JPH0523013A - 播種シート - Google Patents
播種シートInfo
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- JPH0523013A JPH0523013A JP18451691A JP18451691A JPH0523013A JP H0523013 A JPH0523013 A JP H0523013A JP 18451691 A JP18451691 A JP 18451691A JP 18451691 A JP18451691 A JP 18451691A JP H0523013 A JPH0523013 A JP H0523013A
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- sheet
- water
- soluble
- seeds
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- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Sowing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】植物の種子をシートの中に目的に応じた分布に
保持させ、そのシートを土壌表面に置くだけで、散水し
て植物を発芽させる播種シートを提供する。 【構成】水溶性シート層、水溶性粘着層、植物の種子
層、水溶性粘着層、水溶性シート層を順次積層して構成
した播種シート。 【効果】播種シートは発芽性に優れ、播種作業時に種子
を播く手間と覆土する手間を省くことができ、しかも均
一に分布した発芽を得ることができる。
保持させ、そのシートを土壌表面に置くだけで、散水し
て植物を発芽させる播種シートを提供する。 【構成】水溶性シート層、水溶性粘着層、植物の種子
層、水溶性粘着層、水溶性シート層を順次積層して構成
した播種シート。 【効果】播種シートは発芽性に優れ、播種作業時に種子
を播く手間と覆土する手間を省くことができ、しかも均
一に分布した発芽を得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は植物の種子を播く播種シ
ートに関し、特に、中に種子を保持させた播種シートに
関する。
ートに関し、特に、中に種子を保持させた播種シートに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に植物は土壌に種子を播き覆土した
上から散水して発芽させ、そのまま栽培するか、または
発芽後移植して栽培する。この播種時に極微粒の種子は
土壌に均一に分散して播くことが難しく、また均一に覆
土する作業にも非常に手間がかかるという問題点があ
る。
上から散水して発芽させ、そのまま栽培するか、または
発芽後移植して栽培する。この播種時に極微粒の種子は
土壌に均一に分散して播くことが難しく、また均一に覆
土する作業にも非常に手間がかかるという問題点があ
る。
【０００３】この問題点の解決策として、紙製シートに
部分的に糊を付け、その糊付け部が孔に来るような孔空
きシートで被覆し、使用する時はこの特定部分となって
いる糊の上に種子を播き固着させ覆土する方法。（実開
昭６０−１８２７１０）粘着シートの剥離紙に縦と横の
切り込み線を入れ、使用時に切り込み線から剥がすと部
分的に粘着層が露呈し、この露呈した粘着層に種子を播
いて使用する方法。（実開昭６２−３６６１３）水溶性
シートに、縦と横に所定の間隔に水溶性糊を塗布し、使
用時に種子を播き覆土する方法。（特開昭６４−２００
０８）等があるがいずれも、播種作業時に種子を播き、
覆土する、という時間と手間が必要である。
部分的に糊を付け、その糊付け部が孔に来るような孔空
きシートで被覆し、使用する時はこの特定部分となって
いる糊の上に種子を播き固着させ覆土する方法。（実開
昭６０−１８２７１０）粘着シートの剥離紙に縦と横の
切り込み線を入れ、使用時に切り込み線から剥がすと部
分的に粘着層が露呈し、この露呈した粘着層に種子を播
いて使用する方法。（実開昭６２−３６６１３）水溶性
