JP2012147731A - コケ植物の栽培方法及びコケ植物装飾体 - Google Patents
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Abstract
【課題】培地等の栽培基盤を使用しない新規なコケ植物の栽培方法及びその栽培方法で栽培するコケ植物を使用した、デザインの自由性並びに製造容易性を備えたコケ植物装飾体を提供する。
【解決手段】コケ植物の茎葉体を適宜な結束具で束ねて、生育に必要な水分を保持できる程度に適度に密集させて人工的に群落体(コロニー)を形成し、前記人工の苔群落体2に適宜な給水を施して栽培してなるもので、前記の苔群落体2を単数或いは複数を、陶器、石材、木材等で形成した装飾ベース体3aに、接着その他の手段で取り付けてコケ植物装飾体を形成した。
【選択図】図3
Description
本発明は、コケ植物の栽培方法及び前記栽培方法で栽培するコケ植物を使用したコケ植物装飾体に関するものである。
コケ植物の栽培は、周知のとおり、採取したコケ植物を土が付いたまま所望個所に移植する「移植法」、採取した根がついたシート状のコケ植物を、土の表面に張り付ける「張りゴケ法」、粉砕した種ゴケを土表面に散布する「播きゴケ法」等が知られており、各々水分管理を行って栽培するものである。
例えば特許文献1(特開2005−160315号公報)には、ロックウールマットを培地とし、表面側に種ゴケを播いてコケ植物を育成するコケマット栽培方法が開示されており、特許文献2(特開2006−122006号公報)には、コケの茎葉体を1〜10mmの長さに切断し、茎葉体の先端にある無性芽を採取し、切断して得た茎葉体片と無性芽とを混合したものを苗床(肥沃土)に播付けて栽培する方法が開示されている。
またコケ植物を観賞用植物として室内装飾に利用する手段として苔玉が知られている。この苔玉は、一般に土団子を形成しその表面にコケ植物を張り付け、糸巻き等によってコケ植物の剥離を防止し、土団子表面全体がコケ植物で覆われるように栽培して製出しているものであり、特に特許文献3(特開2005−323520号公報)には、土団子に代えて保水材を充填した網籠体を使用することが提案されている。
更に立体構造のコケ植物の装飾体の形成手段として、特許文献4(特開2001−234132号公報)には、両面粘着テープ又はシートの粘着剤層の上に、ネット状繊維を介して群落を維持したままのコケ植物類の配偶体基部を接着して固定し、前記のコケ植物類固定粘着シートを立体構造物の表面に貼り付ける装飾手段が開示されている。
前記した従前のコケ植物の栽培手段は、移植法、張りゴケ法、蒔きゴケ法(特許文献1,2)のように、コケ植物の活着(コケ植物自体の培地等への固定)を前提として栽培するために、活着根拠となる生育基盤(土、マットなどの人工培地)を使用している。
そしてこのコケ植物を観賞用装飾体として形成するには、装飾体のベース部材に、前記の生育基盤と共に接着する等して組み込むことになり、観賞用として見苦しく無いように生育基盤部分が隠蔽されるように組み込む等の煩瑣な作業が強いられる。
そこで本発明は、コケ植物の根は維管束を有しない仮根であり、水分や養分を吸収しないことに着目し、生育基盤を使用しない新規なコケ植物の栽培方法及びその栽培方法で栽培するコケ植物を使用したコケ植物装飾体を提案したものである。
本発明に係るコケ植物の栽培方法は、コケ植物の茎葉体を適宜な結束具で束ね、密集させて人工的に群落体(コロニー)を形成し、前記人工群落体に給水して栽培してなることを特徴とするものである。
コケ植物は一見して根、茎、葉で構成されているように見受けられるが、根は仮根であり、培地等の栽培基盤に接して茎葉体を支えているのみであり、コケ植物の成長に必要な水分は空気中・表面付着水分から直接吸収して、体内の葉緑体で光合成を行っている。そして空気中の水分は、温度や風等の気象条件によって散逸し易く不安定であるので、コケ植物は一定の群落(コロニー:茎葉体が密集する状態)を形成し、前記の群落体が活着基盤(繁殖培地や栽培基盤)から供給されて蒸散する水分や、降雨による水分を、温度や風等の気象条件によって散逸するのを防いで貯留し、水分を安定的に供給する機能を果たしている。
このコケ植物が自然に群落体(コロニー)を形成するようになるまで時間を要し、コケ植物の人工栽培を難しくしている。例えばオオスギゴケを播いて栽培する手法では、播種してから、発芽、成長して茎高5センチ以上、群落密度3本/センチ平方メートル以上のコロニーを形成するまで、2年以上の栽培期間を必要とする。
