JPH101607A - 多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物

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JPH101607A
JPH101607A JP8175821A JP17582196A JPH101607A JP H101607 A JPH101607 A JP H101607A JP 8175821 A JP8175821 A JP 8175821A JP 17582196 A JP17582196 A JP 17582196A JP H101607 A JPH101607 A JP H101607A
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parts
thixotropic
viscosity
polyurethane prepolymer
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JP8175821A
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English (en)
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Shinichiro Yamamoto
慎一郎 山本
Minoru Miki
実 三木
Shingo Ueda
伸吾 上田
Kazuya Yamamoto
一也 山本
Michio Tanaka
道夫 田中
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M C KOGYO KK
Original Assignee
M C KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来多成分形ポリウレタン樹脂組成物は、
(1)ポリウレタンプレポリマー、(2)ポリオールお
よび(3)着色剤を含んでなり、使用直前に3者を混合
して施工するのが一般的である。しかし、施工後樹脂が
垂れないように(1)または(1)と(2)の双方に揺
変性付与剤が配合されるが、そのために施工前において
も流動性に乏しく各成分を缶から取り出したり、また各
成分を混合するのが困難であった。 【解決手段】本発明は、粘度3,000〜100,000
cpsのポリウレタンプレポリマー成分(A)、揺変付
与剤を含む粘度3,000〜〜100,000cpsのポ
リオール成分(B)および揺変付与助剤を含む着色剤組
成物(C)を含有する多成分形ポリウレタン樹脂組成物
であって、各成分は施工前の缶からの取り出しや各成分
の混合時は良好に流動性を示し、施工後は速やかに流動
性を失って樹脂の垂れや変形を起こすことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーリング材、防水
材、接着剤、塗料などとして使用する揺変性を付与され
た多成分形ポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン樹脂をシーリング材、防水
材、接着剤、塗料などとして利用するとき、施工時には
流動性や可塑性が高いことが必要であるが、施工後はそ
れらが低くなることが望ましい。この性質は特に垂直面
や斜面での施工に重要である。この2つの要求を共に満
たすには樹脂に揺変性を付与する方法が知られている。
すなわち、鏝などにより力が加えられ変形が続いている
間は高い流動性を有するが、施工が終わり静止すると、
流動性を失って垂れ下がりや変形を起こさないという性
質を付与する方法である。従来多成分形の揺変性ポリウ
レタン樹脂組成物は、 (1)ポリウレタンプレポリマー成分 (2)ポリオール成分 (3)着色剤成分 の3成分から成り立っているものが多く、使用直前に3
液を混合し施工する方法が一般的である。この場合通常
(2)のポリオール成分に揺変性付与剤又は揺変性付与
剤と揺変性付与助剤とを加えて揺変性を付与し、施工後
垂れがないように設計されている。一部には(1)のポ
リウレタンプレポリマーにも揺変性を付与してある例も
ある。尚、揺変性付与には、コロイド状シリカ、水添ヒ
マシ油、表面処理炭酸カルシウムなどの揺変性付与剤が
単独で使われることもあるが、コロイド状シリカとポリ
オキシエチレングリコール誘導体との組合せ(特公昭4
5−41110号)、コロイド状シリカとポリオキシア
ルキレン化合物との組合せ(特公昭47−7632
号)、疎水性コロイド状シリカとアミノシラン化合物誘
導体との組合せ(特開昭64−14269号)など揺変
性付与剤と揺変性付与助剤との組合せも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記のいずれの
場合もポリオール組成物が完全に揺変性を付与されてい
て流動性に乏しいので、缶からの取り出しが困難なう
え、ポリウレタンプレポリマー組成物あるいは着色剤組
成物との粘度の差が大きいため、均一な混合が難しく作
業に長時間を要し、さらに混合不良による色むら、部分
硬化不良、部分的垂れなどの不具合を起こす可能性があ
るという問題を含んでいる。さらに完全な揺変性をもつ
組成物の製造には特殊な高粘度物用設備が必要であり製
造コストが高くなるという問題も含んでいる。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み本
発明者らは鋭意研究を行った結果、揺変性付与剤をポリ
オール成分に、場合によりさらにポリウレタンプレポリ
マー成分にも加えて中粘度、たとえば25℃で3,00
0〜100,000cpsまで粘度を上げておき、ポリ
ウレタンプレポリマー成分とポリオール成分を均一に混
合した後、揺変性付与助剤を含有した着色剤組成物を加
え、さらに混合すると、着色と同時に揺変性が顕著に進
行し、作業性が大幅に改良されると共に施工後の垂れの
ないポリウレタン樹脂組成物が得られることを見い出し
本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、(1)
粘度3,000〜100,000cps(25℃、B型粘
度計、7号ローター、2rpm)のポリウレタンプレポ
リマー成分(A)、揺変性付与剤を含む粘度3,000
〜100,000cps(25℃、B型粘度計、7号ロ
ーター、2rpm)のポリオール成分(B)および着色
剤と揺変性付与助剤を含む着色剤組成物(C)を含有し
てなる多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物、(2)
(A)が揺変性付与剤を含有している前記(1)記載の
多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物、(3)(A)
と(B)を、イソシアネート基対水酸基の当量比で0.
