110
の表面から剥離、除去する。こうして、図12の(C)
に模式的な一部切断図を示す構造を有する金属薄板11
0から成る色選別機構を得ることができる。
【0014】電子ビームが入射する側(鉄系金属薄板1
10の裏面に相当する)におけるスリット130の幅
は、第2のエッチングレジスト層122に設けられた開
口部の幅W2’によって規定される。また、電子ビーム
が射出する側(鉄系金属薄板110の表面に相当する)
におけるスリット130の幅は、第1のエッチングレジ
スト層120に設けられた開口部の幅W1’によって規
定される。
【0015】このような断面形状を有する電子ビーム通
過用のスリット130を形成する理由を、以下、図13
に示す金属薄板110の模式的な一部切断図を参照し
て、簡単に説明する。電子ビームは、金属薄板110の
電子銃側から蛍光面側へと、電子ビーム通過用のスリッ
ト130を通過する。色選別機構に対する電子ビームの
入射角は、電子ビームが色選別機構に入射する位置に依
存して変化する。図13の(C)に示すように、スリッ
ト130の側壁が垂直に近づくほど、スリット130に
入射した電子ビームがスリット130の側壁で反射され
易くなる。その結果、このような電子ビームが蛍光面に
到達し、電子ビームの反射(ハレーション)の発生によ
る陰極線管の特性低下が生じる。
【0016】一方、図13の(A)あるいは(B)に示
すような断面形状を電子ビーム通過用のスリット130
に付与すると、スリット130に入射した電子ビームが
スリット130の側壁で反射され難くなる。その結果、
電子ビームの反射(ハレーション)を効果的に防止する
ことができる。それ故、通常、金属薄板110の蛍光面
に面した側(蛍光面側)におけるスリット130の開口
領域の面積を、金属薄板110の電子銃に面した側(電
子銃側)におけるスリット130の開口領域の面積より
も大きくする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】この1ステップ両面エ
ッチング法は、表裏一対の異なるレジスト感光用マスク
を相互に精密に位置合わせすることが困難であるという
問題を有する。また、金属薄板110の表面及び裏面か
らの金属薄板110のエッチング条件を適切に制御する
ことは難しい。それ故、所定の断面形状を有する色選別
機構、延いては安定した品質を有する色選別機構を製造
することが難しいという問題がある。
【0018】図14に示す従来技術は、上述した図12
に示した1ステップ両面エッチング法の欠点を補い、精
密且つ安定した品質を有する色選別機構を製造するため
に提案された、所謂2ステップ両面エッチング法と呼ば
れる色選別機構の製造方法である。
【0019】[工程−10B]この2ステップ両面エッ
チング法においては、先ず、金属薄板110の両面に感
光性のエッチングレジストを塗布する。そして、電子ビ
ームが入射する側の電子ビーム通過用のスリット130
の幅を規定するために、第2のエッチングレジスト層1
22に幅W2’のスリット状の開口部を形成する。ま
た、形成すべき電子ビーム通過用のスリットの断面形状
を所望の形状とするために、第1のエッチングレジスト
層120に幅W1’(>W2’)のスリット状の開口部を
形成する(図14の(A)参照)。尚、これらの金属薄
板110の各面上に形成される開口部を、相互に精度良
く位置合わせする必要がある。金属薄板110の表面上
及び裏面上に設けられた第1及び第2のエッチングレジ
スト層120,122における開口部の形成は、1ステ
ップ両面エッチング法にて説明した方法と同様とするこ
とができる。
【0020】金属薄板110のエッチング工程は2段階
で行う。
【0021】[工程−20B]第1エッチング工程にお
いては、主として第2のエッチングレジスト層122に
形成された幅W2’の開口部を通して金属薄板110が
所定の形状にエッチングされるような条件にエッチング
条件を設定して、金属薄板110をエッチングする。こ
れによって、図14の(B)に断面図を示すような形状
に金属薄板110はエッチングされる。この際、第1の
エッチングレジスト層120に形成された幅W1’の開
口部を通して金属薄板110も部分的にエッチングされ
るが、スリットが形成される程にはエッチングされな
い。
【0022】[工程−30B]次いで、第2のエッチン
グレジスト層122の上、及び第2のエッチングレジス
ト層122に形成された開口部内に露出した金属薄板1
10の裏面の上に、保護層114を例えば塗布法にて形
成する(図14の(C)参照)。保護層114は、ラッ
カー類やエッチングレジスト等の耐エッチング性、耐酸
性、耐水性を備えた材料から構成することができる。
【0023】[工程−40B]この状態で第2エッチン
グ工程を実行する。金属薄板110は、第1のエッチン
グレジスト層120に形成された開口部を通して表面側
からのみエッチングされる(図14の(D)参照)。こ
れによって、金属薄板110に電子ビーム通過用のスリ
ット130が形成される。保護層114が形成されてい
るので、第1エッチング工程で得られた金属薄板110
裏面側からエッチングされた金属薄板110の領域は、
第2エッチング工程でエッチングされることがない。
【0024】[工程−50B]次いで、第1及び第2の
エッチングレジスト層120,122及び保護層114
を金属薄板110から剥離する。
【0025】こうして、図14の(E)に示すように、
精密且つ安定した品質を有する電子ビーム通過用のスリ
ット130が形成された金属薄板110から成る色選別
機構を製造することができる。
【0026】しかしながら、このような2ステップ両面
エッチング法は、2回のエッチング工程が必要とされ、
更には保護層114を形成する必要があり、色選別機構
の製造工程が煩雑となるという問題がある。また、表裏
一対の異なるレジスト感光用マスクを相互に精密に位置
合わせすることは困難である。
【0027】本出願人は、このような2ステップ両面エ
ッチング法の問題を解決するための技術を特願平5−6
070号にて提案した。この技術においては、図15の
(A)に示すように、金属薄板110の裏面に粘着フィ
ルム112を貼着する。一方、金属薄板110の表面上
には、スリット状の開口部が形成された感光性のエッチ
ングレジスト層120を形成する。そして、金属薄板1
10の表面側から、エッチングレジスト層120に形成
された開口部を通して金属薄板110をエッチングする
(図15の(B)参照)。その後、粘着フィルム112
及びエッチングレジスト層120を金属薄板110から
除去する。こうして、図15の(C)に模式的な一部切
断図を示す金属薄板110を形成することができる。金
属薄板110には、傾斜角度θを有する電子ビーム通過
用のスリット130が形成される。尚、傾斜角度θと
は、スリット130の側壁に接する直線と、金属薄板1
10の法線との成す最大角度を意味する。
【0028】一般に金属薄板110は非常に薄いので、
粘着フィルム112は金属薄板110の補強材としても
機能する。また、エッチング後の金属薄板110をフレ
ーム140に取り付ける前に金属薄板110に損傷が生
じることを防止し得る。この粘着フィルム112とし
て、所謂ラミネートフィルムを用いることができる。更
に、この粘着フィルム112に反応性を付与すれば、紫
外線照射や加温によって粘着フィルム112を金属薄板
110から容易に剥離することができる。
【0029】このような粘着フィルム112を用いた色
選別機構の製造方法においては、図12や図14に示し
た1ステップ両面エッチング法あるいは2ステップ両面
エッチング法と比較して、工程が簡略化されている。し
かしながら、製造し得る色選別機構が限定されるという
問題点がある。即ち、例えば色選別機構に形成された電
子ビーム通過用のスリットのピッチに限界がある。ま
た、この製造方法を適用できる金属薄板の板厚について
も制限がある。言い換えれば、ピッチを細かくしたり、
或る板厚よりも薄い金属薄板や或る板厚よりも厚い金属
薄板に対しては、この色選別機構の製造方法を適用でき
ないという問題点がある。
【0030】しかも、図15の(C)に示したスリット
130の傾斜角度θも、或る角度(例えばθ=15゜)
においては精密に制御することができ、従ってスリット
130を正確に形成することができる。しかしながら、
例えば、15゜よりも更に大きな傾斜角度θがスリット
130に要求される場合、スリット130を精度良く形
成できない場合がある。このような問題は、例えば、大
型テレビ受像機のブラウン管(例えば29インチ型に使
用される110゜偏向ブラウン管)用の色選別機構の製
造の場合に顕著になる。
【0031】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、煩雑な製造工
程を要さず、しかも使用する金属薄板の厚さや形成すべ
き電子ビーム通過用のスリットのピッチの限定を受けず
に広範囲の仕様の要求に対応し得る色選別機構及びその
作製方法、並びに色選別機構等の作製に適したエッチン
グ法を提供することにある。
【0032】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ための本発明のエッチング法は、(イ)被エッチング材
料の表面上にエッチングレジスト層を形成し、併せて、
被エッチング材料の裏面上に保護層を形成する工程と、
(ロ)エッチングレジスト層をパターニングして、被エ
