JPH07103876B2 - ファンの抗菌剤塗装法 - Google Patents

ファンの抗菌剤塗装法

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JPH07103876B2
JPH07103876B2 JP62204633A JP20463387A JPH07103876B2 JP H07103876 B2 JPH07103876 B2 JP H07103876B2 JP 62204633 A JP62204633 A JP 62204633A JP 20463387 A JP20463387 A JP 20463387A JP H07103876 B2 JPH07103876 B2 JP H07103876B2
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Japan
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fan
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antibacterial agent
coating
rpm
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JP62204633A
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雅春 太田
次雄 久保
幸雄 中村
一明 山本
博 西
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、空調機などに用いられる送風ファンに抗菌
剤を配合した塗料を用いて塗装する、ファンの抗菌剤塗
装法に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の送風ファンは、例えば実開昭54−20004
号公報などで知られているものであるが、樹脂製の送風
ファンに関しては、そのファンの表面に別の材質による
塗装が施されていなく、また鋼製の送風ファンに関して
は、ファンをハンガーに吊し電着塗料槽へ浸漬し電着塗
装後、水洗を行い、焼付乾燥を行っているのが一般的で
あった。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の鋼製ファンの塗装法では、電着塗料中
へ抗菌剤を混入しても、抗菌剤をファン表面に均一に効
率よく塗装することが難しく、また焼付乾燥温度が200
〜300℃あるため抗菌剤が分離しやすい問題があった。
また樹脂あるいは金属製ファンにスプレー塗装を行って
も塗料の損失が多く、簡便に均一に塗装することは難し
い。
そこで本発明は、樹脂および金属製等の送風ファンに於
て、ファンのバランスが塗装前後で同程度であり、ファ
ン材料の表面に均一に抗菌剤を塗料と共に塗装できる塗
装法を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、抗菌剤を配合し
た塗料を収納した塗料槽内へファンを浸漬し、ファンの
送風方向の逆方向にファンを回転させ塗料と共に抗菌剤
をファンに付着させる浸漬工程と、浸漬塗装後、塗料槽
からファンを取り出し浸漬塗装時よりも早い回転数でフ
ァンを回転させて余分な塗料を振り切る振り切り工程
と、振り切り工程後においてファン送風方向に対して逆
方向に回転するファンに温風を当てて乾燥させる乾燥工
程とからなる塗装法を行うものである。
作用 本発明はこの塗装法によって、ファンの表面に抗菌剤を
効率よく均一にほぼ一定量塗料と共に付着させてること
ができ、また短時間で簡便に塗装できるため、抗菌剤の
塗装方法として生産性、塗装後の外観、塗膜性能、カビ
の繁殖を抑制する抗菌効果等を大きく向上させるもので
ある。
実施例 以下、本実施例を添付図面に基づいて説明する。第3図
および第4図は実施例に使用したクロスフローファンで
ある。
同図において、1は例えば、GF(ガラスファイバー)30
%を含むAS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂あるい
は、SPCC(冷間圧延鋼板)に変性ブタジエン塗料を電着
塗装したクロスフローファンで、端板2と仕切り板3の
間に設けられた複数の翼部4から構成されたものであ
る。ファンの全長は675mm(ファン羽根部637mm)、外径
は87mm程度である。
また第2図は本実施例の塗装法によって塗装されたクロ
スフローファン翼部の断面図であり、抗菌剤を配合した
塗料の1〜5ミクロン程度の皮膜5が翼部に均一に塗装
された状態である。
このクロスフローファンの抗菌層5は第1図に示す工程
により形成される。
まず、クロスフローファンに抗菌剤を配合した塗料を塗
布する浸漬塗装工程は、1−a位置でファン1を塗料槽
7の抗菌剤を配合した塗料6内に浸漬する。この場合塗
料への浸漬深さは、ファンの外周部から10mmとし羽根部
4が十分塗装できるものとした。浸漬した後は、ファン
1を50rpmの回転数で3秒間回転して羽根部の全体に一
様に塗料を付着させた。第4図に示すようにファンの回
転方向10は、送風方向に対し、正方向では浸漬塗布時の
塗料の泡立が多くなるのに対し、逆方向とすることによ
り、塗料泡の形成が少なくクロスフローファン方面に均
一な塗料を付着することができた。尚、使用塗料は、水