5〜3.0:1となる比率で含み、(C)を(A)と
(B)の合計に対し1.0〜20重量%含んでなる前記
1記載の多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物、およ
び(4)(A)が揺変性付与剤を0.1〜10重量%含
み、(B)が揺変性付与剤を0.5〜30重量%含み、
且つ(C)が揺変性付与助剤を(A)中のポリウレタン
プレポリマーおよび(B)中のポリオールの合計に対し
0.1〜30重量%含むものである前記(2)または
(3)記載の多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物、
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(A)のポリ
ウレタンプレポリマーは、ポリイソシアネート化合物と
活性水素化合物をイソシアネート基対活性水素基の当量
比が1.01:1ないし5.0:1好ましくは1.1:1
ないし3.0:1の範囲で反応させて得られる末端にイ
ソシアネート基を有する樹脂である。ポリイソシアネー
ト化合物としてはトリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,
4′−ビフェニレンジイソシアネート、1,4−フェニ
レンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、
1,4−シクロヘキシルジイソシアネート、1−メチル
−2,4−ジイソシアナートシクロヘキサン、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル
−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4′,
4″−トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
(4−フェニルイソシアナート)チオフォスフェート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート及びこれらポ
リイソシアネートのウレタン化変性品、ウレチジオン化
変性品、イソシアヌレート変性品、カルボジイミド変性
品、ビューレット化変性品などが挙げられる。これらの
ポリイソシアネート化合物は単独でも2種以上の混合物
としても使用することができる。本発明においてポリイ
ソシアネート化合物と反応させる活性水素化合物として
は、たとえば公知のポリオール、公知のポリアミン等1
分子中に2個以上の活性水素をもつ化合物などが挙げら
れる。
【0006】ポリオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、1,6−ヘキシレ
ングリコール、キシリレングリコール、ソルビトール、
しょ糖などの多価アルコール、これらの多価アルコール
あるいは後記ポリアミンにエチレンオキサイド又はプロ
ピレンオキサイドを、あるいは両者を付加重合して得ら
れるポリエーテルポリオール類、ポリテトラメチレンエ
ーテルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、
ポリカプロラクトンポリオール類、さらに上記多価アル
コールとたとえばアジピン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、アゼライン酸などの多塩基酸とを反応させて得られ
るポリエステルポリオール類、ポリブタジエンポリオー
ル類、アクリルポリオール類、ヒマシ油、ポリエーテル
ポリオール又はポリエステルポリオールにビニルモノマ
ーをグラフトして得られるポリマーポリオール類、エポ
キシ変性ポリオール類などが挙げられる。ポリアミンと
しては、トリレンジアミン、4,4´-ジアミノ−ジフェ
ニルメタン、エチレンジアミン、キシリレンジアミン、
イソホロンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、ヒドラジンなどが挙
げられる。又水酸基とアミノ基の両方を有するアルカノ
ールアミン例えば、エタノールアミン、ジエタノールア
ミンなども使用することができる。これらのポリアミン
又はアルカノールアミンは単独でも2種以上の混合物と
しても使用することができる。
【0007】ポリイソシアネート化合物と活性水素化合
物との反応はイソシアネート基と活性水素基との当量比
が通常5.0〜1.01:1、好ましくは3.0〜1.1:
1となるよう両者を混合し、通常0〜150℃好ましく
は40〜100℃で行われる。かくして得られたポリウ
レタンプレポリマーが100,000cps(25℃、
