JP2004261131A - ポータブル苔体 - Google Patents

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稔郎 田中
Eisuke Sugiyama
榮佑 杉山
Atsuko Kubo
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【目的】植物をペットのようにして手軽に持ち運ぶことはできれば生活をより豊かにできるから、ペット化できる植物を入手することを目的とする。このためには持ち運び及び取り扱いが容易であり、生育管理も簡単にする。
【構成】苔51を適当の量になるよう一まとめにした苔群52を、ペースト状のバインダー53の上へ押し付けて固化することにより、各苔の下部をバインダーにて接着一体化した苔ブロック50を作る。苔ブロックは50はバインダー53によって苔が脱落しなくなり、かつ苔は一般の植物のような根を有しないので、苔の下部をバインダーで固めても生育に支障がない。したがって、苔ブロック50を単独で、もしくは他の支持部材やケースと一緒にして略U字状、である。バインダー53は苔群52の周囲へ広がるはみ出し部54を一体持ち運び可能になる。」に備えている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、苔を携帯可能にして随時持ち運べるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、植物でコンクリート面等を覆うことにより緑化させることが行われている。また植物を土地から分離して生育状態で持ち運び可能にする場合、根付きの植物を鉢に植えて飾る等する事により楽しむことが行われている。さらにグランドカバー用等に苔を群生させた苔シートを形成して市販されている。また、この苔シートを、所定量の日光と水分が与えられると活性化し、不足すると休眠状態(仮死状態を含む)になる特殊な苔で形成することも知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−134941号公報
【特許文献2】特開平4−70126号公報
【特許文献3】特開2002−186350号公報
【特許文献4】特開2000−43967号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、植物をペットのようにして手軽に持ち運ぶことはできれば生活をより豊かにできることに気づき、ペット化できる植物を入手したいという着想を得た。しかし、根付きの植物は、生育を維持するため、根を土もしくはその代用品で覆う必要があり、このためには比較的大型になって取り扱い難いものとなるから、未だペット化できるものは見つかっていない。また、苔は仮根のみを有し、一般の植物のように栄養吸収根を有しない(以下、これを根が無いと表現する)ので、定着性が悪いためやはり持ち運びにくいものであった。しかし苔は根がないことで生育が容易である。そこで本願発明は、係る苔の特性を利用してペット化植物となるように持ち運び容易にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
苔の下部をバインダーにて固定することにより一群の苔をバインダーで一体化した苔ブロックを形成する。また、この苔ブロックは一群の苔の下部をペースト状のバインダー上へ押し付けて固化させれば一体化する。さらにこの苔ブロックのバインダー周囲にはみ出し部を設けた状態で支持部材上へ固定させることもできる。
【0006】
【発明の効果】
一群の苔の下部をバインダーにて固定して一体化すると、根のない苔でもバインダーから脱落しにくくなって全体が一塊りに一体化した苔ブロックとなる。この苔ブロックは一体化して持ち運べるポータブル性があるため、取り扱い性が向上するとともに、植物をペット化して持ち運べるようになる。しかも、根のない苔をバインダーで固めたものであるから、このように固化しても苔の生育を維持でき、生育管理が容易であり、植物のペット化に好適なものとなる。
【0007】
そのうえ、この苔ブロックはペースト状のバインダーへ一群の苔の下部を押し付けてバインダーを固化させれば簡単に一体化させることができる。また固化したバインダーは苔の強固な支持部となる。さらにバインダーの周囲にはみ出し部を形成した状態で支持部材上に固定すれば、はみ出し部を意匠効果のある部分として活用したデイスプレイを実現できる。しかもこのはみ出し部は前記ペースト状バインダーへ苔を押し付けることにより容易に形成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜4は実施例にかかる苔ブロック50の製法を示す。図2は図1の2−2線断面図、図3は苔ブロック50の製法を示す図、図4はこの苔ブロック50を用いたポータブル苔グッズを示す斜視図である。
【0009】
