JP6750343B2 - 緑化用マット - Google Patents

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Description

本発明は、緑化用マット及びその設置方法に関し、特に、コケ植物と人工芝とのハイブリッドタイプの緑化用マット及びその設置方法に関する。
昨今、ヒートアイランド対策や地球温暖化対策として、しばしば、敷地や建造物に一定以上の緑化面積を確保することが求められる。このとき、多くの場合、土地が限られることもあり、建造物の屋根や壁面等に植物が配置される。具体的には、壁面にヘチマやフウセンカズラ等の蔦植物をスノコ状に這わせたり、壁面にセダムや観葉植物を植え付けたり、屋根に芝やセダム、観葉植物、多肉植物、樹木等を配置したりすることが行われている。
しかしながら、上記に例示したような多くの植物は、維持管理に手間がかかる。例えば、一年草であれば、シーズンごとに植え込み、生育及び撤去を行わなければならない。多年草や常緑種でも、枯れた部分の植え替えが必要であり、多くの場合、頻繁に水やりや肥料やり、刈取りを行わなければならない。また、種子植物の場合には、風によって種子が飛散して周辺に自生することもあり、周辺の生態系を崩す可能性もある。さらに、根を這わせるために一定以上の深さの土壌が必要な植物では、建造物の耐荷重を考慮しなければならなくなる。
以上の問題を克服する植物として、近年、コケ植物が注目されている。コケ植物は乾燥しても仮死状態になるだけで枯れることがなく、水を与えれば再生するため、雨水だけでも維持することができる。また、コケ植物は、胞子で増殖し、空気中から水分を摂取するのみで細胞を維持するため、肥料も不要である。さらに、どこにでも生えている植物であるため、周辺の生態系への影響が少ない。その上、コケ植物は、土壌なしでも生育し、コンクリート等の無機質上でも腐食化のスピードが遅く、炭素固定化能力も高く、温室効果ガス削減にも非常に有用である。特許文献1,2には、コケ植物を用いた緑化用マットないしパネルが開示されている。
特開2005−168370号公報 特開2003−250335号公報
しかしながら、コケ植物は仮死状態に入ると、細胞内の葉緑体が見えにくくなり、黄味や茶色味を帯びた色に変色し、色味が落ちてしまう。この点、特許文献2では、コケ植物を担持したシートに人工芝の芝葉を格子状に植設することにより、人工芝で色味をカバーしている。しかしながら、この方法では、植設時にコケ植物を傷つけてしまい、コケ植物がシートから剥がれ落ちてしまう虞がある。また、人工芝が格子状に植設されるこの方法では、人工芝の配列が人工的であり、コケ植物と人工芝とを自然に配置することができず、時として美観を欠く。
本発明は、コケ植物を傷つけることなく、コケ植物と人工芝とを自然に混合配置することができる緑化用マット及びその設置方法を提供することにある。
本発明の第1観点に係る緑化用マットは、コケ植物が養生されたコケ養生マットと、前記コケ養生マット上に重ねて載置され、ネット状に編まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットとを備える。
本発明の第2観点に係る緑化用マットは、第1観点に係る緑化用マットであって、前記パイルは、前記ネット状の基材に編み込まれている。
本発明の第3観点に係る緑化用マットは、第1観点又は第2観点に係る緑化用マットであって、前記ネット状の基材の開口率は、20%より大きい。
本発明の第4観点に係る緑化用マットは、第1観点から第3観点のいずれかに係る緑化用マットであって、前記ネット状の基材の各開口は、一辺の長さを65mm以下とする略四角形状である。
本発明の第5観点に係る緑化用マットは、第4観点に係る緑化用マットであって、前記ネット状の基材の各開口は、一辺の長さを35mm以下とする略四角形状である。
本発明の第6観点に係る緑化用マットは、第5観点に係る緑化用マットであって、前記ネット状の基材の各開口は、一辺の長さを15mm以下とする略四角形状である。
本発明の第7観点に係る緑化用マットは、第1観点から第6観点のいずれかに係る緑化用マットであって、前記パイルの長さは、5mm以上である。
本発明の第8観点に係る緑化用マットの設置方法は、以下のステップを含む。
(1)コケ植物が養生されたコケ養生マットを設置するステップ。
(2)前記コケ養生マットの上に、ネット状に編まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットを載置するステップ。
本発明の第9観点に係る緑化用マットの設置方法は、以下のステップを含む。
