JPH07113073A - 艶消しシーリング組成物 - Google Patents

艶消しシーリング組成物

Info

Publication number
JPH07113073A
JPH07113073A JP28403793A JP28403793A JPH07113073A JP H07113073 A JPH07113073 A JP H07113073A JP 28403793 A JP28403793 A JP 28403793A JP 28403793 A JP28403793 A JP 28403793A JP H07113073 A JPH07113073 A JP H07113073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
polymer
matte
sealing composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28403793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sasaki
幸男 佐々木
Yukihiro Ozaki
征洋 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Thiokol Co Ltd
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Thiokol Co Ltd filed Critical Toray Thiokol Co Ltd
Priority to JP28403793A priority Critical patent/JPH07113073A/ja
Publication of JPH07113073A publication Critical patent/JPH07113073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築用、土木用、電気用等の各種の目地に使
用することができ、良好な艶消し性を有するとともに、
接着性、耐候性、耐久性、作業性及び運搬効率に優れた
シーリング組成物を提供する。 【構成】 ポリサルファイドポリマー、ウレタンポリマ
ー、シリコーンポリマー及び変成シリコーンポリマーか
らなる群から選ばれた一種のポリマーを含有するマトリ
ックスに、粒径が5〜300 μmの微小中空体であるプラ
スチックバルーン及び/又はシリカ系バルーンが配合さ
れている艶消しシーリング組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は艶消しシーリング組成物
に関し、特に接着性、耐候性及び耐久性に優れた艶消し
シーリング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリサルファイドポリマー、ウレタンポ
リマー、シリコーンポリマー、あるいは変成シリコーン
ポリマー等は容易に高分子量化することができるため、
シーリング材として広く用いられている。使用分野とし
ては、建築、土木及び電気等多岐にわたっており、使用
場所によっては艶消しであることを要求されることがあ
る。
【0003】そこで、各種シーリング材の艶消しを目的
として、酸化チタンや微粉末シリカ等が添加されること
があった。しかしながら、酸化チタンを配合する場合、
少量では艶消し効果が小さく、十分な艶消し効果が得ら
れる量ではシーリング材の引張応力が大幅に上昇し、目
地に変位が生じた際にシーリング対象物が破壊してしま
うという問題があった。また、酸化チタンは白色で隠蔽
力が高いため、十分な艶消し効果が得られる量の酸化チ
タンを添加した場合、濃色のシーリング材を製造するの
は困難であった。一方、微粉末シリカを添加した場合、
シーリング材の粘度上昇が大きく、配合、打設及びへら
仕上げ等の作業が困難になるという問題があった。
【0004】また最近では、建築物の外壁にモカンガ、
シエモンチーク、ポリクローメ、カパオボナイト、ブラ
ックグラナイト、インパラテイラ、韓国小桜、北木、稲
田、抱川、ディアブラウン等の御影石を使用することが
多くなっており、これら石材の表面が艶消し仕上げとな
っている場合には、美観上シーリング材にも艶消しタイ
プが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、建築用、土木用、電気用等の各種の目地に使用す
ることができ、良好な艶消し性を有するとともに、接着
性、耐候性、耐久性、作業性及び運搬効率に優れたシー
リング組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、各種ポリマーを含有するシーリ
ング材用マトリックスに、所定の粒径を有する微小中空
体を配合することによって、良好な艶消し性を有すると
ともに、接着性、耐候性、耐久性、作業性及び運搬効率
に優れたシーリング組成物が得られることを見出し、本
発明に想到した。
【0007】すなわち、本発明の艶消しシーリング組成
物は、ポリサルファイドポリマー、ウレタンポリマー、
シリコーンポリマー及び変成シリコーンポリマーからな
る群から選ばれた一種のポリマーを含有するマトリック
スに、粒径が5〜300 μmの微小中空体であるプラスチ
ックバルーン及び/又はシリカ系バルーンが配合されて
いることを特徴とする。
【0008】本発明を以下詳細に説明する。本発明の艶
消しシーリング組成物は、マトリックス(シーリング
材)と艶消し剤とを含有し、シーリング材はベースポリ
マーと、必要に応じて硬化剤を含有する。
【0009】(a) ベースポリマー ベースポリマーは、ポリサルファイドポリマー、ウレタ
ンポリマー、シリコーンポリマー及び変成シリコーンポ
リマーのいずれか一種又はこれらの混合物である。以
下、各々のポリマーについて説明する。
【0010】ポリサルファイドポリマー ポリサルファイドポリマーとしては、ポリサルファイド
骨格を有する化合物の重合体であればいかなるものでも
