JP2000096001A - ソフトフィ―ルラッカ―用の水希釈性バインダ― - Google Patents

ソフトフィ―ルラッカ―用の水希釈性バインダ―

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JP2000096001A
JP2000096001A JP11220216A JP22021699A JP2000096001A JP 2000096001 A JP2000096001 A JP 2000096001A JP 11220216 A JP11220216 A JP 11220216A JP 22021699 A JP22021699 A JP 22021699A JP 2000096001 A JP2000096001 A JP 2000096001A
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マルクス・アー・シャフホイトレ
Birgit Anner
ビルギット・アンナー
Anton Arzt
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Julius Burkl
ユリウス・ブルクル
Gerlinde Petritsch
ゲルリンデ・ペトリッチュ
Joerg Wango
イエルク・ヴアンゴ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線に暴露された際にもその安定性を維持
する水希釈性“ソフトフィール”ラッカーの提供。 【解決手段】 ヒドロキシル、アミノ及びカルボキシル
基から選択される官能基を有する水希釈性バインダーA
と、成分Aの官能基と反応することができ、架橋点とし
て化学結合を形成することができる官能基を有する硬化
剤Bを含むソフトフィールラッカーであって、成分A及
びBのうちの少なくとも一方は、バインダーと架橋剤と
の総合の固形物を基準として芳香族構成分の質量分率を
3%以上とするのに十分な量で芳香族構成単位を含むこ
とを特徴とする、上記ソフトフィールラッカー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、柔らか感(ソフト
フィール)を与えるラッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックなどの硬質基体を塗装する
際、この表面に柔らか感を与えながらも、通常のものと
比べて塗膜の機械的及び化学的な安定性が損なわれない
塗料を用いて、柔らか感を達成することがしばしば望ま
れる。このような柔らか感を与えるラッカー(“ソフト
フィール”ラッカー( “soft feel ”lacquer)) のため
のバインダーのうちで好ましいものは、ポリマー中の低
いガラス転移温度を示すセグメントに見出すことができ
る。これは、一方では、架橋結合密度が、化学的及び機
械的特性の劣化を防ぐかまたはできる限り最小化するた
めに十分に高くなければならないことを意味し、また他
方では、架橋結合密度が、低いガラス転移温度という微
視的特性の効果の発現を可能とするために十分に低くな
ければならないことを意味する。
【0003】ポリウレタンの場合は、例えば、純粋に脂
肪族系の性質を有するポリエーテルポリオールまたはポ
リエステルポリオールが、このようなガラス転移温度が
低いセグメントとしてしばしば使用される。特にトップ
コートとして使用する場合は、芳香族成分を使用するこ
とは通常避けられる。なぜならば、このような芳香族成
分は、調製した塗料に感光性の性質を与え、それにより
黄色化及び脆弱化などの二次反応を招く場合があるから
である。
【0004】しかし、脂肪族系の構成単位を持つバイン
ダー及び硬化剤、特に純粋に脂肪族系の構成単位からな
るポリウレタン及びポリエステルを用いて調製された塗
料は紫外線に暴露された際に短時間でべとつく状態(tac
ky) になり、機械的安定性を失うことがわかっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の課
題は、紫外線に暴露された際にもその安定性を維持する
水希釈性“ソフトフィール”ラッカーのためのバインダ
ーを見出すことであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、少なく
とも一方は芳香族系の構造要素を含むバインダーA及び
硬化剤Bのコンビネーションが、紫外線に対して優れた
安定性を示す塗膜を与えることが見出された。これは、
芳香族構成単位は、通常、光もしくは紫外線に対する耐
性を低下させるものなので、全く予期できないことであ