シートに、縦と横に所定の間隔に水溶性糊を塗布し、使
用時に種子を播き覆土する方法。（特開昭６４−２００
０８）等があるがいずれも、播種作業時に種子を播き、
覆土する、という時間と手間が必要である。
【０００４】また、二枚の水溶性フイルムで種子を被覆
する方法。（実開昭６３−３６０７）もあるが、種子の
種類によっては粒形が違うし、播種間隔が異なるので種
子を封入するのが難しいという問題がある。その他、水
溶性シートに接着剤を塗布してその上に種子を播き、更
にその上に網状構造のシートを設ける方法。（実開昭６
３ー８９７１４，実開昭６３ー８９７１５）も提案され
ているが、天然繊維や化学繊維で織られた網状構造のシ
ートであるため、網目からの発芽は認められるものの、
繊維に覆われている種子は発芽しない。また網状構造の
シートは水溶性でないため何年間もシートの形状を保っ
ているので、植物の成長を妨げるという問題がある。
する方法。（実開昭６３−３６０７）もあるが、種子の
種類によっては粒形が違うし、播種間隔が異なるので種
子を封入するのが難しいという問題がある。その他、水
溶性シートに接着剤を塗布してその上に種子を播き、更
にその上に網状構造のシートを設ける方法。（実開昭６
３ー８９７１４，実開昭６３ー８９７１５）も提案され
ているが、天然繊維や化学繊維で織られた網状構造のシ
ートであるため、網目からの発芽は認められるものの、
繊維に覆われている種子は発芽しない。また網状構造の
シートは水溶性でないため何年間もシートの形状を保っ
ているので、植物の成長を妨げるという問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物の種子
をシートの中に目的に応じた分布に保持させ、土壌表面
に置くだけで、散水して植物を発芽させる播種シートを
提供する。
をシートの中に目的に応じた分布に保持させ、土壌表面
に置くだけで、散水して植物を発芽させる播種シートを
提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、水溶性シート
層、水溶性粘着層、植物の種子層、水溶性粘着層、水溶
性シート層を順次積層して構成したことを特徴とする播
種シートである。
層、水溶性粘着層、植物の種子層、水溶性粘着層、水溶
性シート層を順次積層して構成したことを特徴とする播
種シートである。
【０００７】
【作用】本発明では、先ず、下用と上用の水溶性シート
に水溶性粘着層を積層する。この造り方は別の剥離シー
トの剥離剤の面に水溶性の粘着剤を塗布、乾燥して水溶
性粘着層シートを得て、その水溶性粘着層と水溶性シー
ト層とを貼り合わせる。下用と上用は同じシートでもよ
いし、相違させてもよく、それぞれの植物種子の用途目
的に応じて所望のシートを造ればよい。次に、この下用
シートの剥離紙を剥離して、水溶性粘着層の上に植物の
種子を散布する。最後に、上用シートの剥離紙を剥離し
て、水溶性粘着層の面をその種子層の上に置き貼り合わ
せて本発明の構成の播種シートを得る。
に水溶性粘着層を積層する。この造り方は別の剥離シー
トの剥離剤の面に水溶性の粘着剤を塗布、乾燥して水溶
性粘着層シートを得て、その水溶性粘着層と水溶性シー
ト層とを貼り合わせる。下用と上用は同じシートでもよ
いし、相違させてもよく、それぞれの植物種子の用途目
的に応じて所望のシートを造ればよい。次に、この下用
シートの剥離紙を剥離して、水溶性粘着層の上に植物の
種子を散布する。最後に、上用シートの剥離紙を剥離し
て、水溶性粘着層の面をその種子層の上に置き貼り合わ
せて本発明の構成の播種シートを得る。
【０００８】そして、上記の下用と上用が同一シートで
ある場合には、植物の種子を散布した後に、シートを折
り合わせて構成することもできる。種子の散布はシート
の半分にするか、あるいは粘着層の面が部分的に残るよ
うにすればよい。
ある場合には、植物の種子を散布した後に、シートを折
り合わせて構成することもできる。種子の散布はシート
の半分にするか、あるいは粘着層の面が部分的に残るよ
うにすればよい。
【０００９】また工程順として、剥離シートの剥離剤の
面に水溶性の粘着剤を塗布、乾燥して水溶性粘着層の剥
離シートを得て、この剥離シートの水溶性粘着層の上に
