JPH07121819A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH07121819A
JPH07121819A JP26331093A JP26331093A JPH07121819A JP H07121819 A JPH07121819 A JP H07121819A JP 26331093 A JP26331093 A JP 26331093A JP 26331093 A JP26331093 A JP 26331093A JP H07121819 A JPH07121819 A JP H07121819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
melting point
point glass
magnetic
magnetic head
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Pending
Application number
JP26331093A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Hisada
幸博 久田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP26331093A priority Critical patent/JPH07121819A/ja
Publication of JPH07121819A publication Critical patent/JPH07121819A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保磁力媒体に記録再生するための磁気ヘッ
ドにおいて、そのギャップ強度を向上させるための手段
を提供することを目的とする。 【構成】 巻線溝7を形成したコアである酸化物磁性体
11,12のギャップ部Bを、金属磁性膜側から拡散防
止膜、高融点ガラス膜、拡散防止膜、低融点ガラス膜を
順次積層した積層構造とした。 【効果】 接合ガラスと金属磁性膜の反応がなくなり、
ギャップ強度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気コア半体を非磁性
ギャップ材を介して突き合わせ、接合してなる磁気ヘッ
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録装置の小型化、大容量化
にともない記録密度の高密度化が進められている。高密
度化のためには、媒体としては高保磁力で高飽和磁束密
度を有することが必要であり、酸化物の微粒子を塗布し
た媒体から、Co−Ni系合金などをスパッタリング法
にて作成した媒体へ移行しつつある。このような高保磁
力媒体を十分に記録する能力を持つ磁気ヘッドは、磁気
的に飽和することなく大きな記録磁界を出す必要があ
る。このためには、磁気ヘッドのコア材として高い飽和
記録密度をもつ磁性材料を用いなければならないが、従
来磁気ヘッド用材料として多用されている強磁性酸化物
(フェライト)では飽和磁束密度が5KG程度であるた
め、保磁力900(Oe)程度の記録媒体に記録するの
が限界であった。そこで強磁性酸化物を主体とした磁気
ヘッドにおいて、磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍をフェ
ライトより飽和磁束密度の高い金属磁性膜にて構成され
た複合型磁気ヘッド(MIGヘッド)によって高保磁力
媒体に対しても十分記録することができる磁気ヘッドが
提案されている。
【0003】ところで、複合型磁気ヘッドにおいてはフ
ェライトと金属磁性膜との界面が疑似ギャップとして働
き、孤立再生波形が歪み、再生出力の周波数特性にうね
りを生じさせるという問題がある。この原因はガラス接
合時の熱によるフェライトと金属磁性膜の拡散が、疑似
ギャップとして働くからと考えられる。この疑似ギャッ
プは、フェライトと金属磁性膜との界面にCr膜等の拡
散防止膜を形成することで改善することが可能である。
しかしながら、例えば700℃以上の高温で接合した場
合には拡散防止膜が金属磁性膜と反応し、その部分が磁
気的劣化層となるため疑似ギャップを低減させることは
困難となる。したがって、疑似ギャップを低減させるに
は700℃程度以下の温度にてガラス接合させることが
必要であり、この場合、PbO系の低融点ガラスが用い
られている。図9は従来の磁気ヘッドの斜視図、図10
は図9のギャップ部であるA部分の拡大図である。1は
金属磁性膜、2は高融点ガラス、3は低融点ガラス、4
は接合ガラス、5,6はコアとしての酸化物磁性体、7
は巻線溝である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にPbOを多く含
む低融点ガラスは、ガラス自体の強度が弱いばかりでな
く、PbOは還元が起きやすいためPbの金属微小粒の
析出が生じ、これがきっかけとなってクラックが発生し
ギャップ強度を弱くさせる。特に複合型磁気ヘッドに低
融点ガラスを用いた場合には、金属磁性膜と接合ガラス
との拡散・反応が起き、PbOの還元を促進させるた
め、さらにギャップ強度を低下させてしまうという問題
点があった。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ギャップ部における接合強度を大きくすることがで