った。
【0007】それゆえ、本発明の主題は、ヒドロキシ
ル、アミノ及びカルボキシル基から選択される官能基を
有する水希釈性バインダーA、及び成分Aの官能基と反
応することができかつ架橋点として化学結合を形成する
ことが可能な官能基を含む硬化剤Bを含み、そしてこれ
らの成分の少なくとも一方、つまり少なくともAまたは
Bは、芳香族構造成分を、これらの質量分率が、固形物
の質量を基準として、少なくとも3%、好ましくは少な
くとも5%、特に好ましくは少なくとも10%に達するよ
うな量で含む、ソフトフィール塗料用のバインダーA及
び硬化剤Bのコンビネーションである。
【0008】ヒドロキシル、アミノ、アミド及びカルボ
ン酸基から選択される官能基をその特色として有する部
類のポリマーで公知のものは全てバインダーAとして適
している。ヒドロキシル基を含む適当なポリマーの例と
しては、ポリアクリレートポリオール、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール及びポリウレタンポ
リオールを; アミノ基を含むものの例としては、ポリ
エーテルアミン、ポリイミノアルキレンアミン、ポリア
ミドアミン及びポリウレタン尿素を; そしてカルボキ
シル基を含むものの例としては、ポリエステルポリオー
ル、ポリウレタンポリオール、及びアクリル酸もしくは
メタクリル酸のコポリマーを; 並びにこれらのポリマ
ーの混合物を挙げることができる。これに関連して、各
々のポリマー中でのヒドロキシル、アミノまたはカルボ
キシル基の好ましい特定のモル量は0.01〜2mmol/gで
あるのがよく、この際、これらのポリマーは、1分子当
たり官能基を、平均で、少なくとも1.5 個、好ましくは
1.8 〜2.5 個、特に好ましくは1.9 〜2.2 個含む。
【0009】好ましいバインダーAは、ヒドロキシル基
を含むポリマー、特にポリウレタンA1と、アミノ基を含
むポリマー、特にポリウレタン尿素A2とのコンビネーシ
ョンである。ポリエステルポリオールは、これらのポリ
ウレタンA1及びA2の特に好ましい構成分であるが、他の
もの、例えばポリエーテルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプ
レンポリオール及びポリエステルアミドポリオールも使
用できる。
【0010】この好ましいポリエステルウレタンA1のヒ
ドロキシル価は10〜60mg/g、好ましくは20〜50mg/g、特
に好ましくは35〜45mg/gであり、それらのガラス転移温
度は−70〜−30℃、好ましくは−60〜−40℃、特に好ま
しくは約−50℃である。
【0011】上記ポリエステルウレタン尿素A2のヒドロ
キシル価は好ましくは約0〜10mg/g、特に好ましくは0
〜5mg/gであり、アミン価は1〜15mg/g、好ましくは3
〜10mg/g、特に4〜8mg/gである。成分A1のガラス転移
温度は、A2のガラス転移温度よりも常に低く、そのガラ
ス転移温度の差は好ましくは少なくとも5K、特に好ま
しくは7〜20Kである。
【0012】本発明の範囲において、少なくとも2つの
異なるガラス転移温度と異なる官能基を有し、そのガラ
ス温度の差が少なくとも5Kであるような複数のセグメ
ントを含むバインダーAを作製することも可能である。
ブロック構造を有するこのようなA成分は、この場合、
例えばヒドロキシル基並びにアミノ基を有することがで
きる。
【0013】バインダー成分A1及びA2(固体物)の質量
比は4:6 〜9:1 、好ましくは5:5 〜8:2 、特に好ましく
は約6:4 〜7:3 である。
【0014】ヒドロキシル価は、ドイツ工業規格(DIN)5
3 240 に従い、試験する試料と同じ数のヒドロキシル基
に相当する水酸化カリウムの質量mKOH とこの試料の質
量m B (溶液または分散液の場合は試料中の固体物の質
量)との商として定義され、それの慣用の測定単位は
“mg/g”である。
【0015】アミン価は、ドイツ工業規格(DIN)53 176
に従い、試験する試料と同じ量の酸を中和するのに必要
とされる水酸化カリウムの質量mKOH と、この試料の質
量m B (溶液または分散液の場合は試料中の固体物の質
量)との商として定義され、それの慣用の測定単位は
“mg/g”である。
【0016】ヒドロキシル基を含むポリウレタンからな
る好ましい成分A1(以下、“ソフト成分”という)は、
1分子当たり平均で少なくとも2つのヒドロキシル基を
有する脂肪族系、芳香族系あるいは脂肪族−芳香族混合
系のポリオールと、多官能性の脂肪族系、芳香族系ある
いは脂肪族−芳香族混合系イソシアネートから、公知方
