JPH0752503A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0752503A
JPH0752503A JP5205428A JP20542893A JPH0752503A JP H0752503 A JPH0752503 A JP H0752503A JP 5205428 A JP5205428 A JP 5205428A JP 20542893 A JP20542893 A JP 20542893A JP H0752503 A JPH0752503 A JP H0752503A
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JP5205428A
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Kimihiko Sasaki
公彦 佐々木
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常が発生したときにその内容に応じて節電
を行うかどうかを装置自体が判別し実行できるようにす
る。 【構成】 画像形成装置11は各種センサ581 〜58
N を通じて装置内の異常を監視している。異常が発生す
るとその内容に応じたアドレス情報が不揮発性メモリ5
5に供給され、その内部の異常内容判別テーブルの検索
が行われる。このテーブルには、操作者が復旧できるも
のとサービスマンが復旧できるものに異常内容を分けて
おり、サービスマンを必要とする異常内容に対しては操
作パネル17にその旨の表示が行われ、他の回路部分の
電源が遮断される。これにより、異常時の節電が実行さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ装置のように画像の形成を行う画像形成装置に
係わり、特にヒータ等の比較的大電力を消費する部品を
使用した場合にその消費電力の節減を図ることができる
ようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスでは複写機、プリンタ、ファク
シミリ装置のような画像形成装置が数多く使用されてい
る。これらの多くは静電記録方式を採用しており、記録
画に対応する静電潜像を感光体上に形成している。これ
らの静電潜像は現像され、トナー像となって用紙に転写
される。このため、このような装置の多くはトナー像を
過熱定着するための定着装置を備えている。定着装置
は、いつでもトナー像の定着が可能になるようにあらか
じめ比較的高い一定の温度に制御されるようになってい
る。また、このような装置は原稿を照射するためのラン
プを備えている場合があり、ランプも高効率で原稿を照
射するために常に余熱されている。
【0003】以上、静電記録方式の画像形成装置につい
て説明したが、サーマルヘッドを使用する等の他の記録
方式を採用した画像形成装置でも、サーマルヘッドの予
熱や装置内の湿度の調整等のために記録が行われる時間
帯以外でもある程度の電力を消費している。
【0004】このような画像形成装置では、記録動作に
伴って各種の異常が発生することがある。例えば用紙の
搬送用の搬送モータが回転異常を行ったり、用紙の搬送
路内で紙詰まり(ジャム)が発生したり、あるいは感光
体からトナー像を用紙に転写する際に放電装置が異常放
電を行ったような場合である。このような異常が発生す
ると、装置内の各種のセンサはこれらの検出を行い、検
出内容に応じて装置を緊急停止させたり、現在処理中の
用紙に画像を形成する等の所定の作業が完了した時点で
装置の動作を停止させるようにしている。また、これと
共に、その異常内容を操作パネルに表示して操作者に適
切な処置を要請するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成装
置の発生する異常の多くは例えば紙詰まりのように比較
的早期に復旧できるものである。このため、従来の画像
形成装置では異常が発生してもその後に装置の動作が遅
滞なく行われるように、定着装置等の装置内の主要な電
源をそのまま生かして装置の復旧を待機するようになっ
ていた。したがって、早期に復旧する見込みのない異常
が発生したような場合には、装置を比較的長時間作動さ
せることができないにもかかわらず、装置内の各部に電
源が供給され続けることになり、節電という観点からは
無駄が生じていた。
【0006】画像形成装置の節電に関しては、従来から
幾つかの提案が行われている。例えば特公平4−353
887号公報には、装置が一定時間使用されないとき自
動的に節電状態となる技術が開示されている。しかしな
がら、これは異常の発生とは無関係であり、異常が発生
したとしてもこの一定時間を経るまでは無駄に電力を消
費することになる。
【0007】また、定着装置自体の電源を遮断するもの
としては特公昭56−40340号公報に記載の技術が
