JP2575368Y2 - 積層型lcフィルタ - Google Patents
積層型lcフィルタInfo
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- JP2575368Y2 JP2575368Y2 JP1992004845U JP484592U JP2575368Y2 JP 2575368 Y2 JP2575368 Y2 JP 2575368Y2 JP 1992004845 U JP1992004845 U JP 1992004845U JP 484592 U JP484592 U JP 484592U JP 2575368 Y2 JP2575368 Y2 JP 2575368Y2
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- JP
- Japan
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- pattern
- shield
- patterns
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- coil
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フィルタ回路等に使用
される積層型LCフィルタに関する。
される積層型LCフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】等価回路で二つのLC共振回路と
この二つのLC共振回路を接続するコイルとを有するバ
ンドパスフィルタが知られている。このバンドパスフィ
ルタにおいて、前記二つのLC共振回路を接続するコイ
ルは一枚のシールドパターンがその役割を果たしてい
る。すなわち、シールドパターンが有するインダクタン
ス分が利用される。そして、このシールドパターンはL
C共振回路のコイルパターンからできるだけ離して形成
する必要がある。シールドパターンをコイルパターンに
接近させると、コイルパターンに電流が流れた際にシー
ルドパターンに渦電流が生じ、フィルタ内での信号損失
が大きくなるからである。
この二つのLC共振回路を接続するコイルとを有するバ
ンドパスフィルタが知られている。このバンドパスフィ
ルタにおいて、前記二つのLC共振回路を接続するコイ
ルは一枚のシールドパターンがその役割を果たしてい
る。すなわち、シールドパターンが有するインダクタン
ス分が利用される。そして、このシールドパターンはL
C共振回路のコイルパターンからできるだけ離して形成
する必要がある。シールドパターンをコイルパターンに
接近させると、コイルパターンに電流が流れた際にシー
ルドパターンに渦電流が生じ、フィルタ内での信号損失
が大きくなるからである。
【0003】ところが、シールドパターンとコイルパタ
ーンを離すために厚手の基材シートをシールドパターン
とコイルパターンの間に挟んで焼成すると、基材シート
の収縮率がシールドパターンやコイルパターンの収縮率
より小さいためシールドパターンやコイルパターンの引
出し部が基材シートの端部に露出せず、後工程で設けら
れる外部電極と導通しない場合があった。
ーンを離すために厚手の基材シートをシールドパターン
とコイルパターンの間に挟んで焼成すると、基材シート
の収縮率がシールドパターンやコイルパターンの収縮率
より小さいためシールドパターンやコイルパターンの引
出し部が基材シートの端部に露出せず、後工程で設けら
れる外部電極と導通しない場合があった。
【0004】この導通不良を回避するため、シールドパ
ターンやコイルパターンの膜厚を厚くすることが考えら
れる。しかし、コイルパターンの場合は膜厚を厚くして
もそのパターン面積が小さいため不具合は生じないが、
シールドパターンの場合は膜厚を厚くするとそのパター
ン面積が大きいためシールドパターンと基材シートの間
でデラミネーションが発生し易くなる。
ターンやコイルパターンの膜厚を厚くすることが考えら
れる。しかし、コイルパターンの場合は膜厚を厚くして
もそのパターン面積が小さいため不具合は生じないが、
シールドパターンの場合は膜厚を厚くするとそのパター
ン面積が大きいためシールドパターンと基材シートの間
でデラミネーションが発生し易くなる。
【0005】そこで、本考案の課題は、コイル機能を有
して二つのLC共振回路間を電気的に接続するシールド
パターンと外部電極との接続信頼性が優れている積層型
LCフィルタを提供することにある。
して二つのLC共振回路間を電気的に接続するシールド
パターンと外部電極との接続信頼性が優れている積層型
LCフィルタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本考案に係る積層型LCフィルタは、等価回路で少
なくとも二つのLC共振回路とこの二つのLC共振回路
を電気的に接続するコイルを有するものであって、前記
二つのLC共振回路を接続するコイルが、積層された複
数のシールドパターンから構成されていることを特徴と
する。
め、本考案に係る積層型LCフィルタは、等価回路で少
なくとも二つのLC共振回路とこの二つのLC共振回路
を電気的に接続するコイルを有するものであって、前記
二つのLC共振回路を接続するコイルが、積層された複
数のシールドパターンから構成されていることを特徴と
する。
【0007】
【作用】以上の構成において、二つのLC共振回路を接