法において製造でき、この際、反応体の混合物中でイソ
シアネート基のモル量は、ヒドロキシル基のモル量より
も少ない。必要とされる水による希釈性は、アニオン生
成基(anionogenic group) 、つまり水中に分散させる前
またはその最中、中和剤、例えば水性アルカリもしくは
アミンの添加によって少なくとも部分的に中和されてア
ニオンに変化する酸基を有する成分を導入することによ
って達成される。既に述べたように、好ましいポリウレ
タンA1は、ヒドロキシル基を含むポリエステルA11 と多
官能性イソシアネートA12 との重付加反応によって得る
ことができるポリエステルウレタンから誘導されるもの
である。このポリエステルA11 は、ポリオールA111と多
官能性酸A112もしくはこれのエステル形成性誘導体との
重縮合によって公知の方法で製造される。この目的のた
めには、少なくとも2種の脂肪族ポリオールA111の混合
物を使用することが好ましい。
【0017】A111のポリオールで好ましいものは脂肪族
ジヒドロキシ化合物である。多価ポリオール(1分子当
たり3つまたはそれ以上のヒドロキシル基を有するも
の、例えばトリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリトリトール及びソルビトール)を、20
%の質量分率までの量でこの混合物中に使用することが
できる。好ましいこの質量分率の値は、10%まで、特に
好ましくは5%までである。特に好適な脂肪族ポリオー
ルA111は、2〜8個の炭素原子を有する線状もしくは分
枝状のジヒドロキシ化合物、例えばグリコール、1,2 −
及び1,3 −プロパンジオール、1,4 −ブタンジオール、
1,6 −ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール及びトリエチレングリコールであ
る。分枝状ジヒドロキシ化合物の質量分率は5%を超え
るべきではない。
【0018】A112化合物としては、脂肪族の線状もしく
は環状カルボン酸が好ましく、特にジカルボン酸が好ま
しい。好適なものの例は、2〜40個の炭素原子を有する
線状脂肪族ジカルボン酸、例えばコハク酸、グルタール
酸、アジピン酸、ピメリン酸並びにスベリン酸、アゼラ
イン酸及びセバシン酸、1,2-シクロヘキサンジカルボン
酸並びに不飽和脂肪酸から作られる二量体性脂肪酸、及
びこれらの混合物である。ジ- 及びポリカルボン酸を小
割合で添加してもよい(この酸成分中で10%までの質量
分率)。これの例は、フタル酸、イソ−及びテレフタル
酸、トリメリト酸及びトリメシン酸並びにベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸である。
【0019】化合物A111及びA112の代わりにまたはこれ
らに加えて、少なくとも一つのヒドロキシル基及び少な
くとも一つの酸基を有するヒドロキシ酸A114、好ましく
はヒドロキシカルボン酸もしくはこれのエステル形成性
誘導体を用いることができる。特に好ましいものはモノ
ヒドロキシ−モノカルボン酸である。この部類A114の化
合物の中で好適なものは、γ−ヒドロキシ酪酸、δ−ヒ
ドロキシ吉草酸、ε−ヒドロキシカプロン酸、乳酸、こ
れらの酸からのオリゴ−及びポリエステル、あるいはこ
れらの混合物である。特に好ましいものは工業的に入手
できるポリ−ε−カプリオラクトン(capriolactone) で
ある。
【0020】ポリエステルA11 の好ましい合成法は二段
階で行われる。その第一段階において、二官能性ポリオ
ールA111を線状、分枝状もしくは環状の二官能性カルボ
ン酸A112とのみ縮合し、20〜100mg/g 、好ましくは30〜
70mg/g、特に好ましくは40〜60mg/gのヒドロキシル価を
有する線状ポリエステルを形成する。第二段階におい
て、A111を追加のポリオールと更に縮合させる。この第
二段階においては、官能性がより高いポリオールを使用
してもよい。この第二段階の終わりには、得られるポリ
エステルのヒドロキシル価は50〜200mg/g 、好ましくは
60〜160mg/g 、特に好ましくは70〜130mg/g となる。こ
の第二段階のポリエステルを、次いで、少なくとも2つ
のヒドロキシル基及び少なくとも1つの酸基を有する化
合物A113及び場合によっては更に別のポリオールA111、
並びに多官能性イソシアネートA12と反応させて、付加
生成物A1を形成する。
【0021】A113として好ましい化合物は、脂肪族ジヒ
ドロキシカルボン酸、例えばジメチロールプロピオン酸
及び酒石酸である。少なくとも2つのアミノ基あるいは
