JPH07109067A - 洗濯物を自動的に折り畳むための折り畳み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚さの異なる洗濯物を折り畳む際に遭遇する
難しさが排除された、洗濯物を自動的に折り畳むための
折り畳み装置を提供する。 【構成】 折り畳み装置は、縦折り畳み装置(1) とこの
出口側に接続された横折り畳み装置(2) とを有する。横
折り畳み装置には、進入する洗濯物の搬送方向(3) に前
後して配置された二つの洗濯物コンベヤ(5,6) が存在し
かつ横折り畳み装置の全幅にわたって延びる間隙(7) に
より互いに間隔を置いている。横折りすべき洗濯物(4)
が第一の横折り目をつけるために折り目付けナイフ(16)
により間隙(7) に導入される。導入に先立ち、折り畳む
べき洗濯物の厚さがデータ入力装置に入力される。洗濯
物の決められた厚さをてがかりに、間隙の幅が調整可能
である。それにより、第一の横折り目が設けられた洗濯
物の最適な搬送がその厚さと無関係に間隙(7) に沿って
達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、機械フレームと、縦折
り畳み装置と、縦折り畳み装置の出口側に配置された横
折り畳み装置とを有し、横折り畳み装置には縦折り畳み
装置から進入する洗濯物の搬送方向において二つの前後
して配置された洗濯物コンベヤが存在しかつ実質的に横
折り畳み装置の全幅にわたって延びている間隙により互
いに間隔を置いており、洗濯物を第一の横折り目をつけ
ながら間隙に導入可能である、洗濯物、特に衣料品を自
動的に折り畳むための折り畳み装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記の種類の折り畳み装置は知られてい
る。この折り畳み装置は、一般に折り畳むべき洗濯物を
拡げて載せて折り畳み装置に供給する載置コンベヤを有
する。それから、洗濯物は縦折り畳み装置に達し、そこ
で洗濯物が幅に応じて一度または二度縦方向に折り畳ま
れる。そのとき、洗濯物はコンベヤの輸送ベルトの上に
あり、洗濯物の一方の側縁または両方の側縁が折り目付
けナイフにより輸送ベルトに平行に縦折り目を形成しな
がら内方に向かって叩かれる。さらに、縦に折り畳まれ
た洗濯物は搬送されて、縦折り畳み装置に引き続く横折
り畳み装置に渡される。この横折り畳み装置には、通常
洗濯物の搬送方向に前後して配置されかつ互いに間隔を
置いた二つの洗濯物コンベヤが存在している。洗濯物コ
ンベヤの間には、間隙が形成されている。洗濯物は、最
初の横折り目をつけなければならない洗濯物の位置が前
記間隙の上に存在する位置まで、前記の両方のコンベヤ
の上に導かれる。前記の搬送装置に出口側で接続された
洗濯物コンベヤがその搬送方向を逆転すると共に、同時
に折り目付けナイフおよび／または送気管により洗濯物
を第一の横折り目をつけながら間隙の中へ押しこむ。こ
の間隙は前記の洗濯物コンベヤの搬送表面から斜め下方
に向かって、好ましくは約90°の角度で延びている。一
度横に折られた洗濯物コンベヤはこの間隙を通過して、
出口位置で第二の横折り目をつけられながら右または左
に向かって方向転換し、そしてそのとき、上記の両方の
洗濯物コンベヤの下方に配置されていて間隙から左右に
向かって延びている他の洗濯物コンベヤに載せられる。
洗濯物を一方の側または他方の側に向かって方向転換す
ることは、折られた洗濯物の前縁が内側にまたは外側に
存在しなければならないかどうかに応じて折り畳みプロ
グラムによって決定される。第二の横折り目をつけた
後、他の洗濯物コンベヤは同様に洗濯物を折り畳み装置
から排出するように定められる。

