JP2532251B2 - 播種シ−トを用いた育苗方法 - Google Patents

播種シ−トを用いた育苗方法

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JP2532251B2
JP2532251B2 JP62175272A JP17527287A JP2532251B2 JP 2532251 B2 JP2532251 B2 JP 2532251B2 JP 62175272 A JP62175272 A JP 62175272A JP 17527287 A JP17527287 A JP 17527287A JP 2532251 B2 JP2532251 B2 JP 2532251B2
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seeding
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與志夫 唐木
朝実 日笠
直巳 広畑
政利 藤原
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Kobashi Industries Co Ltd
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Kobashi Industries Co Ltd
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、例えば育苗箱に、縦、横所定の間隔に配置
されている育苗用のソイルブロック群、あるいはポット
群等の育苗床上に催芽処理した播種シートを移して育苗
する播種シートを用いた育苗方法に関するものである。
【従来の技術】
従来、育苗床となる土壌を押し固めてサイコロ状に形
成したソイルブロックを、一度に多数個ずつ連続的に製
造するソイルブロックマシンが本出願人らによって提案
されている。そして、このソイルブロックマシンにおい
て、ソイルブロックの製造工程中にその上面中央部に播
種穴をあけ、この播種穴内にコーティング種子を一粒ず
つ播種するようにし、播種されたソイルブロックを育苗
室に移して育苗するようにしたものがある。 また、ソイルブロック群、あるいはポット群に、裸種
子あるいはコーティング種子を、播種装置や播種道具を
使って各ソイルブロック、あるいはポットに1粒または
2〜3粒ずつ播種し、育苗室で育苗するものもある。 さらに、種子を水溶性のテープ内に封入した,いわゆ
るシードテープを、苗床、あるいは圃場に直接敷いて発
芽、育成するようにしたものもある。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ソイルブロックマシンに播種装置を設
けたものでは、構造が複雑化して装置が大型化するばか
りでなく、播種が必ずしも適正に行われるとは限らず、
これを人力により点検、修正する必要があり、時間と手
間を要し、播かれた種子も発芽障害を起して全部が発芽
しなかったりするという問題点があった。 また、播種装置や播種道具を用いる場合には、このよ
うな装置や道具を別途設ける必要があるのは当然である
が、播種後にこれを点検し人力により修正する必要があ
り、上記ソイルブロックマシン同様に時間と手間を要す
るという問題点があった。 さらに、シードテープにおいては、ソイルブロック群
やポット群の播種処理には適しておらず、発芽が不確実
であり、育苗管理に多くの時間、手間を要するといった
問題点があった。
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の諸問題を解決するためになされたも
ので、特に発芽時間を短縮するために、縦、横所定の大
きさを有する播種シート1に、裸種子3を所定の間隔、
配列でほぼ所定粒数ずつ播種してそれぞれの位置に固定
させ、 この播種したシート1を、発芽器8内に多段状に設け
られたクランパ9,9……間に張架して発芽させ、 発芽した播種シート1を、発芽種子と対応する育苗床
2に移して育苗するようにしたことを特徴としている。
【作用】
上記の手段によって本発明の播種シートを用いた育苗
方法は、例えば育苗箱に縦、横所定の間隔に配置されて
いるソイルブロック群、あるいはポッツ群の各ソイルブ
ロック、あるいはポットに、それぞれほぼ所定位置に発
芽種子を播種(移植)処理でき、しかもその処理は迅速
に行え、特に発芽時間および手間が短縮され、確実な育
苗が行われる。
【実 施 例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。 図において、符号1は播種シートで、水溶性の紙材か
らなり、縦、横所定の間隔に配置されている育苗用のソ
イルブロック群2の縦、横寸法と等しい大きさを有して
いる。そして、この播種シート1には、ソイルブロック
群2の各ソイルブロックの平面中央位置に相当する位置
に種子3が播きつけられる。この種子3は裸種子であ
り、播種粒数は1粒、または2〜3粒である。播種シー
ト1に播種する際には、その表面に水溶性の糊4を塗布
しておき、図示しない播種装置、あるいは播種道具を用
いて播種され、播種された種子3はその位置に糊4によ
って固着される。 播種された播種シート1は、発芽器8に収容されて種
子3を発芽させる。この発芽器8は、一定大きさの容器
内に多段状にクランパ9,9…を対向して設け、これらク
