JPH07140567A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH07140567A
JPH07140567A JP4016494A JP4016494A JPH07140567A JP H07140567 A JPH07140567 A JP H07140567A JP 4016494 A JP4016494 A JP 4016494A JP 4016494 A JP4016494 A JP 4016494A JP H07140567 A JPH07140567 A JP H07140567A
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JP
Japan
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image
dye
light
photosensitive material
color
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Pending
Application number
JP4016494A
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English (en)
Inventor
Tomonobu Nishio
朋宣 西尾
Takatoshi Otsu
隆利 大津
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、かつ信頼性の高いカラー画像を作成
することができ、特に、原稿と等倍のカラー画像の記録
を、最適かつ容易に行う画像記録装置を得る。 【構成】 LEDは、BGRの順番で一直線上に配列さ
れ、その輝度及び発光時間が独立して制御可能となって
おり、電流の制御によって、必要に応じて特定の色を強
くしたり、弱めたり、発光時間を変更することができ
る。ロッドレンズアレイ39は、原稿42の画像に対し
て感光材料16の感光面へ結像することができる。載置
台12Aと感光材料16とを同一方向の同速度で移動さ
せることによって、原稿42の画像を走査露光すること
ができる。カラーフィルタの出入れや絞り等の機構が不
要であり、LEDへの電流制御のみでよいので、装置構
成が簡略化され、装置全体の小型化を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射又は透過原稿画像
に光源からの光を照射し、結像レンズ系を介して感光材
料の感光面上に結像せしめる画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料、例えばカラー印画紙等
に反射又は透過原稿から直接カラー画像を記録するもの
として、該反射又は透過原稿にハロゲンランプからの光
を照射し、この光(反射光又は透過光)を結像レンズ系
を通して、カラー印画紙の感光面へ結像させる光学系が
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
学系の光源としてハロゲンランプを用いた場合、ハロゲ
ンランプの光量の変動に伴う仕上がり濃度、カラーバラ
ンスを調整するために、結像レンズ系に絞りを用いた
り、カラー補正用のフィルタ及びこのフィルタの出入れ
のための機構が必須となり、装置の小型化に限界があっ
た。
【0004】このため、光源としてハロゲンランプの代
わりに稀ガス蛍光灯等を用いることによる光量の変動を
抑制することが考えられるが、光量を原稿に応じて調整
することが困難であり、所望の最適な波長の光源を得る
ことが困難であるため、不適当である。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、小型で、かつ
信頼性の高いカラー画像を作成することができる画像記
録装置を得ることが目的である。
【0006】また、上記目的に加え、原稿と等倍のカラ
ー画像の記録を、最適かつ容易に行うことができる画像
記録装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、反射又は透過原稿画像に光源からの光を照射し、結
像レンズ系を介して感光材料の感光面上に結像せしめる
画像記録装置であって、前記光源として、レッド
(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の各色に発光
するLEDをそれぞれ少なくとも1個以上用いたことを
特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記各LEDの
発光輝度が前記反射又は透過原稿画像の濃度帯カラーバ
ランスに基づいて、それぞれ別個に調整可能であること
を特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記各色毎のL
EDがそれぞれ複数個配設され、各色毎に複数のピーク
波長を持ち、前記反射又は透過原稿画像の色素の分光吸
収に応じて、各色のLEDが選択されることを特徴とし
ている。
【0010】請求項4に記載の発明は、前記各色のLE
Dをそれぞれ等間隔に一直線上に配列し、前記結像レン
ズ系にロッドレンズアレイを用いたことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、光源にLED
を用いることにより、電流制御によって容易に色の変化
を起こすことなく、光量の制御が可能となり、結像レン
ズ系に絞り機構を設ける必要がなくなるので、装置の小
型化を図ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、各色のL
EDを独立して発光輝度の調整を可能としたため、反射
又は透過原稿画像の種類に応じて、仕上がり濃度やカラ
ーバランスを調整することが容易となり、カラー補正用
のフィルタが不要となるため、装置の小型化を一層図る
ことができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、反射又は
透過原稿画像の色素の分光吸収率は、その原稿種類によ
って異なるため、その種類に応じたLEDを配設し、選
択する。例えば、ポジスライド用のRのピーク波長は6
50nmであり、ネガスライド用のRのピーク波長は7
00nmであり、それぞれに適合したLEDを用意して
おき、選択すれば、原稿の分光吸収に適合したLEDを
容易に選択することができる。また、反射原稿の中でも
写真原稿と印刷原稿とは色材が異なり、このような原稿
に対してもそれぞれ適合するピーク波長を持つLEDを
配設しておけば、最適なカラー画像を得ることができ
る。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、原稿台上
の感光材料を走査し、結像レンズ系を通して感光材料へ
結像させる露光部(走査露光)を備えた装置において、
単純に従来のハロゲンランプの代わりにLEDを用いて
も、等倍の記録を考えると、さほど小型化を図ることが
できない。すなわち、原稿台上の感光材料の面を走査す
る機構及び所定の光路長が必要であり、そのスペースを
確保しなければならない。そこで、各色のLEDをそれ
ぞれ等間隔に一直線上に配列し、かつ結像レンズとして
ロッドレンズアレイを用いることにより、光路長を短く
して等倍の記録を行うことができる。
【0015】本発明の画像記録装置において使用される
感光材料としては、像様露光して得られた潜像を所定の
顕像化処理を行って可視像を得ることができるものであ
ればどの様なものであってもよい。例えば、従来型のカ
ラー写真感光材料(ネガフィルム、リバーサルフィル
ム、カラー印画紙等)、カラー拡散転写感光材料、カラ
ー熱現像感光材料あるいはカラー感光感圧性材料等が挙
げられる。
【0016】
【実施例】
(第1実施例)図1には、本発明の第1実施例に係る画
像記録装置10の概略全体構成図が示されている。
【0017】この第1実施例は、熱現像感光材料へ画像
を露光し、かつ受像材料へ熱現像転写して画像を形成す
る装置である。まず、本実施例において用いることので
きる熱現像感光材料について詳細に説明する。
【0018】図1に示される如く、本実施例に用いる熱
現像感光材料(以下、熱現像感光材料又は単に感光材料
という。)は、基本的には支持体上に感光性ハロゲン化
銀、バインダーを有するものであり、さらに必要に応じ
て有機金属塩酸化剤、色素供与性化合物(後述するよう
に還元剤が兼ねる場合がある)などを含有させることが
できる。
【0019】これらの成分は同一の層に添加することが
多いが、反応可能な状態であれば別層に分割して添加す
ることもできる。例えば着色している色素供与性化合物
はハロゲン化銀乳剤の下層に存在させると感度の低下を
防げる。還元剤は熱現像感光材料に内蔵するのが好まし
いが、例えば後述する色素固定要素から拡散させるなど
の方法で、外部から供給するようにしてもよい。
【0020】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図内の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、特開
昭59−180550号、同64−13546号、同6
2−253159号、欧州特許公開第479,167 号などに
記載の青感層、緑感層、赤感層の3層の組み合わせ、緑
感層、赤感層、赤外感光層の組み合わせ、赤感層、赤外
感光層(I)、赤外感光層(II)の組み合わせなどが
ある。各感光層は通常型のカラー感光材料で知られてい
る種々の配列順序を採ることができる。また、これらの
各感光層は特開平1−252954号記載の様に必要に
応じて2層以上に分割してもよい。
【0021】熱現像感光材料には、上記のハロゲン化銀
乳剤層の間及び最上層、最下層には、保護層、下塗り
層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレーション層
などの各種の非感光性層を設けてもよく、支持体の反対
側には、バック層などの種々の補助層を設けることがで
きる。具体的には、上記特許記載のような層構成、米国
特許第5,051,335 号記載のような下塗り層、特開平1−
167838号、特開昭61−20943号記載のよう
な固体顔料を有する中間層、特開平1−120553
号、同5−34884号、同2−64634号記載のよ
うな還元剤やDIR化合物を有する中間層、米国特許第
5,017,454 号、同5,139,919 号、特開平2−23504
4号記載のような電子伝達剤を有する中間層、特開平4
−249245号記載のような還元剤を有する保護層ま
たこれらを組み合わせた層などを設けることができる。
【0022】支持体が、酸化チタンなどの白色顔料を含
有したポリエチレンラミネート紙である場合には、バッ
ク層は、帯電防止機能をもち表面抵抗率が1012Ω・cm
以下になる様設計することが好ましい。
【0023】本実施例の熱現像感光材料に使用し得るハ
ロゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、
塩沃化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。