ッチング材料における貫通部形成予定領域上のエッチン
グレジスト層に第1の開口部を設け、第1の開口部の近
傍のエッチングレジスト層に第1の開口部より小さな第
2の開口部を設ける工程と、(ハ)被エッチング材料を
エッチングして、エッチングレジスト層に設けられた第
1の開口部の下方の被エッチング材料に貫通領域を形成
し、同時に、第2の開口部の下方の被エッチング材料に
凹部を形成し、併せて、貫通領域と凹部を隔てる被エッ
チング材料の少なくとも一部分を除去する工程、から成
り、以って、貫通領域及び凹部から構成され、しかも、
被エッチング材料の表面側における貫通領域及び凹部に
よって規定された開口領域、並びに被エッチング材料の
裏面側における貫通領域によって規定された開口領域を
有する貫通部を形成することを特徴とする。
【0033】本発明のエッチング法においては、被エッ
チング材料のエッチング中に、被エッチング材料がその
厚さ方向にエッチングされることによって、第1の開口
部と第2の開口部との間に位置するエッチングレジスト
層を破壊される態様(以下、第1の態様とも呼ぶ)を含
めることができる。
【0034】本発明のエッチング法においては、隣接す
る第2の開口部の間のエッチングレジスト層に少なくと
も1つの第3の開口部を更に設け、第3の開口部の数、
位置、開口面積を規定することによって、被エッチング
材料のエッチングにおいて、第3の開口部の下方の被エ
ッチング材料の厚さを制御する態様(以下、第2の態様
とも呼ぶ)を含めることができる。
【0035】本発明のエッチング法においては、更に、
エッチングレジスト層に形成された第1及び第2の開口
部は互いに平行なスリット形状を有し、エッチングレジ
スト層に形成された第2の開口部は、被エッチング材料
の中心部から見て、第1の開口部の外側に位置するエッ
チングレジスト層の部分に形成されている態様(以下、
第3の態様とも呼ぶ)を含めることができる。
【0036】あるいは又、本発明のエッチング法におい
ては、エッチングレジスト層に形成された第2の開口部
は、被エッチング材料の中心部から見て、第1の開口部
の外側に位置するエッチングレジスト層の部分に形成さ
れ、しかも、被エッチング材料の中心部から離れるほど
凹部が大きくなるように、第2の開口部が形成されてい
る態様(以下、第4の態様とも呼ぶ)を含めることがで
きる。この場合、凹部の大きさと、エッチング後の被エ
ッチング材料の中心部から貫通部までの距離との間に、
一定の関係(例えば一次関数の関係)を持たせることが
できる。
【0037】尚、第2の開口部を、第1の開口部の両側
に位置するエッチングレジスト層の部分に形成すること
もできる。
【0038】エッチングレジスト層に形成する第2の開
口部は第1の開口部の両側に形成することもできる。ま
た、全ての第1の開口部に対して第2の開口部を設けて
もよいし、一部の第1の開口部に対して第2の開口部を
設けてもよい。後者の場合、被エッチング材料あるいは
色選別機構の中心部及びその近傍の領域における第1の
開口部に対しては第2の開口部を設けず、被エッチング
材料あるいは色選別機構の周辺領域における第1の開口
部に対して第2の開口部を設けることが望ましい。
【0039】上記の目的を達成するための本発明の色選
別機構は、上述した種々の態様を含む本発明のエッチン
グ法を用いて、鉄系金属薄板を被エッチング材料として
用い、貫通部を電子ビームが通過する、例えばアパーチ
ャーグリル若しくはシャドーマスクから成る色選別機構
を作製することを特徴とする。
【0040】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る色選別機構は、鉄系金属薄板に電子ビーム
が通過する複数の貫通部が形成された、例えばアパーチ
ャーグリル若しくはシャドーマスクから成る色選別機構
である。そして、色選別機構の電子ビーム入射側の面に
おける貫通部の開口領域の大きさが、電子ビーム射出側
の面における貫通部の開口領域の大きさよりも小さく、
鉄系金属薄板の厚さ方向に貫通部を切断したときの貫通
部の側壁の少なくとも一部分は曲線f(t)(ここでt
は鉄系金属薄板の厚さである)から構成されており、全
てのtの領域において、曲線f(t)の一次導関数は0
を含む正又は負の一方の値を有し、且つ曲線f(t)は
変曲点を有することを特徴とする。
【0041】この第1の態様に係る色選別機構は、上述
した種々の態様を含む本発明のエッチング法を用いた色
選別機構の作製方法にて作製することができる。
【0042】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る色選別機構は、所定の厚さを有する鉄系金
属薄板をエッチングすることにより作製された、電子ビ
ームが通過する複数の貫通部が形成された、例えばアパ
ーチャーグリル若しくはシャドーマスクから成る色選別
機構である。そして、色選別機構の電子ビーム入射側の
面における貫通部の開口領域の大きさが、電子ビーム射
出側の面における貫通部の開口領域の大きさよりも小さ
く、貫通部と貫通部との間の電子ビーム射出側の面には
凹凸部領域が形成されており、凹凸部領域における鉄系
金属薄板の厚さは、前記所定の厚さより薄いことを特徴
とする。
【0043】この第2の態様に係る色選別機構は、本発
明のエッチング法の第2の態様、即ち、第1の開口部と
第1の開口部の間のエッチングレジスト層に少なくとも
1つの第3の開口部を更に設け、第3の開口部の数、位
置、開口面積を規定することによって、被エッチング材
料のエッチングにおいて、第3の開口部の下方の被エッ
チング材料の厚さを制御する態様を含んだ本発明のエッ
チング法を用いた色選別機構の作製方法によって作製す
ることができる。
【0044】
【作用】本発明のエッチング法あるいは色選別機構の作
製方法においては、エッチングレジスト層に第1及び第
2の開口部を形成し、これによって被エッチング材料
(鉄系金属薄板)に貫通領域及び凹部から構成された貫
通部が形成される。貫通部の形状、開口領域の大きさ、
貫通部の傾斜角度等は、エッチングレジスト層に形成さ
れた第1及び第2の開口部の大きさ及びこれらの相対的
な位置関係によって決定される。
【0045】従って、色選別機構に形成された電子ビー
ム通過用のスリットのピッチを任意の値に設定すること
ができ、ピッチの設定自由度が高い。また、エッチング
法あるいは色選別機構の作製方法を適用できる金属薄板
の板厚についても制限が少ない。しかも、貫通部の傾斜
角度θを広い範囲の値とすることができ、且つ精密に制
御することができる。それ故、金属薄板の厚さ、スリッ
トピッチや色選別機構の大きさ等の広範囲に亙る要求を
満足し得る色選別機構を作製することができる。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を実施例に基
づき説明する。
【0047】(実施例1)実施例1におけるエッチング
法及び色選別機構の作製方法は、上述した第3の態様を
包含する。即ち、エッチングレジスト層に形成された第
1及び第2の開口部は互いに平行なスリット形状を有
し、エッチングレジスト層に形成された第2の開口部
は、被エッチング材料の中心部から見て、第1の開口部
の外側に位置するエッチングレジスト層の部分に形成さ
れている。
【0048】実施例1は、より詳しくは、例えば大画面
のカラーテレビ受像機に用いられるトリニトロン方式カ
ラー陰極線管用のアパーチャグリル型色選別機構の作製
方法に関する。また、実施例1で説明する色選別機構
は、本発明の第1の態様の色選別機構に関する。
【0049】実施例1のエッチング後の被エッチング材
料(あるいは色選別機構)の模式的な一部断面図を図1
に示す。尚、エッチング後の被エッチング材料を、以
下、被エッチング品とも呼ぶ。この被エッチング品(色
選別機構)は、被エッチング材料(鉄系金属薄板)1
0、及び被エッチング材料(鉄系金属薄板)10に形成
された貫通部30から成る。貫通部30は、貫通領域3
2、及び貫通領域32の一方の側方に形成された凹部3
4から構成されている。貫通部30は被エッチング品
(色選別機構)に複数形成されているが、図1にはその
内の1つを示した。
【0050】凹部34は、被エッチング品(色選別機
構)の中心部(図1の左手方向に位置する)から見て、
貫通領域32の外側側方(図1においては、貫通領域3
2の右側)に位置する。貫通部30は、被エッチング材
料10の表面10A側における貫通領域32と凹部34
とによって規定された開口領域40、及び、被エッチン
グ材料10の裏面10B側における貫通領域32によっ
て規定された開口領域42を有する。開口領域40の大
きさ(実施例1においては幅S1に相当する)は、開口
領域42の大きさ(実施例1においては幅S2に相当す
る)よりも大きい。開口領域40,42の平面形状はス
リット状である。
【0051】色選別機構においては、貫通部30を電子
ビームが通過する。そして、鉄系金属薄板10の厚さ方
向に貫通部30を切断したときの貫通部30の側壁の一
部分(実施例1においては貫通領域32と凹部34から
構成されている貫通部の側壁の部分)は、曲線f(t)
から構成されている。ここで、tは鉄系金属薄板10の
厚さである。そして、図1に示すように、全てのtの領
域において、曲線f(t)の一次導関数は、0を含む正
又は負の一方の値を有する。尚、正又は負の値は座標の
原点の取り方に依存する。しかも、この曲線f(t)は
少なくとも1つの変曲点を有する。実施例1において
