JPH07113691B2 - 耐熱性プラスチック光ファイバー - Google Patents

耐熱性プラスチック光ファイバー

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JPH07113691B2
JPH07113691B2 JP63094609A JP9460988A JPH07113691B2 JP H07113691 B2 JPH07113691 B2 JP H07113691B2 JP 63094609 A JP63094609 A JP 63094609A JP 9460988 A JP9460988 A JP 9460988A JP H07113691 B2 JPH07113691 B2 JP H07113691B2
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JP
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optical fiber
copolymer
plastic optical
chlorotrifluoroethylene
heat resistant
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拓 山内
一彦 前田
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラスチック光ファイバーに関し、詳しくは芯
材としてアクリル樹脂、スチレン樹脂等の透明性プラス
チック繊維を用い、特定の耐熱性含フッ素共重合体を鞘
材とした耐熱性にすぐれたプラスチック光ファイバーに
関するものである。
〔従来の技術〕
半導体レーザーや光学デバイスなどの進歩によって光通
信システムが実用化され、光技術各種の開発が活発化し
ている。この光通信システムの根本となるのは、光ファ
イバーであり、石英系、多成分ガラス系、プラスチック
系などの材料を用いて種々の光学ケーブルが実用化され
ている。光学ケーブルの用途は長距離通信をはじめとし
てオフィスオートメーションやファクトリーオートメー
ションなどが考えられ光LANシステムもすでに実用化さ
れている。
このうち、石英および多成分ガラス系光ファイバーは、
光伝送損失が小さいことから長距離伝送用を中心として
用いられ、又プラスチック光ファイバーは、短距離用と
して照明用あるいはコピー、自動車のインジケータなど
に使用される。このため、プラスチック光ファイバーに
は、耐熱性が大きな要求性能となっている。
従来プラスチック光ファイバーには、芯材としてポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などを用
い、鞘材として屈折率の低いフッ素樹脂が多く用いられ
ている。
この鞘材に用いられている従来のフッ素樹脂としては、
特開昭49−107790号、特開昭49−108321号、特開昭49−
115556号、特開昭51−122453号、特開昭52−82250号、
特開昭52−148137号および特開昭59−116701号などの各
公報に開示されているフッ素系の(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂がある。しかし、それらはモノマーが高価で
あるため、樹脂自体も高価となってしまう。さらに熱軟
化温度が100℃以下のものが多く熱的に問題がある。
これに対して、安価に製造できる樹脂としてフッ化ビニ
リデン系の共重合体があげられ、たとえば、特開昭51−
52849号公報、特開昭53−60242号公報などに開示されて
いる樹脂は、比較的安価に製造されると考えられるが、
100℃以上の高温状態で連続使用すると結晶成長が進行
し、樹脂自体の透明性を悪化させるため、光伝送損失を
低下させるという欠点を有する。
このため、コピー、照明、自動車のインジケータなどの
ように加熱される部分に使用される場合、特に自動車用
インジケータ用の光ファイバーは、エンジン内を通るた
め、かなりの熱がかかるので現在のプラスチック光ファ
イバーでは、前記の理由により高価で長期間その性能を
維持することは困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明が解決しようとする問題は、プラスチック光ファ
イバーとして、安価であり、吸湿性が少なく伝送ロスの
少ないという光ファィバーに必要な性質をバランスよく
有し、さらに耐熱性を付与させることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点を解決するために、種々検討
を重ねた結果、プラスチック光ファイバーの鞘材とし
て、特定の組成比を有するクロロトリフルオロエチレン
−フッ化ビニリデン共重合体が、すぐれた耐熱性を有し
ていることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、融点が150℃〜190℃であるクロロ
トリフルオロエチレンに基づく単位が75モル%以上であ
るクロロトリフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重
合体を鞘材として用いることを特徴とする耐熱性プラス
チック光ファイバーを提供することにある。
本発明に係るフッ素系共重合体は結晶性であるが、結晶
のサイズが小さいため透明性に優れている。また、熱軟
化温度が高く、結晶成長を生じないため、透明性を持続
する。さらに粘着性が少ないという好都合な特徴を有し
ている。また、クロロトリフルオロエチレンを主成分と
する重合体は透湿度が他のフルオロオレフィン系の樹脂
と比較しても極端に低く殆んど水分の通過を起こさな
い。このためプラスチック光ファイバーの鞘材として使
用すれば、高温多湿下で、光ファイバーの性能を十分維
持することができ、耐熱性の良いプラスチック光ファイ
バーが提供できる。
本発明のプラスチック光ファイバーの芯となるべき材料
としては、従来のアクリル樹脂、スチレン樹脂等も使用
可能であるが、ポリカーボネートが耐熱性という点で好
ましい。また鞘材の屈折率が1.42前後であるため、屈折
率(1.587)の高いポリカーボネートを芯に用いる方が
効果的である。該含フッ素共重合体は、クロロトリフル
オロエチレンとフッ化ビニリデンとのラジカル共重合に
より製造されるが、必要に応じて他の共重合可能な成分
を添加してもよい。分子鎖中のクロロトリフルオロエチ
レンの含量は75〜95モル%で使用可能である。クロロト
リフルオロエチレンが75モル%以下では、樹脂がエラス
トマー的となり強度が低く、しかも高温での熱安定性に
欠けると云った欠点が生じる。また分子鎖中にフッ化ビ
ニリデン含量が多くなるに従い透湿度が大きくなり高湿
条件下での使用に問題が生じてくる。一方クロロトリフ
ルオロエチレンの含量が75モル%から、100モル%へと
多くなるに従い、融点が高くなり光ファイバーへの形成
が困難となるがこれを解決する手段として、クロロトリ
フルオロエチレン含量の増加にともない樹脂の分子量を
低減させることで成形温度での溶融粘度を最適化するこ
とが困難である。
共重合体製造における重合温度は、反応開始剤である過
酸化物、アゾ化合物により異なり、特に規定されないが
0〜90℃でラジカル重合が可能であり、望ましくは10〜
70℃の範囲である。重合系については特に規定されない
が、懸濁重合や溶液重合により製造が可能である。本発
明における光ファイバーは芯と鞘の共押し出しにより製
造できる。成形温度は180℃〜250℃で可能であるが鞘材
の融点が高い程、成形温度を高く設定しなければならな
い。
以下、実施例において、本発明を説明するが、これらに
よって限定されるものではない。
〔共重合体の調製〕
内容積70のステンレス製撹拌機付き耐圧オートクレー
プを用い、N−プロピルパーオキシジカーボネートをラ
ジカル開始剤として、水系の懸濁重合法でクロロトリフ
ルオロエチレン(CTFE)および該CTFEとフッ化ビニリデ
ン(VDF)の共重合体を製造した。
得られた共重合体の共重合比および融点を測定したとこ
ろ、第1表の通りであった。
また、前第1表の共重合体3をプレス成形法により、1m
m厚のシートを作製(サンプルA)。ついでこれを150℃
の恒温槽に入れ500時間経過後(サンプルB)両者の吸
収スペクトルを測定した。
その結果を第1図に示す。第1図から耐熱試験開始前に
比べ透明性はごくわずかしか劣化していないことが判
る。
また、アッペ屈折計2型を用いて屈折率を測定したとこ
ろ、前第1表の共重合体1、2、3、4はそれぞれ1.42
0、1.420、1.420、1.419であった。
該共重合体1、2、3、4の耐酸性、耐アルカリ性試験
を10%硫酸溶液、10%苛性ソーダに10日間浸漬テストを
行ったがいずれも変化は認められなかった。
実施例1 芯−鞘紡糸口金を用いて、芯成分に市販のポリカーボネ
ート(帝人化成製、パンライト)鞘成分に実施例1で作
成した共重合体を用い230℃で共押し出しを行い直径1mm
の光伝送繊維を作製した。第2表に製造時の650nmの光
伝送損失を示す。
実施例2及び比較例1〜3 〔共重合体の調製〕で作成した第1表の共重合体3の透
湿度をJISZ0208B法により測定した。また、同様にフッ
化ビニリデン系の共重合体について測定した結果を第3
表に示す。
第3表より本発明に係る共重合体は透湿度がきわめて低
いことが判る。
実施例3および比較例4 〔共重合体の調製〕で作成した第1表の共重合体2〜4
を用い実施例1と同様の方法で光ファイバーを作成し
た。
得られた光ファイバーの熱安定性試験として150℃の温
度域で500時間の乾燥テストを行いその結果を第4表に
示す。
また、比較例として〔共重合体の調製〕と同様の方法で
クロロトリフルオロエチレンとフッ化ビニリデンの共重
合体5を作成した。
得られた共重合体の共重合比および融点を測定したとこ
ろCTFE/VDF=74/26で、融点は127℃であった。
また、この共重合体5を実施例1と同様な方法で光ファ
イバーを作成し150℃で500時間における熱安定試験を行
った。
その結果を第4表に示す。
第4表より本発明の組成物は、500時間経過後でも光伝
送損失は安定していることが判るが、比較例4について
は可成りの増大が認められる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に係るフッ素系共重合体は、可
視、紫外、近赤外域でほとんど吸収がないため、広い波
長域でロスの少ない光伝送繊維を提供することができ、
さらに、この共重合体は、ウェザオメーターによる促進
耐候性試験において2,000時間以上外観上の変化がな
く、熱的安定性や耐薬品性も具備するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルムシートの光透過率を示したものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が150℃〜190℃であるクロロトリフル
    オロエチレンに基づく単位が75モル%以上であるクロロ
    トリフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体を鞘
    材として用いることを特徴とする耐熱性プラスチック光
    ファイバー。
JP63094609A 1987-10-28 1988-04-19 耐熱性プラスチック光ファイバー Expired - Lifetime JPH07113691B2 (ja)

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JP27265087 1987-10-28
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JPH01198704A JPH01198704A (ja) 1989-08-10
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JPS59162503A (ja) * 1983-03-07 1984-09-13 Sumitomo Chem Co Ltd 光伝送繊維
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