JPH07106898A - 高周波信号分配・合成器 - Google Patents
高周波信号分配・合成器Info
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-
- H—ELECTRICITY
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Abstract
力間レベル偏差を低減して安定的に製造可能とし、開発
時間を短縮化可能にすることを目的とする。 【構成】 (A)のように基板底面側のGND電極パタ
ーン32の内側層に2分割したパターン26、27、及
び29、30を対称配置し、パターン26と29、及び
27と30同士を対向配置し、パターン29、30の面
積をパターン26、27の面積より大きく設定してパタ
ーン26、29、及び27、30間で出力端子間のコン
デンサC4を構成する。(B)のようにパターン38の
面積をパターン37の面積より小さく設定し、対向配置
してコンデンサC4を構成し、前記各パターンとGND
電極パターン32間でそれぞれ接地用コンデンサC2、
C3を構成する。(C)のようにコンデンサC4の一部
のパターン40を表面に設定してトリミング可能に構成
する。
Description
ホン等の各種通信機器、或いは他の電子機器等に利用さ
れる高周波信号分配・合成器に関する。
あり、図10、図11中、1−1〜1−7は多層基板の
第1層〜第7層(誘電体層等)、2〜5はコイルパター
ン、7〜10はコンデンサ電極パターン、11、12は
GND電極パターン、L1、L2はコイル、C1〜C4
はコンデンサ、R1は抵抗、INは入力端子、OUT
1、OUT2は出力端子を示す。
参照 図10は従来例の説明図であり、図10Aは分配器の等
価回路、図10Bは分配器の特性図を示す。
(E.J.Wilkinson によって提案された回路)構成の高周
波信号分配・合成器が知られていた。この高周波信号分
配・合成器は、1つの高周波信号を2つの高周波信号に
分配(同一位相の信号に等分配)する分配器(デバイ
ダ)として使用したり、或いは2つの高周波信号(同一
位相の信号)を1つの高周波信号に合成する合成器(カ
プラ)として使用できるものである。
配・合成器を高周波信号分配器(以下、単に「分配器」
という)として使用した例を説明する。この分配器の等
価回路は、コンデンサC1、C2、C3、C4、コイル
L1、L2、抵抗R1で構成されている。この場合、前
記コイル、及びコンデンサの定数は、C2=C3、L1
=L2のように設定する。また、抵抗R1は、例えば、
R1=100Ωに設定する。
INに入力した高周波信号を2分配し、それぞれ出力端
子OUT1、OUT2から、同一位相の高周波信号を出
力することができる。この場合、一定の出力間アイソレ
ーションを確保する必要がある。
は、それぞれ各端の入力インピーダンスを決めるための
接地容量であり、出力端子OUT1、OUT2間のアイ
ソレーションの中心周波数には直接関係なく、もっぱら
コンデンサC4により前記アイソレーションの中心周波
数は決定される。
のようになる。図10Bにおいて、横軸は周波数(MH
Z )、縦軸は出力間アイソレーション(dB)を示す。
この特性図において、中心周波数をf0 とし、出力間ア
イソレーションが40dBとなる周波数をfa 、fb と
すると、比帯域は{(fb −fa )/f0 }×100%
となる。
力間アイソレーションが20dBの場合より、40dB
の方が小さくなり、分配器の製造が困難となる。 §2:分配器の具体例の説明・・・図11参照 図11は従来の分配器分解斜視図である。従来、前記等
価回路を有する分配器を、多層基板を使用して実現しよ
うとした場合、例えば、図示のようなものが考えられて
いた(未公開)。以下、その1例を説明する。
ーニングせず、保護層、或いは部品搭載面として使用す
る。 :第2層1−2には、コイルパターン2、3を形成す
る。この場合、コイルパターン2、3は、図示のM−N
線方向に対し、左右対称的に配置する。
4、5を形成する。この場合、コイルパターン4、5
は、図示のM−N線方向に対し、左右対称的に配置す
る。 :第4層1−4には、コンデンサ電極パターン6を形
成(基板の略中央部に配置)する。
ターン7と、GND電極パターン11を形成する。この
場合、コンデンサ電極パターン7を、前記第4層1−4
のコンデンサ電極パターン6に対し、多層基板の積層方
向で対向する位置に形成する。
ターン8、9、10を形成する。この場合、次のように
パターニングを行う。コンデンサ電極パターン8は、前
記GND電極パターン11に対し、多層基板の積層方向
で対向する位置に形成する。また、コンデンサ電極パタ
ーン9、10は、前記コンデンサ電極パターン7に対
し、多層基板の積層方向で対向しない位置(基板の両側
に配置)に形成する。
ン12を形成する。このパターンは、例えば、導体ペー
ストの印刷等によりベタパターンとして形成(第7層の
略全面にパターニング)する。
回路との関係説明 前記多層基板の各層に形成したパターン間の接続関係、
及び等価回路との関係は、次の通りである。
ルパターン4の一端部c間をビアホール(図の点線部
分)で接続し、コイルL1とする。 :コイルパターン3の一端部bと、コイルパターン5
の一端部d間をビアホール(図の点線部分)で接続し、
コイルL2とする。なお、コイルL1とL2のインダク
タンス値は等しく設定(L1=L2)する。