【０００３】しかしながら、そのような折り畳み装置が
図１から原理的に明らかなように、本当に確実に働くか
どうかは、厚さの異なる洗濯物、例えば薄いブラウスま
たは厚い作業衣を折り畳む際に配慮しなければならない
或る難しさに屈伏する。間隙開口または間隙幅は、洗濯
物を間隙に沿って間違いなく搬送するためにその都度の
洗濯物に適合させなければならない。適合範囲は大き
い。これまで、間隙幅は洗濯物に弾力のある手段で適合
されている。洗濯物を間隙の中へ折り目付けナイフによ
り導入するときに、間隙幅が洗濯物の力の作用を受けて
必要なだけ開いていた。その難しさは、間隙開口を折り
畳むべき最も薄い洗濯物に適合させると、厚い洗濯物に
対する開く力が大きすぎてしまい、またはこれを防止す
るために、間隙幅の基本調整を中間の厚さの洗濯物に適
合させると、極端に薄い洗濯物は間隙でもはや間違いな
く折り畳むことができなくて、実際には間隙の中へ落ち
てしまうことにあった。同様に、一連の同じような洗濯
物を折り畳む前に最も好都合な間隙幅を人手で調整する
ことがあらかじめ考慮された。これは面倒でありかつ試
し運転を防止したいときには、それに経験ある人を必要
とする。

【０００４】同様な問題は、今日まで、前述した他のコ
ンベヤで、折り終わった洗濯物を排出するときにもあっ
た。特に、厚い洗濯物の場合に、洗濯物の外側にある前
縁が排出過程の際にこの洗濯物コンベヤの狭すぎる入口
に滞っていることが起こる。その洗濯物を除去して新し
く折り畳まなければならなかった。

【０００５】これらの前述した問題により、折り畳みの
品質の損害も甘受しなければならなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、折り
畳み装置の改良により、これらの前述した難しさを排除
することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】最初に述べた難しさは、
洗濯物の導入前に間隙幅を変えかつ洗濯物の種類に適合
させるための手段が設けられた折り畳み装置で除去され
る。

【０００８】折り畳み装置には付加的に次のような装備
を施してある。すなわち、二つの洗濯物コンベヤの下方
に他の洗濯物コンベヤが存在しており、他の洗濯物コン
ベヤが逆転可能に駆動されかつ二つの上方搬送部材と一
つの下方搬送部材を有し、第一の上方搬送部材が第一の
洗濯物コンベヤの下方におよび第二の上方搬送部材が第
二の洗濯物コンベヤの下方に配置されかつ他の洗濯物コ
ンベヤの下方搬送部材が両方の上方搬送部材の下方を延
びており、他の洗濯物コンベヤの下方搬送部材のベルト
の走行軌道を、間隙のまたは上方搬送部材の互いに向き
合った端部の範囲で変えるための手段が設けられてお
り、したがって前に二番目に述べた箇所に記載された難
しさを避けることができる。

【０００９】間隙幅を調整するための手段として、好ま
しくは空気圧で作用するシリンダが使用される。しかし
ながら、同様によく、油圧シリンダ、伝動装置を有する
電動機などのような他の手段も使用できよう。付加的
に、間隙幅を調整するために、冒頭に述べた弾力のある
作用をもっぱら間隙幅の細かな適合のために常になお持
ち続けることができる。これは、間隙幅のための閉鎖シ
リンダが調整可能な減圧弁を介して制御される場合であ
る。

【００１０】ブラウス、上張り、エプロン、オーバーオ
ール等のような洗濯物の種類は、その厚さしたがって間
隙幅を広範囲に定めることができるが、例えばデータ入
力装置を経て入力することができる。この操作技術は、
一連の同じような洗濯物を折り畳まなければならないと
きに有利である。

【００１１】他の実施変形例は、例えば、縦折り畳み装
置に配置することができるまたは直接横折り畳み装置の
入口に存在することができる測定装置で、すでに縦折り
された洗濯物の厚さを決定することをあらかじめ考慮す
る。これは、例えば光バンドを有する光電バリヤーによ
り、コンベヤベルトの上の縦折りされた洗濯物の載置高
さを測定することにより行わうことができる。

【００１２】第三の可能性は、測定装置でもって、折り
畳むべき洗濯物の長さを決定し、その長さをてがかりに
決定された種類の洗濯物を配分することを予め考慮す
る。例えば、ブラウス、エプロン、オーバーオールは比
較的小さい範囲で典型的な長さを有する。それから、こ
のように決定された種類の洗濯物をてがかりに、間隙幅
を調整することができる。洗濯物の長さを測定するため
に、洗濯物の光電バリヤーは充分であり、この光電バリ
ヤーで光電バリヤーを通る洗濯物の通過継続時間が測定
可能である。それから、周知の搬送速度を用いて洗濯物
の長さが容易に計算できる。