【0024】本実施例の熱現像感光材料で使用されるハ
ロゲン化銀乳剤は、表面潜像型乳剤であっても、内部潜
像型乳剤であってもよい。内部潜像型乳剤は造核剤や光
カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤として使用され
る。また、粒子内部と粒子表層が異なる相を持ったいわ
ゆるコアシェル乳剤であってもよく、またエピタキシャ
ル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されて
いても良い。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多分散でも
よく、特開平1−167743号、同4−223463
号記載のように単分散乳剤を混合し、階調を調節する方
法が好ましく用いられる。粒子サイズは、0.1〜2μ
m、特に、0.2〜1.5μmが好ましい。ハロゲン化
銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面体のような規則
的な結晶を有するもの、球状、高アスペクト比の平板状
のような変則的な結晶系を有するもの、双晶面のような
結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合系その他
のいずれでもよい。
【0025】具体的には、米国特許第4,500,626 号第5
0欄、同第4,628,021 号、リサーチ・ディスクロージャ
ー誌(以下RDと略記する)No.17,029(1978年) 、同N
o.17,643(1987年12月)22 〜23頁、同No.18,716(1979年1
1月) 、648 頁、同No.307,105(1989 年11月)863〜865
頁、特開昭62−253159号、同64−13546
号、特開平2−236546号、同3−110555
号、およびグラフキデ著「写真の物理と化学」、ポール
モンテ社刊(P.Glafkides,Chemie et PhisiquePhotogra
phique. Paul Montel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographi
c Emulsion Chemistry,Focal Press, 1966) 、ゼリクマ
ンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社
刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating Photogr
aphic Emulsion, Focal Press, 1964)等に記載されてい
る方法を用いて調整したハロゲン化銀乳剤のいずれもが
使用できる。
【0026】本実施例の熱現像感光材料の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤を調整する過程で、過剰の塩を除去するいわ
ゆる脱塩を行うことが好ましい。このための手段とし
て、ゼラチンをゲル化させて行うヌーデル水洗法を用い
てもよく、また多価アニオンより成る無機塩類(例えば
硫酸ナトリウム)、アニオン性界面活性剤、アニオン性
ポリマー(例えばポリスチレンスルホン酸ナトリウ
ム)、あるいはゼラチン誘導体(例えば脂肪族アシル化
ゼラチン、芳香剤アシル化ゼラチン、芳香族カルバモイ
ル化ゼラチンなど)を利用した沈降法を用いてもよい。
沈降法が好ましく用いられる。
【0027】本実施例の熱現像感光材料で使用する感光
性ハロゲン化銀乳剤は、種々の目的でイリジウム、ロジ
ウム、白金、カドミウム、亜鉛、鉛、鉄、オスミウムな
どの重金属を含有させてもよい。これらの化合物は、単
独で用いてもよいしまた2種以上組み合わせてもよい。
添加量は、使用する目的によるが一般的には、ハロゲン
化銀1モルあたり10-9〜10 -3 モル程度である。ま
た、含有させるときには、粒子に均一にいれてもよい
し、また粒子の内部や表面に局在させてもよい。具体的
には、特開平2−236542号、同1−116637
号、特願平4−126629号等に記載の乳剤が好まし
く用いられる。
【0028】本実施例の熱現像感光材料の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の粒子形成段階において、ハロゲン化銀溶剤
としてロダン塩、アンモニア、4置換チオエーテル化合
物や特公昭47−11386号記載の有機チオエーテル
誘導体又は特開昭53−144319号に記載されてい
る含硫黄化合物を用いることができる。
【0029】その他の条件については、前記のグラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chemie et Phisique Photographique. Paul Mont
el,1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemi
stry,Focal Press, 1966) 、ゼリクマンら著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman
et al.,Making and Coating Photographic Emulsion,
Focal Press, 1964)等の記載の参照すればよい。すなわ
ち、酸化法、中性法、アンモニア法のいずれでもよく、
また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式と
しては片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせの
いずれを用いてもよい。単分散乳剤を得るためには、同
時混合法が好ましく用いられる。
【0030】粒子を銀イオン過剰の下において形成させ
る逆混合法も用いることができる。同時混合法の一つの
形式としてハロゲン化銀の生成される液相中のpAgを
一定に保、いわゆるコントロール ダブルジェット法も
用いることができる。
【0031】また、粒子成長を早めるために添加する銀
塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、添加速度を上
昇させてもよい(特開昭55−142329号、同55
−158124号、米国特許第3,650,757 号等)。
【0032】さらに反応液の攪拌方法は、公知のいずれ
の攪拌方法でもよい。また、ハロゲン化銀粒子形成中の
反応液の温度、pHは目的に応じてどのように設定して
もよい。好ましいpH範囲は、2.2〜7.0、より好
ましくは2.5〜6.0である。
【0033】感光性ハロゲン化銀乳剤は化学増感された
ハロゲン化銀乳剤である。本実施例の熱現像感光材料の
感光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材
料様乳剤で公知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増
感法などのカルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムな
どを用いる貴金属増感法および還元増感法などを単独ま
たは組み合わせて用いることができる(例えば、特開平
3−110555号、特願平4−75798号など)。
これらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下で行う
こともできる(特開昭62−253159号)。また、
後掲するカブリ防止剤を化学増感終了後に添加すること
ができる。具体的には、特開平5−45833号、特開
昭62−40446号記載の方法を用いることができ
る。
【0034】化学増感時のpHは好ましくは5.3〜1
0.5より好ましくは5.5〜8.5であり、pAgは
好ましくは6.0〜10.5より好ましくは6.8〜
9.0である。
【0035】本実施例の熱現像感光材料において使用さ
れる感光性ハロゲン化銀の塗設量は、銀換算1mg乃至
10g/m2 の範囲である。
【0036】本実施例の熱現像感光材料に用いられる感
光性ハロゲン化銀に緑感性、赤感性、赤外感性の感色性
を持たせるためには、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン
色素類その他によって分光増感する。また、必要に応じ
て青感性乳剤に青色領域の分光増感を施してもよい。
【0037】用いられる色素には、シアニン色素、メロ
シアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素およびヘミオキソーノール色素が包含され
る。
【0038】具体的には、米国特許第4,617,257 号、特
開昭59−180550号、同64−13546号、特
開平5−45828号、同5−45834号などに記載
の増感色素が挙げられる。
【0039】これらの増感色素は単独で用いてもよい
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に、強色増感や分光感度の波長調節の目的
でしばしば用いられる。
【0040】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化
合物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んで
もよい(例えば米国特許第3,615,641 号、特開昭63−
23145号等に記載のもの)。
【0041】これらの増感色素を乳剤中に添加する時期
は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国特許第
4,183,756 号、同4,225,666 号に従ってハロゲン化銀粒
子の核形成前後でもよい。また、これらの増感色素や強
色増感剤は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチ
ンなどの分散物あるいは界面活性剤の1液で添加すれば
よい。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8
ないし10-2モル程度である。
【0042】このような工程で使用される添加剤及び本
実施例の熱現像感光材料に使用できる公知の写真様添加
剤は、前記のRDNo.17,643 、同No.18,716 及び同No.3
07,105に記載されており、その該当箇所を下記の表にま
とめる。
【0043】
【表1】
【0044】熱現像感光材料や色素固定要素の構成層の
バインダーには親水性のものが好ましく用いられる。そ
の例としては前記リサーチ・ディスクロージャー及び特
開昭64−13546号の(71)頁〜(75)頁に記
載されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透明
の親水性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラ
チン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱粉、
アラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のよ
うな天然化合物とポリビニールアルコール、ポリビニル
ピロリドン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合
物が挙げられる。また、米国特許第4,960,681 号、特開
昭62−245260号等に記載の高吸収ポリマー、す
なわち−COOMまたは−SO3 M(Mは水素原子又は
アルカリ金属)を有するビニルモノマーの単独重合体ま
たはこのビニルモノマー同士もしくは他のビニルモノマ
ーとの共重合体(例えばメタクリル酸ナトリウム、メタ
クリル酸アンモニウム、住友化学(株)製のスミカゲル
L−5H)も使用される。これらのバインダーは2種以
上組み合わせて用いることもできる。特にゼラチンと上
記バインダーの組み合わせが好ましい。またゼラチン
は、種々の目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チン、カルシウムなどの含有量を減らした所謂脱灰ゼラ
チンから選択すればよく、組み合わせて用いることも好
ましい。
【0045】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。ま
た、高吸水性ポリマーを色素固定層や保護層に使用する
と、転写後に色素が色素固定要素から他のものに再転写
するのを防止することができる。
【0046】本実施例の熱現像感光材料において、バイ
ンダーの塗布量は1m2 当たり20g以下が好ましく、
特に10g以下、更には7g以下にするのが適当であ
る。
【0047】本実施例の熱現像感光材料においては、感
光性ハロゲン化銀と共に、有機金属塩を酸化剤として併
用することもできる。このような有機金属塩の中で、有
機銀塩は、特に好ましく用いられる。
【0048】上記の有機銀塩酸化剤を形成するのに使用
し得る有機化合物としては、米国特許第4,500,626 号第
52〜53欄等に記載のベンゾトリアゾール類、脂肪酸その
他の化合物がある。また、米国特許第4,775,613 同記載
のアセチレン銀も有用である。有機銀塩は、2種以上を
併用してもよい。
【0049】以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1
モル当たり、0.01〜10モル、好ましくは0.01
〜1モルを併用することができる。感光性ハロゲン化銀
と有機銀塩の塗布量合計は銀換算で0.05〜10g/
2 、好ましくは0.1〜4g/m2 が適当である。
【0050】本実施例の熱現像感光材料に用いる還元剤
としては、熱現像感光材料の分野で知られているものを
用いることができる。また、後述する還元性を有する色
素供与性化合物も含まれる(この場合、その他の還元剤
を併用することもできる)。また、それ自身は還元性を
持たないが現像仮定で求核試薬や熱の作用による還元性
を発現する還元剤プレカーサーも用いることができる。
【0051】本実施例の熱現像感光材料に用いられる還
元剤としては、米国特許第4,500,626 号の第49〜50
欄、同4,839,272 号、同4,330,617 号、同4,590,152
号、同5,017,454 号、同5,139,919 号、特開昭60−1
40335号の第(17)〜(18)頁、同57−40
245号、同56−138736号、同59−1784
58号、同59−53831号、同59−182449
号、同59−182450号、同60−119555
号、同60−128436号、同60−128439
号、同60−198540号、同60−181742
号、同61−259253号、同62−244044
号、同62−131253号、同62−131256
号、同64−13546号の第(40)〜(57)頁、
特開平1−120553号、欧州特許第220746A2号の
第78〜96頁等に記載の還元剤や還元剤プレカーサー
がある。
【0052】米国特許第3,039,869 号に開示されている
もののような種々の還元剤の組み合わせも用いることが
できる。
【0053】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組み合わせて用いるこ
とができる。特に好ましくは、前記米国特許第5,139,91
9 号、欧州特許公開第418,743 号記載のものが用いられ
る。また、特開平2−230143号、同2−2350
44号記載のように安定に層中に導入する方法が好まし
く用いられる。
【0054】電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前
記した還元剤またはそのプレカーサーの中から選ぶこと
ができる。電子伝達剤またはそのプレカーサーはその移
動せいが耐拡散性の還元剤(電子供与体)より大きいこ
とが望ましい。特に有用な電子伝達剤は1−フェニール
−3−ピラゾリドン類又はアミノフェノール類である。
【0055】電子伝達剤と組み褪せて用いる耐拡散性の
還元剤(電子供与体)としては、前記した還元剤の中で
感光材料の層中で実質的に移動しないものであればよ
く、好ましくはハイドロキノン類、スルホンアミドフェ
ノール類、スルホンアミドナフトール類、特開昭53−
110827号、米国特許第5,032,487 同、同5,026,63
6 号、同4,839,272 号に電子供与体として記載されてい
る化合物及び後述する耐拡散せい得還元性を有する色素
供与性化合部等が挙げられる。
【0056】また、特開平3−160443号記載のよ
うな電子供与体プレカーサーも好ましく用いられる。
【0057】さらに、中間層や保護層に混合防止、色再
現改善など種々の目的で上記還元剤を用いることができ
る。具体的には、欧州特許公開第524,649 号、同357,04
0 号、特開平4−249245号、同2−46450
号、特開昭63−186240号、記載の還元剤が好ま
しく用いられる。また特公昭3−63733号、特開平
1−150135号、同2−46450号、同2−64
634号、同3−43735号、欧州特許公開第451,83
3 号記載のような現像抑制剤放出還元剤化合物も用いら
れる。
【0058】本実施例の熱現像感光材料においては、還
元剤の総添加量は銀1モルに対して0.01〜20モ
ル、特に好ましくは0.1〜10モルである。
【0059】本実施例の熱現像感光材料においては、画
像形成物質として銀を用いることができる。また、高温
状態下で銀イオンが銀に還元される際、この反応に対応
して、或いは逆対応して可動性色素を生成するか、ある
いは放出する化合物、すなわち色素供与性化合物を含有
することもできる。
【0060】本実施例の熱現像感光材料で使用し得る色
素供与性化合物の例としてはまず、酸化カップリング反
応によって色素を形成する化合物(カプラー)を挙げる
ことができる。このカプラーは4当量カプラーでも、2
当量カプラーでもよい。また、耐拡散性基を脱離基に持
ち、酸化カップリング反応により拡散性色素を形成する
2当量カプラーも好ましい。この耐拡散性基はポリマー
鎖をなしていてもよい。カラー現像薬及びカプラーの具
体例はT.H.James著”Theory of thePhotograp
hic Process”第4版291〜334頁及び354〜3
61頁、RD−307105号の871頁、特開昭58
−123533号、同58−149046号、同58−
149047号、同59−111148号、同59−1
24399号、同59−174835号、同59−23
1539号、同59−231540号、同60−295
0号、同60−2951号、同60−14242号、同
60−23474号、同60−66249号等に詳しく
記載されている。
【0061】また、別の色素供与性化合物の例として、
画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合
物を挙げることあできる。この型の化合物は次の一般式
〔LI〕で表すことができる。
【0062】 ((Dye)m−Y)n−Z 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基又は色素
前駆体基を表し、Yは単なる結合又は連結基を表し、Z
は画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は逆対応し
て((Dye)m−Y)n−Zで表される化合物の拡散
性に差を生じさせるか、または、(Dye)m−Yを放
出し、放出された(Dye)m−Yと、((Dye)m
−Y)n−Zとの間に拡散性において差を生じさせるよ
うな性質を有する基を表し、mは1〜5の整数を表し、
nは1又は2を表し、m、nが共に1でない時、複数の
Dyeは同一でも異なっていてもよい。
【0063】一般式〔LI}で表される色素供与性化合
物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げること
ができる。なお、下記の〜はハロゲン化銀の現像に
逆対応して拡散性の色素像(ポジ色素像)を形成するも
のであり、とはハロゲン化銀の現像に対応して拡散
性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
【0064】 米国特許第3,134,764 号、同3,362,81
9 号、同3,597,200 号、同3,544,545 号、同3,482,972
号、特公平3−68387号等に記載されている、ハイ
ドロキノン系現像薬を色素成分を連結した色素現像薬。
この色素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性である
が、ハロゲン化銀と反応すると非拡散性になるものであ
る。
【0065】 米国特許第4,503,137 号等に記載され
ているとおり、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出
すハロゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の
化合物も使用できる。その例としては米国特許第3,980,
479 号等に記載された分子内求核置換反応により拡散性
色素を放出する化合物、米国特許第4,199,354 号等に記
載されたイソオキサゾロン環の分子内巻き換え反応によ
り拡散性色素を放出する化合物が挙げられる。
【0066】 米国特許第4,559,290 号、欧州特許第
220,746 A2号、米国特許雨第4,783,396 号、公開技報
87−6199、特開昭64−13546号等に記載さ
れているとおり、現像によって酸化されずに残った還元
剤と反応して拡散性色素を放出する非拡散性の化合物の
使用できる。
【0067】その例としては、米国特許第4,139,389
号、同4,139,379 号、特開昭59−185333号、同
57−84453号等に記載されている還元された後に
分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放出する化
合物、米国特許第4,232,107 号、特開昭59−1016
49号、同61−88257号、RD24025(19
