JPH07122729B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JPH07122729B2
JPH07122729B2 JP63146951A JP14695188A JPH07122729B2 JP H07122729 B2 JPH07122729 B2 JP H07122729B2 JP 63146951 A JP63146951 A JP 63146951A JP 14695188 A JP14695188 A JP 14695188A JP H07122729 B2 JPH07122729 B2 JP H07122729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱現像感光材料を用いて画像を形成する複写
装置に関する。
(従来の技術) 従来、カラー原稿を複写するには、例えば電子写真方式
やインクジェット方式等が用いられている。
電子複写方式では、一般にカラー原稿を青、緑、赤の色
分解フィルターを用いて露光し、原稿に対応して帯電さ
れた感光ドラム上に電気的潜像を形成し、次いで該各色
分解潜像ごとに順次イエロー、マゼンタあるいはシアン
などの各色のカラートナーを用いて現像し、各色トナー
ごとに同一記録紙にカラートナー像を整合して重ねて転
写した後に、熱等によって固定したカラー画像を再現し
ている。
一方、インクジェット方式では、カラー原稿が色フィル
ターなどで色分解されて、その色の強度に対応した量が
メモリーに記憶される。その後、メモリーの内容に従っ
て各色のノズルよりインクを吐出し、カラー画像を再現
している。
一方、ハロゲン化銀カラー感光材料を用いて所望のカラ
ー原稿を複写する装置が知られている。例えば、商品名
「チバクロームカラーコピーCC-001」(チバ・ガイギー
社製)として市販されているカラー複写装置では、感光
性ハロゲン化銀とアゾ色素が組合わされたいわゆる銀色
素漂白法(シルバーダイブリーチ(SDB)法)カラー感
光材料を用いてカラー画像を再現する複写装置である。
カラー感光材料を用いる複写装置では、インクジェット
方式の様に、画像情報を記録するためのメモリーを必要
としたり、あるいは電子写真方式のように複数回のトナ
ー像の重ね合わせに起因する色ずれと云った問題を発生
することなく、1回の露光で高画質のカラー画像を再現
できるという利点を有する。
通常複写装置ではカラーポジを原稿としており、多層カ
ラー感光材料としてはカラーポジ原稿からカラーポジ像
が得られる反転カラー感光材料が使用される。
感光性ハロゲン化銀乳剤層より成る多層カラー感光材料
は一般的に、露光後アルカリ性現像処理を経てカラー画
像が形成されるが、反転カラー感光材料の場合には露光
後露光部のハロゲン化銀乳剤層を黒白現像する工程、未
露光部のハロゲン化銀乳剤層を露光する工程、露光を受
けた未露光部のハロゲン化銀乳剤層を発色現像処理を行
なう工程、現像処理によって生成した銀像を取除くため
漂白定着を行なう工程といった具合に複雑な処理工程を
経てカラーポジ像が得られる。又、前記SDB法カラー感
光材料からカラー画像を得る場合にも、通常少なくとも
3工程以上の複雑な処理工程を必要とする。
上記の様に、電子写真方式及びインクジェット方式で
は、カラー原稿を色分解してカラー画像を再現しなけれ
ばならず、従って、少なくとも3回の露光や、画像情報
を記憶するためのメモリーが非常に多く必要となり、電
子写真方式では色ずれなどによる画質の低下、又インク
ジェット方式では複写画像を形成するまでの時間がかか
るという欠点を有していた。又、カラー感光材料を使用
する複写装置においては、露光後の現像処理工程が複雑
であり、処理液管理に熟練を要するばかりでなく装置自
身が大型化し、製造コストも高いものとなった。一方に
おいてOA化の進行によって機器の占める空間は益々大き
くなり、機器の小型化は必須用件となって来ている。
(発明の目的) 本発明の目的は上述の従来の欠点を除去するために成さ
れたものであり、多数回の露光工程並びに複雑な現像処
理工程を必要とすることなく、簡便で小型な装置によ
り、高品質のカラー画像を再現することができる複写装
置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上述の目的を原稿を光電走査して読み取り青、
緑、赤の3色分解信号を得る画像読取手段と、前記読み
取った3色分解信号に所定の画像処理を施す画像処理手
段と、該画像処理手段よりの出力信号により、少なくと
も1層が赤外の波長域に分光感度を有する熱現像カラー
感光材料に、その分光感度のピーク波長に対応する波長
の3色の光源を発光させて露光を行なう露光手段と、露
光された該カラー感光材料を熱現像し、受像材料へ熱転
写する熱現像転写手段とを有する構成によって達成して
いる。
すなわち、前記露光装置によって熱現像カラー感光材料
に3色の露光を行なった後、熱現像転写装置によって1
回の加熱で前記感光材料に形成された潜像を現像し、さ
らに受像材料へ画像を転写する。
次に本発明において使用できる熱現像カラー感光材料
(熱現像感光要素)および受像材料(色素固定要素)に
ついて説明する。
本発明の熱現像感光要素(熱現像カラー感光材料)は、
基本的には支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー
を有するものであり、さらに必要に応じて有機金属塩酸
化剤、色素供与性化合物(後述するように還元剤が兼ね
る場合がある)などを含有させることができる。これら
の成分は同一の層に添加することが多いが、反応可能な
状態であれば別層に分割して添加することもできる。例
えば着色している色素供与性化合物はハロゲン化銀乳剤
の下層に存在させると感度の低下を妨げる。還元剤は熱
現像感光要素に内蔵するのが好ましいが、例えば後述す
る色素固定要素から拡散させるなどの方法で、外部から
供給するようにしてもよい。
イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用いて色度図内
の広範囲の色を得るためには、少なくとも3層のそれぞ
れ異なるスペクトル領域に感光性を持つハロゲン化銀乳
剤層を組み合わせて用いる。例えば青感層、緑感層、赤
感層の3層の組み合わせ、緑感層、赤感層、赤外感光層
の組み合わせ、赤感層、赤外感光層(I)、赤外感光層
(II)の組み合わせなどがある。各感光層は通常型のカ
ラー感光材料で知られている種々の配列順序を採ること
ができる。また、これらの各感光層は必要に応じて2層
以上に分割してもよい。
熱現像感光要素には、保護層、下塗り層、中間層、黄色
フィルター層、アンチハレーション層、バック層などの
種々の補助層を設けることができる。
本発明の熱現像感光要素に使用し得るハロゲン化銀は、
塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩沃
臭化銀のいずれでもよい。
本発明の熱現像感光要素に使用するハロゲン化銀乳剤
は、表面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であっ
てもよい。内部潜像型乳剤は造核剤や光カプラセとを組
合わせて直接反転乳剤として使用される。また、粒子内
部と粒子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル乳
剤であってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多分
散でもよく、単分散乳剤を混合して用いてもよい。粒子
サイズは0.1〜2μ、特に0.2〜1.5μが好ましい。ハロ
ゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面体、高アス
ペクト比の平板状その他のいずれでもよい。
具体的には、米国特許第4,500,626号第50欄、同第4,62
8,021号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下RDと
略記する)17029(1978年)、特開昭62-253159号等に記
載されている。ハロゲン化銀乳剤のいずれもが使用でき
る。
ハロゲン化銀乳剤は未後熟のまま使用してもよいが通常
は化学増感して使用する。通常型感光材料用乳剤で公知
の硫黄増感法、還元増感法、貴金属増感法などを単独ま
たは組合わせて用いることができる。これらの化学増感
を含窒素複素環化合物の存在下で行うこともできる(特
開昭62-253159号)。
本発明の熱現像感光要素において使用される感光性ハロ
ゲン化銀の塗設量は、銀換算1mgないし10mg/m2の範囲で
ある。
本発明の熱現像感光要素に用いられるハロゲン化銀は、
メチン色素類その他によって分光増感されてもよい。用
いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素が包含される。
具体的には、米国特許第4,617,257号、特開昭59-180550
号,同60-140335号、RD17029(1978年)12〜13頁等に記
載の増感色素が挙げられる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特に、強
色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色
素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であっ
て、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでもよい(例
えば米国特許第3,615,641号、特願昭61-226294号等に記
載のもの)。
これらの増感色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時
もしくはその前後でもよいし、米国特許第4,183,756
号、同4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形成
前後でもよい。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当た
り10-8ないし10-2モル程度である。
本発明の熱現像感光要素においては、感光性ハロゲン化
銀と共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもで
きる。このような有機金属塩の中、有機銀塩は、特に、
好ましく用いられる。
上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに使用し得る有機化
合物としては、米国特許第4,500,626号第52〜53欄等に
記載のベンゾトリアゾール類、脂肪酸その他の化合物が
ある。また特開昭60-113235号記載のフェニルプロピオ
ール酸銀などのアルキニル基を有するカルボン酸の銀塩
や、特開昭61-249044号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は2種以上を併用してもよい。
以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、