よいが、例えばメルカプタン基を末端に有するポリサル
ファイド化合物が挙げられる。
【0011】メルカプタン基を末端に有するポリサルフ
ァイド化合物としては、下記一般式(1) HS−(R1 −Sx n −R2 −SH ・・・(1) で示される構造のものが好ましい。上記一般式(1) 中の
xは1〜4の整数であり、その平均値は1.5 〜2.5 であ
る。nは1〜120 であり、好ましくは6〜50である。ま
た、上記一般式(1) 中のR1 及びR2 は2価の脂肪族基
であり、具体的には−C2 4 −、−C3 6 −、−C
4 8 −等が挙げられるが、特にエーテル結合を有する
ものが好ましく、具体的には以下のもの等が挙げられ
る。−C2 4 −O−C2 4 −,−C3 6 −O−C
3 6 −,−C4 8 −O−C4 8 −,−C2 4
O−CH2 −O−C2 4 −,−C3 6 −O−CH2
−O−C3 6 −,−C4 8 −O−CH2 −O−C4
8
【0012】上記メルカプタン基を末端に有するポリサ
ルファイド化合物の分子量としては、200 〜20000 、特
に1000〜8000が好ましい。
【0013】ウレタンポリマー ウレタンポリマーとしては、ポリエステル系ウレタンポ
リマー、ポリエーテル系ウレタンポリマー等いずれのも
のを用いることができるが、特に末端に2個以上のイソ
シアネート基を有するものが好ましい。このようなウレ
タンポリマーは、有機ポリイソシアネートと活性水素含
有化合物との反応生成物として得ることができる。
【0014】上記有機ポリイソシアネートの例として
は、2,4-又は2,6-トリレンジイソシアネート (TD
I)、ジフェニルメタン−4,4 ′−ジイソシアネート
(MDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4 ′−ジイソ
シアネート(水添MDI)、イソホロンジイソシアネー
ト(IPDI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート (N
DI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、メチルシクロヘキシレンジ
イソシアネート(水添TDI)等が挙げられる。これら
は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
【0015】また活性水素含有化合物の例としては、高
分子ポリオール(例えばポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリ
アクリレートポリオール、ポリイソプレンポリオール)
及び低分子ポリオール等が挙げられる。
【0016】ウレタンポリマーの分子量は600 〜5000で
あるのが好ましい。また、ウレタンポリマーは一液型の
ものでもよいし、二液硬化型のものでもよいが、二液硬
化型の場合は後述する硬化剤を添加する。
【0017】シリコーンポリマー シリコーンポリマーとしては、ポリジメチルシリコーン
ポリマー、メチルビニルシリコーンポリマー、メチルフ
ェニルシリコーンポリマー、フルオロシリコーンポリマ
ー等種々のものが挙げられるが、通常ポリジメチルシリ
コーンポリマーを使用する。また、低温特性に優れるも
のとしてはメチルフェニルシリコーンポリマーを使用す
ることができる。シリコーンポリマーの分子量は、1000
0 〜40000 が好ましい。
【0018】変成シリコーンポリマー 変成シリコーンポリマーとしては、シリコーン変成ポリ
オキシアルキレン等が挙げられるが、それらの中でも特
にシリコーン変成ポリオキシプロピレンが好ましい。変
成シリコーンポリマーの分子量は、6000〜10000 が好ま
しい。
【0019】(b) 硬化剤 ポリサルファイドポリマーの硬化剤 ポリサルファイドポリマーの硬化剤としては、通常使用
することができるものであればいかなるものであっても
よいが、二酸化鉛、二酸化マンガン、過酸化カルシウ
ム、過酸化亜鉛等の過酸化物を使用するのが好ましい。
また、他にも過ホウ酸ソーダ、パラキノンジオキシム、
ジニトロベンゼン等を使用してもよい。それらの使用量
は、硬化剤の種類によって異なるが、一般にメルカプタ
ン基末端ポリサルファイド化合物100 重量部に対して1
〜50重量部程度であるのが好ましい。
【0020】上記硬化剤を使用する際、塩素化パラフィ
ン、ステアリン酸、炭酸カルシウム、ブチルベンジルフ
タレート等を併用してもよい。それらの使用量は、メル
カプタン基末端ポリサルファイド化合物100 重量部に対
して0.1 〜30重量部程度であるのが好ましい。
【0021】ウレタンポリマーの硬化剤 二液硬化型のウレタンポリマーにおける硬化剤として
は、ポリエーテルポリオール、ポリアミン等の一分子中
に活性水素を2個以上持つ化合物が使用される。それら
の中でもポリプロピレングリコールや4,4 ' −メチレン
ビスクロロアニリンが好ましい。
【0022】硬化剤の添加量は、ウレタンポリマー100
重量部に対して20〜200 重量部程度であるのが好まし
い。
【0023】シリコーンポリマーの硬化剤 シリコーンポリマーの硬化剤としては、アセトキシシラ
ン、ケトキシムシラン、アルコキシシラン、アミノシラ
ン、アシドシラン、アミノキシシラン等のシラン類が好
ましい。
【0024】上記硬化剤の添加量は、シリコーンポリマ
ー100 重量部に対して1〜30重量部程度であるのが好ま
しい。
【0025】変成シリコーンポリマーの硬化剤 変成シリコーンポリマーの硬化剤としては、有機金属化
合物、アミン類等が挙げられるが、特に有機錫化合物や
ラウリルアミン等のアルキルアミンが好ましい。
【0026】上記硬化剤の添加量は、変成シリコーンポ
リマー100 重量部に対して0.1 〜5重量部程度であるの
が好ましい。
【0027】(c) 艶消し剤 艶消し剤としては、シーリング材に入射した光を乱反射
し、シーリング材に対して化学的及び物理的に安定であ
り、シーリング材中において分散性が良好で、可視光線