【００１３】横折り畳み装置の好ましい実施は、間隙幅
を変えるために、一方の洗濯物コンベヤのみを移動可能
に配置することを予め考慮する。図示の実施例では、こ
れは洗濯物コンベヤの搬送方向に見て、間隙の後方側に
配置された洗濯物コンベヤである。その場合、間隙の前
方側に配置された洗濯物コンベヤが固定である。固定し
た洗濯物コンベヤと移動可能な洗濯物コンベヤの両方の
交換も同様に考えることができよう。間隙幅の調整は、
これを洗濯物を間隙に導入する前に行うように制御でき
る。しかしながら、間隙の調整は、洗濯物を間隙に導入
するときにすぐに間隙幅が開かれるかまたは短時間で開
かれ、かつ最初の横折り目の形成後、あらかじめわずか
に遅れて、先に決定された値に調整されるように作用す
ることもできる。

【００１４】好ましい実施態様は、間隙幅が調整手段で
三つの予め限定された値を取ることができるように予め
考慮する。横折り畳み装置に進入する洗濯物を間隙に導
入するために折り目付けナイフおよび／または送気管
が、その旋回レバーにおける配置により移動可能な洗濯
物コンベヤの移動位置と無関係に常に間隙の中央に導入
可能である。

【００１５】横折り畳み装置への洗濯物の進入方向はほ
ぼ水平でありかつ両方の前後して接続された洗濯物コン
ベヤの載置面により定められるのに対し、間隙は前記の
方向に対しほぼ直角に下方に向かって延びるのが好まし
い。下方の間隙端部には、間隙に対し相対的に左右に向
かってかつ洗濯物の前記進入方向にほぼ平行に延びる他
の洗濯物コンベヤが配置される。折り方に応じて、洗濯
物が第二の横折り目をつけるために右または左に向かっ
て方向転換される。同時に排出コンベヤでもある他の洗
濯物コンベヤを介して、折り終わった洗濯物コンベヤが
横折り畳み装置から排出される。間隙の下端の範囲で他
の洗濯物コンベヤのベルトを調整できる可能性により、
間隙を通って到着する洗濯物の方向転換も同様に所望の
方向に促進されかつとりわけ折り終わった洗濯物の排出
も一つの箇所で滞ることもなく行うことができる。

【００１６】その場合に特に有利なことは、他のコンベ
ヤのベルトを洗濯物の排出前に下方の間隙端部の範囲で
沈下させることができるので、排出搬送距離への流入口
が拡げられ、厚い洗濯物の滞りを防止することができ
る。

【００１７】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図１による折り畳み装置は縦折り畳み装置
１を有し、この縦折り畳み装置には横折り畳み装置２が
出口側に接続されている。縦折り畳み装置も横折り畳み
装置も機械フレーム２７を有し、このフレームは共通の
機械フレームとして考察することもできる。縦折り畳み
装置１は載置コンベヤ２８を有し、この載置コンベヤに
は、折り畳むように決められた洗濯物を拡げた状態で載
せて、引き続き縦折り畳み装置に導入することができ
る。この縦折り畳み装置は実質的に縦コンベヤ２９を有
し、この縦コンベヤには一つまたは二つの縦折り目をつ
けなければならない洗濯物が載せられる。縦コンベヤ２
９に、洗濯物が載置コンベヤ２８から移行される。縦コ
ンベヤ２９に対し平行に延びる折り畳みナイフ（図示省
略）により、縦折り畳み装置において、洗濯物の片側ま
たは両側が一つまたは二つの縦折り目を形成するように
中心に向かって折り曲げられる。縦コンベヤ２９から、
縦折り目をつけた後洗濯物が横折り畳み装置２にさらに
搬送される。この搬送方向は符号３で示してある。横折
り畳み装置は、記入された搬送方向において、二つの前
後して接続された洗濯物コンベヤ５、６を有する。第一
の洗濯物コンベヤ５は直接縦コンベヤ２９に隣接してお
り、かつ第二の洗濯物コンベヤ６は常に搬送方向３で見
て第一の洗濯物コンベヤ５に隣接している。両方の洗濯
物コンベヤの間には、間隙７が存在している。第一の洗
濯物コンベヤ５は、第一の下方搬送部材１９と第一の上
方搬送部材２１を有する。第二の洗濯物コンベヤ６は、
第二の下方搬送部材２０と第二の上方搬送部材２２を有
する。両方の下方搬送部材は、すべての他のコンベヤま
たは搬送部材のように、横折り畳み装置に対し横方向に
相並んで配置された状態でぐるりと回っているベルトを
有する。これらのベルトは第一の下方搬送部材では２３
でかつ第二の下方搬送部材では２４で示してある。上記
の下方搬送部材の各々におけるこのベルトの回転軌道は
ほぼＬ形状である。上記の搬送部材の脚部の一方がそれ
ぞれほぼ水平に配置されかつ横折り畳み装置において４
で示した洗濯物の進入距離を形成する。両方の下方搬送
部材のＬの他方の脚部は互いに向き合っているが、互い
に間隔を置いている。前記の間隙７の幅は、第一の下方
搬送部材１９と第二の下方搬送部材２０の間隔を置いた
両方の脚部分２５と２６の距離により形成される。同様
に、洗濯物４のための実質的に水平な進入平面から、好
ましくはほぼ直角に下方に向かって延びている間隙の深
さは、前記の脚部分２５、２６の長さにより決定され
る。図に見ることができるが符号をつけてない変向ロー
ルをてがかりに、前記の下方搬送部材のベルト２３、２
４の軌道を容易にたどることができる。同様に、このこ
とは、ベルトがそれぞれ二つの互いに間隔を置いたロー
ルの周りを回っている両方の上方搬送部材２１、２２に
も当てはまる。第一の上方搬送部材２１は押圧装置４１
を有し、この押圧装置でこの搬送部材が付設された下方
搬送部材１９に弾力的に押圧される。同様に、第二の洗
濯物コンベヤ６の上方搬送部材２２が押圧装置４２を有
し、この押圧装置は、最後に述べた上方搬送部材を第二
の洗濯物コンベヤの付設された下方搬送部材２０に弾力
的に押圧する役目をもつ。

【００１８】他の洗濯物コンベヤ３０が第一および第二
の洗濯物コンベヤ５、６の下方に配置されている。この
洗濯物コンベヤ３０は、実質的に水平方向にかつ搬送方
向３によって明らかにされた洗濯物４の導入平面に対し
ほぼ平行に延びている。他の洗濯物コンベヤ３０は、第
一の上方搬送部材３１と、第二の上方搬送部材３２と、
下方搬送部材３３とを有する。第一の上方搬送部材３１
は第一の洗濯物コンベヤ５の第一の下方搬送部材１９の
下方に配置され、かつ第二の上方搬送部材３２は第二の
洗濯物コンベヤ６の第二の下方搬送部材２０の下方に配
置されている。他の洗濯物コンベヤ３０の下方搬送部材
３３は間隙７の下端から左右に向かって両方の前記上方
搬送部材３１、３２を越えて述べている。

【００１９】第一の上方搬送部材３１は、他の洗濯物コ
ンベヤ３０の下方搬送部材３３と共に折り終わった洗濯
物のための排出コンベヤを形成する。排出箇所と排出方
向は符号５０で明らかにされている。他の洗濯物コンベ
ヤ３０の下方搬送部材３３の回っているベルトは、符号
３４を有する。他の押圧装置４３は、第一の上方搬送部
材３１のベルトを下方搬送部材のベルト３４に弾力的に
保持する。８で、互いに間隔を置いた二つの側壁のうち
の一つを示してあり、その間に第二の洗濯物コンベヤ６
と第二の上方搬送部材３２の一部が取り付けられかつ前
記二つの側壁で洗濯物コンベヤ６と第二の上方搬送部材
３２の前記部分が一緒に水平方向に移動可能である。機
械フレーム２７に対する側壁８のための移動案内は、
９、９′および９″で示してある。前記の側壁８の移動
により、間隙７の幅が拡大または縮小される。３８、３
９および４０で、実質的に横折り畳み装置の全幅にわた
って延びる送気管を示してあり、この送気管によって、
横折り目を作ることを実現しまたは補助する圧縮空気が
流出することができる。洗濯物４を間隙７に導入するよ
うに定められた折り目付けナイフ１６は、間隙７の上方
中心に存在する。この折り目付けナイフはナイフレバー
１７の一方の端部に枢着され、その他方の端部は旋回レ
バー１８の中央に旋回可能に連結されている。旋回レバ
ー１８の下端が機械フレーム２７に旋回可能に支承さ
れ、かつ前記旋回レバーの上端が側壁８と旋回可能に連
結されている。