0.01ないし10モル、好ましくは0.01ないし1モルを併用
することができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗
布量合計は銀換算で50mgないし10g/m2が適当である。
本発明の熱現像感光要素においては種々のカブリ防止剤
または写真安定剤を使用することができる。その例とし
ては、RD17643(1978年)24〜25頁に記載のアゾール類
やアザインデン類、特開昭59-168442号記載の窒素を含
むカルボン酸類およびリン酸類、あるいは特開昭59-111
636号記載のメルカプト化合物およびその金属塩、特開
昭61-7957号に記載されているアセチレン化合物類など
が用いられる。
本発明の熱現像感光要素に用いる還元剤としては、熱現
像感光材料の分野で知られているものを用いることがで
きる。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物
も含まれる(この場合、その他の還元剤を併用すること
もできる)。また、それ自身は還元性を持たないが現像
過程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元
剤プレカーサーも用いることができる。
本発明の熱現像感光要素に用いられる還元剤の例として
は、米国特許第4,500,626号の第49〜50欄、同第4,483,9
14号の第30〜31欄、同第4,330,617号、同第4,590,152
号、特開昭60-140335号の第(17)〜(18)頁、同57-40
245号、同56-138736号、同59-178458号、同59-53831
号、同59-182449号、同59-182450号、同60-119555号、
同60-128436号から同60-128439号まで、同60-198540
号、同60-181742号、同61-259253号、同62-244044号、
同62-131253号から同62-131256号まで、欧州特許第220,
746A2号の第78〜96頁等に記載の還元剤や還元剤プレカ
ーサーがある。
米国特許第3,039,869号に開示されているもののような
種々の還元剤の組合せも用いることができる。
耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐拡散性還元剤
と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移動を促進する
ために、必要に応じて電子伝達剤および/または電子伝
達剤プレカーサーを組合せて用いることができる。
電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前記した還元剤
またはそのプレカーサーの中から選ぶことができる。電
子伝達剤またはそのプレカーサーはその移動性が耐拡散
性の還元剤(電子供与体)より大きいことが望ましい。
特に有用な電子伝達剤は1フェニル−3−ピラゾリドン
類またはアミノフェノール類である。
電子伝達剤と組合せて用いる耐拡散性の還元剤(電子供
与体)としては、前記した還元剤の中で感光要素の層中
で実質的に移動しないものであればよく、好ましくはハ
イドロキノン類、スルホンアミドフェノール類、スルホ
ンアミドナフトール類、特開昭53-110827号に電子供与
体として記載されている化合物および後述する耐拡散性
で還元性を有する色素供与性化合物等が挙げられる。
本発明の熱現像感光要素に於いては還元剤の添加量は銀
1モルに対して0.01〜20モル、特に好ましくは0.1〜10
モルである。
本発明の熱現像感光要素においては、画像形成物質とし
て銀を用いることができる。また高温状態下で銀イオン
が銀に還元される際、この反応に対応して、あるいは逆
対応して可動性色素を生成するか、あるいは放出する化
合物、すなわち色素供与性化合物を含有することもでき
る。
本発明の熱現像感光要素に使用しうる色素供与性化合物
の例としてはまず、酸化カップリング反応によって色素
を形成する化合物(カプラー)を挙げることができる。
このカプラーは4当量カプラーでも、2当量カプラーで
もよい。また、耐拡散性基を脱離基に持ち、酸化カップ
リング反応により拡散性色素を形成する2当量カプラー
でもよい。また、耐拡散性基を脱離基に持ち、酸化カッ
プリング反応により拡散性色素を形成する2当量カプラ
ーも好ましい。この耐拡散性基は、ポリマー鎖をなして
いてもよい。カラー現像薬およびカプラーの具体例はジ
ェームズ著「ザ セオリー オブ ザフォトグラフィッ
ク プロセス」第4版(T.H.James“The Theory of the
Photographic Process")291〜334頁および354〜361
頁、特開昭58-123533号、同58-149046号、同58-149047
号、同59-111148号、同59-124399号、同59-174835号、
同59-231539号、同59-231540号、同60-2950号、同60-29
51号、同60-14242号、同60-23474号、同60-66249号等に
詳しく記載されている。
また、別の色素供与性化合物の例として、画像状に拡散
性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合物を挙げるこ
とができる。この型の化合物は次の一般式〔LI〕で表わ
すことができる。
(Dey−Y)n−Z 〔LI〕 Deyは色素基、一般的に短波化された色素基または色素
前駆体基を表わし、Yは単なる結合または連結基を表わ
し、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応または
逆対応して(Dey−Y)n−Zで表わされる化合物の拡散
性に差を生じさせるか、またはDeyを放出し、放出され
たDeyと(Dey−Y)n−Zとの間に拡散性において差を
生じさせるような性質を有する基を表し、nは1または
2を表わし、nが2の時、2つのDey−Yは同一でも異
なっていてもよい。
一般式〔LI〕で表わされる色素供与性化合物の具体例と
しては下記の〜の化合物を挙げることができる。な
お、下記の〜のハロゲン化銀の現像に逆対応して拡
散性の色素像(ポジ色素像)を形成するものであり、
とはハロゲン化銀の現像に対応して拡散性の色素像
(ネガ色素像)を形成するものである。
米国特許第3,134,764号、同第3,362,819号、同第3,
597,200号、同第3,544,545号、同第3,482,972号等に記
載されている。ハイドロキノン系現像薬と色素成分を連
結した色素現像薬。この色素現像薬はアルカリ性の環境
下で拡散性であるが、ハロゲン化銀と反応すると非拡散
性になるものである。
米国特許第4,503,137号等に記載されている通り、
アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロゲン
化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物も使
用できる。その例としては、米国特許第3,980,479号等
に記載された分子内求核置換反応により拡散性色素を放
出する化合物、米国特許第4,199,354号等に記載された
イソオキサゾロン環の分子内巻き換え反応により拡散性
色素を放出する化合物が挙げられる。
米国特許第4,559,290号、欧州特許第220,746A2号、
公開技報87-6199等に記されている通り、現像によって
酸化されずに残った還元剤と反応して拡散性色素を放出
する非拡散性の化合物も使用できる。
その例としては、米国特許第4,139,389号、同第4,139,3
79号、特開昭59-185333号、同57-84453号等に記載され
ている還元された後に分子内の求核置換反応により拡散
性の色素を放出する化合物、米国特許第4,232,107号、
特開昭59-101649号、同61-88257号、RD24025(1984年)
等に記載された還元された後に分子内の電子移動反応に
より拡散性の色素を放出する化合物、西独特許第3,008,
588A号、特開昭56-142530号、米国特許第4,343,893号、
同第4,619,884号等に記載されている還元後に一重結合
が開裂して拡散性の色素を放出する化合物、米国特許出
し4,450,223号等に記載されている電子受容後に拡散性
色素を放出するニトロ化合物、米国特許第4,609,610号
等に記載されている電子受容後に拡散性色素を放出する
化合物などが挙げられる。
また、より好ましいものとして、欧州特許第220,764A2
号、公開技報87-6199、特願昭62-34953号、同62-34954
号等に記された一分子内にN−X結合(Xは酸素、硫黄
または窒素原子を表す)と電子吸引性基を有する化合
物、特願昭61-106885号に記された一分子内にSO2−X
(Xは上記と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特
願昭62-106895号に記された一分子内にPO−X結合(X
は上記と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特願昭
62-106887号に記された一分子内にC−X′結合(X′
はXと同義かまたは−SO2−を表す)と電子吸引性基を
有する化合物が挙げられる。
この中でも特に一分子内にN−X結合と電子吸引性基を
有する化合物が好ましい。その具体例は欧州特許第220,
764A2に記載された化合物(1)〜(3)、(7)〜(1
0)、(12)、(13)、(15)、(23)〜(26)、(3
1)、(32)、(35)、(36)、(40)、(41)、(4
4)、(53)〜(59)、(64)、(70)、公開技報87-61
99の化合物(11)〜(23)などである。
拡散性色素を脱離基に持つカプラーであって還元剤
の酸化体との反応により拡散性色素を放出する化合物
(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第1,330,524
号、特公昭48-39,165号、米国特許3,443,940号、同第4,
474,867号、同第4,483,914号等に記載されたものがあ
る。
ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であ
り、相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物
(DRR化合物)。この化合物の他の還元剤を用いなくて
もよいので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染とい
う問題がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同第4,053,312号、同第4,055,428号、同第4,3
36,322号、特開昭59-65839号、同59-69839号、同53-381
9号、同51-104,343号、RD17465号、米国特許第3,725,06
2号、同第3,728,113号、同第3,443,939号、特開昭58-11
6,537号、同57-179840号、米国特許第4,500,626号等に