図1及び図2において、この苔ブロック50は、苔51を適当の量になるよう一まとめにした苔群52を、バインダー53にて接着一体化したものである。バインダー53は苔群52の周囲へ広がるはみ出し部54を一体に備えている。
【0010】
苔51は図2中の拡大部に示すように、一般の植物の葉に相当する上部55と、茎に相当する下部56(仮根を含む)からなり、一般の植物における栄養吸収根に相当する部分は存在しない。(植物体を支持するための仮根はあるが、これは一般の植物の栄養吸収根には相当しない。本願ではこのような栄養吸収根のない状態を「根がない」と表現することは前記の通りである。)
【0011】
この苔51は所定量の日光と水分が与えられると活性化し、不足すると仮死状態になって休眠する特殊な苔であり、例えば、すな苔とはい苔を混合したものが知られている。このような苔シートの市販品としては有限会社モスキャッチシステムサービス製の商品名モスキャッチがある。ただしより一般的な苔を用いることは任意に可能である。
【0012】
図2に明らかなように、苔群52の各下部56は、バインダー53によって接着され、全体が一体となった苔ブロック50になっている。したがって、各苔51はバインダー53へ強固に固定され、ほぼ脱落のおそれがなく、ポータブル性を備えたものである。
【0013】
バインダー53は苔51に害を与えず、かつ容易に固化する接着剤等であれば任意のものを使用できる。本願におけるバインダー53は、木工ボンドと水と砂を適宜の割合で配合し、当初の状態では流動性のあるペースト状にしたものである。
【0014】
木工ボンドは殆ど苔51に無害の接着剤であり、常温で固化する性質を有する。これらは、苔ブロック50の作り方に応じて所望の流動性となるよう、任意の割合で配合され、混練りされる。
【0015】
水は固化したとき木工ボンドが透明化せずに白濁状をなすようにするとともに、当初の流動性を出すために用いられる。砂は、後述するディスプレイとしての質感を出すために用いられる。砂及び水は必須のものではない。これらに代えてまたはこれらと一緒に他の適当な物質を混合することができる。
【0016】
次に、図3によりこの苔ブロック50の製法を説明する。まず、Aに示すように、混練りされたペースト状のバインダー53を適当なプラスチック板等の台板57上へ盛り、この上から、所定量にまとめた一群の苔群52をバインダー53へ押しつける。
【0017】
すると、Bに示すように、苔群52の下部はバインダー53中へ押し込まれるとともに、バインダー53は苔群52により押しつけられて、その周囲部分は外方へ押し出されてはみ出し部54を一体に形成する。この状態で所定時間常温または苔に害にならない程度の適当温度に加温して放置すると、バインダー53が固化し、同時にバインダー53中に苔群52の下部を固定し、全体が一体化した苔ブロック50となる。
【0018】
この状態では、各苔51はほとんどバインダー53から分離不可能である。また、苔51は上部55から日光と水分を吸収するので、下部56がバインダー53中へ固化されて一体化されても、生育上何の問題もない。固化したバインダー53は苔の強固な支持部となり、ポータブル性を高める。また、バインダー53は水分が混入されているため、固化後も白濁状態を保つ。したがって、はみ出し部54を含む苔ブロック50の周囲はは白くかつ混練りした砂により、砂浜のような外観を与える。
【0019】
このように、苔群52の下部をバインダー53にて固定して一体化すると、根のない苔51でもバインダー53から脱落しにくくなって全体が一塊りに一体化した苔ブロック50となる。この苔ブロック50は一体化して持ち運べるポータブル性があるため、取り扱い性が向上するとともに、植物をペット化して持ち運べるようになる。しかも、根のない苔51をバインダー53で固めたものであるから、このように固化しても苔の生育を維持でき、生育管理が容易であり、植物のペット化に好適なものとなる。
【0020】
図4は、この苔ブロック50を支持部材であるディスク58へ取付けた状態を示す斜視図であり、ディスク58は任意であるが、本実施例ではCD板であり、かつ少なくとも苔ブロック50が取付けられる側(以下、これを表面という)が青色に着色されている。
【0021】
図4のAに示すように、苔ブロック50のディスク58に対する取付けは、適当な接着剤59をバインダー53又はディスク58の表面、もしくは双方へ点付等で塗布しておき、この状態で苔ブロック50をディスク58の表面へ押しつければ、容易に接着一体化する。なお、この場合の接着剤はバインダー53によって苔51と隔てられているから、殆ど苔に対する有害無害を考慮する必要がなく、要はバインダー53とディスク58との接着性を考慮するだけで選択できる。
【0022】
