JPH0761204B2 - 播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方法 - Google Patents

播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方法

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JPH0761204B2 JP10591889A JP10591889A JPH0761204B2 JP H0761204 B2 JPH0761204 B2 JP H0761204B2 JP 10591889 A JP10591889 A JP 10591889A JP 10591889 A JP10591889 A JP 10591889A JP H0761204 B2 JPH0761204 B2 JP H0761204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、穀物、野菜、花卉等の作物の播種育苗に係
り、特に、該作物の種子を所望の位置に位置精度高く効
率よく播種することが可能で、かつ、幼苗の生育を助長
することに好適な播種育苗用シートおよび播種育苗方法
に関する。
〔従来の技術〕
穀物、野菜、花卉等の作物の播種育苗は、大別して、次
の2つの方法によって行われている。すなわち、その一
つの方法は畑に直接播種して発芽、育成させるいわゆる
直播き方法であり、他の一つの方法は一旦小面積の育苗
マットあるいは育苗床上に播種して発芽、育苗を行った
後、苗を畑に定植する方法である。上記いずれの方法に
おいても播種は手作業によって行われてきたが、近年の
農業従事者数の減少とその老齢化にともなって作業性の
改善および効率向上の重要性が増してきている。また、
従来は、種子の品質が不均一であったため、必要以上の
個数の種子を播種し、発芽・育苗した後に高品質の苗を
残して他の苗を除くといういわゆる間引き作業が不可欠
となっていた。しかし、近年のバイオ技術の進展ととも
に、種子の雑種一代化(F1化)によって種子の品質およ
び発芽率が飛躍的に向上したため、播種量を大幅に低減
させることが強く求められていた。
上記の作業性改善および播種量低減を目的として、これ
までに、下記のような方法が提案されている。すなわ
ち、長尺の水溶性テープで適宜の間隔に種子を包み込
み、畑に埋設する方法、種子の位置を固定するために水
溶性の支持体面上に水溶性の粘着剤層を設けた長尺テー
プの上に適宜の間隔で種子を付着させて畑に埋設する方
法(特願昭62−206492)、小径の種子を保護剤で包み込
むことによって大粒径化および形状均一化をはかり、こ
れを簡単な手押し式播種機を用いて適宜の間隔で畑に播
種する方法などを挙げることができる。しかし、これら
の方法でも、作業の十分な効率化がはかられるには至っ
ていなかった。
一方、近年利用分野が急速に拡大している水耕栽培やロ
ックウール栽培においては、ウレタンフォームなどから
なる小面積の育苗マット上に定められた間隔で定められ
た個数の種子を載置して発芽させ、ある期間育苗した
後、苗を定植するという手順がとられている。しかし、
この場合にも、種子の大きさ、形状が多岐にわたってい
るため、種子の搭載作業はやはり手作業によるのが一般
的であった。
さらに、作物の播種・育苗の際に、積極的に健苗の育成
をはかろうとする努力が古くから続けられてきている。
特に、作物の生育初期をはじめとする成長・分化過程に
おける根の役割の重要性が認識されて、健全な根を育て
るための種々の方策が試みられており、その有力な手段
の一つとして、植物生育調節剤の利用がある。また、作
物の成長・分化を都合よく制御しようとする実用的な見
地からの研究が行われ、多くの植物生育調節剤が見出さ
れてきている。これらの生育調節剤は、天然物であると
非天然物であるとを問わず、低分子量の有機化合物が多
く、一般に極めて高価である。また、これらの生育調節
剤を種子あるいは幼苗の近傍に必要な期間持続して局在
させる有効な手段が見出されていなかったこともあっ
