JPH07115523B2

JPH07115523B2 - プリンタ

Info

Publication number: JPH07115523B2
Application number: JP62160834A
Authority: JP
Inventors: 利昭土肥
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-06-30
Filing date: 1987-06-30
Publication date: 1995-12-13
Anticipated expiration: 2010-12-13
Also published as: JPS645876A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、プリンタ、特に、プリンタにおけるプラテ
ンローラとプリンタヘッド及びピンチローラの接離構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のこの種のプリンタとしては、実願昭60−185025号
公報に示されているものがあり、第４図及び第５図のと
おりである。

図において、符号（１）はプリンタヘツド、（２）はプ
リンタヘツド（１）との間に印画用紙を挾んで支持する
プラテンローラ、（３）はプラテンローラ（２）の回転
軸、（４）はワンウエイクラツチ（５）を介して回転軸
（３）に遊嵌されているカム、（６）はカム（４）によ
りプリンタヘツド（１）をプラテンローラ（２）に対し
て接離するプリンタヘツド（１）に固定の作動部、
（７）は印画用紙をプラテンローラ（２）に圧接させる
ためのピンチローラ、（８）はピンチローラ（７）をプ
ラテンローラ（２）に接離させるための手動のレバー、
（９）はプリンタヘツド（１）をプラテンローラ（２）
に対して押圧させる押圧部材例えばばねである。また、
（10）はプリンタヘツド（１）の回動支軸、（11）はプ
ラテンローラ（２）を伝動部材（12）を介して回転させ
るための駆動源例えばモータである。

従来のプリンタは、上記のように構成されているので、
印画は、第５図の状態において、印画用紙をプラテンロ
ーラ（２）を引き回した後、第４図に示すように、ピン
チローラ（７）をレバー（８）によりプラテンローラ
（２）に押圧させ、次いで、プリンタヘツド（１）をカ
ム（４）及び作動部（６）によりプラテンローラ（２）
に接触させ、この状態において、プリンタヘツド（１）
により印画すると共に、行送りに際しては駆動源（11）
を駆動して回転軸（３）を介してプラテンローラ（２）
を回転させて行送りを行なう。

また、印画が終了して印画用紙を取り出すときには、カ
ム（４）を回転させて、作動部（６）を介して、プリン
タヘツド（１）を持ち上げると共に、ピンチローラ
（７）をレバー（８）によりプラテンローラ（２）より
引き離し、印画用紙を自由にした後、取り出す。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のプリンタは、上記のように構成されているので、
印画時はプリンタヘツド及びピンチローラ共にプラテン
ローラに押圧させ、印画用紙の逆行時には、プリンタヘ
ツドのみをヘツドアツプし、また、印画用紙の挿入，取
替時には、プリンタヘツドをヘツドアツプすると共にピ
ンチローラもプラテンローラから離さなければならな
い。しかるに、ピンチローラは、プリンタヘツドの作動
と平行して手動で作動させねばならず、従つて、捜査が
繁雑であると共に、往々にして作動を忘れることがあ
り、その結果、印画用紙の挿入，取出し時にピンチロー
ラを持ち上げていない場合には印画用紙を損傷し、ま
た、印画用紙の逆行時にピンチローラを間違えて離した
り、ピンチローラによる印画用紙の押圧を忘れると、印
画用紙がフリーとなつてずれたり、若しくは、斜行した
りして、印画間隔の不揃や、印画のずれ等が発生して、
印画品質の低下をきたす等の問題点を有していた。

この考案は、上記の問題点を解決するためになされたも
のであつて、ピンチローラの作動をプリンタヘツドの作
動と共に単純化し、かつ、作動の間違いを生じないプリ
ンタを得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るプリンタは、プラテンローラの回転軸上
に、印画時と逆方向へのプラテンローラの回転に追従し
て回転するようにワンウェイクラッチを介してカムを設
けると共に、該カムは、その第１位置においてプリンタ
ヘツド及びピンチローラが共にプラテンローラに圧接
し、第２位置においてプリンタヘツドのみをヘツドアツ
プし、第３位置においてプリンタヘツドをヘッドアップ
すると共にピンチローラをプラテンローラから離すよう
に形成しているものである。

〔作用〕

この発明装置は、上記のように構成されているので、印
画用紙を印画部に挿入して印画する場合には、カムを第
３位置に移動してプラテンローラとプリンタヘツド及び
ピンチローラ間にすきまを発生させた後印画用紙を挿入
し、次いでカムを回動して第１位置として印画を行な
う。

また、印画用紙を逆行させる場合には、カムを第２位置
としてプリンタヘツドのみをヘツドアツプして逆行させ
る。

更に、印画用紙を取り出す場合には、カムを第３位置に
回動して、プラテンローラからプリンタヘツド及びピン
チローラを離して、印画用紙をフリーとした後、取出し
又は取替えを行なう。

〔実施例〕

以下、この考案をその一実施例を示す図面に基づいて説
明する。

第１図〜第３図において、符号（１）〜（３），（５）
〜（７），（９）〜（12）で示すものは、従来装置にお
いて同一符号で示したものと同一又は同等のものであ
る。

また、符号（21）はプラテンローラ（２）の回転軸
（３）に遊動可能にワンウェイクラッチ（５）を介して
嵌挿されているカムである。ワンウェイクラッチ（５）
は、回転軸（３）の第１図Ｂの時計方向の回転は締りト
ルクで、反時計方向の回転は弛みトルクで、カム（21）
に回転トルクを伝達するようになっており、回転軸
（３）に従動して回転する。

