JPH07105721A - 導電性ペーストの製造方法 - Google Patents
導電性ペーストの製造方法Info
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- JPH07105721A JPH07105721A JP25181793A JP25181793A JPH07105721A JP H07105721 A JPH07105721 A JP H07105721A JP 25181793 A JP25181793 A JP 25181793A JP 25181793 A JP25181793 A JP 25181793A JP H07105721 A JPH07105721 A JP H07105721A
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Abstract
り、塗布、焼き付けによりセラミック電子部品の導電性
被膜を形成したとき、導電性被膜中のピンホールの発生
が少なく、電気的特性や導電性被膜の接着強度の劣化を
防止することができる導電性ペーストの製造方法を提供
する。 【構成】 セラミックに塗布して焼付けるガラスフリッ
ト成分を含有する導電性ペーストにおいて、このガラス
フリット成分を有機ビヒクル成分に分散させた後、導電
性成分を添加して分散させる。
Description
いる導電性ペーストの製造方法に関する。
ク素体上の導電性被膜は、導電性ペーストを浸漬法ある
いはスクリーン印刷法等により塗布して乾燥させた後、
焼付けて形成されている。さらに、電子部品の回路基板
への実装時のはんだ付け性やはんだ耐熱性を向上させる
ため、必要に応じて、焼付けにより形成した導電性被膜
の上にNi(第1層)−Sn(第2層)、はんだ等のめ
っき被膜が形成されている。従来、この種の導電性ペー
ストは以下のようにして製造されていた。すなわち、A
g、Ag−Pd等の導電性成分と、硼珪酸鉛、硼珪酸ビ
スマス等のガラスフリット成分と、エチルセルロース樹
脂やアルキッド樹脂等のバインダーと有機溶剤とからな
る有機ビヒクル成分とをそれぞれ所定量秤量した後、同
時に混合し、3本ロール等で分散させて導電性ペースト
としていた。
には、焼付け後の導電性被膜中に空洞が発生するのを防
ぐため、比較的微細なガラスフリット粉末が用いられる
ようになった。しかし、一方で、ガラスフリットが細か
くなることにより、ガラスフリットを導電性ペースト中
に均一に分散させることができず、ガラスフリットが凝
集して、焼付け後の導電性被膜にピンホールが発生する
という問題点を有していた。
を施すセラミック電子部品の場合には、このピンホール
にメッキ液が侵入し、また、セラミック電子部品を回路
基板等にはんだ付けして実装する際に、はんだ付け用の
フラックスが侵入し、これにより導電性被膜の接着強度
の低下や絶縁抵抗等の電気的特性の劣化を招くという問
題点を有していた。
を含む導電性ペーストをセラミックに塗布、焼き付けし
てセラミック電子部品の導電性被膜を形成したとき、電
極中のピンホールの発生が少なく、電気的特性や導電性
被膜の接着強度の劣化を防止することができる導電性ペ
ーストの製造方法を提供することにある。
め、本発明の導電ペーストの製造方法は、セラミックに
塗布して焼付けるガラスフリット成分を含有する導電性
ペーストにおいて、該ガラスフリット成分を有機ビヒク
ル成分に分散させた後、導電性成分を添加して分散させ
ることを特徴とする。
ガラスフリット成分をあらかじめ有機ビヒクル中に分散
させておくことにより、ガラスフリットの導電性ペース
ト中での分散性が向上する。
電子部品に塗布、焼付け後の導電性被膜中のピンホール
が減少する。
実施例を説明する。まず、ガラスフリットを有機ビヒク
ル中に分散させた。即ち、平均粒径が4.3μmの50
重量%の硼珪酸鉛系ガラスフリットと、エチルセルロー
ス樹脂およびアルキッド樹脂をブチルセロソルブ溶剤に
溶解した50重量%の有機ビヒクルとを混合し、三本ロ
ールで混練し分散させてガラスフリットペーストを得
た。
ペーストを得た。即ち、先に得た20重量%のガラスフ
リットペーストと、エチルセルロース樹脂およびアルキ
ッド樹脂をブチルセロソルブ溶剤に溶解した18重量%
の有機ビヒクルと、62重量%のAg粉末とを混合し、
三本ロールで混練して分散させて導電性ペーストを得
た。
0重量%の硼珪酸鉛系ガラスフリットと、エチルセルロ
ース樹脂およびアルキッド樹脂をブチルセロソルブ溶剤
に溶解した28重量%の有機ビヒクルと、62重量%の
Ag粉末とを一度に混合し、三本ロールで混練して分散
させて、実施例と同一組成の導電性ペーストを得た。次
に、上記本発明の実施例のペーストおよび比較例のペー
ストそれぞれを外部電極とした積層セラミックコンデン
サを作製し、特性の比較評価を行った。即ち、まず、あ
らかじめ焼成して準備したBaTiO3 系積層セラミッ
クコンデンサ素子(静電容量:0.1μF、寸法:長さ
3.2mm,幅1.6mm,厚み1.0mm)の内部電
極が露出した端面に、上記導電性ペーストを塗布し、大
気中750℃で焼付けて外部電極を形成した。その後、
外部電極を目視により観察し、積層セラミックコンデン
サのピンホール不良率を求めた。
に、バレルめっき法により、Niめっき層(第1層)お
よびSn−Pbからなるはんだめっき層(第2層)を形
成して、積層セラミックコンデンサを完成させた。な
お、めっき条件としては、めっき電流密度を通常の4倍
に設定して、積層セラミックコンデンサ素子の特性がめ
っき液の影響を受けやすくした。その後、これらの積層
セラミックコンデンサについて、外部電極接着強度およ
び絶縁抵抗を測定した。なお、外部電極接着強度は、積
層セラミックコンデンサの両外部電極の端面にリード線
