JP2008109920A - 種子育苗シート - Google Patents

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Abstract

【課題】地表表面強化工事やその他の緑化工事において、芝生、等による地被植生が行われるが、堤防や山林の法面、等において、吹き付け等による播種後、雨、風、散水、により種が流亡しない、又、広く緑化や農業において流亡の他、多様な栽培方に対応ができる種子育苗シートを提供する。
【解決手段】シート本体に多数の独立粘着部が全面に配置され、各粘着部を隔てる間隔を有し、シート本体に独立粘着部の集合体から成る粘着層を形成し、剥離紙と一体で構成する。この種子育苗シートに種を貼付けシート幡種する。
【選択図】図1

Description

本発明は、播種後、雨風や散水による種子の流亡等を防止して発芽、幼苗の定着を促進するための、植物の種子育苗シートに関する。
技術背景
従来の種子育苗シートは、プラスチック発泡シートが、かいわれ大根はじめ多くの植物育苗に広く使われている。しかし、種子育苗用に使われている布や紙、等、又、ポリ発泡体、等は種子を固定化することができない。河川の堤防の法面や道路の切土、盛土法面及び公園の敷地内は雨水等による法面侵食を防ぐためと景観上地被植生が行われる。又、急勾配の護岸や山林法面は土の崩落防止のため植芝による地表面強化工事が行われる。こうした工事や緑化工事において種子吹き付け工法による播種がおこなわれるが、雨、風、散水、等により種の流亡を防止するため、法面、平面を被覆材で保護する必要がある。植物は発根直後に雨や散水によって種子が動かされることが種子に一番のダメージになるので発芽から幼苗までの成長期は種子の固定化が特に求められる。
しかしながら、種子は微小で、極めて軽く、播種から発芽してしっかり根付が安定するまでは、水に浮き、風に飛ばされ、土と共に、容易に流亡してしまう。したがって、被覆材による一定期間、保護の必要があるが、被覆材には有孔ポリフィルム等が広く使用され、一部の生分解性の被覆材を除けば被覆してから一定期間経過後、撤去しなければならない。又、被覆材は平面や緩やかな法面における風、水、散水には有効であるが、急勾配の法面において、台風などによる激しい風雨に対しては被覆材自体の被害が予測され必ずしも完全ではない。特に最近では、屋上栽培、壁面栽培、曲面栽培、等、栽培方法が多様化され、そうした要望に対応した播種育苗技術が求められる。本発明はこうした問題を解決するために、発芽から幼苗に成長して万丈な根の生育に至るまで、種子をしっかり根付かせ固定が可能な種子育苗シートを実現する。
課題を解決する手段
本発明は上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1ではシート本体に多数の独立粘着部が全面に配置され、各粘着部を隔てる間隔を有し、シート本体に独立粘着部の集合体から成る粘着層を形成し、剥離紙と貼設一体を構成している。請求項2はシート本体が不織布により成る。又、請求項3は、請求1、及び、請求項2、種子育苗シートの独立粘着部が四角形により成り、間隔が連通した溝を形成し、四角形粘着部の集合体から成る格子状粘着層を形成している。このような手段により種子を流亡することなく、又、被覆材を使わなくても種子が強固に定着し幼苗まで生育が可能な種子育苗シートを実現する。
発明の効果
本発明は上述の構成により、次のような著大な効果を奏する。請求項1により、シート本体1の全面に多数の個々独立した粘着部が間隔を有し配置された粘着層4は各独立粘着部2aを隔てる間隔3aが形成される。こうした構造により成る種子育苗シートに植物の種を蒔く、或いは、吹き付けると、種は各独立粘着部に貼り付き貼設固定化される。各独立粘着部を取囲む間隔は非粘着で種は貼り付かない。この間隔は粘着剤の非塗布部分でシート本体の、通気、透水の機能性を阻害しない。この種子育苗シートに種を適量貼付けて栽培の着床となる土壌にシート播種(種を貼設したシートで播種すること、以下、シート播種という)、することで、種の流亡がなくしっかりと根付き安定した幼苗までの生育を促進することができる。又、従来のように種子の吹き付けやその他の方法による播種後、種の流亡を防止するため被覆材による養生の必要がない。
