JPH10191774A - 蘚苔類植物を法面上で栽培する方法 - Google Patents

蘚苔類植物を法面上で栽培する方法

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JPH10191774A
JPH10191774A JP9002818A JP281897A JPH10191774A JP H10191774 A JPH10191774 A JP H10191774A JP 9002818 A JP9002818 A JP 9002818A JP 281897 A JP281897 A JP 281897A JP H10191774 A JPH10191774 A JP H10191774A
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bryohyte
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plants
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JP9002818A
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Tadao Kaneko
忠男 金子
Kenji Otani
憲司 大谷
Shozaburo Hiraoka
正三郎 平岡
Mitsuo Tanabe
光夫 田邊
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HIRAOKA KANKYO KAGAKU KENKYUSH
HIRAOKA KANKYO KAGAKU KENKYUSHO
Maxell Sliontec Ltd
Original Assignee
HIRAOKA KANKYO KAGAKU KENKYUSH
HIRAOKA KANKYO KAGAKU KENKYUSHO
Maxell Sliontec Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/22Improving land use; Improving water use or availability; Controlling erosion

Landscapes

  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】道路、建物の壁面など各種の法面上において、
蘚苔類植物を効率よく育苗することができる蘚苔類植物
を法面上で栽培する方法を提供する。 【解決手段】シート状支持体上で蘚苔類植物の乾燥切片
を発芽、着生させた後、このシート状支持体を、そのま
まの状態で乾燥させ、この乾燥状態のシート状支持体を
接着剤により各種法面に固定した後、蘚苔類植物を再生
させ栽培する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蘚苔類植物の播種、
育苗に係わり、特に石やコンクリート構造物などの壁面
や法面(法平面のことで、空間曲線上の一点を通り、そ
の点における接線に垂直な平面を意味する)を緑化する
のに好適な蘚苔類植物の栽培方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蘚苔類植物は自然界に広く分布・
生育しており、また近年組織培養による増殖技術も開発
されているが、屋上や人工的な法面などを緑化する目的
で、播種、育苗されている例は少なく、育苗方法として
特に目新しい方法は開発されていない。育苗箱などで人
口的に播種、育苗する場合は、通常砂地上に蘚苔類植物
(以下蘚苔類と言う)の切片をばら播きするが、蘚苔類
が発芽するまでには一般に1〜2か月の長期間を要し、
この間の管理、特に適度な水分状態の管理が発芽の良否
に大きな影響を与える。したがって、コンクリート構造
物の壁面などの各種の法面上での播種、育苗は技術的に
難しく、実用的な方法は開発されていないのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術においては、道路、建物などの壁面やその他の各種
法面に対して、蘚苔類を直接、播種、育苗することは極
めて困難であった。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決して、蘚苔類をコンクリート構造物の壁面や各
種法面上で効率よく育苗することができる蘚苔類植物の
栽培方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構
成とするものである。すなわち、本発明は請求項1に記
載のように、蘚苔類植物をシート状支持体上で発芽、着
生する工程と、上記シート状支持体を蘚苔類を着生した
状態で乾燥させる工程と、上記乾燥したシート状支持体
を、接着剤により蘚苔類植物の栽培面である所望の法面
上に固定した後、上記着生した蘚苔類植物を再生させて
栽培する工程を含む蘚苔類植物の法面上での栽培方法と
するものである。また、本発明は請求項2に記載のよう
に、請求項1において、シート状支持体は、吸水性の不
織布により構成したものを用いる蘚苔類植物の法面上で
の栽培方法とするものである。本発明の蘚苔類植物を法
面上で栽培する方法は、請求項1または請求項2に記載
のように、吸水性の不織布のようなシート状支持体上
で、蘚苔類の切片を発芽、着生させた後に、該シート状
支持体を、発芽させた蘚苔類を着生させたままの状態で
乾燥させる。次に、該乾燥状態のシート状支持体を接着
剤等により所望の各種法面上にに固定した後で、蘚苔類
を再生させ、栽培する工程を少なくとも用いるものであ
る。このような蘚苔類植物の法面上での栽培方法とする
ことにより、道路、建物の壁面など所望する各種の法面
上に、蘚苔類植物を効率よく、容易に、しかも確実に育
苗できる効果がある。本発明の蘚苔類植物を法面上で栽
培する方法において、シート状支持体上で蘚苔類を発
芽、着生させるためには、次に示す方法が便利である。
すなわち、例えば、水溶紙の上に水溶性粘着剤層を全面
あるいは筋状に設け、該粘着剤層上に蘚苔類を均等に圧
着した蘚苔類播種育苗用シートを作製し、該シートを、
上記不織布のようなシート状支持体上に重ね合わせ、砂
地上に載置する。あるいは蘚苔類を、シート状支持体上
に、直接、手でばら播いてもよい。シート状支持体とし
ては、蘚苔類が発芽できるような適度な吸水性があり、
蘚苔類が発芽した後において、仮根が蘚苔類自身を保持
できるように、該シート状支持体の内部に伸長できるも
のであればよく、市販の不織布などを利用することも可