ある。ここでは、ジャムが生じたときにこれによって搬
送が停止された用紙が発火するのを防止するために、定
着装置の電源を遮断するようになっている。しかしなが
ら、これはあくまでも発火を防止するための措置であ
り、他の異常時においてはたとえ復旧までの時間がかか
るようなものであっても、定着装置の電源は遮断されず
節電が図られているものではない。
【0008】なお、画像形成装置の操作に熟達した者
は、異常が発生しその異常内容が操作パネルに表示され
たときには、その復旧までの時間を推測することがで
き、装置の電源を必要に応じて遮断することもできる。
しかしながら、装置の操作に熟達していない者は、この
ような判断が難しい。また装置の電源を遮断すること
は、装置内の制御用のデータ等の必要な情報を消滅させ
るおそれもあり、軽率に行うことはできない。更に、そ
の画像形成装置に熟達していない者にとっては、異常の
内容が表示されていたとしても復旧までに要する時間を
推察することはできず、装置の電源を切るべきかの判断
を行うことができない。
【0009】そこで本発明の目的は、異常が発生したと
きにその内容に応じて節電を行うかどうかを装置自体が
判別し実行することのできる画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、装置内の異常を検出する異常検出手段と、検出され
た異常が早期に解消できない異常であるか否かを判別す
る異常種別判別手段と、この異常種別判別手段が早期に
解消できない異常と判別したときその旨の表示を行う異
常時表示手段と、異常種別判別手段が早期に解消できな
い異常と判別したときこの表示手段の表示を妨げない範
囲で装置内の電源を遮断する電源遮断手段とを画像形成
装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、異常の
種別を判別しその異常が早期に解消できない異常の場合
には表示手段の表示を妨げない範囲で装置内の電源を遮
断することにした。これにより、復旧までの時間がかか
る異常に対して主要な電源を切ることができ、節電を図
ることができる。
【0012】請求項2記載の発明では、装置内の異常を
検出する異常検出手段と、異常検出手段によって検出さ
れる各異常が専門の保守作業者によらなければ解消でき
ない異常であるか否かを記憶したテーブルと、異常検出
手段が異常を検出したときこのテーブルを検索してその
異常が専門の保守作業者によらなければ解消できない異
常であるか否かを判別する異常内容判別手段と、判別さ
れた異常内容を表示する表示手段と、表示された異常内
容が専門の保守作業者によらなければ解消しないもので
あるとき、この表示手段の表示に必要な電源部分を除い
て電源を遮断する電源遮断手段とを画像形成装置に具備
させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、検出し
た各異常が専門の保守作業者(サービスマン)によらな
ければ解消できない異常であるか否かをテーブル化する
ことにした。専門の保守作業者の復旧を必要とする場合
には、多くの場合に外部から呼ぶ必要があり、復旧まで
の時間を要することが多い。そこで、異常発生時にはこ
のテーブルを検索することにして、所定の場合には表示
手段の表示に必要な電源部分を除いて電源を遮断するこ
とにし、節電を図ることにした。
【0014】請求項3記載の発明では、装置内の異常を
検出する異常検出手段と、異常検出手段によって検出さ
れる各異常の復旧までに要する時間の度合いを記憶した
テーブルと、異常検出手段が異常を検出したときこのテ
ーブルを検索してその異常が早期に解消できない異常で
あるか否かを判別する異常内容判別手段と、判別された
異常内容をプリントアウトする印字手段と、印字された
異常内容が早期に解消できないものであるとき、印字内
容が出力された段階で装置の電源を遮断する電源遮断手
段とを画像形成装置に具備させる。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、異常の
検出時にテーブルを用いて復旧までの時間の度合いを判
別し、異常内容が早期に解消できないものであるときに
は、異常内容をプリントした後に装置全体の電源を遮断
するようにしたので、ディスプレイ等の表示手段の表示
を継続させる必要もなく、節電を最も効果的に行うこと
ができる。
【0016】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0017】図2は本発明の一実施例における画像形成
装置としてのプリンタの概要を表わしたものである。こ
のプリンタ11は、印字情報をプリントするプリンタ本
体12を備えており、図でその右側には印字用紙を給紙
するための給紙部13が、また左側には印字の終了した
印字用紙を排出するための排出部14が配置されてい