B型粘度計、7号ローター、2rpm)以上の粘度を有
するときは、適当な溶剤もしくは可塑剤で希釈する。溶
剤としては、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン類、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル類、N,N´−ジメチルホルムアミ
ド、N,N´−ジメチルアセトアミド等の置換酸アミド
類などが挙げられる。可塑剤としては、例えばジオクチ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジラウリルフタレ
ート、ブチルベンジルフタレート、ジオクチルアジペー
ト、ジイソデシルアジペート、トリオクチルホスフェー
ト、トリクロルエチルホスフェートなどが挙げられる。
また、得られたポリウレタンプレポリマーの粘度が3,
000cps(25℃、B型粘度計、7号ローター、2
rpm)以下の場合は揺変性付与剤で粘度を3,000
〜100,000cps、好ましくは5,000〜50,
000cpsとなるように調整する。揺変性付与剤とし
ては、たとえばコロイド状シリカが挙げられる。揺変性
付与剤はポリウレタンプレポリマーの合成時に加えても
よいし、合成後に加えてもよい。成分(A)中における
揺変性付与剤の添加量は、ポリウレタンプレポリマーに
対し通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量
%である。本発明で用いられるポリオール成分(B)
は、高分子ポリオールを主成分とし、場合により低分子
多価アルコールあるいは多価アミノ化合物を混合した樹
脂成分に、必要により溶剤、可塑剤、触媒、安定剤、充
填剤などを加え、揺変性付与剤で粘度(25℃、B型粘
度計、7号ローター、2rpm)を3,000〜100,
000cps、好ましくは5,000〜50,000cp
sに調整した混合物である。
【0008】高分子ポリオールとしては例えば公知のポ
リエーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類、
ポリカーボネートポリオール類、アクリル系ポリオール
類、ポリカプロラクトンポリオール類、ポリブタジエン
ポリオール類、ヒマシ油、ポリマーポリオール類、エポ
キシ変性ポリオール類など前述したポリオール類が挙げ
られる。好ましいポリオールはポリエーテルポリオール
類である。低分子多価アルコールあるいは多価アミノ化
合物としてはポリウレタンプレポリマーの合成に使用し
たと同じ前記の化合物が挙げられる。可塑剤としてはポ
リウレタンプレポリマーの粘度調整に使用したと同じ前
記の化合物が挙げられる。触媒としては、トリエチレン
ジアミン、N−メチルモルホリン、オクチル酸錫、オク
チル酸鉛、オクチル酸亜鉛、ジブチル錫ジラウレート、
ジブチル錫マレエートなどが挙げられる。これらの触媒
は単独でも2種以上の混合物としても使用できる。安定
剤としてはヒンダードフェノール系化合物、トリアゾー
ル系化合物などが挙げられる。充填剤としては炭酸カル
シウム、タルク、カオリン、ゼオライト、珪藻土、ガラ
スバルーンなどが挙げられる。
【0009】ポリオール成分に加える揺変性付与剤とし
ては、たとえばコロイド状シリカが挙げられる。本発明
に用いられるコロイド状シリカは、たとえばハロゲン化
ケイ素の分解による方法、あるいはケイ砂を加熱還元し
た後、空気により酸化する方法(アーク法)によって製
造される無水ケイ酸などで、通常SiO2含量98.5%
以上、一次粒子の大きさが7〜16nm、BET比表面
積が100〜300m2/gの微粉末シリカであり、一
般に市販されているものが何れも使用できるが、特に好
ましいのはBET比表面積が150〜250m2/gの
ものである。ポリオール成分の粘度を3,000〜10
0,000cpsに調整するに必要な揺変性付与剤の添
加量はポリオールに対し通常0.5〜30重量%、好ま
しくは1〜20重量%である。本発明に用いられる着色
剤組成物(C)は着色剤と揺変性付与助剤とを可塑剤、
ポリオールあるいは溶剤に混合もしくは溶解した組成物
である。着色剤としては、通常樹脂の着色に用いられる
カーボンブラック、チタンホワイト、酸化鉄、酸化クロ
ム、亜鉛華、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーンなどの顔料、ペリレン、ペリノン、アンスラキノ
ンなどの染料などが挙げられる。
【0010】揺変性付与助剤は揺変性付与剤と併用して
さらに揺変性を向上させる性質を有する化合物である。
コロイド状シリカを揺変性付与剤として用いた場合は、
たとえばポリエチレングリコール及びその誘導体、アミ
ノシラン化合物誘導体、オキシエチレン基含有シリコン
化合物、エチレングリコール、水、N−メチルピロリド
ン、尿素誘導体などが挙げられる。揺変性付与助剤は本
発明の(A)および(B)成分中の樹脂の合計に対し
0.1〜20重量%好ましくは0.5〜10重量%使用す
る。施工に際しては取扱いの容易なポリウレタンプレポ
リマー成分(A)とポリオール成分(B)をまず均一に
混合しておき、その混合物に着色剤組成物(C)を加
え、さらに均一に混合する。ポリウレタンプレポリマー
成分(A)と、ポリオール成分(B)は、イソシアネー
ト基対水酸基の当量比が通常0.5〜3.0:1、好まし
くは0.7〜2.0:1の範囲となるよう混合される。ま
た、着色剤組成物(C)は、本発明のポリウレタン樹脂
組成物全体に対し、0.1〜30重量%、好ましくは0.
5〜10重量%程度で使用される。本発明によればあら
かじめ予備混合された混合物中の揺変性付与剤と着色剤
組成物中の揺変性付与助剤の相乗作用で高度に揺変性を
もったポリウレタン樹脂組成物が得られる。
【0011】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお実施例中、部は重量部を示す。 実施例1 分子量3,000のポリプロピレントリオール725
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール65
部、コロイド状シリカ(アエロジル♯200)40部を
均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4体/
2.6体=80/20)164部を加え、窒素気流下8
0℃で5時間反応させてアミン当量1,150、粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)3
5,000cpsのポリウレタンプレポリマー組成物を
得た。分子量1,000のポリプロピレングリコール4
33部、ジオクチルフタレート67部、オクチル酸鉛
(鉛38%)29部、コロイド状シリカ(アエロジル♯
200)25部を混合して粘度(25℃、B型粘度計、
7号ローター、2rpm)30,000cpsのポリオ
ール樹脂組成物を得た。さらに酸化チタン100部、カ
ーボンブラック10部、分子量1,000のポリエチレ
ングリコール100部、ジオクチルフタレート100部
を混合し、ロールで混練して、灰色の着色剤組成物を得
た。ポリウレタンプレポリマー組成物200部とポリオ
ール樹脂組成物100部を均一に混合する。この混合液
に着色剤組成物2部を添加し5分間混合すると揺変性が
顕著に発現した。揺変性の尺度となるチキソインデック
ス(T.I.)をB型粘度計、7号ローターの2rpmと
20rpmでの粘度の比をもって示すとT.I.は5.8
であった。又JIS A5758の6.2で規定されて
いるスランプ試験でのスランプは0mmであった。さら
に硬化物物性は次のとおりであった。 50%モジュラス 1.2kg/cm2 引っ張り強度 14kg/cm2 伸び 950%
【0012】実施例2 分子量5,000のポリプロピレントリオール670
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール17
0部、コロイド状シリカ(アエロジル♯200)35部
を均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4体
/2.6体=80/20)125部を加え、窒素気流下
80℃で5時間反応させてアミン当量1,390、粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)3
6,000cpsのポリウレタンプレポリマー組成物を
得た。分子量3,000のポリプロピレングリコール6
85部、分子量300のポリプロピレントリオール67
部、ジオクチルフタレート110部、オクチル酸鉛(鉛
38%)100部、コロイド状シリカ(アエロジル♯2
00)30部を混合して粘度(25℃、B型、7号ロー
ター、2rpm)10,000cpsのポリオール樹脂
組成物を得た。さらに酸化チタン440部、鉄黒10
部、オキシエチレン基含有シリコン化合物10部、ジオ
クチルフタレート500部を混合し、ロールで混練して
灰色の着色剤組成物を得た。ポリウレタンプレポリマー
組成物200部とポリオール樹脂組成物100部を均一
に混合し、この混合液に着色剤組成物10部を添加し5
分間混合すると顕著に揺変性が発現した。このときの粘
度(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)は
700,000cpsであった。実施例1と同じテスト
方法でのT.I.は5.0、スランプは0mmであった。
【0013】実施例3 分子量3,000のポリプロピレントリオール777
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール70
部を均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4
体/2.6体=80/20)154部を加え、窒素気流
下80℃で5時間反応させてアミン当量1,200、粘
度(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)の
13,500cpsのポリウレタンプレポリマー組成物
を得た。分子量1,000のポリプロピレングリコール
433部、ジオクチルフタレート67部、オクチル酸鉛
(鉛38%)29部、コロイド状シリカ(アエロジル♯
200)75部を混合して粘度(25℃、B型粘度計、
7号ローター、2rpm)5,000cpsのポリオー
ル樹脂組成物を得た。ポリウレタンプレポリマー組成物
200部とポリオール樹脂組成物100部を均一に混合
し、この混合液に実施例2の着色剤組成物10部を添加
し5分間混合すると顕著に揺変性が発現した。このとき
の粘度(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rp
m)は760,000cpsであった。実施例1と同じ
テスト方法でのT.I.は5.3、スランプは0mmであ
った。
【0014】実施例4 分子量3,000のポリプロピレングリコール170
部、分子量5,000のポリプロピレントリオール68
0部、コロイド状シリカ(アエロジル#200)26部
を均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4体
/2.6体=80/20)98部を加え、窒素気流下8
0℃で5時間反応させてアミン当量2,000、粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)2
5,000cpsのポリウレタンプレポリマー組成物を
得た。ポリウレタンプレポリマー組成物200部と実施
例2のポリオール樹脂組成物100部を均一に混合し、
この混合液に実施例1の着色剤組成物5部を添加し5分
間混合すると顕著に揺変性が発現した。このときの粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)は8
00,000cpsであった。実施例1と同じテスト方
法でのT.I.は5.2、スランプは0mmであった。
【0015】実施例5 分子量5,000のポリプロピレントリオール634
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール16
1部、コロイド状シリカ(アエロジル♯200)35部
を混合し、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)170部を加え、窒素気流下80℃で3時
間反応させてアミン当量1,400、粘度(25℃、B
型粘度計、7号ローター、2rpm)40,000cp
sのポリウレタンプレポリマー組成物を得た。ポリウレ
タンプレポリマー組成物200部と実施例2のポリオー
ル樹脂組成物100部を均一に混合し、この混合液に実
施例2の灰色着色剤組成物10部を添加し5分間混合す
ると顕著に揺変性が発現した。このときの粘度(25
℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)は830,
000cpsであった。実施例1と同じテスト方法での
T.I.は5.5、スランプは0mmであった。
【0016】実施例6 分子量2,000のポリプロピレングリコール144
部、分子量5,000のポリプロピレントリオール72
7部、トリメチロールプロパン3部を60℃で均一に混
合し、1,3−キシリレンジイソシアネート125部を
加え、80℃で7時間反応して、アミン当量1,50
0、粘度(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rp
m)11,000cpsのポリウレタンプレポリマー組
成物を得た。ポリウレタンプレポリマー組成物200部
と実施例3のポリオール樹脂組成物100部を均一に混
合し、この混合液に実施例1の灰色着色剤組成物5部を
添加し5分間混合すると顕著に揺変性が発現した。実施
例1と同じテスト方法でのT.I.は5.2、スランプは
0mmであった。
【0017】実施例7 分子量5,000のポリプロピレントリオール634
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール16
1部をコロイド状シリカ(アエロジル♯200)35部
を混合し、3,5,5−トリメチル3−イソシアナートメ
チルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソ
シアネート)151部を加え、窒素気流下90℃で7時
間反応させて、アミン当量1,370、粘度(25℃、
B型粘度計、7号ローター、2rpm)28,000c
psのポリウレタンプレポリマー組成物を得た。ポリウ
レタンプレポリマー組成物200部と実施例2のポリオ
ール樹脂組成物100部を均一に混合し、この混合液に
実施例2の灰色着色剤組成物10部を添加し、5分間混
合すると顕著に揺変性が発現した。このときの粘度(2
5℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)は73
0,000cpsであった。実施例1と同じテスト方法
でのT.I.は5.4、スランプは0mmであった。
【0018】実施例8 分子量3,000のポリプロピレングリコール170
部、分子量5,000のポリプロピレントリオール68
0部、コロイド状シリカ(アエロジル♯200)25部
を混合し、ヘキサメチレンジイソシアネート95部を加
え窒素気流下90℃で7時間反応させて、アミン当量
1,950、粘度15,000cpsのポリウレタンプレ
ポリマー組成物を得た。ポリウレタンプレポリマー組成
物200部と実施例2のポリオール樹脂組成物100部
を均一に混合し、この混合液に実施例1の着色剤組成物
5部を添加し、5分間混合すると顕著に揺変性が発現し
た。このときの粘度(25℃、B型粘度計、7号ロータ
ー、2rpm)は710,000cpsであった。実施
例1と同じテスト方法でのT.I.は5.4、スランプは
0mmであった。
【0019】
【発明の効果】本発明の、粘度3,000〜100,00
0cpsのポリウレタンプレポリマー成分(A)、揺変
性付与剤を含んでなる粘度3,000〜100,000c
psのポリオール成分(B)、および揺変性付与剤を含
んでなる着色剤組成物(C)の3成分を含有して成る揺
変性ポリウレタン樹脂組成物は、以下の特長を有してい
る。 (1)各3液はいずれもが単独では流動性が良好なの
で、各々の組成物を製造するのに特別の高粘度用の混合
機は不必要であり、しかも短時間で製造できるため製造
コストが低い。 (2)各3液はいずれも流動性が良好なので、施工時の
混合が容易でしかも均一に混合できるので、作業性が良
好であり、その効果として色むら、部分硬化不良などの
問題がない。しかも揺変性の発現が極めて良好であるの
で、垂れの問題も生じない。 (3)充填剤がないあるいはあっても少量で揺変性の付
与が容易なので透明品の製造が容易である。 (4)充填剤がないあるいはあっても少量で揺変性にす
ぐれており、施工時の作業性が極めて良好である。 (5)充填剤がないあるいは少ないため硬化物の耐熱
性、耐薬品性が良好である。すなわち、本発明の揺変性
ポリウレタン樹脂組成物は従来品に比較して製造コスト
が低く、施工時の作業性がよく、色むら、硬化不良、垂
れなどの問題もなく、優れた硬化物物性を有している
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお実施例中、部は重量部を示す。 実施例1 分子量3,000のポリプロピレントリオール725
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール65
部、コロイド状シリカ(アエロジル#200)40部を
均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4体/
2.6体=80/20)164部を加え、窒素気流下8
0℃で5時間反応させてアミン当量1,150、粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)3
5,000cpsのポリウレタンプレポリマー組成物を
得た。分子量1,000のポリプロピレングリコール4
33部、ジオクチルフタレート67部、オクチル酸鉛
(鉛38%)29部、コロイド状シリカ(アエロジル#
200)25部を混合して粘度(25℃、B型粘度計、
7号ローター、2rpm)30,000cpsのポリオ
ール樹脂組成物を得た。さらに酸化チタン100部、カ
ーボンブラック10部、分子量1,000のポリエチレ
ングリコール100部、ジオクチルフタレート100部
を混合し、ロールで混練して、灰色の着色剤組成物を得
た。ポリウレタンプレポリマー組成物200部とポリオ
ール樹脂組成物100部を均一に混合する。この混合液
に着色剤組成物部を添加し5分間混合すると揺変性が