(1)コケ植物が養生されたコケ養生マット上に、ネット状に編まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットを載置するステップ。
本発明によれば、コケ植物が養生されたコケ養生マット上に、芝葉を模した多数のパイルを有するネット状の人工芝のマットが重ねて載置される。これにより、例えば、コケ植物が仮死状態にある場合でも、コケ植物の色味を人工芝の色味でカバーすることができる。また、コケ養生マット上に人工芝のマットが載置される構成、言うならば、人工芝のマットを「ウィッグ」のようにコケ養生マットに取り付ける構成であるため、人工芝がコケ植物を傷つける虞が低減される。これにより、コケ植物を傷つけることなく、人工芝とコケ植物とを混合した緑化用マットを提供することができる。
さらに、本発明によれば、人工芝のマットの基材がネット状に編まれている。従って、基材は、比較的自由に変形することができる。その結果、基材上に配置される芝葉を模したパイルは、全体的にバランスよく配置されながらも、格子状の配列といった画一的な配列ではなく、自然な配列を形成する。これにより、人工芝のマットをコケ養生マット上に取り付けたときに、ネット状の人工芝のマットの隙間から見えるコケ植物と人工芝とを自然に混合配置することができる。
本発明の一実施形態に係る緑化用マットの側面図。 図1のII−II線断面図。 緑化用マットの製造工程(第1段階)を示す図。 緑化用マットの製造工程(第2段階)を示す図。 緑化用マットの製造工程(第3段階)を示す図。 緑化用マットの製造工程(第4段階)を示す図。 緑化用マットの製造工程(第5段階)を示す図。 変形例に係るコケ養生マットの側面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る緑化用マット及びその設置方法について説明する。
<1.緑化用マットの構成>
<1−1.全体構成>
本実施形態に係る緑化用マット1は、コケ植物と人工芝とのハイブリッドタイプの緑化用マットである。緑化用マット1は、ヒートアイランド対策や地球温暖化対策用の資材であり、典型的には、建造物の屋根や壁面等に設置される。しかしながら、その用途は限定されず、例えば、ガーデニングに用いることもできるし、道路の中央分離帯や道路脇等に設置することもできる。
図1に、緑化用マット1の側面図を示し、図2に、図1のII−II線断面図を示す。これらの図に示されるとおり、緑化用マット1は、コケ養生マット2と、人工芝マット3とを組み合わせることで構成される。図3A〜図3Eは、緑化用マット1の製造工程を順に示す図であり、このうち図3A〜図3Dは、コケ養生マット2の製造工程を示している。図3Eは、コケ養生マット2に人工芝マット3が組み合わされて完成された緑化用マット1の側面図である。
<1−2.コケ養生マット>
図3Dに示すように、本実施形態に係るコケ養生マット2は、第1の不織布シート層21と、第2の不織布シート層22と、基盤層25と、コケ植物層26とを、この順に下から積み上げたような構造を有する。コケ養生マット2は、以下の手順で製造される。まず、図3Aに示すように、第2の不織布シート層22の上に、バネ23を載置する。バネ23は、細長い金属材料を三次元的にランダムに何度も折り曲げた部材であり、全体が薄い空間内に収まるように構成される。
次に、図3Bに示すように、第2の不織布シート層22上において、バネ23を埋めるような態様で、コケ養生材料とコケ植物の種苗(種コケ)を混合したコケ植物混合体24の層、すなわち、基盤層25を形成する。この段階でのコケ植物混合体24は、粉末状であり、コケ養生材料とコケ植物とが均等に混合されている。また、このとき、コケ植物混合体24は、バネ23内の空間にも入り込むように配置される。バネ23は、主として、基盤層25の形状を維持する役割、すなわち、基盤層25の強度を保つ役割を果たす。
本実施形態では、コケ養生材料は、紙やおがくずのような吸水性のある繊維状の材料から構成され、これらの繊維状の材料には、糊も混ぜられている。従って、コケ養生材料の層は、少なくとも図1の状態においては、概ね一体的にまとまった集合体を構成している。また、コケ養生材料には、コケの養生環境を整えるべく、繊維状の材料の他、珪藻土、ゼオライト粉末等の鉱物(コケ植物との相性の良いものが好ましい)、保水性ポリマー、粒状綿等の保水剤等を、適宜組み合わせて混合することができる。