る。本実施例で給紙部13は、第1〜第3の3種類の給
紙トレイ151 〜153を備えており、排出部13は第
1〜第3の排出トレイ161 〜163 を備えている。
【0018】プリンタ本体12には、その上部に操作パ
ネル17が配置されている。操作パネル17には、図示
しないが操作のための各種キーと液晶ディスプレイが配
置されており、異常発生時等の所定の場合にはこの液晶
ディスプレイに操作者に対する指示が表示されるように
なっている。
【0019】図3は、本実施例のプリンタ本体の構成の
概要を表わしたものである。プリンタ本体12は、画像
に対応したトナー像を形成するための感光体ドラム21
を備えている。感光体ドラム21の周囲には、ドラム表
面に電荷を付与するためのチャージコロトロン22と、
レーザビーム23をドラム表面に照射するための露光装
置24と、レーザビーム23の露光によって形成された
静電潜像を現像するための現像装置25と、現像によっ
て得られたトナー像を印字用紙に転写するためのトラン
スファコロトロン26と、転写後にドラム表面に残った
トナーを回収するためのクリーニング装置27が、これ
らの順に配置されている。
【0020】印字用紙は、図2に示した第1〜第3の3
種類の給紙トレイ151 〜153 のいずれか指定された
ものから送り出され、図で右下に配置された搬送ロール
31を経て上側搬送路32に送り込まれる。そして、搬
送ロール33を経て感光体ドラム21とトランスファコ
ロトロン26の間を通過し、このとき印字用紙に対して
トナー像の転写が行われることになる。トナー像の転写
された印字用紙は、搬送ベルト34によって搬送され、
その後段に配置された定着装置35を通過する。定着装
置35は、加熱されたヒートロールとこれに印字用紙を
圧接させるプレッシャロールから構成されており、これ
らの間を通過することで印字用紙にトナーが融着され、
定着が行われる。
【0021】定着の終了した印字用紙は、搬送ロール3
7を経て排出・両面用搬送路38に送られ、ここから図
1に示した排出部13に送り込まれることになる。ただ
し、印字用紙の両面に印字を行う場合には、印字用紙の
後端が排出・両面用搬送路38に搬入された時点で搬送
ロール37を逆転させ、この後端から下側搬送路39に
搬入させるようにしている。この場合、印字用紙は下側
搬送路39の各搬送ロール41〜44を順に通過して表
裏が反転した状態で上側搬送路32に送り込まれ、再
度、感光体ドラム21とトランスファコロトロン26の
間を通過して、今度は印字用紙の裏側にトナー像が転写
されることになる。このトナー像は定着装置35で定着
され、排出・両面用搬送路38を経て第1〜第3の排出
トレイ16 1 〜163 のうちのいずれか指定されたトレ
イに排出されることになる。
【0022】図1は、このような画像形成装置の回路構
成の要部を表わしたものである。なお、簡略のために入
出力ポートの図示は省略している。この図に示すように
画像形成装置11はCPU(中央処理装置)51を搭載
している。CPU51は、データバス等のバス52を通
じて装置内の各部の回路素子と接続されており、印字な
らびにこれに関連する作業を行うようになっている。こ
の回路素子の中で、ROM53は各部の制御を行うため
のプログラムを格納したリード・オンリ・メモリであ
る。作業用メモリ54はRAM(ランダム・アクセス・
メモリ)によって構成されており、各種制御に必要なデ
ータを一時的に格納するメモリである。不揮発性メモリ
(NVM)55は、画像形成装置の電源を遮断しても記
憶内容を保持するメモリであり、本実施例では異常内容
判別テーブルがこのメモリ内に格納されている。操作パ
ネル17については前述した。
【0023】センサ入力回路57は各種のセンサ581
〜58N から検出結果を得るための回路である。これら
のセンサ581 〜58N は、印字用紙のジャムや、
モータ等の回転駆動部品の回転異常や、用紙サイズの
検出や、現像装置におけるトナーの残量検出や、定
着温度の検出等の各種検出を行うようになっている。定
着制御回路59は、定着器61の制御を行うようになっ
ている。搬送モータ制御回路62は、搬送モータ63の
駆動制御を行うようになっている。搬送モータ63は、
図3に示した各種搬送ロール31、33、37、41〜
44や搬送ベルト34等の駆動を行って印字用紙の搬送
を行わせる。ドラムモータ制御回路64は、感光体ドラ
ム21(図3)の回転駆動を行うためのドラムモータ6
5の駆動を制御するようになっている。
【0024】図4は、本実施例の画像形成装置の前記し
た異常内容判別テーブルの内容の一部とこれらの異常内
容に対する復旧作業の代表的なものを表わしたものであ
る。例えば搬送モータ63(図1)の回転異常が発生し
たときには、この画像形成装置の操作者はこれに対処す
ることができず、サービスマンの呼び出しが必要にな
る。サービスマンは通常の場合には、この搬送モータ6
3を交換することで異常状態を解消させている。感光体
ドラム21の回転異常が生じたときにもサービスマンの
呼び出しが必要であり、ドラムモータ65等の機器の交
換が必要になることが多い。定着装置35を構成するヒ
ートロールやプレッシャロールの回転異常が生じたとき
も同様にサービスマンの登場が必要になる。
【0025】これに対して、ジャム(紙づまり)が生じ
たときには、詰まった用紙を除去すればよく、操作者が
この異常状態を解消させるたとができる。現像装置25
(図3)のトナーが不足したような場合には、操作者が
トナーを補給することで異常状態を解消することができ
る。給紙トレイ151 〜153 のうちのいずれかが用紙
不足を生じさせたような場合や、セットした印字用紙の
サイズが適切ではなかったような場合、あるいは第1〜
第3の排出トレイ161 〜163 のいずれかがフル(満
杯)になったような場合には、同様に操作者が異常状態
を解消させることができ、サービスマンを呼ぶ必要はな
い。
【0026】このように異常内容判別テーブル71に
は、画像形成装置が検知できる各種の異常に対して、操
作者が復旧させることのできるものであるか、サービス
マンの登場が必要なものであるかを示すデータが格納さ
れている。サービスマンが復旧させる必要のある異常
は、復旧までに数時間あるいは数日を要することになる
ので、本実施例の場合にはこの場合に限って画像形成装
置を直ちに節電状態に移行させるようになっている。な
お、各異常に対する復旧までの時間はサービス体制等に
よって必ずしも一定しない。また、装置の設置された状
況によっては特定の異常についてサービスマンを必要と
せずに操作者が対処することができるものもある。した
がって、この画像形成装置では異常内容判別テーブル7
1を不揮発性メモリ55に格納しており、必要に応じて
その内容を書き換えることができるようになっている。
【0027】次に、各種の異常が検出される異常検出原
理について代表例を挙げて説明する。
【0028】(搬送モータの回転異常の検出)
【0029】図5は、搬送モータの回転異常を検出する
ための回路部分を表わしたものである。搬送モータ63
は搬送モータ制御回路62から駆動パルスの供給を受け
てその搬送を制御されるようになっているが、この駆動
パルスは適宜バス52を通じて制御部81に取り込まれ
る。ここで、制御部81とは、図1に示したCPU5
1、ROM53、作業用メモリ54および不揮発性メモ
リ55からなる回路部分をいう。この部分はROM53
に書き込まれたプログラムに従って、各種の制御を行う
ようになっていることは前述した。
【0030】一方、搬送モータ63の実際の回転の様子
は、回転軸に連結された第1のセンサとしてのエンコー
ダ581 によって検出されるようになっている。エンコ
ーダ581 の検出出力は制御部81内のカウント手段8
2によってカウントされ、比較手段83に入力される。
比較手段83は、単位時間当たりのこのカウント結果を
制御部81に送り込まれた単位時間当たりの駆動パルス
の数と比較し、両者の比があらかじめ定めた範囲内にと
どまっているときは搬送モータ63が正常に搬送されて
いると判別する。また、搬送モータ63が駆動されてい
る状況にもかかわらず、これらの比があらかじめ定めた
範囲以上に拡大しているときには回転異常と判別するこ
とになる。
【0031】図6は、搬送モータの回転異常の検出に関
する制御の流れを表わしたものである。このような制御
は、搬送モータ63が回転しているときに、所定の時間
間隔で繰り返し行われる。まず、CPU51はエンコー
ダ581 の単位時間当たりの検出出力をカウントし(ス
テップS101)、続いて、搬送モータ制御回路62か
ら出力される駆動パルスの時間当たりの数を算出する
(ステップS102)。そして、両者の比を演算し(ス
テップS103)、これらが許容範囲内であれば(ステ
ップS104;Y)、回転異常が発生していないものと
して処理を終了する(エンド)。
【0032】これに対して、許容範囲以外になっている
ときには(ステップS104;N)、搬送モータ63の
回転異常と判別する(ステップS105)。そして、後
に説明するような異常時の制御を実行することになる
(ステップS106)。なお、図6に示した制御では搬
送モータ63の駆動パルスの数を計数してこれをエンコ
ーダ581 の出力と比較したが、エンコーダ581 の単
位時間当たりの出力を所定の基準値と比較するようにし
てもよい。すなわち、搬送モータ63が一定速度で回転
するという前提にたてば、搬送モータ63の駆動パルス
の数を参照する必要はない。
【0033】以上説明したと同様の原理で、感光体ドラ
ム21の回転異常の検出も、ドラムモータ65の駆動を
制御するドラムモータ制御回路64の出力と、感光体ド
ラム21の回転を検出するエンコーダ(第2のセンサ)
582 の双方の入力を制御部81に入力することによっ
て検知することができる。また、定着装置35を構成す
るヒートロールまたはプレッシャロールの回転異常も同
様にして検知することができる。
【0034】(印字用紙のジャム検出)
【0035】図7は、一例として図3に示した2組の搬
送ロール31、34の間でジャムが発生する場合の検出
方法を示したものである。印字用紙は一点鎖線で示す搬
送路91を矢印92方向に搬送されるものとする。2組
の搬送ロール31、34のそれぞれの手前には、第5ま
たは第6のセンサとしての光センサ585 、586 が配
置されている。これらの光センサ585 、586 は、そ
れぞれ通過する印字用紙の先端を検出し、図1に示した
センサ入力回路57に入力するようになっている。
【0036】図8は、このような構成の搬送路における
ジャム検出の作業の流れを表わしたものである。上流側
のセンサとしての第5の光センサ585 は印字用紙の先
端の検知を待機しており(ステップS201)、検知さ
れた時点で(Y)、図示しないクロックを計数すること
で時間tの測定を開始する(ステップS202)。次
に、この時間tが時間T以上経過したかどうかのチェッ
クが行われる(ステップS203)。この時間Tは、2
つの光センサ585 、586 の間の距離を印字用紙が通
常の速度で搬送されるのに必要な時間よりも若干長い時
間である。
【0037】時間Tに到達していない場合には(N)、
下流側のセンサとしての第6の光センサ586 が印字用
紙の先端を検知しているかどうかのチェックが行われる
(ステップS204)。このステップS203とS20
4のチェックは、いずれかの条件が満足するまで繰り返
して行われる。この結果、時間tが時間Tに到達する前
に第6の光センサ586 が印字用紙の先端を検知したと
する(ステップS204;Y)と、これは2組の搬送ロ
ール31、34の間で搬送が正常に行われていることに
なる。そこで、この場合ににはこの区間におけるジャム
検知動作が無事終了することになる(エンド)。
【0038】これに対して、第6の光センサ586 が印
字用紙の先端を検知する前に時間Tが経過したときには
(ステップS203;Y)、ジャムが検出されることに
なる(ステップS205)。この場合には、ステップS
106で説明した異常時の制御が実行されることになる
(ステップS206)。
【0039】図4に示した異常のうち、他の異常は比較
的簡単に検知することができる。すなわち、トナー不足
や印字用紙の不足や排出トレイがフルの状態は、それぞ
れ専用に設けられたセンサの出力をチェックすることに
よって簡単に検知することができる。用紙サイズの不良
は、通常の場合、複数個所に配置されたセンサの出力の
論理をとることによって検知することができる。
【0040】(異常検知時の制御)
【0041】図9は、ステップS106またはステップ
S206で示した異常検出時の制御の内容を表わしたも
のである。異常検出が行われると、異常検出内容をアド
レス情報として異常内容判別テーブル71(図4)の検
索が行われる(ステップS301)。この結果、検出さ
れた異常内容が操作者によって復旧できるものであれば
(ステップS302;Y)、その異常内容を操作パネル
17の液晶ディスプレイに表示して(ステップS30
3)、異常検出時の制御を終了させる(エンド)。
【0042】これに対して、検出された異常の復旧が操
作者によっては無理でサービスマンを呼ぶ必要がある場
合には(ステップS302;N)、操作パネル17の液
晶ディスプレイに必要な情報を表示するための回路部分
を除いたすべての回路部分の電源を遮断する(ステップ
S304)。すなわち、定着装置35等の大部分の回路
装置に対する電源の供給が遮断される。この状態で、液
晶ディスプレイには異常の内容が表示されると共に、こ
の画像形成装置の大部分の電源が遮断されたことが同様
に表示されることになる(ステップS305)。
【0043】このように操作パネル17の液晶ディスプ
レイには電源が供給されているので、画像形成装置の電
源そのものを遮断した場合と異なり、だれでも装置の異
常を認識することができる。サービスマンが必要な復旧
作業を終了させ、画像形成装置の電源を再び投入すれ
ば、画像形成装置は正常な状態に復帰することになる。
【0044】図10は、定着装置および定着制御回路の
具体的な回路構成を表わしたものである。定着装置35
は電磁開閉スイッチ101を介して商用電源102と直
列に接続されている。電磁開閉スイッチ101は、一端
を電源+Vに接続されており、他端はトランジスタ10
3のコネクタCに接続されている。トランジスタ103
のエミッタEは接地されている。画像形成装置の図示し
ない電源スイッチが押されると、トランジスタ103の
ベースBにはCPU51の制御によって所定の電流が流
され、コレクタC・エミッタE間が導通する。これによ
って、電磁開閉スイッチ101がオンとなり、商用電源
102が定着装置35に供給されることになる。なお、
定着装置35は実際には商用電源102によって連続的
に通電されるわけではなく、図示しない温度センサの働
きによって所定の定着温度を保つように温度制御され
る。
【0045】このようにして、定着装置35は定着のた
めに必要な温度に保たれることになるが、この状態で先
のステップS304により定着装置35等の大部分の回
路装置に対する電源の供給が遮断されることになったと
する。これを定着装置35を例に挙げて説明する。この
場合には、CPU51が異常の発生に対してサービスマ
ンの呼び出しが必要と判別した時点で、トランジスタ1
03のベースに流れる電流がオフとなる。これによっ
て、電磁開閉スイッチ101がオフとなり、定着装置3
5には商用電源102から電源の供給が断たれる。
【0046】他の回路装置の場合にも同様であり、サー
ビスマンによる復旧が必要であると判別されたその段階
で表示に関する部品以外の部品に対する電源の供給がす
べて断にされる。したがって、この時点以降は画像形成
装置自体の電源を遮断したのと大差ない消費電力とな
り、大幅な節電が図れることになる。
【0047】(変形例)
【0048】図11は本発明の変形例における画像形成
装置の回路構成の要部を表わしたものである。図1と同
一部分には同一の符号を付してこれらの説明を適宜省略
する。この画像形成装置111は、図1に示した画像形
成装置11のバス52に新たにプリンタ制御回路112
を追加した構成となっている。プリンタ制御回路112
は、簡易な構成のプリンタ113を接続している。プリ
ンタ113としては、小型のドットプリンタあるいは感
熱プリンタで十分である。
【0049】この変形例の画像形成装置111では、先
の実施例で説明したように異常が発生した場合の復旧時
間の長短によって仕分けを行い、復旧までに比較的長時
間を必要とするような異常に対しては、操作パネル17
に表示すべき伝達事項をプリンタ113に印刷して、そ
の後、装置内のすべての電源を遮断するようになってい
る。操作者は、この印刷内容を見て、サービスマンに連
絡するようにすればよい。この場合には、他の者が誤っ
て画像形成装置111の電源を投入しても操作パネル1
7に、「サービスマンを呼んで下さい。」とか「プリン
ト内容に示す異常が発生していますので、電源を自動的
に遮断します。」というような表示を行い、自動的に電
源を遮断するようにすることで、無駄な電力消費を防ぐ
ことができる。
【0050】以上説明した実施例および変形例では、画
像形成装置に異常が発生したときにこれを復旧までの時
間によって2つに大別し、復旧までに比較的長時間を要
する場合については必要な部品以外の部品に対する電力
の供給を遮断することにしたが、異常の内容を更に細分
化して、電力の供給制御をこれに対応させて更に緻密に
設定するようにしてもよい。
【0051】例えば、定着装置の電源供給の制御につい
ては、異常に対する復旧までに要する時間を3段階に区
分して、これに応じて通常の温度制御を行うものと、
予熱モードで待機させ、画像形成装置が復旧してから
定着が開始するまでの時間を短縮させるようにするもの
と、定着装置の電源を完全に遮断するものの3つの制
御を選択して行うようにしてもよい。
【0052】更に装置によっては、サービスマンが修理
を行う必要が判別された段階で定着装置等の主要な電源
を完全に遮断するようにし、サービスマンが修理を開始
する段階でサービスマンに修理開始を示す識別情報を操
作パネル等から入力させ、これを基に定着装置等の必要
な機器に対する電力の供給を開始するようにしてもよ
い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、装置内の異常を異常検出手段で検出し、これ
が早期に解消できない異常であるときにはその旨の表示
を行うことにしたので、オペレータがサービスマンを呼
ぶ等の対処をすばやく行うことができる。しかも、この
ような早期に解消できない異常の場合には、表示手段の
表示を妨げない範囲で装置内の電源を遮断することにし
たので、異常時における無駄な電力消費を防ぐことがで
きる。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、検出
された各異常に対してそれらの異常が専門の保守作業者
によらなければ解消しないものであるか否かをテーブル
化したので、専門の保守作業者を呼ぶような場合には復
旧までに時間を要する可能性が高いので電源の遮断等の
対処を適切に行うことができる。また、テーブルの内容
を変更できるようにしておけば、装置の改造等に対応さ
せることが容易である。
【0055】更に請求項3記載の発明によれば、異常検
出手段によって検出される各異常の復旧までに要する時
間の度合いをテーブル化することにしたので、異常の内
容に対して電源の切断を行うか否かといった単純な制御
だけでなく、定着装置を所定の場合には予熱制御すると
いったような複数段階の対応をとることができる。ま
た、請求項3記載の発明では、異常内容をプリントする
プリンタを用意したので、異常内容の履歴を管理するこ
とが可能である。また、プリントアウト後に装置全体の
電源を遮断することも可能であり、電力消費の無駄を極
力避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の回路
構成の要部を示すブロック図である。
【図2】本実施例の画像形成装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図3】本実施例の画像形成装置のプリンタ本体の構成
の概要を示す概略構成図である。
【図4】本実施例の画像形成装置の異常内容判別テーブ
ルの内容の一部とこれらの異常内容に対する復旧作業の
代表的なものを示した説明図である。
【図5】本実施例の搬送モータの回転異常を検出する回
路部分を示したブロック図である。
【図6】本実施例の搬送モータについて回転異常の検出
に関する制御の流れを表わした流れ図である。
【図7】本実施例でジャム検出を行う2組の搬送ロール
と光センサの配置関係を表わした側面図である。
【図8】図7に示したような2組の搬送ロール間におけ
るジャム検出の作業の流れを表わした流れ図である。
【図9】ステップS106またはステップS206で示
した異常検出時の制御の内容を表わした流れ図である。
【図10】本実施例の定着装置および定着制御回路の具
体的な回路構成を表わした回路図である。
【図11】本発明の変形例における画像形成装置の回路
構成の要部を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
11、111…画像形成装置、17…操作パネル、51
…CPU、53…ROM、54…作業用メモリ、55…
不揮発性メモリ、57…センサ入力回路、58 1 …エン
コーダ、585 、586 …光センサ、59…定着制御回
路、61…定着器、62…搬送モータ制御回路、63…
搬送モータ、64…ドラムモータ制御回路、65…ドラ
ムモータ、71…異常内容判別テーブル、82…カウン
ト手段、83…比較手段、112…プリンタ制御回路、
113…プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 106 C 7232−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内の異常を検出する異常検出手段
    と、 検出された異常が早期に解消できない異常であるか否か
    を判別する異常種別判別手段と、 この異常種別判別手段が早期に解消できない異常と判別
    したときその旨の表示を行う異常時表示手段と、 前記異常種別判別手段が早期に解消できない異常と判別
    したときこの表示手段の表示を妨げない範囲で装置内の
    電源を遮断する電源遮断手段とを具備することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 装置内の異常を検出する異常検出手段
    と、 異常検出手段によって検出される各異常が専門の保守作
    業者によらなければ解消できない異常であるか否かを記
    憶したテーブルと、 前記異常検出手段が異常を検出したときこのテーブルを
    検索してその異常が専門の保守作業者によらなければ解
    消できない異常であるか否かを判別する異常内容判別手
    段と、 判別された異常内容を表示する表示手段と、 表示された異常内容が専門の保守作業者によらなければ
    解消しないものであるとき、この表示手段の表示に必要
    な電源部分を除いて電源を遮断する電源遮断手段とを具
    備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 装置内の異常を検出する異常検出手段
    と、 異常検出手段によって検出される各異常の復旧までに要
    する時間の度合いを記憶したテーブルと、 前記異常検出手段が異常を検出したときこのテーブルを
    検索してその異常が早期に解消できない異常であるか否
    かを判別する異常内容判別手段と、 判別された異常内容をプリントアウトする印字手段と、 印字された異常内容が早期に解消できないものであると
    き、印字内容が出力された段階で装置の電源を遮断する
    電源遮断手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
JP5205428A 1993-08-19 1993-08-19 画像形成装置 Pending JPH0752503A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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