JPH07112565A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録処理を続行できない状態に陥った場合に
は、無意味な電力消費を抑えることを可能にする。 【構成】 制御部７は各処理部の処理状態を監視してい
て、それらのうちのいずれかがエラーを起した場合、そ
のエラーが操作者の手によって修復できる程度尾エラー
であれば、プリンタエンジン部の熱定着器などでの電力
を遮断し、修復されるまでの間の消費電力を低くする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像記録装置、詳しくは
ホストコンピュータ等の外部装置から入力した印刷デー
タに従って記録紙等の記録媒体に画像を記録する画像記
録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、電子写真方式で画像を記憶する
装置の場合（例えば、レーザビームプリンタ等）、トナ
ー像を記録紙に定着する熱定着器は、その消費電力が多
い。このため、印刷データを受信してないとき、或は、
印刷処理が済んで所定期間経過しても印刷データの受信
がない場合には、消費電力を抑えるためにかかる熱定着
器等への電力を遮断する動作モード（以下、パワーセー
ブモードという）に移行するものがある。

【０００３】また、通常、この種の装置では、記録処理
（或は印刷受信）中に例えば、エラーが発生すると、そ
の旨を操作パネルに設けられた表示部にその旨のメッセ
ージを表示したり、或は、ブザーを鳴らすなどで、外部
に報知している。

【０００４】尚、ここで言う、エラーとは、例えばトナ
ー残量が少ない場合、記録紙がない場合、記録紙の搬送
路への詰まり（一般にジャムといわれている）、メモリ
不足、或は解釈できないコマンドを受信した場合等であ
る。

【０００５】このようなエラー状態が発生すると、何等
かの手段でそのエラーを取り除くことが必要になるが、
装置自身ではそれができないわけであるから、人手によ
ってリセットするなり、詰まった記録紙を取り除く作業
が必要になる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホスト
コンピュータ上での操作者は記録指示を与えたことでそ
の作業が済んだものと認識してその場を離れる等、往々
にして上記エラーが発生したことに気付かない場合があ
る。

【０００７】エラーが発生するということは、印刷装置
がその印刷処理を実行途中の場合であり、その内部に印
刷データが存在することを意味するから、このエラーの
解除が行われるのを待っている間は、パワーセーブモー
ドへの移行を行っていない事になる。

【０００８】これでは、その間、全く無駄に電力が消費
されていることになる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
鑑みなされたものであり、記録処理を続行できない状態
に陥った場合には、無意味な電力消費を抑えることを可
能にする画像記録装置を提供しようとするものである。

【００１０】この課題を解決するため、本発明の画像記
録装置は以下に示す構成をすなわち、印刷データ受信が
ない場合に、消費電力を抑えるモードへ移行する画像記
録装置であって、印刷処理を続行できないエラーがあっ
たか否かを判断する判断手段と、該判断手段によって、
エラー発生していると判断した場合、前記モードへ移行
させる制御手段とを備える。

【００１１】

【作用】かかる本発明の構成において、判断手段によっ
てエラーが発生したと判断した場合、装置状態を消費電
力を抑えるモードに移行させ、そのエラーが復旧される
までの間、電力消費を抑えるようにする。

【００１２】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。

【００１３】図１に実施例における画像記録装置のブロ
ック構成図を示す（図示の符号１が本画像記録装置）。

【００１４】図示において、２はホストコンピュータ等
の印刷データを出力してくる外部装置、３は印刷データ
を受信する入力部、４は受信した印刷データを解析する
解析部、５は実際に印刷を行う出力部（１ページ分のイ
メージメモリ及びそのメモリ内のデータに基づいて実際
に画像を記録するプリンタエンジン部で構成されてい
る）、６は用紙等の記録媒体である。また、７はメイン
の印刷処理をはじめ、動作モードの移行をも制御する制
御部であり、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等から構成され
る。動作モードの移行は上記符号３〜５や、各種センサ
等からの信号をモニターすることで行っている。

【００１５】８はユーザへのメッセージを表示する表示
部及びユーザからの指示を入力するボタン等を備えた操
作パネルである。９は電源制御部であり、制御部７によ
る制御の下、後述する熱定着器などへの電力の供給／遮
断（パワーセーブモードへの移行と解除）を制御した
り、装置自身の電力のオン・オフをも行う。