電極パターン11間の容量でコンデンサC11を構成
し、コンデンサ電極パターン8と、GND電極パターン
12間の容量でコンデンサC12を構成する。そして、
コンデンサ容量は、C1=C11+C12の関係とする
(C1:入力端子IN側の接地用コンデンサ)。
電極パターン12間の容量でコンデンサC2を構成する
(C2:出力端子OUT2側の接地用コンデンサ)。 :コンデンサ電極パターン10と、GND電極パター
ン12間の容量でコンデンサC3を構成する(C3:出
力端子OUT1側の接地用コンデンサ)。なお、コンデ
ンサC2、C3の容量値は等しく設定(C2=C3)す
る。
量で、コンデンサC4を構成する(C4:2つの出力端
子OUT1、OUT2間のコンデンサ)。
のにおいては、次のような課題があった。 :多層基板の各層に、コイルパターン、コンデンサ電
極パターン、GND電極パターンを設定して前記分配器
を実現する際、部品配置の対称性を確保しなければなら
ない。
合、例えば、各コンデンサ電極パターン(ホット側)
と、GND電極パターン間にアンバランスな浮遊容量が
発生し、2つの出力の出力インピーダンスが等しくなく
なる。その結果、2つの出力端子間にレベル偏差が発生
し、出力の等分配が不可能になる。
電極パターン7と、第7層のGND電極パターン12と
の間に浮遊容量が発生し、その容量はコンデンサC3に
加算されるため、結果的にコンデンサC3の容量が大き
くなり、C2<C3の関係になる。
くなり、出力間レベル偏差が発生し、出力の等分配がで
きなくなる。 :前記出力端子間のレベル偏差を無くすためには、各
コンデンサ電極パターンを調整する必要があるが、特定
のコンデンサ電極パターンのみ調整すると、部品配置の
対称性が崩れ、それによる出力のレベル偏差が新たに発
生する。
特性(等分配特性)を得るために、開発時間がかかる。 :前記分配器を例えば、1GHZ 以上の高周波帯で使
用する場合、コンデンサC2、C3等は例えば、0.5
pF以下となる。すなわち、コンデンサの容量が小さす
ぎるため、パターニングしても、配線等のための浮遊容
量が大きくなり、パターニングによる設定が困難とな
る。
が、各層の厚みズレによるコンデンサ容量の変化により
設計周波数もずれる。特に、出力間アイソレーションを
高くする(例えば、40dB以上)必要がある場合に
は、その中心周波数は、前記層間厚みズレにより簡単に
ずれてしまう。
し、高周波信号分配・合成器を分配器として使用した場
合の出力間レベル偏差を低減し、特性の優れた製品が安
定的に製造できるようにすると共に、製品の開発時間を
短縮化可能にすることを目的とする。
図であり、図1中、21−3〜21−6は多層基板の各
層(誘電体)、26、27、29、30、37、38、
40、41はコンデンサ電極パターン(ホット側)、3
2はGND電極パターンを示す。
ように構成した。 :各入出力端子に、それぞれ接地用コンデンサを接続
し、入力端子と、各出力端子間に、それぞれコイルを接
続し、更に、前記出力端子間にコンデンサを接続した回
路構成とし、前記各コイル、及びコンデンサを多層基板
に設定した高周波信号分配・合成器において、前記コン
デンサを設定したコンデンサ部を複数層構成として、そ
の基板底面側にGND電極パターン32を設定し、該G
ND電極パターンより内側の異なる層21−5、21−
6に、それぞれ、2分割したコンデンサ電極パターン2
6、27、及び29、30を、基板の中心線に対して対
称配置すると共に、異なる層の前記コンデンサ電極パタ
ーン26と29、及び27と30同士を、それぞれ基板
の積層方向で対向配置し、かつ、GND電極パターンに
近い方の前記コンデンサ電極パターン29、30の面積
S2を、遠い方のコンデンサ電極パターン26、27の
面積S1より大きく設定(S1<S2)して、前記異な
る層に設定したコンデンサ電極パターン間の容量によ
り、出力端子間に接続したコンデンサ(C4=C41+
C42)を構成した高周波信号分配・合成器。
デンサを接続し、入力端子と各出力端子間に、それぞれ
コイルを接続し、更に、前記出力端子間にコンデンサを
接続した回路構成とし、前記各コイル、及びコンデンサ
を多層基板に設定した高周波信号分配・合成器におい
て、前記コンデンサを設定したコンデンサ部を複数層構
成として、その基板底面側にGND電極パターン32を
設定し、該GND電極パターンより内側の任意の異なる
層21−4、21−5に、それぞれコンデンサ電極パタ
ーン37、38を設定して、基板の積層方向で対向配置
し、かつ、GND電極パターンに近い方の前記コンデン
サ電極パターン38の面積(S12)を、遠い方のコン
デンサ電極パターン37の面積(S11)より小さく設
定(S12<S11)し、前記異なる層に設定したコン
デンサ電極パターン37、38間の容量により、出力端
子間に接続したコンデンサC4を構成すると共に、GN
D電極パターンに近い方の前記コンデンサ電極パターン
38とGND電極パターンの間、及びGND電極パター
ン32に遠い方のコンデンサ電極パターン37とGND
電極パターン32の間の容量で、それぞれ前記接地用コ
ンデンサC2、C3を構成した高周波信号分配・合成
器。
たコンデンサC4を複数分割して設定し、その一部のコ
ンデンサ電極パターン40を基板表面に設定して、トリ
ミング可能にした高周波信号分配・合成器。
コイルパターン、及びコンデンサ電極パターンの組を、
複数組設定して多段構成とした高周波信号分配・合成
器。