【００２０】側壁８を機械フレーム２７に対して、移動
案内９、９′、９″により予め与えられた水平方向に移
動させると、折り目付けナイフ１６が旋回レバー１８の
中央の支承部により側壁８の半分の割合だけ移動する。
それによって、折り目付けナイフが常に間隙７に対し中
心にあることが達成される。

【００２１】次に、４、４′、４″および４′″で示し
た洗濯物をてがかりに、横折りたたみの例を述べる。洗
濯物は縦コンベヤ２９から３で示した方向に第一の洗濯
物コンベヤ５および第二の洗濯物コンベヤ６を経て横折
り畳み装置２に達する。第一の横折り畳みを行わなけれ
ばならない位置で、第二の洗濯物コンベヤ６の走行方向
が逆転され、折り目付けナイフ６が駆動手段（図示省
略）により下がり、そして折り目付けナイフを補助する
ために送気管３８から圧縮空気が吹き出される。第一の
横折り目を形成しながら、洗濯物が間隙７に達する。洗
濯物のこの位置は４′で示してある。下端が間隙７を出
ると、洗濯物が、他の洗濯物コンベヤ３０のベルトの走
行方向に応じて右または左に方向転換する。この例で
は、走行方向が右から左に向かっていると想定される。
洗濯物４′は、第一の相において、間隙７を出たときに
左に向かってほぼ４″で示した位置まで変向される。そ
のとき、他の洗濯物コンベヤ３０の走行方向逆転が行わ
れ、同時に送気管３９が圧縮空気を分配するために作用
される。今や、洗濯物は第二の横折り目を形成しながら
第二の上方搬送部材３２と他の洗濯物コンベヤ３０の下
方搬送部材３３の間に達する。この位置は４′″で示し
てある。今や、洗濯物の折り目付けが終わっている。他
の洗濯物コンベヤ３０の走行方向がもう一度逆転される
ことにより、第一の上方搬送部材３１と他の洗濯物コン
ベヤ３０の下方搬送部材３３の間を通って排出箇所５０
に達する。洗濯物の前縁が外側にまたは内側に存在する
かどうかに依存して、折り畳み過程が異なる。洗濯物
を、間隙７を通過後まず右側へそしてそれから第二の横
折り目を形成しながら左に向かって変向させて同様に排
出することができる。この場合には、４０で示した送気
管が第二の横折り目の形成に役立つ。

【００２２】本発明は、厚いまたは薄い洗濯物を横に折
り畳まなければならないかどうか洗濯物の種類しだい
で、一方では間隙から出る洗濯物コンベヤをどの方向に
まず方向転換しなければならないか、かつ他方では折り
終えた洗濯物を折り畳み装置から排出しなければならな
いかどうかに応じて間隙７の幅を変えかつ前記間隙の下
端で他の洗濯物コンベヤ３０の下方搬送部材３３のベル
ト３４の走行軌道を調整することを予め考慮に入れる。
これらの過程については、さらに後述する。