このカム（21）は、第１図に示すように、その第１位置
（22）においては、プリンタヘツド（１）に固定の作動
部（６）に当接せず、従つて、プリンタヘツド（１）は
プラテンローラ（２）に圧接されており、また、ピンチ
ローラ（７）の回転軸（23）に遊動のローラ（24）とも
当接せず、従つて、ピンチローラ（７）もプラテンロー
ラ（２）に圧接されている。

次に、回転軸（３）が第１図Ｂの時計方向に回転し、ワ
ンウェイクラッチ（５）の締りトルクによりカム（21）
が回転して第２図に示すように第２位置（25）が作動部
（６）にくると、カム（21）は作動部（６）と当接して
プリンタヘツド（１）を持ち上げ、プリンタヘツド
（１）をヘツドアツプするが、ローラ（24）は依然とし
てカム（21）と当接せず、従つて、ピンチローラ（７）
はプラテン（２）に圧接されている。

更に、カム（21）が回転して第３図に示すように第３位
置（26）が作動部（６）にくると、作動部（６）は第２
位置（25）と同様にカムに当接してヘツドアツプしてい
ると共に、ローラ（24）はカム（21）に当接してローラ
（24）を押し離し、従つて、ピンチローラ（７）はプラ
テンローラ（２）から離れ、従つて、プラテンローラ
（２）とピンチローラ（７）及びプリンタヘツドとの間
にすきまを発生させる。

なお、回転軸（３）が第３図Ｂの状態から反時計方向に
回転すると、ワンウェイクラッチ（５）の弛みトルクに
よりカム（21）も反時計方向に回転する。そして、第１
図の状態に戻ると、カム（21）の凸部が作動部（６）に
当接し、回転軸（３）のカム（21）への回転トルク伝達
が弛みトルクを残して滑り始める。

この発明は、上記のように構成され作動するので、印画
時は第１図の状態すなわちカム（21）の第１位置（22）
が作動部（６）の位置にきた状態で印画することができ
る。

また、印画用紙の逆行時には、第２図の状態すなわち第
２位置（25）が作動部（６）の位置にきた応対で印画用
紙を逆行させても、プリンタヘツド（１）が離れている
ので、印画用紙の汚損，損傷は発生ぜず、また、ピンチ
ロール（７）が印画用紙をプラテンローラ（２）に押圧
しているので印画用紙のずれ等は発生しない。

更に、印画用紙の取出しあるいは取替えに際しては、第
３図の状態すなわち第３位置（26）を作動部（６）の位
置にきた状態で、印画用紙を動かしても、プリンタヘツ
ド（１）もピンチローラ（７）も共にプラテンローラ
（２）との間にすきまを有しているので、印画用紙の取
出し又は取替えには何らの支障もない。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、ピンチローラの作動
を、プリンタヘツドをヘツドアツプ又はヘツドダウンさ
せるカムによつて作動し得るように、カムを形成したの
で、一挙動によつて、それぞれ所望のプリンタヘツドと
ピンチローラとの動作を行なうことができて単純化し、
またカムは、印画時と逆方向へのプラテンローラの回転
に追従して回転するようにワンウェイクラッチを介して
プラテンローラの回転軸上に設けられているので、プリ
ンタヘッド及びピンチローラの両方の挙動を自動的に行
わせることができ、それらの挙動の間違いを発生させる
こともないプリンタが得られる効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａはこの発明の一実施例であつて、カム位置が第
１位置の場合の正面図、第１図Ｂは第１図Ａの側面図、
第２図Ａは第１図Ａのカム位置が第２位置の場合の正面
図、第２図Ｂは第２図Ａの側面図、第３図Ａは第１図Ａ
のカム位置が第３位置の場合の正面図、第３図Ｂは第３
図Ａの側面図、第４図Ａは従来のプリンタのプリンタヘ
ツド及びピンチローラがプラテンローラに圧接されてい
る場合の正面図、第4Bは第４図Ａの側面図、第５図Ａは
第４図Ａのプリンタヘツド及びピンチローラがプラテン
ローラから離れている場合の正面図、第５図Ｂは第５図
Ａの側面図である。（１）……プリンタヘツド、（２）……プラテンロー
ラ、（３）……回転軸、（５）……ワンウエイクラツ
チ、（６）……作動部、（７）……ピンチローラ、（2
1）……カム、（22）……第１位置、（25）……第２位
置、（26）……第３位置。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プラテンローラの回転軸上に、印画時と逆
方向への上記プラテンローラの回転に追従して回転する
ようにワンウェイクラッチを介してカムを設けると共
に、該カムは、その第１位置においてプリンタヘッド及
びピンチローラが共に上記プラテンローラに圧接し、第
２位置において上記プリンタヘッドのみをヘッドアップ
し、第３位置において上記プリンタヘッドをヘッドアッ
プすると共に上記ピンチローラを上記プラテンローラか
ら離すように形成されていることを特徴とするプリン
タ。