いて説明する。 :図1(A)では次の通りである。コンデンサ電極パ
ターン26、29を積層方向で対向させ、コンデンサ電
極パターン27、30を積層方向で対向させてパターニ
ングする。
S1と、コンデンサ電極パターン29の面積S2との関
係をS1<S2とし、コンデンサ電極パターン27の面
積S1と、コンデンサ電極パターン30の面積S2との
関係をS1<S2として、前記のようにパターニングし
ている。
9間の容量でコンデンサC41を構成し、コンデンサ電
極パターン27、30間の容量でコンデンサC42を構
成し、コンデンサ電極パターン29とGND電極パター
ン32間の容量でコンデンサC2(接地用コンデンサ)
を構成し、コンデンサ電極パターン30とGND電極パ
ターン32間の容量でコンデンサC3(接地用コンデン
サ)を構成する。
で出力間に接続したコンデンサC4を構成する(C4=
C41+C42)。以上のようにしたので、コンデンサ
電極パターン26、27は、GND電極パターン32と
直接対向する部分が無い。従って、コンデンサ電極パタ
ーン26、27は、コンデンサ電極パターン29、30
の面積内に余裕を以てパターニングすることができる。
デンサC4としての容量ズレの発生を防ぐことができ
る。また、前記各パターンは基板の中央線に対し左右対
称的にパターニングしている(対称配置構造)ので、等
分配特性が得られやすい。
ば、1GHZ 以上の極めて高い周波数で使用する場合、
図示のように、コンデンサ電極パターン37と、コンデ
ンサ電極パターン38とを基板の略中央部に対向配置し
て、その間の容量でコンデンサC4を構成する。
ターン32から遠い方のコンデンサ電極パターン37の
面積をS11を、GND電極パターン32に近い方のコ
ンデンサ電極パターン38の面積S12より大きくする
(S12<S11)必要がある。これは次の理由によ
る。
は、コンデンサ電極パターン37との間にコンデンサC
4を構成しつつ、その下のGND電極パターン32との
間にコンデンサC2を構成する。
に、GND電極パターン32との間にコンデンサC3を
構成する。しかし、コンデンサC2、C3の容量値は、
略等しく設定しないと2つの出力間にレベル偏差が発生
する。そのため、前記のような関係でパターニングを行
うことにより、前記レベル偏差を小さくしている。
サC4を2分割しないため、浮遊容量の発生が低減可能
である。また、コンデンサC4を構成する層(誘電体
層)21−4の厚みを調整することにより、コンデンサ
電極パターンをパターニングし易い適当な形状にするこ
とができる。
ば、40dBのアイソレーションが必要な場合において
は、コンデンサのバラツキを極めて小さくすることが必
要である。
のコンデンサ電極パターン40を基板表面の略中央部に
形成しておき、この基板表面のコンデンサ電極パターン
40をトリミングすることにより、コンデンサC4の容
量調整を行い、出力間のアイソレーション中心周波数を
調整する。
極パターン40が左右対称でなくなると、内部に設定し
たコイルの磁界偏りにより、前記コイルの対称性を乱す
ことになる。その結果、2つの出力間のレベル偏差を大
きくする方向に作用する。
リミングする場合は、基板の中心線に対し、左右対称に
なるようにトリミングする。このようにすれば、40d
B以上のアイソレーションが必要な場合においても、安
定した特性が容易に得られる。
した場合は、各段毎に出力間アイソレーションを持つた
め、全体として、出力間アイソレーションの周波数特性
が改善される。
合成器を分配器として使用した場合の出力間レベル偏差
を低減し、特性の優れた製品が安定的に製造できる。ま
た、製品の開発時間を短縮することが可能である。
る。以下、図2〜図9に基づいて、高周波信号分配・合
成器を、高周波信号分配器(以下、単に「分配器」とい
う)として用いた実施例を説明する。なお、各実施例の
分配器は、セラミック多層基板を使用し、SMD化した
例である。
分配器分解斜視図、図3は第1実施例の分配器完成図で
ある。
〜21−7は多層基板の第1層〜第7層、22〜25は
コイルパターン、26〜30はコンデンサ電極パター
ン、31、32はGND電極パターン、34は抵抗パタ
ーン(抵抗R1のパターン)、35は外部電極(端
子)、INは入力端子、OUT1、OUT2は出力端
子、GNDは接地端子を示す。
1〜第7層21−7からなる多層基板を使用して実現し
た例であり、その等価回路は図10Aと同じである。 §1:第1実施例の一般的な説明 本実施例では、コイルL1、L2、コンデンサC1〜C
4、抵抗R1を多層基板の各層(誘電体層等)にパター
ニングする。この場合、コイルL1、L2のインダクタ
ンス値を等しく(L1=L2)設定し、コンデンサC
1、C2の容量値を等しく(C1=C2)設定する。
明・・・図2参照 本実施例では、第1層21−1〜第7層21−7(全て
誘電体層で構成)からなる7層構成の多層基板を使用し
て、分配器を実現している。前記各層のパターンは次の
通りである。
ターニングせず、保護層、或いは部品搭載面として使用
する。 :第2層21−2には、コイルパターン22、23
を、例えば、導体ペーストの印刷等により形成する。こ
の場合、コイルパターン22、23は、図示のM−N線
方向に対し左右対称的に配置する。また、前記コイルパ
ターン22、23は、その一端部P1で共通接続(IN
に接続)する。
24、25を、例えば、導体ペーストの印刷等により形
成する。この場合、コイルパターン24、25は、図示