【００１６】図３に、実施例におけるプリンタエンジン
部の構造を示す。

【００１７】図３は実施例の画像記録装置（以下、レー
ザビームプリンタもしはＬＢＰと略す）の内部構造を示
す断面図で、このＬＢＰは不図示のデータ源から文字パ
ターンの登録や提携書式（フォームデータ）などの登録
が行える。

【００１８】尚、ＬＢＰ１は、外部に接続されているホ
ストコンピュータから供給される印刷情報（文字コード
等）やフォーム情報或いはマクロ命令などを入力して記
憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パ
ターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体であ
る記録紙上に像を形成する。各構成とその動作内容を説
明すると次の通りである。

【００１９】図示において、１００１はＬＢＰ１００全
体の制御及びホストコンピュータから供給される文字情
報などを解析するプリンタ制御ユニットである（図１に
おける入力部３、解析部４、出力部５の一部（画像メモ
リ）、制御部７等で構成される）。このプリンタ制御ユ
ニット１００１は主に文字情報を対応する文字パターン
のビデオ信号に変換してレーザドライバ１００２に出力
する。

【００２０】レーザドライバ１００２は半導体レーザ１
００３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ
信号に応じて半導体レーザ１００３から発射されるレー
ザ光１００４をオン・オフ切り換えする。このレーザ光
１００４は回転多面鏡１００５で左右方向に振らされて
静電ドラム１００６上を走査露光する。これにより、静
電ドラム１００６上には文字パターンやイメージに対応
する静電潜像が形成されることになる。この潜像は静電
ドラム１０６周囲に配設された現像ユニット１００７に
より現像（トナーの転写）された後、記録紙に転写され
る。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート
記録紙は装置１に装着した用紙カセット１００８に収納
され、給紙ローラ１００９及び搬送ローラ１０１０と１
０１１とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム１
０６に供給される。トナーが転写された記録紙は、熱定
着器１０１２により定着された後、外部に排出される。

【００２１】上記構成の画像記録装置１における制御系
の動作を説明すると以下の通りである。

【００２２】外部装置２から印刷データが送られてくる
と、それを入力部３で受けとり、解析部４でそのデータ
を解析する。解析部４での解析結果をもとに、出力部５
が用紙等の記録媒体６に公知の電子写真記録方式によっ
て記録する。

【００２３】制御部７においては、印刷装置内の状況に
応じて、適当な動作モードに移行し、また操作パネル８
へメッセージを表示したり、外部装置２にその旨のステ
ータス情報を出力する。また、電源を落すと判断した場
合には、電源制御部９へその旨を指示する。

【００２４】以下、実施例の制御部７（それに含まれる
ＣＰＵ）の処理内容を図２のフローチャートに従って説
明する。尚、同図にかかるプログラムは制御部７内のＲ
ＯＭに格納されているものである。また、以下に説明す
る処理は、制御部７における動作モード制御にかかる手
順であり、メインの印刷データの受信及びその印刷処理
は別タスクとして処理されているものとする。また、以
下に説明する“エラー”としては、印刷コマンド解析不
可エラー、ジャムセンサなどからのエラー信号、更に
は、装置の電子回路等のエラーが含まれる。ソフト的な
エラーは、別タスクでセットされたフラグの内容を判断
すれば良いし、ジャムなどの場合には対応するセンサか
らの信号、や、メモリ素子のパリティーエラー信号等に
よる。

【００２５】制御部７は、先ず、ステップＳ１でエラー
が発生していないかどうかを調べ、発生していない場合
には、従来通りステップＳ２で印刷装置内に印字データ
があるかどうかを調べ、あればステップＳ１へ戻り、な
ければステップＳ３で更に一定時間データを受けとって
いないかどうかを調べる。ステップＳ３で一定時間デー
タを受けとっていないと判断した場合には、ステップＳ
８に進み、パワーセーブモードを実行する。

【００２６】このパワーセーブモードとは、制御部７が
電源制御部９に対して、プリンタエンジンの熱定着器１
０１２への電力を遮断させる状態をいう。尚、ステップ
Ｓ２で印刷データが存在すると判断した場合、図示では
単にステップＳ１に戻っているが、実際には、その時点
でパワーセーブモードになっていると場合には、熱定着
器１０１２への電力供給を行う。