は、この曲線f(t)は2つの変曲点Q1,Q2を有す
る。この曲線f(t)に接する直線Lと、鉄系金属薄板
10の法線との成す最大角度を傾斜角度θと規定する。
【0052】図12あるいは図14に図示した従来の色
選別機構に形成されたスリット130においては、スリ
ット130の側壁を構成する曲線の一次導関数は、正及
び負の両方の値を有する。また、かかるスリット130
の側壁を構成する曲線は不連続であり、滑らかではな
い。一方、図15に示した色選別機構に形成されたスリ
ット130においては、スリットの側壁を構成する曲線
の一次導関数は、正又は負の一方の値を有するものの、
変曲点を有していない。
【0053】以下、図2及び図3の被エッチング材料等
の模式的な一部断面図を参照して、実施例1のエッチン
グ法あるいは色選別機構の作製方法を説明する。尚、実
施例1においては、被エッチング材料(鉄系金属薄板)
10として、厚さ0.08mm程度の薄い鉄板を用い、
エッチング液としては、第2塩化鉄(FeCl3)水溶
液を用いた。
【0054】[工程−100]先ず、被エッチング材料
(鉄系金属薄板)10の表面10A上にエッチングレジ
スト層20を形成し、併せて、被エッチング材料10の
裏面10B上に保護層12を形成する。具体的には、予
め表面及び裏面を脱脂・洗浄した平滑な長尺の金属薄板
から成る被エッチング材料10の表面10A上に、感光
性のエッチングレジスト液を塗布する。エッチングレジ
スト液は、例えば、カゼイン、及びカゼインに対して1
重量%添加の重クロム酸アンモニウムから成る。次い
で、ヒーターを用いて、約80〜100゜Cでエッチン
グレジスト液を乾燥させる。これによって、被エッチン
グ材料10の表面10A上に厚さ7〜10μmのエッチ
ングレジスト層20が形成される。
【0055】その後、紫外線照射によって被エッチング
材料から容易に除去可能な粘着剤付きのポリエステルフ
ィルムから成るラミネートフィルムを、ラミネーターを
使用して被エッチング材料10の裏面10Bに積層す
る。これによって、ラミネートフィルムから成る保護層
12を、被エッチング材料10の裏面10B上に形成す
る。尚、被エッチング材料10の表面10A及び裏面1
0Bの上に感光性のエッチングレジスト液をコーティン
グし、これによって、被エッチング材料10の裏面10
B上にもエッチングレジスト層を形成し、その上に保護
層12を形成してもよい。
【0056】[工程−110]次に、エッチングレジス
ト層20をパターニングして、被エッチング材料(鉄系
金属薄板)10における貫通部形成予定領域上のエッチ
ングレジスト層20に第1の開口部22を設け、この第
1の開口部22の近傍のエッチングレジスト層20に第
1の開口部22より小さな第2の開口部24を設ける。
この状態を図2の(A)に模式的な一部断面図で示す。
また、図2の(B)に模式的な一部平面図で示す。尚、
図2の(B)では、エッチングレジスト層20に斜線を
付した。
【0057】実施例1においては、エッチングレジスト
層20に形成された第1及び第2の開口部24,24
は、図2の(B)に示すように、互いに平行なスリット
形状を有する。また、エッチングレジスト層20に形成
された第2の開口部24は、被エッチング材料の中心部
(図2の左手方向に位置する)から見て、第1の開口部
22の外側(図2においては、第1の開口部22の右
側)に位置するエッチングレジスト層20の部分に形成
されている。
【0058】具体的には、被エッチング材料10の表面
10A上に形成されたエッチングレジスト層20の表面
に、別途作製したレジスト感光用マスクを密着させて、
メタルハライド灯等の紫外線源を用いて露光、焼き付け
を行った後、水現像を行う。こうして、エッチングレジ
スト層20に所望のエッチング用パターンが形成され
る。エッチングレジスト層20が除去された部分には、
被エッチング材料10の表面10Aが露出している。こ
のエッチングレジスト層20の露光・現像は、通常のレ
ジスト露光・現像装置を用いて、通常の方法で行うこと
ができる。
【0059】第1の開口部22の幅をW1、第2の開口
部24の幅をW2、第1の開口部22の縁部から第2の
開口部24の縁部までの距離(近接間隔と呼ぶ場合もあ
る)をdとする。W1,W2,dの値は、 (A) エッチング条件 (B) 使用する被エッチング材料(鉄系金属薄板)の
厚さ (C) 要求される開口領域40,42(後述する)の
大きさ(例えば、幅S1,S2) に依存し、更に、色選別機構の作製においては、 (D) 陰極線管(CRT)における電子ビームの偏向
角 (E) 要求される電子ビームの透過率 等に依存する。
【0060】その後、必要に応じて、レジスト硬膜処理
装置を用いて、エッチングレジスト層20を5〜10%
のクロム酸に浸漬して、エッチングレジスト層20の硬
膜処理を行った後、水洗する。引き続き、バーニング処
理装置を用いて、約200゜C〜250゜Cのバーニン
グ処理(熱処理)を施して、エッチングレジスト層20
の耐エッチング性を向上させることが望ましい。
【0061】[工程−120]次に、被エッチング材料
10をエッチングして、エッチングレジスト層20に設
けられた第1の開口部22の下方の被エッチング材料に
貫通領域32を形成し、同時に、第2の開口部24の下
方の被エッチング材料に凹部34を形成し、併せて、貫
通領域32と凹部34を隔てる被エッチング材料の少な
くとも一部分を除去する。
【0062】即ち、被エッチング材料10の表面10A
側からエッチングを開始すると、図3の(A)に示すよ
うに、第1の開口部22及び第2の開口部24を通して
被エッチング材料10がエッチングされ始める。エッチ
ングが進行すると、図3の(B)に示すように、第1の
開口部22を通して被エッチング材料10がエッチング
される結果、第1の開口部22の下方の被エッチング材
料10に貫通領域32Aが形成される。同時に、第2の
開口部24を通して被エッチング材料10がエッチング
される結果、第2の開口部24の下方の被エッチング材
料10に凹部34Aが形成される。この凹部34Aは被
エッチング材料10を貫通していない。この段階では、
貫通領域32Aと凹部34Aは、被エッチング材料の一
部分10Cによって隔てられている。
【0063】エッチングを更に進めると、最終的に、図
3の(C)に示すように、被エッチング材料10を貫通
した貫通領域32が形成され、貫通領域32の一方の側
方には凹部34が形成される。凹部34は、被エッチン
グ材料10を貫通していない。図3の(B)に示した貫
通領域32と凹部34を隔てる被エッチング材料の部分
10Cは、図3の(C)に示すエッチングの最終段階に
おいては、エッチングされて除去されている。尚、この
貫通領域32と凹部34を隔てる被エッチング材料の部
分10Cがエッチングされ始めると、第1の開口部22
と第2の開口部24の間に位置するエッチングレジスト
層20が破壊される場合もある。
【0064】[工程−130]エッチングの完了後、被
エッチング材料10の表面10A上に残存したエッチン
グレジスト層20を高温アルカリ水溶液を用いて膨潤剥
離し、更に保護層12に紫外線を照射して、保護層12
を被エッチング材料10の裏面10Bから剥離する。こ
うして、図1に示す構造を有する被エッチング品(色選
別機構)を得ることができる。
【0065】被エッチング材料10の表面10A側にお
ける貫通領域32と凹部34によって規定された開口領
域40の大きさ(幅S1)は、エッチングレジスト層2
0に形成された第1及び第2の開口部22,24の大き
さ、相対的な位置関係及びエッチング条件等によって決
定される。一方、被エッチング材料10の裏面10B側
における貫通領域32によって規定された開口領域42
の大きさは、エッチングレジスト層20に形成された第
1の開口部22の大きさ及びエッチング条件等によって
決定される。開口領域40は、開口領域42よりも大き
い。これらの開口領域40,42の平面形状はスリット
状である。
【0066】通常、被エッチング材料10は等方的にエ
ッチングされるので、所謂サイドエッチングが発生す
る。即ち、第1及び第2の開口部22,24の近傍のエ
ッチングレジスト層20直下の被エッチング材料10の
一部分がエッチングされる。従って、貫通領域32及び
凹部34の縁部からエッチングレジスト層20が張り出
した状態となる。
【0067】図3の(C)に示すように、貫通領域32
における被エッチング材料10のサイドエッチ量をSE
1とし、凹部34における被エッチング材料10のサイ
ドエッチ量をSE2とする。ここで、各サイドエッチ量
とは、エッチング工程においてエッチングレジスト層2
0が破壊されないと仮定した場合の、エッチングレジス
ト層20が被エッチング材料10の貫通領域32及び凹
部34の縁部から張り出した長さに相当する。
【0068】近接間隔dは、両サイドエッチ量の合計
(SE1+SE2)の1/2よりも大きいことが望まし
い。あるいは又、近接間隔dは、貫通領域32における
被エッチング材料10のサイドエッチ量SE1の1乃至
2倍、より好ましくは1乃至1.5倍とすることが望ま
しい。dをこの範囲に設定することにより、所定の大き
さ(例えば幅S1,S2)を有する貫通部30を容易に且
つ正確に形成することができる。
【0069】第2の開口部の大きさ(幅)W2は、好ま
しくは凹部34における被エッチング材料のサイドエッ
チ量SE2の0.8乃至3.0倍、より好ましくは0.