きる磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気ヘッドは、少なくとも一方に巻線溝を形
成した一対のコアと、この一対のコアの少なくとも一方
のコアのギャップ対向面に金属磁性膜が設けられたギャ
ップ部とを備え、このギャップ部を金属磁性膜側から拡
散防止膜、高融点ガラス膜、拡散防止膜、低融点ガラス
膜を順次積層した積層構造としたものである。
【0007】
【作用】この構成により、ギャップ部の2つのコアの接
合力を大きくし、高いギャップ強度を得ることができ
る。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0009】図1は本発明の第1実施例における磁気ヘ
ッドの斜視図、図2は本発明の第1実施例における磁気
ヘッドのギャップ部であるB部分の拡大図である。図1
において、11,12はコアとしてのフェライト等の酸
化物磁性体である。図2に示すギャップ部は、コアであ
る酸化物磁性体11,12の一方のギャップ対向面に形
成されており、金属磁性膜13、Cr等の金属薄膜から
成る拡散防止膜14,15、高融点ガラス膜16、低融
点ガラス膜17を順次積層した積層構造となっている。
18は接合ガラス、7は一方の酸化物磁性体12に形成
された巻線溝である。拡散防止膜14,15は、Cr単
体またはこれらの酸化物または窒化物で形成されてい
る。また高融点ガラス膜16はSiO2 単体もしくはS
iO2 を主成分とする材料で形成され、低融点ガラス膜
17はPbO単体もしくはPbOを主成分とする材料で
形成されている。
【0010】金属磁性膜13はFe−Al−Si系合金
等の金属磁性材料で構成され、スパッタリング等の薄膜
形成技術によって形成されている。高融点ガラス膜16
および低融点ガラス膜17もスパッタリング等の薄膜形
成技術によって形成される。さらに拡散防止膜14,1
5であるCr等の金属薄膜も同様にスパッタリング等の
薄膜形成技術によって形成される。低融点ガラス膜17
は酸化物磁性体11,12を接合するためのものであ
る。接合ガラス18は更に接合強度を増すための補強材
として用いられている。
【0011】ここで接合ガラス18は、二重の拡散防止
膜14,15があるため、金属薄膜まで到達することは
なく、金属薄膜と接合することになり、金属薄膜が安定
なためPbOの還元は生じず、ギャップ強度及びギャッ
プ品質の低下を起こさせることはない。
【0012】図3は本発明の第2実施例における磁気ヘ
ッドの斜視図、図4は本発明の第2実施例における磁気
ヘッドのギャップ部であるC部分の拡大図である。19
はセラミック等の非磁性材料から成る非磁性基板、2
0,21は非磁性基板19で挟んだ積層コアである。2
2,23,24,25はCr等の金属薄膜から成る拡散
防止膜、26,27は高融点ガラス膜、28は低融点ガ
ラス膜であり、積層コア20から順次積層した積層構造
となっている。29は接合ガラスである。積層コア2
0,21はFe−Al−Si等の金属磁性材料で構成さ
れた金属磁性膜とSiO2 等の絶縁材料で構成された絶
縁膜を交互に積層して構成されている。
【0013】図5は本発明の第3実施例における磁気ヘ
ッドの斜視図、図6は本発明の第3実施例における磁気
ヘッドのギャップ部であるD部分の拡大図である。3
1,32はフェライト等の酸化物磁性体、33は金属磁
性膜、34は拡散防止膜、35は高融点ガラス膜、36
は低融点ガラス膜、37は接合ガラスである。
【0014】金属磁性膜33はFe−Al−Si系合金
等の金属磁性材料で構成され、スパッタリング等の薄膜
形成技術によって形成されている。高融点ガラス膜35
および低融点ガラス膜36もスパッタリング等の薄膜形
成技術によって形成される。さらにCr等の金属薄膜か
ら成る拡散防止膜34も同様にスパッタリング等の薄膜
形成技術によって形成される。低融点ガラス膜36は酸
化物磁性体31,32を接合するためのものである。接
合ガラス37は更に接合強度を増すための補強材として
用いられている。
【0015】ここで、接合ガラス37は高融点ガラス膜
35まで溶けていくが、金属磁性膜33との間に拡散防
止膜34があるため、その金属薄膜と接合することにな
り、金属薄膜が安定なためPbOの還元は生じず、ギャ
ップ強度及び品質の低下を起こさせることはない。
【0016】図7は本発明の第4実施例における磁気ヘ
ッドの斜視図、図8は本発明の第4実施例における磁気
ヘッドのギャップ部であるE部分の拡大図である。38
はセラミック等の非磁性体、39,40は積層コア、4
1,42はCr等の金属薄膜から成る拡散防止膜、4
3,44は高融点ガラス膜、45は低融点ガラス膜、4
6は接合ガラスである。積層コア39,40はFe−A
l−Si等の金属磁性材料で構成された金属磁性膜とS
iO2 等の絶縁材料で構成された絶縁膜を交互に積層し
て構成されている。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、接合ガラスと金属磁性
膜の間に反応が発生せず、2つのコアの接合力を大きく
することができ、高いギャップ強度を得ることができ
る。さらに高融点ガラス膜と低融点ガラス膜の反応も生
じないため、低融点ガラスもそれ自身の特性で接合が可
能となる。また金属磁性膜と高融点ガラスの間に拡散防
止膜を設けるため、従来の方法では金属磁性膜の表層が