記載されている。DRR化合物の具体例としては前述の米
国特許第4,500,626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物
を挙げることができるが、なかでも前記米国特許に記載
の化合物(1)〜(3)、(10)〜(13)、(16)〜
(19)、(28)〜(30)、(33)〜(35)、(38)〜
(40)、(42)〜(64)が好ましい。また米国特許第4,
639,408号第37〜39欄に記載の化合物も有用である。
その他、上記に述べたカプラーや一般式〔LI〕以外の色
素供与性化合物として、有機銀塩と色素を結合した色素
銀化合物(リサーチ・ディスクロージャー誌1978年5月
号、54〜58頁等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるア
ゾ色素(米国特許第4,235,957号、リサーチ・ディスク
ロージャー誌、1976年4月号、30〜32頁等)、ロイコ色
素(米国特許第3,985,565号、同4,022,617号等)なども
使用できる。
色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの疎水性添加剤
は米国特許第2,322,027号記載の方法などの公知の方法
により感光要素の層中に導入することができる。この場
合には、特開昭59-83145号、同59-178451号、同59-1784
52号、同59-178453号、同59-178454号、同59-178455
号、同59-178457号などに記載のような高沸点有機溶媒
を、必要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と
併用して、用いることができる。
高沸点有機溶媒の量は用いられる色素供与性化合物1gに
対して10g以下、好ましくは5g以下である。また、バイ
ンダー1gに対して1cc以下、更には0.5cc以下、特に0.3c
c以下が適当である。
特公昭51-39853号、特開昭51-59943号に記載されている
重合物による分散法も使用できる。
水に実質的に不溶な化合物の場合には、前記方法以外に
バインダー中に微粒子にして分散含有させることができ
る。
疎水性化合物を親水性コロイドに分散する際には、種々
の界面活性剤を用いることができる。例えば特開昭59-1
57636号の第(37)〜(38)頁に界面活性剤として挙げ
たものを使うことができる。
本発明の熱現像感光要素には現像の活性化と同時に画像
の安定化を図る化合物を用いることができる。好ましく
用いられる具体的化合物については米国特許第4,500,62
6号の第51〜52欄に記載されている。
本発明の熱現像カラー感光材料の様な色素の拡散転写に
より画像を形成するシステムにおいては感光要素と共に
色素固定要素(受像材料)が用いられる。色素固定要素
は感光要素とは別々の支持体上に別個に塗設される形態
であって、感光要素と同一の支持体上に塗設される形態
であってもよい。感光要素と色素固定要素相互の関係、
支持体との関係、白色反射層との関係は米国特許第4,50
0,626号の第57欄に記載の関係が本願にも適用できる。
本発明の色素固定要素は媒染剤とバインダーを含む層を
少なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知のもの
を用いることができ、その具体例としては米国特許第4,
500,626号第58〜59欄や特開昭61-88256号第(32)〜(4
1)頁に記載の媒染剤、特開昭62-244043号、同62-24403
6号等に記載のものを挙げることができる。また、米国
特許第4,463,079号に記載されているような色素受容性
の高分子化合物を用いてもよい。
色素固定要素には必要に応じて保護層、剥離層、カール
防止層などの補助層を設けることができる。特に保護層
を設けるのは有用である。
感光要素や色素固定要素の構成層のバインダーには親水
性のものが好ましく用いられる。その例としては特開昭
62-253159号の(26)頁〜(28)頁に記載されたものが
挙げられる。具体的には,透明か半透明の親水性バイン
ダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体等の
タンパク質またはセルロース誘導体、デンプン、アラビ
アゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のような天
然化合物と、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、アクリルアミド重合体、その他の合成高分子化合
物が挙げられる。また、特開昭62-245260号等に記載の
高吸水性ポリマー、すなわち、−COOMまたは−SO3
(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有するビニルモ
ノマーの単独重合体またはこのビニルモノマー同士もし
くは他のビニルモノマーとの共重合体(例えばメタクリ
ル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学
(株)製のスミカゲルL−5H)も使用される。これらの
バインダーは2種以上組み合わせて用いることもでき
る。
微量の水を供給して熱現像を行うシステムを採用する場
合、上記の高吸水性ポリマーを用いることにより、水の
吸収を迅速に行うことが可能となる。また、高吸水性ポ
リマーを色素固定層やその保護層に使用すると、転写後
に色素が色素固定要素から他のものに再転写するのを防
止することができる。
本発明の色素固定要素において、バインダーの塗布量は
1m2当たり20g以下が好ましく、特に10g以下、更には7g
以下にするのが適当である。
感光要素や色素固定要素の構成層に用いる硬膜剤として
は、米国特許第4,678,739号第1欄、特開昭59-116655
号、同62-245261号、同61-18942号等に記載の硬膜剤が
挙げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホ
ルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ
系硬膜剤 ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビ
ニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロ
ール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分
子硬膜剤(特開昭62-234157号などに記載の化合物)が
挙げられる。
本発明の感光要素及び/又は色素固定要素には画像形成
促進剤を用いることができる。画像形成促進剤には銀塩
酸化剤と還元剤との酸化還元反応の促進、色素供与性物
質からの色素の生成または色素の分解あるいは拡散性色
素の放出等の反応の促進および、感光材料層から色素固
定層への色素の移動の促進等の機能があり、物理化学的
な機能からは塩基または塩基プレカーサー、求核性化合
物、高沸点有機溶媒(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、
銀または銀イオンと相互作用を持つ化合物等に分類され
る。ただし、これらの物質群は一般に複合機能を有して
おり、上記の促進効果のいくつかを合せ持つのが常であ
る。これらの詳細については米国特許4,678,739号第38
〜40欄に記載されている。
塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭酸する有機酸
と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位または
ベックマン転位によりアミン類を放出する化合物などが
ある。その具体例は米国特許4,511,493号、特開昭62-65
038号等に記載されている。
少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を同時に行うシ
ステムにおいては、塩基及び/又は塩基プレカーサーは
色素固定要素に含有させるのが感光要素の保存性を高め
る意味で好ましい。
上記の他に、欧州特許公開210,660号に記載されている
難溶性金属化合物およびこの難溶性金属化合物を構成す
る金属イオンと錯形成反応しうる化合物(錯形成化合物
という)の組合せや、特開昭61-232451号に記載されて
いる電解により塩基を発生する化合物なども塩基プレカ
ーサーとして使用できる。特に前者の方法は効果的であ
る。この難溶性金属化合物と錯形成化合物は、感光要素
と色素固定要素に別々に添加するのが有利である。
本発明の感光要素及び/又は色素固定要素には、現像時
の処理温度および処理時間の変動に対し、常に一定の画
像を得る目的で種々の現像停止剤を用いることができ
る。
ここでいう現像停止剤とは、適正現像後、速やかに塩基
を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃度を下げ現像
を停止する化合物または銀および銀塩と相互作用して現
像を抑制する化合物である。具体的には、加熱により酸
を放出する酸プレカーサー、加熱により共存する塩基と
置換反応を起す親電子化合物、または含窒素ヘテロ環化
合物、メルカプト化合物およびその前駆体等が挙げられ
る。更に詳しくは特開昭62-253159号(31)〜(32)頁
に記載されている。
感光要素または色素固定要素の構成層(バック層を含
む)には、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のヒ
ビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良の目的で種
々のポリマーラテックスを含有させることができる。具
体的には、特開昭62-245258号、同61-136648号、同62-1
10066号等に記載のポリマーラテックスのいずれにも使
用できる。特に、ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリ
マーラテックスを媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを
防止することができ、またガラス転移点が高いポリマー
ラテックスをバック層に用いるとカール防止効果が得ら
れる。
感光要素および色素固定要素の構成層には、可塑剤、ス
ベリ剤、あるいは感光要素と色素固定要素の剥離性改良
剤として高沸点有機溶媒を用いることができる。具体的
には特開昭62-253159号の(25)頁、同62-245253号など
に記載されたものがある。
更に、上記の目的のために、各種のシリコーンオイル
(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシロキサンに
各種の有機基を導入した変性シリコーンオイルまでの総
てのシリコーンオイル)を使用できる。その例として
は、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコーンオイ
ル」技術資料P6-18Bに記載の各種変性シリコーンオイ
ル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品名X-22-371
0)などが有効である。
また特開昭62-215953号、特願昭62-23687号に記載のシ
リコーンオイルも有効である。
感光要素や色素固定要素には退色防止剤を用いてもよ
い。退色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸
収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クラマ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61-159644号記載の化合物も有効である。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物
(米国特許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系
化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベンゾフェノ
ン系化合物(特開昭46-2784号など)、その他特開昭54-
48535号、同62-136641号、同61-88256号等に記載の化合
物がある。また、特開昭62-260152号記載の紫外線吸収
性ポリマーも有効である。
金属錯体としては、米国特許第4,241,155号、同第4,24
5,018号第3〜36欄、同第4,254,195号第3〜8欄、特開
昭62-174741号、同61-88256号(27)〜(29)頁、特願
昭62-234103号、同62-31096号、特願昭62-230596号等に
記載されている化合物がある。
有用な退色防止剤の例は特開昭62-215272号(125)〜
(137)頁に記載されている。
色素固定要素に転写された色素の退色を防止するための
退色防止剤は予め色素固定要素に含有させておいてもよ
いし、感光要素などの外部から色素固定要素に供給する
ようにしてもよい。
上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同
士を組み合わせて使用してもよい。
感光要素や色素固定要素には蛍光増白剤を用いてもよ
い。特に色素固定要素に蛍光増白剤を内蔵させるか、感
光要素などの外部から供給させるのが好ましい。その例
としては、K.Veenkataraman編「The Chemistry of Synt
hetic Dyes」第V巻第8章、特開昭61-143752号などに
記載されている化合物を挙げることができる。より具体
的には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフ
ェニル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタ
ルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリ
ル系化合物などが挙げられる。
蛍光増白剤は退色防止剤と組み合わせて用いることがで
きる。
感光要素や色素固定要素の構成層には、スベリ性改良、
帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を
含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代表例として
は、特公昭57-9053号第8〜17欄、特開昭61-20944号、
同62-135826号等に記載されているフッ素系界面活性
剤、またはフッ素油などのオイル状フッ素系化合物もし
くは四フッ化エチレン樹脂などの固体状フッ素化合物樹
脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられる。
感光要素や色素固定要素の構成層には、塗布助剤、剥離
性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で
種々の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤
の具体例は特開昭62-173463号、同62-183457号等に記載
されている。
感光要素や色素固定要素にはマット剤を用いることがで
きる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフィン
またはポリメタクリレートなどの特開昭61-88256号(2
9)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアミン樹脂ビー
ズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビーズなどの
特願昭62-110064号、同62-110065号記載の化合物があ
る。
その他、感光要素および色素固定要素の構成層には、熱
溶剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を含
ませてもよい。これらの添加剤の具体例は特開昭61-882
56号第(26)〜(32)頁に記載されている。
本発明の感光要素や色素固定要素の支持体としては、処
理温度に耐えることのできるものが用いられる。一般的
には、紙、合成高分子(フィルム)が挙げられる。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリカービネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、
ポリイミド、セルロース類(例えばトリアセチルセルロ
ース)またはこれらのフィルム中へ酸化チタンなどの顔
料を含有させたもの、更にポリプロピレンなどから作ら
れるフィルム法合成紙、ポリエチレン等の合成樹脂パル
プと天然パルプとから作られる混抄紙、ヤンキー紙、バ
ライタ紙、コーティッドペーパー(特にキャストコート
紙)、金属、布類、ガラス類等が用いられる。
これらは、単独で用いることもできるし、ポリエチレン
等の合成高分子で片面または両面をラミネートされた支
持体として用いることもできる。
この他に、特開昭62-253159号(29)〜(31)頁に記載
の支持体を用いることができる。
これらの支持体の表面に親水性バインダーとアルミナゾ
ルや酸化スズのような半導性金属酸化物、カーボンブラ
ックその他の帯電防止剤を塗布してもよい。
感光要素に画像を露光し記録する方法としては、例えば
カメラなどを用いて風景や人物などを直接撮影する方
法、プリンターや引伸機などを用いてリバーサルフィル
ムやネガフィルムを通して露光する方法、複写機の露光
装置などを用いて、原画をスリットなどを通して走査露
光する方法、画像情報を電気信号を経由して発行ダイオ
ード、各種レーザーなどを発光させ露光する方法、画像
情報をCRT、液晶ディスプレイ、エレクトロミネッセン
スディスプレイ、プラズマディスプレイなどの画像表示
装置に出力し、直接または光学系を介して露光する方法
などがある。
感光要素へ画像を記録する光源としては、上記のよう
に、自然光、タングステンランプ、発光ダイオード、レ
ーザー光源、CRT光源などの米国特許第4,500,626号第56
欄記載の光源を用いることができる。
また、前記の画像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカ
メラ等から得られる画像信号、日本テレビジョン信号規
格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナー
など多数の画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代
表されるコンピューターを用いて作成された画像信号を
利用できる。
熱現像工程での加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可
能であるが、特に約80℃〜約180℃が有用である。色素
の拡散転写工程は熱現像と同時に行ってもよいし、熱現
像工程終了後に行ってもよい。後者の場合、転写工程で
の加熱温度は、熱現像工程における温度から室温の範囲
で転写可能であるが、特に50℃以上で熱現像工程におけ
る温度よりも約10℃低い温度までがより好ましい。
色素の移動は熱のみによっても生じるが、色素移動を促
進するために溶媒を用いてもよい。
また、特開昭59-218443号、同61-238056号等に詳述され
るように、少量の溶媒(特に水)の存在下で加熱して現
像と転写を同時または連続して行う方法も有用である。
この方式においては、加熱温度は50℃以上で溶媒の沸点
以下が好ましい、例えば溶媒が水の場合は50℃以上100
℃以下が望ましい。
現像の促進および/または拡散性色素の色素固定層への
移動のために用いる溶媒の例としては、水または無機の
アルカリ金属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(こ
れらの塩基としては画像形成促進剤の項で記載したもの
が用いられる)を挙げることができる。また、低沸点溶
媒、または低沸点溶媒と水もしくは塩基性の水溶液との
混合溶液なども使用することができる。また界面活性
剤、カブリ防止剤、難溶性金属塩と錯形成化合物等を溶
媒中に含ませてもよい。
これらの溶媒は、色素固定要素、感光要素またはその両
者に付与する方法で用いることができる。その使用量は
全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の重量以下(特
に全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の重量から全
塗布量の重量を差引いた量以下)という少量でよい。
感光層または色素固定層に溶媒を付与する方法として
は、例えば、特開昭61-147244号(26)頁に記載の方法
がある。また、溶剤をマイクロカプセルに閉じ込めるな
どの形で予め感光要素もしくは色素固定要素またはその
両者に内蔵させて用いることもできる。
また色素移動を促進するために、常温では固体であり高
温では溶解する親水性熱溶剤を感光要素または色素固定
要素に内蔵させる方式も採用できる。親水性熱溶媒は感
光要素、色素固定要素のいずれに内蔵させてもよく、両
方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層も乳剤層、中
間層、保護層、色素固定層いずれでもよいが、色素固定
層および/またはその隣接層に内蔵させることが好まし
い。
親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピリジン類、アミ
ド類、スルホンアミド類、イミド類、アルニール類、オ
キシム類その他の複素環類がある。
また、色素移動を促進するために、高沸点有機溶剤を感
光要素及び/又は色素固定要素に含有させておいてもよ
い。
現像および/または転写工程における加熱方法として
は、加熱されたブロックやプレートに接触させたり、熱
板、ホットプレッサー、熱ローラー、ハロゲンランプヒ