8乃至1.5倍とすることが望ましい。あるいは又、第
2の開口部24の幅W2を、被エッチング材料(鉄系金
属薄板)10の厚さの1/3以上、2/3以下とするこ
とが好ましい。
【0070】被エッチング品(色選別機構)に形成され
た貫通部30の全てに対して凹部34を設けてもよい。
この場合には、エッチングレジスト層20に形成された
全ての第1の開口部22に対応して第2の開口部24を
設ける。
【0071】あるいは又、被エッチング品(色選別機
構)に形成された貫通部30の一部に対して凹部34を
設けてもよい。この場合には、一部の第1の開口部22
に対応して第2の開口部24を設ける。尚、被エッチン
グ材料(鉄系金属薄板)の中心部及びその近傍の領域に
おける第1の開口部に対しては第2の開口部を設けず、
被エッチング材料(鉄系金属薄板)の周辺領域における
第1の開口部に対して第2の開口部を設けることが望ま
しい。色選別機構の中心部及びその近傍の領域における
貫通部30への電子ビームの入射角が貫通部30の傾斜
角度θよりも小さければ、このような貫通部30に対し
て凹部34を設けなくてもよい。尚、この場合には、貫
通部30の断面形状は図15に示した断面形状となる。
しかしながら、色選別機構の周辺部に入射する電子ビー
ムの偏向角は、色選別機構の中心部に入射する電子ビー
ムの偏向角よりも大きい。従って、貫通部30への電子
ビームの入射角が貫通部30の傾斜角度θよりも大きく
なるような色選別機構の領域(例えば電子ビームの入射
角が20度程度以上となる色選別機構の領域)には、貫
通部30に凹部34を設けることが望ましい。
【0072】実施例1におけるエッチング法及び色選別
機構の作製方法に、上述した第4の態様を包含させるこ
とができる。即ち、エッチングレジスト層20に形成さ
れた第2の開口部24は、被エッチング材料(鉄系金属
薄板)10の中心部から見て、第1の開口部22の外側
に位置するエッチングレジスト層20の部分に形成さ
れ、しかも、被エッチング材料(鉄系金属薄板)10の
中心部から離れるほど凹部34が大きくなるように、第
2の開口部24が形成されている第4の態様を含めるこ
とができる。ここで、被エッチング材料の中心部から離
れるほど凹部34が大きくなるとは、被エッチング材料
(鉄系金属薄板)10の表面10A側における貫通領域
32と凹部34とによって規定された開口領域40の大
きさ(例えば、幅S1)が、被エッチング材料(鉄系金
属薄板)10の中心部から離れるほど大きくなることを
意味する。
【0073】凹部34が大きくなるように第2の開口部
24を形成するには、第2の開口部24それ自体の大き
さを大きくするだけでなく、近接間隔dを大きくしても
よい。
【0074】凹部34の大きさと、被エッチング品(色
選別機構)の中心部から貫通部30までの距離との間
に、あるいは色選別機構においては電子ビームの入射角
(偏向角)との間に、一定の関係(例えば一次関数の関
係)を持たせることもできる。
【0075】(実施例2)実施例2は実施例1の変形で
あり、エッチングレジスト層20に形成する第2の開口
部24を第1の開口部22の両側に形成する点が実施例
1と相違する。図4に実施例2のエッチング後の被エッ
チング品あるいは又色選別機構の模式的な一部断面図を
示す。この被エッチング品あるいは又色選別機構におい
ては、貫通部30は、貫通領域32、及び貫通領域32
の両方の側方に形成された凹部34から構成されてい
る。即ち、凹部34は、被エッチング品(色選別機構)
の中心部(図1の左手方向に位置する)から見て、貫通
領域32の内側側方及び外側側方(図1においては、貫
通領域32の左右両側)に位置する。開口領域40,4
2の形状は、実施例1と同様にスリット状である。
【0076】色選別機構において、鉄系金属薄板10の
厚さ方向に貫通部を切断したときの貫通部30の側壁の
一部分(実施例2においては貫通領域32と凹部34か
ら構成されている貫通部の側壁の部分)は、曲線f
(t)から構成されている。そして、図4に示すよう
に、全てのtの領域において、曲線f(t)の一次導関
数は0を含む正又は負の一方の値を有する。しかも、実
施例2においては、この曲線f(t)は1つの変曲点Q
3を有する。この曲線f(t)と、鉄系金属薄板10の
法線との成す最大角度を傾斜角度θと規定する。
【0077】以下、図5の被エッチング材料等の模式的
な一部断面図を参照して、実施例2のエッチング法及び
色選別機構の作製方法を説明する。尚、実施例2におい
ては、被エッチング材料(鉄系金属薄板)10として、
厚さ0.05mm程度の薄い鉄板を用い、エッチング液
としては、第2塩化鉄(FeCl3)水溶液を用いた。
【0078】[工程−200]先ず、実施例1の[工程
−100]と同様に、被エッチング材料(鉄系金属薄
板)10の表面10A上にエッチングレジスト層20を
形成し、併せて、被エッチング材料10の裏面10B上
に保護層12を形成する。
【0079】[工程−210]次に、エッチングレジス
ト層20をパターニングして、被エッチング材料(鉄系
金属薄板)10における貫通部形成予定領域上のエッチ
ングレジスト層に第1の開口部22を設け、この第1の
開口部22の両側の近傍のエッチングレジスト層に第1
の開口部22より小さな第2の開口部24を設ける(図
5の(A)参照)。実施例2においては、エッチングレ
ジスト層20に形成された第1及び第2の開口部22,
24は、互いに平行なスリット形状を有する。エッチン
グレジスト層20に形成された第2の開口部24は、被
エッチング材料の中心部(図2の左手方向に位置する)
から見て、第1の開口部22の内側及び外側(図5の
(A)においては、第1の開口部22の左側及び右側)
に位置するエッチングレジスト層20の部分に形成され
ている。
【0080】各開口部22,24の具体的な形成方法
は、実施例1の[工程−110]と同様とすることがで
きる。第1の開口部22の幅W1を約160μm、第2
の開口部24の幅W2を約30μm、近接間隔dを約4
0μmとした。
【0081】その後、必要に応じて、レジスト硬膜処理
及びバーニング処理(熱処理)を施す。
【0082】[工程−220]次に、被エッチング材料
(鉄系金属薄板)10をエッチングして、エッチングレ
ジスト層20に設けられた第1の開口部22の下方の被
エッチング材料に貫通領域32を形成し、同時に、第2
の開口部24の下方の被エッチング材料に凹部34を形
成し、併せて、貫通領域32と凹部34を隔てる被エッ
チング材料を除去する(図5の(B)参照)。図5の
(B)中、破線は、各々幅W1,W2の第1及び第2の開
口部22,24を介して被エッチング材料(鉄系金属薄
板)10を別々にエッチングしたと仮定したときの、被
エッチング材料(鉄系金属薄板)10の仮想断面であ
る。尚、貫通領域32と凹部34を隔てる被エッチング
材料の部分がエッチングされると、第1の開口部22と
第2の開口部24の間に位置するエッチングレジスト層
20が破壊される場合もある。
【0083】[工程−230]エッチングの完了後、被
エッチング材料10の表面10A上に残存したエッチン
グレジスト層20を高温アルカリ水溶液を用いて膨潤剥
離し、更に保護層12に紫外線を照射して、保護層12
を被エッチング材料10の裏面10Bから剥離する。こ
うして、図4に示す構造を有する被エッチング品(色選
別機構)を得ることができる。
【0084】被エッチング品(色選別機構)に形成され
た貫通部30の全てに対して凹部34を設けてもよい。
この場合には、エッチングレジスト層20に形成された
全ての第1の開口部22の両側に第2の開口部24を設
ける。
【0085】あるいは又、実施例1にて説明したと同様
に、被エッチング品(色選別機構)に形成された貫通部
30の一部の両側方に凹部34を設けてもよい。更に
は、実施例1及び実施例2で説明した貫通部を混在させ
てもよい。即ち、被エッチング品(色選別機構)の一部
の領域においては、貫通領域32の一方の側方に凹部3
4を設け、被エッチング品(色選別機構)の他の領域に
おいては、貫通領域32の両方の側方に凹部34を設け
る。
【0086】実施例2におけるエッチング法及び色選別
機構の作製方法には、実施例1にて説明したと同様に、
上述した第4の態様と類似する対応を包含させることが
できる。即ち、エッチングレジスト層20に形成された
第2の開口部24は、被エッチング材料の中心部から見
て、第1の開口部22の両側に位置するエッチングレジ
スト層20の部分に形成され、しかも、被エッチング材
料の中心部から離れるほど、凹部34が大きくなるよう
に第2の開口部24が形成されている態様を含めること
ができる。尚、凹部34の大きさと、被エッチング品
(色選別機構)の中心部から貫通部30までの距離との
間に、あるいは色選別機構においては電子ビームの入射
角(偏向角)との間に、一定の関係(例えば一次関数の
関係)を持たせることもできる。
【0087】(実施例3)実施例3におけるエッチング
法及び色選別機構の作製方法は、実施例1及び実施例2
と異なり、上述した第1及び第2の態様を包含する。即
ち、被エッチング材料のエッチング中に、被エッチング
材料がその厚さ方向にエッチングされることによって、
第1の開口部と第2の開口部との間に位置するエッチン
グレジスト層を破壊される態様が含まれる。また、隣接
する第2の開口部の間のエッチングレジスト層に少なく
とも1つの第3の開口部を更に設け、第3の開口部の
数、位置、開口面積を規定することによって、被エッチ
ング材料のエッチングにおいて、第3の開口部の下方の
被エッチング材料の厚さを制御する態様が含まれる。
【0088】実施例3においても、エッチングレジスト
層に形成された第1、第2及び第3の開口部は互いに平
行なスリット形状を有する。実施例3においては、実施
例2と同様に、エッチングレジスト層に形成された第2
