JP2000215823A - ブラウン管用シャドウマスク - Google Patents

ブラウン管用シャドウマスク

Info

Publication number
JP2000215823A
JP2000215823A JP11016524A JP1652499A JP2000215823A JP 2000215823 A JP2000215823 A JP 2000215823A JP 11016524 A JP11016524 A JP 11016524A JP 1652499 A JP1652499 A JP 1652499A JP 2000215823 A JP2000215823 A JP 2000215823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
opening
shadow mask
center
side opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11016524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4124387B2 (ja
Inventor
Takeshi Ikegami
健 池上
Toshihiro Hatori
敏洋 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP01652499A priority Critical patent/JP4124387B2/ja
Priority to DE10080383T priority patent/DE10080383T1/de
Priority to KR1020007010631A priority patent/KR20010024957A/ko
Priority to US09/646,992 priority patent/US6803710B1/en
Priority to PCT/JP2000/000354 priority patent/WO2000045413A1/ja
Priority to CNB008003866A priority patent/CN1139964C/zh
Publication of JP2000215823A publication Critical patent/JP2000215823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4124387B2 publication Critical patent/JP4124387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • H01J29/076Shadow masks for colour television tubes characterised by the shape or distribution of beam-passing apertures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/075Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements
    • H01J2229/0755Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements characterised by aperture shape

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーブラウン管の蛍光面上に一様に略長方
形のビームスポットを形成する多数のスロットを有する
シャドウマスクを提供する。 【解決手段】 シャドウマスクの中央を通る縦座標軸付
近に設けられた略長方形スロットと、前記縦座標軸から
離れた外周側に設けられた湾曲スロットとを有し、前記
略長方形スロットは、電子ビームが入射する側にエッチ
ング加工された略長方形の裏側開口部と、電子ビームの
通過の邪魔にならないように大面積にエッチング加工さ
れた略長方形の表側開口部と、前記裏側開口部と前記表
側開口部との間で傾斜した側壁部とからなり、前記湾曲
スロットは、電子ビームが入射する側にエッチング加工
されて長手方向の両端が前記縦座標軸から遠ざかるよう
に湾曲した裏側開口部11と、電子ビームの通過の邪魔
にならないように大面積にエッチング加工された略長方
形の表側開口部2と、裏側開口部11と表側開口部2と
の間で傾斜した側壁部3、…、6とからなり、前記湾曲
スロットの裏側開口部11の湾曲の程度が、前記縦座標
軸から離れるに従って大きくなるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーブラウン管
の蛍光面上に一様に略長方形のビームを形成するため
の、略長方形スロットと湾曲スロットを有するブラウン
管用シャドウマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】略長方形の複数のスロットを有するカラ
ーブラウン管用シャドウマスクの全体図を図6に示す。
シャドウマスク61は、スロット形成部62とスカート
部63とからなっている。スロットを通過する電子ビー
ムは、その中心Sにおいてはスロットに対して真っ直ぐ
に入射するが、外周方向にいくにつれてスロットに対し
て斜めに入射する。そのため、従来のシャドウマスクの
スロットは、スロットを構成する表側開口部と裏側開口
部の形成位置が調整されている。
【0003】図7は、従来型のシャドウマスク各部の表
側開口部と裏側開口部の位置関係を示す概略図である。
例えば、シャドウマスクの中央においては、図7(イ)
に示すように、電子ビームの通過の邪魔にならないよう
に大面積でエッチングされた表側開口部72は、電子ビ
ーム73が入射する側の裏側開口部71を略中央に配置
するように設けられている。しかしながら、シャドウマ
スクの外周側、例えば図6に示すY座標軸上のP点、X
座標軸上のR点および対角座標軸上のQ点においては、