ーター、赤外および遠赤外ランプヒーターなどに接触さ
せたり、高温の雰囲気中を通過させるなどがある。ま
た、感光要素または色素固定要素に抵抗発熱体を設け、
これに通電して加熱してもよい。発熱体層としては特開
昭61-145544号等に記載のものが利用できる。
感光要素と色素固定要素とを重ね合わせ、密着させる時
の圧力条件や圧力を加える方法は特開昭61-147244号(2
7)頁に記載の方法が適用できる。
本発明の熱現像カラー感光材料の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59-75247
号、同59-177547号、同59-181353号、同60-18951号、実
開昭62-25944号等に記載されている装置などが好ましく
使用される。
本発明において、熱現像カラー感光材料に3色の露光を
行なう3色の光源としては、次のようなものを用いるこ
とができる。
即ち、上述の熱現像カラー感光材料の分光感度は、一般
的に、青色、緑色、赤色、又は、緑色、赤色、赤外、あ
るいは、赤色、赤外、遠赤外の領域に存在するものであ
るから、それぞれの3つの分光感度のピーク波長に対応
させて半導体レーザ、発光ダイオード、あるいは半導体
レーザと第2高調波発生素子との組合せの中から適宜選
択することができる。また、上述の熱現像カラー感光材
料は、使用する増感色素を選ぶことにより分光感度のピ
ーク波長をシストさせることが可能であるので、使用し
たい光源に分光感度が対応するように感光材料を調整す
ることも可能である。
本発明において用いることのできる半導体レーザの具体
例としては、発光材料として、In1-xaxP(〜700n
m)、GaAs1-xx(610〜900nm)、Ga1-xAlxAS(690〜90
0nm)、InGaAsP(1100〜1670nm)、AlGaAsSb(1250〜14
00nm)等の材料を用いた半導体レーザが挙げられる。本
発明におけるカラー感光材料への光の照射は、上記半導
体レーザによるものの他に、Nd:YAG結晶をGaAsx(1-x)
発光ダイオードにより励起するYAGレーザ(1064nm)で
あっても良い。
また、本発明において、第2高調波発生素子(SHG素
子)とは、非線形光学効果を応用してレーザ光の波長を
2分の1に変換するものであり、例えば、非線形光学結
晶としてCDAおよびKDPを用いたものが挙げられる
(レーザーハンドブック、レーザー学会編、昭和57年12
月15日発行、頁122〜頁139参照)。また、LiNbO3結晶内
にLi+をH+でイオン交換した光導波路を形成したLiNbO3
光導波路素子を用いることができる(NIKKEI ELECTRONI
CS 1986.7.14.(no.399)第89〜90頁。
また、本発明において用いることのできる発光ダイオー
ドとしては、GaP緑色発光ダイオード、Ga赤色発光ダイ
オード、GaAs赤外波光ダイオード等が挙げられる。
(実施態様) 以下、本発明の実施態様を図に基づいて説明する。第1
実施例の複写装置は、第1図にその断面図を示すよう
に、ハウジング1の上面に原稿支持ガラス板2を有し、
ガラス板2の上面に原稿5が下向きに載置される。
原稿ガラス板2の揺動位置の下方には、画像読取装置20
0と、画像処装置250と、露光装置300とが備えられ、熱
現像感光材料S(以下、感光材料という)に像様露光し
て潜像を形成する。
ハウジング1の側部には、感光材料Sを巻付けた感材ロ
ール12を収容した感材カートリッジ14が取りはずし自在
に取付けられている。感材カートリッジ14の感光材料S
の出口16にはマガジン接続暗箱20に収納された1対の感
材くり出しロール22,22が配置され、これにより感材ロ
ール12に巻かれていた感光材料Sが所定時に一定長さだ
けくり出される。感材くり出しロール22,22は、感光材
料Sの先端部が進んで来たとき、想像線で示すように互
に離れる方向に移動して感光材料Sの進行を容易にす
る。マガジン接続暗箱20の前方(以下、前方とは感光材
料等の進行方向に関する下流を示すものとする)には感
光材料Sを切断するためのカッターユニット23、複数の
送りローラ24、さらに複数のガイド板25が配置されてい
る。
送りローラ対24及びガイド板25によって形成される感光
材料Sの搬送路には、感光材料Sが露光装置300による
露光位置を通過するようにするための2組のニップロー
ル対26,28が配置され、ニップロール対28の前方にはさ
らに送りロール対24及びガイド25が配置される。
ニップロール対28のさらに前方には露光された感光材料
Sを反転する反転装置40が配置される。反転装置40は、
4つのベルト支持ロール46,47,48,49によって支持さ
れ、送りロール33により約180°の円弧を形成するよう
に巻付けられた無端ベルト50と、支持ロール46,49に圧
接されたニップロール45,51とを有する。
反転装置40は、さらに、ニップロール対28から送られた
感光材料Sをニップロール45に案内するガイド板54を有
し、ニップロール51の前方には感光先端検出センサ34が
設けられる。
感材先端検出センサ34の前方には、水塗布部52が配置さ
れる。水塗布部52ではタンク53内の水が感光材料Sへと
塗布され、水が塗布された感光材料Sはガイド板55に案
内されて感材受像紙重ね合せ装置64の圧接ロール101,10
2の当接部へ送られる。
一方、反転装置40の下方には受像紙供給装置56が配置さ
れる。受像紙供給装置56は、ハウジング1から突出し
て、取り外し自在に取り付けられた受像紙供給カセット
57と、カセット57内の受像紙Cをくり出すための受像紙
くり出しロール58と、くり出しロール58によりくり出さ
れた受像紙Cをガイド板61に沿って圧接ロール102とニ
ップロール103の当接部へ案内する送りロール59,60,62,
63とからなる。
ここで、前記水塗布部52は受像紙供給装置56の前方に位
置されて、受像紙側に水を塗布してもよく、また水の塗
布を必要としない感光材料の場合には、該水塗布部52は
省略することができる。
圧接ロール101,102からなる感材受像紙重ね合せ装置64
は、後述の熱現像転写装置100の第1加熱ローラ66が代
用することもできる。
感材受像紙重ね合せ装置64の前方には、熱現像転写装置
100が配置されている。該熱現像転写装置100には一対の
第1加熱ローラ66及び一対の第2加熱ローラ67及び一対
の第3加熱ローラ68が所定距離おいて配置されている。
第1加熱ローラ66と第2加熱ローラ67との間及び第2加
熱ローラ67と第3加熱ローラ68との間にはそれぞれ熱現
像感光材料Sと受像紙Cのパスラインを挾んで加熱ガイ
ド板78,80が配置されている。そして各加熱ガイド板78,
80にはヒータが備えられている。第1加熱ローラ66、第
2加熱ローラ67、第3加熱ローラ68はいずれも駆動装置
であるモータ(図示せず)により同期して回転駆動され
るようになっている。
この第1加熱ローラ66、第2加熱ローラ67、第3加熱ロ
ーラ68のはゴム製であり、導電性材料からなる駆動軸を
それぞれ備えている。この第1加熱ローラ66、第2加熱
ローラ67、第3加熱ローラ68の外周には、各加熱ローラ
の軸方向に沿ってヒータ72,74,76が各々配置されてい
る。
各ヒータ72,74,76は各加熱ローラ66,67,68の軸方向に沿
って複数個の図示しない加熱素子が設けられており、各
加熱ローラ66,67,68を複数箇所で加熱できるようになっ
ている。
これらのヒータ72、74,76は図示しない制御装置を介し
て図示しない電源に接続されている。
熱現像転写装置100の前方にはガイド板82を経て感材受
像紙剥離装置84が設けられる。感材受像紙剥離装置84
は、第1送りロール85と、第2送りロール86と、第1送
りロール85上の両外端部分において感光材料Sのみに圧
接するように案内ロール87,88に掛けまわされた剥離ベ
ルト89とからなる。
剥離装置84の情報の側部には感材廃棄部93が設けられ、
下方の側部には受像紙取り出し部97が設けられる。感材
廃棄部93はガイド部材90と、一対の送りロール91,92
と、廃棄ボックス94とからなり、剥離装置84から送られ
ガイド部材90により案内された感光材料Sを送りロール
91,92によって廃棄ボックス94に投入する。受像紙取り
出し部97は一対の送りロール95,96と、受像紙Cを受入
れる取り出しトレイ98がハウジング1から突出して取付
けられる。
第2図は画像読取装置200から画像処理装置250を通り、
露光装置300までの露光経路を表わす概略図である。画
像読取装置200は、ガラス板2の全面の下方を一体で走
査する照明ランプ208、ミラー210と、照明ランプ208の1
/2の速度で同方向に移動して照明ランプ208の光を該方
向に反射するミラー212,214と、ミラー214からの光を3
色に時分割する、第3図に示すように光軸に対して垂直
平面上で3色領域に分割された液晶フィルタ・ユニット
216と、結像レンズ218と、光電変換を行なうCCDセンサ2
20とで構成されている。そして、前記フィルタ・ユニッ
ト216を図示しない駆動装置によって高速で定回転させ
ることにより、ミラー214からの光は3色の時分割を繰
り返され、各色の光は順次CCDセンサ220へ照射される。
CCDセンサ220のスキャンとフィルタ・ユニット216の回
転を同期させて、該スキャン1回分に、ある1色の光が
CCDセンサ220に照射されるようにすることで、第4図に
示す様に、R.G.Bの3色の信号を順次読出すことができ
る。
次に画像処理装置250では、アナログ/デジタル変換回
路222によってCCDセンサ220からの読出信号をデジタル
信号に変換する。続いて、結像レンズ218やCCDセンサ22
0によって発生する空間周波数応答の劣化を輪郭強調回
路224によって補正し、色補正演算回路226によって各画
素の露光量を決定し、露光制御回路228によって各色の
露光量を制御する。そして、3色を1組として露光装置
300から発光させ、光軸に沿って感光材料Sに露光が行
われる。
露光装置300において、赤光は、波長1300nmのレーザ光
を射出する半導体レーザ251と、このレーザ光の波長を1
/2に変換する第2高調波発生素子(以下、SHG素子とい
う)255によって形成される。半導体レーザ251は、例え
ば日本電気(株)社製NDL5004である。SHG素子255は、L
iNbO3は光導波路型素子であり、入射したレーザ光の波
長を1/2にして波長が650nmの赤色光束を射出する。SHG
素子255から射出された波長650nmのレーザ光はコリメー
タレンズ258を通って整形され、全反射ミラー261によっ
てポリゴンミラー270に向けて反射される。
緑光は、GaSsxP(1-x)半導体レーザ252に励起されてNb:Y
AG結晶254が射出した波長1064nmのレーザ光を、SHG素子
256によって波長を1/2に変換して形成される。Nd:YAG結
晶254から射出されたレーザ光は、SHG素子256によって5
32nmの波長に変換され、コリメータレンズ259を通って
整形され、赤光を通過させ緑光を反射するダイクロック
ミラー262によってポリゴンミラー270に向けて反射され
る。
青光は、波長850nmのレーザ光を射出する半導体レーザ2