溶性ウレタン樹脂塗料で固形分濃度は25%、塗装時の室
温は35℃、塗料温度は35℃、塗装乾燥時の温風は約70〜
90℃で送風量は約3m3/分で行った。回転数は約100rpm以
下が好ましい。100rpmを超えると回転方向が逆方向であ
っても塗料の泡立ちが生じるようになる。回転時間は各
翼部が2〜5回塗料へ浸漬するような時間を選べばよ
い。
次に塗料振り切り工程は、浸漬塗装工程後において1−
b位置でファン1を送風方向に対して逆方向に回転さ
せ、ファン1に付着した余分な塗料を振り切り均一に塗
装する。この時の塗装条件と塗装後、乾燥工程でファン
の回転数は600回転とし、80℃の温風を送風量約4m3/分
で約30秒間ファン1に当て、乾燥させた後の外観状態を
表1に示す。
この表から明らかのように、塗装外観状態は回転数と時
間に影響を受けることが判明した。
すなわち、塗装乾燥後の外観から判定すると、振り切り
工程条件は、ファンの回転数は700rpm以下また1300rpm
以上ではファンの羽根先端部や仕切り板上の塗料のブツ
ブツが目立ち外観が悪くなるため800〜1200rpmが好まし
い。回転時間は約20〜約60秒が好ましい。また回転方向
については、ファン送風方向に対して逆方向のほうが、
塗料後の外観が良好であるという結果が得られた。
乾燥工程は、振り切り工程後において1−c位置でファ
ン1を回転させて、温風9を吹き出し口8からファンに
水平状に当てた。この乾燥工程の最適条件を把握するた
めに振り切り工程が、約1000rpm、約40秒である試料に
ついて乾燥条件を検討した。乾燥工程の回転時間を30秒
とし送風量を4m3/分とした場合の回転数と温風温度が塗
膜状態に及ぼす影響を表2に示す。
この結果、回転数は約600rpmが好ましく、温風温度は約
70〜約90℃の場合に良好塗膜状態が得られた。
この時の送風量は約3〜約5m3/分が好ましい。送風量は
2m3/分以下では乾燥不十分で、6m3/分以上ではファンの
羽根先端部や仕切り板上の塗料のブツブツが目立ち外観
が悪くなる。ファンの回転方向は、振り切り工程時と同
様にファン送風方向に対して逆方向が好ましい。
尚本実施例は、クロスフローファンの塗装法について説
明したが、シロッコファンなどの樹脂あるいは金属製多
翼ファンなどについても同様に実施できる。
また上記各数値は一例としたもので、その前後で支障の
ない塗装が行える数値であってもよいことはいうまでも
ない。
発明の効果 本発明による塗装法によれば、ファンの表面に抗菌剤を
効率よく、ほぼ一定量の塗料と共に付着させることがで
き、また短時間に抗菌剤を塗布することが可能となるた
め塗布後の外観が良好であり、またファンのバランス変
化が塗装してもほとんど生じなく、さらに生産性が良好
であり、塗膜性能、カビの繁殖を抑制する抗菌効果の均
一性が良好である等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるファンの抗菌剤塗装
法の浸漬塗装工程、振り切り工程、乾燥工程を示す説明
図、第2図は同塗装法にて抗菌剤を配合した塗料を塗装
した樹脂装送風ファンの翼部を示す拡大縦断面図、第3
図は同樹脂製ファンの外観斜視図、第4図は同樹脂製フ
ァンの回転方向を示す縦断面図である。 1……クロスフローファン、6……塗料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 幸雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 一明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−138898(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌剤を配合した塗料を収納した塗料槽内
    へファンを浸漬し、ファンの送風方向の逆方向にファン
    を回転させ塗料と共に抗菌剤をファンに付着させる浸漬
    工程と、浸漬塗装後、塗料槽からファンを取り出し浸漬
    塗装時よりも早い回転数でファンを回転させて余分な塗
    料を振り切る振り切り工程と、振り切り工程後において
    ファン送風方向に対して逆方向に回転するファンに温風
    を当てて乾燥させる乾燥工程とからなるファンの抗菌剤
    塗装法。
  2. 【請求項2】塗料は抗菌剤を配合した塗料の固形分濃度
    が20〜30%の水溶性樹脂塗料であり、浸漬塗装工程を、
    ファンの回転数は約100rpm以下とし、振り切り工程を、
    ファンの回転数は約800〜約1200rpm、回転時間は約20〜
    60秒とし、乾燥工程を、ファンの回転数は約600rpm以
    下、送風時の温風は約70〜約90℃で、送風量は約3〜約
    5m3/分とした特許請求の範囲第1項記載のファンの抗菌
    剤塗装法。
JP62204633A 1987-08-18 1987-08-18 ファンの抗菌剤塗装法 Expired - Lifetime JPH07103876B2 (ja)

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JPS6453099A JPS6453099A (en) 1989-03-01
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