図7の(ロ)、(ハ)、(ニ)にそれぞれ示すように、
表側開口部72は、スロットに対して斜めに入射する電
子ビーム73の通過の邪魔にならないように、裏側開口
部71に対して、シャドウマスク61の外周寄りにずら
すように設けられている。
【0004】こうしたシャドウマスクにおいて、電子ビ
ームがシャドウマスクに衝突することによって生じる熱
変形(ドーミングという。)を防止するため、ニッケル
−鉄合金等の熱膨張率の小さい材料からなる金属薄板
が、シャドウマスク用の金属薄板として使用されてい
る。しかし、このような金属薄板を使用したシャドウマ
スクは高価であるので、安価な軟鋼製のシャドウマスク
を厚板化して使用することによって、ブラウン管に装着
した際のシャドウマスクの熱膨張を抑制してドーミング
を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなシャドウマ
スクの厚板化は、エッチング加工により形成されたスロ
ットの断面高さを大きくする。そのため、図7の
(ロ)、(ハ)、(ニ)にそれぞれ示した外周側に形成
されるスロットのように、表側開口部72を単にずらし
ただけでは、斜めに入射した電子ビーム73が、スロッ
トの厚肉断面で遮断されてしまう。その結果、電子ビー
ム73を、ブラウン管の蛍光面上に所定の形状でランデ
ィングさせることができないという問題を起こした。
【0006】図8〜図10は、こうした問題を説明する
概略図である。図8の(イ)は、図6に示すX座標軸上
のR点に設けられるスロット形状を示すものであり、表
側開口部72を裏側開口部71に対してずらしてエッチ
ング加工したものである。スロットの中心部Aを通過す
る電子ビーム73は、図8(ロ)の断面図に示すよう
に、十分にエッチング加工されて薄肉のステップ81、
82が形成された側壁部83、84の間を所望の幅Wで
通過することができるのに対し、スロットの長手方向の
上端部Bを通過する電子ビーム73は、図8(ハ)の断
面図に示すように、十分にエッチング加工されていない
側壁部88に形成された厚肉のステップ86によって遮
断され、所望の幅Wで通過することができなくなる。こ
うしたスロットの中心部Aと長手方向の上端部Bとで側
壁部の形状、特にステップの厚さがそれぞれ異なるの
は、表側開口部72と裏側開口部71との位置関係に起
因するエッチング進行速度の相違によるものである。す
なわち、スロットの中心部Aではエッチング進行速度が
大きく、十分な速度でエッチング加工されることによっ
て薄肉のステップ81、82が形成される。これに対し
て、上端部Bではエッチング進行速度が小さく、十分な
エッチング加工がされないので、開口幅の小さい裏側開
口部71からのエッチングが進行することによって、厚
肉のステップ85、86が形成されるという現象が起こ
る。その結果、スロットを通過して蛍光面上にランディ
ングする電子ビームのスポットは、入射した電子ビーム
73が十分にエッチング加工されない外周側の側壁部8
8に形成された厚肉のステップ86で遮断されることに
よって、ブラウン管外周側の境界線の上端部と下端部が
欠けた湾曲形状となる。
【0007】また、図3において後述するように、スロ
ットの長手方向両端部を通過する電子ビーム31の(シ
ャドウマスク中央側の)境界線39は、開口面積が大き
くなった裏側開口部11によってその通過位置が変化す
る。そのため、略長方形のスロットの場合は、スロット
中心部を通過する電子ビーム31は、上記境界線39と
同じ位置を通過することができず、蛍光面上にランディ
ングするスポットは、上記境界線39の長手方向両端が
シャドウマスク中央側に湾曲する現象を起こす場合があ
る。
【0008】従って、従来のシャドウマスク61を使用
した場合に、スロットを通過して蛍光面上にランディン
グする電子ビームのスポットは、図9に示すように、ス
ポット91の長手方向の両端が、ブラウン管の蛍光面の
中央を通る縦座標軸に近づくように湾曲した形状となっ
てしまう。こうしたスポット91の変形は、電子ビーム
73の入射角が大きいときほど、すなわち前記の縦座標
軸から離れて左右方向に向かうほど大きくなるといった
問題がある。
【0009】図10は、変形したスポット91がブラウ
ン管の蛍光面上にランディングした状態を示す概略図で
ある。電子ビームのスポット91のこのような変形は、
本来、略長方形の形状で蛍光面にランディングすること
によって得られる輝度が十分に得れらないといった問題
を起こすおそれがある。また、ブラウン管の蛍光面の各
部でそのスポット形状が異なるので、場所によって輝度
に差が生じたり、R、G、Bの発光むらが生ずるといっ
た問題を起こすおそれがある。
【0010】上記問題を解決するため、本発明は、ブラ
ウン管の蛍光面上にランディングする電子ビームのスポ
ットが、所望する略長方形となるように形成したシャド
ウマスクの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーブラウ
ン管の蛍光面上に一様に略長方形のビームスポットを形
成する多数のスロットを有するシャドウマスクにおい
て、前記シャドウマスクは、その中央を通る縦座標軸付
近に設けられた略長方形スロットと、前記縦座標軸から
離れた外周側に設けられた湾曲スロットとを有し、前記
略長方形スロットは、電子ビームが入射する側にエッチ
ング加工された略長方形の裏側開口部と、電子ビームの
通過の邪魔にならないように大面積にエッチング加工さ
れた略長方形の表側開口部と、前記裏側開口部と前記表
側開口部との間で傾斜した側壁部とからなり、前記湾曲
スロットは、電子ビームが入射する側にエッチング加工
されて長手方向の両端が前記縦座標軸から遠ざかるよう
に湾曲した裏側開口部と、電子ビームの通過の邪魔にな
らないように大面積にエッチング加工された略長方形の
表側開口部と、前記裏側開口部と前記表側開口部との間
で傾斜した側壁部とからなり、前記湾曲スロットの裏側
開口部の湾曲の程度が、前記縦座標軸から離れるに従っ
て大きくなることに特徴を有する。
【0012】この発明によれば、略長方形スロットの長
手方向の両端が、シャドウマスクの中央を通る縦座標軸