コケ養生材料を構成する材料は、上述した例に限られないが、水分を保持する能力があり、表面にコケ植物を定着させる能力があることが好ましい。また、コケ養生材料を殆ど土壌とすることもできるが、主な材料としては、上記したような紙やおがくずのように、軽量の材料が選択されることが好ましい。また、バネ23の材料も、コケ養生材料からなる基盤層25の形状を支持する役割、すなわち、基盤層25の強度を保つ役割を果たすことができる限り特に限定されない。バネ23の材料の好ましい例としては、上述した金属材料の他、ポリエチレン等の樹脂材料を挙げることができる。
そして、コケ植物混合体24及び第2の不織布シート層22に水分を与えながらコケ植物を育成する。コケ植物は、この育成期間に仮根を基盤層25に含まれるコケ養生材料の中でネットワーク状に成長させ、コケ養生材料に絡みつき、コケ養生材料の表面にコケ植物を定着させる。図3Bにおける参照符号26aは、コケ植物を示している。育成期間は、育成環境にもよるが、1年以上育成することが好ましく、また、1年半程度育成することがより好ましい。この場合、10mm程度のコケ植物からなるコケ植物層26を形成することができる(図3C参照)。なお、少なくともコケ植物が十分に成長した図1の状態においては、コケ養生材料の中では全体的に、コケ植物の仮根がネットワークを形成しておいる。
コケ植物層26が所望の高さまで成長した後、第2の不織布シート層22の下にさらに不織布のシートを配置し、第1の不織布シート層21を形成する(図3D参照)。第1及び第2の不織布シート層21,22は、コケ植物に与えるための水分を保持する役割を果たす層となる。また、コケ植物を保護するクッション層にもなる。このため、第1の不織布シート層21は、第2の不織布シート層22よりも厚くすることが好ましい。その後、第1の不織布シート層21と、第2の不織布シート層22と、基盤層25とを上下方向に貫くように糸27を用いて縫製することにより、第1の不織布シート層21と、第2の不織布シート層22と、基盤層25と、コケ植物層26とを固定する。これにより、コケ養生マット2が完成する。
なお、層21,22,25を固定する方法は、縫製に限らず、例えば、適宜ピン止めを行ってもよい。また、図4に示すように、コケ植物層26が基盤層25から剥がれて飛散するのを抑制すべく、コケ植物層26をメッシュ状の薄板(以下、ネット部材)28で覆ってもよい。このネット部材28は、例えば、ポリエチレン等の樹脂製とすることもできるし、金属製とすることもできる。ネット部材28を使用する場合には、例えば、糸27による縫製やピン止めの態様で、ネット部材28をコケ養生マット2に含まれるその他の層21,22,25,26に固定することが好ましい。
コケ植物の種類は、特に限定されない。好ましい例としては、スナゴケ、ハイゴケ、ミズゴケ等が挙げられるが、これらの中では、特にスナゴケが好ましい。
<1−3.人工芝マット>
次に、人工芝マット3について説明する。人工芝マット3は、コケ養生マット2上に重ねて載置されるマットであり、コケ養生マット2に取り付けられる「ウィッグ」のようなマットである。コケ養生マット2の上部層を構成するコケ植物は、仮死状態にある場合には黄味又は茶色味を帯びて色味が劣化するが、「ウィッグ」のように取り付けられる人工芝マット3により、劣化したコケ植物の色味をカバーすることができる。また、コケ植物が仮死状態にない場合においても、例えば、コケ植物が十分に生育するまでの間において、美観を高めることができる。
図3Eに示すように、人工芝マット3は、基材31と、基材31から起立する芝葉を模した多数のパイル32とを有する。図2に示すように、基材31は、ネット状又はメッシュ状に構成されており、パイル32は、所定の間隔を空けつつ、基材31上の至るところから「生える」ようにして起立している。その結果、人工芝マット3の全体形状も、ネット状又はメッシュ状となり、緑化用マット1にパイル32の色味を全体的に導入することができる。また、ネット状の人工芝マット3の開口を介して、人工芝マット3で覆われたコケ植物層26に日光を与えることができる。さらには、ネット状の人工芝マット3は、コケ植物層26を保護することができ、コケ植物層26が剥がれて飛散するのを抑制することができる。
また、コケ植物層26は、パイル32により形成される適度な陰に入るため、直射日光に当たりにくい。そのため、コケ植物層26が乾燥し難く、仮死状態になりにくくなる。また、パイル32により、風が直接コケ植物層26に当たりにくくなるため、この意味でも、コケ植物の飛散が抑制される。
