JPH07121162B2 - 播種育苗用シート - Google Patents
播種育苗用シートInfo
- Publication number
- JPH07121162B2 JPH07121162B2 JP4106519A JP10651992A JPH07121162B2 JP H07121162 B2 JPH07121162 B2 JP H07121162B2 JP 4106519 A JP4106519 A JP 4106519A JP 10651992 A JP10651992 A JP 10651992A JP H07121162 B2 JPH07121162 B2 JP H07121162B2
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- Japan
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- sheet
- seeds
- seeding
- seed
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圃場における播種育苗
に用いる播種育苗用シートに係り、特に、微小な種子の
播種及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートに関す
る。
に用いる播種育苗用シートに係り、特に、微小な種子の
播種及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圃場における播種作業は一般に手
播きで行われることが多く、一部においては機械による
播種も行われている。また、播種の省力化をさらに進め
て種子を水溶性テープ内に封入したいわゆるシードテー
プ、種子を水溶紙上に接着剤で固定したシードペーパー
等を圃場あるいは苗床上に置いて発芽、育苗させるよう
にしたものもある。また、予め特定の場所で播種して幼
苗を育てる栽培法に適した播種育苗用シートも近年開発
されている(特開昭 64‐20035号、特開平1‐296909号
等)。播種の省力化を目的として開発されたシードテー
プは、種子を水溶性フィルムからなるテープに脱落しな
いように物理的に封じ込めたものであるが、種子相互間
の位置を適切な距離に保持することが困難であり、ま
た、幼苗を傷つける場合もある。また、シードペーパー
は水溶紙上に水溶性接着剤で種子を固定したもので、種
子の固定並びに位置の設定に優れてはいるが、接着剤及
び種子を落す位置を機械的に決めているため、種子間隔
の接近しているパターンは作製しにくく、また、極微小
種子には適用が困難である。近年開発された播種育苗用
シートは種子を強固に固定することを目的としていない
ため、種子をシートに搭載した状態で任意に作業を行う
ことには必ずしも適していない。
播きで行われることが多く、一部においては機械による
播種も行われている。また、播種の省力化をさらに進め
て種子を水溶性テープ内に封入したいわゆるシードテー
プ、種子を水溶紙上に接着剤で固定したシードペーパー
等を圃場あるいは苗床上に置いて発芽、育苗させるよう
にしたものもある。また、予め特定の場所で播種して幼
苗を育てる栽培法に適した播種育苗用シートも近年開発
されている(特開昭 64‐20035号、特開平1‐296909号
等)。播種の省力化を目的として開発されたシードテー
プは、種子を水溶性フィルムからなるテープに脱落しな
いように物理的に封じ込めたものであるが、種子相互間
の位置を適切な距離に保持することが困難であり、ま
た、幼苗を傷つける場合もある。また、シードペーパー
は水溶紙上に水溶性接着剤で種子を固定したもので、種
子の固定並びに位置の設定に優れてはいるが、接着剤及
び種子を落す位置を機械的に決めているため、種子間隔
の接近しているパターンは作製しにくく、また、極微小
種子には適用が困難である。近年開発された播種育苗用
シートは種子を強固に固定することを目的としていない
ため、種子をシートに搭載した状態で任意に作業を行う
ことには必ずしも適していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、播種作業にお
いて手播きによりあるいは播種装置や播種道具を用いて
播種を行う場合に、種子を所定個数、所定間隔を保って
播くことは極めて困難である。そのため、まず満遍なく
播種を行い、発芽生育後間引き作業を行う必要があり、
莫大な時間と手間とを必要とし、この省力化が強く要請
されている。
いて手播きによりあるいは播種装置や播種道具を用いて
播種を行う場合に、種子を所定個数、所定間隔を保って
播くことは極めて困難である。そのため、まず満遍なく
播種を行い、発芽生育後間引き作業を行う必要があり、
莫大な時間と手間とを必要とし、この省力化が強く要請
されている。
【0004】上記の要請に応えるためには、種子を任意
のパターン及び間隔で、かつ、脱落の恐れがなく容易に
取扱うことができるほど強固に固定することができ、各
種の花卉、野菜等の播種育苗に柔軟に対応でき、播種の
省力化に貢献し得る播種育苗用シートの開発が望まれて
いる。
のパターン及び間隔で、かつ、脱落の恐れがなく容易に
取扱うことができるほど強固に固定することができ、各