【００２３】各場合に、間隙幅の調整は、折り畳むべき
洗濯物の厚さに依っている。折り畳むべき洗濯物の種類
または厚さをつかむための三つの異なる変形をあらかじ
め考慮に入れる。例えば、洗濯物の種類はデータ入力装
置１３に作業者が入力することができる。しかしなが
ら、洗濯物の種類はすでに述べたように、その長さをて
がかりに決定することもできる。長さをつかむために、
縦折り畳み装置には、例えば１５で示した光電バリヤー
が存在している。この光電バリヤーは他の箇所にも、例
えば横折り畳み装置２における洗濯物の進入位置にも配
置することもできよう。他の可能性として、洗濯物の厚
さを直接測定することもあらかじめ考慮に入れることが
できる。このことは、例えば符号１４で示した光電バリ
ヤーにより行うことができ、この光電バリヤーは搬送方
向３を横切って光バンドを放射し、この光バンドは縦コ
ンベヤ２９に載っている洗濯物の高さに応じて多かれ少
なかれ遮られる。

【００２４】そのとき、入力装置１３、光バンド１４ま
たは光電バリヤー１５の、制御装置（図示省略）で評価
される信号をてがかりに、間隙幅７の調整が行われる。
このことは、図２、３および４により示されている。こ
れらの図は、横折り畳み装置の一部しか含んでいない。
間隙７の下方に配置されている他の洗濯物コンベヤ３０
は欠けている。

【００２５】間隙７の幅を調整する手段は、１０、１１
および１２で示してある。第一の空気圧シリンダ１０
は、移動案内９に平行に水平な位置に取り付けられてい
る。その前端は機械フレーム２７と連結されかつその後
端は壁８に固定されている。このシリンダ１０のピスト
ンロッドの繰り出しまたは後退により、第二の洗濯物コ
ンベヤ６を第一の洗濯物コンベヤ５にいっそう近く近づ
けたりまたはさらにこれから遠ざけることができる。そ
れによって、間隙７の幅が変えられる。

【００２６】図２には、間隙７の可能な最大幅を示して
ある。ナイフレバー１７に枢着された折り目付けナイフ
１６は、開放された間隙７の上方中央に見ることができ
る。ナイフレバー１７の、折り目付けナイフ１６と反対
側の端部が旋回レバー１８にナイフレバー回転支承部４
６を介して旋回可能に支承されている。板状に設計され
た旋回レバー１８は、機械フレーム２７と連結された軸
４４を中心として旋回可能である下方旋回位置と、側壁
８に配置されかつ符号４５で示された上方旋回位置を有
する。

【００２７】図３には、間隙７の中間幅を示してある。
第一の空気圧シリンダ１０がそのピストンを繰り出すた
めに圧縮空気で作用される。事前に、第一の洗濯物コン
ベヤ５と固定結合されている第二の空気圧シリンダ１１
のピストンロッドが完全に繰り出されている。第一の空
気圧シリンダ１０のピストンロッドの繰り出しにより、
第二の洗濯物コンベヤ６が第一の洗濯物コンベヤ５へ間
隙７の間隙幅を縮小しながら送られ、しかも側壁８の一
方と連結されたストッパー１２が第二の空気圧シリンダ
１１の繰り出されたピストンロッドに当接するまで送ら
れる。第一の空気圧シリンダ１０の圧力作用が第二の空
気圧シリンダ１１の圧力作用より小さいので、第二の洗
濯物コンベヤ６がこの図３に示した位置にとどまってい
る。

【００２８】図４には、最も小さい間隙幅を示してあ
る。第二の空気圧シリンダ１１のピストンロッドが完全
に引っ込められて、第一の空気圧シリンダ１０のピスト
ンロッドが完全に繰り出されている。例えば、空気圧シ
リンダに入口側で接続された減圧弁（図示省略）により
達成される第一の空気圧シリンダ１０の減少した圧力作
用により、第二の洗濯物コンベヤのばね作用をその変位
運動の方向に維持することができる。

【００２９】同様に、図２、３および４では、常に間隙
７の中央に向けられている折り目付けナイフ１６の位置
に注意されたい。図５には、他の洗濯物コンベヤ３０の
下方搬送部材３３のベルト３４の調整可能性を示してあ
る。間隙７の下端の範囲においてベルト３４の下方に配
置されている調整ロール３５が、前記の範囲にベルト軌
道を変えるために取り付けられている。同様に、移動可
能に取り付けられているのは縦補償ロール３７であり、
この縦補償ロールはベルト３４の軌道に沿って配置され
ている。縦補償ロール３７は、調整ロール３５の調整の
際にベルト３４を緊張状態に保つのに役立つ。図示の実
施例では、調整ロール３５が縦補償ロール３７と象徴的
にのみ示した連接棒３６を介して連結されている。図示
されてない、連接棒に作用する例えば空気圧シリンダ
は、連接棒を調整するように定められている。

【００３０】４７で示してある、図５に太く引かれたベ
ルト３４の位置には、調整ロールのその位置およびベル
ト３４のその延び具合が記載され、このベルトの延び具
合は、図１に示したように洗濯物の前縁が外側にあると
きに、第二の横折り目を作るために占められる。

【００３１】前縁が内側に存在するように洗濯物を折り
畳まなければならない場合には、調整ロールおよび対応
して縦補償ロールが、４８で一点鎖線で示した経過を占
めるその位置に運ばれる。

【００３２】折り終わった洗濯物を排出するために、ベ
ルトが点線でまたは三点鎖線で示しかつ４９で示した経
過を保つように調整ロール３５と縦補償ロール３７を沈
下させる。そのとき、第一の上方搬送部材３１と他の洗
濯物コンベヤ３０の下方搬送部材３３との間への洗濯物
の流入口が拡大される。流入位置は実質的にＶを形成
し、その脚部が排出箇所５０に向けられて互いに向かっ
て走り寄る。それによって、洗濯物が滞ることが避けら
れる。

【００３３】種々の図示されかつ図示されてないシリン
ダの制御ならびに種々の洗濯物コンベヤの走行方向逆転
は、図示されてない制御装置により行われる。このこと
は制御に必要な信号を、同様に図示されてない、折り畳
むべき洗濯物の搬送路に沿って配置された送信機を経
て、好ましくは他の光電バリヤーの実施において維持す
る。

【００３４】

【発明の効果】本発明により、洗濯物の導入前に間隙幅
を変えて洗濯物の種類に適合させるための手段が設けら
れた折り畳み装置により、厚さの異なる洗濯物、例えば
薄いブラウスまたは厚い作業衣を折り畳む際に遭遇する
前述した従来の難しさを除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】前後して配置された縦折り畳み装置と横折り畳
み装置を有する折り畳み装置の概略側面図である。

【図２】図１の横折り畳み装置の概略拡大部分図で、間
隙幅が大きい状態を示す。

【図３】図１の横折り畳み装置の概略拡大部分図で、間
隙幅が中間の状態を示す。

【図４】図１の横折り畳み装置の概略拡大部分図で、間
隙幅が小さい状態を示す。

【図５】横折り畳み装置の側面図を拡大した図で、特に
排出コンベヤのベルトの調整可能性が示されている。

【符号の説明】

１ 縦折り畳み装置 ２ 横折り畳み装置 ３ 搬送方向 ４，４′，４″，４″′ 洗濯物 ５，６ 洗濯物コンベヤ ７ 間隙 ８，９，９′，９″，１０，１１，１２ 間隙幅を変
えるための手段 １３ データ入力手段 １４ 洗濯物の厚さの測定
装置 １５ 洗濯物の長さを決定
する測定装置 １６ 折り目付けナイフ １８ 旋回レバー １９，２０ 下方搬送部材 ２３，２４ ベルト ２５，２６ 脚部分 ２７ 機械フレーム ３０ 他の洗濯物コンベヤ ３１，３２ 上方搬送部材 ３３ 下方搬送部材 ３４ ベルト ３５，３６，３７ ベルトの走行軌道を
変える手段

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機械フレーム(27)と、縦折り畳み装置
   (1) と、縦折り畳み装置の出口側に配置された横折り畳
   み装置(2) とを有し、横折り畳み装置には縦折り畳み装
   置から進入する洗濯物(4) の搬送方向(3) において二つ
   の前後して配置された洗濯物コンベヤ(5,6) が存在しか
   つ実質的に横折り畳み装置の全幅にわたって延びている
   間隙(7) により互いに間隔を置いており、洗濯物(4′)
   を第一の横折り目をつけながら間隙に導入可能である、
   洗濯物、特に衣料品を自動的に折り畳むための折り畳み
   装置において、間隙幅を洗濯物の導入前に変えて洗濯物
   の種類に適合させるための手段(8,9,9′,9″,10,11,12)
   を設けたことを特徴とする折り畳み装置。
2. 【請求項２】 データ入力装置(13)が存在し、洗濯物の
   種類がデータ入力装置に導入可能であることを特徴とす
   る請求項１の折り畳み装置。
3. 【請求項３】 洗濯物の種類が測定装置(14)により決定
   可能であり、洗濯物の厚さを測定するための測定装置を
   設けてあることを特徴とする請求項１の折り畳み装置。
4. 【請求項４】 洗濯物の種類が洗濯物の長さから検出可
   能であり、洗濯物の長さを決定するために測定装置(15)
   が存在していることを特徴とする請求項１の折り畳み装
   置。
5. 【請求項５】 横折り畳み装置(2) には、進入する洗濯
   物(4) の搬送方向(3) において最初の洗濯物コンベヤ
   (5) が固定され、後方側に配置された第二の洗濯物コン
   ベヤ(6) が前記搬送方向において間隙幅(7) を変えるた
   めに移動可能に配置されていることを特徴とする請求項
   １の折り畳み装置。
6. 【請求項６】 第二の洗濯物コンベヤ(6) を移動させる
   ために、間隙幅が少なくとも二つの、好ましくは三つの
   予め限定された値に調整可能であるように調整手段(10,
   11,12)が存在していることを特徴とする請求項５の折り
   畳み装置。
7. 【請求項７】 間隙(7) の上に二つの洗濯物コンベヤ
   (5,6) の上方に、沈下可能な、間隙に導入可能な折り目
   付けナイフ(16)が存在しており、この折り目付けナイフ
   は旋回レバー(18)のほぼ中央に枢着され、この旋回レバ
   ーの一端が機械フレーム(27)と旋回可能に連結されかつ
   その他端が第二の洗濯物コンベヤ(6) に連結されている
   ことを特徴とする請求項１の折り畳み装置。
8. 【請求項８】 二つの洗濯物コンベヤ(5,6) がそれぞれ
   下方搬送部材(19,20) を有し、これらの下方搬送部材に
   ぐるりと回っているベルト(23,24) が配置され、ベルト
   の軌道がそれぞれ実質的にＬ形であり、第一および第二
   の洗濯物コンベヤのベルトの互いに向き合っていてかつ
   互いに平行に延びる二つの脚部分(25,26) の間にかつこ
   れらの脚部分に沿って間隙が形成されかつ好ましくは前
   記搬送方向(3) に対しほぼ直角に延びていることを特徴
   とする請求項１の折り畳み装置。
9. 【請求項９】 二つの洗濯物コンベヤ(5,6) の下方に他
   の洗濯物コンベヤ(30)が存在しており、他の洗濯物コン
   ベヤが逆転可能に駆動されかつ二つの上方搬送部材(31,
   32) と一つの下方搬送部材(33)を有し、第一の上方搬送
   部材(31)が第一の洗濯物コンベヤ(5) の下方におよび第
   二の上方搬送部材(32)が第二の洗濯物コンベヤ(6) の下
   方に配置されかつ他の洗濯物コンベヤの下方搬送部材が
   両方の上方搬送部材の下方を延びており、他の洗濯物コ
   ンベヤの下方搬送部材のベルト（34) の走行軌道を、間
   隙(7) のまたは上方搬送部材(31,32) の互いに向き合っ
   た端部の範囲で変えるために調整手段(35,36,37)が設け
   られていることを特徴とする請求項１の折り畳み装置。
10. 【請求項１０】 調整手段(35,36,37)でもって、ベルト
    (34)の軌道は、洗濯物(4″) に他の横折り目をつけるた
    めに前記範囲において第一の洗濯物コンベヤ(5) により
    区画された間隙(7) の前方下端部の近くにまたは第二の
    洗濯物コンベヤ(6) により区画された間隙の後方下端近
    くに持ってくることが可能であり、または折り終わった
    洗濯物(4″′) を横折り畳み装置(2) から排出するため
    に間隙(7) からまたは上方搬送部材(31,32) の互いに向
    き合った端部から離れ去ることが可能であることを特徴
    とする請求項９の折り畳み装置。