高融点ガラスと反応して、一部非磁性部が生じて実効ギ
ャップが広がっていたが、拡散防止膜があることによ
り、実効ギャップの広がりも防止することができる。さ
らには高融点ガラス膜をすべて金属薄膜とすることも可
能であるが、金属磁性膜と金属薄膜の境界が光学的に判
別できないためギャップ長を測定できないので高融点ガ
ラス膜を設けることで光学的にギャップ長を測定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における磁気ヘッドの斜視
【図2】本発明の第1実施例における磁気ヘッドのギャ
ップ部であるB部分の拡大図
【図3】本発明の第2実施例における磁気ヘッドの斜視
【図4】本発明の第2実施例における磁気ヘッドのギャ
ップ部であるC部分の拡大図
【図5】本発明の第3実施例における磁気ヘッドの斜視
【図6】本発明の第3実施例における磁気ヘッドのギャ
ップ部であるD部分の拡大図
【図7】本発明の第4実施例における磁気ヘッドの斜視
【図8】本発明の第4実施例における磁気ヘッドのギャ
ップ部であるE部分の拡大図
【図9】従来の磁気ヘッドの斜視図
【図10】従来の磁気ヘッドの部分拡大図
【符号の説明】
7 巻線溝 11,12,31,32 酸化物磁性体 13,33 金属磁性膜 14,15,22,23,24,25,34,41,4
2 拡散防止膜 16,26,27,35,43,44 高融点ガラス膜 17,28,36,45 低融点ガラス膜 18,29,37,46 接合ガラス 19 非磁性基板 20,21,39,40 積層コア 38 非磁性体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方に巻線溝を形成した一対の
    コアと、前記一対のコアの少なくとも一方のコアのギャ
    ップ対向面に金属磁性膜が設けられたギャップ部とを備
    え、前記ギャップ部が、前記金属磁性膜側から拡散防止
    膜、高融点ガラス膜、拡散防止膜、低融点ガラス膜を順
    次積層した積層構造としたことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】前記金属磁性膜をFe−Al−Si系合金
    で形成し、前記拡散防止膜をCr単体またはこれらの酸
    化物または窒化物で形成し、前記高融点ガラス膜をSi
    2 単体もしくはSiO2 を主成分とする材料で形成
    し、前記低融点ガラス膜をPbO単体もしくはPbOを
    主成分とする材料で形成したことを特徴とする請求項1
    記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】少なくとも一方に巻線溝を形成し、金属磁
    性膜と絶縁膜を交互に積層した積層コアを非磁性基板で
    挟んだ一対のコアと、前記一対のコアの間に設けられた
    ギャップ部とを備え、前記ギャップ部が前記コア側か
    ら、拡散防止膜、高融点ガラス膜、拡散防止膜、低融点
    ガラス膜を順次積層した積層構造としたことを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】少なくとも一方に巻線溝を形成した一対の
    コアと、前記一対のコアの少なくとも一方のコアのギャ
    ップ対向面に金属磁性膜が設けられたギャップ部とを備
    え、前記ギャップ部が、前記金属磁性膜側から拡散防止
    膜、高融点ガラス膜、低融点ガラス膜を順次積層した積
    層構造としたことを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】前記金属磁性膜をFe−Al−Si系合金
    で形成し、前記拡散防止膜をCr単体またはこれらの酸
    化物または窒化物で形成し、前記高融点ガラス膜をSi
    2 単体もしくはSiO2 を主成分とする材料で形成
    し、前記低融点ガラス膜をPbO単体もしくはPbOを
    主成分とする材料で形成したことを特徴とする請求項4
    記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】少なくとも一方に巻線溝を形成し、金属磁
    性膜と絶縁膜を交互に積層した積層コアを非磁性基板で
    挟んだ一対のコアと、前記一対のコアの間に設けられた
    ギャップ部とを備え、前記ギャップ部が前記コア側か
    ら、拡散防止膜、高融点ガラス膜、低融点ガラス膜を順
    次積層した積層構造としたことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004037736A1 (ja) * 2002-10-23 2004-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 磁気ヘッド用ギャップ接合ガラスおよび磁気ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004037736A1 (ja) * 2002-10-23 2004-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 磁気ヘッド用ギャップ接合ガラスおよび磁気ヘッド

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