84年)等に記載された還元された後に分子内の電子移
動反応により拡散性の色素を放出する化合物、西独特許
第3,008,588 A号、特開昭56−142530号、米国
特許第4,343,893 号、同4,619,884 号等に記載されてい
る還元後に一重結合が開裂して拡散性の色素を放出する
化合物、米国特許第4,450,223 号等に記載されている電
子受容後に拡散性色素を放出するニトロ化合物、米国特
許第4,609,610 号等に記載されている電子受容後に拡散
性色素を放出する化合物等が挙げられる。また、より好
ましいものとして、欧州特許第220,746 A2号、公開技
報87−6199、米国特許第4,783,396 号、特開昭6
3−201653号、同63−201654号、同64
−13546号等に記載された一分子内にN−X結合
(Xは酸素、硫黄又は窒素原子を表す)と電子吸引性基
を有する化合物、特開平1−26842号に記載された
一分子内にSO2 −X(Xは上記と同義)と電子吸引性
基を有する化合物、特開昭63−271344号に記載
された一分子内にPO−X結合(Xは上記と同様)と電
子吸引性基を有する化合物、特開昭63−271341
号に記載された一分子内にC−X’結合(X’はXと同
義か又は−SO2−を表す)と電子吸引性基を有する化
合物が挙げられる。また、特開平1−161237号、
同1−161342号に記載されている電子受容性基と
共役するπ結合により還元後に一重結合が開裂し拡散性
色素を放出する化合物も利用できる。
【0068】この中でも特に一分子内にN−X結合と電
子吸引性基を有する化合物が好ましい。その具体例は欧
州特許第220,746 A2号又は米国特許第4,783,396 号に
記載された化合物(1)〜(3)、(7)〜(10)、
(12)、(13)、(15)、(23)〜(26)、
(31)、(32)、(35)、(36)、(40)、
(41)、(44)、(53)〜(59)、(64)、
(70)、公開技報87−6199に記載された化合物
(11)〜(23)、特開昭64−13546号に記載
された化合物(1)〜(84)などである。
【0069】 拡散性色素を脱離基に持つカプラーで
あって還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出
する化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許
第1,330,524 号、特公昭48−39165号、米国特許
第3,443,940 号、同4,474,867 号、同4,483,914 号等に
記載されたものがある。
【0070】 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して
還元性であり、相手を還元すると拡散性の色素を放出す
る化合物(DRR化合部う)。この化合物は他の還元剤
を用いなくてもよいので、還元剤の酸化分解物による画
像の汚染という問題がなく好ましい。その代表例は、米
国特許第3,928,312 号、同4,053,312 号、同4,055,428
号、同4,336,322 号、特開昭59−65839号、同5
9−69839号、同53−3819号、同51−10
4343号、RD17465号、米国特許第3,725,062
号、同3,728,113 号、同3,443,939 号、特開昭58−1
16537号、同57−179840号、米国特許第4,
500,626 号等に記載されている。DRR化合物の具体例
としては前述の米国特許第4,500,626 号の第22欄〜第
44欄に記載の化合物の挙げることができるが、なかで
も前記米国特許に記載の化合物(1)〜(3)、(1
0)〜(13)、(16)〜(19)、(28)〜(3
0)、(33)〜(35)、(38)〜(40)、(4
2)〜(64)が好ましい。また、米国特許第4,639,40
8 号第37〜39欄に記載の化合物も有用である。
【0071】その他、上記に述べたカプラーや一般式
〔LI〕以外の色素供与性化合物として、有機銀塩と色
素を結合した色素銀化合物(リサーチ、ディスクロージ
ャー誌1978年5月号、54〜58頁等)、熱現像銀
色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国特許第4,235,95
7 号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1976年4
月号、30〜32頁等)、ロイコ色素(米国特許第3,98
5,565 号、同4,022,617号等)なども使用できる。
【0072】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2,322,027 号記載の方法など
の公知の方法により感光材料の層駐に導入することがで
きる。この場合には、米国特許第4,555,470 号、同4,53
6,466 号、同4,536,467 号、同4,587,206 号、同4,555,
476 号、同4,599,296 号、特公平3−62256号など
に記載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点5
0℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用いるこ
とができる。また、これらの色素供与性化合物、耐拡散
性還元剤、高沸点有機溶媒などは2種以上併用すること
ができる。
【0073】高沸点有機溶媒の量は用いられる色素供与
性化合物1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。。また、バ
インダー1gに対して1cc以下、更には0.5cc以
下、特に0.3cc以下が適当である。
【0074】特公昭51−39853号、特開昭51−
59943号に記載されている重合物による分散法も使
用できる。
【0075】水に実質的に不溶な化合物の場合には、前
記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有させ
ることができる。
【0076】疎水性化合物を親水性コロイドに分散する
際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例え
ば、特開昭59−157636号の第(37)〜(3
8)頁、前記のリサーチ、ディスクロージャー記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。
【0077】本実施例の熱現像感光材料においては、感
光材料に現像の活性化と同時に画像の安定化を図る化合
物を用いることができる。好ましく用いられる具体的化
合物については米国特許第4,500,626 号の第51〜52
欄に記載されている。
【0078】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムとする場合には、本実施例の熱現像感光材料の構成
層には不要な色素や着色物を固定化又は無色化し、得ら
れる画像の白地を改良する目的で種々の化合物を添加す
ることができる。
【0079】具体的には、欧州公開特許第353,741 号、
同461 、416 号、特開昭63−163345号、同63
−203158号記載の化合物を用いることができる。
【0080】本実施例の熱現像感光材料の構成層には色
分離性改良や高感化などの目的で、種々の顔料や染料を
用いることができる。
【0081】具体的には、前記リサーチ、ディスクロー
ジャー記載の化合物は、欧州公開特許第479,167 号、同
502,508 号、特開平1−167838号、同1−343
355号、同2−168252号、特開昭61−209
43号に記載の化合物を用いることができる。
【0082】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムとする場合には、熱現像感光材料と共に色素固定要
素が用いられる。色素固定要素は熱現像感光材料とは別
々の支持耐上に別個に塗設されている形態であっても、
熱現像感光材料と同一の支持耐上に塗設される形態であ
ってもよい。感光材料と色素固定要素相互の関係、支持
耐との関係、白色反射層との関係は米国特許第4,50
0,626号の第57欄に記載の関係が本願にも適用で
きる。
【0083】本実施例の熱現像感光材料に好ましく用い
られる色素固定要素は媒染剤とバインダーを含む層を少
なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知のものを
用いることができ、その具体例としては米国特許第4,50
0,626 号第58〜59欄、特開昭61−88256号第(3
2)〜(41)頁や特開平1−161236号第(4)
〜(7)頁に記載の媒染剤、特開昭62−244043
号、同62−244403号等に記載のものを挙げるこ
とができる。また、米国特許第4,463,079 号に記載され
ているような色素受容性の高分子化合物を用いてもよ
い。
【0084】本実施例の熱現像感光材料の色素固定要素
に用いられるバインダーは、前記の親水性バインダーが
好ましい。さらに欧州公開特許第443,529 号記載のよう
なカラギナンれういを併用することが好ましい。
【0085】色素固定要素には、必要に応じて保護層、
剥離層、カール防止層などの補助層を設けることができ
る。特に保護層を設けるのは有用である。
【0086】感光材料及び色素固定要素の構成層には、
可塑剤、スベリ剤あるいは感光材料と色素固定要素の剥
離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いることができ
る。具体的には、前記リサーチ、ディスクロージャーや
特開昭62−245253号などに記載されたものがあ
る。
【0087】更に、上記の目的のために、各種のシリコ
ーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシ
ロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオイ
ルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。その
例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコ
ーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性シ
リーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品名
X−22−3710)などが有効である。
【0088】また、特開昭62−215953号、同6
3−46449号に記載のシリコーンオイルも有効であ
る。
【0089】感光材料や色素固定要素には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
【0090】酸化防止剤としは、例えば、クロマン系嵌
合物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例え