のM−N線方向に対し左右対称的に配置する。
しないで、スペーサ層(コンデンサ部とコイル部とを離
すための層)として使用する。 :第5層21−5には、コンデンサ電極パターン(ホ
ット側電極)26、27と、GND電極パターン31と
を、例えば、導体ペーストの印刷等により形成する。
27を、図示のM−N線方向に対し、左右対称的に配置
する。また、GND電極パターン31も、図示のM−N
線方向に対し左右対称的に配置する。
パターン(ホット側電極)28、29、30を、例え
ば、導体ペーストの印刷等により形成する。この場合、
次のようにパターニングを行う。
−N線方向に対し左右対称的に配置する。コンデンサ電
極パターン29、30は、図示のM−N線方向に対し左
右対称的に配置する。
サ電極パターン26に対し多層基板の積層方向で対向す
る位置に形成し、コンデンサ電極パターン30は、コン
デンサ電極パターン27に対し、多層基板の積層方向で
対向する位置に形成する。
極パターン31に対し、多層基板の積層方向で対向する
位置に形成する。また、前記パターニングを行う場合、
次の条件で行う。
1、コンデンサ電極パターン29の面積をS2とした場
合、S1<S2の関係にする。そして、コンデンサ電極
パターン26と、GND電極パターン32とは、多層基
板の積層方向で直接対向する部分が無いようにする(両
者の間にコンデンサ電極パターン29が入ることによ
り、対向部分を無くす)。
1、コンデンサ電極パターン30の面積をS2とした場
合、S1<S2の関係にする。そして、コンデンサ電極
パターン27と、GND電極パターン32とは、多層基
板の積層方向で直接対向する部分が無いようにする(両
者の間にコンデンサ電極パターン30が入ることによ
り、対向部分を無くす)。
ーン32を形成する。このパターンは、例えば、導体ペ
ーストの印刷等によりベタパターンとして形成(第7層
の略全面にパターニング)する。
回路との関係説明 前記多層基板の各層に形成したパターン間の接続関係、
及び等価回路との関係は、次の通りである。
イルパターン24の一端部c間をビアホール(図の点線
部分)で接続し、コイルL1とする。 :コイルパターン23の一端部bと、コイルパターン
25の一端部d間をビアホール(図の点線部分)で接続
し、コイルL2とする。なお、コイルL1とL2のイン
ダクタンス値は等しく設定(L1=L2)する。
e点と、コンデンサ電極パターン30の一端部g間をビ
アホール(図の点線部分)で接続し、コンデンサ電極パ
ターン27の一端部f点と、コンデンサ電極パターン2
9の一端部h間をビアホール(図の点線部分)で接続す
る。
D電極パターン31間の容量でコンデンサC11を構成
し、コンデンサ電極パターン28とGND電極パターン
32間の容量でコンデンサC12を構成する。そして、
前記コンデンサの容量値は、C1=C11+C12の関
係とする(C1:入力端子IN側の接地用コンデン
サ)。
D電極パターン32間の容量でコンデンサC2を構成す
る(C2:出力端子OUT2側の接地用コンデンサ)。 :コンデンサ電極パターン30と、GND電極パター
ン32間の容量でコンデンサC3を構成する(C3:出
力端子OUT1側の接地用コンデンサ)。なお、コンデ
ンサC2、C3の容量値は等しく設定(C2=C3)す
る。
デンサ電極パターン29間の容量で、コンデンサC41
を構成し、コンデンサ電極パターン27と、コンデンサ
電極パターン30間の容量で、コンデンサC42を構成
する。そして、前記コンデンサの容量値は、C4=C4
1+C42(但し、C41=C42)の関係に設定する
(C4:2つの出力端子OUT1、OUT2間のコンデ
ンサ)。
照 図3は第1実施例の分配器完成図であり、図3Aは例
1、図3Bは例2である。前記のようにしてパターニン
グした各層を積層して多層基板とし、該多層基板に、抵
抗R1をパターニングし、更に、外部電極(端子)を形
成して分配器が完成する。
層である第1層21−1の表面に、抵抗ペーストの印刷
等により、抵抗パターン34(抵抗R1を構成するパタ
ーン)を形成する(図3A参照)。
ある第7層21−7の裏面側に、抵抗ペーストの印刷等
により、抵抗パターン34を形成する(図3B参照)。
また、前記多層基板の側面側には、外部電極(IN、O
UT1、OUT2、GND)35を形成し、前記各パタ
ーン(図2参照)と接続する。この接続関係は、次の通
りである。
入力端子INに接続する。 :P2、P7点は、外部電極35の内、出力端子OU
T1に接続する。 :P3、P8点は、外部電極35の内、出力端子OU
T2に接続する。
は、外部電極35の内、接地端子GNDに接続する。 :抵抗パターン34の一端部は、外部電極35の内、
出力端子OUT1に接続し、他端部は出力端子OUT2
に接続する。
ンサ電極パターン29の面積S2との関係をS1<S2
とし、コンデンサ電極パターン27の面積S1と、コン
デンサ電極パターン30の面積S2との関係をS1<S
2として、前記のようにパターニングしている。
27は、コンデンサ電極パターン29、及びコンデンサ
電極パターン30の面積内に余裕を以てパターニングす
ることができる。
デンサC4としての容量ズレの発生を防ぐことができ
る。なお、コンデンサC4の定数は、分配器として使用
する周波数、及び出力間アイソレーション特性により決
まる。
に対し、左右対称的にパターニングしている(対称配置
構造)ので、2分配特性が得られやすい。 (第2実施例の説明)図4は、第2実施例の分配器分解