図4のBに示すように、このようにしてディスク58へ苔ブロック50を一体化した苔ディスク60は、苔ブロックを支持部材で保形等した苔保持体の一種となる。また単独で持ち運び可能になるので、植物ペット化したポータブル苔グッズともなり、これを持ち歩いて随時日光に当てかつ表面へ噴霧等で給水することにより、苔51を活性化させて、その生育状況を観察して楽しむことができる。遮光すれば仮眠(死)状態にすることができる。
【0023】
また、苔ディスク60を単独もしくは、後述するケース等へ入れて置物として楽しむこともできる。このとき、本実施例でははみ出し部54が白色でかつ砂混じりであるから砂浜のような外観を与え、かつディスク58が青色であるから海のように見え、苔群52は緑の島のように見えるから、苔ディスク60全体が南の島を思わせるような趣味性の豊かなディスプレイとなる。
【0024】
したがって、上記南の島以外にも、はみ出し部54を意匠効果のある部分として活用したデイスプレイを実現できる。しかも、この場合の重要なアクセントとなる白色のはみ出し部54は苔ブロック50の製造過程でバインダー53のはみ出しにより企まずに形成できるから、容易に形成できることになる。
【0025】
図5〜9はこの苔ディスク60を置物としたりケースへ収納するためのスタンド部材を示す。図5は苔ディスク60をCDケース等の透明プラスチックからなるケース61内へ収納する例である。ケース61の4隅には予めスタンド部材62が挿入されている。
【0026】
そこで、スタンド部材62の間へ苔ディスク60を押し込むと、各スタンド部材62には、ディスク58の外周部が当接する底辺63に斜めスリット64が形成されているため、その弾性変形による弾力でディスク58の外周部をほぼガタ無しに固定できる。
【0027】
図6に示すように、スタンド部材62は紙やプラスチック等ある程度の弾力性がある素材を用いて略直角三角形に形成されたものであり、底辺63に対する頂点65には底辺63方向へ向かって垂直の縦スリット66が食い込んで形成されている。この縦スリット66の食い込み量は底辺63と頂点65の距離の約半分である。
【0028】
図7は苔ディスク60を平置きの置物とする際の支持構造を示し、この例では水平に置かれた苔ディスク60におけるディスク58外周部を、略1/4周ずつのポイントにて斜めスリット63へ嵌合し、各スタンド部材62の斜辺67を接地させれば、苔ディスク60は安定した平置き状態で各スタンド部材62により支持される。
【0029】
図8は苔ディスク60を立てる場合であり、このときもスタンド部材62で支持できる。但しこの場合は、図9に示すように、スタンド部材62を十字型に組み合わせて二つ一組の組合せ体68で用い、苔ディスク60の下部を2ヶ所で支持する。この2つのスタンド部材62により組合せ体68は、一対のスタンド部材62の各縦スリット66をはめ合わせて、頂点65側から見て略十文字状にしたものであり、この時、一方のスタンド部材62の上を向いた斜めスリット64に苔ディスク60のディスク58下部を嵌合することになる。これによって苔ディスク60を立てても安定支持できる。
【0030】
なお、本実施例のスタンド部材62は必ずしも苔ディスク60の固定もしくは支持のみに提供されるものではなく、他の適宜物品の支持等に幅広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苔ブロックを示す斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】苔ブロックの製法を示す図
【図4】苔ブロックの利用例を示す斜視図
【図5】苔ディスクをケースへ収納する状態を示す斜視図
【図6】スタンド部材を示す図
【図7】苔ディスクを平置きした支持状態を示す斜視図
【図8】苔ディスクを縦置きした支持状態を示す斜視図
【図9】スタンド部材の組合せ体を示す斜視図
【符号の説明】50:苔ブロック、51:苔、52:苔群、53:バインダー、54:はみ出し部、58:ディスク、60:苔ディスク。62:スタンド部材、64:斜めスリット、66:縦スリット

Claims (3)

  1. 一群の苔の下部を固化したバインダー上へ固定して一体化した苔ブロック形成し、形態可能にしたことを特徴とするポータブル苔体。
  2. ペースト状のバインダー上へ一群の苔の下部を押しつけてバインダーを固化させて請求項1の苔ブロックとしたことを特徴とするポータブル苔体。
  3. 前記苔ブロックは周囲にバインダーのはみ出し部を備え、着色した支持部材上に固定されることを特徴とするポータブル苔体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012147731A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Giichi Kitagawa コケ植物の栽培方法及びコケ植物装飾体

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