ば、ヒンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘導
体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物
がある。また、特開昭61−159644号記載の化合
物も有効である。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリア
ゾール系化合物(米国特許第3,533,794号など) 、4−
チアゾリドン系化合物(米国特許第3,352,681 号など)
、ベンゾフェノン系化合物(特開昭46−2784号
など)、その他特開昭54−48535号、同62−1
36641号、同61−88256号同に記載の化合物
がある。また、特開昭62−260152号記載の紫外
線吸収性ポリマーも有効である。
【0091】金属錯体としては、米国特許第4,241,155
号、同4,245,018 号第3〜36頁、同4,254,195 号第3
〜8欄、特開昭62−174741号、同61−882
56(27)〜(29)頁、同63−199248号、
特開平1−75568号、同1−74272号等に記載
されている化合物がある。
【0092】色素固定要素に転写された色素の退色を防
止するための退色防止剤は予め色素固定要素に含有させ
ておいてもよいし、感光材料などの外部から色素固定要
素に供給するようにしてもよい。
【0093】上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯
体はこれら同士を組み合わせて使用してもよい。
【0094】感光材料や色素固定要素には蛍光増白剤を
用いてもよい。特に色素固定要素に蛍光増白剤を内蔵さ
せるか、感光材料などの供給されるのが好ましい。その
例として、K.Veenkataraman編(The Ch
emistry of Synthetic Dyes」第V巻第8章、特開昭6
1−143752号などに記載されている化合物を挙げ
ることができる。より具体的には、スチルベン系化合
物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオ
キサゾリル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾ
リン系化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられ
る。
【0095】蛍光増白剤は退色防止剤や紫外線吸収剤と
組み合わせて用いることができる。これらの褪色防止
剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤の具体例は、特開昭62
−215272号(125)〜(137)頁、特開平1
−161236号(17)〜(43)頁に記載されてい
る。
【0096】感光材料や色素固定要素の構成層に用いる
硬膜剤としては、前記リサーチ、ディスクロジャー、米
国特許第4,678,739 号第41欄、同4,791,042 号、特開昭
59−116655号、同62−245261号、同6
1−18942号、特開平4−218044号等に記載
の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜
剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,
N’−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)
エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール
尿素など)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−23
4157号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0097】これらの硬膜剤は、塗布されたゼラチン1
g当たり0.001〜1g、好ましくは、0.005〜
0.5gが用いられる。また、添加する層は、感光材料
や色素固定要素の構成層のいずれの層でもよいし、2層
以上に分割ちえ添加してもよい。
【0098】感光材料や色素固定要素の構成層いは、種
々のカブリ防止剤又は写真安定剤及びそれらのプレカー
サーを使用することができる。その具体例としては、前
記リサーチ・ディスクロージャー、米国特許第5,089,37
8 号、同4,500,627 号、同4,614,702 号、特開昭64−
13546号(7)から(9)頁、(57)〜(71)
頁および(81)〜(97)頁、米国特許第4,775,610
号、同4,626,5000号、同4,983,494 号、特開昭62−1
74747号、同62−239148号、特開平1−1
50135号、同2−110557号、同2−1786
50号、RD17643(1978年)(24)〜(2
5)頁等記載の化合物が挙げられる。
【0099】これらの化合物は、銀1モル当たり5×1
-6〜1×10-1モルが好ましく、さらに1×10-5
1×10-2モルが好ましく用いられる。
【0100】感光材料や色素固定要素の構成層には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は前記リサーチ、ディスクロー
ジャー、特開昭62−173463号、同62−183
457号等に記載されている。
【0101】感光材料や色素固定要素の構成層には、ス
ベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フル
オロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代
表例としては、特公昭57−9053号第8〜17欄、
特開昭61−20944号、同62−135826号等
に記載されているフッ素系界面活性剤、またはフッ素油
などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレ
ン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ
素化合物が挙げられる。
【0102】感光材料や色素固定要素にはマット剤を用
いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィン又はポリメタクリレートなどの特開昭61
−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾ
グアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、
AS樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号、同
63−274952号記載の化合物がある。その他前記
リサーチ、ディスクロージャー記載の化合物が使用でき
る。
【0103】その他、感光材料及び色素固定要素の構成
層には、熱溶剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシ
カ等を含ませてもよい。これらの添加剤の具体例は特開
昭61−88256号第(26)〜(32)頁、特開平
3−11338号、特公平2−51496号等に記載さ
れている。
【0104】本実施例の熱現像感光材料において感光材
料及び/又は色素固定要素には画像形成促進剤を用いる
ことができる。画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤
との酸化還元反応の促進、色素供与性物質からの色素の
生成または色素の分解あるいは拡散性色素の放出等の反
応の促進及び、感光材料層から色素固定層への色素の移
動の促進等の機能があり、物理化学的な機能からは塩基
または塩基プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶
媒(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、銀又は銀イオンと
相互作用を持つ化合物等に分類される。但し、これらの
物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効果
のいくつかを合わせ持つのが常である。れらの詳細につ
いては米国特許4,678,739 号第38〜40欄に記載され
ている。
【0105】塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭
酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセ
ン転位またはベックマン転位によりアミン類を放出する
化合物などがある。その具体例は米国特許第4,514,493
号、同4,657,848 号等に記載されている。
【0106】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーは色素固定要素に含有させるのが感光材料の
保存性を高める意味で好ましい。
【0107】上記の他に、欧州特許公開210,660 号、米
国特許第4,740,445 号に記載されている難溶性金属化合
物およびこの難溶性金属化合物を構成する金属イオンと
錯形成反応し得る化合物(錯形成化合物という)の組み
合わせや、特開昭61−232451号に記載されてい
る電解により塩基を発生する化合物なども塩基プレカー
サーとして使用できる。特に前者の方法は効果的であ
る。この難溶性金属化合物と錯形成化合物は、感光材料
と色素固定要素に別々に添加するのが有利である。
【0108】本実施例の熱現像感光材料において感光材
料及び/又は色素固定要素には、現像時の処理温度及び
処理時間の変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種
々の現像停止剤を用いることができる。
【0109】ここでいう現像停止剤とは、適正現像後、
速やかに塩基を中和又は塩基と反応して膜中の塩基濃度
を下げ現像を停止する化合物又は銀及び銀塩塗装後作用
ちえ現像を抑制する化合物である。具体的には、加熱に
より酸を保守唾する酸プレカーサー、加熱により共存す
る塩基と置換反応を起こす親電子化合物、又は含窒素ヘ
テロ環化合物、メルカプト化合物及びその前駆体等が挙
げられる。更に詳しくは、特開昭62−253159号
(31)〜(32)頁に記載されている。
【0110】本実施例の熱現像感光材料において感光材
料や色素固定要素の支持体としては、処理温度に耐える
ことのできる用いられる。一般的には、日本写真学会編
「写真工学の基礎−銀塩写真編−」,(株)コロナ社刊
(昭和54年)(223)〜(240)頁記載の紙、合
成高分子(フィルム)等の写真様支持体が挙げられる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロー
ル類(例えばトリアセチルセルロール)またはこれらの
フィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、
更にポリプロピレンなどから作られるフィルム法合成