の開口部は、被エッチング材料の中心部から見て、第1
の開口部の内側及び外側の両方に位置するエッチングレ
ジスト層の部分に形成されている。第3の開口部は、隣
接する第2の開口部の間のエッチングレジスト層に複数
形成されている。
【0089】実施例3の色選別機構は、本発明の第2の
態様の色選別機構に関する。尚、色選別機構はアパーチ
ャグリル型とした。色選別機構は、所定の厚さ(T0
を有する鉄系金属薄板をエッチングすることにより作製
される。
【0090】図8の(B)に実施例3のエッチング後の
被エッチング品(色選別機構)の模式的な一部断面図を
示す。この被エッチング品(色選別機構)は、被エッチ
ング材料(鉄系金属薄板)10、及び被エッチング材料
(鉄系金属薄板)10に形成された貫通部30から成
る。複数の貫通部30を電子ビームが通過する。貫通部
30は、貫通領域32、及び貫通領域32の両方の側方
に形成された凹部34から構成されている。貫通部30
は被エッチング材料あるいは又色選別機構に複数形成さ
れている。
【0091】凹部34は、被エッチング品(色選別機
構)の中心部(図1の左手方向に位置する)から見て、
貫通領域32の内側及び外側の側方(図1においては、
貫通領域32の左側及び右側)に位置する。貫通部30
は、被エッチング品(色選別機構)の表面側における貫
通領域32と凹部34とによって規定された開口領域4
0、及び被エッチング材料10の裏面10B側における
貫通領域32によって規定された開口領域42を有す
る。尚、開口領域40は、色選別機構の電子ビーム射出
側の面における貫通部の開口領域に相当する。一方、開
口領域42は、色選別機構の電子ビーム入射側の面にお
ける貫通部の開口領域に相当する。開口領域40の大き
さ(実施例3においては幅S1に相当する)は、開口領
域42の大きさ(実施例3においては幅S2に相当す
る)よりも大きい。開口領域40,42の平面形状はス
リット状である。
【0092】隣接する貫通部30の間の色選別機構電子
ビーム射出側の面には、凹凸部領域50が形成されてい
る。そして、凹凸部領域50における鉄系金属薄板10
の厚さ(T’)は、エッチング前の鉄系金属薄板の厚さ
である所定の厚さ(T0)よりも薄い。
【0093】色選別機構においては、貫通部30を電子
ビームが通過する。そして、鉄系金属薄板の厚さ方向に
貫通部を切断したときの貫通部の側壁の一部分(実施例
3においては貫通領域32と凹部34から構成されてい
る貫通部の側壁の部分)は、実施例1と同様に曲線f
(t)から構成されている。ここで、tは鉄系金属薄板
の厚さである。そして、図8の(B)に示すように、全
てのtの領域において、曲線f(t)の一次導関数は0
を含む正又は負の一方の値を有する。尚、正又は負の値
は座標の原点の取り方に依存する。しかも、実施例3に
おいては、この曲線f(t)は1つの変曲点Q4を有す
る。この曲線f(t)に接する直線Lと、色選別機構の
法線との成す最大角度を傾斜角度θと規定する。
【0094】実施例1と異なり、実施例3においては凹
部34と凹凸部領域50とが滑らかに結ばれ、これらの
境界が明確でない場合がある。この場合には、曲線f
(t)から構成された貫通部30の側壁の一部分と直線
Lが接する点の内、被エッチング品(色選別機構)の表
面(電子ビーム射出側)に最も近い接点を含む部分を、
凹部34と凹凸部領域50の境界と規定すればよい。
【0095】以下、図6、図7及び図8の被エッチング
材料等の模式的な一部断面図を参照して、実施例3のエ
ッチング法及び色選別機構の作製方法を説明する。尚、
実施例3においては、被エッチング材料(鉄系金属薄
板)10として、厚さ0.08mm程度の薄い鉄板を用
い、エッチング液としては、第2塩化鉄(FeCl3
水溶液を用いた。
【0096】[工程−300]先ず、実施例1の[工程
−100]と同様に、被エッチング材料(鉄系金属薄
板)10の表面10A上にエッチングレジスト層20を
形成し、併せて、被エッチング材料10の裏面10B上
に保護層12を形成する。
【0097】[工程−310]次に、エッチングレジス
ト層20をパターニングして、被エッチング材料(鉄系
金属薄板)10における貫通部形成予定領域上のエッチ
ングレジスト層20に第1の開口部22を設け、この第
1の開口部22の両側の近傍のエッチングレジスト層に
第1の開口部22より小さな第2の開口部24を設け
る。隣接する第2の開口部24の間に複数(例えば、実
施例3においては5つ)の第3の開口部26を設ける
(図6の(A)の模式的な一部断面図及び図6の(B)
の模式的な一部平面図を参照)。実施例3においては、
エッチングレジスト層20に形成された第1、第2及び
第3の開口部22,24,26は互いに平行なスリット
形状を有する。エッチングレジスト層20に形成された
第2の開口部24は、被エッチング材料の中心部(図6
の左手方向に位置する)から見て、第1の開口部22の
内側及び外側(図6の(A)においては、第1の開口部
22の左側及び右側)に位置するエッチングレジスト層
20の部分に形成されている。
【0098】各開口部22,24,26の具体的な形成
方法は、実施例1の[工程−110]と同様とすること
ができる。
【0099】その後、必要に応じて、レジスト硬膜処理
及びバーニング処理(熱処理)を施す。
【0100】[工程−320]次に、被エッチング材料
10をエッチングして、エッチングレジスト層20に設
けられた第1の開口部22の下方の被エッチング材料1
0に貫通領域32を形成し、同時に、第2の開口部24
の下方の被エッチング材料10に凹部34を形成し、併
せて、貫通領域32と凹部34を隔てる被エッチング材
料の少なくとも一部分を除去する。更に、第3の開口部
26の下方の被エッチング材料10をエッチングして、
凹凸部領域50を形成し、被エッチング材料10の厚さ
T’を制御する(即ち、被エッチング材料の厚さを薄く
する)。被エッチング材料10の厚さT’は、第3の開
口部26の数、位置、開口面積(例えば、幅等)を規定
することによって制御することができる。
【0101】即ち、被エッチング材料10の表面10A
側からエッチングを開始すると、図7の(A)に示すよ
うに、第1の開口部22、第2の開口部24及び第3の
開口部26を通して被エッチング材料10がエッチング
され始める。エッチングが進行すると、図7の(B)に
示すように、第1の開口部22を通して被エッチング材
料10がエッチングされる結果、第1の開口部22の下
方の被エッチング材料10に貫通領域32Aが形成され
る。
【0102】同時に、第2の開口部24を通して被エッ
チング材料10がエッチングされる結果、第2の開口部
24の下方の被エッチング材料10に凹部34Aが形成
される。また、第3の開口部26を通して被エッチング
材料10がエッチングされる結果、第3の開口部26の
下方の被エッチング材料10に凹凸部領域50Aが形成
される。この凹部34A及び凹凸部領域50Aは被エッ
チング材料10を貫通していない。この段階では、貫通
領域32Aと凹部34Aは、被エッチング材料の一部分
10Cによって隔てられている。
【0103】更に被エッチング材料10のエッチングが
進行すると、貫通領域32A、凹部34A、凹凸部領域
50Aは一層深くなる。貫通領域32Aと凹部34Aを
隔てていた被エッチング材料の一部分10Cがエッチン
グされ始める。また、このような被エッチング材料10
Cのエッチング、あるいは又凹凸部領域50Aにおける
被エッチング材料10のエッチングによって、貫通領域
32Aと凹部34Aとの間に形成されたエッチングレジ
スト層20、凹部34Aと凹凸部領域50Aとの間に形
成されたエッチングレジスト層20、及び凹凸部領域5
0A上方に形成されたエッチングレジスト層20は、加
圧されたエッチング液によって破壊される。このエッチ
ングレジスト層の破壊によって、被エッチング材料10
Cのエッチング、あるいは又凹凸部領域50Aにおける
被エッチング材料10のエッチングが加速される。
【0104】最終的に、図8の(A)に示すように、被
エッチング材料10を貫通した貫通領域32が形成さ
れ、貫通領域32の両方の側方には凹部34が形成され
る。即ち、貫通領域32と凹部34から構成された貫通
部30が形成される。また、隣接する凹部34の間に凹
凸部領域50が形成される。凹部34及び凹凸部領域5
0は、被エッチング材料10を貫通していない。図7の
(B)に示した貫通領域32と凹部34を隔てる被エッ
チング材料の部分10Cは、図8の(A)に示すエッチ
ングの最終段階においては、エッチングされて除去され
ている。凹凸部領域50における鉄系金属薄板の厚さ
は、所定の厚さT0より薄く、T’である。尚、図8の
(A)には、破壊されたエッチングレジスト層を破線に
て示した。
【0105】[工程−330]エッチングの完了後、被
エッチング材料10の表面10A上に残存したエッチン
グレジスト層20を高温アルカリ水溶液を用いて膨潤剥
離し、更に保護層12に紫外線を照射して、保護層12
を被エッチング材料10の裏面10Bから剥離する。こ
うして、図8の(B)に示す構造を有する被エッチング
品(色選別機構)を得ることができる。
【0106】凹凸部領域50における被エッチング材料
の厚さT’は、第3の開口部26の数、位置、開口面積
を規定することによって制御することができる。第3の
開口部の数を多くすれば、一般的に、凹凸部領域50に
おける被エッチング材料の厚さT’は薄くなる。第3の
開口部の開口面積を大きくしても、一般的に、凹凸部領
域50における被エッチング材料の厚さT’は薄くな
る。更には、第3の開口部の相互の位置を近接させて
も、一般的に、凹取る部領域50における被エッチング
材料の厚さT’は薄くなる。
【0107】被エッチング品(色選別機構)に形成され