部の特定な光線を吸収又は反射しないものであればよ
い。しかしながら本発明では艶消し効果のみならず、シ
ーリング材の接着性、耐候性、耐久性、作業性等を考慮
して、以下の微小中空体からなる艶消し剤を使用するこ
ととした。
【0028】プラスチックバルーン プラスチックバルーンを形成するプラスチック樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)とアクリロニト
リル(AN)とを主成分としたものが好ましい。
【0029】このプラスチック樹脂を中空体とすること
により、比重を低くすることができる。真比重は0.04以
下及びかさ比重は0.02以下が好ましい。
【0030】プラスチックバルーンの平均粒径は5〜30
0 μmが好ましく、特に10〜100 μmが好ましい。5μ
m未満であると十分な艶消し効果を得ることができず、
300μmを超えると粘度が非常に高くなり、混合が困難
となる。
【0031】プラスチックバルーンの添加量は、マトリ
ックス100 重量部に対して0.1 〜10重量部が好ましく、
特に0.2 〜5重量部が好ましい。0.1 重量部より少ない
場合は十分な艶消し効果を得ることができず、10重量部
を超えると粘度が非常に高くなり、混合が困難になるう
え、シ−リング材の表面が粗雑になる場合がある。
【0032】プラスチックバルーンを艶消し剤として使
用することにより、特に混合物中に気泡が残存しにくく
なり、良好なシーリング組成物を得ることができる。
【0033】シリカ系バルーン シリカ系バルーンにおいて原料となるシリカとしては、
無水物又は含水物のいずれでもよい。
【0034】シリカ系バルーンの平均粒径はプラスチッ
クバルーンと同様に5〜300 μmが好ましく、特に10〜
100 μmが好ましい。このシリカ系バルーンの真比重は
0.7以下及びかさ比重は0.4 以下が好ましい。
【0035】添加量はプラスチックバルーンと同様に、
シーリング材100 重量部に対して0.1 〜10重量部が好ま
しく、特に0.2 〜5重量部が好ましい。
【0036】本発明の艶消しシーリング組成物は、基本
的には上述したように、(a) ベースポリマーと、必要に
応じて(b) 硬化剤と、(c) 艶消し剤とからなるものであ
るが、その他、経済性、硬化後の組成物の物性を改良す
ることを目的として、各ベースポリマーに応じて炭酸カ
ルシウム、カーボンブラック、酸化チタン等の充填剤、
及びブチルベンジルフタレート、ジオクチルフタレート
等の可塑剤を添加することができる。
【0037】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0038】実施例1 下記式: HS(CH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 SS)n − −CH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 SH (式中、nは22〜23である。)で表される液状のポリサ
ルファイドポリマー(東レチオコール(株)製、LP-5
5、粘度:400 ポイズ/25℃、平均分子量4000)100 重
量部に、ブチルベンジルフタレート70重量部、炭酸カル
シウム120 重量部(平均粒径:0.04μm)、酸化チタン
5重量部(平均粒径:0.24μm)、及び微小中空体プラ
スチックバルーン(日本フェライト(株)製PVDC、
平均粒径:30μm、かさ密度:0.02)1.0 重量部を加
え、シーラント主剤とした。なお、PSの粘度はB型粘
度計((株)東京計器製、B8U 型、ロータ:7、回転
数:10rpm )によって測定した値である。
【0039】次に、二酸化鉛7.5 重量部と、塩素化パラ
フィン7.2 重量部と、ステアリン酸0.3 重量部とを混合
し、硬化剤とした。上記シーラント主剤296 重量部に対
して、硬化剤を15重量部添加し、十分に混合した。
【0040】得られた艶消しシーリング組成物につい
て、以下の方法により(1) 艶消し効果、(2) 表面状態及
び(3) 硬化物物性についての評価を行った。
【0041】(1) 艶消し効果:デジタル変角光沢計(ス
ガ試験機(株)製、UGV-5D)を使用して60度変角値の光
沢度を測定し、艶消し効果の尺度とした。光沢度の測定
値が小さいほど、艶消し効果が大きい。
【0042】(2) 表面状態:目視によりシーリング組成
物の表面における艶の有無を判定した。
【0043】(3) 硬化物物性:JIS-A-5758に準拠してサ
ンプルを作成、及び破断応力を測定して硬化物物性の尺
度とした。引張試験機としてはオリエンテック(株)製
のRTA-500 を用いた。結果を表1に示す。
【0044】実施例2 実施例1と同様のポリサルファイドポリマー100 重量部
に、ブチルベンジルフタレート70重量部、炭酸カルシウ
ム120 重量部(平均粒径:0.04μm)、酸化チタン5重
量部(平均粒径:0.24μm)及びシリカ系バルーン(日
本フェライト(株)製、平均粒径:80μm、真比重:0.
7 )3重量部を加え、シーラント主剤とした。
【0045】得られたシーラント主剤298 重量部に対し
て、実施例1と同様の硬化剤を15重量部添加し、十分に
混合した。得られた艶消しシーリング組成物について、
実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状態に
ついての評価を行った。結果を表1に示す。
【0046】実施例3 実施例1と同様のポリサルファイドポリマー100 重量部
に、ブチルベンジルフタレート70重量部、炭酸カルシウ
ム120 重量部(平均粒径:0.04μm)及び実施例1と同
様のプラスチックバルーン3.0 重量部を加え、シーラン
ト主剤とした。
【0047】得られたシーラント主剤298 重量部に対し
て、実施例1と同様の硬化剤を15重量部添加し、十分に
混合した。得られた艶消しシーリング組成物について、
実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状態に
ついての評価を行った。結果を表1に示す。
【0048】実施例4 一液型シリコーンシーラント(信越化学工業(株)製、
シーラント45)100 重量部に、実施例1と同様のプラス
チックバルーン1.0 重量部を加え、艶消しシーリング組
成物とした。
【0049】得られた艶消しシーリング組成物につい
て、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状
態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0050】実施例5 一液型変成シリコーンシーラント(セメダイン(株)
製、POS シールLM)100重量部に、実施例1と同様のプ
ラスチックバルーン1.0 重量部を加え、艶消しシーリン
グ組成物とした。
【0051】得られた艶消しシーリング組成物につい
て、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状
態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0052】実施例6 一液型ウレタンシーラント(横浜ゴム(株)製、シール
エース)100 重量部に、実施例1と同様のプラスチック
バルーン1.0 重量部を加え、艶消しシーリング組成物と
した。
【0053】得られた艶消しシーリング組成物につい
て、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状
態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0054】実施例7 一液型ポリサルファイドシーラント(東レチオコール
(株)製、トプコールS)100 重量部に、実施例1と同
様のプラスチックバルーン1.0 重量部を加え、艶消しシ
ーリング組成物とした。
【0055】得られた艶消しシーリング組成物につい
て、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状
態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0056】比較例1 実施例1と同様のポリサルファイドポリマー100 重量部
に、ブチルベンジルフタレート70重量部、炭酸カルシウ
ム75重量部(平均粒径:0.04μm)及び酸化チタン(石
原産業(株)製、平均粒径:0.24μm)50重量部を加
え、シーラント主剤とした。
【0057】得られたシーラント主剤295 重量部に対し
て、実施例1と同様の硬化剤を15重量部添加し、十分に
混合した。得られた艶消しシーリング組成物について、
実施例1と同様の方法により艶消し効果、表面状態及び
硬化物物性についての評価を行った。結果を表1に示
す。
【0058】比較例2 実施例1と同様のポリサルファイドポリマー100 重量部
に、ブチルベンジルフタレート70重量部、炭酸カルシウ
ム120 重量部(平均粒径:0.04μm)及び酸化チタン
(平均粒径:0.24μm)5重量部を加え、シーラント主
剤とした。
【0059】得られたシーラント主剤295 重量部に対し
て、実施例1と同様の硬化剤を15重量部添加し、十分に
混合した。得られた艶消しシーリング組成物について、
実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状態に
ついての評価を行った。結果を表1に示す。
【0060】比較例3 実施例4と同様の一液型シリコーンシーラントについ
て、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状
態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0061】比較例4 実施例5と同様の一液型変成シリコーンシーラントにつ
いて、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面
状態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0062】比較例5 実施例6と同様の一液型ウレタンシーラントについて、
実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表面状態に
ついての評価を行った。結果を表1に示す。
【0063】比較例6 実施例7と同様の一液型ポリサルファイドシーラントに
ついて、実施例1と同様の方法により艶消し効果及び表
面状態についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0064】比較例7 実施例7と同様の一液型ポリサルファイドシーラント10
0 重量部に、実施例1と同様のプラスチックバルーン0.
05重量部を加え、艶消しシーリング剤とした。得られた
艶消しシーリング組成物について、実施例1と同様の方
法により艶消し効果及び表面状態についての評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0065】比較例8 実施例7と同様の一液型ポリサルファイドシーラント10
0 重量部に、実施例1と同様のプラスチックバルーン12
重量部を加えたが、粘度が高く十分な混合が困難であっ
た。また、硬化物の表面が粗雑であり、艶消し効果の測
定が困難であった。
【0066】 表 1 硬化物物性 例No. 艶消し効果 表面状態 (破断応力:kg/cm2 実施例1 7.4 艶無し 5.0 実施例2 15.0 艶無し − 実施例3 5.0 艶無し − 実施例4 5.0 艶無し − 実施例5 9.3 艶無し − 実施例6 11.0 艶無し − 実施例7 15.0 艶無し − 比較例1 12.0 艶無し 21.0 比較例2 28.0 艶有り − 比較例3 42.0 艶有り − 比較例4 36.0 艶有り − 比較例5 25.0 艶有り − 比較例6 40.0 艶有り − 比較例7 35.0 艶有り −
【0067】表1から明らかなように、本発明の艶消し
シーリング組成物は良好な艶消し性を有するとともに、
破断強度が低く、シーリング材として好適である。ま
た、比較例2乃至7のシーリング組成物には艶が有り、
比較例1のシーリング組成物は良好な艶消し性を有する
が、引張応力が高く、シーリング材として不適である。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の艶消しシー
リング組成物は、所定の粒径を有するプラスチックバル
ーン又はシリカ系バルーンが配合されているため、良好
な艶消し性を有するとともに、接着性、耐候性、耐久
性、シーリング作業性に優れている。また、低比重のた
め、運搬効率に優れるという利点も有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリサルファイドポリマー、ウレタンポ
    リマー、シリコーンポリマー及び変成シリコーンポリマ
    ーからなる群から選ばれた一種のポリマーを含有するマ
    トリックスに、粒径が5〜300 μmの微小中空体である
    プラスチックバルーン及び/又はシリカ系バルーンが配
    合されていることを特徴とする艶消しシーリング組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の艶消しシーリング組成
    物において、前記微小中空体の配合量が、前記マトリッ
    クス100 重量部に対して0.1 〜10重量部であることを特
    徴とする艶消しシーリング組成物。
JP28403793A 1993-10-18 1993-10-18 艶消しシーリング組成物 Pending JPH07113073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28403793A JPH07113073A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 艶消しシーリング組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28403793A JPH07113073A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 艶消しシーリング組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113073A true JPH07113073A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17673486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28403793A Pending JPH07113073A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 艶消しシーリング組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113073A (ja)

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11189721A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Toshiba Silicone Co Ltd 低比重化ポリオルガノシロキサン組成物
JP2001207159A (ja) * 2000-01-24 2001-07-31 Konishi Co Ltd 長期粘度安定性、作業適性及びヘラ切れ性に優れたシーリング材組成物
WO2007037484A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007037485A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007094273A1 (ja) 2006-02-16 2007-08-23 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007123167A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2007326922A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd 艶消し用液状オルガノポリシロキサン組成物及び艶消し硬化物並びに表面光沢度低減方法
WO2008032539A1 (fr) 2006-09-13 2008-03-20 Kaneka Corporation POLYMÈRE DURCISSABLE À L'HUMIDITÉ COMPORTANT UN GROUPE SiF ET COMPOSITION DURCISSABLE CONTENANT UN TEL POLYMÈRE
WO2008053875A1 (fr) 2006-11-01 2008-05-08 Kaneka Corporation Polymère organique durcissable, procédé de fabrication de celui-ci, et composition durcissable contenant le polymère
WO2008062866A1 (fr) 2006-11-22 2008-05-29 Kaneka Corporation Composition durcissable et composition de catalyseur
WO2008078654A1 (ja) 2006-12-25 2008-07-03 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2008084651A1 (ja) 2007-01-12 2008-07-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2008285581A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物
JP2011068764A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Sunstar Engineering Inc ウレタン架橋系室温硬化性組成物
WO2011089878A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社カネカ 硬化性組成物
EP2366733A2 (en) 2005-09-30 2011-09-21 Kaneka Corporation Curable composition improved in curability and storage stability
WO2012020560A1 (ja) 2010-08-10 2012-02-16 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2012057092A1 (ja) 2010-10-27 2012-05-03 株式会社カネカ 硬化性組成物
EP2546308A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
WO2013042702A1 (ja) 2011-09-22 2013-03-28 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2014038656A1 (ja) 2012-09-10 2014-03-13 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2014192842A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2014192914A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2015098998A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2019159972A1 (ja) 2018-02-13 2019-08-22 株式会社カネカ ワーキングジョイント用1成分型硬化性組成物
JP2019147869A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 信越ポリマー株式会社 コンクリート表面被覆部材用シリコーンゴム組成物、それを用いたコンクリート表面被覆部材及びコンクリート表面被覆方法
EP3608365A1 (en) 2015-10-02 2020-02-12 Kaneka Corporation Curable composition
WO2023048186A1 (ja) 2021-09-24 2023-03-30 株式会社カネカ 硬化性組成物

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11189721A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Toshiba Silicone Co Ltd 低比重化ポリオルガノシロキサン組成物
JP2001207159A (ja) * 2000-01-24 2001-07-31 Konishi Co Ltd 長期粘度安定性、作業適性及びヘラ切れ性に優れたシーリング材組成物
EP2546308A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
EP2546307A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
WO2007037484A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007037485A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
EP2366733A2 (en) 2005-09-30 2011-09-21 Kaneka Corporation Curable composition improved in curability and storage stability
WO2007094273A1 (ja) 2006-02-16 2007-08-23 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007123167A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2007326922A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Shin Etsu Chem Co Ltd 艶消し用液状オルガノポリシロキサン組成物及び艶消し硬化物並びに表面光沢度低減方法
WO2008032539A1 (fr) 2006-09-13 2008-03-20 Kaneka Corporation POLYMÈRE DURCISSABLE À L'HUMIDITÉ COMPORTANT UN GROUPE SiF ET COMPOSITION DURCISSABLE CONTENANT UN TEL POLYMÈRE
WO2008053875A1 (fr) 2006-11-01 2008-05-08 Kaneka Corporation Polymère organique durcissable, procédé de fabrication de celui-ci, et composition durcissable contenant le polymère
EP2302000A1 (en) 2006-11-22 2011-03-30 Kaneka Corporation Curable composition and catalyst composition
WO2008062866A1 (fr) 2006-11-22 2008-05-29 Kaneka Corporation Composition durcissable et composition de catalyseur
WO2008078654A1 (ja) 2006-12-25 2008-07-03 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2008084651A1 (ja) 2007-01-12 2008-07-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2008285581A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物
JP2011068764A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Sunstar Engineering Inc ウレタン架橋系室温硬化性組成物
WO2011089878A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2012020560A1 (ja) 2010-08-10 2012-02-16 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2012057092A1 (ja) 2010-10-27 2012-05-03 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2013042702A1 (ja) 2011-09-22 2013-03-28 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2014038656A1 (ja) 2012-09-10 2014-03-13 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2014192842A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2014192914A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2015098998A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
EP3608365A1 (en) 2015-10-02 2020-02-12 Kaneka Corporation Curable composition
WO2019159972A1 (ja) 2018-02-13 2019-08-22 株式会社カネカ ワーキングジョイント用1成分型硬化性組成物
JP2019147869A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 信越ポリマー株式会社 コンクリート表面被覆部材用シリコーンゴム組成物、それを用いたコンクリート表面被覆部材及びコンクリート表面被覆方法
WO2023048186A1 (ja) 2021-09-24 2023-03-30 株式会社カネカ 硬化性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07113073A (ja) 艶消しシーリング組成物
KR100445015B1 (ko) 접착성조성물및이의제조방법
JP3504457B2 (ja) ざらつき感が付与されたシーリング材組成物
US20070043198A1 (en) Paintable two-component polyurethane sealant
JP2007284520A (ja) 二液型ポリウレタン防水材組成物
JP5039328B2 (ja) 一液湿気硬化型ポリウレタン組成物
JPWO2008111323A1 (ja) 防水材用湿気硬化型ウレタン組成物及びウレタン防水材
CN108949090A (zh) 一种无溶剂双组份聚氨酯密封胶及其制备方法
JP5326186B2 (ja) 二液常温硬化型ウレタン塗膜防水材組成物
JPS60120750A (ja) 揺変性ポリウレタン組成物
JP4964631B2 (ja) 2成分型ウレタン樹脂組成物
JPH10114813A (ja) 一液型ウレタン樹脂組成物
JP3445364B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP2013107941A (ja) 二液常温硬化型ウレタン塗膜防水材組成物
JP3445363B2 (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JP7138581B2 (ja) 硬化性組成物
JPH09278858A (ja) 常温硬化性塗膜防水材の製造方法
JPH101607A (ja) 多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物
KR960013128B1 (ko) 2성분형 폴리우레탄 조성물
JP2000226424A (ja) ウレタンプレポリマー組成物
JPH06345839A (ja) イソシアネートプレポリマーの製法及びそれを用いた二液型ウレタン系組成物
JPS6143368B2 (ja)
JP3642999B2 (ja) ざらつき感が付与されたシーリング材組成物
JPH1017819A (ja) ポリウレタン塗膜材の製造方法
JP5096039B2 (ja) 湿気硬化性組成物及び湿気硬化性シーリング材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040714

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02