少なくとも1つのアミノ基と少なくとも一つのヒドロキ
シル基を有する酸、例えば2,4-ジアミノ酪酸も使用でき
る。
【0022】多官能性イソシアネートA12 は、脂肪族
系、脂肪族−芳香族混合系、もしくは芳香族系のもので
あることができる。好ましいものは、線状、分枝状また
は環状の二官能性脂肪族イソシアネート、例えば1,4-ジ
イソシアナトブタン、1,6-ジイソシアナトヘキサン、1,
5-ジイソシアナト-2- メチルペンタン、2,2,4-及び2,4,
4-トリメチル-1,6- ジイソシアナトヘキサン、1,12- ジ
イソシアナトデカン、1,4-ジイソシアナトシクロヘキサ
ン、イソホロン- ジイソシアネート、ビス-(4-イソシア
ナトシクロヘキシル) メタン、及びこれらから誘導され
るウレトジオン、アロファネート及びビウレットであ
る。上で既に言及したジイソシアネートから誘導される
イソシアヌレートなどの3つまたはそれ以上の官能基を
有するイソシアネートも、小割合(イソシアネート成分
の質量の10%まで)で、使用することができる。芳香族
系または芳香族−脂肪族混合系のイソシアネート、例え
ばテトラメチルキシリレンジイソシアネート、ビス-(イ
ソシアナトフェニル)-メタン、トルイレン- ジイソシア
ネート及び1,5-ジイソシアナトナフタレンを使用するこ
とは上記のものほどは好ましくない。
【0023】このポリエステルウレタンの酸基は、アル
カリもしくはアミン、好ましくは第三アミンの添加によ
って中和され、そしてこの中和された付加生成物A1は引
き続いて水中に分散させることができる。この分散液に
おいて、固形物の質量分率は約30〜70%、好ましくは約
45〜約65%である。このポリエステルの合成及びそれに
次ぐ転化反応は好ましくは有機溶剤の不存在下に行われ
る。
【0024】成分A2、好ましくはポリウレタン尿素(以
下、“弾性成分”ともいう)は、主に三段階で合成す
る。第一段階では、先ず、脂肪族ポリオールA211を多官
能性カルボン酸A212を用いて、固体物もしくは溶融物状
態でエステル化及び水の脱離を行うことによって、10〜
90mg/g、好ましくは30〜70mg/g、特に好ましくは40〜約
60mg/gのヒドロキシル価を有するポリエステルA21 を製
造する。場合によっては少量の不活性溶剤、例えばn-メ
チルピロリジンの存在下で、この中間物質は、少なくと
も2つのヒドロキシル基及び少なくとも一つの酸基を有
する成分A213、及び場合によって更に別のポリオールA2
11、並びに化学量論的に過剰量の多官能性イソシアネー
トA22 を添加することによって、イソシアネート基を含
む付加物A23 に転化し、これを第三アミンA24 により中
和しそして水中に分散し、次いでポリアミン、好ましく
はジアミンA25 を添加することによって連鎖延長(chain
-extended)してポリウレタン尿素とする。この際、その
濃度は、固形物の質量分率が約20〜約60%、好ましくは
25〜約50%、特に好ましくは約32〜40%になるように選
択される。
【0025】ポリマーポリオールA211としては、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラヒドロフランジオール
またはポリブタジエンジオールも使用できる。この種の
もので市場で入手できるものには、例えばポリプロピレ
ングリコール1010もしくは2020またはポリブタジエンジ
オールPolyBD R-45 HT、Poly BD R-20LM( (R) Elf Atoc
hem)、ポリイソプレンジオール、例えばPolyIp( (R) El
f Atochem)あるいはこれらの完全水和品、例えばPolyta
il-HまたはEPOL(双方とも(R) Elf Atochem 製)などが
ある。
【0026】上記のもの以外では、ポリオールA211、多
官能性カルボン酸A212、化合物A213及びイソシアネート
A22 は、対応するA111、A112、A113及びA12 と同じリス
トから選択される。第三アミンとしては、好ましくは更
に別の官能基は持たないものが選択された。適当なアミ
ンA24 の例はトリエチルアミン、トリ-n- 及びイソプロ
ピルアミン、トリ-n- 及びイソブチルアミン、トリオク
チルアミン及びトリドデシルアミンである。
【0027】上記の連鎖延長段階に使用されるアミンA2
5 は、少なくとも2つの第一アミノ基を有するか、また
は少なくとも1つの第一アミノ基と少なくとも一つの第
二アミノ基もしくは少なくとも2つの第二アミノ基とを
有するか、あるいは少なくとも2つの第二アミノ基を有
し、この際、2つの第一アミノ基を有するものが好まし
