JPH0681566B2 - 草刈機における刈草収容装置 - Google Patents

草刈機における刈草収容装置

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JPH0681566B2
JPH0681566B2 JP1310321A JP31032189A JPH0681566B2 JP H0681566 B2 JPH0681566 B2 JP H0681566B2 JP 1310321 A JP1310321 A JP 1310321A JP 31032189 A JP31032189 A JP 31032189A JP H0681566 B2 JPH0681566 B2 JP H0681566B2
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雄之 石丸
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ガーデントラクタ、ローントラクタ、ライ
ドモア等の草刈機における刈草収容装置に関するもので
ある。
[従来技術] 従来、この種の刈草収容装置は、刈草を収納する収草容
器と、収草容器の上方を覆う箱型状のカバーとを備え、
走行車体に設けられた草刈装置によって刈り取られた芝
や雑草等を筒状のシュータを介してこの収草容器内に回
収する形態であった。
[発明が解決しようとしている課題] ところで、草刈作業時には、前記収草容器内に刈草が満
杯となっていないか、オペレータが頻繁にその状況を確
認しなければならず、そのためオペレータは車体に乗っ
たままカバーを開閉する機会が多くなる。上記したカバ
ーは、通常プラスチックのような固い材料で構成される
ことが多く、しかも、このカバーの開閉方向が後側から
前側へかけての一方向であるために、収草容器内の様子
を確認するとき等に不便なことがある。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記した課題を解決せんとして提案するも
のであって、次のような技術的手段を講じた。
即ち、走行車体1に設けられた草刈装置8によって刈り
取られた刈草を、筒状の移送手段12を介して刈草収容装
置13に回収するように構成された草刈機において、前記
刈草収容装置13を、移送手段12の後端を支える板体16
と、板体16に対して着脱自在であって刈草を収納する下
部収草容器29、29と、この下部収草容器29、29の上方を
覆う上部カバーAとで構成するとともに、この上部カバ
ーAは、進行方向前側および後側のいずれの側からも開
閉操作可能に構成されていることを特徴とする草刈機に
おける刈草収容装置の構成とする。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成から説明すると、符号1はローントラクタで
あり、このローントラクタ1のフレーム2には、後側に
連結ヒッチ3が設けられ、前輪4、4と後輪5、5との
間の下腹部には、吊持リンク6、6、7、7を介して草
刈装置8が昇降可能に連結されると共に、ミッションケ
ース9内の変速装置(図示省略)を介して減速された回
転動力がベルト伝動機構10を介して草刈装置8の刈刃駆
動機構11に伝達されるように構成している。草刈装置8
のモアデッキ8aの右側排出口(図示省略)には刈草を排
出するための移送手段としての筒体12が連結され、筒体
12の後端部はモアデッキ8aの中で回転刈刃が刈り取った
刈草を連結ヒッチ3に連結された刈草収容装置13内に回
収できるように取付けている。
刈草収容装置13は前記連結ヒッチ3に取付部13aを介し
て着脱自在に連結され、さらに取付部13aは、前記刈草
収容装置13の前方に設けられている遮蔽板16の略中央部
の下端部近傍に固着されており、遮蔽板16は長方形の鉄
板14の周面にパイプ材を屈曲形成した長方形枠15を固着
して構成されている。又、前記鉄板14の上部には、左側
に長方形の目抜き鉄板、あるいは金網17を固着した排塵
部18を設けると共に、この排塵部18の前方を、側面から
見て上側から下側へななめに突出した排塵カバー19で覆
って、刈草収容装置13内に刈草と共に送り込まれた塵を
ここから下向きに排出するように構成している。
21は鉄板14に固着された筒体取付部であって筒体12の後
端を支持する。また、鉄板14の背面左右と中央部の3カ