しかし本発明方法においては、前記のとおり人工的に群落体(コロニー)を形成し、この人工の群落体に給水して栽培してなるもので、培地やその他の人工基盤等に依拠しないで、短期間で所望の形状に栽培することができる。
また本発明に係るコケ植物装飾体は、コケ植物の茎葉体を適宜な結束具で束ねて密集させて人工的に群落体を形成して栽培する苔群落体を、適宜な装飾ベース体に取り付けてなることを特徴とするものである。
従って苔群落体は培地等の栽培基盤を備えていなので、そのまま陶器、石材、木材等の装飾ベース体に、接着剤、クリップ留め等の手段で、苔群落体が解れないようにして(栽培可能な状態として)取り付けてなるもので、装飾ベース体の材質や形状に制限を受けることなく、短時間で容易に製出することができる。
本発明は上記の構成で、培地等の栽培基盤を必要としないコケ植物の栽培方法であり、コケ植物栽培のための栽培基盤への活着を考慮することなく、所望形状の塊状のコケ群落体として栽培できたものであり、また適宜な装飾ベース体に前記の苔群落体を取り付けることで、製造容易な新規な形態のコケ植物装飾体を提供できるものである。
次に本発明の実施形態について説明する。実施形態は、スギゴケを例にしたものである。
最初に自然物を採取若しくは別に栽培したスギゴケを使用するもので、採取したスギゴケは、付着している土を取り除き必要に応じて仮根を切除し、又は栽培しているスギゴケの場合には、培地等(人工栽培基盤)から茎葉体のみを切り取り、前記のスギゴケを適当量(後述するようにコケ植物の生育発育に必要な量)纏め、糸やリング体等の適宜な結束具1を使用して、密集状態の苔群落体(コロニー)2を人工的に形成する。
前記の苔群落体2は、コケ植物が速やかに生育(繁殖)するのに充分な密度とするものである。即ちコケ植物類は維管束の構造を持たず、直接空気中の水分(結露)を茎葉体の表面から摂取して光合成を行い成長するもので、所定の密集状態となることで、外気の影響を少なくして内部に水分を保持し、その成長が為されるものであるから、前記の生育条件(水分保持機能)を満たすように、苔群落体2の密度を定めるものである。
従って特に培地等の生育基盤を備えなくとも、前記の苔群落体2は、適宜な水分を供給することで、成長・増殖するものである。勿論スギゴケに限定されるものではなく、種々のコケ植物に適用できる栽培方法である。
また前記の苔群落体2は、培地等の生育基盤を備える必要が無いので、そのままコケ植物装飾体として使用することができる。
コケ植物装飾体は、陶器皿のような装飾ベース体3の上に苔群落体2を接着剤などで固定して取り付けることで形成できるものである。
即ち苔群落体2は、前記のとおりコケ植物を適当量纏め、適宜な結束具1を使用して、密集状態の塊状に人工的に形成したものであるから、成長条件を満たす範囲でその形状を任意に形成することができ、且つ特別な生育基盤をも必要としないので、装飾ベース体3の所望位置に取り付けることができる。特に苔群落体2を球状に形成すると、従前の苔玉のような雰囲気を醸し出す。
例えば図3に例示するように、木材の枝を装飾ベース体3aとし、装飾ベース体3aの複数個所に苔群落体2を取り付けることで、種々にデザインされた自由なコケ植物装飾体を作り出すことができるものである。
前記の苔群落体2を装飾ベース体3,3aに取り付けるには、接着剤の他に、例えば装飾ベース体3aに穿孔して適宜な連結具を使用して固定したり、装飾ベース体3,3aに設けた掛り止め部(突起や釘等)に引っ掛けるようにしても良い。
1 結束具
2 苔群落体
3,3a 装飾ベース体
2 苔群落体
3,3a 装飾ベース体
Claims (4)
- コケ植物の茎葉体を適宜な結束具で束ね、密集させて人工的に群落体(コロニー)を形成し、前記人工の苔群落体に給水して栽培してなることを特徴とするコケ植物の栽培方法。
- 苔群落体を略球状の塊状に形成して栽培してなる請求項1記載のコケ植物の栽培方法。
- コケ植物の茎葉体を適宜な結束具で束ねて密集させて人工的に群落体を形成して栽培する苔群落体を、適宜な装飾ベース体に取り付けてなることを特徴とするコケ植物装飾体。
- 装飾ベース体に複数の苔群落体を取り付けてなる請求項3記載のコケ植物装飾体。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103069989A (zh) * | 2013-01-22 | 2013-05-01 | 山西大学 | 一种苔藓植物观赏瓶的制作方法 |
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