53と、このレーザ光1/2に変換するSHG素子257によって
形成される。半導体レーザ253は、例えば日本電気
(株)社製NDL3108である。SHG素子257が射出した波長4
25nmのレーザ光は、コリメータレンズ260を通って整形
され、赤光及び緑光を通過させ青光を反射するダイクロ
ックミラー263によってポリゴンミラー270に向けて反射
される。
上述の赤光、緑光、青光は同一の光路264を経てポリゴ
ンミラー270によって反射され、fθレンズ280を通って
さらにミラー290に反射されて感光材料Sに達する。そ
してポリゴンミラー270が軸271を中心に回転することに
より、画像光は感光材料5を走査露光する。そして、感
光感圧性のカラー感光材料Sがレーザ光の走査方向と直
交する方向に移動することで画像が形成される。
露光装置300は、上記レーザ光のみによらず、3色の液
晶シャッタアレイや3本の線状プラズマアレイ、発光ダ
イオードなどを使用してもよい。
この画像記録装置は以下のように作動する。すなわち、
画像記録装置の作動準備段階、いわゆるコピー準備段階
においては、感光材料Sの先端部がカッターユニット23
の切断部付近あるいはマガジン接続暗箱20内にあるよう
にする。
続いて、コピースタートボタン(図示せず)を押すと、
感材くり出しロール22が作動して感光材料Sが送られ、
その先端部が露光位置32に達する。これと同時に上述の
露光経路による露光が開始される。ここで、画像読取装
置200と画像処理装置250との間は電気信号によって結ば
れるので、画像処理装置以後を常に暗室としておくこと
が可能であり、シャッターなどを設ける必要がなく、よ
って、感光材料Sの搬送と露光開始タイミングを制御す
るだけでよい。一方、感光材料Sが原稿の移動方向の長
さに等しい距離だけ送られると、カッターユニット23が
作動して、感光材料Sを切断する。
露光されて切断された感光材料Sは反転装置40に送ら
れ、無端ベルト50により送りロール33に圧接されながら
反転させられる。感光材料Sの先端部が反転されると感
材先端検出センサ34により検出される。
一方、受像紙供給装置56においては、コピースタートボ
タンを押すこと又は露光スタートのタイミングに同期し
て受像紙Cがくり出され、その先端部が圧接ロール102
とニップロール103によってニップされる位置まで送ら
れて受像紙Cが停止させられる。
感材受像紙重ね合せ装置64においては、小巾の受像紙C
がより大巾の感光材料Sの巾方向の中央にあり、かつ感
光材料Sの先端部が受像紙Cの先端部とそろうか又は数
ミリメートル先行するように重ね合せられ、熱現像転写
装置100へ送られて受像紙へ加熱転写がなされる。
転写後の感光材料Sは剥離装置84において剥離ベルト89
により受像紙Cから剥離されて感材廃棄部93へ送られ
る。一方、受像紙Cは送りローラ95,96により取り出し
トレイ98へ送られる。
上述の第1実施例において熱現像転写装置100は加熱ロ
ーラ66,67,68によって加熱しているが、これに代りベル
ト加熱、発熱体をライン状に並べてなるサーマルヘッド
による加熱、通電加熱、ドラム加熱、マイクロ波又は赤
外線の照射を行なうように形成することも可能である。
ドラム加熱を使用した他の実施態様を第7図で後述す
る。また感光材料Sによって電磁誘導により発生する渦
電流を利用して加熱することもできる。感光材料Sに対
して不活性の液体、たとえばフッ素系の液体を加熱した
バス中で加熱しても良い。これらの場合における加熱温
度は一般に60℃〜200℃、好ましくは80℃〜160℃の範囲
である。
ここで、前記輪郭強調回路224は、下式に基づいてi番
目の画素に対する補正後の階調値Ri′,Gi′,Bi′を求め
ることにより画像を補正する。下式においてα,βは色
により異なる補正係数である。
Ri′=αRRi−βR(Ri-1+Ri+1) Gi′=αGRi−βG(Ri-1+Ri+1) Bi′=αBRi−βB(Ri-1+Ri+1) また、色補正演算回路226は下式に基づいて各画素の露
光量Ci,Mi,Yiを決定する。
ここでa11〜a33はフィルムタ等の特性を考慮した補正
係数である。
また、色補正演算回路226は、カラーバランス自動設定
モードが設けられている。すなわち、露光装置300から
所定の色相、彩度、明度を有するパターンを照射し、そ
のパターンが転写された受像紙Cの色相、彩度、明度を
剥離部84の下流に設けたセンサ400によって測定し、所
定の値と比較し、色補正演算回路226の補正係数を制御
する。センサ400においては、第5図に示すようにラン
プ402により受像材料の画像を照し、反射光を色分解フ
ィルター403で分割し、CCD、フォトダイオードあるいは
アモルファスシリコンダイオード等の光電変換素子404
により光アナログ信号を変換し、演算回路405によりア
ナログ信号をデジタル化する。
第6図に演算回路405のブロック図を示す。404は赤光を
変換する光電変化素子、406は電流を電圧に変換する演
算増幅器、407はアナログスイッチ、408はサンプルホル
ド回路、409はA/D変換器、410,412はそれぞれ緑光、青
光を変換する光電変換素子、411,413は該素子の演算増
幅器である。マイクロプロセッサ414は演算回路405から
のデジタル信号を基準信号と比較し、色補正演算信号22
6におけるa11〜a33を変更して補正を制御する。また
11〜a33の変更は、ルックアップテーブル(LUT)に
基づいて行なってもよい。
また、色補正演算回路226の補正係数の決定は、上述の
自動カラーバランス設定モードのみならずたとえば、原
稿上で色相、彩度、明度が一定である区間をCCDセンサ2
20により検出し、この区間に対応する転写後の受像紙C
上の区間で前記センサ400によって色相、彩度、明度を
測定し、センサ400で検出した受像紙の値と主走査線の
値とが等しくなるように補正係数a11〜a33を決定する
ことにより、特にカラーバランスモードを設けることな
くオンラインで補正係数a11〜a33を変更することがで
きる。
なお、上記実施態様における感光材料Sはイエロー、マ
ゼンタ、シアンに発色するマイクロカプセルを一層中に
分散させている構成であるので、イエロー、マゼンタ、
シアン発色の三層の乳剤層から構成されるカラー感光材
料と比較すると、記録される画像の鮮鋭度が悪くなる。
すなわち画像の輪郭の部分がボケる傾向となる。本実施
態様においては原稿を走査して読み取った3色分解信号
に所定の信号処理(輪郭強調処理)を行なうようになっ
ているので、鮮明な画像を得ることができる。
また、上述の実施例においては感光材料Sは露光ごとに
カッターユニット23により切断されていたが、廃棄ボッ
クス94の代わりに巻き取りロールを配置してカッターユ
ニット23を省略することも可能である。
第7図は熱現像転写部にドラム加熱を用いた複写装置の
概略構成図である。
なお、画像読取装置200及び露光装置300を含む画像読取
部515は第1図に示した複写装置と同様のものを適用し
ている。
複写装置を構成するハウジング512内には、感光材料A
を収納した感光材料供給部513、原稿Sに担持された画
像情報を読み取る画像読取部515、感光材料Aに対して
潜像を形成する露光部516、感光材料Aに対して水を塗
布する水塗布部517、受像紙Cを収納した受像紙供給部5
41、感光材料Aに対して受像紙Cを重ね合わせる重ね合
わせ部519、感光材料A及び受像紙Cに対して加熱処理
を行う加熱現像転写部521、感光材料Aから受像紙Cを
剥離する剥離部523がそれぞれ設けられる。
ハウジング512の上面部には原稿Sを載置する透明な原
稿支持ガラス板514が配置され、この原稿支持ガラス板5
14の下方には前記画像読取部515が配置される。
第1図の説明において述べたように前記画像読取部515
によって原稿Sの画像を読取り、露光部516において露
光を行なう。
また、原稿支持ガラス板514の近傍には、光源518に露光
され得るように標準白色板502が備えられている。
一方、前記感光材料供給部513はハウジング512内の左側
部に設けられた光密に保持される。この感光材料供給部
513には感光材料Aを巻装した取り外し自在の感材マガ
ジン554が装填される。
感光材料供給部513は感光材料Aをマガジン554から前記
露光部516まで搬送するローラ対556a〜556dを有する。
この場合、ローラ対556a,556b間には感光材料Aを所定
長毎に切断するカッター558が配設される。また、ロー
ラ対556c,556d間に配設される露光台560は画像読取部51
5を囲繞する隔壁552の底面部に画成した前記露光用開口
部534に臨む。
露光部516の前方(以下、前方とは感光材料等の進行方
向に関して下流側を示すものとする。)には、ローラ対
556e及びガイド板からなる搬送路が設けられている。
前記露光部516は、感光材料Aに像様露光を行い潜像を
形成し、潜像が形成された感光材料Aは前記搬送路を介
して水塗布部517へ搬送される。
水塗布部517は、感光材料Aに形成された潜像の転写を
容易にするためのものであり、ローラ対556f、スクイズ
ローラ対676、ガイド板672及び水槽674などからなる。
そして、水槽674内に水を満たし、該水中に感光材料A
を浸漬しつつ搬送する。
水が塗布された感光材料Aは、スクイズローラ対676に
より重ね合わせ部519に搬送される。
一方、ハウジング512の右側部には受像紙Cを供給する
受像紙供給部541が設けられている。該受像紙供給部541
は、巻回した受像紙Cを収納した受像紙マガジン543が
装填される。マガジン543内の受像紙Cはローラ対556h
により繰り出され、該ローラ対556hの前方に配置された
カッター554により所定長に切断される。
切断された受像紙Cは、ローラ対556iにより前記重ね合
わせ部519に搬送される。
重ね合わせ部519の前方には、重ね合わせた感光材料A
及び受像紙Cを加熱し、感光材料A上の潜像を現像して
受像紙C上に転写する加熱現像転写部521が設けられ
る。
加熱現像転写部521は、断熱制の隔壁562によって囲繞さ
れており、ハロゲンランプ572を内包する中空円筒状の
加熱ドラム574と、この加熱ドラム574の外周面に約270
°の角度で巻き付けられ、4つのベルト支持ローラ576,
577,578,580によって支持されるエンドレスベルト584と
を含み、感光材料A及び受像紙Cを重ね合わせた状態で
加熱する。この加熱により、感光材料A上の潜像が現像
されるとともに受像紙C上に転写されて発色する。
隔壁562内には剥離部523が設けられ、該剥離部523は、
感光材料Aを受像紙Cから剥離するための第1剥離爪53
2と、受像紙Cを加熱ドラム574から剥離するための第2
剥離爪533、受像紙Cを隔壁562外に排出するローラ556j
とからなる。
加熱現像転写部521の一方の前方には、剥離爪532により
受像紙Cから剥離された加熱後の感光材料Aを廃棄する
廃棄トレイ618及び該廃棄トレイ618内に感光材料A投入
するローラ対556kが設けられる。該廃棄トレイ618は加
熱現像転写部621の下方に設けられる。また、加熱現像
転写部621の他方の前方には、加熱後の受像紙Cを収容
する取り出しトレイ620及び該取り出しトレイ620に搬送
するローラ対556l,556m,556nが設けられ、画像を転写さ