から遠ざかるように湾曲した湾曲スロットが設けられて
いるので、従来のスロット形状では長手方向両端の側壁
部によって遮蔽される電子ビームが、遮蔽されることな
く通過することができる。その結果、ブラウン管の蛍光
面上にランディングするスポットの長手方向の両端が欠
けることがない。また、このような湾曲スロットは、ス
ロットを形成するシャドウマスクの中央側の長辺も同様
に湾曲しているので、スロットの長手方向両端の裏側開
口部の端面エッジ間が拡大した場合であっても、ブラウ
ン管の蛍光面上にランディングした電子ビームのスポッ
トの形状を変形させることがない。さらに、湾曲スロッ
トの湾曲の程度は、シャドウマスクの中央を通る縦座標
軸から離れるに従って大きくなるように形成されるの
で、湾曲スロットへの電子ビームの入射角の変化に対応
することができ、ブラウン管の蛍光面全域に渡って、略
長方形の電子ビームのスポットを形成することができ
る。従って、本発明のシャドウマスクによれば、略長方
形のスポットをブラウン管の蛍光面上に一様に形成する
ことができるので、所定の位置に電子ビームをランディ
ングさせることができ、輝度の低下や発色むらを起こす
ことがない。
【0013】上記の本発明において、前記湾曲スロット
の側壁部には、当該湾曲スロットの中心部から長手方向
の両端に向かうにしたがって、エッチング深さが次第に
小さくなる表側開口部側のエッチング面と、エッチング
深さが次第に大きくなる裏側開口部側のエッチング面と
が、厚さ方向の中間部分において接触したステップが形
成され、前記湾曲スロットの裏側開口部は、当該湾曲ス
ロットの中心部から長手方向の両端に向かうにしたがっ
て、対向幅が拡大した端面エッジを有することが好まし
い。
【0014】この発明によれば、湾曲スロットの側壁部
は、その中心部から長手方向の両端に向かうにしたがっ
て、エッチング深さが小さくなる表側開口部側のエッチ
ング面と、エッチング深さが大きくなる裏側開口部側の
エッチング面とで形成されたステップを、厚さ方向の中
間部分に有するので、スロットの長手方向両端に向かう
ほどステップは厚くなる。そのため、スロットの長手方
向両端を通過する電子ビームのシャドウマスク外周側の
境界線は、厚くなったステップによってその通過が妨げ
られる。しかしながら、湾曲スロットの裏側開口部は、
その長手方向両端がシャドウマスク外周側に湾曲するよ
うに形成されているので、スロット両端部を通過する電
子ビームは、厚くなったステップが形成された場合であ
っても、スロット中心部を通過する電子ビームの上記境
界線と同じ座標位置を通過することになる。その結果、
蛍光面上にランディングするスポットは、上記境界線が
真っ直ぐになる。
【0015】また同時に、この湾曲スロットの裏側開口
部は、当該湾曲スロットの中心部から長手方向両端部に
向かうにしたがって、対向幅が拡大した端面エッジを有
するので、裏側開口部の長手方向の端面エッジのうち、
シャドウマスクの中央側の端面エッジが前記の縦座標軸
に平行に形成されることとなる。その結果、湾曲スロッ
トに入射するシャドウマスク中央側の電子ビームは、湾
曲することなく真っ直ぐな境界線となって通過し、蛍光
面上にランディングする。その結果、ブラウン管の蛍光
面上にランディングするスポットの形状を湾曲させるこ
となく略長方形とすることができる。
【0016】さらに、前記湾曲スロットは、当該湾曲ス
ロットの中心点と当該湾曲スロットの長手方向両端部の
開口幅の中心点とを結んだ湾曲度表示線と、当該湾曲ス
ロットの中心点を通る縦座標軸とのなす角度が、10度
以下であることが好ましい。
【0017】この発明によれば、シャドウマスクの中央
を通る縦座標軸から離れるに従って大きくなる湾曲の程
度を、湾曲スロットの中心点を通る縦座標軸に対して、
10度以下の範囲の角度で湾曲させることによって、略
長方形のスポットをブラウン管の蛍光面上に一様に形成
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明のブラウン
管用シャドウマスクの各部に形成されたスロットの形状
を示している。本発明のシャドウマスクの全体形状は、
図6に示す従来のシャドウマスク61と同じ形状であ
り、スロット形成部62とスカート部63からなってい
る。スロットは、電子ビーム9が入射する側にエッチン
グ加工された裏側開口部1と、電子ビーム9の通過の邪
魔にならないように大面積でエッチング加工された表側
開口部2と、裏側開口部1と表側開口部2との間で傾斜
した側壁部3、…、6とで構成されている。本発明のシ
ャドウマスクは、ブラウン管の蛍光面上全域に渡って略
長方形の電子ビームのスポットが形成されるように、そ
のスロットが形成されている。以下、シャドウマスクの
各部に形成されるスロットの形状について説明する。
【0019】図1は、図6に示すX座標軸とY座標軸と
が交わるS点のスロットの正面図(イ)、A1−A1断
面図(ロ)およびA2−A2断面図(ハ)である。図1
(イ)に示すように、S点のスロットは、裏側開口部1
と表側開口部2の何れも略長方形で形成されている。電
子ビーム9は、S点のスロットに対して直角に入射する
ので、表側開口部2は、裏側開口部1をその中心とする
ように形成されている。従って、表側開口部2の開口中
心Mと裏側開口部の開口中心Nは、それぞれ一致し、図
1の(ロ)(ハ)に示すように、エッチング加工によっ
て形成された側壁部3、4の形状は左右対称となる。な
お、スロットの側壁部には、表側開口部側のエッチング
面と、裏側開口部側のエッチング面とが、厚さ方向の中
間部分において接触したステップが形成されている。
【0020】図1(ロ)の断面図に示すように、スロッ
トの中心部ではエッチング進行速度が大きいので、側壁
部3、4にそれぞれ形成されるステップ15、16の厚
さH、hは何れも薄くなる。
【0021】一方、図1(ハ)の断面図に示すように、
スロットの下端部ではエッチング進行速度が小さいの
で、開口幅の小さい裏側開口部1からのエッチングが進
行することとなる。その結果、側壁部3、4にそれぞれ
形成されるステップ15、16の厚さH、hが図1