斜視図であり、図4中、図2、図3と同じものは同一符
号で示してある。また、37、38はコンデンサ電極パ
ターンを示す。第2実施例は、前記分配器を1GHZ 以
上の周波数帯(使用周波数が極めて高くなった場合)で
使用できるようにした例である。
場合、構成する素子は、全定数が非常に小さい定数とな
る。通常この帯域では、ストリップライン等により構成
するが、部品形状としてはLC構成の方が有利である。
合、L1=L2=5.9nH、C1=1.9pF、C2
=C3=0.4pF、C4=0.6pF程度となる。こ
の場合、1pF以下のコンデンサを設計するためには、
:パターンを小さく作る。:コンデンサ層間を厚く
する。:誘電体層の誘電率を小さくする等の対策が必
要である。
も、配線パターンの持つ浮遊容量との分離が出来ないた
め、設定誤差が大きくなる。なお、パターンを配線幅
(例えば、0.2mm)よりも細くすることは、無意味
となる。
体の厚みが厚くなるため、小型化、薄型化には不適当で
ある。特に、セラミック多層基板を使用する場合には、
基板が厚くなると、基板焼成する時に脱バインダーが厄
介である。
率εが、略1の材料を使用できれば問題ないが、一般的
なセラミック材料等は、ε>5であり、低誘電率材料を
作ること自体が困難である。
は、使用周波数が1GHZ 以上の分配器を設計するのは
困難である。そこで、第2実施例では、この点を解決
し、使用周波数が1GHZ 以上でも使用可能な分配器を
実現した。以下、具体例について説明する。
明・・・図4参照 :多層基板の第1層21−1〜第3層21−3に形成
したパターンは、前記第1実施例と同じなので説明は省
略する。
パターン37を、例えば導体ペーストの印刷等により形
成する。この場合、前記パターンは、図示のM−N線方
向に対し、左右対称的に配置する。
パターン38とGND電極パターン31とを、例えば導
体ペーストの印刷等により形成する。この場合、各パタ
ーンは図示のM−N線方向に対し左右対称的に配置す
る。
ンデンサ電極パターン37に対し、多層基板の積層方向
で対向する位置に形成する。この場合、コンデンサ電極
パターン37の面積をS11、コンデンサ電極パターン
38の面積をS12とした場合、S12<S11の関係
にする。すなわち、コンデンサ電極パターン37の面積
S11を、コンデンサ電極パターン38の面積S12よ
り大きく設定する。
パターン(ホット側電極)28を、例えば、導体ペース
トの印刷等により形成する。なお、このパターンは第1
実施例と同じなので、説明は省略する。
ーン32を形成するが、このパターンは、第1実施例と
同じなので説明は省略する。 §3:各パターン間の接続関係、及び等価回路との関係
説明 前記多層基板の各層に形成したパターン間の接続関係、
及び等価回路との関係は、次の通りである。
デンサ電極パターン38間の容量でコンデンサC4を構
成する。 :コンデンサ電極パターン37と、GND電極パター
ン32間の容量(浮遊容量等の微小容量)でコンデンサ
C3を構成する。
D電極パターン32間の容量(浮遊容量等の微小容量)
でコンデンサC2を構成する。 :コンデンサ電極パターン28と、GND電極パター
ン31間の容量でコンデンサC11を構成し、コンデン
サ電極パターン28とGND電極パターン32間の容量
でコンデンサC12を構成する。そして、前記コンデン
サの容量は、C1=C11+C12の関係とする(C
1:入力端子IN側の接地用コンデンサ)。
した第1実施例の分配器と同じである。
端部の点P20は、外部電極35の内、出力端子OUT
1に接続し、コンデンサ電極パターン38の一端部の点
P21は、出力端子OUT2に接続する。なお、他の構
成は、第1実施例と同じなので、説明は省略する。
極パターン37と、第5層21−5に形成したコンデン
サ電極パターン38とを対向配置して、コンデンサC4
を構成している。
面積S11を、コンデンサ電極パターン38の面積S1
2より大きくする(S12<S11)必要がある。これ
は、次の理由による。
は、コンデンサ電極パターン37の間にコンデンサC4
を構成しつつ、その下のGND電極パターン32との間
にコンデンサC2を構成する。
に、GND電極パターン32との間にコンデンサC3を
構成する。しかし、コンデンサC2、C3の容量値は、
略等しく設定しないと2つの出力間にレベル偏差が発生
する。そのため、前記のような関係でパターニングを行
うことにより、前記レベル偏差を小さくしている。
りである。:コンデンサC4を2分割しないため、浮
遊容量、及び浮遊インダクタンスの発生が低減可能であ
る。:コンデンサC4を構成する第4層21−4の厚
みを調整することにより、コンデンサ電極パターンをパ
ターニングし易い形状にできる。
分配器等価回路、図6は第3実施例の分配器分解斜視図
である。図5、図6中、図2〜図5と同じものは同一符
号で示してある。また、40、41はコンデンサ電極パ
ターン、42は配線パターン、43は切り欠き部を示
す。
ションが40dB以上必要な場合に有効な分配器の例で
ある。 §1:第3実施例の一般的な説明 前記第1実施例に示した分配器は、2つの出力端子間で
アイソレーションを持っているが、一般的には20dB
以上あれば、大抵の使用には可能である。しかし、40
dB以上のアイソレーションを必要とする場合がある。
の中心周波数に対して比帯域で25%程度であるが、4
0dB帯域では比帯域で2.5%しかない。量産時、ア
イソレーションの特性バラツキは、コイルよりコンデン