た貫通部30の全てに対して凹部34を設けてもよい。
この場合には、エッチングレジスト層20に形成された
全ての第1の開口部22の両側に第2の開口部24を設
ける。
【0108】あるいは又、実施例1にて説明したと同様
に、被エッチング品(色選別機構)に設けられた一部の
貫通部30の両側方に凹部34を設けてもよい。更に
は、実施例1と実施例3にて説明した貫通部を混在させ
てもよい。即ち、被エッチング品(色選別機構)の一部
の領域においては、貫通領域32の1つの側方に凹部3
4を設け、被エッチング品(色選別機構)の他の領域に
おいては、貫通領域32の両方の側方に凹部34を設け
る。
【0109】実施例3におけるエッチング法及び色選別
機構の作製方法には、実施例1にて説明したと同様に、
上述した第4の態様と類似の態様を包含させることがで
きる。即ち、エッチングレジスト層20に形成された第
2の開口部24は、被エッチング材料の中心部から見
て、第1の開口部の両側に位置するエッチングレジスト
層の部分に形成され、しかも、被エッチング材料の中心
部から離れるほど、凹部34が大きくなるように第2の
開口部24が形成されている態様を含めることができ
る。尚、凹部34の大きさと、被エッチング品(色選別
機構)の中心部から貫通部30までの距離との間に、あ
るいは色選別機構においては電子ビームの入射角(偏向
角)との間に、一定の関係(例えば一次関数の関係)を
持たせることもできる。
【0110】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例によって限定を受け
るものではない。実施例にて説明した材料や数値、各種
の条件は例示であり、適宜変更することができる。本発
明のエッチング法は色選別機構の作製に適用されるだけ
でなく、被エッチング材料の貫通部の断面形状を正確に
制御する必要があり、しかも被エッチング材料の一方の
面における開口領域よりも他方の面における開口領域の
方が大きい貫通部を形成する必要がある如何なる技術分
野にも適用することができる。鉄系金属薄板として、例
えば冷延鋼板やアンバー鋼板を用いることができる。
【0111】実施例においては、保護層12を、紫外線
照射によって容易に除去可能な粘着剤付きのポリエステ
ルフィルムから成るラミネートフィルムから構成した。
この代わりに、ラッカー類、エッチングレジスト、ワッ
クス、紫外線硬化型樹脂等の耐エッチング性、耐酸性、
耐水性を有する材料を被エッチング材料(鉄系金属薄
板)の裏面に塗布することによって、保護層12を形成
することができる。
【0112】あるいは又、このような保護層を形成する
代わりに、ベルトサポート方式(磁気ベルト、フィルム
ベルトを用いる方式)、背面遮蔽方式等を採用すること
もできる。このような方式を採用することで、被エッチ
ング材料のエッチング時、被エッチング材料の裏面がエ
ッチングされることを防止できる。尚、この場合、ラミ
ネートフィルム等から構成された保護層を設ける必要は
ないが、被エッチング材料10の裏面10Bにエッチン
グレジスト層を保護層として形成することが望ましい。
例えば磁気ベルトを用いたベルトサポート方式において
は、磁気ベルトを被エッチング材料10の裏面10Bに
密着させた状態で、被エッチング材料10を表面側から
エッチングする。被エッチング材料10の裏面10Bに
密着させた磁気ベルトによって、被エッチング材料10
の裏面10Bに形成された保護層としてのエッチングレ
ジスト層が保護される。従って、被エッチング材料10
の裏面10Bに形成されたエッチングレジスト層がエッ
チング時に加圧されたエッチング液によって破壊され、
エッチング液が被エッチング材料10の裏面10Bに回
り込むことを防止することができる。
【0113】実施例においては、専らアパーチャグリル
型の色選別機構を例にとり説明したが、本発明はシャド
ーマスク型の色選別機構にも適用することができる。こ
の場合の第1の開口部22及び第2の開口部24の配置
例を、図9の(A)及び(B)に模式的な一部平面図と
して示す。尚、図9においては、1つの第1及び第2の
開口部22,24のみを図示したが、実際には多数の第
1及び第2の開口部が形成されている。図9の(A)に
おいては、第1の開口部22を囲むように第2の開口部
24が形成されている。これによって、図4に示したよ
うな断面形状を有する貫通部を形成することができる。
また、図9の(B)においては、第1の開口部22を部
分的に囲むように第2の開口部24が形成されている。
これによって、図1に示したような断面形状を有する貫
通部を形成することができる。図9の(A)において、
実施例3にて説明した第3の開口部(図示せず)を第2
の開口部24の外側に同心円状に形成することもでき
る。
【0114】本発明の第1の態様に係る色選別機構にお
いては、曲線f(t)の一次導関数は0を含む正又は負
の一方の値を有している。しかしながら、本発明のエッ
チング法あるいは色選別機構の作製方法においては、第
1及び第2の開口部22,24の大きさや配置条件、エ
ッチング条件によっては、図10に示すように、曲線f
(t)の一次導関数が正及び負の両方の値を有する色選
別機構が作製される場合もある。即ち、一次導関数の符
号が他の領域の符号と異なる領域を曲線f(t)が有す
る場合がある。但し、この場合においても、曲線f
(t)は連続性を有し、滑らかであり、変曲点(例え
ば、Q1,Q2)を有する。
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明のエッチング法ある
いは色選別機構の作製方法は、煩雑な工程を要さず、被
エッチング材料(鉄系金属薄板)の厚さに拘らず、また
貫通部のピッチに拘らず、高品質を有する貫通部を再現
性よく安定して形成することができる。しかも使用する
金属薄板の厚さや形成すべき貫通部のピッチの限定を大
きく受けることなく、広範囲に亙る仕様の色選別機構等
の作製に適用することが可能である。貫通部の側壁は、
なだらかな曲線、大きな傾斜角度を有し得る。
【0116】本発明によれば、片面エッチング法によ
り、厚い金属薄板に細かいピッチを有する貫通部を形成
することができ、所望の品質を有する色選別機構を作製
できる。尚、図15にて説明した粘着フィルムを利用し
た技術の適用限界は、金属薄板で0.10mm、スリッ
トピッチで0.5mmであった。一方、本発明において
は、更に広い範囲の金属薄板の厚さ及び貫通部のピッチ
を有する被エッチング材料あるいは色選別機構を作製す
ることができる。
【0117】更に、片面エッチング法にて貫通部を形成
することができるため、被エッチング材料(鉄系金属薄
板)の裏側においてエッチングレジスト層のパターニン
グを行う必要がない。即ち、表裏面用の一対のパターン
が形成された一対のレジスト感光用マスクを用い、この
一対のレジスト感光用マスクの位置合わせを厳密に行う
といった従来の技術の問題点を回避することができる。
しかも、片面エッチングであるが故に、レジスト感光用
マスクの精度の余裕度(自由度)が上がる。これによ
り、生産性の向上やコストダウンを図ることができる。
【0118】保護層を、紫外線照射によって被エッチン
グ材料から容易に除去可能な粘着剤付きのポリエステル
フィルムから成るラミネートフィルムから構成すれば、
色選別機構の検査の自動化も容易に実現でき、更には、
エッチング後の色選別機構をフレーム140に取り付け
る前に色選別機構に損傷が生じることを防止し得る。
【0119】本発明の第2の態様に係る色選別機構にお
いては、色選別機構全体の厚さを薄くすることができ
る。即ち、厚い鉄系金属薄板から任意の厚さを有する色
選別機構を作製することができる。また、色選別機構の
軽量化を図ることができる。しかも、貫通部の側壁は、
一層なだらかな曲線、より大きな傾斜角度を有し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の被エッチング品若しくは色選別機構
の模式的な一部断面図である。
【図2】実施例1におけるエッチング法若しくは色選別
機構の作製方法を説明するための各工程における被エッ
チング材料又は鉄系金属薄板等の模式的な一部断面図で
ある。
【図3】図2に引き続き、実施例1におけるエッチング
法若しくは色選別機構の作製方法を説明するための各工
程における被エッチング材料又は鉄系金属薄板等の模式
的な一部断面図である。
【図4】実施例2の被エッチング品若しくは色選別機構
の模式的な一部断面図である。
【図5】実施例2におけるエッチング法若しくは色選別
機構の作製方法を説明するための各工程における被エッ
チング材料又は鉄系金属薄板等の模式的な一部断面図で
ある。
【図6】実施例3におけるエッチング法若しくは色選別
機構の作製方法を説明するための各工程における被エッ
チング材料又は鉄系金属薄板等の模式的な一部断面図で
ある。
【図7】図7に引き続き、実施例3におけるエッチング
法若しくは色選別機構の作製方法を説明するための各工
程における被エッチング材料又は鉄系金属薄板等の模式
的な一部断面図である。
【図8】図8に引き続き、実施例3におけるエッチング
法若しくは色選別機構の作製方法を説明するための各工
程における被エッチング材料又は鉄系金属薄板等の模式
的な一部断面図、及び、実施例3の被エッチング品若し
くは色選別機構の模式的な一部断面図である。
【図9】本発明をシャドーマスク型の色選別機構に適用
する場合の第1及び第2の開口部の配置を示す模式的な
一部平面図である。
【図10】本発明の色選別機構の作製方法によって作製
された別の貫通部断面形状を有する被エッチング品若し
くは色選別機構の模式的な一部断面図である。
【図11】色選別機構の全体構成を示す図である。
【図12】従来の1ステップ両面エッチング法の各工程
における金属薄板等の模式的な一部断面図である。