れた受像紙Cは該取り出しトレイ620に導出される。
さらに、ローラ対556m,556n間には受像紙Cの画像の色
濃度を検出する色濃度検出ユニット624が配置される。
当該色濃度検出ユニット624は受像紙Cの画像面を照明
する照明装置624と、この照明による受像紙Cからの反
射光を受光するカラーフォトセンサ628とからなる。
本装置には、さらに、前記画像処理装置250とフォトセ
ンサ628に接続されてハウジング512内の適所に配置され
た色濃度制御ユニット650と、当該色濃度制御ユニット6
50、感光材料供給部513、画像読取部515、画像読取部51
5の駆動系(図示せず)、受像紙供給部541、カッター54
4,558、シャッター制御装置536、水塗布部517、加熱現
像転写部521、剥離部523に接続されて装置全体を制御す
るシステム制御装置(図示せず)が備えられている。
なお、上述の2つの実施態様において、感光材料及び受
像材料はロール状でもシート状でも使用可能である。
また、上述の実施態様は以下の実施例1,2及び3に示す
タイプの感光要素と色素固定要素をそれぞれ前記感光材
料S,Aと受像紙Cに使用するものであるが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
実施例1. 表1の構成を有する感光要素101を作成した。
第1層用の乳剤(I)の作り方について述べる。
良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000ml中にゼラチ
ン20gと塩化ナトリウム3gを含み75℃に保温したもの)
に塩化ナトリウムと臭化カリウムを含有している水溶液
600mlと硝酸水溶液(水600mlに硝酸銀0.59モルを溶解さ
せたもの)を同時に40分間にわたって等流量で添加し
た。このようにして平均粒子サイズ0.35μの単分散立方
体塩臭化銀乳剤(臭素80モル%))を調製した。
水洗、脱塩後チオ硫酸ナトリウム5mgと4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン20mgを添加
して60℃で化学増感を行なった。乳剤の収量は600gであ
った。
次に第3層用の乳剤(II)の作り方についてのべる。
良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000ml中にゼラチ
ン20gと塩化ナトリウム3gを含み75℃に保温したもの)
に塩化ナトリウムと臭化カリウムとを含有している。水
溶液600mlと硝酸銀水溶液(水600mlに硝酸銀0.59モルを
溶解させたもの)と以下の色素溶液(I)とを、同時に
40分間にわたって等流量で添加した。このようにして平
均粒子サイズ0.35μの色素を吸着させた単分散立方体塩
臭化銀乳剤(臭素80モル%)を調製した。
水洗、脱塩後チオ硫酸ナトリウム5mgと4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン20mgを添加
して60℃で化学増感を行なった。乳剤の収量は600gであ
った。色素溶液(I)…下記増感色素(D−1)160mg
をメタノール400mlに溶解したもの 増感色素(D−1) 次に第5層用の乳剤(III)の作り方について述べる。
良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000ml中にゼラチ
ン20gとアンモニウムを溶解させ50℃に保温したもの)
に沃化カリウムと臭化カリウムを含有している水溶液10
00mlと硝酸水溶液(水1000mlに硝酸銀1モルを溶解させ
たもの)と同時にpAgを一定に保ちつつ添加した。この
ようにして平均粒子サイズ0.5μの単分散八面体沃臭化
銀乳剤(沃素1.5モル%)を調製した。
水洗、脱塩後塩化金酸(4水塩)5mgとチオ硫酸ナトリ
ウム2gを添加して60℃で金および硫黄増感を施した。乳
剤の収量は1kgであった。
次に色素供与物質のゼラチン分散物の作り方について述
べる。
イエローの色素供与性物質(1)13g、高沸点有機溶液
(1)6.5gおよび電子供与体(ED−1)6.5gをシクロヘ
キサノン37mlに添加溶解し、10%ゼラチン溶液100gとド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液60mlと
を攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。
この分散液をイエローの色素供与性物質の分散物と言
う。
マゼンタの色素供与性物質(2)16.8g、高沸点有機溶
媒(1)8.4gおよび電子供与体(ED−1)6.3gをシクロ
ヘキサノン37mlに添加溶解し、10%ゼラチン溶液100g、
ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液600ml
とを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、10000r
pmにて分散した。この分散液をマゼンタの色素供与性物
質の分散物を言う。
シアンの色素供与性物質(3)15.4g、高沸点有機溶媒
(1)7.7gおよび電子供与体(ED−1)6.0gをシクロヘ
キサノン37mlに添加溶解し、10%ゼラチン溶液100gとド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5%水溶液60mlと
を攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。
この分散液をシアンの色素供与性物質の分散物と言う。
色素供与性物質 次に色素固定要素の作り方について述べる。
ポリエチレンでラミネートした紙支持体上に表3の構成
で塗布した色素固定要素R−101を作った。
高沸点有機溶媒(1) トリノニルフォスフェート 水溶性ポリマー(高吸水性ポリマー)(1)スミカゲル
L−5(H)住友化学(株)製 水溶性ポリマー(高吸水性ポリマー)(2) 界面活性剤(1) エーロゾルOT 界面活性剤(2) 界面活性剤(3) 界面活性剤(4) 界面活性剤(5) 界面活性剤(6) 硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルフォニルアセトアミ
ド)エタン シリコン系オイル アセチレン化合物 還元剤(1) メルカプト化合物(1) メルカプト化合物(1) 乳剤(IV) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800ml中にゼラチ
ン20gと塩化ナトリウム3gと化合物 とを溶解させて65℃に保温したもの)に下記I液とII液
を70分間かけて添加した。I液とII液の添加開始と同時
に 増感色素(A) 0.24gを(メタノール120cc+水120cc)溶液に溶解させ
た色素溶液を添加しはじめ60分かけて添加した。
I液 II液 (全体で600ml) (全体で600ml) AgNO3 100 − KBr(g) − 56 NaCl(g) − 7 I液とII液の添加終了後すぐにKBr 2gを水20mlに溶解さ
せて添加し、10分間放置した。
水洗、脱塩後ゼラチン25gと水100mlを加えpHを6.4、pAg
を7.8に調節した。得られた乳剤は粒子サイズが約0.5μ
の立方体単分散乳剤であった。
この乳剤を60℃に保ち、トリエチルチオ尿素1.3mg;4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
100mgを同時に加えて最適に化学増感した。収量は650g
であった。
乳剤(V) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水800mlにゼラチン2
0gと塩化ナトリウム2gと化合物 とを溶解させて65℃の保温したもの) に下記I液とII液を60分間かけて添加した。
I液とII液の添加開始と同時に 増感色素(B) 増感色素(C) 増感色素(B)0.1g、増感色素(C)0.08gをメタノー
ル80mlに溶解させた色素溶液を添加しはじめ40分かけて
添加した。
I液 II液 (全体で600ml) (全体で600ml) AgNO3 100 − KBr(g) − 56 NaCl(g) − 7 I液とII液の添加終了後10分間放置したあと温度降下
し、水洗、脱塩を行ない、その後ゼラチン25gと水100ml
を加えpHを6.5、pAgを7.8に調節した。
pH、pAgを調節したあとトリエチルチオ尿素と4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを加
え60℃で最適に化学増感した。
得られた乳剤は粒子サイズが約0.35μの立方体単分散乳
剤で収量は650gであった。
有機銀塩の作り方について述べる。
有機銀塩(1) ベンゾトリアゾール銀乳剤の作り方について述べる。
ゼラチン28gとベンゾトリアゾール13.2gを水300mlに溶
解した。この溶液を40℃に保ち攪拌した。この溶液に硝
酸銀17gを水100mlに溶かした液を2分間で加えた。
このベンゾトリアゾール銀乳剤のpHを調整し、沈降さ
せ、過剰の塩を除去した。その後、pHを6.30に合わせ、
収量400gのベンゾトリアゾール銀乳剤を得た。
有機銀塩(2) ゼラチン20gと4−アセチルアミノフェニルプロピオー
ル酸5.9gを0.1%水酸化ナトリウム水溶液1000mlとエタ
ノール200mlに溶解した。
この溶液を40℃に保ち攪拌した。
この溶液に硝酸銀4.5gを水200mlに溶かした液を5分間
加えた。
この分散物のpHを調整し、沈降させ過剰の塩を除去し
た。この後、pHを6.3に合わせ収量300gの有機銀塩
(2)の分散物を得た。
次に、色素供与性物質ゼラチン分散物の作り方について
述べる。
イエローの色素供与性物質(Y−1)12g、(Y−2)3
g、高沸点有機溶媒(1)7.5g、還元剤(1)0.3g、お
よびメルカプト化合物(1)0.3gを酢酸エチル45mlに添
加溶解し、10%ゼラチン溶液100gとドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダの2.5%水溶液60mlとを攪拌混合した
後、ホモジナイザーで10分間、10000rpmにて分散した。
この分散液をイエローの色素供与性物質の分散物と言
う。
マゼンタの色素供与性物質(M)15g、高沸点有機溶媒
(1)7.5g、還元剤(1)0.3gおよびメルカプト化合物
(1)1.5gを酢酸エチル25mlに添加溶解し、10%ゼラチ
ン溶液100g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.5
%水溶液60mlとを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10
分間、10000rpmにて分散し。この分散液をマゼンタ色素
供与性物質の分散物と言う。
シアンの色素供与性物質(C)15g、高沸点有機溶媒
(1)7.5g、還元剤(1)0.4g、およびメルカプト化合
物(1)0.6gを酢酸エチル40mlに添加溶解し、10%ゼラ
チン溶液100gとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの2.