サの層間厚みのバラツキにより、アイソレーションの中
心周波数(f0 )のバラツキにより生じる。
インダー等を混合した塗料を、ドクターブレード等によ
りシートを形成し、得られたシートに厚膜法で電極を各
層にパターニングし、それらを積層して、脱バインダー
し、焼成して、部品の本体が作られる。
ラツキが生じるため、そのバラツキがコンデンサの容量
値のバラツキ(約10%程度のバラツキ)となる。しか
し、20dB程度のアイソレーションであれば、その程
度のバラツキでも、無調整で作り込みが可能である。
ンデンサのバラツキを±2%程度にする必要がある。従
って、前記の方法では、無調整での作り込みは不可能で
ある。そのため、調整により作り上げる必要がある。
ぞれ各端の入力インピーダンスを決めるための接地容量
であり、出力端子OUT1、OUT2間のアイソレーシ
ョンの中心周波数(f0 )には直接関係ない。従って、
出力端子OUT1、OUT2間のアイソレーションの中
心周波数(f0 )は、コンデンサC4のみで決まる。
イソレーションの中心周波数を調整し特性出しを行えば
良いことになる。このように、コンデンサC4の設定が
重要である。。
約±10%程度あっても、全体の特性には大きな変化は
ない(C2=C3として変化させているため)ことが実
験的にも確認されている。。
アイソレーション中心周波数を調整して、例えば、40
dBのアイソレーションの特性出しを行えば良いことに
なる。以下、具体例について説明する。 §2:等価回路による説明・・・図5参照 この分配器の等価回路は、図5に示したように、コイル
L1、L2、コンデンサC1〜C4、抵抗R1で構成さ
れている。この回路において、コンデンサC4を可変で
きるようにし(トリマーコンデンサ構成)、前記特性出
しを行う。
明・・・図6参照 :多層基板の第1層21−1には、コンデンサ電極パ
ターン40を、例えば、導体ペーストの印刷等により形
成する。前記パターンは図示のM−N線方向に対し、左
右対称的に配置する。
ミングによるコンデンサC4の容量調整用パターンであ
り、その一部には切り欠き部43が設けてある。なお、
前記コンデンサ電極パターン40をトリミングする時
は、図示M−N線方向に対し、左右対称となるようにト
リミングする必要があるため、切り欠き部43は、第1
層21−1の略中央部に形成してあり、トリミングの目
安としている。
22、23と、コンデンサ電極パターン41と、配線パ
ターン42を、例えば、導体ペーストの印刷等により形
成する。
M−N線方向に対し左右対称的に配置する。そして、前
記コイルパターン22、23は、その一端部P1で共通
接続(INに接続)する。
は、コンデンサ電極パターン40に対し、多層基板の積
層方向で対向する位置にパターニングする。 :前記以外の第3層21−3〜第7層21−7の構成
は、前記第1実施例と同じなので、説明は省略する。
回路との関係説明 前記多層基板の各層に形成したパターン間の接続関係、
及び等価回路との関係は、次の通りである。
iと、配線パターン42の一端部j間をビアホール(図
の点線部分)で接続する。なお、この実施例では分配器
をSMD化するため、部品表面での配線を避け、前記の
ように、内部の配線パターン42を利用して配線してい
る。
の容量でコンデンサC43(トリマーコンデンサ)を構
成する。 :コンデンサ電極パターン26と、コンデンサ電極パ
ターン29間の容量でコンデンサC44を構成する。
デンサ電極パターン30間の容量でコンデンサC45を
構成する。 :前記各コンデンサの容量は、C44=C45、C4
=C43+C44+C45の関係が成り立つように設定
する。なお、前記コンデンサC4の容量は、トリミング
することを考慮して、最初は少し大きめの容量に設定し
ておく必要がある。
で、説明は省略する。 §5:完成した分配器の説明 前記の各層を積層して完成した分配器の外観は、図3B
に示した第1実施例の分配器と同じである。
端部の点P24は、外部電極35の内、出力端子OUT
2に接続し、配線パターン42の一端部の点P23は、
出力端子OUT1に接続する。なお、他の構成は第1実
施例と同じなので説明は省略する。
が必要な場合において、コンデンサC4の容量調整を行
い、出力間のアイソレーション中心周波数を調整する。
デンサ電極パターン40をトリミングするが、このトリ
ミング時には、切り欠き部43を目安としてトリミング
を行う。このようにする理由は次の通りである。
両側部分(下側の層)にはコイルがあるため、コンデン
サ電極パターン40をトリミングする場合、片側に偏っ
て削ると、L1、L2双方のコイルの磁界の対称性を乱
し、結果的に定数関係がL1≠L2となる。
ルパターンは、L1=L2となるようにM−N線方向に
対して左右対称的にパターニングされているが、トリミ
ングによりコンデンサ電極パターン40が左右対称でな
くなると、L1≠L2になることにより、2つの出力間
のレベル偏差を大きくする方向に作用する。
リミングする場合は、M−N線方向に対し左右対称にな
るようにトリミングする。 (第4実施例の説明)図7は、第4実施例の説明図、図
8は第4実施例の分配器分解斜視図、図9は第4実施例
の分配器完成図である。図7〜図9中、図2〜図6と同
じものは同一符号で示してある。
層、46〜53はコイルパターン、54〜56は配線パ
ターン、57〜65はコンデンサ電極パターン、66は
GND電極パターンを示す。
を2段構成とし、出力間アイソレーションの周波数特性