【図13】電子ビームが通過するスリットの傾斜角度と
電子ビームの入射角の関係を説明するための図である。
【図14】従来の2ステップ両面エッチング法の各工程
における金属薄板等の模式的な一部断面図である。
【図15】背景技術を説明する図である。
【符号の説明】
10 被エッチング材料(鉄系金属薄板) 12 保護層 20 エッチングレジスト層 22 第1の開口部 24 第2の開口部 26 第3の開口部 30 貫通部 32 貫通領域 34 凹部 40,42 開口領域 50 凹凸部領域 W1,W2 開口部の幅 S1,S2 開口領域の幅 SE1,SE2 サイドエッチング量

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)被エッチング材料の表面上にエッチ
    ングレジスト層を形成し、併せて、被エッチング材料の
    裏面上に保護層を形成する工程と、 (ロ)エッチングレジスト層をパターニングして、被エ
    ッチング材料における貫通部形成予定領域上のエッチン
    グレジスト層に第1の開口部を設け、該第1の開口部の
    近傍のエッチングレジスト層に第1の開口部より小さな
    第2の開口部を設ける工程と、 (ハ)被エッチング材料をエッチングして、エッチング
    レジスト層に設けられた第1の開口部の下方の被エッチ
    ング材料に貫通領域を形成し、同時に、第2の開口部の
    下方の被エッチング材料に凹部を形成し、併せて、貫通
    領域と凹部を隔てる被エッチング材料の少なくとも一部
    分を除去する工程、から成り、 以って、貫通領域及び凹部から構成され、しかも、被エ
    ッチング材料の表面側における貫通領域及び凹部によっ
    て規定された開口領域、並びに被エッチング材料の裏面
    側における貫通領域によって規定された開口領域を有す
    る貫通部を形成することを特徴とするエッチング法。
  2. 【請求項2】被エッチング材料のエッチング中に、被エ
    ッチング材料がその厚さ方向にエッチングされることに
    よって、第1の開口部と第2の開口部との間に位置する
    エッチングレジスト層が破壊されることを特徴とする請
    求項1に記載のエッチング法。
  3. 【請求項3】隣接する第2の開口部の間のエッチングレ
    ジスト層に少なくとも1つの第3の開口部を更に設け、
    該第3の開口部の数、位置、開口面積を規定することに
    よって、被エッチング材料のエッチングにおいて、第3
    の開口部の下方の被エッチング材料の厚さを制御するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエッチン
    グ法。
  4. 【請求項4】エッチングレジスト層に形成された第1及
    び第2の開口部は互いに平行なスリット形状を有し、エ
    ッチングレジスト層に形成された第2の開口部は、被エ
    ッチング材料の中心部から見て、第1の開口部の外側に
    位置するエッチングレジスト層の部分に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載のエッチング法。
  5. 【請求項5】エッチングレジスト層に形成された第2の
    開口部は、被エッチング材料の中心部から見て、第1の
    開口部の外側に位置するエッチングレジスト層の部分に
    形成され、しかも、被エッチング材料の中心部から離れ
    るほど凹部が大きくなるように、第2の開口部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載のエッチング法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記
    載されたエッチング法を用いて、鉄系金属薄板を被エッ
    チング材料として用い、貫通部を電子ビームが通過する
    色選別機構を作製することを特徴とする色選別機構の作
    製方法。
  7. 【請求項7】鉄系金属薄板に電子ビームが通過する複数
    の貫通部が形成された色選別機構であって、 色選別機構の電子ビーム入射側の面における貫通部の開
    口領域の大きさが、電子ビーム射出側の面における貫通
    部の開口領域の大きさよりも小さく、 鉄系金属薄板の厚さ方向に貫通部を切断したときの貫通
    部の側壁の少なくとも一部分は曲線f(t)(ここでt
    は鉄系金属薄板の厚さである)から構成されており、全
    てのtの領域において、該曲線f(t)の一次導関数は
    0を含む正又は負の一方の値を有し、且つ該曲線f
    (t)は変曲点を有することを特徴とする色選別機構。
  8. 【請求項8】所定の厚さを有する鉄系金属薄板をエッチ
    ングすることにより作製され、電子ビームが通過する複
    数の貫通部が形成された色選別機構であって、 色選別機構の電子ビーム入射側の面における貫通部の開
    口領域の大きさが、電子ビーム射出側の面における貫通
    部の開口領域の大きさよりも小さく、 貫通部と貫通部との間の電子ビーム射出側の面には凹凸
    部領域が形成されており、 凹凸部領域における鉄系金属薄板の厚さは、前記所定の
    厚さより薄いことを特徴とする色選別機構。
JP01393794A 1993-09-07 1994-01-12 エッチング法、色選別機構及びその作製方法、並びに、陰極線管 Expired - Fee Related JP3282347B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01393794A JP3282347B2 (ja) 1993-09-07 1994-01-12 エッチング法、色選別機構及びその作製方法、並びに、陰極線管
DE69415106T DE69415106T2 (de) 1993-09-07 1994-09-01 Ätzverfahren und Herstellungsverfahren einer Farbwahlvorrichtung
EP97117418A EP0821386B1 (en) 1993-09-07 1994-09-01 Color selecting mechanism
DE69429459T DE69429459T2 (de) 1993-09-07 1994-09-01 Farbwahlvorrichtung
EP94113677A EP0642148B1 (en) 1993-09-07 1994-09-01 Etching process and method of manufacturing a color selecting mechanism
US08/299,968 US5526950A (en) 1993-09-07 1994-09-02 Etching process, color selecting mechanism and method of manufacturing the same
KR1019940022228A KR100298161B1 (ko) 1993-09-07 1994-09-05 에칭법,및색선별기구및그제작방법

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-246250 1993-09-07
JP24625093 1993-09-07
JP01393794A JP3282347B2 (ja) 1993-09-07 1994-01-12 エッチング法、色選別機構及びその作製方法、並びに、陰極線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07126870A true JPH07126870A (ja) 1995-05-16
JP3282347B2 JP3282347B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=26349791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01393794A Expired - Fee Related JP3282347B2 (ja) 1993-09-07 1994-01-12 エッチング法、色選別機構及びその作製方法、並びに、陰極線管

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5526950A (ja)
EP (2) EP0642148B1 (ja)
JP (1) JP3282347B2 (ja)
KR (1) KR100298161B1 (ja)
DE (2) DE69415106T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007335256A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 燃料電池用シート状部材および燃料電池用シート状部材の製造方法、メンブレンフィルタ用シート状部材およびメンブレンフィルタ用シート状部材の製造方法、並びに、孔形成済金属製シート状部材および孔形成済金属製シート状部材の製造方法
JP2020075418A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 キヤノン株式会社 基板と基板積層体と液体吐出ヘッドの製造方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW378334B (en) * 1994-10-14 2000-01-01 Thomson Consumer Electronics Method of forming an enhanced resolution shadow mask