植物の種子を散布し、その後に種子層面に上用シートの
剥離紙を剥離して水溶性粘着層の面をその種子の上に置
き貼り合わせ、最後に下用剥離シートの剥離紙を剥離し
て水溶性粘着層の面に下用の水溶性シートを貼り合わせ
る順序でもよく、この方法の時には上用と下用の順が逆
になってもよい。この順序では剥離紙を工程紙として利
用することができる。
面に水溶性の粘着剤を塗布、乾燥して水溶性粘着層の剥
離シートを得て、この剥離シートの水溶性粘着層の上に
植物の種子を散布し、その後に種子層面に上用シートの
剥離紙を剥離して水溶性粘着層の面をその種子の上に置
き貼り合わせ、最後に下用剥離シートの剥離紙を剥離し
て水溶性粘着層の面に下用の水溶性シートを貼り合わせ
る順序でもよく、この方法の時には上用と下用の順が逆
になってもよい。この順序では剥離紙を工程紙として利
用することができる。
【００１０】すなわち、本発明の播種シートは、できあ
がりの構成として下用水溶性シート層、下用水溶性
粘着層、植物の種子層、上用水溶性粘着層、上用
水溶性シート層の順に積層された構成となるが、上用と
下用は同じものでも、上下が相違したものでもよく、ま
た上下が逆になってもよい。そして、これを造る工程の
順序はいろいろな方法が利用できる。
がりの構成として下用水溶性シート層、下用水溶性
粘着層、植物の種子層、上用水溶性粘着層、上用
水溶性シート層の順に積層された構成となるが、上用と
下用は同じものでも、上下が相違したものでもよく、ま
た上下が逆になってもよい。そして、これを造る工程の
順序はいろいろな方法が利用できる。
【００１１】上記のようにして、植物の種子層を水溶性
粘着層と水溶性シート層で挟持し、固定すると、得られ
た播種シートはそのシートを保管したり運搬する時の取
扱いが容易で、傾斜地で使用した場合も雨水などで流さ
れたり、種子が移動する事もないため、所定の通りの分
散状態で発芽させることができる。因みに、種子が粘着
層で固定されていないと、播種シートの取扱運搬時の揺
れや傾斜地で種子が移動したりして、不均一な分散状態
の発芽となることがある。
粘着層と水溶性シート層で挟持し、固定すると、得られ
た播種シートはそのシートを保管したり運搬する時の取
扱いが容易で、傾斜地で使用した場合も雨水などで流さ
れたり、種子が移動する事もないため、所定の通りの分
散状態で発芽させることができる。因みに、種子が粘着
層で固定されていないと、播種シートの取扱運搬時の揺
れや傾斜地で種子が移動したりして、不均一な分散状態
の発芽となることがある。
【００１２】また、本発明の中間構成体で、例えば水溶
性シート層、水溶性粘着層、植物の種子層までを順次積
層したシートを、その状態で使用することも可能である
が、この場合は種子層表面が取扱の間に壊れてしまう危
険があり用途が限られる。さらに、この中間構成体の種
子層表面を水溶性接着剤で被覆したり、シートでカバー
する方法もあるが、加工工程や材料費用が高価なものに
なり好ましくない。
性シート層、水溶性粘着層、植物の種子層までを順次積
層したシートを、その状態で使用することも可能である
が、この場合は種子層表面が取扱の間に壊れてしまう危
険があり用途が限られる。さらに、この中間構成体の種
子層表面を水溶性接着剤で被覆したり、シートでカバー
する方法もあるが、加工工程や材料費用が高価なものに
なり好ましくない。
【００１３】本発明の水溶性シート層と水溶性粘着層
は、一般に工業生産されているものでよく、上用を積層
する時の加工についても特に高価な設備を必要とするも
のでなく、特定材料または条件を選択するとしても特別
に新技術や新設備を必要としないので好ましい。本発明
の播種シートは播種作業で使用時にも、シートの生産に
あたっても経済的な効果が優れているという特徴があ
る。
は、一般に工業生産されているものでよく、上用を積層
する時の加工についても特に高価な設備を必要とするも
のでなく、特定材料または条件を選択するとしても特別
に新技術や新設備を必要としないので好ましい。本発明
の播種シートは播種作業で使用時にも、シートの生産に
あたっても経済的な効果が優れているという特徴があ
る。
【００１４】粘着層の上に種子を散布する時、種子単独