い。好ましいアミノ基は、脂肪族性の炭素原子に結合し
たものである。好適なアミンは、特に、脂肪族第一ジア
ミン、例えばエチレンジアミン、ポリオキシアルキレン
もしくはポリイミノアルキレンジアミン(これらのアル
キレン基は、好ましくは2〜4個の炭素原子を有す
る)、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラアミンなど、1,2-及び1,3-ジアミノプロパン、1,4-ジ
アミノブタン、1,2-及び1,4-ジアミノシクロヘキサン、
2,4,4-及び2,2,4-トリメチルヘキサンジアミン、イソホ
ロンジアミン及びテトラメチルキシリレンジアミンであ
る。
【0028】本発明の“ソフトフィール”ラッカーは、
成分A1及びA2に適当な架橋剤Bを添加することによって
作製される。
【0029】ヒドロキシル、アミノまたはカルボキシル
基と反応して、バインダーの残りと架橋剤並びに揮発性
縮合物の間に付加反応もしくは縮合反応によって化学結
合を形成する全ての低分子量化合物が架橋剤として適し
ている。ヒドロキシル基及びアミノ基の場合は、特に多
官能性イソシアネート、とりわけ、アニオン性もしくは
非イオン性の親水性基を含むことによって水で希釈可能
の多官能性イソシアネートが適している。あるいは、温
度が比較的高い場合には、反応性の架橋剤、例えば酸無
水物、アミノプラスト樹脂、ブロックドイソシアネート
及びこれと類似の化合物が適している。カルボキシル官
能基の場合は、エポキシドまたはアジリジン基を有する
架橋剤を使用することが好ましい。ヒドロキシル及びア
ミノ基を有する成分Aには、ブロックされていない多官
能性イソシアネート、特に親水性に変性されたこのよう
なイソシアネートが架橋剤Bとして好ましい。バインダ
ー成分A1及びA2が、芳香族構成単位を含まないかあるい
は少量のみ含む場合は、芳香族イソシアネートが好まし
い。同様に、芳香族イソシアネートと脂肪族イソシアネ
ートとの混合物も使用できる。本発明に適した多官能性
イソシアネートの中で、脂肪族及び芳香族ジイソシアネ
ートの混合イソシアヌレート、例えばTDI (トルイレン
ジイソシアネート)またはMDI (ビス(4-イソシアナト
フェニル)メタン)などの芳香族ジイソシアネートとHM
DI(ヘキサメチレンジイソシアネート、1,6-ジイソシア
ナトヘキサン)、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート(TMXDI )またはIDPI(イソホロンジイソシアネー
ト)などの脂肪族ジイソシアネートとのジョイントコン
バージョンにより得ることができるこのようなイソシア
ヌレートが特に好ましい。これらのイソシアネートは、
次いで、アニオン生成化合物、例えばジメチロールプロ
ピオン酸またはA113に準ずる化合物との反応によりある
いは非イオン性親水性化合物、例えばポリオキシエチレ
ングリコールにより公知の方法で親水性に変性すること
ができる。
【0030】バインダーAと硬化剤Bから当該ソフトフ
ィールラッカーを作製するための好ましい方法は、顔料
及び適当な場合は艶消剤を成分A中に分布させ、そして
贈粘剤及び他の慣用の添加剤を添加することによって直
ぐに使用できるラッカーとして混合物を調合することを
含む。特に好ましいものは、増粘剤を、バインダーA1及
びA2の追加の量と一緒に添加した調合物である。他の好
ましい態様は、2つのバインダー成分A1及びA2のうちの
一方に顔料を分布させ、そしてもう一方の成分中に艶消
剤を分布させ、このようにしてバインダー中の微細な分
布を保証することを含む。顔料成分をソフト成分A1に添
加し、そして艶消剤を弾性成分A2に添加することが有利
であることが判明した。他の添加剤、例えば湿潤剤、均
展剤及び分散剤並びに消泡剤は、成分A1及びA2の少なく
とも一方に各々添加される。硬化剤も含有する調合し終
わったラッカー中の固形物の質量分率は、35〜65%、好
ましくは40〜60%、特に好ましくは45〜57%である。調
合し終わったラッカー中の溶剤の質量分率は、通常6%
未満、好ましくは4%未満である。
【0031】表面特性を改変するためには、特にいわゆ
るグリップ(haptics)、ワックスを、本発明に従い作製
されたラッカーに添加してもよく、これにより、例え
ば、塗膜の耐引掻性が更に向上され得る。
【0032】既に述べた通り、本発明により作製するこ
とができるラッカーを用いることにより、あらゆる種類
の硬質基体に塗膜を作製することができ、これは表面が
柔らかい感じがし、それによって例えば滑り止めの性質
を有する塗膜が形成される。本ラッカーは、プラスチッ
ク、金属、セラミック材料及びガラスの塗装に特に適し