て、それらの利用が十分行われるに至っていなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上述べたように、従来技術においては、播種・育苗を
育苗マットあるいは育苗床等を用いて行ういわゆる植物
工場的形態においても、播種作業は依然として手作業に
よって行われているのが実状であり、また、作物の育苗
期に生育調節剤を有効に作用させる手段にも欠けてい
た。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決
して、育苗マットあるいは育苗床上に所望の間隔で所望
個数の種子を位置精度高く、しかも効率よく搭載するこ
とができ、かつ、発芽後の苗に生育調節剤を効果的に作
用させることのできる播種育苗用手段および播種育苗方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、多孔性の紙または有機高分子フィルム、さ
らに望ましくは水溶性の紙または有機高分子フィルム、
を支持体とし、該支持体上に水滲透性の粘着性組成物を
点状あるいは筋状に塗工し、該粘着性組成物層上に種子
を搭載し、これを育苗マットあるいは育苗床上に載置し
て発芽・育苗させることにより達成することができる。
ここで、上記水滲透性の粘着性組成物は、エマルジョン
型接着剤のように耐水性に劣り、長時間水と接触させた
場合水が徐々に浸入する可能性のある粘着剤とすること
によって、あるいは、非水溶性粘着剤中に水溶性の、あ
るいは、非水溶性ではあるが親水性で容易に水を滲透さ
せ得る性質を有する重合体を混合した粘着性組成物とす
ることによって得ることができる。なお、必要に応じ
て、上記粘着剤あるいは粘着性組成物中に植物生育調節
剤を含有させる。
〔作用〕
支持体上に粘着性組成物を点状あるいは筋状に塗工した
構成の粘着シートとすることによって、種子の大きさ、
形状に関係なく、該粘着シート上の所望の部位に所望個
数の種子を容易に搭載することができる。すなわち、例
えば該粘着シート上に種子を点状に搭載したい場合に
は、支持体上の所望の部位に所望の大きさ、形状の粘着
剤を塗工し、該粘着剤上に種子を貼着させればよい。こ
の際、搭載する種子の大きさ、形状に応じて、粘着剤塗
工部の大きさ、形状を予め定めておく。また、上記粘着
剤中に植物生育調節剤を含有させたい場合には、予め粘
着剤溶液中に該植物生育調節剤を添加しておいて塗工を
行う。この場合、添加する生育調節剤の特性の相違(例
えば、親水性、疎水性など)に応じて粘着剤の組成を変
えることが望ましい。
上記粘着シートへの種子の搭載は下記のようにして行
う。すなわち、該粘着シートの粘着剤塗工側の面上に種
子を一様に散布した後、該粘着シートを傾斜させるなど
の操作により粘着剤塗工部以外の部位の種子を取り除く
ことによって粘着剤塗工部のみに種子を搭載した粘着シ
ートを得ることができる。あるいは、底の平坦な容易に
種子を一様に入れておき、上記粘着シートを粘着剤塗工
面を下向きにして被せ、ローラなどによって上から圧着
することによって、粘着剤塗工部のみに種子を貼着した
粘着シートを得ることができる。このようにして、極め
て簡単な操作によって、粘着シート上の所望の部位に所
望個数の種子を搭載することができる。
発芽育苗については、上記のようにして種子を搭載した
粘着シートを育苗マット上あるいは育苗床上に載置して
該シートに水を浸み込ませるか、あるいは、この上にさ
らに水溶性あるいは水分散性の薄い紙を被せるか少量の
覆土を施した後水を浸み込ませることによって発芽、育
苗を行わせることができる。このとき、水溶性あるいは
水分散性の支持体および必要に応じて被せた水溶性ある
いは水分散性の薄紙は水分を吸収して水に溶解あるいは
分散してしまうが、種子を搭載した粘着剤は種子に接し
た状態で初期の状態を保ちつつ徐々に水が内部に浸透す
るため、粘着剤中に含有させた生育調節剤が発根した種
子の根の近傍に溶け出してきて、生理活性効果を示すこ
とになる。すなわち、粘着剤として耐水性に劣る粘着剤
を用いた場合には、該粘着剤が長時間水と接触している
と水が徐々に粘着剤中に浸透する。また、非親水性、非
水溶性粘着剤と水溶性あるいは親水性の物質との混合系
の粘着性組成物を用いた場合には、両者間に相溶性がな
いため相分離を起し、相間の界面あるいは水溶性相に水
が滲透することになる。このようにして、粘着剤中に含
有させた生育調節剤が徐々に溶出することとなる。
ここで、本発明に係る粘着剤について説明すると次の如
くである。すなわち、市販の粘着剤は、特殊用途用を除
いて、非水溶性のものが多く、ゴム系粘着剤、アクリル
系粘着剤、シリコーン系粘着剤がその主体をなしている
が、本発明のおける非水溶性粘着剤としてはこれらのい
ずれも使用することができる。市販品の具体例として
は、バインゾールR−1500(一方社油脂工業(株)
製)、SKダイン1604(綜研化学(株)製)、テイサンレ
ジンWS−023(帝国化学産業(株)製)、アロンタック
S−1511(東亜合成化学工業(株)製)等を挙げること
ができる。また、耐水性に劣る非水溶性粘着剤として
は、エマルジョン型アクリル系粘着剤があり、市販品の
具体例としてはポリエマールH650(旭化学合成(株)
製)、ビニフランADH−1141(日信化学工業(株)製)
等を挙げることができる。また、非水溶性粘着剤に混合
するのに好適な水溶性物質として、例えば、エマルジョ
ン型粘着剤に対してはカルボキシメチルセルロースのよ
うなカルボキシル基含有ポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコールなどがあり、溶剤型粘着剤
に対してはポリビニルピロリドン、ポリビニルイソブチ
ルエーテルなどがある。水溶性粘着剤、例えば市販のア
ロンタックS−4501(東亜合成化学工業(株)製)、SK
ダイン−1127、SKダイン1170(綜研化学(株)製)、モ
ビニール(ヘキスト合成(株)製)なども当然用いるこ
とができる。
支持体材料としては水溶性フイルム、水溶紙が好適であ
り、具体的には、水溶性フイルムとしてポリビニルアル
コールを素材とするハイセロン(日合フイルム(株)
製)、ソルブロン(アイセロ化学(株)製)などがあ
り、水溶紙としては繊維状水溶性樹脂(例えば繊維状カ
ルボキシメチルセルロース)と木材パルプとの混合物を
素材とするディゾルボWA(三島製紙(株)製)などがあ
る。
また、穀物、野菜、花卉等の種子の発芽、幼苗の生育に
関係する植物生育調節剤は多種多様であり、例えばオー
キシン類、ジベレリン類、サイトカイニン類、アブシジ
ン酸、ブラシノステロイド類、オリゴサッカリン等の植
物ホルモン、ニコチン酸アミド、塩化コリン、ビタミン
K3塩などのビタミン、イソプロチオラン、ヒドロキシイ
ソキサゾール、メタスルホカルブなどの殺菌剤等を挙げ
ることができる。これらの物質の生理作用として、例え
ば発根促進作用を有するものとしてインドール酪酸、ナ
フチルアセトアミド、エチクロゼート等があり、ニコチ
ン酸アミドは根の生育、活着促進効果を持つことが知ら
れている。また、多くの生長ホルモンが植物の生育を調
節しているのは当然のこととして、殺菌剤のイソプロチ
オラン、ヒドロキシイソキサゾール、メタスルホカルブ
やビタミンの塩化コリン等も苗の初期の生育制御に有効
なことが知られている(岡田斉夫他編「バイオ農薬・生
育調節剤・開発利用マニュアル」:エル・アイ・シー
(1987年))。
なお、上記説明においては本発明の粘着シートに係る粘
着剤その他の材料について具体的な名称を挙げて説明し
たが、これらは例示であって、本発明はこれらの材料に
限定されるものではない。
次に、粘着剤溶液の調整および粘着剤の塗工の方法につ
いて説明する。生育調節剤等を含むエマルジョン型の粘
着剤溶液は、粘着剤エマルジョンに所定量の生育調節剤
等を添加し、撹拌することによって容易に得ることがで
きる。また、水溶性物質を含むエマルジョン型粘着剤液
は、粘着剤エマルジョンに所定量の水溶性物質あるいは
水溶性物質の水溶液を加えて撹拌することによって得ら
れる。この場合も、生育調節剤等の添加は前記と同様に
して行えばよい。また、有機溶剤型粘着剤と水溶性物質
あるいは該粘着剤と相溶性のない非水溶性物質との混合