で散布してもよいが、種子と用土を混合して散布する方
が好ましい。種子と用土を混合する割合によって、種子
の分布状態を調節することができる。また、粘着層が水
溶性であるため、傾斜地で使用する時等は粘着層が水に
溶解し流されると均一に分散していた種子も移動し、分
散状態が悪くなる場合があり、種子と用土を混合して散
布しておくとこのような欠点が改良される。
で散布してもよいが、種子と用土を混合して散布する方
が好ましい。種子と用土を混合する割合によって、種子
の分布状態を調節することができる。また、粘着層が水
溶性であるため、傾斜地で使用する時等は粘着層が水に
溶解し流されると均一に分散していた種子も移動し、分
散状態が悪くなる場合があり、種子と用土を混合して散
布しておくとこのような欠点が改良される。
【００１５】用土しては、例えば山土、赤土、田土、河
砂、鹿沼土、腐葉土、ピートモス、バーク、バーミキュ
ライト、パーライト等の一般に使用されているものやカ
オリン、タルク、炭酸カルシウム、チタン、硅藻土等の
一般の製紙用填料や顔料も使用できる。なお、粘着層の
上に種子を散布する時、種子の層に無機有機肥料、防黴
剤、防腐剤、栄養剤、発芽促進剤等を適宜添加すること
も、種々の効果を得るために好ましい。
砂、鹿沼土、腐葉土、ピートモス、バーク、バーミキュ
ライト、パーライト等の一般に使用されているものやカ
オリン、タルク、炭酸カルシウム、チタン、硅藻土等の
一般の製紙用填料や顔料も使用できる。なお、粘着層の
上に種子を散布する時、種子の層に無機有機肥料、防黴
剤、防腐剤、栄養剤、発芽促進剤等を適宜添加すること
も、種々の効果を得るために好ましい。
【００１６】粘着層の上に種子を散布する方法として
は、例えばロール式、ベルト式、回転目皿式、真空吸引
式等の一般に使用されている方法が使用でき、種子の種
類によって適宜選択すればよい。中でも多段ベルト式は
ベルトの組み合せとベルト速度を選択することによっ
て、全面に散布する時に分布状態を調節する方法として
適している。
は、例えばロール式、ベルト式、回転目皿式、真空吸引
式等の一般に使用されている方法が使用でき、種子の種
類によって適宜選択すればよい。中でも多段ベルト式は
ベルトの組み合せとベルト速度を選択することによっ
て、全面に散布する時に分布状態を調節する方法として
適している。
【００１７】そして、種子や混合した用土を均一に一層
に分布させて散布するために、粘着層の上に一度過剰に
散布した後に、シートを反転して余剰分を下方へ落下さ
せて、粘着層に固着した分だけを種子層とする方法があ
る。この方法は簡単な装置で工業的に効率よく種子を散
布したシートを生産することができる。
に分布させて散布するために、粘着層の上に一度過剰に
散布した後に、シートを反転して余剰分を下方へ落下さ
せて、粘着層に固着した分だけを種子層とする方法があ
る。この方法は簡単な装置で工業的に効率よく種子を散
布したシートを生産することができる。
【００１８】本発明ではシートの接着剤と種子を固着す
る粘着剤に水溶性物質を使用する。シートの接着剤と粘
着剤が水溶性であることにより、シート層及び粘着層が
雨水や散水によつて溶解し、種子の発芽や成長を阻害す
ることなく、植物を栽培することができる。因みに、シ
ート層及び粘着層が水溶性で無い場合には、種子の発芽
が邪魔されて発芽しない。
る粘着剤に水溶性物質を使用する。シートの接着剤と粘
着剤が水溶性であることにより、シート層及び粘着層が
雨水や散水によつて溶解し、種子の発芽や成長を阻害す
ることなく、植物を栽培することができる。因みに、シ
ート層及び粘着層が水溶性で無い場合には、種子の発芽
が邪魔されて発芽しない。
【００１９】本発明で使用する水溶性シートは、散水や
雨水の水を吸ってシートの接着剤が溶解し、植物の発芽
や成育を妨げないシートであればいずれの方法でも良
い。例えばティッシュペーパーや濾紙のように繊維間結
合の弱い水溶性シートでもよいが、さらに水溶性効果を
与えた特殊シート例えばアルギン酸、カルボキシメチル
セルロース、カルボキシエチルセルロース、澱粉、ポリ
ビニルアルコール、アクリル樹脂等を基材とした水溶性
の接着剤を使用して造った紙や不織布またはフイルム等
のシートがより好ましい。