【００２７】また、詳細は説明しないが、メイン処理で
は、印刷データに基づく印刷処理を行うことになってい
るが、熱定着器１０１２の温度をモニタしていて、これ
が所定温度に達した場合に、先に図３を用いて説明した
処理を行うことになる。

【００２８】さて、ステップＳ１において、エラー発生
を検出した場合には、ステップＳ４に進んで、そのエラ
ー発生を報知するため、外部装置２にその旨の信号を送
出する。また、このとき、操作パネル８にもその旨のメ
ッセージを表示したり、対応するＬＥＤ等の点灯或はブ
ザーを鳴らす処理を行う。次いで、発生したエラーが修
復可能なエラー（操作者が復旧できる程度のエラー）か
どうかを判断する。修復可能なエラーであると判断した
場合には、ステップＳ７に進んで、パワーセーブモード
へ移行し、ステップＳ９でそのエラーが復旧されるのを
待つ。

【００２９】復旧されたらステップＳ１に戻って、上記
処理を繰り返す。従って、復旧後、受信データがあると
判断した場合には、パワーセーブモードを解除して、印
刷処理を続行することが可能になる。

【００３０】また、サービスマン等によってのみ修復さ
れるエラー（修理対象のエラー）であると判断した場
合、本装置に電源を供給していてもそのままでは復旧の
めどが立たないわけであるから、電源制御部９に対して
装置そのものへの電力供給を遮断させる指示を与える。

【００３１】尚、上記説明において、ステップＳ４にお
けるエラーの内容をユーザに伝達する手段として、ホス
トコンピュータ等の外部装置２にその情報を送信する代
わりに、エラー情報を操作パネル８に表示するようにし
ても良い。

【００３２】以上説明した様に、本実施例によれば、エ
ラーが発生した場合、特に、ユーザによる修復作業で復
旧できる程度のエラー発生時には、少なくともそのエラ
ーが復旧されるまでの間は、パワーセーブモードでもっ
て待機しているので、消費電力を低く抑えることが可能
になる。

【００３３】また、万が一、部品交換を行わなければな
らない致命的なエラー時には、装置自身への電力供給を
も遮断するので、無意味な電力消費を確実に避けること
が可能になる。

【００３４】尚、実施例では、レーザビームプリンタを
例にして説明したが、ＬＥＤプリンタ等の他の電子写真
方式を採用したプリンタにも適応できる。また、実施例
ではパワーセーブモードとして熱定着器への電力遮断処
理のみ説明した。これは、電力消費量という観点で、他
のユニットと比較して効果が大きいためである。但し、
これ以外の回路やユニットに対しても制御するようにし
ても良い。但し、それぞれの回路やユニットへの電力供
給／遮断を制御するための手段が必要になる分、装置構
成が複雑になることが予想される。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録処理を続行できない状態に陥った場合には、無意味な
電力消費を抑えることが可能になる。

【００３６】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例における画像記録装置のブロック構成図
である。

【図２】実施例における動作モード移行処理手順を示す
フローチャートである。

【図３】実施例における画像記録装置の断面構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 印刷装置 ２ 外部装置 ３ 入力部 ４ 解析部 ５ 出力部 ６ 記録媒体 ７ 制御部 ８ 操作パネル ９ 電源制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷データ受信がない場合に、消費電力
   を抑えるモードへ移行する画像記録装置であって、 印刷処理を続行できないエラーがあったか否かを判断す
   る判断手段と、 該判断手段によって、エラー発生していると判断した場
   合、前記モードへ移行させる制御手段とを備えることを
   特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 前記モードには、装置を構成する局所的
   な電力供給を遮断する第１のモードと、 装置全体への電力供給を遮断する第２のモードを含み、 前記制御手段は、 通常の作業で修復可能な程度のエラーであると判断した
   場合には、前記第１のモードに本装置の状態を移行さ
   せ、 装置の修理が要求されるエラーであると判断した場合に
   は、前記第２のモードに本装置の状態を移行させること
   を特徴とする請求項第１項に記載の画像記録装置。