JPH10241596A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Nec Kansai Ltd シャドウマスクとその製造方法
US6042879A (en) * 1997-07-02 2000-03-28 United Technologies Corporation Method for preparing an apertured article to be recoated
FR2781917B1 (fr) * 1998-07-28 2000-09-08 Commissariat Energie Atomique Procede de realisation collective de tetes magnetiques integrees a surface portante de hauteur determinee
DE60031777D1 (de) * 1999-06-11 2006-12-21 Thomson Licensing Verfahren zur nutzung einer magnetischen anordnung während der ätzung von dünnen schattenmasken
US6599322B1 (en) 2001-01-25 2003-07-29 Tecomet, Inc. Method for producing undercut micro recesses in a surface, a surgical implant made thereby, and method for fixing an implant to bone
US7018418B2 (en) * 2001-01-25 2006-03-28 Tecomet, Inc. Textured surface having undercut micro recesses in a surface
US6620332B2 (en) * 2001-01-25 2003-09-16 Tecomet, Inc. Method for making a mesh-and-plate surgical implant
KR100455631B1 (ko) * 2002-05-11 2004-11-08 서영수 시비 겸용 파종장치
CN107305775B (zh) 2016-04-25 2019-08-30 株式会社东芝 具备提升翼片的悬架组件、盘驱动器以及制造悬架组件的提升翼片的方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3329541A (en) * 1960-05-20 1967-07-04 Buckbee Mears Co Method of forming fine mesh screens
US3179543A (en) * 1961-03-30 1965-04-20 Philips Corp Method of manufacturing plates having funnel-shaped cavities or perforations obtained by etching
US3679500A (en) * 1970-08-07 1972-07-25 Dainippon Screen Mfg Method for forming perforations in metal sheets by etching
US3929532A (en) * 1974-07-17 1975-12-30 Rca Corp Method for etching apertured work piece
JPS54152960A (en) * 1978-05-24 1979-12-01 Mitsubishi Electric Corp Mask of color picture tube
US4303466A (en) * 1980-06-19 1981-12-01 Buckbee-Mears Company Process of forming graded aperture masks
US5348825A (en) * 1991-07-02 1994-09-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Method for manufacturing shadow mask and shadow mask manufactured by said method
EP0641009B1 (en) * 1993-08-25 2000-01-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Color cathode ray tube and method of manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007335256A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 燃料電池用シート状部材および燃料電池用シート状部材の製造方法、メンブレンフィルタ用シート状部材およびメンブレンフィルタ用シート状部材の製造方法、並びに、孔形成済金属製シート状部材および孔形成済金属製シート状部材の製造方法
JP2020075418A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 キヤノン株式会社 基板と基板積層体と液体吐出ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0821386B1 (en) 2001-12-12
EP0821386A3 (en) 1998-04-22
DE69415106D1 (de) 1999-01-21
EP0642148A3 (en) 1995-07-26
US5526950A (en) 1996-06-18
KR100298161B1 (ko) 2001-10-24
EP0821386A2 (en) 1998-01-28
EP0642148B1 (en) 1998-12-09
EP0642148A2 (en) 1995-03-08
DE69429459T2 (de) 2002-08-22
DE69415106T2 (de) 1999-06-24
JP3282347B2 (ja) 2002-05-13
KR950009819A (ko) 1995-04-24
DE69429459D1 (de) 2002-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07126870A (ja) エッチング法、並びに色選別機構及びその作製方法
JPH07320652A (ja) カラー受像管及びシャドウマスクの製造方法
US4960659A (en) Method for preparing a shadow mask for a color picture tube
US5348825A (en) Method for manufacturing shadow mask and shadow mask manufactured by said method
US6720720B2 (en) Color selection electrode, method of producing color selection electrode and cathode ray tube.
JPH0737492A (ja) アパーチャーグリルの製造方法
JP3277420B2 (ja) 鉄系金属薄板のエッチング方法及び色選別機構の製造方法
JPS59158051A (ja) シヤドウマスクの製造方法
JP2741036B2 (ja) カラー受像管用シャドウマスク
JP3820844B2 (ja) スロット型シャドウマスクの製造方法
US7301267B2 (en) Shadow mask having a slot structure that permits electron beams to enter at increased angles
JP2000345373A (ja) 金属薄板への微細透孔形成方法及びシャドウマスクの製造方法
JP2004095478A (ja) カラー陰極線管とその製造方法、及び蛍光面作成方法
JPH0935659A (ja) シャドウマスクの製造方法
JP2000215823A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
JPH0790623A (ja) エッチング方法及び色選別機構の作製方法
KR100538033B1 (ko) 슬롯형 새도우 마스크 및 그 제조 방법
JPH0945238A (ja) シャドウマスクの製造方法
JPH07105864A (ja) アパチャーグリルとその製造方法
JP2002093338A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
JPH06223735A (ja) シャドウマスクとその製造方法
JP2004071322A (ja) カラー陰極線管およびその製造方法
JP2002298747A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
JP2001238223A (ja) シャドウマスク及びカラーディスプレー用陰極線管
JPH10308171A (ja) シャドウマスクおよび表示装置の製造方法、および、露光用マスク

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120301

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees