JPH0712252B2 - 草刈機における刈草収容装置 - Google Patents

草刈機における刈草収容装置

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JPH0712252B2
JPH0712252B2 JP1310983A JP31098389A JPH0712252B2 JP H0712252 B2 JPH0712252 B2 JP H0712252B2 JP 1310983 A JP1310983 A JP 1310983A JP 31098389 A JP31098389 A JP 31098389A JP H0712252 B2 JPH0712252 B2 JP H0712252B2
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grass container
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ガーデントラクタ、ローントラクタ、ライ
ディングモア等の草刈機における刈草収容装置に関する
ものである。
[従来技術] 従来、この種の刈草収容装置は、刈草を収納する収草容
器と、収草容器の上方を覆う箱型状の上部カバーとを備
え、走行車体に設けられた草刈装置によって刈り取られ
た芝や雑草等を筒状のシュータを介してこの収草容器内
に回収する形態であった。
この刈草収容装置には、従来2つの形態があり、一つは
上部カバーを回動方式となし、収草容器を着脱方式にす
るものである。即ち、収草容器が満杯となると、その上
方を覆っている上部カバーを前側へ倒して収草容器上方
を開放し、その後、収草容器を機枠から取外す方式であ
る。
そして、他の方式は、上部カバーは固定式とし、その下
方に配設された収草容器の蓋体を回動式とするものであ
る。即ち、収草容器内が満杯となったときには、レバー
等を操作して収草容器の蓋体を横軸廻りに回動させ、収
草容器の下方を開放して刈草を放出する方式である。
[発明が解決しようとしている課題] ところで、草刈作業時には、前記収草容器内に刈草が満
杯となっていないか、オペレータは頻繁にその状況を確
認しなければならないが、上記の従来装置のうち、前者
のタイプのものは、収草容器内の様子を確認するとき
に、オペレータが機体から身を乗り出すようにしてカバ
ーの端を握んでこれを前方へ回動させなければならず、
この操作が煩わしいうえ、刈草を排出するときには、一
度機体から降りなければならない不便さがあった。また
後者のタイプのものは、機体から降りなくても刈草を排
出できる利点はあるものの、容器内が満杯になっている
のかどうかの確認は、機体に乗ったままでは困難であっ
た。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記した課題に鑑みて提案するものであっ
て、次のような技術的手段を講じた。即ち、走行車体1
に設けられた草刈装置8によって刈り取られた刈草を、
筒状の移送手段12を介して刈草収容装置13に回収するよ
うに構成された草刈機において、前記刈草収容装置13
を、板体16と、板体16の後方にあって支点ピン23を中心
に回動する上部カバーAと、上方と前方が開口されてい
て前記支点ピン23を中心にして回動する下部収草容器2
9、29とで構成し、上部カバーAのみの単独開閉、ある
いは上部カバーAと下部収草容器29、29との一体開閉と
を可能にするハンドル33付きの開閉機構Bを設けたこと
を特徴とする草刈機における刈草収容装置の構成とす
る。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成から説明すると、符号1はローントラクタで
あり、このローントラクタ1のフレーム2には、後側に
連結ヒッチ3が設けられ、前輪4、4と後輪5、5との
間の下腹部には、吊持リンク6、6、7、7を介して草
刈装置8が昇降可能に連結されると共に、ミッションケ
ース9内の変速装置(図示省略)を介して減速された回
転動力がベルト伝動機構10を介して草刈装置8の刈刃駆
動機構11に伝達されるように構成している。草刈装置8
のモアデッキ8aの右側排出口(図示省略)には刈草を排
出するための移送手段としての筒体12が連結され、筒体
12の後端部はモアデッキ8aの中で回転刈刃が刈り取った
刈草を連結ヒッチ3に連結された刈草収容装置13内に回