能である。市販品の具体例としては、不織布ではベンリ
ーゼ〔旭化成工業(株)製〕、コットエース〔ユニチカ
(株)製〕のような材料を使用することができる。次
に、蘚苔類を発芽、着生させたシート状支持体の乾燥方
法について説明する。 生の蘚苔類は一般に高温や急激
な湿度変化に弱く、乾燥器などの加熱による強制的な乾
燥方法では、蘚苔類を損傷させる恐れがあるため、栽培
状態のままで給水を絶って、徐々に自然乾燥させるのが
最も良い方法である。加熱により乾燥させる場合には、
急激な乾燥を避け、30℃以下の温度で徐々に乾燥させ
ることが望ましい。本発明の蘚苔類植物を法面上で栽培
する方法において、シート状支持体を法面上に固定する
接着剤としては、通常の市販のものが利用できる。市販
の接着剤としては、エポキシ系、アクリル系、シリコー
ン系などの各種のものが主体をなしている。これらのう
ち、本発明における接着剤として使用できるものは、耐
水性、耐候性を有し、蘚苔類などの植物に無害のもので
ある。市販品の具体例としては、バスコーク〔セメダイ
ン(株)製〕などのシリコーン系の接着剤が挙げられ
る。なお、上記の説明においては、本発明に係わるシー
ト状支持体、およびその他の材料について具体的な品名
を挙げて説明したが、これらは例示したものであって、
本発明の技術的範囲はこれらの材料に限定されるもので
はない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を挙げ、図面
を用いてさらに詳細に説明する。市販の300mm幅の
ロール巻き剥離紙の上に、水溶性粘着剤をマルチコータ
ーを用いて、乾燥後の厚さが約20μmとなるように塗
工し、約100℃で乾燥させた後、その上に同じ幅の市
販の水溶紙を貼り合わせ、粘着剤を水溶紙に転写し、3
00mm×300mmの大きさに裁断して粘着シートを
作製した。次に、その粘着シートの上に、約5mmの長
さに裁断した乾燥エゾスナゴケを振りかけて粘着剤部分
に搭載し、圧着ロールを用いて圧着し、播種育苗用シー
トを作製した。図1に示すように、エゾスナゴケを着生
させた不織布シートの作製は、次の手順で行った。ま
ず、育苗箱1内に敷き詰めた川砂2の上に、300mm
×300mmの大きさに裁断した、厚さ約1mmの市販
のコットンの不織布シート3を敷き、その上に上記播種
育苗用シート4を、エゾスナゴケ(蘚苔類)5を上側に
して載置し、その上から同じ川砂2を、エゾスナゴケ5
が隠れる程度に覆土した後、散水した。その後、約20
℃の室内に育苗箱1を置き、約1か月後に、育苗箱1の
全体にエゾスナゴケ5を発芽させ、さらに1か月後に
は、エゾスナゴケ5の仮根が上記不織布シート3にしっ
かりと着生した不織布シート3を作製した。図2は、上
記の方法で作製したエゾスナゴケ(蘚苔類)5を着生さ
せた不織布シートの断面を示す図である。図において、
3は不織布シート、5は水溶紙に搭載した蘚苔類であ
る、例えばエゾスナゴケ、6は搭載したエゾスナゴケ5
から発芽した芽、7はエゾスナゴケ5から発根した仮根
である。その後、上記不織布シート3を、散水を絶って
10日間室内に放置し、自然に乾燥させた。次に、図3
に示すように、300mm×300mmの大きさのコン
クリートブロック8の上に、シリコーン系の接着剤9を
約1mmの厚さに塗布し、約15分間放置した後、その
上に、上記乾燥させた不織布シート3を貼り合わせ、一
昼夜、室内に放置して乾燥させた。その後、コンクリー
トブロック8を約60度に傾斜した状態で、不織布シー
ト3の上から十分に散水し、約20℃の室内で、乾燥さ
せないように管理した。約20日後には、不織布シート
3の上に着生させたエゾスナゴケは再生し、最初からコ
ンクリート面に播種した場合に比し、極めて迅速、容易
に法面上にエゾスナゴケ5の苗を着生させることができ
た。
【0007】
【発明の効果】本発明は、シート状支持体上で蘚苔類植
物の乾燥切片を発芽、着生させた後、該シート状支持体
を、そのままの状態で乾燥させ、該乾燥状態のシート状
支持体を接着剤により各種法面に固定した後、蘚苔類植
物を再生させ栽培方法とするので、道路、建物の壁面な
ど所望する各種の法面上に、蘚苔類植物を効率よく確実
に育苗できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で例示しエゾスナゴケを発
芽、着生させた不織布シートの断面構造を示す模式図。
【図2】本発明の実施の形態で例示した不織布シート上
にエゾスナゴケを発芽、着生させた部分の断面構造を示
す模式図。
【図3】本発明の実施の形態で例示したエゾスナゴケを
発芽、着生させた不織布シートをコンクリート法面に接
着剤により固定した部分の断面構造を示す模式図。
【符号の説明】
1…育苗箱 2…川砂 3…不織布シート 4…播種育苗用シート 5…エゾスナゴケ(蘚苔類) 6…発芽した芽 7…仮根 8…コンクリートブロック 9…接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 正三郎 神奈川県川崎市麻生区細山8丁目8番 財 団法人 平岡環境科学研究所内 (72)発明者 田邊 光夫 神奈川県川崎市麻生区細山8丁目8番 財 団法人 平岡環境科学研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蘚苔類植物をシート状支持体上で発芽、着
    生する工程と、 上記シート状支持体を蘚苔類を着生した状態で乾燥させ
    る工程と、 上記乾燥したシート状支持体を、接着剤により蘚苔類植
    物の栽培面である所望の法面上に固定した後、上記着生
    した蘚苔類植物を再生させて栽培する工程を含むことを
    特徴とする蘚苔類植物を法面上で栽培する方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、シート状支持体は、吸
    水性の不織布により構成してなることを特徴とする蘚苔
    類植物を法面上で栽培する方法。
JP9002818A 1997-01-10 1997-01-10 蘚苔類植物を法面上で栽培する方法 Pending JPH10191774A (ja)

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JP2018198591A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 株式会社明豊建設 スナゴケ活着させた植生シートとその製法
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