所には、後方へ向けて3枚の支持アーム22、22…を固着
して設けている。支持アーム22、22…には水平横向きの
枢支ピン23、23…を固着し、この枢支ピン23、23…に、
パイプ材を屈曲形成して構成した上側門型フレーム24、
中間門型フレーム25、及び下側門型フレーム26の各端部
を枢着している。
そして、この各門型フレーム24、25、26は、布、ビニー
ルシートあるいは蛇腹等にて前面及び下面を開放して構
成されるカバー体27の上側端部、中間部及び下端部に夫
々固着し、ここに上部カバーAを構成している。而し
て、前記上側門型フレーム24は前記カバー体27の遮蔽板
16側(前面)の端部に固着されて遮蔽板16の背面に当接
自在となり、かつ、前記カバー体27の遮蔽板16側を開放
することになる。更に、下側門型フレーム26はカバー体
27の下面の開放端縁に固着されてこのカバー体27の下面
開放状態を保持する。又、中間の門型フレーム25は前記
上側門型フレーム24と下側門型フレーム26の略中間部に
設けられ、上記カバー体27が側面視で略方形を保持でき
るようにこのカバー体27に固着されている。そして、こ
れら各門型フレーム24、25、26は前記枢支ピン23、23を
回動中心として遮蔽板16の後方において略90度回動して
前記カバー体27を前後に開放し、そして閉鎖することが
できるように構成している。
又、第2図および第5図に示すように前記上側門型フレ
ーム24の側面及び下側門型フレーム26の側面と前記遮蔽
板16の長方形枠15の側面にスプリング28、28を介装し、
そしてスプリング28、28は夫々前記上側門型フレーム24
及び下側門型フレーム26を前記枢支ピン23を支点とした
支点越え作用にて夫々遮蔽板16側及び後方水平位置側に
回動して固定できるように構成している。29は刈草を収
容する下部収草容器であってこの下部収草容器29は上面
と前面が開放されて側面視略方形に形成されている。し
かも、底板を除く他の3面は通気可能なメッシュによっ
て構成されている。そして、開放縁部にはパイプ材を屈
曲形成したフレーム30が固着してあり、そして、前面の
開放部を前記遮蔽板16の背面に当接したとき、前記フレ
ーム30の上部前方部位であって、前記枢支ピン23、23を
遊嵌できる位置にフック31、31を対峙して突設し、そし
て、このフック31、31の前方部位より前記枢支ピン23、
23を下側より挿入離脱を可能にするための切欠部31a、3
1aが設けられている。
さらに、このフック31の後部には把手片33b、33bが枢支
されている。このため、この把手片33b、33bを把持する
ことにより下部収草容器29、29はその重心によって前記
開放部が上方を向くようになり、依って下部収草容器2
9、29内の刈草は、こぼれ落ちることなく、任意の場所
へ運んでこれを捨てることができる。特に、ローントラ
クタ1が出入りできない刈草の廃棄場所に刈草を持って
行くときには、この実施例のように下部収草容器29、29
が単体で外れると至極便利である。
なお、第6図において、左側の下部収草容器29は把手片
33bを立てた状態を、右側の下部収草容器29は把手片33b
を後側へ倒した状態を示す。
又、フック31、31に設けた切欠部31a、31aは、下方が開
口した鍵型に形成されているので、ここに枢支ピン23、
23を遊嵌しているとき、枢支ピン23、23を回動中心とし
てこの下部収草容器29を回動しても、下部収草容器29の
自重と相俟ってこの枢支部位が外れることはない。な
お、下部収草容器29は遮蔽板16の後方にあって左右に並
設し、その上部を上部カバーAで被覆する。この場合
は、遮蔽板16の背面から突設した支持アーム22、22に枢
支ピン23、23を固着し、これに下部収草容器29、29を枢
支する。32、32は、下部収草容器29、29を構成するフレ
ーム30、30の後部中央に固着されたコ字状の係合部であ
って、この係合部32、32には、上部カバーAの下側門型
フレーム26に枢支されたハンドル33の両下端部の折曲部
33a、33aが上から挿入されて当接係合するように構成し
ている。34はハンドル33の回動支点ピンである。ハンド
ル33は背面から見ると台形状をなし、その上端部は運転
席35のオペレータが着座した状態で手が届くように前方
へ延設されている。したがって、オペレータはこのハン
ドル33を握って下部収草容器29、29の係合部32、32にハ