収できるように取付けている。刈草収容装置13は前記連
結ヒッチ3に取付部13aを介して着脱自在に連結され、
さらに取付部13aは、前記刈草収容装置13の前方に設け
られている遮蔽板16の略中央部の下端部近傍に固着され
ており、遮蔽板16は長方形の鉄板14の周面にパイプ材を
屈曲形成した長方形枠15を固着して構成されている。
又、前記鉄板14の上部には、左側に長方形の目抜き鉄
板、あるいは金網17を固着した排塵部18を設けると共
に、この排塵部18の前方を、側面から見て上側から下側
へななめに突出した排塵カバー19で覆って、刈草収容装
置13内に刈草と共に送り込まれた塵をここから下向きに
俳出するように構成している。21は鉄板14に固着された
筒体取付部であって筒体12の後端を支持する。また、鉄
板14の背面左右と中央部の3カ所には、後方へ向けて3
枚の支持アーム22、22…を固着して設けている。支持ア
ーム22、22…には水平横向きの枢支ピン23、23…を固着
し、この枢支ピン23、23…に、パイプ材を屈曲形成して
構成した上側門型フレーム24、中間門型フレーム25、及
び下側門型フレーム26の各端部を枢着している。
そして、この各門型フレーム24、25、26は、布、ビニー
ルシートあるいは蛇腹等にて前面及び下面を開放して構
成されるカバー体27の上側端部、中間部及び下端部に夫
々固着し、ここに上部カバーAを構成している。而し
て、前記上側門型フレーム24は前記カバー体27の遮蔽板
16側(前面)の端部に固着されて遮蔽板16の背面に当接
自在となり、かつ、前記カバー体27の遮蔽板16側を開放
することになる。更に、下側門型フレーム26はカバー体
27の下面の開放端縁に固着されてこのカバー体27の下面
開放状態を保持する。又、中間の門型フレーム25は前記
上側門型フレーム24と下側門型フレーム26の略中間部に
設けられ、上記カバー体27が側面視で略方式を保持でき
るようにこのカバー体27に固着されている。そして、こ
れら各門型フレーム24、25、26は前記枢支ピン23、23を
回動中心として遮蔽板16の後方において略90度回動して
前記カバー体27を前後に開放し、そして閉鎖することが
できるように構成している。又、第2図及び第5図に示
すように前記上側門型フレーム24の側面及び下側門型フ
レーム26の側面と前記遮蔽板16の長方形枠15の側面にス
プリング28、28を介装し、そしてスプリング28、28は夫
々前記上側門型フレーム24及び下側門型フレーム26を前
記枢支ピン23を支点とした支点越え作用にて夫々遮蔽板
16側及び後方水平位置側に回動して固定できるように構
成している。29は刈草を収容する下部収草容器であって
この下部収草容器29は上面と前面が開放されて側面視略
方形に形成されている。しかも、底板を除く他の3面は
通気可能なメッシュによって構成されている。そして、
開放縁部にはパイプ材を屈曲形成したフレーム30が固着
してあり、そして、前面の開放部を前記遮蔽板16の背面
に当接したとき、前記フレーム30の上部前方部位であっ
て、前記枢支ピン23、23を遊嵌できる位置にフック31、
31を対峙して突設し、そして、このフック31、31の前方
部位より前記枢支ピン23、23を下側より挿入離脱を可能
にするための切欠部31a、31aが設けられている。さら
に、このフック31の後部には把手片33b、33bが枢支され
ている。このため、この把手片33b、33bを把持すること
により下部収草容器29、29はその重心によって前記開放
部が上方を向くようになり、依って下部収草容器29、29
内の刈草は、こぼれ落ちることなく、任意の場所へ運ん
でこれを捨てることができる。
特に、ローントラクタ1が出入りできない刈草の廃棄場
所に刈草を持って行くときには、この実施例のように下
部収草容器29、29が単体で外れると至極便利である。な
お、第6図において、左側の下部収草容器29は把手片33
bを立てた状態を、右側の下部収草容器29は把手片33bを
後側へ倒した状態を示す。
又、フック31、31に設けた切欠部31a、31aは、下方が開
口した鉤型に形成されているので、ここに枢支ピン23、
23を遊嵌しているとき、枢支ピン23、23を回動中心とし
てこの下部収草容器29を回動しても、下部収草容器29の
自重と相俟ってこの枢支部位が外れることはない。な
お、下部収草容器29は遮蔽板16の後方にあって左右に並
設し、その上部を上部カバーAで被覆する。この場合