顕著に発現した。揺変性の尺度となるチキソインデック
ス(T.I.)をB型粘度計、7号ローターの2rpm
と20rpmでの粘度の比をもって示すとT.I.は
5.8であった。又JIS A5758の6.2で規定
されているスランプ試験でのスランプは0mmであっ
た。さらに硬化物物性は次のとおりであった。 50%モジュラス 1.2kg/cm 引っ張り強度 14kg/cm 伸び 950%
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】実施例2 分子量5,000のポリプロピレントリオール670
部、分子量2,000のポリプロピレングリコール17
0部、コロイド状シリカ(アエロジル#200)35部
を均一に混合し、トリレンジイソシアネート(2.4体
/2.6体=80/20)125部を加え、窒素気流下
80℃で5時間反応させてアミン当量1,390、粘度
(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)3
6,000cpsのポリウレタンプレポリマー組成物を
得た。分子量3,000のポリプロピレングリコール6
85部、分子量300のポリプロピレントリオール67
部、ジオクチルフタレート110部、オクチル酸鉛(鉛
38%)100部、コロイド状シリカ(アエロジル#2
00)30部を混合して粘度(25℃、B型、7号ロー
ター、2rpm)10,000cpsのポリオール樹脂
組成物を得た。さらに酸化チタン440部、鉄黒10
部、オキシエチレン基含有シリコン化合物100部、ジ
オクチルフタレート500部を混合し、ロールで混練し
て灰色の着色剤組成物を得た。ポリウレタンプレポリマ
ー組成物200部とポリオール樹脂組成物100部を均
一に混合し、この混合液に着色剤組成物10部を添加し
5分間混合すると顕著に揺変性が発現した。このときの
粘度(25℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)
は700,000cpsであった。実施例1と同じテス
ト方法でのT.I.は5.0、スランプは0mmであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/04 C08K 3/04 3/22 3/22 3/36 3/36 5/01 NFZ 5/01 NFZ 5/07 NGA 5/07 NGA C09D 175/04 PHP C09D 175/04 PHP PHT PHT PHV PHV C09J 175/04 JFB C09J 175/04 JFB JFD JFD JFF JFF C09K 3/10 C09K 3/10 D // C09K 3/00 103 3/00 103N (72)発明者 山本 一也 兵庫県氷上郡柏原町大新屋字坪田18 エム シー工業株式会社内 (72)発明者 田中 道夫 兵庫県氷上郡柏原町大新屋字坪田18 エム シー工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘度3,000〜100,000cps(2
    5℃、B型粘度計、7号ローター、2rpm)のポリウ
    レタンプレポリマー成分(A)、揺変性付与剤を含む粘
    度3,000〜100,000cps(25℃、B型粘度
    計、7号ローター、2rpm)のポリオール成分(B)
    および着色剤と揺変性付与助剤を含む着色剤組成物
    (C)を含有してなる多成分形揺変性ポリウレタン樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】(A)が揺変性付与剤を含有している請求
    項1記載の多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(A)と(B)を、イソシアネート基対水
    酸基の当量比で0.5〜3.0:1となる比率で含み、
    (C)を(A)と(B)の合計に対し1.0〜20重量
    %含んでなる請求項1記載の多成分形揺変性ポリウレタ
    ン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】(A)が揺変性付与剤を0.1〜10重量
    %含み、(B)が揺変性付与剤を0.5〜30重量%含
    み、且つ(C)が揺変性付与助剤を(A)中のポリウレ
    タンプレポリマーおよび(B)中のポリオールの合計に
    対し0.1〜30重量%含むものである請求項2または
    3記載の多成分形揺変性ポリウレタン樹脂組成物。
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