種の花卉、野菜等の播種育苗に柔軟に対応でき、播種の
省力化に貢献し得る播種育苗用シートの開発が望まれて
いる。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、特に、取扱いが面倒な微小な種子の
播種及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートを提供す
ることにある。
た課題を解決して、特に、取扱いが面倒な微小な種子の
播種及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水溶性また
は水分散性の支持体上に粘着剤層を設け、該粘着剤層に
種子を付着させてなる播種育苗用シートにおいて、上記
種子を水溶性ポリマー層によって覆って支持体上に固定
した構成の播種育苗用シートとすることによって達成す
ることができる。
は水分散性の支持体上に粘着剤層を設け、該粘着剤層に
種子を付着させてなる播種育苗用シートにおいて、上記
種子を水溶性ポリマー層によって覆って支持体上に固定
した構成の播種育苗用シートとすることによって達成す
ることができる。
【0007】
【作用】播種すべき種子を捕捉するに足る粘着性を有す
る粘着剤を水溶紙等の支持体上の所定の位置に正確に塗
工しておけば、これに種子を振りかけることによって支
持体上の所望の場所に所望の間隔で種子を付着させるこ
とができる。粘着剤は線状、点状等任意の形態に塗工で
きるが、搭載種子数を制御するためには点状塗工が優れ
ている。一ヶ所に一個の種子を搭載するためには、対象
とする種子の大きさに比して粘着剤の塗工面積を十分小
さくしなければならない。任意の形状、間隔で小面積の
粘着剤を塗工する方法としては、スクリーン印刷が適し
ている。なお、粘着剤の種類としては、種子の発芽、幼
苗の生育等に対する阻害作用がなければ、市販の粘着剤
を任意に選択して用いることができる。スクリーン印刷
を適用する場合には、当然のことながら、印刷適性が優
れている必要がある。
る粘着剤を水溶紙等の支持体上の所定の位置に正確に塗
工しておけば、これに種子を振りかけることによって支
持体上の所望の場所に所望の間隔で種子を付着させるこ
とができる。粘着剤は線状、点状等任意の形態に塗工で
きるが、搭載種子数を制御するためには点状塗工が優れ
ている。一ヶ所に一個の種子を搭載するためには、対象
とする種子の大きさに比して粘着剤の塗工面積を十分小
さくしなければならない。任意の形状、間隔で小面積の
粘着剤を塗工する方法としては、スクリーン印刷が適し
ている。なお、粘着剤の種類としては、種子の発芽、幼
苗の生育等に対する阻害作用がなければ、市販の粘着剤
を任意に選択して用いることができる。スクリーン印刷
を適用する場合には、当然のことながら、印刷適性が優
れている必要がある。
【0008】ここで、粘着剤として硬化性粘着剤を使用
すると、種子搭載後粘着剤を硬化させて通常作業では脱
落しないように種子を固定することが可能であるが、極
めて微小な種子を一ヶ所に一個ずつ固定するときには、
粘着剤も微小としなければならず種子と粘着剤との接触
面積が極めて小さくなるため、通常の作業で種子の脱落
するものが多数現われる。また、種子の種類によっては
固定しにくいものがある。このような場合に水溶性ポリ
マーによる被覆が極めて有効な手段となる。
すると、種子搭載後粘着剤を硬化させて通常作業では脱
落しないように種子を固定することが可能であるが、極
めて微小な種子を一ヶ所に一個ずつ固定するときには、
粘着剤も微小としなければならず種子と粘着剤との接触
面積が極めて小さくなるため、通常の作業で種子の脱落
するものが多数現われる。また、種子の種類によっては
固定しにくいものがある。このような場合に水溶性ポリ
マーによる被覆が極めて有効な手段となる。
【0009】粘着剤上に搭載した種子を覆って水溶性ポ
リマーの薄膜を支持体面にも及ぶように形成させると、
種子は通常の操作で脱落しない程度に強固に固定され
る。ポリマー薄膜の形態はラミネート膜であってもよい
し、種子を被覆し支持体内にまで浸透した状態の膜であ
ってもよい。この膜は、シートを発芽床に設置するまで
は種子を支持体に固定し、しかも、一旦発芽床で給水さ
れると速やかに溶解して種子の発芽を妨げないものでな
ければならない。
リマーの薄膜を支持体面にも及ぶように形成させると、
種子は通常の操作で脱落しない程度に強固に固定され
る。ポリマー薄膜の形態はラミネート膜であってもよい
し、種子を被覆し支持体内にまで浸透した状態の膜であ
ってもよい。この膜は、シートを発芽床に設置するまで
は種子を支持体に固定し、しかも、一旦発芽床で給水さ
れると速やかに溶解して種子の発芽を妨げないものでな
ければならない。
【0010】このような性質を有する水溶性ポリマーの
例としては、合成ポリマーとしてポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、水溶性アクリル樹脂など、
天然ポリマーとしてカルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、デンプン、カルボキシメチルデンプン
などのデンプン誘導体、アルギン酸、ペクチン等の各種