雨水の水を吸ってシートの接着剤が溶解し、植物の発芽
や成育を妨げないシートであればいずれの方法でも良
い。例えばティッシュペーパーや濾紙のように繊維間結
合の弱い水溶性シートでもよいが、さらに水溶性効果を
与えた特殊シート例えばアルギン酸、カルボキシメチル
セルロース、カルボキシエチルセルロース、澱粉、ポリ
ビニルアルコール、アクリル樹脂等を基材とした水溶性
の接着剤を使用して造った紙や不織布またはフイルム等
のシートがより好ましい。
【００２０】水溶性シートの坪量は１０から１００g/m2
の範囲であればよく、種子の種類や播種環境等の目的に
応じて、適宜選択すればよい。なお、さらに水溶性シー
ト中にも、必要に応じて無機有機填料、無機有機肥料、
土、土壌改良剤、防黴剤、防腐剤、栄養剤等を適宜添加
することができる。
の範囲であればよく、種子の種類や播種環境等の目的に
応じて、適宜選択すればよい。なお、さらに水溶性シー
ト中にも、必要に応じて無機有機填料、無機有機肥料、
土、土壌改良剤、防黴剤、防腐剤、栄養剤等を適宜添加
することができる。
【００２１】本発明で使用する水溶性粘着剤は、例えば
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリアクリル酸含有ポリマー、デキ
ストリン、ポリビニルピロリドン等を原料とする水溶性
粘着剤であり、散水や雨水の水を吸って粘着層が溶解
し、植物の発芽や成育を妨げない粘着剤であればいずれ
の方法でも良い。粘着剤の塗布量は５〜４０g/m2の範囲
であればよく、種子の種類や播種環境に応じて、適宜選
択すればよい。なお、この粘着剤中にも、無機有機填
料、無機有機肥料、土、土壌改良剤、防黴剤、防腐剤、
栄養剤等を適宜添加することができる。
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリアクリル酸含有ポリマー、デキ
ストリン、ポリビニルピロリドン等を原料とする水溶性
粘着剤であり、散水や雨水の水を吸って粘着層が溶解
し、植物の発芽や成育を妨げない粘着剤であればいずれ
の方法でも良い。粘着剤の塗布量は５〜４０g/m2の範囲
であればよく、種子の種類や播種環境に応じて、適宜選
択すればよい。なお、この粘着剤中にも、無機有機填
料、無機有機肥料、土、土壌改良剤、防黴剤、防腐剤、
栄養剤等を適宜添加することができる。
【００２２】このようにして得られた播種シートはシー
ト中に種子が目的に合わせて均一に分散されており、そ
のシートを土壌に置いて散水して栽培するだけで種子は
発芽成長する。
ト中に種子が目的に合わせて均一に分散されており、そ
のシートを土壌に置いて散水して栽培するだけで種子は
発芽成長する。
【００２３】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定するものでない。な
お、例中の％と部はそれぞれ重量％、重量部を示す。ま
た％は全乾燥パルプに対するものである。
に説明するが、勿論これらに限定するものでない。な
お、例中の％と部はそれぞれ重量％、重量部を示す。ま
た％は全乾燥パルプに対するものである。
【００２４】実施例１
Ａ．水溶性シートの調整
新聞古紙を主体とした脱墨パルプ７０部、針葉樹パルプ
３０部の懸濁液に、タルク３０％、カルボキシメチルセ
ルロース（エーテル化度0.6 ）４０％を配合し、坪量３
０g/m2に抄紙し、乾燥した後、炭酸ソーダ溶液（濃度３
％）に浸漬し乾燥して水溶性シートを得た。
３０部の懸濁液に、タルク３０％、カルボキシメチルセ
ルロース（エーテル化度0.6 ）４０％を配合し、坪量３
０g/m2に抄紙し、乾燥した後、炭酸ソーダ溶液（濃度３
％）に浸漬し乾燥して水溶性シートを得た。
【００２５】Ｂ．水溶性粘着シートの調整
シリコーン樹脂を塗布した剥離紙にポリアクリルアミド
系の粘着剤（ニッセツＫＰ−１４３６；日本カーバイト
社）をバーコーターで、塗布量１５g/m2塗工し乾燥した
後、上記の水溶性シートを貼り合わせて水溶性粘着シー
トを得た。
系の粘着剤（ニッセツＫＰ−１４３６；日本カーバイト
社）をバーコーターで、塗布量１５g/m2塗工し乾燥した
後、上記の水溶性シートを貼り合わせて水溶性粘着シー
トを得た。