請求項2は上記、請求項1のシート本体が不織布により成るものである。本発明の種子育苗シートは種子の生育上、通気、透水、の機能性が要求されることは勿論のこと、強度、柔軟性も重要な条件である。不織布はこうした条件を満たし、保水、保湿を備えているので、シート播種した後の散水により地面に密着する。又、堤防、山肌、の法面地表強化、或いは、農業用、等の使用においては、養生等の目的達成後は環境への配慮から、土中で土に還す自然循環型、即ち、生分解性が求められる。生分解性不織布を基材とした種子育苗シートはポリ発泡体やその他の材質のシートに比べ、種子の生育条件と環境に配慮した大きな効果が得られる。
次に請求項3について述べると、請求項3は上記、請求項1、及び、請求項2、における独立粘着部が四角形により成り、間隔が連通した溝3bを形成し、四角形粘着部2bの集合体から成る格子状粘着層4bを形成している。種子育苗シートは目的により種子の、種類、大きさ、蒔く(貼設範囲)、使用方法、等の条件で其々異なる。例えば、種の貼設範囲が、シート全面の場合、或いは、限定部分の場合。種の種類により、大きなもの、小さなもの、等が考えられる。種子育苗シートに貼設の種は植物本来の性質により、必ず粘着層に形成された間隔3a、或いは、溝3b、に向い伸びて成長する。何故ならば、粘着部は粘着剤被膜により、通気、透水性が失われているからである。例えば、土壌と種貼設面が接する直接着床法(上からシート平面に貼設の種が見えない状態、以下、直接着床法という)においては、根は地中に伸び発芽した芽は間隔、或いは、溝を貫通して地表に伸びる。逆に、土壌と種貼設面が接しない間接着床法(上からシート平面に貼設の種が見える状態、以下、間接着床法という)においては、根は間隔、或いは、溝、を貫通して地中に伸び、発芽した芽は地表に伸びて成長する。こうした多様な目的、及び、植物の生育条件に対応するには、粘着部による種子貼設面積と通気、透水、根、芽が貫通する間隔、或いは、溝、の幅、位置、及び、粘着層全体の構成のバランスにより効果が大きく変わる。格子状粘着層であることは、粘着層全体を合理的バランスで構成し、貼設の種すべてが生育に欠かせない、吸排気、給水、貫通の場所、等を均等に確保することができ、種子育苗の重要な要素を満たすことができる。
以下、実施の形態を図面に基づき、本発明を詳説する。図1に、種子育苗シート7の構造を断面図で示し、この種子育苗シートは(長尺の)帯状であって、一般的にはロール巻きある。そして図1に示すようにシート本体1と粘着部2aから成る粘着層4aと剥離紙5から成る。なお、シート本体の材質は種々のものが使用でき、紙、布、ポリ発砲体、不織布、等とする。シート本体の厚さ、材質は一概に規定するものではないが、厚さ50μ〜5mmくらいの不織布が好ましい。又、不織布の種類としては、前述した請求項2の説明の通り、自然環境を考慮して、レーヨン等の自然循環型不織布がよく、特に生分解性に優れたポリ乳酸を原料とする不織布が望ましい。尚、種子育苗シートは一般的にロール巻きと前述したが、使用用途により枚葉(平板)でもよい。不織布の引張り強度は種の成育上、貫通する性質を考えると繊維密度に比較的柔軟性のある弱いものがよい。
粘着部2aは粘着剤を塗布してシート全体に粘着層4aを構成する。材質は特に限定するものではないが、主にアクリル系のものが広く使われ、溶剤系とエマルジョン系の二つのタイプがある。種子への影響や自然環境を考えるとエマルジョン系が好ましい。粘着剤の塗布量は特に限定するものではないが、通常では20〜60μ(ドライ)が望ましい。