(ロ)に示す場合よりも厚くなるとともに、裏側開口部
1のエッチング開口面積が大きくなって、端面エッジが
拡大する。しかし、こうしたエッチング速度の相違にも
関わらず、電子ビーム9が通過するステップ15、16
間の幅Wは、図1(ロ)に示したスロットの中心部の幅
と同じ幅で形成される。そのため、S点のスロットを通
過した電子ビーム9は、蛍光面上で略長方形のスポット
を形成する。
【0022】図2は、図6に示すY座標軸上のP点のス
ロットの正面図(イ)、B1−B1断面図(ロ)および
B2−B2断面図(ハ)である。図2(イ)に示すよう
に、P点のスロットは、図1に示したS点のスロットと
同一形状の裏側開口部1と表側開口部2とで形成されて
いる。表側開口部2は、スロットに対して斜めに入射す
る電子ビーム9の通過の邪魔にならないように、裏側開
口部1に対してシャドウマスクの外周寄りにシフトする
ように形成されている。P点のスロットは、Y座標軸上
にあるので、表側開口部2の開口中心Mと裏側開口部1
の開口中心Nは、それぞれ一致し、図2の(ロ)(ハ)
に示すように、エッチング加工によって形成された側壁
部3、4の形状は左右対称となる。
【0023】図2(ロ)(ハ)に示したP点のスロット
各部の断面形状は、図1(ロ)(ハ)に示したS点のス
ロット各部の断面形状と同じであり、同じ態様のエッチ
ング状態で形成される。そのため、斜めに入射してP点
のスロットを通過した電子ビーム9は、表側開口部2に
邪魔されることなく、蛍光面上で略長方形のスポットを
形成する。
【0024】図3は、図6に示すX座標軸上のR点のス
ロットの正面図(イ)、C1−C1断面図(ロ)、C2
−C2断面図(ハ)およびC3−C3断面図(ニ)であ
る。図3(イ)に示すように、R点のスロットは、図1
や図2で示した略長方形の裏側開口部1の長手方向の両
端部(上下端部)が、図6に示すY座標軸(シャドウマ
スク1の中央を通る縦座標軸)から遠ざかるように湾曲
して形成された裏側開口部11と、略長方形の表側開口
部2とで形成されている。表側開口部2は、スロットに
対して斜めに入射する電子ビーム31の通過の邪魔にな
らないように、裏側開口部1に対してシャドウマスクの
外周寄りにシフトするように形成されている。そのた
め、表側開口部2の開口中心Mは、裏側開口部11の開
口中心Nに対してシャドウマスク1の外周側にシフトし
ている。
【0025】図3(ロ)の断面図に示すように、スロッ
トの中心部ではエッチング進行速度が大きいので、側壁
部3、4にそれぞれ形成されるステップ35、36の厚
さH、hは何れも薄くなるが、表側開口部2の開口中心
Mがシャドウマスクの外周側にシフトしているので、シ
ャドウマスク中央側の側壁部3に形成されたステップ3
5の厚さHは、シャドウマスク外周側の側壁部4に形成
されたステップ36の厚さhに比べて厚くなる。このよ
うにエッチング加工されたスロットのC1−C1断面部
に斜めから入射した電子ビーム31は、シャドウマスク
中央側の裏側開口部11の端面エッジ37と、シャドウ
マスク外周側の側壁部4のステップ36とによって通過
する幅Wが決定されてスロットを通過する。このときの
電子ビーム31の通過する幅Wは、図1と図2で示した
略長方形スロットが形成されたステップ15、16間の
幅Wに等しくなる。
【0026】図3(ハ)の断面図に示すように、スロッ
トの下端部ではエッチング進行速度がやや低下するの
で、表側開口部2からのエッチング深さが小さくなる代
わりに、裏側開口部11からのエッチングが進行してそ
の深さがやや大きくなる。その結果、側壁部3の各ステ
ップ35、36の厚さH、hが、図3(ロ)で示した場
合よりもそれぞれ厚くなるとともに、裏側開口部11の
エッチング開口面積がやや大きくなる。しかし、シャド
ウマスク中央側の裏側開口部11の端面エッジ37の座
標位置は、図3(ロ)に示す端面エッジの座標位置とほ
ぼ同じになると共に、シャドウマスク外周側の側壁部4
のステップ36の座標位置も、図3(ロ)に示すステッ
プ36の座標位置から深さ方向にシフトした同一の座標
位置となる。このようにエッチング加工されたスロット
のC2−C2断面部に斜めから入射した電子ビーム31
は、シャドウマスク中央側の裏側開口部11の端面エッ
ジ37と、シャドウマスク外周側の側壁部4のステップ
36とによって通過する幅Wが決定されてスロットを通
過する。C2−C2断面部の裏側開口部11の形成位置
は、C1−C1断面部よりも表側開口部2の開口中心M
寄りに設けられているにもかかわらず、電子ビーム31
の通過する幅Wは、図1と図2で示した略長方形スロッ
トが形成されたステップ15、16間の幅Wに等しくな
ると共に、図3(ロ)の断面部を通過する幅および通過
する座標位置が一致する。
【0027】図3(ニ)の断面図に示すように、スロッ
トの下端部ではエッチング進行速度が小さいので、表側
開口部2からのエッチング深さがさらに小さくなる代わ
りに、裏側開口部11からのエッチングが進行してその
深さが大きくなる。その結果、側壁部3の各ステップ3
5、36の厚さH、hが、図3(ハ)で示した場合より
もそれぞれ厚くなるとともに、裏側開口部11のエッチ
ング開口面積がさらに大きくなる。しかし、シャドウマ
スク中央側の裏側開口部11の端面エッジ37の座標位
置は、図3(ロ)(ハ)に示す端面エッジの座標位置と
ほぼ同じになると共に、シャドウマスク外周側の側壁部
4のステップ36の座標位置も、図3(ロ)(ハ)に示
すステップ36の座標位置から上方にシフトした同一の
座標位置となる。このようにエッチング加工されたスロ
ットのC3−C3断面部に斜めから入射した電子ビーム
31は、シャドウマスク中央側の裏側開口部11の端面
エッジ37と、シャドウマスク外周側の側壁部4のステ
ップ36とによって通過する幅Wが決定されてスロット
を通過する。C3−C3断面部の裏側開口部11の形成
位置は、C2−C2断面部よりもさらに表側開口部2の
開口中心M寄りに設けられているにもかかわらず、電子
ビーム31の通過する幅Wは、図1と図2で示した略長
方形スロットの形成されたステップ15、16間の幅W
に等しくなるとともに、図3(ロ)(ハ)の断面部を通