ランパ9,9間に播種シート1を張架するもので、容器内
は、環境コントローラ10によつて温度、湿度、光、それ
らの時間が適宜コントロールされ、種子3を理想的な発
芽条件で発芽させるものである。播種シート1は、発芽
器8内では種子3が上向きになるようにして支持され、
根と芽がわずかに種子3から突出する程度に催芽(プリ
ジャーミネーション)させ、その後、5℃程度まで急速
に温度を下げて所定時間置き、播種シート1をクランパ
9,9から外してソイルブロック群2に、種子(催芽種
子)が下向きになるようにして移される。 一方、ソイルブロック群2は、育苗箱5に収容されて
おり、発芽した播種シート1は、ソイルブロック群2の
表面を被覆するようにして播種(移植)処理される。こ
のとき、各発芽種子3,3…は各ソイルブロックの表面ほ
ぼ中央に位置している。この播種処理前に、ソイルブロ
ック群2は散水して含有水分を高めておくか、あるいは
播種シート1を被覆後散水して播種シート1およびソイ
ルブロック群2に吸湿させる。また、種子3部分にわず
かに覆土してもよい。すると、播種シート1および糊4
は水に溶け、発芽種子3はソイルブロックに発芽し、発
芽して苗が育成される。 上記ソイルブロック群2に代えてポット群にしても同
様に実施できる。 また、播種シート1は、第2図(a)に示す水溶性の
紙材に限らず、第2図(b)に示すように、例えば合成
樹脂フイルムからなる非水溶性(耐水性)シート6に所
定の間隔で発芽穴7をあけ、この発芽穴7に上記播種シ
ート1と同様の紙材からなる水溶性シート1aで塞ぐよう
に水溶性の糊で貼着して封じ、この水溶性シート1a上に
種子3を播いて水溶性の糊4で固着するようにしてもよ
い。 この場合、種子3から成長した芽は、発芽穴7から地
上に伸びる。また、非水溶性シート6は、そのまま放置
して、太陽熱を吸収してソイルブロック、あるいはポッ
トの苗床の地温を上げ、苗の育成を促進する。また、非
水溶性シート6が不要のときは、発芽後取外してもよ
い。 さらに、播種シート1は、第2図(c)に示すよう
に、非水溶性シート6に種子3を水溶性の糊4で固着す
るようにしてもよい。 この場合は、種子3は蔬菜より大きな種子、例えば花
の種子等に適している。 また、この場合には、種子3が発根、発芽して非水溶
性シート6をわずかに持上げた状態のときに非水溶性シ
ート6を取外せばよい。 さらにまた、播種シート1は、上記全水溶シート、一
部水溶シート、耐水シートのほか、弱酸性のシート、p
H,温度,湿度,播種位置等を表示したシート、他の水溶
性シートで種子を被覆、固定するようにしたシートな
ど、多種類のもの、またはこれらの組合せにしてもよい
ものである。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による播種シートを用い
た育苗方法によれば、縦、横所定の大きさを有する播種
シート1に、裸種子3を所定の間隔、配列でほぼ所定粒
数ずつ播種してそれぞれの位置に固定させ、この播種シ
ート1を、発芽器8内に多段状に設けられたクランパ9,
9……間に張架して発芽させ、発芽した播種シート1
を、発芽種子と対応する育苗床2に移して育苗するよう
にしたので、播種処理が短時間に行えると共に、少ない
スペースのクランパ9,9……間に多数の播種シート1を
張架して、集中的に効率よく、均一に発芽させることが
でき、能率的かつ経済的な育苗を行うことができる。 また、自然環境に影響されず短時間で高発芽率が得ら
れ、これを育苗床2に移して健苗を均一に生育させ、育
苗時間を短縮すると共に、圃場に移植後の収穫までの時
間や手間を大幅に省くことができる。 さらに、裸種子でも発芽率を高められるから、コーテ
ィング種子を用いた場合に比べ経費を節減できる。ま
た、低温時または高温時でも種子が発芽障害を起すこと
なく発芽し、温室などの施設、圃場の使用効率を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による播種シートおよびソイルブロック
群の平面図、第2図の(a)〜(c)は、播種シートの
それぞれ異る例を示す部分断面図、第3図は育苗器の断
面図、第4図は育苗箱に収容されたソイルブロック群に
播種シートを被覆して播種処理する状態の斜視図であ
る。 1,1a……播種シート、2……ソイルブロック群、3……
種子、4……水溶性の糊、5……育苗箱、6……非水溶
性(耐水性)シート、7……発芽穴、8……発芽器、9
……クランプ、10……環境コントローラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦、横所定の大きさを有する播種シート
    (1)に、裸種子(3)を所定の間隔、配列でほぼ所定
    粒数ずつ播種してそれぞれの位置に固定させ、 この播種したシート(1)を、発芽器(8)内に多段状
    に設けられたクランパ(9,9……)間に張架して発芽さ
    せ、 発芽した播種シート(1)を、発芽種子と対応する育苗
    床(2)に移して育苗するようにしたことを特徴とする
    播種シートを用いた育苗方法。
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JPS47756U (ja) * 1971-01-14 1972-08-05

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