物は、該水溶性物質あるいは該非水溶性物質の所定量を
有機溶剤に溶解し、上記有機溶剤型粘着剤中に混入する
ことにより得ることができる。この場合、該水溶性物質
あるいは非水溶性物質の量は有機溶剤型粘着剤の量に比
べて少量であるため、該粘着剤を撹拌しながら該物質を
含む溶液を滴下すると、該粘着剤中に該物質が分散した
状態の粘着剤溶液を得ることができる。生育調節剤等の
添加は、この場合も、前記と同様にして行うことができ
る。
粘着剤の塗工は次のようにして行うことができる。すな
わち、支持体が多孔性あるいは繊維状材質の場合には支
持体上に直接粘着剤を塗工すると、周辺部が滲んで所望
の大きさ、形状の塗工が得られないので、粘着剤を一旦
剥離ライナー上に塗工、乾燥した後、支持体上に転写す
る方法が推奨される。点状あるいは筋状のパターン塗工
を行う方法としては印刷塗工法が適している。
以上、粘着剤溶液の調製方法および粘着剤の塗工方法に
ついて説明したが、粘着剤溶液の調製は他の方法によっ
ても行い得ること、また、粘着シートをテープ状に加工
するなどの方法もとり得ることは、ここに改めて言うま
でもない。
〔実施例〕
以下、本発明の播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方
法について、実施例によって具体的に説明する。
実施例1 第1図は本発明の播種育苗用粘着シートの一実施例の構
成を示す部分拡大図で、(a)は上面図、(b)は
(a)のA−A′断面図であり、支持体1の上に非水溶
性粘着剤2を点状に塗工した構成からなることを示す。
ここで、粘着剤としてはエマルジョン型アクリル系粘着
剤を用い、また、塗工粘着剤の大きさ、形状はコマツ菜
の種子を1個ずつ搭載するのに好適な直径1.5mmの円形
とした。
上記構成の粘着シートにコマツ菜の種子を搭載し、該粘
着シートを育苗マット上に載置し、上方から水を散布し
た後、約23℃の室内に放置して粘着剤の変化と種子の発
芽状態を観察したところ、支持体が水によって崩壊した
後でも粘着剤は元の形状を保ち、種子は粘着剤に接した
状態で発芽した。
また、インドール酪酸を0.01%添加した粘着剤を用いて
上記と同様にして粘着シートを作製し、コマツ菜種子の
播種・育苗を行った。この場合も、種子の搭載は所望通
りに行われた。
ここで、種子の発芽率を、手作業による播種の場合、イ
ンドール酪酸無添加の粘着シートを用いた場合、インド
ール酪酸添加の粘着シートを用いた場合について比較
(試験種子個数各300個)したところ、それぞれ、92
%、91%、93%の結果が得られた。また、苗の生育状態
を数値的に比較するのは困難であるが、目視による観察
の結果、インドール酪酸添加の粘着シートを使用した試
料について、最も良好な育苗結果が得られた。
実施例2 エマルジョン型アクリル系粘着剤90重量部(固形分とし
て)に水に溶解したカルボキシメチルセルロース10重量
部(固形分として)を加え、十分混合した後、実施例1
の場合と同様にして支持体上に塗工し、粘着シートを作
製した。このようにして得られた粘着シートにコマツ菜
種子を播種したところ、この場合も、所望の位置に種子
を搭載することができた。
また、上記カルボキシメチルセルロース水溶液に固形分
比率で0.1%および1%のニコチン酸アミドを添加し、
その他は上記と同様にして粘着シートを作製した。
ここで、ニコチン酸アミド無添加、0.1%添加および1
%添加粘着シートについて種子の発芽率を比較したとこ
ろ、播種数300個に対し、それぞれ92%、94%、91%で
あった。苗の生育状態は、数値的な比較は困難であった
が、ニコチン酸アミド添加シートで幾分良好であり、ま
た添加量による差異は認められなかった。
実施例3 溶剤型アクリル系粘着剤90重量部(固形分)にアセトン
に溶解したポリビニルイソブチルエーテル10重量部(固
形分)を添加し、十分に撹拌して粘着剤溶液とし、該溶
液を支持対上に点状に塗工して粘着シートを作製した。
このようにして得られた粘着シートは種子搭載用シート
として十分満足な性能を示すものであるが、粘着剤ドッ
トを拡大観察したところ、第2図に示すように、非水溶