過する幅および通過する座標位置が一致する。
【0028】図4は、図6に示す対角座標軸上のQ点の
スロットの正面図(イ)、D1−D1断面図(ロ)、D
2−D2断面図(ハ)およびD3−D3断面図(ニ)で
ある。図4(イ)に示すように、Q点のスロットは、図
3に示したR点の湾曲スロットと概ね同一形状の裏側開
口部11と表側開口部2とで形成されている。ここで、
概ね同一形状とするのは、スロットが設けられるシャド
ウマスクの座標位置によっては、電子ビームの入射角に
よる若干の調整が必要となることによる。表側開口部2
は、スロットに対して斜めに入射する電子ビーム31の
通過の邪魔にならないように、裏側開口部11に対して
シャドウマスクの外周寄りにシフトするように形成され
ている。Q点のスロットは、対角座標軸上にあると共
に、図2に示すP点の略長方形スロットの真横に位置し
且つ図3に示すR点の湾曲スロットの真上に位置する。
従って、裏側開口部11に対する表側開口部1の相対位
置は、X座標軸方向においてはR点の湾曲スロットと同
じ座標位置となり、Y座標軸方向においてはP点の略長
方形スロットと同じ座標位置となるように形成されてい
る。
【0029】図4(ロ)(ハ)(ニ)に示したQ点のス
ロット各部の断面形状は、図3(ロ)(ハ)(ニ)に示
したR点の湾曲スロット各部の断面形状と概ね同じであ
り、同じ態様のエッチング状態で形成される。そのた
め、斜めに入射してQ点のスロットを通過した電子ビー
ム31は、表側開口部2に邪魔されることなく、蛍光面
上で略長方形のスポットを形成する。
【0030】以上のように、シャドウマスクの左右外周
側に配置されるスロットは、その中心部から下端部に向
かうにしたがって、エッチング進行速度の低下に伴う断
面形状の変化が起こる。すなわち、スロットの中心部か
ら下端部に向かうにしたがって、表側開口部2からのエ
ッチング深さが小さくなるので、相対的に裏側開口部1
1からのエッチング深さが大きくなって、側壁部3、4
のステップ35、36の厚さH、hが厚くなると共に、
裏側開口部11のエッチング開口面積も大きくなる。
【0031】スロット下端部を通過する電子ビーム31
のシャドウマスク外周側の境界線40は、厚くなったス
テップ36によってその通過が妨げられる。そのため、
従来のような略長方形スロットの場合は、スロット中心
部を通過する電子ビーム31は、上記境界線40と同じ
位置を通過することができず、蛍光面上にランディング
するスポットは、上記境界線40の長手方向両端が欠け
るような変形を生じて湾曲する。しかし、本発明におい
ては、スロットの長手方向の両端がシャドウマスク外周
側に湾曲するように裏側開口部11が形成されるので、
スロット下端部を通過する電子ビーム31は、厚くなっ
たステップ36が形成された場合であっても、スロット
中心部を通過する電子ビーム31の上記境界線40と同
じ座標位置を通過することになり、蛍光面上にランディ
ングするスポットは、上記境界線40が真っ直ぐにな
る。
【0032】一方、スロット下端部を通過する電子ビー
ム31のシャドウマスク中央側の境界線39は、開口面
積が大きくなった裏側開口部11によってその通過位置
が変化する。そのため、従来のような略長方形のスロッ
トの場合は、スロット中心部を通過する電子ビーム31
が上記境界線39と同じ位置を通過することができず、
蛍光面上にランディングするスポットは、上記境界線3
9の長手方向両端がシャドウマスク中央側に湾曲する。
しかし、本発明においては、スロットの長手方向の両端
がシャドウマスク外周側に湾曲するように裏側開口部1
1が形成されることによって、裏側開口部11の端面エ
ッジ37の座標位置がスロットの中心部と下端部とでほ
ぼ同じ座標位置になるので、スロット下端部を通過する
電子ビーム31は、裏側開口部11の開口面積が大きく
なっても、スロット中心部を通過する電子ビーム31の
上記境界線39と同じ座標位置を通過することになり、
蛍光面上にランディングするスポットの上記境界線39
が真っ直ぐになる。
【0033】こうしたことは、スロットの下端部に限ら
ず上端部においても同様の現象であるので、上端部側も
下端部側と同様の形状とすることが好ましい。その結
果、裏側開口部11を、Y座標軸から遠ざかるように湾
曲して形成することによって、ブラウン管の蛍光面上に
ランディングするスポットの形状を湾曲させることな
く、略長方形とすることができる。
【0034】また、シャドウマスク中央側の側壁部3の
ステップ35の厚さHは、比較的厚く形成されるので、
シャドウマスクがプレス加工される際の大きなプレス圧
力が加わったとしても、そのステップ25が変形するこ
とはない。また、たとえ変形した場合であっても、ブラ
ウン管の蛍光面上にランディングした電子ビーム31の
スポットの形状を変形させるほど変形することはない。
【0035】湾曲スロットの湾曲の程度は、シャドウマ
スク1の各部分によって、10度以下の角度で湾曲させ
ることが好ましい。湾曲の程度は、湾曲スロットの中心
点と湾曲スロットの長手方向両端部の開口幅の中心点と
を結んだ湾曲度表示線と、湾曲スロットの中心点を通る
縦座標軸とのなす角度で表す。
【0036】図1や図2で説明したように、シャドウマ
スク1の中央を通る縦座標軸付近では、スロットに対し
て電子ビームがほぼ正面から直角に入射するので、電子
ビームは、スロットの上下端部に形成された厚肉ステッ
プによって遮蔽される等の影響を受けることが少ない。
また、縦座標軸付近であれば、シャドウマスクの上辺側
であっても下辺側であっても特に影響されることはな
い。そのため、シャドウマスク1の中央を通る縦座標軸
付近のスロットは、略長方形または小さい角度の湾曲形
状とすることが好ましい。
【0037】しかし、図3や図4で説明したように、シ
ャドウマスク1の外周側では、スロットに対して電子ビ
ームが斜めから傾斜して入射するので、電子ビームは、
スロットの長手方向両端部に形成された厚肉ステップに
よって遮蔽される。厚肉ステップに遮蔽される程度は、
スロットに対する電子ビームの入射角が小さくなるにし
たがって、すなわちシャドウマスク1の中央を通る縦座
標軸から離れるにしたがって大きくなるので、スロット