5%水溶液60mlとを攪拌混合した後、ホモジナイザーで1
0分間、10000rpmにて分散した。この分散液をシアンの
色素供与性物質の分散物と言う。
Rシートは実施例1のものを使用した。
実施例3 増感色素(D) 増感色素(E) 他の素材は、実施例2のものを使用。
乳剤(VI) 良く攪拌しているゼラチン水溶液(水1000ml中にゼラチ
ン20gと塩化ナトリウム4gと 0.02gとを溶解させて60℃に保温したもの)に臭化カリ
ウム49gと塩化ナトリウム10.5gとを含む水溶液600mlと
硝酸銀水溶液(水600ml中に硝酸銀0.59モルを溶解させ
たもの)を同時に等流量で50分かけて添加した。水洗、
脱塩後ゼラチン25gと水200mlを加えてpHを6.4に調整
し、トリエチルチオ尿素と4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデンを用いて最適の化学増感
を行ない、平均粒径0.4μの立方体単分散乳剤(I)700
gを得た。
有機銀塩の作り方について述べる。
有機銀塩(1) ベンゾトリアゾール銀乳剤の作り方について述べる。
ゼラチン28gとベンゾトリアゾール13.2gを水300mlに溶
解した。この溶液を40℃に保ち攪拌した。この溶液に硝
酸銀17gを水100mlに溶かした液を2分間で加えた。
このベンゾトリアゾール銀乳剤のpHを調整し、沈降さ
せ、過剰の塩を除去した。その後、pHを6.30に合わせ、
収量400gのベンゾトリアゾール銀乳剤を得た。
上記実施例に記した様に露光装置の光源に合せて、任意
の光に対する感光性層を設ける事が出来る。実施例3に
示す如く、赤色光感光性層と2種の赤外光感光性層の組
み合せも良好な増を得る事が出来る。
赤外光感光性層に使用する増感色素として例えば下記の
ものの組み合せを使用することが出来る。
1.750nm付近に感色性を有する増感色素 2.810nm付近に感色性を有する増感色素 3.850nm付近に感色性を有する増感色素 上記した実施例の熱現像感光要素に用いることのできる
3色の露光光源としては、下記の組合せのものを使用す
ることができる。
(例1) 赤色〜赤外域に分光感度を有する熱現像感光
要素に対しては、 1.半導体レーザAlGaInP (発振波長 約670nm) 〃 GaAlAs ( 〃 約750nm) 〃 〃 ( 〃 約810nm) 2.半導体レーザAlGaInP (発振波長 約670nm) 〃 GaAlAs ( 〃 約780nm) 〃 〃 ( 〃 約780nm) 3.半導体レーザGaAlAs (発振波長 約750nm) 〃 〃 ( 〃 約810nm) 〃 GaAs ( 〃 約900nm) (例2) 青色〜赤外域に分光感度を有する熱現像感光
要素に対しては、 1.半導体レーザGaAlAs (発振波長 約810nm)+SHG素
子 〃 AlGaInp( 〃 約670nm) 〃 GaAlAs ( 〃 約810nm) 2.半導体レーザYAG:Nd3(発振波長 約1060nm)+SHG素
子 〃 AlGaInp( 〃 約670nm) 〃 GaAlAs ( 〃 約810nm) 3.発光ダイオードGaP(発光波長 約570nm) 半導体レーザAlGaInP(発振波長 約670nm) 〃 GaAlAs ( 〃 約780nm) (例3) 可視光域に分光感度を有する熱現像感光要素
に対しては、 1.半導体レーザGaAs(発振波長,約900nm)+SHG素子 〃 InGaAs ( 〃 約1100nm)+SHG素
子 〃 AlGaInp( 〃 約680nm) 2.半導体レーザGaAlAs (発振波長,約850nm)+SHG素
子 〃 YAG:Nd3+( 〃 約1060nm)+SHG素
子 〃 InGaAsP( 〃 約1300nm)+SHG素
子 (発明の効果) 本発明によれば、熱現像感光材料を使用することによっ
て、文字、図形、記号等を含むカラー原稿の複写のみな
らずカラー写真画像の複製についても高品質の画像が極
めて簡単、安価にえられると共に、原稿を走査読み取り
して3色分解信号を得るようにしているため、所望の画
像信号処理が可能となり高品質の複写画像を得ることが
できるという効果が得られる。
さらに、本発明によれば、機構的に感光材料が外光から
完全に遮断されるから、いわゆる感光材料のカブリの恐
れがなく、鮮明な画像記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施態様を示す概略図、第2図は画像
読取装置から露光装置までの露光経路を表わす経路図、
第3図はフィルタの拡大図、第4図はフィルタとCCDセ
ンサの時経過対応図、第5図は受像紙側のセンサの概略
図、第6図は受像紙側センサ内における演算回路のブロ
ック図、第7図は本発明の他の実施態様を示す概略図で
ある。 図中符号: A,S……熱現像感光材料、C……受像紙 1……ハウジング、2……原稿支持ガラス板 5……原稿、12……感材ロール 14……感材カートリッジ、16……出口 20……マガジン接続暗箱 22……感材くり出しロール 23……カッターユニット、24……送りローラ 25……ガイド板、26,28……ニップロール対 32……位置、33……送りロール 34……感材先端検出センサ 40……反転装置、45,51……ニップロール 46,47,48,49……ベルト支持ロール 50……無端ベルト、52……水塗布部 53……タンク、54,55……ガイド板 56……受像紙供給装置 57……受像紙供給カセット 58……くり出しロール 59,60,62,63……送りロール、61……ガイド板 64……感材受像紙重ね合せ装置 66,67,68……加熱ローラ、72,74,76……ヒータ 78,80……加熱ガイド板、82……ガイド板 84……感材受像紙剥離装置、85,86……送りロール 87,88……案内ロール、89……剥離ベルト 90……ガイド部材、91,92……送りロール 93……感材廃棄部、94……廃棄ボックス 95,96……送りロール、97……受像紙取り出し部 98……取り出しトレイ、100……熱現像転写装置 101,102……圧接ロール、103……ニップロール 200……画像読取装置、208……照明ランプ 210,212,214……ミラー 216……液晶フィルタ・ユニット 218……結像レンズ、220……CCDセンサ 222……アナログ/デジタル変換回路 224……輪郭強調回路、226……色補正演算回路 228……露光制御回路、230……開口 250……画像処理装置 251,252,253……半導体レーザ 254……Nd:YAG結晶、255,256,257……SHG素子 258,259,260……コリメータレンズ 261……全反射ミラー 262,263……ダイクロックミラー 264……光路、270……ポリゴンミラー 271……軸、280……fθレンズ 290……ミラー、300……露光装置 400……センサ、402……ランプ 403……色分解フィルタ 404,410,412……光電変換素子 405……演算回路、406,411,413……演算増幅器 407……アナログスイッチ 408……サンプルホールド回路 409……アナログ/デジタル変換器 414……マイクロ・プロセッサ 513……感光材料供給部 514……原稿支持カラス板 515……画像読取、517……水塗布部 519……重ね合わせ部、521……加熱現像転写部 523……剥離部、541……受像紙供給部 543……受像紙マガジン、544,558……カッター 554……感材マガジン、556a〜556n……ローラ対 560……露光台、572……ハロゲンランプ 574……加熱ドラム 576,577,578,580……ベルト支持ローラ 584……エンドレスベルト 618……廃棄トレイ 620……取り出しトレイ 624……色濃度検出ユニット 626……照明装置 628……カラーフォトセンサ 650……色濃度制御ユニット 672……ガイド板 674……水槽 676……スクイズローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を光電走査して読み取り青、緑、赤の
    3色分解信号を得る画像読取手段と、前記読み取った3
    色分解信号に所定の画像処理を施す画像処理手段と、 該画像処理手段よりの出力信号により、少なくとも1層
    が赤外の波長域に分光感度を有する熱現像カラー感光材
    料に、その分光感度のピーク波長に対応する波長の3色
    の光源を発光させて露光を行なう露光手段と、 露光された該カラー感光材料を熱現像し、受像材料へ熱
    転写する熱現像転写手段とを有することを特徴とする複
    写装置。
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