JPH0710645Y2 - 化粧品収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はファンデーション等の化粧品を収納する、一般
にコンパクトと称される化粧品収納容器に関する。

「従来の技術」 従来のコンパクトはファンデーションが収納される収納
容器本体と、この収納容器本体にヒンジを介して取付け
られた該収納容器本体の開口部を開閉する内壁面に鏡が
取付けられた開閉蓋と、この開閉蓋の開放端部寄りのほ
ぼ中央部下面に形成された係合孔と、この係合孔と対応
する部位の前記収納容器本体に上方へ突出するように形
成された該係合孔と着脱可能に係合するフックと、この
フックを前記係合孔との係合を解除することのできる前
記収納容器本体に取付けられた操作片とから構成されて
いる。

「本考案が解決しようとする課題」 従来のコンパクトは収納容器本体の開口部を開閉蓋で閉
じた状態を保持するため、開閉蓋の係合孔に係合するフ
ックを収納容器本体の開放端部寄りのほぼ中央部上面へ
突出させている。

このため、フックが使用時に邪魔になったり、デザイン
上見苦しくなったりするという欠点があった。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、開閉蓋を開放
した場合にフックが収納状態に自動的になって、使用時
に邪魔になったり、デザイン上見苦しくなったりするの
を防止することのできる化粧品収納容器を提供すること
を目的としている。

「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案はファンデーション
等の化粧品が収納される収納容器本体と、この収納容器
本体にヒンジ部材を介して取付けられた該収納容器本体
の開口部を開閉する開閉蓋と、この開閉蓋の開放端部寄
りのほぼ中央部下面に形成された係合孔と、この係合孔
と閉蓋時に開閉蓋の押し圧によって上方へ突出して係合
し、開蓋時に自身の弾性によって収納して上面が前記収
納容器本体の上面とほぼ同一面となるように該収納容器
本体に取付けられた移動可能なフックと、このフックを
前記係合孔との係合を解除するように作動させることの
できる前記収納容器本体に取付けられた操作片とで化粧
品収納容器を構成している。

「作用」 上記のように構成された化粧品収納容器は、開閉蓋を収
納容器本体に押付けて開口部を閉じることにより、押し
圧によって係止片が突出して係合孔と係合し、閉蓋状態
を保持することができる。

操作片を操作して開閉蓋を開放すると、係合孔と係止片
との係合は解除され、係止片は自身の弾性力によって、
先端部が収納容器本体の上面とほぼ同一面となるように
収納された状態となる。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明す
る。

第１図ないし第10図の実施例において、１は化粧品収納
凹部２が形成された収納容器本体で、この収納容器本体
１の化粧品収納凹部２にはファンデーション等の化粧料
３が収納された化粧料収納皿４が着脱可能に取付けられ
ている。

５は前記収納容器本体１の開口部寄りのほぼ中央上面に
形成された係合片挿入孔である。

６、６は前記係合片挿入孔５の両端部に形成された押し
圧片挿入孔である。

７は前記収納容器本体１の開口部寄りのほぼ中央前面に
形成された操作片挿入孔である。

８は前記収納容器本体１の開口部寄りの部位に取付けら
れた弾性を有する係合部材で、この係合部材８は第７図
に示すように、両端部が前記収納容器本体１内に形成さ
れた支持部９、９に支持され、中央部が突状となる波形
状となる弾性材で板状に形成された係合部材本体10と、
この係合部材本体10のほぼ中央上面に上方へ突出するよ
うに形成された前記係合片挿入孔５より出没する係合片
11と、前記係合部材本体10の両端部寄りの上面に突出す
るように形成された前記押し圧片挿入孔６より円弧状に
突出する押し圧部12、12とから構成されている。

13は前記収納容器本体１の開口部寄りの部位に回動可能
に取付けられた操作片で、この操作片13は第８図に示す
ように、前記操作片挿入孔７より外方に突出する枢支ピ
ン14で回動可能に枢支された操作片本体15と、この操作
片本体15の両端部より突出された前記係合部材８の押し
圧部12、12の下面を押し圧する押し圧片16、16とから構
成されている。

17は前記収納容器本体１の後端部にヒンジ18を介して回
動可能に取付けられた該収納容器本体１の開口部を開閉
する開閉蓋で、この開閉蓋17の内壁面にはパフ19が収納
される凹部20が形成されるとともに、該凹部20の内底部
には鏡21が固定されている。

22は前記開閉蓋17の開放端部寄りの下面に形成された前
記係合部材８の係合片11と係合する係合孔である。

上記構成の化粧品収納容器23は、収納容器本体１の開口
部を開閉蓋17で閉じると、該開閉蓋17によって押し圧片
挿入孔６、６より突出している係合部材８の押し圧部1
2、12を押し下げ、第６図に示すように係合片11を押し
上げて、該係合片11を係合孔22と係合させ、第４図に示
すように閉蓋状態を保持する。

開閉蓋17を開放する場合には、操作片13を押下げるよう
に押付けると操作片13が回動し、押し圧片16、16で係合
部材８の押し圧部12、12の下部を第５図、第10図に示す
ように押し上げ、係合片11を係合孔22との係合が解除す
るように下がる。

このため、係合が解除され、開閉蓋17の開蓋が可能とな
る。

「本考案の異なる実施例」 次に第11図ないし第23図に示す本考案の異なる実施例に
つき説明する。なお、これらの実施例の説明に当って、
前記本考案の実施例と同一構成部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。

第11図ないし第14図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は係合部材8Aで、この係合部材8Aは
係合部材本体10に操作片挿入孔７より突出する操作片13
を一体成形した点で、このように形成した係合部材8Aを
用いて化粧品収納容器23Aを構成しても前記本考案の実
施例と同様な作用結果が得られる。