パイル32の材質及び形態は、芝葉の外観を実現することができる限り、特に限定されないが、本実施形態では、パイル32は、ポリエチレン製の扁平なフィラメント糸(ヤーン)を用いて形成される。パイル32は、ポリエチレンの他、例えば、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からも好ましく製造することができる。勿論、パイル32の色味は、芝葉の色、典型的には緑色である。パイル32の長手方向の断面形状は、特に限定されず、例えば、三角形、矩形、円形、星形等とすることができる。
基材31の表面からパイル32の先端までの長さW1は、W1≧5mmであることが好ましく、W1≧7mmであることがより好ましい。この場合、コケ植物が成長し、図1に示すようにパイル32間にまで至るようになっても、パイル32がコケ植物に埋もれ難く、どのようなときでもパイル32の色味を緑化用マット1の外観に与えることができる。なお、パイル32は、自重によりやや傾くが、ここでいう長さW1とは、パイル32を直線状に起立させたときの長さである。また、W1≦45mmであることが好ましく、W1≦35mmであることがより好ましく、W1≦25mmであることがさらに好ましい。以上の観点を複合的に勘案すると、7mm≦W1≦30mmであることが好ましく、特に10mm程度(7mm≦W1≦15mm)であることがより好ましい。
基材31は、二次元的に広がるように編まれたネット状の部材である。すなわち、基材31は、材料となるヤーンを全体が二次元的にネット状に広がるように編むことにより構成されている。また、本実施形態では、ネット状に編まれた基材31を構成するヤーンに、パイル32が概ね一定の間隔で全体的に編み込まれている。例えば、パイル32となるW1×2倍の長さのヤーンを2つ折りにし、これを基材31の編み目に絡まるように編み込むことにより、パイル32を形成することができる。基材31を構成するヤーンの材質は、特に限定されないが、本実施形態では、ポリエステル製のヤーンである。また、基材31の編み方も特に限定されないが、好ましい例としては、ラッセル編みを挙げることができる。なお、基材31の部分にSBRラテックス等の接着剤を塗布し、基材31の編み目が解けないように、基材31の編み目を固定することが好ましい。また、このように接着剤を塗布することで、基材31からのパイル32の脱落を防止することもできる。
以上のように、人工芝マット3の基材31がネット状に編まれていることにより、基材31は、比較的自由に変形することができる。その結果、ネット状の基材31の各開口が、不揃いな形状及び大きさとなる。従って、基材31上に配置されるパイル32は、全体的に二次元的にバランスよく配置されながらも、画一的な配列ではなく、自然な配列を形成する。これにより、人工芝マット3をコケ養生マット2上に取り付けたときに、人工芝マット3の隙間から見えるコケ植物と人工芝(パイル32)とを自然に混合配置することができる。
図2は、基材31の高さ位置での緑化用マット1の横断面図である。なお、図2では、基材31の開口が全て概ね均等な形状及び大きさに描かれているが、人工芝マット3がコケ養生マット2上に設置された状態においては、より不揃いな状態となる。人工芝マット3の開口率N(平均)は、N>20%であることが好ましく、N>60%であることがより好ましく、N>80%であることがより好ましく、N>90%であることがさらに好ましい。この場合、人工芝マット3に覆われたコケ植物層26に日光を十分に与えることができる。なお、ここでいう開口率Nは、基材31の開口率を意味し、基材31の平面視又は底面視における単位面積当たりの開口の面積である。また、N≦97%であることが好ましく、N≦96%であることが好ましく、N≦94%であることがさらに好ましい。この場合、緑化用マット1の平面視において、コケ植物層26が見える面積の割合が小さくなるため、コケ植物が仮死状態になった場合にも、色味が劣化し過ぎることがない。
人工芝マット3の各開口の形状は、本実施形態では、略菱形である。基材31の各開口の一辺の長さL1(平均)は、L1≦65mmであることが好ましく、L1≦35mmであることがより好ましく、L1≦15mmであることがさらに好ましい。この場合、コケ植物層26の脱落防止機能をより効果的に高めることができる。また、この場合、図4に示したようなネット部材28を特に好ましく省略することができる。
<2.緑化用マットの設置方法>
次に、上述した緑化用マット1の設置方法について説明する。まず、コケ養生マット2及び人工芝マット3を用意し、設置場所まで搬送する。コケ養生マット2及び人工芝マット3は、搬送のし易さや施工性の観点から、例えば、数メートル×数メートルの矩形状のマットないしパネル状に形成されている。従って、ここでは、設置場所の面積に併せて必要な個数を用意する。なお、コケ養生マット2及び人工芝マット3のサイズは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