性であるアクリル系粘着剤と水溶性ポリマーであるポリ
ビニルイソブチルエーテルとが相分離を起し、非水溶性
粘着剤相3中に水溶性ポリマー相4が島状に点在した構
造となっていることが知られた。また、該シートに水を
含浸させてドットの変化を観察したところ、水溶液ポリ
マー相4を介して水がドット中に浸入して行く状況が観
察された。
この観察結果から、粘着剤中に生育調節剤を添加して作
製した粘着シートを用いて播種・育苗を行う場合、該生
育調節剤が長期に亘って徐々に溶解されるものであるこ
とが容易に理解でき、また、実際の播種・育苗結果で
も、これを裏付ける結果が得られた。
実施例4 溶剤型非水溶性粘着剤と有機溶剤で希釈した水溶性粘着
剤とを混合して調製した粘着剤溶液を支持対上に塗工し
て得た粘着シートについても実施例3の場合と同様の結
果が得られた。
この場合、非水溶性粘着剤と水溶性粘着剤との配合比は
100:0から0:100の範囲で可能ではあるが、水を含浸させ
た時の粘着剤ドットの形状変化の観察などから、50:50
から90:10の範囲が望ましいことがわかった。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明の播種育苗用粘着シート
および播種育苗方法を適用することによって、従来技術
の有していた課題を解決して、育苗マットあるいは育苗
床上に所望の間隔で所望個数の種子を位置精度高く、し
かも効率よく搭載することができ、かつ、発芽後の苗に
生育調節剤を効果的に作用させることができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明播種育苗用粘着シートの一実施例の構成
を示す部分拡大図で、(a)は上面図、(b)は(a)
のA−A′断面図、第2図は本発明播種育苗用粘着シー
トの他の実施例における粘着剤ドットの拡大図である。 1……支持体、2……粘着剤 3……非水溶性粘着剤相、4……水溶性ポリマー相

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体と該支持体上に設けた粘着
    剤とからなる播種育苗用粘着シートにおいて、上記粘着
    剤が水滲透性であり、少なくともその一部が非水溶性粘
    着剤からなることを特徴とする播種育苗用粘着シート。
  2. 【請求項2】上記粘着剤が水溶性ポリマーを混入した粘
    着剤であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の播種育苗用粘着シート。
  3. 【請求項3】上記水溶性ポリマーが水溶性粘着剤である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の播種育苗
    用粘着シート。
  4. 【請求項4】上記粘着剤が支持体上に点状あるいは筋状
    に設けられた粘着剤であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の播種育苗用粘着シート。
  5. 【請求項5】シート状支持体と該支持体上に設けた粘着
    剤とからなる播種育苗用粘着シートにおいて、上記粘着
    剤が水滲透性であり、少なくともその一部が非水溶性粘
    着剤からなり、かつ、植物生育調節剤を含有する粘着剤
    であることを特徴とする播種育苗用粘着シート。
  6. 【請求項6】シート状支持体上に、水滲透性で少なくと
    もその一部が非水溶性材料からなる粘着剤を点状あるい
    は筋状に塗工した播種育苗用粘着シートの粘着剤塗工部
    に種子を搭載し、該種子搭載粘着シートを育苗マットあ
    るいは育苗床上に載置して発芽育苗を行わせることを特
    徴とする播種育苗方法。
  7. 【請求項7】上記粘着剤が植物生育調節剤を含有する粘
    着剤であることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載
    の播種育苗方法。
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