を湾曲させる角度も、シャドウマスク1の中央を通る縦
座標軸から離れるにしたがって上記の範囲内で大きくす
ることが好ましい。なお、その遮蔽の程度は、上辺側で
も下辺側でもあまり変わらないので、スロットを湾曲さ
せる角度も、シャドウマスク1の中央を通る縦座標軸か
ら距離が同じ場合には同じ角度とすることが好ましい。
【0038】次に、上述したブラウン管用シャドウマス
クを製造するためのフォトマスクについて説明する。
【0039】図5は、シャドウマスク1を製造するため
のフォトマスクパターンの一例と、各パターンの位置関
係を示している。図5(イ)は、シャドウマスクの略長
方形の表側開口部2を形成するための表側開口パターン
52を示し、図5(ロ)は、シャドウマスクの湾曲した
裏側開口部1を形成するための裏側開口パターン51を
示している。また、図5(ハ)は、表側開口パターン5
2を有するフォトマスクと、裏側開口パターン51を有
するフォトマスクとを用いて露光する際の、各パターン
の位置関係を示している。
【0040】表側開口パターン52は、図5(イ)に示
すように、角が直角の長方形である。そして、この表側
開口パターン52を有するフォトマスクは、シャドウマ
スク1の略長方形の表側開口部2にそれぞれ対応した所
定の位置に設けられる。
【0041】裏側開口パターン51は、図5(ロ)に示
すように、フォトマスクの中央を通る縦座標軸から遠ざ
かるように、長方形状の上部パターン53と、同じく長
方形状の下部パターン54とが上下対象に形成された屈
曲パターンである。屈曲パターンの屈曲角度は、パター
ン中央の中心点55を通る縦座標軸に対して10度以下
の角度で折り曲げるように形成されている。屈曲角度
は、エッチング加工後に形成されるシャドウマスクのス
ロットの湾曲する角度と同じになるので、フォトマスク
の中央を通る縦座標軸から離れるにしたがってその角度
は大きくなる。こうした裏側開口パターン51を有する
フォトマスクは、シャドウマスク1の湾曲した裏側開口
部11にそれぞれ対応した所定の位置に設けられる。ま
た、シャドウマスク1の中央を通る縦座標軸付近に設け
られる裏側開口部1は、略長方形状であるので、フォト
マスクの中央付近も同様に、長方形の裏側開口パターン
が形成される。
【0042】シャドウマスク1は、以上説明したフォト
マスクを使用することによって、従来公知の方法で形成
することができる。通常、フォトエッチングの各工程で
行われ、連続したインライン装置で製造される。例え
ば、金属板の両面に水溶性コロイド系フォトレジスト等
を塗布し、乾燥後、その表面には上述の表側開口パター
ン52を形成したフォトマスクを密着させ、裏側には上
述の裏側開口パターン51を形成したフォトマスクを密
着させて、高圧水銀等の紫外線によって露光し、水で現
像する。なお、図5(ハ)に示すように、表側開口パタ
ーン52を形成したフォトマスクと、裏側開口パターン
51を形成したフォトマスクの位置関係は、得られるシ
ャドウマスクに形成された表側開口部2と裏側開口部
1、11との位置関係に同じになるように配置する。レ
ジスト膜画像で周囲をカバーされた金属露出のスロット
部は、各部のエッチング進行速度の相違に基づいて、上
述したような各々の断面部特有の形状で形成される。な
お、エッチング加工は、熱処理等された後、両面側から
塩化第2鉄溶液をスプレー等して行われ、その後、水洗
い、剥離等の後工程を連続的に行うことによってシャド
ウマスクが製造される。
【0043】このフォトマスクによって、ブラウン管の
蛍光面全域に渡って略長方形の電子ビームのスポットの
形成が可能なシャドウマスクを製造することができる。
得られたシャドウマスクを使用することによって、シャ
ドウマスクを通過した電子ビームは、図11に示す従来
のような位置ずれを起こさないで、蛍光面上の所定の位
置に正確に照射する。その結果、蛍光面全域に渡って所
望の輝度とすることができると共に、R、G、Bの発光
むらも起きることがない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブラウン
管用シャドウマスクによれば、略長方形スロットの長手
方向の両端が、シャドウマスクの中央を通る縦座標軸か
ら遠ざかるように湾曲した湾曲スロットが設けられてい
るので、従来のスロット形状では長手方向両端の側壁部
によって遮蔽される電子ビームが、遮蔽されることなく
通過することができる。その結果、ブラウン管の蛍光面
上にランディングするスポットの長手方向の両端が欠け
ることがない。また、このような湾曲スロットは、スロ
ットを形成するシャドウマスクの中央側の長辺も同様に
湾曲しているので、スロットの長手方向両端の裏側開口
部の端面エッジ間が拡大した場合であっても、ブラウン
管の蛍光面上にランディングした電子ビームのスポット
の形状を変形させることがない。さらに、湾曲スロット
の湾曲の程度は、シャドウマスクの中央を通る縦座標軸
から離れるに従って大きくなるように形成されるので、
湾曲スロットへの電子ビームの入射角の変化に対応する
ことができ、ブラウン管の蛍光面全域に渡って、略長方
形の電子ビームのスポットを形成することができる。従
って、本発明のシャドウマスクによれば、略長方形のス
ポットをブラウン管の蛍光面上に一様に形成することが
できるので、所定の位置に電子ビームをランディングさ
せることができ、輝度の低下や発色むらを起こすことが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図6に示すX座標軸とY座標軸が交わるS点の
スロットの正面図(イ)、A1−A1断面図(ロ)およ
びA2−A2断面図(ハ)である。
【図2】図6に示すY座標軸上のP点のスロットの正面
図(イ)、B1−B1断面図(ロ)およびB2−B2断
面図(ハ)である。
【図3】図6に示すX座標軸上のR点のスロットの正面
図(イ)、C1−C1断面図(ロ)、C2−C2断面図
(ハ)およびC3−C3断面図(ニ)である。
【図4】図6に示す対角座標軸上のQ点のスロットの正
面図(イ)、D1−D1断面図(ロ)、D2−D2断面
図(ハ)およびD3−D3断面図(ニ)である。