は、遮蔽板16の背面から突設した支持アーム22、22に枢
支ピン23、23を固着し、これに下部収草容器29、29を枢
支する。32、32は下部収草容器29、29を構成するフレー
ム30、30の後部中央に固着されたコ字状の係合部であっ
て、この係合部32、32には、上部カバーAの下側門型フ
レーム26、26に枢支されたハンドル33の両下端部の折曲
部33a、33aが上から挿入されて係合するように構成して
いる。34はハンドル33の回動支点ピンである。ハンドル
33は背面から見ると台形状をなし、その上端部は運転席
35のオペレータが着座した状態で手が届くように前方へ
延設されている。なお、この実施例では、ハンドル33及
びハンドル33を支えるプレート36、36を開閉機構Bと総
称する。下部収草容器29、29内の刈草を放出すべくこれ
を回動させるときには、オペレータは開閉機構Bを構成
するハンドル33を握って下部収草容器29、29の係合部3
2、32にハンドル33の下端部の折曲部33a、33aを当接係
合せしめ、そして手前方向(第4図において反時計方
向)へ回動すれば、下部収草容器29、29の前面の開放部
が下向きとなって回動する。依って、この下部収草容器
29、29内の刈草は容易迅速且つ確実に放出されることに
なる。一旦放出が終了すれば、このハンドル33を元の位
置に回動すれば、下部収草容器29、29は前記枢支ピン2
3、23を中心として下向きとなった前面の開放部が遮蔽
板16の背面に圧接し、次の刈草回収を可能ならしめるも
のである。
また、図中符号40は把持片を示し、上部カバーAの上側
門型フレーム24の横方向中心部に突設され、この把持片
40を把持してこの上部カバーAを前後に回動せしめるも
のである。第3図はオペレータがこの把持片40を握って
上部カバーAを後方へ倒した状態を示す。斯くして、上
記上部カバーAは上側門型フレーム24及び下側門型フレ
ーム26の回動に順応して前後方向へ回動しながら開放
し、或は上側門型フレーム24は遮蔽板16側へ回動し、下
側門型フレーム26は水平方向に回動してその位置が前記
スプリング28、28の支点越え作用にて固定され、下部収
草容器29、29の上面を閉塞することになる。勿論、上部
カバーAを開放するときも上側門型フレーム26は夫々前
記スプリング28、28の支点越え作用にて中間門型フレー
ム25と共に重なった状態で遮蔽板16側或は水平方向に固
定され、その開放状態を維持できる。
第5図(イ)は下側門型フレーム26を枢支ピン23の廻り
に上方へ回動して上部カバーAを開放したときの位置を
示し、同図(ロ)は上側門型フレーム24が枢支ピン23廻
りに下方へ回動して上部カバーAを開放したときの位置
を示す。
[発明の効果] この発明は前記の如く構成したので、上部カバーAのみ
の回動も、また、上部カバーAと下部収草容器29、29と
の一体回動も、オペレータが機体に乗ったままの状態で
ハンドル33を操作することによって簡単に行なえ、従来
装置に比較して操作性が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は全体側面図、第
2図、第3図は要部の斜視図、第4図は一部を切り欠い
た要部の側面図、第5図は作用説明図、第6図は斜視図
である。 符号の説明 1……走行車体(ローントラクタ) 8……草刈装置 12……移送手段(筒体) 13……刈草収容装置 29……下部収草容器 33……ハンドル A……上部カバー B……開閉機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行車体1に設けられた草刈装置8によっ
    て刈り取られた刈草を、筒状の移送手段12を介して刈草
    収容装置13に回収するように構成された草刈機におい
    て、前記刈草収容装置13を、板体16と、板体16の後方に
    あって支点ピン23を中心に回動する上部カバーAと、上
    方と前方が開口されていて前記支点ピン23を中心にして
    回動する下部収草容器29、29とで構成し、上部カバーA
    のみの単独開閉、あるいは上部カバーAと下部収草容器
    29、29との一体開閉とを可能にするハンドル33付きの開
    閉機構Bを設けたことを特徴とする草刈機における刈草
    収容装置。
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