剥離紙3の材質は紙、プラスチックが一般的に多く使われており、材質、厚さ等、特に限定しない。望ましくは厚さ50〜150μの紙、又は、プラスチックフィルムである。この剥離紙は種子育苗シートの保管時において、塗布された粘着剤が巻回により接する相手面(シートの表面、即ち、粘着層の形成された背面側)を保護し、剥離除去して使用するものである。
請求項3の四角形の大きさ、溝3bの幅、配置の傾斜角度、等は特に限定するものではないが、四角形の一辺の長さは2〜10mm、溝の幅は0.4〜2mmくらいが通常使用においては好ましい。用途に応じた、四角形の大きさ、溝の幅、の設定により成る。溝の幅が余り広いと種子貼設面積が相対的に小さくなり、四角形の一辺の長さが大きいと種からの、通気、透水、貫通、の距離が相対的に遠くなり、発芽率、成長率、に悪影響が生じる。図3は四角形の一辺の長さ2mm、溝の幅0.5mmの四角形粘着部2bの形状により成る格子状粘着層4bの平面図である。
ここで本発明の種子育苗シートの実施例を述べる。厚さ280μのレーヨン製不織布に図3で示した格子状粘着層4bを設けた種子育苗シートに、促成野菜ルッコラの種を手で適当量蒔き貼設した。この種子育苗シートを図2で示す通り、間接着床法で容器8にシート播種して水9を注いだ。種子6はシートに固定して水に流されず、2、3日で発芽と共に生育が確認できた。この場合、根は発芽した全ての種子が四角形粘着部2bを取囲む溝3bに向い、その後シートを貫通して水中にしっかりと根付いた。
上記、実施例1で作られた種子育苗シートに実施例1と同じ要領で、日野菜の種を貼設し、直接着床法で地面にシート播種して、その上にかくれる程度の土をかけ軽く押さえた。約1週間後に芽がシートを貫通して地表に現れ成長の様子が確認できた。芽はやはり四角形粘着部を取囲む溝を貫通していた。
実施例1及び実施例2により、本発明の種子育苗シートは土壌栽培、水耕栽培の双方において、種はシート本体に強固に固定され種の流亡がなく、又、直接着床法、間接着床法の両方において同等の効果が得られた。シート本体に充分な保水性を付加するこ とにより、本発明の種子育苗シートだけによる新しい植物栽培技術の開発が期待できる。
産業上の利用効果
本発明は種子育苗シートに関する。この種子育苗シートは、種を貼設したシートによるシート播種という新しい技術での栽培法であり、播種後における雨、風、散水、等、による種の流亡を被覆材なしで防止することができる。したがって、山肌や堤防の急勾配の法面に種を吹き付ける地表面強化の土木工事や公園の敷地内緑化工事は勿論、農業においての土壌栽培の他、促成野菜、トマト、等の水耕栽培、稲の育苗、等に、大きな利用効果が期待される。特に最近の地球温暖化対策はビルの屋上栽培や建物の壁面、ビル工事中の足場、を利用した壁面栽培、等、あらゆるスペースを活用する緑化が進み、又、装飾としてリング栽培するという試みも普及し始めている。こうした環境下おいて本発明の種子育苗シートの産業上の利用効果は大きい。
種子育苗シート7の構造を示す断面図である。 種子育苗シート7の実施の形態を示す断面図である。 格子状粘着層4bの平面図である。
符号の説明
1シート本体
2a独立粘着部
2b四角形粘着部
3a間隔
3b溝
4a粘着層
4b格子状粘着層
5剥離紙
6種子
7種子育苗シート
8容器
9水

Claims (3)

  1. シート本体1に多数の独立粘着部2aが全面に配置され、各粘着部を隔てる間隔3aを有し、シート本体に独立粘着部の集合体から成る粘着層4aを形成し、剥離紙5と貼設一体を構成したことを特徴とする種子育苗シート。
  2. 上記、請求項1のシート本体が不織布から成ることを特徴とする種子育苗シート。
  3. 上記、請求項1、及び、請求項2、の独立粘着部が四角形により成り、間隔が連通した溝3bを形成し、四角形粘着部2bの集合体から成る格子状粘着層4bを形成したことを特徴とする種子育苗シート。
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