【図5】シャドウマスクを製造するためのフォトマスク
パターンの一例と、各パターンの位置関係を示してい
る。
【図6】略長方形の複数のスロットを有する従来型のカ
ラーブラウン管用シャドウマスクの全体図である。
【図7】従来型のシャドウマスク各部の表側開口部と裏
側開口部の位置関係を示す概略図である。
【図8】従来型のシャドウマスクのスロットの中心部と
上端部の断面図である。
【図9】従来型のシャドウマスクのスロットと、そのス
ロットを通過して蛍光面上にランディングする電子ビー
ムのスポット形状を示す概略図である。
【図10】変形したスポットがブラウン管の蛍光面上に
ランディングした状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1、11 裏側開口部 2 表側開口部 3、4、5、6 側壁部 15、16、25、26、35、36、45、46 ス
テップ 7、8、37、38 端面エッジ 51 裏側開口パターン 52 表側開口パターン 53 上部パターン 54 下部パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーブラウン管の蛍光面上に一様に略
    長方形のビームスポットを形成する多数のスロットを有
    するシャドウマスクにおいて、 前記シャドウマスクは、その中央を通る縦座標軸付近に
    設けられた略長方形スロットと、前記縦座標軸から離れ
    た外周側に設けられた湾曲スロットとを有し、 前記略長方形スロットは、電子ビームが入射する側にエ
    ッチング加工された略長方形の裏側開口部と、電子ビー
    ムの通過の邪魔にならないように大面積にエッチング加
    工された略長方形の表側開口部と、前記裏側開口部と前
    記表側開口部との間で傾斜した側壁部とからなり、 前記湾曲スロットは、電子ビームが入射する側にエッチ
    ング加工されて長手方向の両端が前記縦座標軸から遠ざ
    かるように湾曲した裏側開口部と、電子ビームの通過の
    邪魔にならないように大面積にエッチング加工された略
    長方形の表側開口部と、前記裏側開口部と前記表側開口
    部との間で傾斜した側壁部とからなり、 前記湾曲スロットの裏側開口部の湾曲の程度が、前記縦
    座標軸から離れるに従って大きくなることを特徴とする
    ブラウン管用シャドウマスク。
  2. 【請求項2】 前記湾曲スロットの側壁部には、当該湾
    曲スロットの中心部から長手方向の両端に向かうにした
    がって、エッチング深さが次第に小さくなる表側開口部
    側のエッチング面と、エッチング深さが次第に大きくな
    る裏側開口部側のエッチング面とが、厚さ方向の中間部
    分において接触したステップが形成され、 前記湾曲スロットの裏側開口部は、当該湾曲スロットの
    中心部から長手方向の両端に向かうにしたがって、対向
    幅が拡大した端面エッジを有することを特徴とする請求
    項1に記載のブラウン管用シャドウマスク。
  3. 【請求項3】 前記湾曲スロットは、当該湾曲スロット
    の中心点と当該湾曲スロットの長手方向両端部の開口幅
    の中心点とを結んだ湾曲度表示線と、当該湾曲スロット
    の中心点を通る縦座標軸とのなす角度が、10度以下で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ブラウン管用シャドウマスク。
JP01652499A 1999-01-26 1999-01-26 ブラウン管用シャドウマスク Expired - Fee Related JP4124387B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01652499A JP4124387B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ブラウン管用シャドウマスク
DE10080383T DE10080383T1 (de) 1999-01-26 2000-01-25 Lochmaske für Braun'sche Röhre
KR1020007010631A KR20010024957A (ko) 1999-01-26 2000-01-25 브라운관용 섀도우 마스크
US09/646,992 US6803710B1 (en) 1999-01-26 2000-01-25 Shadow mask with curved and rectangular slots
PCT/JP2000/000354 WO2000045413A1 (fr) 1999-01-26 2000-01-25 Masque perfore pour crt
CNB008003866A CN1139964C (zh) 1999-01-26 2000-01-25 阴极射线管用荫罩

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01652499A JP4124387B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ブラウン管用シャドウマスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000215823A true JP2000215823A (ja) 2000-08-04
JP4124387B2 JP4124387B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=11918674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01652499A Expired - Fee Related JP4124387B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 ブラウン管用シャドウマスク

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6803710B1 (ja)