続するコイルとして機能するシールドパターンが複数積
層されているため、全体としてのシールドパターンの膜
厚は厚くなる。従って、焼成の際にシールドパターンと
基材シートとの収縮率の差が小さく抑えられ、焼成後も
シールドパターンの引出し部は基材シートの端部に露出
した状態が維持される。一方、各シールドパターンの膜
厚は通常の厚みであるため、シールドパターンと基材シ
ートの間のデラミネーションは生じない。
続するコイルとして機能するシールドパターンが複数積
層されているため、全体としてのシールドパターンの膜
厚は厚くなる。従って、焼成の際にシールドパターンと
基材シートとの収縮率の差が小さく抑えられ、焼成後も
シールドパターンの引出し部は基材シートの端部に露出
した状態が維持される。一方、各シールドパターンの膜
厚は通常の厚みであるため、シールドパターンと基材シ
ートの間のデラミネーションは生じない。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る積層型LCフィルタの一
実施例について添付図面を参照して説明する。実施例で
は、積層型LCフィルタ1個の場合について説明する
が、量産時は複数個の積層型LCフィルタを備えたマザ
ー基板の形態で製造されることになる。
実施例について添付図面を参照して説明する。実施例で
は、積層型LCフィルタ1個の場合について説明する
が、量産時は複数個の積層型LCフィルタを備えたマザ
ー基板の形態で製造されることになる。
【0009】図1(a),(b),(c),(d),
(e),(f),(g)に示すように、基材シート1,
2,3,4,5,6,7が準備され、各基材シート1〜
7の上面に内部導体が設けられている。すなわち、基材
シート1の上面には通常の膜厚のシールドパターン8を
設け、引出し部8a,8bがそれぞれシート1の下辺に
露出している。シールドパターン8は、後述のシールド
パターン19,20と共に、外界の電磁ノイズから積層
型LCフィルタを保護したり、フィルタ内部で発生する
電磁ノイズを外界に放射するのを防止する。さらに、こ
のシールドパターン8は後述のLC共振回路45,46
の間を電気的に接続する機能も有する。
(e),(f),(g)に示すように、基材シート1,
2,3,4,5,6,7が準備され、各基材シート1〜
7の上面に内部導体が設けられている。すなわち、基材
シート1の上面には通常の膜厚のシールドパターン8を
設け、引出し部8a,8bがそれぞれシート1の下辺に
露出している。シールドパターン8は、後述のシールド
パターン19,20と共に、外界の電磁ノイズから積層
型LCフィルタを保護したり、フィルタ内部で発生する
電磁ノイズを外界に放射するのを防止する。さらに、こ
のシールドパターン8は後述のLC共振回路45,46
の間を電気的に接続する機能も有する。
【0010】基材シート2の上面には膜厚がシールドパ
ターン8より厚いコイルパターン9,10,11,12
が設けられている。コイルパターン9と10の一方の端
部は共通引出し部9aを介して電気的に接続され、コイ
ルパターン11と12の一方の端部は共通引出し部11
aを介して電気的に接続されている。共通引出し部9
a,11aはそれぞれシート2の上辺に露出している。
コイルパターン9,10,11,12の他方の端部は引
出し部9b,10b,11b,12bとされ、それぞれ
シート2の下辺に露出している。
ターン8より厚いコイルパターン9,10,11,12
が設けられている。コイルパターン9と10の一方の端
部は共通引出し部9aを介して電気的に接続され、コイ
ルパターン11と12の一方の端部は共通引出し部11
aを介して電気的に接続されている。共通引出し部9
a,11aはそれぞれシート2の上辺に露出している。
コイルパターン9,10,11,12の他方の端部は引
出し部9b,10b,11b,12bとされ、それぞれ
シート2の下辺に露出している。
【0011】基材シート3の上面にはポール調整パター
ン13,14が設けられている。ポール調整用パターン
13,14のそれぞれの両端部は引出し部13a,13
b,14a,14bとされ、シート3の下辺に露出して
いる。基材シート4,5の上面にはそれぞれ入出力コン
デンサパターン15,16が設けられている。入出力コ
ンデンサパターン15の一方の端部は引出し部15aと
され、シート4の上辺に露出し、入出力コンデンサパタ
ーン16の他方の端部は引出し部16aとされ、シート
5の上辺に露出している。積層された状態ではパターン
15と16の間に容量が形成されることになる。
ン13,14が設けられている。ポール調整用パターン
13,14のそれぞれの両端部は引出し部13a,13
b,14a,14bとされ、シート3の下辺に露出して
いる。基材シート4,5の上面にはそれぞれ入出力コン
デンサパターン15,16が設けられている。入出力コ
ンデンサパターン15の一方の端部は引出し部15aと
され、シート4の上辺に露出し、入出力コンデンサパタ
ーン16の他方の端部は引出し部16aとされ、シート
5の上辺に露出している。積層された状態ではパターン
15と16の間に容量が形成されることになる。
【0012】基材シート6,7の上面にはそれぞれコン
デンサパターン17,18、シールドパターン19,2
0が設けられている。コンデンサパターン17,18の
一部は引出し部17a,18aとされ、シート6の下辺
に露出している。シールドパターン19,20の一部は
引出し部19a,20aとされ、シート7の下辺に露出