をはんだ付けした後、両リード線をアキシャル方向に定
速で引張りその破壊強度を測定した。また、絶縁抵抗は
定格電圧のもとで充電時間2分後の値を求め、100M
Ω以下のものを劣化不良とした。
接着強度の平均値、絶縁抵抗劣化不良率を示す。
れた導電性ペーストを外部電極として用いた積層セラミ
ックコンデンサにおいては、従来の場合と比較して、外
部電極のピンホールが大幅に減少している。また、従来
の場合と比較して、めっき後の絶縁抵抗の劣化が起こり
にくくなり、外部電極接着強度も向上している。
電性ペーストを積層セラミックコンデンサの外部電極と
して使用する場合について説明したが、これに限定され
るものではない。積層セラミックインダクタ、積層セラ
ミックLC部品等のチップ部品を初めとして、広くセラ
ミック電子部品の導電性被膜として使用する場合にも同
様の効果を得ることができる。
ットペースト作製時と、導電性成分であるAgを添加し
て導電性ペーストとする場合の2回に分けて有機ビヒク
ルを添加しているが、ガラスフリットペースト作製時
に、一度にすべての有機ビヒクルを添加してもよい。
電性ペースト成分として、ガラスフリットとしては、硼
珪酸鉛系以外に、硼珪酸ビスマス系や硼珪酸亜鉛系等の
公知のものを適宜用いることができる。また、有機ビヒ
クルとしては、エチルセルロース樹脂とアルキッド樹脂
をブチルセロソルブに溶解したもの以外に、それらの樹
脂の単独あるいはアクリル系樹脂等をテルピネオール系
溶剤やカルビトール系溶剤等に溶解した公知のものを適
宜用いることができる。そして、導電性成分としては、
Ag以外にPd、Au、Pt、Ni、Cu等の公知のも
のを単独あるいは混合して適宜用いることができる。
の導電性ペーストの製造方法によれば、ガラスフリット
をあらかじめ有機ビヒクル中に分散させておくことによ
り、導電性ペースト中のガラスフリットの分散性を向上
させることができる。
ール不良を低減することができ、メッキ液やはんだ付用
フラックスの電子部品本体への侵入を防げるので、絶縁
抵抗等の電気的特性の劣化を防止し導電性被膜の接着強
度を上げることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 セラミックに塗布して焼付けるガラスフ
リット成分を含有する導電性ペーストにおいて、該ガラ
スフリット成分を有機ビヒクル成分に分散させた後、導
電性成分を添加して分散させることを特徴とする導電性
ペーストの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05251817A JP3123315B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 導電性ペーストの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05251817A JP3123315B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 導電性ペーストの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07105721A true JPH07105721A (ja) | 1995-04-21 |
JP3123315B2 JP3123315B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=17228366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05251817A Expired - Lifetime JP3123315B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 導電性ペーストの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123315B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009188281A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Hitachi Ltd | Cu系配線用材料およびそれを用いた電子部品 |
JP2012054222A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 伝導性ペースト及びその製造方法 |
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KR102152838B1 (ko) * | 2018-11-30 | 2020-09-07 | 엘에스니꼬동제련 주식회사 | 인쇄 특성이 향상된 도전성 페이스트의 제조방법 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP05251817A patent/JP3123315B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4709238B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2011-06-22 | 株式会社日立製作所 | Cu系配線用材料およびそれを用いた電子部品 |
JP2012054222A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 伝導性ペースト及びその製造方法 |
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