JP (1) JP4124387B2 (ja)
KR (1) KR20010024957A (ja)
CN (1) CN1139964C (ja)
DE (1) DE10080383T1 (ja)
WO (1) WO2000045413A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505094B1 (ko) * 2002-05-29 2005-08-03 엘지.필립스 디스플레이 주식회사 새도우 마스크의 슬롯 형상 구조
JP2006114459A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Dainippon Printing Co Ltd シャドウマスク
KR20060109100A (ko) * 2005-04-15 2006-10-19 삼성에스디아이 주식회사 음극선관용 새도우 마스크

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2633303B2 (ja) * 1988-06-21 1997-07-23 松下電子工業株式会社 カラー受像管
EP0715331B1 (en) * 1990-11-22 2001-01-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Negative plate used for manufacture of a shadow mask, and method for manufacturing the negative plate
TW378334B (en) * 1994-10-14 2000-01-01 Thomson Consumer Electronics Method of forming an enhanced resolution shadow mask
JPH09265916A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Nec Kansai Ltd シャドウマスクとその製造方法
JPH10241596A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Nec Kansai Ltd シャドウマスクとその製造方法
JP3353712B2 (ja) * 1998-07-16 2002-12-03 関西日本電気株式会社 カラー陰極線管

Also Published As

Publication number Publication date
JP4124387B2 (ja) 2008-07-23
WO2000045413A1 (fr) 2000-08-03
CN1297572A (zh) 2001-05-30
CN1139964C (zh) 2004-02-25
KR20010024957A (ko) 2001-03-26
US6803710B1 (en) 2004-10-12
DE10080383T1 (de) 2001-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0684626B1 (en) Color cathode ray tube and method of manufacturing shadow mask
JP4124387B2 (ja) ブラウン管用シャドウマスク
US6762545B2 (en) Tension mask for color CRT, method for manufacturing the tension mask, and exposure mask used in the manufacture of the tension mask
US7170220B2 (en) Shadow mask with slots having a front side opening with an inclined from side edge
US20060082279A1 (en) Shadow mask
US7301267B2 (en) Shadow mask having a slot structure that permits electron beams to enter at increased angles
JPH0286027A (ja) シャドウマスク製版用パターン及び製造方法
JP4374689B2 (ja) シャドウマスクのオフセット量の設定方法及び設計システム
KR20020018278A (ko) 칼라 음극선관용 마스크 및 이 마스크의 제조방법과마스크를 제조하기 위한 노광마스크
US20020038994A1 (en) Shadow mask
KR100318387B1 (ko) 플랫 마스크와 이를 이용한 음극선관용 새도우 마스크의 제조 방법
JP2002093338A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
JP2856090B2 (ja) シャドウマスクの製造方法
JP2004071322A (ja) カラー陰極線管およびその製造方法
JPH0487235A (ja) シャドウマスク
JP2002298747A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
JP2002298748A (ja) パターン補正されたシャドウマスク
JP2002063854A (ja) シャドウマスク
JPH04147541A (ja) カラー受像管
JP2002298751A (ja) プレス成形性に優れたブラウン管用シャドウマスク
JP2007087675A (ja) シャドウマスク及び受像管
JPH0935659A (ja) シャドウマスクの製造方法
JPS6254228B2 (ja)
JP2002298750A (ja) ブラウン管用シャドウマスク
KR20010042220A (ko) 브라운관용 섀도마스크

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees