JPH07112365B2 - 播種シートを用いる播種育苗方法 - Google Patents

播種シートを用いる播種育苗方法

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JPH07112365B2
JPH07112365B2 JP3209296A JP20929691A JPH07112365B2 JP H07112365 B2 JPH07112365 B2 JP H07112365B2 JP 3209296 A JP3209296 A JP 3209296A JP 20929691 A JP20929691 A JP 20929691A JP H07112365 B2 JPH07112365 B2 JP H07112365B2
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water
sheet
seeding
film
soluble
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JP3209296A
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かおり 山崎
忠男 金子
進 上條
映章 小林
範正 亀澤
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株式会社スリオンテック
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Sowing (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、播種育苗用シートを利
用した野菜、花きなどの栽培方法に係り、特に、定植の
際の株分け時に苗や根を害することのない播種育苗方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物、野菜、花き等の播種育苗は、従
来、畑に直接播種して発芽、生育させる直播き方法や、
一旦小面積の育苗マットあるいは育苗床上に播種して発
芽、育苗を行った後に苗を定植する方法によって行われ
てきていた。しかし、これらの方法では面倒な間引き作
業などが不可欠であるため、作業性の改善が強く求めら
れており、さらに、近年、高価格な種子が市場に現われ
るにつれて播種量の低減が求められるに至った。この要
求に対応して播種シートが開発された(特開平 1‐10591
8号公報など)。この播種シートを用いることによって、
育苗用マットあるいは育苗床上に所望の間隔で所望個数
の種子を位置精度高く、しかも効率良く載置することが
でき、作業性の改善及び播種量の低減を実現し得るよう
になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この播
種シートの支持体として用いられる水溶性あるいは水分
散性のシート状支持体は、育苗マット上で散水すればゲ
ル状になるが、乾燥すると凝固して育苗マットに強固に
貼り付いているため、定植時に、育苗マットを予め設け
たミシン目に沿って切り離そうとするときに育苗マット
内に伸びている植物の根を傷つけるなどの問題が生じる
ことがあり、その改善が強く望まれていた。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、定植時の株分けの際に苗や根を傷つ
けることなく作業を行うことができる播種育苗方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水溶性ある
いは水分散性のシート状支持体上に粘着剤により種子を
搭載した播種シートを人工培地に載置して種子の発芽お
よび育苗を行う播種育苗方法において、種子を搭載した
上記シート状支持体の下部に、該支持体の種子搭載部位
に対応する部位に孔を設けた非水溶性シート状フィルム
を重ねて、該非水溶性シート状フィルムが人工培地に接
するように培地上に載置し、根の成長を行わせた後、上
記非水溶性シート状フィルムと共に、上記孔対応以外の
部位に対応するシート状支持体を取り除く手順の播種育
苗方法とすることによって達成することができる。
【0006】
【作用】播種シートの支持体としては、水溶性多糖類等
をバインダーとして繊維状セルロース(β‐D‐1,4‐グ
ルカンからなるもの)をシート状に成形したものが用い
られており、該支持体を用いた播種育苗シートを水中に
浸漬すると、上記多糖類バインダーが水に溶解して繊維
が分散状態になるので、植物種子が根を下ろすのに好都
合な状態となる。しかし、水分が蒸発して乾燥してしま
うと残留繊維が再び絡み合って強い凝固体を形成し、定
植、株分けの際に苗を傷つける場合が生じることにな
る。これを防止するためには、水で分散した繊維が育苗
マットのミシン目を横切って残存して、その場所で凝固
するのを防げばよい。この目的を達成するための治具が
上記の非水溶性シート状フィルムであり、以下にその使
用方法等について具体的に説明する。
【0007】該非水溶性シート状フィルムは、水に不溶
性の高分子フィルムからなり、苗の定植時に育苗マット
を切り離す際のブロック数と同数の孔をあけたものであ
る。該高分子フィルムの厚さは取扱い操作の難易や水溶
性あるいは水分散性のシート状支持体への水の浸透性等
を考慮して決定する。フィルムの種類によって異なる
が、20〜200μm程度の厚さのものが使用可能であり、特
に、50〜150μmのものが取扱いに適している。播種の際
は、まず育苗マット上に該非水溶性シート状フィルムを
載せ、その上に播種シートを載せる。該播種シートが水
分を吸収してゲル化した後に非水溶性シート状フィルム
を育苗マットから持ち上げると、種子の付いた部分に相
当する水溶性あるいは水分散性のシート状支持体は育苗
マット上に残り、非水溶性シート状フィルムの孔の周り
の部分に相当するミシン目部の水溶性あるいは水分散性
のシート状支持体は非水溶性シート状フィルムと共に取
り除くことができ、育苗マット上に種子と共に孔と同形
状の水溶性あるいは水分散性シート状支持体の分散体が
残ることになる。
【0008】また、非水溶性シート状フィルムとして、
可視光を通さない例えば黒色のシートを用いると、育苗
中に藻の発生を防止することができる。植物を育苗マッ
トを用いて水耕で育成する場合には藻の発生は免れ得な
いが、上記非水溶性シート状フィルムとして可視光非透
過性フィルムを用いることによって、藻の発生を最小限
に抑え、植物成長に必要な個所だけに光を与えることが
可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明播種育苗方法について実施例に
よって具体的に説明する。
【0010】図1は本発明播種育苗方法に使用する播種
シートを用いて植物を育苗中の育苗床の構成を示す部分
断面図で、非水溶性シート状フィルム1、該フィルム1
に設けた開口部2、該フィルム1上に載置した水溶性あ
るいは水分散性のシート状支持体3、ミシン目5を有
し、上記フィルム1を載置する育苗マット4、幼苗6等
からなることを示す。本実施例においては、非水溶性シ
ート状フィルム1として、厚さ0.1mm、幅280mm、長さ58
0mmの黒色ポリエステルフィルムに縦横23mmの間隔でφ2
0mmの開口部2を300個設けたものを用いた。図2にその
平面図を示す。また、水溶性あるいは水分散性のシート
状支持体3としては、繊維状カルボキシメチルセルロー
スと木材パルプとを原料とする、厚さ0.75mm、幅280m
m、長さ580mmの水溶性あるいは水分散性の紙を使用し、
これにアクリル系粘着剤をドット状に塗工し、この上に
種子を搭載した。また、育苗マット4としては、ウレタ
ンフォーム製、約280mm×580mmの大きさで、縦横23mmピ
ッチで切り離し可能なミシン目入りの育苗マットを用い
た。
【0011】本発明の播種育苗方法の手順について、サ
ラダ菜の育苗の場合を例として以下に説明する。まず、
上記育苗マット4上に上記非水溶性シート状フィルム1
を、各開口部2の中心が育苗マットのミシン目で囲まれ
た各ブロックの中心に来るように載置した。次いで、こ
の上に、サラダ菜の種子を搭載した播種シートを、種子
が開口部2の上に来るように載置した。最後に、上方か
ら水を霧状に散布して、サラダ菜を発芽させ、根が育苗
マット床4の下部に出るまで成長させた。この時点で、
非水溶性シート状フィルム1と共にミシン目5周辺の水
溶性あるいは水分散性のシート状支持体3を取り除い
た。その状況は図3に示す通りで、ミシン目5周辺の水
溶性あるいは水分散性のシート状支持体7を取り除くこ
とによって、ミシン目5に沿って育苗マット4を切り離
す時にサラダ菜苗の根を傷つけることがなかった。
【0012】
【発明の効果】以上述べてきたように、播種育苗方法を
本発明構成の播種育苗方法とすることによって、従来技
術の有していた課題を解決して、定植時の株分けの際に
苗や根を傷つけることなく作業を行うことができる播種
育苗方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明播種育苗方法に使用する播種シートを用
いて植物を育苗中の育苗床の構成を示す部分断面図。
【図2】図1中の非水溶性シート状フィルムの構成を示
す平面図。
【図3】図1の構成で発芽および根の成長を行わせた
後、非水溶性シート状フィルムと共に水溶性支持体を取
り除く状況を示した断面図。
【符号の説明】
1…非水溶性シート状フィルム、2…開口部、3…水溶
あるいは水分散性のシート状支持体、4…育苗マッ
ト、5…ミシン目、6…幼苗、7…除去された水溶性
るいは水分散性のシート状支持体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 映章 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社 スリオンテック内 (72)発明者 亀澤 範正 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社 スリオンテック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性あるいは水分散性のシート状支持体
    上に粘着剤により種子を搭載した播種シートを人工培地
    に載置して種子の発芽および育苗を行う播種育苗方法に
    おいて、種子を搭載した上記シート状支持体の下部に、
    該支持体の種子搭載部位に対応する部位に孔を設けた非
    水溶性シート状フィルムを重ねて該非水溶性シート状フ
    ィルムが人工培地に接するように培地上に載置し、根の
    成長を行わせた後、上記非水溶性シート状フィルムと共
    に、上記孔対応以外の部位に対応するシート状支持体を
    取り除くことを特徴とする播種シートを用いる播種育苗
    方法。
  2. 【請求項2】上記の水溶性あるいは水分散性のシート状
    支持体が水溶性あるいは水分散性の紙であり、上記の人
    工培地が育苗マットであり、上記の播種育苗方法が水耕
    栽培であることを特徴とする請求項1記載の播種シート
    を用いる播種育苗方法。
  3. 【請求項3】上記非水溶性シート状フィルムが可視光非
    透過性であることを特徴とする請求項1記載の播種シー
    トを用いる播種育苗方法。
JP3209296A 1991-08-21 1991-08-21 播種シートを用いる播種育苗方法 Expired - Lifetime JPH07112365B2 (ja)

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