紙、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天然パルプとか
ら作られる混抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティ
ッドペーパー(特にキャストコート紙)、金属、布類、
ガラス類等が用いられる。
【0111】これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面又は両面をラミネー
トされた支持体として用いることもできる。
【0112】この他に、特開昭62−253159号
(29)〜(31)頁、特開平1−161236号(1
4)〜(17)頁、特開昭63−316848号、特開
平2−22651号、同3−56955号、米国特許第
5,001,033 号等に記載の支持体を用いることができる。
【0113】これらの支持体の表面に親水性バインダー
とアルミナゾルや酸化スズのような半導性金属酸化物、
カーボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよ
い。
【0114】本実施例の感光材料及び/又は色素固定要
素は、加熱現像及び色素の拡散転写のための加熱手段と
して導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。こ
の場合の発熱要素には、特開昭61−145544号等
に記載のものを利用できる。
【0115】熱現像工程での加熱温度は、約50℃〜2
50℃であるが、特に約60℃〜180℃が有用であ
る。色素の拡散転写工程は、熱現像と同時におこなって
もよいし、熱現像工程終了後に行ってもよい。後者の場
合、転写工程での加熱温度は、熱現像工程における温度
から室温の範囲で転写可能であるが、特に50℃以上
で、熱現像工程の温度より約10℃低い温度までが好ま
しい。
【0116】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素緯度を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
米国特許第4,704,345 号、同4,740,445 号、特開昭61
−238056号等に記載されている、少量の溶媒(特
に水)の存在下で加熱し現像と転写を同時または連続し
て行う方法も有用である。この方式においては、加熱温
度は50℃以上で溶媒の沸点以下が好ましい。例えば、
溶媒が水の場合は50℃〜100℃が好ましい。
【0117】現像の促進及び/又は色素の拡散転写のた
めに用いる溶媒の例としては、水、無機のアルカリ金属
塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基と
しては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられ
る)、低沸点溶媒又は低沸点溶媒と水もしくは前記塩基
性水溶液との混合溶液が挙げられる。また界面活性剤、
かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防黴
剤、防菌剤を溶媒中に含ませてもよい。
【0118】これらの熱現像、拡散転写の工程で用いら
れる溶媒としては水が好ましく用いられるが、水として
は一般に用いられる水であれば何を用いてもよい。具体
的には蒸留水、水道水、井戸水、ミネラルウォータ等を
用いることができる。また、本発明の感光材料及び受像
要素を用いる熱現像装置においては、水を使い切りで使
用してもよいし、循環し繰り返し使用してもよい。後者
の場合、材料から溶出した成分を含む水を使用すること
になる。また、特開昭63−144354号、同63−
144355号、同62−38460号、特開平3−2
10555号等に記載の装置や水を用いてもよい。
【0119】これらの溶媒は感光材料、色素固定要素又
はその両者に付与する方法を用いることができる。その
使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の重量
以下でよい。
【0120】この水を付与する方法としては、例えば特
開昭62−253159号(5)頁、特開昭63−85
544号等に記載の方法が好ましく用いられる。また、
溶媒をマイクロカプセルに閉じ込めたり、水和物の形で
予め感光材料もしくは色素固定要素またはその両者に内
蔵させて用いることもできる。付与する水の温度は前記
特開昭63−85544号等に記載のように30℃〜6
0℃であればよい。
【0121】また、色素移動を促進するために、常温で
固体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光材料及
び/又は色素固定要素に内蔵させる方法も採用できる。
内蔵させる層は感光性ハロゲン化銀層、中間層、保護
層、色素固定層いずれでもよいが、色素固定層及び/又
はその隣接層が好ましい。
【0122】親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピリ
ジン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、アル
コール類、オキシム類その他の複素環類がある。
【0123】現像及び/又は転写工程における加熱方法
としては、加熱されたブロックやプレートに接触させた
り、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、熱ドラム、
ハロゲンランプヒーター、赤外及び遠赤外ランプヒータ
ーなどに接触させたり、高温の雰囲気中を通過させる方
法などがある。
【0124】感光材料と色素固定要素を重ね合わせる方
法は特開昭62−253159号、特開昭61−147
244号(27)頁記載の方法が適用できる。
【0125】図1に示される如く、画像記録装置10は
全体として箱型に構成されており、機台12には、前面
扉13、側面扉15が取り付けられている。各扉を開放
することにより機台12内を露出状態とすることができ
る。
【0126】また、画像記録装置10の機台12の上面
には、原稿42を載置するための載置台12Aが設けら
れており、図示しないレールに支持されている。このた
め、載置台12Aは、図1の左右方向に移動可能となっ
ている。この載置第12Aには、矩形状の孔が設けられ
透明ガラス板45が取付けられており、この透明ガラス
板45上に装置奥側の辺を軸として開閉可能な押えカバ
ー12Bが取付けられている。また、機台12の上面に
は、操作パネル44が配設されている。
【0127】図1に示される如く、画像記録装置10の
機台12内には感材マガジン14が配置されており、感
光材料16がロール状に巻取られて収納されている。こ
の感光材料16は、感光(露光)面が装置の下方へ向い
て巻き取られている。
【0128】上述した熱現像感光材料16が収納された
感材マガジン14の感光材料取出し口近傍には、ニツプ
ローラ18およびカッタ20が配置されており、感材マ
ガジン14から感光材料16を所定長さ引き出した後に
切断することができる。
【0129】カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ
19、21、23、24、26、及びガイド板27が配
置されており、所定長さに切断された感光材料16を露
光部22へ搬送することができる。
【0130】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。この感光材料16の通過に同期して、前記
載置台12Aが同方向に移動するようになっている。
【0131】露光部22の上方かつ前記透明ガラス板4
5の下方の空間部には、露光装置38が設けられてい
る。露光装置38には、光源38A、ロッドレンズアレ
イ38Bが配置され、感光材料16の搬送に同期して移
動する載置台12A上の原稿42の反射画像を感光材料
16の感光面上に結像する役目を有している。
【0132】光源38Aは、原稿42の幅方向に沿って
それぞれ配列されたB光用のLED39Bと、G光用の
LED39Gと、R光用のLED39Rを備えた2個の
LEDアレイ39で構成されている。
【0133】すなわち、図2に示される如く、LEDア
レイ39は、BGRの順番で原稿258及び感光材料2
62の幅方向に沿って一直線上に配列されている(39
1、39G1 、39R1 、39B2 、39G2 、39
2 、・・・、39Bn 、39Gn 、39Rn )。
【0134】このため、原稿42の幅方向に沿って、B
GRの各色がほぼ均等に混ざり合った光が一様に照射さ
れ、載置台12Aを移動させることによって、原稿42
の画面上を走査することができる。
【0135】また、各LEDは、その輝度及び発光時間
が独立して制御可能となっており、電流の制御によっ
て、必要に応じて特定の色を強くしたり、弱めたり、発
光時間を変更することができる。
【0136】ロッドレンズアレイ38Bは、前記LED
アレイ39に設けられた複数のLEDのそれぞれに対応
されたレンズが組み込まれて形成されており、原稿42
の画像に対して画像を感光材料16の感光面へ結像する
ことができるようになっている。すなわち、前記LED
からの光による原稿42からの反射光は、ロッドレンズ
アレイ38Bの各レンズによって感光材料16の感光面
に結像されるようになっている。
【0137】ここで、載置台12Aと感光材料16とを
同一方向の同速度で移動させることによって、原稿42
の画像を走査露光することができる(図1の想像線参
照)。なお、走査露光後は、載置台12Aは元の位置
(図1の実線位置)に戻るようになっている(往復移
動)。
【0138】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。
【0139】水塗布部62には複数のパイプが連結され
て水を供給できるようになっている。
【0140】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された感光材料16が送り
込まれるようになっている。
【0141】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が
塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて
巻き取られている。
【0142】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。
【0143】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。ニップローラ110の
側方にはカッタ112が配置されている。
【0144】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。
【0145】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。
【0146】加熱ドラム116の内部には、一対のハロ
ゲンランプ132A、132Bが配置され、加熱ドラム
116の表面を昇温できるようになっている。
【0147】無端圧接ベルト118は、5本の巻き掛け