ンドル33の下端部の折曲部33a、33aを当接係合せしめ、
そして手前方向(第4図において反時計方向)へ回動す
れば、下部収草容器29、29の前面の開放部が下向きとな
るようにこの下部収草容器29、29が回動する。依って、
この下部収草容器29、29内の刈草は容易迅速且つ確実に
放出されることになる。
一旦放出が終了すれば、このハンドル33を元の位置に回
動すれば、下部収草容器29、29は前記枢支ピン23、23を
中心として下向きとなった前面の開放部が遮蔽板16の背
面に圧接し、次の刈草回収を可能ならしめるものであ
る。なお、図中符号40は把持片を示し、上部カバーAの
上側門型フレーム24の横方向中心部に突設され、この把
持片40を把持してこの上部カバーAを前後に回動せしめ
るものである。第3図はオペレータがこの把持片40を握
って上部カバーAを後方へ倒した状態を示す。斯くし
て、上記上部カバーAは上側門型フレーム24及び下側門
型フレーム26の回動に順応して前後方向へ回動しながら
下部収草容器29、29の上方を開放し、或は上側門型フレ
ーム24は遮蔽板16側へ回動し、下側門型フレーム26は水
平方向に回動してその位置が前記スプリング28、28の支
点越え作用にて固定され、下部収草容器29、29の上面を
閉塞することになる。勿論、上部カバーAを開放すると
きも上側門型フレーム24及び下側門型フレーム26は夫々
前記スプリング28、28の支点越え作用にて中間門型フレ
ーム25と共に重なった状態で遮蔽板16側或は水平方向に
固定され、その開放状態を維持できる。第5図(イ)は
下側門型フレーム26を、枢支ピン23の廻りに上方へ回動
して上部カバーAを開放したときの位置を示し、同図
(ロ)は上側門型フレーム24を枢支ピン23廻りに下方へ
回動して上部カバーAを開放したときの位置を示す。
[発明の効果] この発明は前記の如く構成したので、以下の技術的効果
を奏する。
即ち、走行車体1に設けられた草刈装置8によって刈り
取られた刈草を、筒状の移送手段12を介して刈草収容装
置13に回収するように構成された草刈機において、前記
刈草収容装置13を、移送手段12の後端を支える板体14
と、板体14に対して着脱自在であって刈草を収納する下
部収草容器29、29と、この下部収草容器29、29の上方を
覆う上部カバーAとで構成するとともに、この上部カバ
ーAは、進行方向前側および後側のいずれの側からも開
閉操作可能に構成されているので、下部収草容器29、29
を板体16側から取外すときには上部カバーAを後側から
前側へ向けて回動させて下部収草容器29、29上方を開放
した後、これを取外し、また、芝等の刈取作業中に、刈
草収容装置13内の回収状態を確認するときには、上部カ
バーAを前側から後側へ向けて回動させれば走行車体に
乗ったまま、下部収草容器29、29内の点検をすることが
でき、このように、いずれの方向からも上部カバーAを
回動させて収草容器29、29上方を開放することができる
ので従来技術に比較して、作業効果が大巾に改善される
ものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は全体側面図、第
2図、第3図は要部の斜視図、第4図は一部を切欠いた
要部の側面図、第5図は作用説明図、第6図は斜視図で
ある。 符号の説明 1……ローントラクタ 6、7……吊持リンク 8……草刈装置 12……移送手段(筒体) 13……刈草収容装置 16……板体(遮蔽板) 29……下部収草容器 A……上部カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行車体1に設けられた草刈装置8によっ
    て刈り取られた刈草を、筒状の移送手段12を介して刈草
    収容装置13に回収するように構成された草刈機におい
    て、前記刈草収容装置13を、移送手段12の後端を支える
    板体16と、板体16に対して着脱自在であって刈草を収納
    する下部収草容器29、29と、この下部収草容器29、29の
    上方を覆う上部カバーAとで構成するとともに、この上
    部カバーAは、進行方向前側および後側のいずれの側か
    らも開閉操作可能に構成されていることを特徴とする草
    刈機における刈草収容装置。
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