現場では、コケ養生マット2を設置面に対し固定しながら、並べて敷き詰める。このとき、コケ養生マット2は、コケ植物層26が上側を向くように設置される。また、固定方法は適宜選択することができ、例えば、水平又は傾斜した屋根であれば、接着剤や両面接着テープ等を用いて固定することもできるし、コンクリート用の釘やアンカー等の金具を用いて固定することもできる。
その後、敷き詰められたコケ養生マット2の上に、さらに人工芝マット3を並べて敷き詰める。このとき、人工芝マット3は、基材31側が下側、パイル32が上側を向くように設置される。また、このとき、人工芝マット3は、コケ養生マット2の特にコケ植物層26を傷つけないように、コケ養生マット2の上に軽く載置される。人工芝マット3も、設置場所に対して固定される。固定方法は適宜選択することができ、例えば、釘やアンカー等の金具を用いて設置面に対して直接固定することもできるし、設置面に固定されているコケ養生マット2に対してピン止め等により固定することもできる。
なお、人工芝マット3は、既にコケ養生マット2が導入されている設置場所において、後付けを行うこともできる。
以上により、緑化用マット1の設置の作業は完了する。この段階の緑化用マット1は、例えば、図3Eのような状態である。そして、その後、さらにコケ植物層26が成長すると、図1のような状態となる。すなわち、コケ植物がパイル32間に入り込み、人工芝とコケ植物とが一体化したような外観を生むようになる。以上により、本実施形態に係る緑化用マット1では、コケ植物層26を人工芝マット3で適切に保護しながら、人工芝の発色により安定的に美しい外観を提供することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
上記実施形態では、コケ養生マット2及び人工芝マット3は、設置場所で互いに固定されたが、これらを予め固定しておいてもよい。予め固定する固定方法は、適宜選択することができ、例えば、縫製により両者を固定することもできるし、上述した例と同じくピン止め等により両者を固定することもできる。
1 緑化用マット
2 コケ養生マット
21 第1の不織布シート層
22 第2の不織布シート層
23 バネ
24 コケ養生材料
25 基盤層
26 コケ植物層
28 ネット部材
3 人工芝マット
31 基材
32 パイル

Claims (9)

  1. コケ植物が養生されて形成されるコケ植物層を上面に有するコケ養生マットと、
    前記コケ植物層上に重ねて載置され編まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットと
    を備え
    前記基材はメッシュ状であり、各開口の形状が変形可能である、
    緑化用マット。
  2. 前記パイルは、前基材に編み込まれている、
    請求項1に記載の緑化用マット。
  3. 基材の開口率は、20%より大きい、
    請求項1又は2に記載の緑化用マット。
  4. 基材の各開口は、一辺の長さを65mm以下とする略四角形状である、
    請求項1から3のいずれかに記載の緑化用マット。
  5. 基材の各開口は、一辺の長さを35mm以下とする略四角形状である、
    請求項4に記載の緑化用マット。
  6. 基材の各開口は、一辺の長さを15mm以下とする略四角形状である、
    請求項5に記載の緑化用マット。
  7. 前記パイルの長さは、5mm以上である、
    請求項1から6のいずれかに記載の緑化用マット。
  8. コケ植物が養生されて形成されるコケ植物層を上面に有するコケ養生マットを設置するステップと、
    前記コケ植物層の上に、まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットを載置するステップと
    を含み、
    前記基材はメッシュ状であり、各開口の形状が変形可能である、
    緑化用マットの設置方法。
  9. コケ植物が養生されて形成されるコケ植物層を上面に有するコケ養生マットの前記コケ植物層上に、まれた基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを有するネット状の人工芝のマットを載置するステップ
    を含み、
    前記基材はメッシュ状であり、各開口の形状が変形可能である、
    緑化用マットの設置方法。
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