【００２６】Ｃ．播種シートの調整
上記の水溶性粘着シートの剥離紙を剥がして粘着層の表
面に、西洋芝の種子を２g/m2散布した。そしてもう一枚
の水溶性粘着シートの剥離紙を剥がして、粘着層の面を
種子層に貼り合わせて播種シートを得た。
面に、西洋芝の種子を２g/m2散布した。そしてもう一枚
の水溶性粘着シートの剥離紙を剥がして、粘着層の面を
種子層に貼り合わせて播種シートを得た。
【００２７】Ｄ．発芽テスト
上記の播種シートを山土にピートモスを１割（容量）配
合した土壌に置いて、散水し発芽テストを行った。その
結果７日後に発芽を開始した。
合した土壌に置いて、散水し発芽テストを行った。その
結果７日後に発芽を開始した。
【００２８】実施例２
実施例１において、種子層として西洋芝７０部とピート
モス３０部とを混合したものを５g/m2散布した。それ以
外は実施例１と同様にしたが、発芽テストの結果は５日
後にもはや発芽を開始した。
モス３０部とを混合したものを５g/m2散布した。それ以
外は実施例１と同様にしたが、発芽テストの結果は５日
後にもはや発芽を開始した。
【００２９】実施例３
Ａ．水溶性シートの調整
新聞古紙を主体とした脱墨パルプ７０部、針葉樹パルプ
３０部の懸濁液にカオリン２０％、アルギン酸ナトリウ
ム１０％、塩化カルシウム２％を配合し、坪量１５g/m2
に抄紙し乾燥して水溶性シートを得た。
３０部の懸濁液にカオリン２０％、アルギン酸ナトリウ
ム１０％、塩化カルシウム２％を配合し、坪量１５g/m2
に抄紙し乾燥して水溶性シートを得た。
【００３０】Ｂ．水溶性粘着シートの調整
シリコーン樹脂を塗布した剥離紙にポリアクリル酸含有
ポリマー系の粘着剤（セビアンーＡ８８４；ダイセル化
学工業社）をバーコーターで、塗布量１５g/m2塗工し乾
燥した後、上記の水溶性シートを貼り合わせて、水溶性
粘着シートを得た。
ポリマー系の粘着剤（セビアンーＡ８８４；ダイセル化
学工業社）をバーコーターで、塗布量１５g/m2塗工し乾
燥した後、上記の水溶性シートを貼り合わせて、水溶性
粘着シートを得た。
【００３１】Ｃ．播種シートの調整
上記の水溶性粘着シートの剥離紙を剥がして粘着層の表
面に、日々草の種子１０部、ピートモス２０部、鹿沼土
７０部とを混合したものを３g/m2散布し、もう一枚の水
溶性粘着シートの剥離紙を剥がして粘着層の面を種子層
に貼り合わせて播種シートを得た。
面に、日々草の種子１０部、ピートモス２０部、鹿沼土
７０部とを混合したものを３g/m2散布し、もう一枚の水
溶性粘着シートの剥離紙を剥がして粘着層の面を種子層
に貼り合わせて播種シートを得た。
【００３２】Ｄ．発芽テスト
上記の播種シートを山土にピートモスを１割（容量）配
合した土壌に置いて、散水し発芽テストを行った。その
結果１０日後に発芽を開始した。
合した土壌に置いて、散水し発芽テストを行った。その
結果１０日後に発芽を開始した。
【００３３】比較例１
水溶性シートの替わりに、一般上質紙（坪量５３g/m2）
を使用した以外は実施例２と同様にして、発芽テスト結
果は３０日間経っても発芽してこなかった。
を使用した以外は実施例２と同様にして、発芽テスト結
果は３０日間経っても発芽してこなかった。
【００３４】比較例２
水溶性粘着剤の替わりに一般に使用されている水に不溶
性の粘着剤を使用した以外は実施例２と同様にしたが、
発芽テストした結果は３０日間経っても発芽してこなか
った。
性の粘着剤を使用した以外は実施例２と同様にしたが、
発芽テストした結果は３０日間経っても発芽してこなか
った。
【００３５】比較例３
水溶性シートの替わりに、一般上質紙（坪量５３g/m2）
を使用した以外は実施例３と同様にし、発芽テスト結果
は３０日間経っても発芽してこなかった。
を使用した以外は実施例３と同様にし、発芽テスト結果
は３０日間経っても発芽してこなかった。
【００３６】
【発明の効果】実施例の結果から明らかなように、本発
明の播種シートは発芽性に優れ、種子を播く手間と覆土
する手間を省くことができ、しかも、均一に分散した発
芽を得ることができた。
明の播種シートは発芽性に優れ、種子を播く手間と覆土
する手間を省くことができ、しかも、均一に分散した発