ている。
【0033】
【実施例】本発明を以下の実施例によって説明する。こ
の際、以下の定義が追加的に使用される。
【0034】DIN53 402 に従う酸価は、検査する試料を
中和するのに必要とされる水酸化カリウムの質量mKOH
とこの試料の質量mB (溶液及び分散液の試料中の固形
物の質量)の、“mg/g”の慣用の単位で表した商として
定義される。
【0035】“%”の単位で表した全ての数値は、特に
断りがない限り質量分率(g/100g)の値である。 例1 “ソフト”ポリエステルウレタンA1の製造 1.1 ポリエステル ジエチレングリコール32.2kg、エチレングリコール16.4
2kg 及びアジピン酸72kgからなる混合物に、ジブチル錫
ジラウレート330gを添加し、そしてこれを150℃に加熱
した。生じる水をキシレンの添加によって除去しそして
温度を3時間の間に220 ℃にまで高めた。この混合物
を、酸価が3mg/g 以下になるまでこの温度で維持した。
得られたポリエステルのヒドロキシル価は50mg/gであ
り、23℃及び25s -1の剪断勾配において、約10Pa・sの粘
度が測定された。 1.2 ポリエステルウレタン 得られたポリエステル2,064 gを、1,6-ヘキサンジオー
ル22g、n-メチルピロリドン36.5g及びジメチロールプ
ロピオン酸150 gと一緒に130 ℃にまで加熱し、次いで
1,6-ジイソシアナトヘキサン273 gを20分の間に添加し
そして温度を更に約1時間維持した。80℃にまで冷却し
たら、トリエチルアミン66gを添加することによって中
和し、そしてこれから、約55%の固形物の質量分率を有
する水1,950 g中の微細分散液を得た。この分散液は、
23℃の温度及び25s -1の剪断勾配において約1,000mPa・s
の粘度を有していた。そのヒドロキシル価は約27mg/gで
あり、酸価は約28mg/gであった(それぞれ、溶液中の固
形物を基準とする値である)。 例2 “ソフト”ポリエステルウレタンA1の製造 例1.1 で得たポリエステル9.8kg を、トリメチロールプ
ロパン345 g、エチレングリコール25g、1,6-ヘキサン
ジオール109 g及びジメチロールプロピオン酸741 gと
混合しそして130 ℃にまで加熱した。この温度に達した
時点で、1,6-ジイソシアナトヘキサン1,730 gを約20分
の間に添加しそしてこの温度を更に約1時間維持した。
80℃にまで冷却したら、約290 gのジメチルエタノール
アミンを添加することによって中和し、そしてこれか
ら、約55%の固形物の質量分率を有する約10kgの水中の
微細分散液を得た。この分散液は、23℃及び25s -1の剪
断勾配において約1,000mPa.sの粘度を有していた。ヒド
ロキシル価は約40mg/gであり、酸価は約27mg/gであった
(それぞれ、溶液中の固形物を基準とする値である)。 例3 “弾性”ポリエステルウレタン尿素A2の製造 3.1 ポリエステル 1,6-ヘキサンジオール48.2kg、アジピン酸34.15kg 及び
イソフタル酸18.53kgからなる混合物にジブチル錫ジラ
ウレート20gを添加したものから、反応から生ずる水を
除去しながら、3時間の間に150 ℃から220 ℃に上昇さ
せた温度の下にポリエステルを製造した。このポリエス
テルは、3mg/g未満の酸価及び約80mg/gのヒドロキシル
価を有する。 3.2 ポリエステルウレタン尿素 このポリエステル2,065 gを、1,6-ヘキサンジオール37
g 及びジメチロールプロピオン酸112gと一緒にn-メチル
ピロリドン1,200g中に50℃で溶解した。1,6-ジイソシア
ナトヘキサン540 gを、この透明溶液に添加し、そして
この混合物をジイソシアネート基の質量分率が0.9 %未
満になるまで反応させた。引き続いて、トリエチレンア
ミン55gを添加しそしてこの混合物を水3,300g中に分散
させた。水700 g中のイソホロンジアミン66gの溶液を
この分散液に激しく撹拌しながら入れた。約35%の固形
物の質量分率及び約300mPa・s(23℃,25s -1)の粘度を
有する微細分散液が得られた。測定許容範囲内でのその
ヒドロキシル基は0であり、そしてアミン価は約5mg/g
であった。この分散液の溶剤含有率は約15%であった。 例4 “ソフトフィール”ラッカーの作製 4.1 バインダー中に芳香族構造を持つもの 例2で得た分散液17.8gに、湿潤剤0.3 g(Vianova Re
sins GmbH の(R) Additol XL 250)及び分散剤0.5 g(
(R) Additol VXW 6208)並びにカーボンブラック顔料1.