ローラ134、、135、136、138、140に巻
き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛けロ
ーラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116の外
周に圧接されている。
【0148】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。
【0149】剥離爪154によって剥離された感光材料
16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感
光材料収容箱178へ集積される。
【0150】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。
【0151】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170
及び受材排出ローラ172、173、175によって搬
送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0152】次に、第1実施例の作用を説明する。押え
カバー12Bの閉止後、操作パネル44の操作によって
倍率、処理枚数等が指定され、スタートの指示がある
と、画像処理が開始される。
【0153】すなわち、感材マガジン14がセットされ
た状態で、ニツプローラ18が作動され、感光材料16
がニツプローラ18によって引き出される。感光材料1
6が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感
光材料16が所定長さに切断される。
【0154】カッタ20の作動後は、感光材料16は、
反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露
光部22へ搬送される。この感光材料16の搬送と同時
に載置台12Aが移動を開始する。載置台12Aの移動
速度は、指定される倍率によって感光材料16の搬送速
度に対する所定の倍率で決定される。
【0155】感光材料16の先端部が所定位置に至る
と、この時点から載置台12Aが移動を開始し、LED
アレイ39の各LEDが点灯される。
【0156】各LEDは発光時間がそれぞれが独立して
制御され、その発光輝度も独立して制御される。このた
め、適用される原稿42の濃度や感光材料16のカラー
バランスに応じて、容易に各色の光量を制御することが
できる。
【0157】載置台12Aを移動させることにより、原
稿42の画像面がライン走査され、その反射光がロッド
レンズアレイ38Bによって感光材料16の感光面上に
結像される。
【0158】これにより、光軸上にカラーフィルタや絞
り機構を設けなくても、各LEDへの電流制御のみで最
適な光量及び光質を得ることができるため、露光装置3
8としての構成が簡単となる。
【0159】この露光装置38によって、露光部22に
位置する感光材料16へ走査露光される。
【0160】結像された感光材料262は、現像部28
0へ送り込まれ、現像処理されることにより、複写画像
を得ることができる。
【0161】上記第1実施例によれば、光源として独立
して発光輝度、発光時間を制御可能露光が開始された後
は、露光後の感光材料16が一旦スイッチバック部40
へ送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によって
水塗布部62へ送り込まれる。
【0162】水塗布部62では、感光材料16に水が塗
布され、さらに、スクイズローラ68によって余分な水
が除去されながら水塗布部62を通過する。
【0163】水塗布部62において画像形成用溶媒とし
ての水が塗布された感光材料16は、スクイズローラ6
8によって熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0164】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0165】カッタ112の作動後は、ガイド板182
によって案内されながら搬送ローラ190、186、1
14によって搬送され、熱現像転写部104の直前で待
機状態となる。
【0166】熱現像転写部104では、感光材料16が
スクイズローラ68によって加熱ドラム116外周と貼
り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出
されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わ
せローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム11
6が作動される。
【0167】この場合、この貼り合わせローラ120と
水塗布部62のスクイズローラ68との間にはガイド板
122が配置されており、スクイズローラ68から送ら
れる感光材料16は確実に貼り合わせローラ120へ案
内される。
【0168】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ2/3周
(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)
に渡って搬送される。これにより感光材料16と受像材
料108が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこ
の色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像
が得られる。
【0169】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、カ
ム130によって剥離爪154が移動され、受像材料1
08よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の
先端部に剥離爪154が係合して感光材料16の先端部
を加熱ドラム116の外周から剥離させる。さらに、剥
離爪154の復帰移動によってピンチローラ157が感
光材料16を押圧し、これにより、感光材料16はピン
チローラ157によって押圧されながら屈曲案内ローラ
142に巻き掛けられ、下方へ移動され廃棄感光材料収
容箱178内に集積される。
【0170】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。
【0171】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172、1
73、175によって搬送されてトレイ177へ排出さ
れる。
【0172】本第1実施例のような画像記録装置の光源
38AとしてLEDを用いることにより、露光装置38
の構成部品が軽減され、光学系の光路も短くて済むた
め、装置を大幅に小型化することが可能となる。また、
光路が短いため、塵埃による影響も少なく、画質の向上
にもつながる。
【0173】(第2実施例)図3には、本発明の第2実
施例に係る画像記録装置としての写真焼付装置200が
示されている。感光材料としては、カラーの印画紙を用
いている。
【0174】透過原稿としてのネガフィルム202は、
ネガキャリア204によって保持されている。ネガキャ
リア204には、矩形状の孔206Aが設けられたマス
ク206が設けられ、ネガフィルム202の表裏面から
挟持している。このネガキャリア204は、駆動部20
8を備えており、ネガフィルム202を画像コマ毎に順
次マスク206の孔206Aに対応させることができる
ようになっている。駆動部208は、制御装置210に
よって制御される。
【0175】ネガキャリア204のマスク206に保持
されたネガフィルム202には、光源としての3色(B
GR)のLED212B、212G、212Rからの光
が照射されるようになっており、その透過光がレンズ2
14を介して印画紙216の感光面に結像されるように
なっている。これにより、ネガフィルム202上の画像
が、印画紙216に焼付露光される。
【0176】印画紙216はその両端がそれぞれリール
218、220に巻き取られている。リール220に
は、このリール220を回転させるモータ222が連結
されており、制御装置210からの信号によって、前記
ネガフィルム202のコマ送りに同期して、露光された
印画紙を巻取るようになっている。
【0177】また、レンズ214と印画紙216との間
には、シャッタ224が設けられ、制御装置210に接
続されたシャッタ駆動部226によって光路を開閉する
ようになっている。
【0178】前記各LED212B、212G、212
Rは、それぞれ制御装置210に接続された電流制御部
228B、228G、228Rからの信号にって発光さ
れるようになっており、それぞれの色の独立した制御が
可能となっている。
【0179】すなわち、本実施例では、適用されるネガ
フィルム202や印画紙216に応じた露光量(又は、
露光補正量)やカラーバランスに応じて、発光時間とそ
の発光輝度が制御されるため、別途カラーフィルタや絞
り機構等を設ける必要がない構成となっている。
【0180】以下に、第2実施例の作用を説明する。ネ
ガフィルム202がネガキャリア204によって搬送さ
れ、焼付すべき画像コマをマスク206の孔206Aに
対応させる。このとき、制御装置210には、このネガ
フィルム202の画像コマに対応する露光量(又は露光
補正量)が入力(又は演算)されると共に、適用される
印画紙216の種類に応じたカラーバランスが入力(又
は演算)される。次いで、制御装置210では、シャッ
タ駆動部226にシャッタ224を開放させるための信
号を出力すると共に、前記入力又は演算された露光量
(露光補正量)及びカラーバランスに基づいて、各電流
制御部228B、228G、228Rに信号を出力す
る。
【0181】電流制御部228B、228G、228R
では、この信号に基づいて、各LED212B、212
G、212Rを発光させる。発光開始後の発光時間は、
それぞれが独立して制御され、その発光輝度も独立して
制御される。
【0182】このため、従来のように、ハロゲンランプ
を光源として用いていた場合に必要であった、カラーフ
ィルタの出入れや絞り等の機構が不要であり、LED2
12B、212G、212Rへの電流制御のみでよいの
で、装置構成が簡略化され、装置全体の小型化を図るこ
とができる。
【0183】なお、本第2実施例では、各色のLED2
12B、212G、212をそれぞれ1個づつ配設した
が、それぞれ複数個配設してもよい。
【0184】また、それぞれの色を複数個配設する場
合、原稿画像の色素の分光吸収に応じて、そのピーク波
長が異なる同色のLEDを配設し、原稿の種類に応じて
選択するようにしてもよい。例えば、ネガスライド用の
原稿は、Rのピーク波長が650nmが好ましく、ポジ
スライド用の原稿はRのピーク波長が700nmが好ま
しい。従って、この2種類のピーク波長を有するLED
を予め用意しておけば、発光時間の短縮が可能であり、
全体としての処理速度の向上を図ることができる。
【0185】(第3実施例)図4には、本発明の第3実
施例に係る画像記録装置250が示されている。この画