を変えた例である。この例では、例えば、20dB帯域
での出力間アイソレーションを2倍程度に広げることが
可能である。
・図7参照 図7Aは分配器の等価回路、図7Bは分配器の特性図で
ある。この分配器の等価回路は、図7Aに示したよう
に、コイルL11、L12、コンデンサC11、C1
2、C13、C16、及び抵抗R11からなる1段目の
回路と、コイルL13、L14、コンデンサC14、C
15、C17、及び抵抗R12からなる2段目の回路と
で構成(2段構成)される。
12、C15=C14、L11=L12、L13=L1
4のように設定する。なお、他の構成は前記各実施例と
同じである。
は、図7Bの通りである。図7Bにおいて、横軸は周波
数(MHZ )、縦軸は出力間アイソレーション(dB)
を示す。
明・・・図8参照 :多層基板の第1層45−1には、何もパターニング
しないで、保護層、或いは部品搭載面等に使用する。
46、47、48、49を、例えば、導体ペーストの印
刷により形成する。この場合、コイルパターン46と4
8を接続し、コイルパターン47と49を接続する。
50、51、52、53を、例えば、導体ペーストの印
刷により形成する。この場合、コイルパターン50と5
1を接続する。
4、55、56を、例えば、導体ペーストの印刷により
形成する。 :第5層45−5には、コンデンサ電極パターン(ホ
ット側電極)57、58、59、60を、例えば、導体
ペーストの印刷により形成する。
パターン(ホット側電極)61、62、63、64、6
5を、例えば、導体ペーストの印刷により形成する。こ
の場合、パターニングの条件は、前記第1実施例と同じ
ような条件でパターニングを行う。
63、64、65は、それぞれ第5層45−5に形成し
たコンデンサ電極パターン57、58、59、60に対
し、基板積層方向で対向する位置に形成すると共に、コ
ンデンサ電極パターン62、63、64、65の各面積
は、コンデンサ電極パターン57、58、59、60の
各面積より、それぞれ大きく設定する。
8、59、60は、第7層45−7に形成したGND電
極パターン66と基板積層方向で対向しないように形成
(両者の間にコンデンサ電極パターン62、63、6
4、65が入ることにより、対向部分を無くす)する。
ーン66を形成する。このパターンは、例えば、導体ペ
ーストの印刷等によりベタパターンとして形成(第7層
の略全面にパターニング)する。
回路との関係説明 前記多層基板の各層に形成したパターン間の接続関係、
及び等価回路との関係は、次の通りである。
ルパターン50の一端部間をビアホール(図の点線部
分)で接続し、コイルL11とする。 :コイルパターン47の一端部と、コイルパターン5
1の一端部間をビアホール(図の点線部分)で接続し、
コイルL12とする。この場合コイルL11、L12の
インダクタンス値は、L11=L12とする。
ルパターン52の一端部間をビアホール(図の点線部
分)で接続し、コイルL13とする。 :コイルパターン49の一端部と、コイルパターン5
3の一端部間をビアホール(図の点線部分)で接続し、
コイルL14とする。この場合コイルL13、L14の
インダクタンス値は、L13=L14とする。
コイルパターン、及びコンデンサ電極パターン間の必要
な部分(図の点線部分)をビアホールで接続する。 :コンデンサ電極パターン58、63間の容量でコン
デンサC161を構成し、コンデンサ電極パターン5
7、62間の容量でコンデンサC162を構成する。こ
の場合、各容量間はC161=C162、C16=C1
61+C162の関係とする。
の容量でコンデンサC171を構成し、コンデンサ電極
パターン59、64間の容量でコンデンサC172を構
成する。この場合、各容量間はC171=C172、C
17=C171+C172の関係とする。
電極パターン66間の容量でコンデンサC11を構成
し、コンデンサ電極パターン63とGND電極パターン
66間の容量でコンデンサC12を構成する。
D電極パターン66間の容量でコンデンサC13を構成
し、コンデンサ電極パターン65とGND電極パターン
66間の容量でコンデンサC14を構成し、コンデンサ
電極パターン64とGND電極パターン66間の容量で
コンデンサC15を構成する。
15=C14の関係とする。 :前記コイルパターン、コンデンサ電極パターン、G
ND電極パターン等の各パターンは、図示X−Y線方向
に対して対称的にパターニングする。
照 前記の各層を積層して完成した分配器の外観は図9に示
した通りである。前記のようにしてパターニングした各
層を積層して多層基板20とし、該多層基板の側面部分
に外部電極(端子)35を形成して分配器が完成する。
この場合、抵抗R11、及びR12は外付けとする。
出力端子OUT1、OUT2、接地端子GND、その他
の端子T1、T2を形成する。そして、前記出力端子O
UT1、OUT2には抵抗R12を接続(外付け)し、
端子T1、T2には抵抗R11を接続(外付け)する。
パターンとの接続関係は次の通りである。 :第2層45−2に形成したコイルパターン52の一
端部Q1を出力端子OUT1に接続し、コイルパターン
53の一端部Q2を出力端子OUT2に接続する。
ン54の一端部Q3を入力端子INに接続し、配線パタ
ーン55の一端部Q4を端子T1に接続し、配線パター
ン56の一端部Q5を端子T2に接続する。
電極パターン64の一端部Q6を出力端子OUT1に接
続し、コンデンサ電極パターン65の一端部Q7を出力