している。積層された状態ではパターン17と19の間
及びパターン18と20の間に容量が形成されることに
なる。
デンサパターン17,18、シールドパターン19,2
0が設けられている。コンデンサパターン17,18の
一部は引出し部17a,18aとされ、シート6の下辺
に露出している。シールドパターン19,20の一部は
引出し部19a,20aとされ、シート7の下辺に露出
している。積層された状態ではパターン17と19の間
及びパターン18と20の間に容量が形成されることに
なる。
【0013】シールドパターン8、コイルパターン9〜
12、ポール調整パターン13,14、入出力コンデン
サパターン15,16、コンデンサパターン17,18
及びシールドパターン19,20の材料としては、電気
導電率の良い銅等を使用している。基材シート1〜7の
材料としては、還元雰囲気で焼成することができるシリ
カ等を主成分とする低温焼結セラミックを使用してい
る。
12、ポール調整パターン13,14、入出力コンデン
サパターン15,16、コンデンサパターン17,18
及びシールドパターン19,20の材料としては、電気
導電率の良い銅等を使用している。基材シート1〜7の
材料としては、還元雰囲気で焼成することができるシリ
カ等を主成分とする低温焼結セラミックを使用してい
る。
【0014】以上の基材シート1〜7は、図2に示すよ
うに、厚手の基材シート(薄手のシートの積層物でもよ
い)21,22,23,24と共に積み重ねられ、加圧
状態で焼成されることにより一体積層構造体のLCフィ
ルタ26が得られる。シールドパターン8を設けた基材
シート1は2枚隣接して積層されており、しかもシール
ドパターン8は基材シート22,23によって、コイル
パターン9〜12及びポール調整用パターン13,14
から離された位置に積層されている。
うに、厚手の基材シート(薄手のシートの積層物でもよ
い)21,22,23,24と共に積み重ねられ、加圧
状態で焼成されることにより一体積層構造体のLCフィ
ルタ26が得られる。シールドパターン8を設けた基材
シート1は2枚隣接して積層されており、しかもシール
ドパターン8は基材シート22,23によって、コイル
パターン9〜12及びポール調整用パターン13,14
から離された位置に積層されている。
【0015】さらに、図3に示すように、LCフィルタ
26の端面に外部電極31〜42が設けられる。外部電
極32,35はそれぞれ入力電極、出力電極として機能
する。外部電極38,41はグランド電極、外部電極3
7,39,40,42は中継電極として機能する。すな
わち、外部電極32はコイルパターン9,10の共通引
出し部9a及び入出力コンデンサパターン16の引出し
部16aに電気的に導通した状態で設けられ、外部電極
35はコイルパターン11,12の共通引出し部11a
及び入出力コンデンサパターン15の引出し部15aに
電気的に導通した状態で設けられている。さらに、外部
電極37はシールドパターン8の引出し部8b、コイル
パターン12の引出し部12b、ポール調整パターン1
4の引出し部14b及びシールドパターン20の引出し
部20aに電気的に導通した状態で設けられている。外
部電極39はコイルパターン11の引出し部11b及び
コンデンサパターン18の引出し部18aに電気的に導
通した状態で設けられている。外部電極40はシールド
パターン8の引出し部8a、コイルパターン10の引出
し部10b、ポール調整パターン13の引出し部13b
及びシールドパターン19の引出し部19aに電気的に
導通した状態で設けられている。外部電極41はポール
調整パターン13の引出し部13aに電気的に導通した
状態で設けられている。外部電極42はコイルパターン
の引出し部9b及びコンデンサパターン17の引出し部
17aに電気的に導通した状態で設けられている。
26の端面に外部電極31〜42が設けられる。外部電
極32,35はそれぞれ入力電極、出力電極として機能
する。外部電極38,41はグランド電極、外部電極3
7,39,40,42は中継電極として機能する。すな
わち、外部電極32はコイルパターン9,10の共通引
出し部9a及び入出力コンデンサパターン16の引出し
部16aに電気的に導通した状態で設けられ、外部電極
35はコイルパターン11,12の共通引出し部11a
及び入出力コンデンサパターン15の引出し部15aに
電気的に導通した状態で設けられている。さらに、外部
電極37はシールドパターン8の引出し部8b、コイル
パターン12の引出し部12b、ポール調整パターン1
4の引出し部14b及びシールドパターン20の引出し
部20aに電気的に導通した状態で設けられている。外
部電極39はコイルパターン11の引出し部11b及び
コンデンサパターン18の引出し部18aに電気的に導
通した状態で設けられている。外部電極40はシールド
パターン8の引出し部8a、コイルパターン10の引出
し部10b、ポール調整パターン13の引出し部13b
及びシールドパターン19の引出し部19aに電気的に
導通した状態で設けられている。外部電極41はポール
調整パターン13の引出し部13aに電気的に導通した
状態で設けられている。外部電極42はコイルパターン
の引出し部9b及びコンデンサパターン17の引出し部
17aに電気的に導通した状態で設けられている。
【0016】図4は、LCフィルタ26の等価電気回路
図である。このLCフィルタ26は二つのLC共振回路
45,46を有している。すなわち、LC共振回路45
はコイルパターン9,10が有するインダクタンス及び
コンデンサパターン17とシールドパターン19の間に
形成されるキャパシタンスから構成され、LC共振回路
46はコイルパターン11,12が有するインダクタン
ス及びコンデンサパターン18とシールドパターン20
の間に形成されるキャパシタンスから構成されている。
このLC共振回路45,46の間をコイルとしても機能
するシールドパターン8が電気的に接続している。
図である。このLCフィルタ26は二つのLC共振回路
45,46を有している。すなわち、LC共振回路45
はコイルパターン9,10が有するインダクタンス及び
コンデンサパターン17とシールドパターン19の間に
形成されるキャパシタンスから構成され、LC共振回路
46はコイルパターン11,12が有するインダクタン
ス及びコンデンサパターン18とシールドパターン20
の間に形成されるキャパシタンスから構成されている。
このLC共振回路45,46の間をコイルとしても機能
するシールドパターン8が電気的に接続している。
【0017】以上の構成からなるLCフィルタ26は、
シールドパターン8を二つ設けているので、全体として
のシールドパターンの膜厚は厚くなり、焼成の際にシー
ルドパターン8と基材シート1との収縮率の差が小さく
抑えられ、焼成後もシールドパターン8の引出し部8
a,8bは基材シート1の端部に露出した状態が維持で
きる。一方、各シールドパターン8の膜厚は通常の厚み
であるため、シールドパターン8が広面積であっても、
シールドパターン8と基材シート1,21,22の間で
のデラミネーションは生じない。
シールドパターン8を二つ設けているので、全体として
のシールドパターンの膜厚は厚くなり、焼成の際にシー
ルドパターン8と基材シート1との収縮率の差が小さく
抑えられ、焼成後もシールドパターン8の引出し部8
a,8bは基材シート1の端部に露出した状態が維持で
きる。一方、各シールドパターン8の膜厚は通常の厚み
であるため、シールドパターン8が広面積であっても、
シールドパターン8と基材シート1,21,22の間で
のデラミネーションは生じない。
【0018】表1は二つのシールドパターンにより二つ
のLC共振回路を電気的に接続した積層型LCフィルタ
について外部電極とシールドパターンとの導通不良発生
率を評価した結果を示すものである。表においては従来
のフィルタと比較して示されている。試料として、3種
類の積層型LCフィルタを採用した。
のLC共振回路を電気的に接続した積層型LCフィルタ
について外部電極とシールドパターンとの導通不良発生
率を評価した結果を示すものである。表においては従来
のフィルタと比較して示されている。試料として、3種
類の積層型LCフィルタを採用した。
【0019】
【表1】
【0020】表にはシールドパターンを二つ積層させる
ことにより、シールドパターンと外部電極の導通不良が
なくなったことが示されている。また、シールドパター
ンを複数にすることによりLC共振回路を構成している
コンデンサの等価直列抵抗が低下するため、LC共振回
路の良好度Qが大きくなり、挿入損失が改善される(約
0.2dB)という利点もある。
ことにより、シールドパターンと外部電極の導通不良が
なくなったことが示されている。また、シールドパター
ンを複数にすることによりLC共振回路を構成している
コンデンサの等価直列抵抗が低下するため、LC共振回
路の良好度Qが大きくなり、挿入損失が改善される(約
0.2dB)という利点もある。
【0021】なお、本考案に係る積層型LCフィルタ
は、前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変形することができる。前記実施例の積層
型LCフィルタは図4に示す等価電気回路を構成するも
のであるが、本考案は図5に示すように、より基本的な
等価電気回路を構成するフィルタにも適用できる。図5
に示された回路は二つのLC共振回路60と61を有
し、この二つのLC共振回路をコイル50が電気的に接
続している。65は外部入力電極、66は外部出力電
極、67,68は外部グランド電極である。
は、前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変形することができる。前記実施例の積層
型LCフィルタは図4に示す等価電気回路を構成するも
のであるが、本考案は図5に示すように、より基本的な
等価電気回路を構成するフィルタにも適用できる。図5
に示された回路は二つのLC共振回路60と61を有
し、この二つのLC共振回路をコイル50が電気的に接
続している。65は外部入力電極、66は外部出力電
極、67,68は外部グランド電極である。
【0022】また、二つのLC共振回路を電気的に接続
するシールドパターンは、三つ以上であってもよく、し
かも全てのシールドパターンの形状が同じである必要は
ない。
するシールドパターンは、三つ以上であってもよく、し
かも全てのシールドパターンの形状が同じである必要は
ない。
【0023】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、二つのLC共振回路を電気的に接続するコイル
として機能するシールドパターンを複数積層したので、
全体としてのシールドパターンの膜厚は厚くなり、焼成
の際のシールドパターンと基材シートとの収縮率の差が
小さく抑えられ、焼成後もシールドパターンの引出し部