5 g(Degussa GmbHのSpezialschwarz 4)を添加し、次
いでこれをビーズミル中で均一化した。
【0036】例3で得た分散液22.5gを、消泡剤((R)
Additol XW 375)を0.3 g及び2種の艶消剤(Degussa
GmbHのOK 412及びMartinswerk の(R) Pergopak M4 )を
それぞれ3.75gづつ含む水18.5gで希釈しそしてこれを
高速攪拌機を用いて約30分間均一化した。これらの2つ
の混合物を一緒にし、そして例2の分散液30g、湿潤剤
0.3 g(Byk GmbHの(R) Byk 346 )及び増粘剤0.5 g
(Allied Colloids の(R) ViscalexHV 30)からなる混
合物と一緒に均一化した。この調合し終わったバインダ
ー混合物(約100 g)に、固体状態で約17%のイソシア
ナト質量分率を有する1,6-ジイソシアナトヘキサンに基
づく親水性に変性されたイソシアネート10g(BayerAG
(R) Bayhydur 3100 )を添加し、そして更に水を添加
することによって、この混合物を180 秒かけて施用状態
にした(4mmのノズルを有するDIN-EN-ISOビーカー、23
℃で行う)。このラッカーの固形物の質量分率は約53%
であった。約120 分の貯蔵時間の後、残ったラッカーは
廃棄しなければならなかった(いわゆるポットライフの
終わり)。粘度の更なる上昇は観察されなかった。 4.2.1 純粋に脂肪族の系 例2の分散液62gに、湿潤剤0.3 g((R) Additol XL 2
50)及び分散剤0.5 g((R) Additol VXW 6208)並びに
カーボンブラック顔料1.5 g(Degussa GmbHのSpezials
chwartz 4 )を添加し、次いでこれをビーズミル中で均
一化した。この下塗ラッカーに、水を18.5g、消泡剤を
0.3 g((R) Additol XW 375)及び二種の艶消剤(Degus
sa GmbH のOK 412、及び(R) Pergopak M4 )を各々3.75
gづつ添加し、そしてこれを高速攪拌機を用いて約30分
間均一化した。最後に、湿潤剤0.3 g((R) Byk 346 )
及び増粘剤0.5 g((R) Viscalex HV 30)を添加した。
そして、更に水を添加することによって、この混合物を
180 秒かけて施用状態にした(4mmのノズルを有するDI
N-EN-ISOビーカー、23℃で行う)。硬化剤10g ((R ) Ba
yhydur 3100 )をこのラッカーに撹拌しながら入れた。 4.2.2 純粋に脂肪族の系 4.2.1 のものと同様の調合物を使用したが、但し例2の
分散液の代わりに、例1の分散液を使用した。 4.3 純粋に脂肪族の系 例4.2.1 と同様にしてラッカーを合成したが、但しこの
際、脂肪族系の硬化剤((R) Bayhydur 3100 )の代わり
に、芳香族系の硬化剤17g(Cytec の(R) Cythane 317
4)を、N-メチルピロリドン20g中の溶液の形で、下塗
ラッカーに添加し、そして高速攪拌機を用いて約30分間
均一化した。この混合物も、水を更に添加することによ
って、180 秒かけて施用状態にした。これらのラッカー
(例4.1 〜4.3 )を使用して、プラスチック(ABS 、PM
MA、ポリスチレン、ポリカーボネート、火炎処理したポ
リプロピレン、硬質PVC 、ナイロン66)、未処理のスチ
ール板及び通常のプライマーで処理したスチール板の基
体をコーティングした。約5分間風乾した後、これらの
板を80℃で30分間乾燥した。乾燥したフィルムの層厚は
30〜35μmであった。
【0037】耐化学薬品性を、コーティングされたスチ
ール板を基準に評価した。いわゆる“クロックメータ
ー”中で1,000 回二重暴露(double exposure) したとこ
ろ、水、アセトン及び希釈アンモニアとの接触では化学
薬品による腐食は観測されず、キシロールと接触した場
合に僅かな腐食が見られた。
【0038】耐紫外線性を、市販の照射装置を用いて測
定した。純粋に脂肪族系の“ソフトフィール”系(例4.
2.1 及び4.2.2 )では、基体表面は24〜48時間内にその
塗膜が変化して表面がべとべとした滑りやすい状態にな
ったが、一方、本発明によるラッカー(例4.1 及び4.3
)は、700 時間を超える間照射しても変化を示さなか
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントン・アルツト オーストリア国、8430チルミッチユ、フア イエルタークヴエーク、7 (72)発明者 ユリウス・ブルクル オーストリア国、8053グラーツ、ペータ ー・ローゼッガー−ストラーセ、38アー (72)発明者 ゲルリンデ・ペトリッチュ オーストリア国、8020グラーツ、パピール ミュールガッセ、19 (72)発明者 イエルク・ヴアンゴ オーストリア国、8142ヴントシュー、72

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシル、アミノ及びカルボキシル
    基から選択される官能基を有する水希釈性バインダーA
    と、成分Aの官能基と反応することができ、架橋点とし
    て化学結合を形成することができる官能基を有する硬化
    剤Bを含むソフトフィールラッカーであって、成分A及
    びBのうちの少なくとも一方は、バインダーと架橋剤と
    の総合の固形物を基準として芳香族構成分の質量分率を
    3%以上とするのに十分な量で芳香族構成単位を含むこ
    とを特徴とする、上記ソフトフィールラッカー。
  2. 【請求項2】 バインダーAが、ヒドロキシル基を含む
    ポリウレタンA1とアミノ基を含むポリウレタン尿素A2と
    の組み合わせであることを特徴とする、請求項1のソフ
    トフィールラッカー。
  3. 【請求項3】 バインダーAが、ヒドロキシル基を含む
    ポリエステルウレタンA1とアミノ基を含むポリエステル
    ウレタン尿素A2との混合物であることを特徴とする、請
    求項1のソフトフィールラッカー。
  4. 【請求項4】 硬化剤Bが、1分子当たり少なくとも2
    つのイソシアネート基を有する、ブロックされていな
    い、適当ならば親水性に変性されたイソシアネートであ
    ることを特徴とする、請求項1のソフトフィールラッカ
    ー。
  5. 【請求項5】 ヒドロキシル基を含むポリウレタンA1
    が、約10〜約60mg/gのヒドロキシル価及び−70〜−30℃
    のガラス転移温度を有することを特徴とする、請求項2
    のソフトフィールラッカー。
  6. 【請求項6】ポリウレタン尿素A2が、おおよそ0〜10mg
    /gのヒドロキシル価、1〜15mg/gのアミン価及び−20〜
    −60℃のガラス転移温度を有することを特徴とする、請
    求項2のソフトフィールラッカー。
  7. 【請求項7】 成分A1のガラス転移温度が、成分A2のガ
    ラス転移温度よりも少なくとも5K低いことを特徴とす
    る、請求項2のソフトフィールラッカー。
  8. 【請求項8】 バインダー成分A1及びA2の質量比が、固
    形物を基準として、4:6 〜9:1 であることを特徴とす
    る、請求項2のソフトフィールラッカー。
  9. 【請求項9】 請求項1のソフトフィールラッカーを、
    プラスチック、金属、セラミック材料及びガラスから選
    択される硬質基体に塗膜を付与するために使用する方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1のラッカーを塗布することに
    よって得ることができる柔らか感(soft feel)を持つ塗
    膜。
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