芽を得ることができた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 鈴木 賢治
兵庫県尼崎市常光寺４丁目３番１号 神崎
製紙株式会社神崎工場内
Claims (2)
- 【請求項１】水溶性シート層、水溶性粘着層、植物の種
子層、水溶性粘着層、水溶性シート層を順次積層して構
成したことを特徴とする播種シート。 - 【請求項２】種子層が用土を含有する請求項１記載の播
種シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18451691A JPH0523013A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 播種シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18451691A JPH0523013A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 播種シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523013A true JPH0523013A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16154567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18451691A Pending JPH0523013A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 播種シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0523013A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5417010A (en) * | 1993-08-09 | 1995-05-23 | Ecer; Gunes M. | Light weight seeding sheet |
| JP2010279299A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 所定の種子を送付媒体に固定する方法とこの方法による種子送付媒体 |
| CN105145054A (zh) * | 2015-08-05 | 2015-12-16 | 广西壮族自治区药用植物园 | 红苞半蒴苣苔种子萌发及育苗的方法 |
| US20220154030A1 (en) * | 2011-02-28 | 2022-05-19 | Rhodia Operations | Seed coatings, coating compositions and methods for use |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP18451691A patent/JPH0523013A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5417010A (en) * | 1993-08-09 | 1995-05-23 | Ecer; Gunes M. | Light weight seeding sheet |
| JP2010279299A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 所定の種子を送付媒体に固定する方法とこの方法による種子送付媒体 |
| US20220154030A1 (en) * | 2011-02-28 | 2022-05-19 | Rhodia Operations | Seed coatings, coating compositions and methods for use |
| CN105145054A (zh) * | 2015-08-05 | 2015-12-16 | 广西壮族自治区药用植物园 | 红苞半蒴苣苔种子萌发及育苗的方法 |
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