第15図ないし第17図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は、開閉蓋17に係合部材８の押し圧
部12、12を押し圧する突片24、24を形成した点で、この
ように突片24、24を設けることにより，係合部材８の押
し圧部12、12を押し圧片挿入孔６、６の上面より突出し
ないように形成することができる。

このように突片24、24を形成した開閉蓋17を用いて化粧
品収納容器23Bを構成しても前記本考案の実施例と同様
な作用効果が得られる。

第18図ないし第20図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は係合部材8Bで、この係合部材8Bは
係合部材本体10に１個の押し圧部12を形成したものを用
いた点で、このように形成された係合部材8Bを用いて化
粧品収納容器23Cを構成しても前記本考案の実施例と同
様な作用効果が得られる。

第21図ないし第23図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は、係合部材８を開閉蓋17に取付け
るとともに、係合孔22を収納容器本体１に形成した点
で、このように形成した化粧品収納容器23Dにしても前
記本考案の実施例と同様な作用効果が得られる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に
列挙する効果が得られる。

（１）ファンデーション等の化粧品が収納される収納容
器本体と、この収納容器本体にヒンジ部材を介して取付
けられた該収納容器本体の開口部を開閉する開閉蓋と、
この開閉蓋の開放端部寄りのほぼ中央部下面に形成され
た係合孔と、この係合孔と閉蓋時に開閉蓋の押し圧によ
って上方へ突出して係合し、開蓋時に自身の弾性によっ
て収納して上面が前記収納容器本体の上面とほぼ同一面
となるように該収納容器本体に取付けられた移動可能な
フックと、このフックを前記係合孔との係合を解除する
ように作動させることのできる前記収納容器本体に取付
けられた操作片とで、構成されているので、操作片を操
作して開閉蓋を開放した場合、従来のように係合孔と係
合する係合片が収納容器本体の上面より突出するのを防
止し、使用時に従来のように突出する係合片によって邪
魔になったりするのを確実に防止することができる。

（２）前記（１）によって、閉蓋時に係合片が突出しな
いので、身苦しくなったりすることなく、デザインの向
上を図ることができる。

（３）前記（１）によって、従来と同様に開閉蓋を開放
したり、閉じたりすることができる。

（４）前記（１）によって、構造が簡単であるので、安
価に製造することができる。

（５）請求項２、３も前記（１）〜（４）と同様な効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の一実施例を示す開閉蓋を
ほぼ90°回動させた状態の正面図および平面図、第３図
は第１図の３−３線に沿う断面図、第４図は閉蓋状態を
示す断面図、第５図は第２図の５−５線に沿う断面図、
第６図は閉蓋状態を示す一部破断正面図、第７図は係合
片を示す説明図、第８図は操作片を示す説明図、第９図
および第10図は開閉操作を示す説明図、第11図ないし第
14図、第15図ないし第17図、第18図ないし第20図、第21
図ないし第23図はそれぞれ本考案の異なる実施例を示す
説明図である。 1:収納容器本体、2:化粧品収納凹部、3:化粧料、4:化粧
料収納皿、5:係合片挿入孔、6:押し圧片挿入孔、7:操作
片挿入孔、８、8A、8B:係合部材、9:支持部、10:係合部
材本体、11:係合片、12:押し圧部、13:操作片、14:枢支
ピン、15:操作片本体、16:押し圧片、17:開閉蓋、18:ヒ
ンジ、19:パフ、20:凹部、21:鏡、22:係合孔、３、23A
〜23D:化粧品収納容器、24:突片。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ファンデーション等の化粧品が収納される
   収納容器本体と、この収納容器本体にヒンジ部材を介し
   て取付けられた該収納容器本体の開口部を開閉する開閉
   蓋と、この開閉蓋の開放端部寄りのほぼ中央部下面に形
   成された係合孔と、この係合孔と閉蓋時に開閉蓋の押し
   圧によって上方へ突出して係合し、開蓋時に自身の弾性
   によって収納して上面が前記収納容器本体の上面とほぼ
   同一面となるように該収納容器本体に取付けられた移動
   可能なフックと、このフックを前記係合孔との係合を解
   除するように作動させることのできる前記収納容器本体
   に取付けられた操作片とを備えたことを特徴とする化粧
   品収納容器。
2. 【請求項２】ファンデーション等の化粧品が収納される
   収納容器本体と、この収納容器本体にヒンジ部材を介し
   て取付けられた該収納容器本体の開口部を開閉する開閉
   蓋と、この開閉蓋の開放端部寄りのほぼ中央部下面に形
   成された係合孔と、この係合孔と閉蓋時に開閉蓋の押し
   圧によって上方へ突出して係合し、開蓋時に自身の弾性
   によって収納して上面が前記収納容器本体の上面とほぼ
   同一面となるように該収納容器本体に取付けられた係合
   片とを備えることを特徴とする化粧品収納容器。
3. 【請求項３】ファンデーション等の化粧品が収納される
   収納容器本体と、この収納容器本体にヒンジ部材を介し
   て取付けられた該収納容器本体の開口部を開閉する開閉
   蓋と、前記収納容器本体の開放端部寄りのほぼ中央部上
   面に形成された係合孔と、この係合孔と閉蓋時に押し圧
   によって突出して係合し、開蓋時に自身の弾性によって
   収納して突出先端部が前記開閉蓋の下面とほぼ同一面と
   なるように該開閉蓋に取付けられた係合片とを備えるこ
   とを特徴とする化粧品収納容器。