は基材シートの端部に露出した状態が維持される。この
結果、外部電極とシールドパターンの引出し部との電気
的接続信頼性が優れている積層型LCフィルタが得られ
る。
よれば、二つのLC共振回路を電気的に接続するコイル
として機能するシールドパターンを複数積層したので、
全体としてのシールドパターンの膜厚は厚くなり、焼成
の際のシールドパターンと基材シートとの収縮率の差が
小さく抑えられ、焼成後もシールドパターンの引出し部
は基材シートの端部に露出した状態が維持される。この
結果、外部電極とシールドパターンの引出し部との電気
的接続信頼性が優れている積層型LCフィルタが得られ
る。
図1ないし図4は本考案に係る積層型LCフィルタの一
実施例を示すものである。
実施例を示すものである。
【図1】(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g)はそれぞれ積層型LCフィルタに使用さ
れる内部導体形成後の基材シートの平面図。
(f),(g)はそれぞれ積層型LCフィルタに使用さ
れる内部導体形成後の基材シートの平面図。
【図2】積層型LCフィルタの構造を示す概略構成図。
【図3】図2に示した積層型LCフィルタの平面図。
【図4】図3に示した積層型LCフィルタの等価電気回
路図。
路図。
【図5】本考案に係る積層型LCフィルタの他の実施例
を示す等価電気回路図。
を示す等価電気回路図。
8…シールドパターン 9,10,11,12…コイルパターン 17,18…コンデンサパターン 19,20…シールドパターン 37,40…外部電極 45,46…LC共振回路 50…シールドパターン 60,61…LC共振回路 67,68…外部電極
Claims (1)
- 【請求項1】 等価回路で少なくとも二つのLC共振回
路とこの二つのLC共振回路を電気的に接続するコイル
とを有する積層型LCフィルタにおいて、 前記二つのLC共振回路を接続するコイルが、積層され
た複数のシールドパターンから構成されていることを特
徴とする積層型LCフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004845U JP2575368Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 積層型lcフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004845U JP2575368Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 積層型lcフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566921U JPH0566921U (ja) | 1993-09-03 |
JP2575368Y2 true JP2575368Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=11595024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992004845U Expired - Lifetime JP2575368Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 積層型lcフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575368Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011124429A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック電子部品 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3333014B2 (ja) * | 1993-10-04 | 2002-10-07 | ティーディーケイ株式会社 | 高周波信号分配・合成器 |
US9570222B2 (en) * | 2013-05-28 | 2017-02-14 | Tdk Corporation | Vector inductor having multiple mutually coupled metalization layers providing high quality factor |
JP2016187005A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | Tdk株式会社 | 積層コモンモードフィルタ |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP1992004845U patent/JP2575368Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011124429A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック電子部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0566921U (ja) | 1993-09-03 |
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