JPH07118215B2 - 音響・画像機器用導体 - Google Patents
音響・画像機器用導体Info
- Publication number
- JPH07118215B2 JPH07118215B2 JP62044260A JP4426087A JPH07118215B2 JP H07118215 B2 JPH07118215 B2 JP H07118215B2 JP 62044260 A JP62044260 A JP 62044260A JP 4426087 A JP4426087 A JP 4426087A JP H07118215 B2 JPH07118215 B2 JP H07118215B2
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- JP
- Japan
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- conductor
- sound
- sample
- audio
- present
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- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、画像表示機器や音響機器など、高周波信号
伝達回路が必要な機器の配線に用いられる導体に関する
ものである。
伝達回路が必要な機器の配線に用いられる導体に関する
ものである。
[従来の技術] これらの電子機器において、信号が正確に位相差を生じ
ることなく伝達されないと、画像や音響に悪影響を及ぼ
す。すなわち、像がぼやけたり、音が鮮明でなかったり
する。
ることなく伝達されないと、画像や音響に悪影響を及ぼ
す。すなわち、像がぼやけたり、音が鮮明でなかったり
する。
従来、音響・画像機器用導体としては、タフピッチ銅や
無酸素銅を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅
線、冷間加工したままの硬銅線、またはこれらに錫等の
めっきを施した線などが使用されてきた。
無酸素銅を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅
線、冷間加工したままの硬銅線、またはこれらに錫等の
めっきを施した線などが使用されてきた。
[発明が解決しようとする問題点] 近年、音響・画像機器の音色や画像に関して、計量心理
学的にも、また音響学的にも、さらに映像学的にも種々
の研究がなされており、良質の音色や画像ということに
対してますます厳しい特性が要求されるようになってい
る。このため、音響・画像機器においては、その各部の
構成部材や構造について種々の改善が必要になってきて
いる。
学的にも、また音響学的にも、さらに映像学的にも種々
の研究がなされており、良質の音色や画像ということに
対してますます厳しい特性が要求されるようになってい
る。このため、音響・画像機器においては、その各部の
構成部材や構造について種々の改善が必要になってきて
いる。
このような観点から見たとき、従来の音響・画像機器用
導体は、必ずしも信号の正確な伝達に好都合なものとは
言えなかった。
導体は、必ずしも信号の正確な伝達に好都合なものとは
言えなかった。
そこで、この発明は、音響・画像機器用導体に対して改
良を加えることによって、音響・画像機器の音色や画像
の質を向上させようとするものである。
良を加えることによって、音響・画像機器の音色や画像
の質を向上させようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この発明に従った音響・画像機器用導体は、純度99.999
重量%以上の銅または銀からなり、不純物としてのイオ
ウ含有量が3重量ppm以下で、残りの遷移元素含有量が
3重量ppm以下であることを特徴とする。
重量%以上の銅または銀からなり、不純物としてのイオ
ウ含有量が3重量ppm以下で、残りの遷移元素含有量が
3重量ppm以下であることを特徴とする。
さらに、好ましい実施例としては、当該導体は、一方向
凝固によって作られている。
凝固によって作られている。
[発明の作用効果] 本願発明者は、音響・画像機器用導体の信号伝達特性に
対してどのような因子が影響を及ぼすのかを種々検討し
た。その結果、導体の純度および不純物元素の含有量
が、音色や画像に対して大きな影響を及ぼすことを見い
出した。
対してどのような因子が影響を及ぼすのかを種々検討し
た。その結果、導体の純度および不純物元素の含有量
が、音色や画像に対して大きな影響を及ぼすことを見い
出した。
つまり、導体となるべき銅または銀の純度が99.999重量
%以上であり、かつ、不純物としてのイオウ含有量が3
重量ppm以下で、残りの遷移元素含有量が3重量ppm以下
であれば、画像表示機器の画像が鮮明となり、また音響
機器の音色が豊かで歪み感のない美しい音となる。
%以上であり、かつ、不純物としてのイオウ含有量が3
重量ppm以下で、残りの遷移元素含有量が3重量ppm以下
であれば、画像表示機器の画像が鮮明となり、また音響
機器の音色が豊かで歪み感のない美しい音となる。
さらに、導体を一方向凝固によって作ると、音響・画像
機器の音質や画質が一層向上することが認められる。
機器の音質や画質が一層向上することが認められる。
[実施例] 以下の表に示す試料を作った。試料番号1〜5は本発明
例であり、試料番号6〜8は比較例である。
例であり、試料番号6〜8は比較例である。
試料番号1、4、6、8に関しては、以下のようにして
作った。まず、ディップフォーミング法によって、直径
8mmの鋳塊を得た。この鋳塊は、表中に示されている純
度のCuまたはAgである。この鋳塊を、所望のサイズにな
るまで伸線加工した。こうして得られた素線を集合して
撚線にした。
作った。まず、ディップフォーミング法によって、直径
8mmの鋳塊を得た。この鋳塊は、表中に示されている純
度のCuまたはAgである。この鋳塊を、所望のサイズにな
るまで伸線加工した。こうして得られた素線を集合して
撚線にした。
試料番号3、7に関しては、以下のようにして作った。
表中に示す純度のCuをEFG法(Edge defined film fed g
rowth method)によって一方向凝固させて直径8mmの鋳
塊とした。この鋳塊を、直径0.25mmになるまで伸線加工
した。こうして得られた素線を集合して撚線にした。
表中に示す純度のCuをEFG法(Edge defined film fed g
rowth method)によって一方向凝固させて直径8mmの鋳
塊とした。この鋳塊を、直径0.25mmになるまで伸線加工
した。こうして得られた素線を集合して撚線にした。
試料番号2、5に関しては、以下のようにして作った。
表中に示す純度のCuおよびAgをEFG法によって一方向凝
固させて直径1.2mmの線とした。
表中に示す純度のCuおよびAgをEFG法によって一方向凝
固させて直径1.2mmの線とした。
また、各試料のイオウ含有量および残りの遷移元素含有
量を分析した。その結果を表中に示している。
量を分析した。その結果を表中に示している。
上述のようにして得られた試料番号1〜8を、それぞれ
高品質ビデオの配線電線、スピーカコードとして用いて
比較評価した。この評価は、100人の試聴者に対して以
下の4項目のすべてに関して優れていると回答した人の
数で示した。
高品質ビデオの配線電線、スピーカコードとして用いて
比較評価した。この評価は、100人の試聴者に対して以
下の4項目のすべてに関して優れていると回答した人の
数で示した。
評価項目:音のバランス 透明感 鮮明度 豊かさ 評価結果は、以下のとおりになった。
試料番号1(本発明例):89人 試料番号2(本発明例):95人 試料番号3(本発明例):92人 試料番号4(本発明例):90人 試料番号5(本発明例):93人 試料番号6(比較例):37人 試料番号7(比較例):49人 試料番号8(比較例):36人 以上の評価結果から明らかなように、本発明例の導体
は、音響・画像特性において優れていることが認められ
る。
は、音響・画像特性において優れていることが認められ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】純度99.999重量%以上の銅または銀からな
り、不純物としてのイオウ含有量が3重量ppm以下で、
残りの遷移元素含有量が3重量ppm以下であることを特
徴とする、音響・画像機器用導体。 - 【請求項2】当該導体は、一方向凝固によって作られて
いる、特許請求の範囲第1項に記載の音響・画像機器用
導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62044260A JPH07118215B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 音響・画像機器用導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62044260A JPH07118215B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 音響・画像機器用導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63211505A JPS63211505A (ja) | 1988-09-02 |
JPH07118215B2 true JPH07118215B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=12686544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62044260A Expired - Lifetime JPH07118215B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 音響・画像機器用導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118215B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60203339A (ja) * | 1984-03-27 | 1985-10-14 | O C C:Kk | 音響機器用電線 |
-
1987
- 1987-02-26 JP JP62044260A patent/JPH07118215B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63211505A (ja) | 1988-09-02 |
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