多糖類を挙げることができる。これらのポリマーは、膜
形成能と接着能とを有しているため、単独あるいは混合
して、種子固定用に供することができる。
例としては、合成ポリマーとしてポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、水溶性アクリル樹脂など、
天然ポリマーとしてカルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、デンプン、カルボキシメチルデンプン
などのデンプン誘導体、アルギン酸、ペクチン等の各種
多糖類を挙げることができる。これらのポリマーは、膜
形成能と接着能とを有しているため、単独あるいは混合
して、種子固定用に供することができる。
【0011】粘着剤を介して支持体上に搭載した種子を
上記のポリマーによって固定するには、種子を搭載した
小部分にポリマーを塗工して固定してもよいし、支持体
全面をポリマーで被覆してもよい。種子搭載部分のみに
ポリマーを塗工するにはスクリーン印刷が適している。
また、支持体全面をポリマーで被覆するには、ポリマー
薄膜のラミネート、ポリマー溶液のロール塗工、ポリマ
ー溶液の噴霧塗工等が有効である。ポリマー薄膜をラミ
ネートした場合には、支持体の状態を変えることなく支
持体、粘着剤、種子、ポリマーの多層構造を形成するこ
とができる。また、ポリマー溶液を塗工した場合には、
ポリマーが支持体中に浸透するために、種子及び支持体
全体をポリマーで固めたような状態で種子を固定するこ
とができる。
上記のポリマーによって固定するには、種子を搭載した
小部分にポリマーを塗工して固定してもよいし、支持体
全面をポリマーで被覆してもよい。種子搭載部分のみに
ポリマーを塗工するにはスクリーン印刷が適している。
また、支持体全面をポリマーで被覆するには、ポリマー
薄膜のラミネート、ポリマー溶液のロール塗工、ポリマ
ー溶液の噴霧塗工等が有効である。ポリマー薄膜をラミ
ネートした場合には、支持体の状態を変えることなく支
持体、粘着剤、種子、ポリマーの多層構造を形成するこ
とができる。また、ポリマー溶液を塗工した場合には、
ポリマーが支持体中に浸透するために、種子及び支持体
全体をポリマーで固めたような状態で種子を固定するこ
とができる。
【0012】上記構成の本発明播種育苗シートは、種子
大きさの大小を問わず任意の種子を所望の間隔及び所望
のパターンで脱落なく支持体に固定することができ、こ
れを圃場に適用した場合に、種子を所定の位置に所定粒
数ずつ迅速に播種することができると共に、ポリマーが
水に容易に溶解するため、種子の発芽を妨げることがな
い。
大きさの大小を問わず任意の種子を所望の間隔及び所望
のパターンで脱落なく支持体に固定することができ、こ
れを圃場に適用した場合に、種子を所定の位置に所定粒
数ずつ迅速に播種することができると共に、ポリマーが
水に容易に溶解するため、種子の発芽を妨げることがな
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明播種育苗シートについて実施例
によって具体的に説明する。
によって具体的に説明する。
【0014】
【実施例1】市販の300mm×600mmの水溶紙上に直径0.5m
mのアクリル系粘着剤ドットを等間隔に288個スクリーン
印刷し、その上にストックの種子を振りかけて、粘着剤
1ドットに1個の種子を搭載した。次いで、その上に別
に作成した厚さ約25μmのポリビニルアルコール膜を水
蒸気を吹き付けながら被覆し、圧着して、水溶紙とポリ
ビニルアルコール膜とを接着させた。このようにして、
水溶紙支持体に種子を固定した播種育苗用シートを得
た。
mのアクリル系粘着剤ドットを等間隔に288個スクリーン
印刷し、その上にストックの種子を振りかけて、粘着剤
1ドットに1個の種子を搭載した。次いで、その上に別
に作成した厚さ約25μmのポリビニルアルコール膜を水
蒸気を吹き付けながら被覆し、圧着して、水溶紙とポリ
ビニルアルコール膜とを接着させた。このようにして、
水溶紙支持体に種子を固定した播種育苗用シートを得
た。
【0015】図1は上記のようにして作製した播種育苗
シートを種子搭載部分で切断した断面を示す概念図で、
1は水溶紙からなる支持体、2は支持体1上に点状に塗
工した粘着剤、3はストック種子であり、斜線を付した
部分4はポリビニルアルコールを示す。
シートを種子搭載部分で切断した断面を示す概念図で、
1は水溶紙からなる支持体、2は支持体1上に点状に塗
工した粘着剤、3はストック種子であり、斜線を付した
部分4はポリビニルアルコールを示す。
【0016】上記の播種育苗用シートをピートモスから
なる発芽床上に置き、給水して、発芽試験を行った。ポ
リビニルアルコール膜は給水により膨潤、溶解して、種
子の発芽に支障は全く生じなかった。
なる発芽床上に置き、給水して、発芽試験を行った。ポ
リビニルアルコール膜は給水により膨潤、溶解して、種
子の発芽に支障は全く生じなかった。
【0017】
【実施例2】実施例1の場合と同様にして、市販の300m
m×600mmの水溶紙上に直径0.5mmのアクリル系粘着剤ド
ットを等間隔で288個スクリーン印刷し、その上にスト
ックの種子を振りかけて、粘着剤1ドットに1個の種子
を搭載した。次いで、種子を含む上記水溶紙上に水・メ
タノール混合溶剤に溶解させた濃度約10%のポリビニル
アルコール溶液を噴霧して、ポリビニルアルコールで被
覆した。この場合、ポリビニルアルコールは支持体であ
る水溶紙中にも浸透したが、そのまま55℃で乾燥した。
m×600mmの水溶紙上に直径0.5mmのアクリル系粘着剤ド
ットを等間隔で288個スクリーン印刷し、その上にスト
ックの種子を振りかけて、粘着剤1ドットに1個の種子
を搭載した。次いで、種子を含む上記水溶紙上に水・メ
タノール混合溶剤に溶解させた濃度約10%のポリビニル
アルコール溶液を噴霧して、ポリビニルアルコールで被
覆した。この場合、ポリビニルアルコールは支持体であ
る水溶紙中にも浸透したが、そのまま55℃で乾燥した。
【0018】図2は本実施例の播種育苗用シートを種子
搭載部分で切断した断面を示す概念図で、図中の符号は
実施例1の場合と全く同様である。この場合も、種子は
支持体の中まで浸透している水溶性ポリマーに包まれて
支持体に強固に固定されていた。
搭載部分で切断した断面を示す概念図で、図中の符号は
実施例1の場合と全く同様である。この場合も、種子は
支持体の中まで浸透している水溶性ポリマーに包まれて
支持体に強固に固定されていた。
【0019】本実施例の播種育苗用シートを、実施例1
の場合と同様にして、ピートモスからなる発芽床上に置
き、給水して発芽試験を行った。給水によりポリビニル
アルコールは溶解して、種子の発芽に全く支障は生じな
かった。
の場合と同様にして、ピートモスからなる発芽床上に置
き、給水して発芽試験を行った。給水によりポリビニル
アルコールは溶解して、種子の発芽に全く支障は生じな
かった。
【0020】
【実施例3】市販のデンプンを60℃の水に溶解し、等量
のメタノールを加えて、約15%濃度の溶液を調整した。
これを実施例2の場合と同様にして作成した種子搭載シ
ート上に噴霧、乾燥して種子の固定を行った。
のメタノールを加えて、約15%濃度の溶液を調整した。
これを実施例2の場合と同様にして作成した種子搭載シ
ート上に噴霧、乾燥して種子の固定を行った。
【0021】上記のようにして作製した播種育苗用シー
トについて、前記実施例の場合と同様にして種子発芽試
験を行った結果、ポリビニルアルコール被覆を施さない
コントロール試料と比べて同等の発芽率結果が得られ
た。
トについて、前記実施例の場合と同様にして種子発芽試
験を行った結果、ポリビニルアルコール被覆を施さない
コントロール試料と比べて同等の発芽率結果が得られ
た。
【0022】
【実施例4】実施例1の場合と同様にして市販の300mm
×600mmの水溶紙に直径0.2mmのアクリル系粘着剤ドット
を等間隔で288個スクリーン印刷し、その上にトルコギ
キョウの種子を振りかけて、粘着剤1ドットに1個の種
子を搭載した。次いで、その上に水・メタノール1:1
混合溶剤に溶解した濃度2%のコロイド状カルボキシメ
チルセルロースをロール塗工した。これを55℃で乾燥し
て、トルコギキョウ播種育苗用シートを得た。
×600mmの水溶紙に直径0.2mmのアクリル系粘着剤ドット
を等間隔で288個スクリーン印刷し、その上にトルコギ
キョウの種子を振りかけて、粘着剤1ドットに1個の種
子を搭載した。次いで、その上に水・メタノール1:1
混合溶剤に溶解した濃度2%のコロイド状カルボキシメ
チルセルロースをロール塗工した。これを55℃で乾燥し
て、トルコギキョウ播種育苗用シートを得た。
【0023】このシートについて上記実施例の場合と同
様にして種子発芽試験を行ったところ、カルボキシメチ
ルセルロース被覆を施さないコントロール試料と比べて
同等の発芽率結果が得られた。
様にして種子発芽試験を行ったところ、カルボキシメチ
ルセルロース被覆を施さないコントロール試料と比べて
同等の発芽率結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】播種育苗用シートを本発明構成の播種育
苗用シートとすることによって、従来技術の有していた
課題を解決して、特に取扱いが面倒な微小な種子の播種
及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートを提供するこ
とができた。
苗用シートとすることによって、従来技術の有していた
課題を解決して、特に取扱いが面倒な微小な種子の播種
及び育苗に好適な構成の播種育苗用シートを提供するこ
とができた。
【0025】これによって、微小種子の播種育苗に適し
た高性能の播種育苗シートを農業経営者等に提供するこ
とができ、播種作業の省力化、効率向上に貢献し得ると
ともに高品質の花卉、野菜を国民に提供する一助とな
る。
た高性能の播種育苗シートを農業経営者等に提供するこ
とができ、播種作業の省力化、効率向上に貢献し得ると
ともに高品質の花卉、野菜を国民に提供する一助とな
る。
【図1】実施例1の播種育苗シートを種子搭載部分で切
断した断面を示す概念図。
断した断面を示す概念図。
【図2】実施例2の播種育苗シートを種子搭載部分で切
断した断面を示す概念図。
断した断面を示す概念図。
1…水溶紙からなる支持体、2…支持体上に点状に塗工
した粘着剤、3…ストック種子、4…ポリビニルアルコ
ール。
した粘着剤、3…ストック種子、4…ポリビニルアルコ
ール。
Claims (5)
- 【請求項1】水溶性または水分散性の支持体上に粘着剤
層を設け、該粘着剤層に種子を付着させてなる播種育苗
用シートにおいて、上記種子を水溶性ポリマー層によっ
て覆って支持体上に固定してなることを特徴とする播種
育苗用シート。 - 【請求項2】上記水溶性ポリマー層が、点状に設けた上
記粘着剤層上に付着させた種子を覆うように支持体の表
面に設けた水溶性ポリマー層であることを特徴とする請
求項1記載の播種育苗用シート。 - 【請求項3】上記水溶性ポリマー層が、上記支持体に含
浸し、且つ点状に設けた上記粘着剤層上に付着させた種
子を覆うように設けた水溶性ポリマー層であることを特
徴とする請求項1記載の播種育苗用シート。 - 【請求項4】上記水溶性または水分散性の支持体が紙ま
たはポリマーフィルムからなることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項記載の播種育苗用シート。 - 【請求項5】上記水溶性ポリマーが、接着性を有する天
然ポリマーまたは合成ポリマー、あるいは天然ポリマー
と合成ポリマーとの混合物であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項記載の播種育苗用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4106519A JPH07121162B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 播種育苗用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4106519A JPH07121162B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 播種育苗用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05292805A JPH05292805A (ja) | 1993-11-09 |
JPH07121162B2 true JPH07121162B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=14435657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4106519A Expired - Fee Related JPH07121162B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 播種育苗用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07121162B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2832170B2 (ja) * | 1995-09-05 | 1998-12-02 | 株式会社スリオンテック | 播種育苗用シート |
DE20103085U1 (de) * | 2001-02-21 | 2001-05-03 | Schäfer, Tim, Dipl.-Ing., 53119 Bonn | Formelement für Werbezwecke |
US11212956B2 (en) | 2016-09-12 | 2022-01-04 | Hamama, Inc. | Growing seed quilts |
WO2018049425A1 (en) * | 2016-09-12 | 2018-03-15 | Hamama, Inc. | Seed quilts |
KR102275780B1 (ko) | 2017-05-11 | 2021-07-08 | 가부시키가이샤 에루므 | 수경 재배용 시드 페이퍼 제조 장치 및 수경 재배용 시드 페이퍼 제조 방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01296909A (ja) * | 1988-05-26 | 1989-11-30 | Sugawara Kogyo Kk | 播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方法 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4106519A patent/JPH07121162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01296909A (ja) * | 1988-05-26 | 1989-11-30 | Sugawara Kogyo Kk | 播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05292805A (ja) | 1993-11-09 |
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