像記録装置250は、原稿画像を等倍で記録することを
主として構成されている。
【0186】装置上面は開口され、互いに平行な一対の
レール(図示省略)を介して移動板252が取付けられ
ている。この移動板252は、レールに沿って図4の左
右方向に移動可能とされており、図示しない駆動手段の
駆動力で移動されるようになっている。
【0187】移動板252には矩形孔254が設けら
れ、透明ガラス板256が取付けられている。この透明
ガラス板256には、原稿258が画像を下向きにして
載置されるようになっている。また、透明ガラス板25
6に対応して開閉可能な押えカバー260が取付けら
れ、原稿258を透明ガラス板256に載置した状態で
押えカバー260を閉じることにより、原稿258を保
持することができる。
【0188】装置内には、感光材料262としてのカラ
ー印画紙がロール状に巻き取られて収容されたマガジン
264が装填されており、その引出口の近傍には一対の
ローラ266及びカッタ268が配設されている。この
ため、引出口から引き出された感光材料262は、一対
のローラ266によって挟持され、カッタ268によっ
て所定長さに切断された後、ローラ対270の駆動によ
りガイド板272に案内されて前記移動板252の移動
方向(図4の矢印A方向)に搬送されるようになってい
る。
【0189】前記透明ガラス板256と前記感光材料2
62の搬送軌跡との間の空間部には、露光装置274が
設けられている。
【0190】露光装置274は、光源としてのBGRの
各色の発色する複数のLED276と、レンズユニット
としてのロッドレンズアレイ278とによって構成され
ている。図5に示される如く、LED276は、BGR
の順番で原稿258及び感光材料262の幅方向に沿っ
て一直線上に配列されている(B1 、G1 、R1
2 、G2 、R2 、・・・、Bn 、Gn 、Rn )。
【0191】このため、原稿258の幅方向に沿って、
BGRの各色がほぼ均等に混ざり合った光が一様に照射
され、移動板252を移動させることによって、原稿2
58の画面上を走査することができる。
【0192】また、各LED276は、その輝度及び発
光時間が独立して制御可能となっており、電流の制御に
よって、必要に応じて特定の色を強くしたり、弱めた
り、発光時間を変更することができる。
【0193】ロッドレンズアレイ278は、前記複数の
LED276のそれぞれに対応されたレンズが組み込ま
れて形成されており、原稿258の画像に対して等倍の
画像を感光材料262の感光面へ結像することができる
ようになっている。
【0194】すなわち、前記LED276からの光によ
る原稿258からの反射光は、ロッドレンズアレイ27
8の各レンズによって感光材料262の感光面に結像さ
れるようになっている。
【0195】ここで、移動板252と感光材料262と
を同一方向の同速度で移動させることによって、原稿2
58の画像を走査露光することができる(図4の想像線
参照)。なお、走査露光後は、移動板252は元の位置
(図4の実線位置)に戻るようになっている(往復移
動)。
【0196】画像が結像された感光材料262は隣接す
る現像部280へ送り込まれ、現像処理が行われる。
【0197】以下に、第3実施例の作用を説明する。原
稿258を透明ガラス板256上に載置し、押えカバー
260を閉止することによって、原稿258の位置決め
が完了する。
【0198】露光スタートの指示があると、一対のロー
ラ266によって挟持された感光材料262がマガジン
264から引き出され、カッタ268によって所定長さ
に切断される。
【0199】感光材料262の先端部が所定位置に至る
と、この時点から感光材料262のガイド板272の案
内による搬送方向と同方向かつ同速度で移動板252が
移動を開始し、LED276が点灯される。
【0200】各LED276は発光時間がそれぞれが独
立して制御され、その発光輝度も独立して制御される。
このため、適用される原稿258の濃度や感光材料26
2のカラーバランスに応じて、容易に各色の光量を制御
することができる。
【0201】移動板252と感光材料262とを同方
向、かつ同速度で移動させることにより、原稿258の
画像面がライン走査され、その反射光がロッドレンズア
レイ278によって感光材料262の感光面上に結像さ
れる。
【0202】結像された感光材料262は、現像部28
0へ送り込まれ、現像処理されることにより、複写画像
を得ることができる。
【0203】上記第3実施例によれば、光源として独立
して発光輝度、発光時間を制御可能な複数のLED27
6を適用し、レンズユニットとしてロッドレンズアレイ
278を適用したため、ハロゲンランプを光源として用
いていた場合に必要であった、カラーフィルタの出入れ
や絞り等の機構が不要であり、LED276への電流制
御のみでよいので、装置構成が簡略化され、装置全体の
小型化を図ることができる。
【0204】また、本装置では、等倍画像の記録を主と
しているため、発光輝度及び発光時間を独立して容易に
制御できるLED276を用いることによって、ロッド
レンズアレイ278の適用が可能であり、装置をさらに
小型化することができる。
【0205】なお、本第3実施例では、感光材料262
をロール状としマガジン264に収容したが、シート状
の感光材料も適用可能である。
【0206】また、LED276をBGR交互に一直線
上に配列したが、B光用のLEDアレイ、G光用のレン
ズアレイ、R光用のレンズアレイの3本のアレイを配設
するようにしてもよい。
【0207】さらに、本第3実施例では、反射原稿25
8について説明したが、図6に示される如く透過原稿2
82を用いる場合には、LED276とロッドレンズア
レイ278との間を透過原稿282が通過する構成とす
ればよい。
【0208】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、小型で、かつ信頼性の高いカラー画像を作成す
ることができるという優れた効果を有する。
【0209】また、上記効果に加え、原稿と等倍のカラ
ー画像の記録を、最適かつ容易に行うことができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像記録装置(走査
露光)の概略図である。
【図2】第1実施例に係るLEDアレイの構成を示す正
面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る写真焼付装置(面露
光)の概略図である。
【図4】本発明の第3実施例の画像記録装置(走査露
光)の概略図である。
【図5】第3実施例に係るLEDアレイの構成を示す正
面図である。
【図6】第3実施例の変形例(透過原稿)の主要部概略
図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料 38 露光装置 38A 光源 42 原稿 (以上、第1実施例) 200 写真焼付装置 202 ネガフィルム 216 印画紙 212B、212G、212R LED (以上、第2実施例) 250 画像記録装置 258 原稿 276 LED 278 ロッドレンズアレイ (以上、第3実施例)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射又は透過原稿画像に光源からの光を
    照射し、結像レンズ系を介して感光材料の感光面上に結
    像せしめる画像記録装置であって、 前記光源として、レッド(R)、グリーン(G)及びブ
    ルー(B)の各色に発光するLEDをそれぞれ少なくと
    も1個以上用いたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記各LEDの発光輝度が前記反射又は
    透過原稿画像の濃度帯カラーバランスに基づいて、それ
    ぞれ別個に調整可能であることを特徴とする請求項1記
    載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記各色毎のLEDがそれぞれ複数個配
    設され、各色毎に複数のピーク波長を持ち、前記反射又
    は透過原稿画像の色素の分光吸収に応じて、各色のLE
    Dが選択されることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記各色のLEDをそれぞれ等間隔に一
    直線上に配列し、前記結像レンズ系にロッドレンズアレ
    イを用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1項記載の画像記録装置。
JP4016494A 1949-09-21 1994-03-10 画像記録装置 Pending JPH07140567A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4016494A JPH07140567A (ja) 1993-09-21 1994-03-10 画像記録装置
US08/309,585 US5515136A (en) 1949-09-21 1994-09-21 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-234962 1993-09-21
JP23496293 1993-09-21
JP4016494A JPH07140567A (ja) 1993-09-21 1994-03-10 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07140567A true JPH07140567A (ja) 1995-06-02

Family

ID=26379603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4016494A Pending JPH07140567A (ja) 1949-09-21 1994-03-10 画像記録装置

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JP (1) JPH07140567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6508564B1 (en) 1999-11-26 2003-01-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Surface light source device and adjusting method of chromaticity thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6508564B1 (en) 1999-11-26 2003-01-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Surface light source device and adjusting method of chromaticity thereof

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