端子OUT2に接続する。
パターン66の一端部Q8、Q9、Q10を接地端子G
NDに接続する。 §6:その他の説明 前記のように、分配器を2段構成とすることにより、図
7Bに示したような特性が得られる。この場合、第1段
目と第2段目とで、中心周波数をf01、f02のようにず
らして設定すれば、全体として、出力間アイソレーショ
ンの周波数特性が改善される。
実施例等の特性と比較して、2倍程度にすることが可能
である。 (他の実施例)以上実施例について説明したが、本発明
は次のようにしても実施可能である。
は、本部品とは別にディスクリート部品として外付けし
ても良く、また、実施例4では、抵抗R11、R12を
厚膜で部品の表面又は裏面に設定しても良い。
パターンを設定した層、及びスペーサ層は、コンデンサ
部とは別の材料の絶縁体層で構成しても良い。 :前記実施例の入力端子INを出力端子とし、2つの
出力端子OUT1、OUT2を、それぞれ入力端子とす
ることにより、2つの高周波信号(同一位相の信号)を
合成する合成器としても使用可能である。
化(N段構成)することも可能である。 :分配器を多段構成とすることにより、全体として、
出力間アイソレーションの周波数特性が改善される。例
えば、20dB帯域での帯域幅を、1段構成のものに比
べて2倍程度に広げることが可能である。
のような効果がある。 :部品底面にGND電極パターンを配置してシールド
構造にした高性能の高周波信号分配・合成器が安定的に
製造できる。
が対称的に形成できるので、2出力間のレベル偏差を低
減できる。 :高周波信号分配・合成器を分配器として使用した場
合の出力間レベル偏差を低減し、特性の優れた製品が安
定的に製造できる。
コンデンサのコンデンサ電極パターンを設定して、トリ
ミング可能にしたので、周波数調整が容易になり、製品
の開発時間を短縮化可能にする。特に1GHZ 以上の高
周波帯においても、設計が容易にできる。
各層(誘電体層等)
Claims (4)
- 【請求項1】 各入出力端子(IN、OUT1、OUT
2)に、それぞれ接地用コンデンサ(C1、C2、C
3)を接続し、 入力端子(IN)と、各出力端子(OUT1、OUT
2)間に、それぞれコイル(L1、L2)を接続し、 更に、前記出力端子(OUT1、OUT2)間にコンデ
ンサ(C4)を接続した回路構成とし、 前記各コイル、及びコンデンサを多層基板に設定した高
周波信号分配・合成器において、 前記コンデンサを設定したコンデンサ部を複数層構成と
して、その基板底面側にGND電極パターン(32)を
設定し、 該GND電極パターンより内側の異なる層(21−5、
21−6)に、それぞれ、2分割したコンデンサ電極パ
ターン(26、27、及び29、30)を、基板の中心
線に対して対称配置すると共に、 異なる層の前記コンデンサ電極パターン(26と29、
及び27と30)同士を、それぞれ基板の積層方向で対
向配置し、 かつ、GND電極パターンに近い方の前記コンデンサ電
極パターン(29、30)の面積(S2)を、遠い方の
コンデンサ電極パターン(26、27)の面積(S1)
より大きく設定(S1<S2)して、 前記異なる層に設定したコンデンサ電極パターン間の容
量により、出力端子間に接続したコンデンサ(C4=C
41+C42)を構成したことを特徴とする高周波信号
分配・合成器。 - 【請求項2】 各入出力端子(IN、OUT1、OUT
2)に、それぞれ接地用コンデンサ(C1、C2、C
3)を接続し、 入力端子(IN)と各出力端子(OUT1、OUT2)
間に、それぞれコイル(L1、L2)を接続し、 更に、前記出力端子(OUT1、OUT2)間にコンデ
ンサ(C4)を接続した回路構成とし、 前記各コイル、及びコンデンサを多層基板に設定した高
周波信号分配・合成器において、 前記コンデンサを設定したコンデンサ部を複数層構成と
して、その基板底面側にGND電極パターン(32)を
設定し、 該GND電極パターンより内側の任意の異なる層(21
−4、21−5)に、それぞれコンデンサ電極パターン
(37、38)を設定して、基板の積層方向で対向配置
し、 かつ、GND電極パターンに近い方の前記コンデンサ電
極パターン(38)の面積(S12)を、遠い方のコン
デンサ電極パターン(37)の面積(S11)より小さ
く設定(S12<S11)し、 前記異なる層に設定したコンデンサ電極パターン(3
7、38)間の容量により、出力端子間に接続したコン
デンサ(C4)を構成すると共に、 GND電極パターンに近い方の前記コンデンサ電極パタ
ーン(38)とGND電極パターン(32)間、及びG
ND電極パターンに遠い方のコンデンサ電極パターン
(37)とGND電極パターン(32)間の容量で、そ
れぞれ前記接地用コンデンサ(C2、C3)を構成した
ことを特徴とする高周波信号分配・合成器。 - 【請求項3】 請求項1記載の高周波信号分配・合成器
において、 出力端子間に接続したコンデンサ(C4)を複数分割し
て設定し、 その一部のコンデンサ電極パターン(40)を基板表面
に設定して、トリミング可能にしたことを特徴とする高
周波信号分配・合成器。 - 【請求項4】 請求項1記載の高周波信号分配・合成器
において、 前記各層に設定したコイルパターン、及びコンデンサ電
極パターンの組を、複数組設定して多段構成としたこと
を特徴とする高周波信号分配・合成器。
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