JP4951916B2 - 送風機 - Google Patents

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本発明は、主に天井や壁面に設置される換気送風機器に使用される送風機に関するものである。
従来、この種の送風機は、羽根車とケーシングのノーズ部の干渉による騒音を消音するために、ノーズ部にヘルムホルツ共鳴器を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風機について図15を参照しながら説明する。
図に示すように、多翼送風機101は多数の羽根を円周方向に等間隔に配置した回転可能な羽根車102がケーシング103に収納されている。ケーシング103にはケーシング内側の流路に突出するノーズ部104が形成され、ノーズ部104付近のケーシング103には、羽根車102の所定の回転によって発生する羽根切り音を消音するための共鳴器105が設置されている。共鳴器105は所定の容積を備えた容積部106と、この容積部106に一端が開口し他端が流路側に共鳴器開口部107として開口する管路部108とからなるヘルムホルツ共鳴器で構成されている。
羽根車102を所定の回転数で回転させた時、ノーズ部104において羽根車102の羽根枚数と1秒間あたりの回転数との積を基本周波数とする羽根切り音が発生するが、この羽根切り音はノーズ部104付近に設けた共鳴器105によって消音される。
また、この種の送風機には、ケーシングの吸入側に共鳴室を設けて消音しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その送風機について図16を参照しながら説明する。
図に示すように、多翼送風機109は遠心多翼ファン110とケース111と吸入箱112とからなる。吸入箱112には空気取入室113と共鳴室114が形成され、遠心多翼ファン110の回転を原因とする騒音が共鳴室114により消音する。
特開平7−332284号公報 特開平7−228128号公報
このような従来の送風機では、送風機に接続されたダクトの長さにより変化するダクト共鳴騒音に対しての消音が考慮されておらず、ダクト共鳴騒音の消音量が小さいという課題があり、ダクト共鳴騒音を効果的に消音することが要求されている。
また、消音できる周波数帯が狭いという課題があり、消音できる周波数帯を広くすることが要求されている。
また、共鳴器とケーシングの連通が穴によりなされているためケーシングと共鳴器の間に空気の出入りが発生し、流れが乱れることにより送風性能が低下するという課題があり、また、ケーシングから塵埃や湿気、油分等が共鳴器内に進入したり、連通する穴に付着したりすることにより、所望の消音特性が維持できないという課題があり、送風性能と消音特性を維持することが要求されている。
また、共鳴器が消音できる周波数を容易に変更できないため、ダクト長さにより変化するダクト共鳴騒音の周波数帯があらかじめ設定された消音特性と合致しない場合に消音量が小さくなるという課題があり、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更できることが要求されている。
また、樹脂等の成型によりケーシングや共鳴器を製造する場合、共鳴器を形成する各壁面や管の製造が複雑になり、コストがかかるという課題があり、製造コストを抑制することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ダクト共鳴騒音を効果的に消音することができ、また、消音する周波数帯が広く、消音特性を維持でき、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更でき、コストを抑制できる送風機と送風機用消音器を提供することを目的としている。
本発明の送風機は上記目的を達成するために、開口を備えた本体と、原動機に連接されて回転する羽根車と、前記開口と連通し前記羽根車を囲むケーシングと、ダクトを介して室外と前記ケーシング内部を連通するためのダクト接続部を備える送風機で、消音機能をもつ消音空間を備え、前記ケーシングと前記消音空間を音響的に連通させる音響的連通部を前記ダクト接続部と対向する側に設け、消音空間の消音方法を共鳴型消音器による消音とし、共鳴型消音器の容積を可変とし、共鳴型消音器の容積を本体の開口に対向する可動面の上下の移動により変更できるようにした送風機としたものである。
この手段により、ダクトからケーシング内部に入射する騒音を効果的に消音することができる送風機が得られる。またこの手段により、ダクトから入射する騒音をケーシング内壁で反射する前に消音空間に導き、消音性能を向上することができる送風機が得られる。またこの手段により、意図する周波数帯を消音することができ、ダクトからケーシング内部に入射する騒音を効果的に消音することができる送風機が得られる。またこの手段により、送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて消音特性を変更でき、騒音を効果的に消音することができる送風機が得られる。またこの手段により、開口から可動面を容易に調整できるため、送風機の設置後にも送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて容易に消音特性を変更できる送風機が得られる。
また他の手段は、異なる消音特性をもつ複数の消音空間を備える送風機としたものである。
この手段により異なる周波数帯を消音することができ、消音する周波数帯を広くすることができる送風機が得られる。
また他の手段は、音響的連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過材料を用いる送風機としたものである。
この手段により、ケーシングと消音空間の間の空気の出入りを抑制することができ、送風性能の低下を抑制して消音することができる送風機が得られる。
また他の手段は、音響透過材料に抗菌性の物質を塗布した送風機としたものである。
この手段により、菌の繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができる送風機が得られる。
また他の手段は、音響透過材料に抗かび性の物質を塗布した送風機としたものである。
この手段により、かびの繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができる送風機が得られる。
また他の手段は、音響的連通部が取り外し可能な送風機としたものである。
この手段により、音響的連通部を洗浄、再生、または交換することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができる送風機が得られる。
また他の手段は、消音空間の消音方法が吸音材による吸音である送風機としたものである。
また他の手段は、共鳴型消音器の可動面以外とケーシングとを一体成型で製造する送風機としたものである。
この手段により、製造コストを抑制することができる送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴型消音器の管部の総面積を変更できる送風機としたものである。
この手段により、送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて消音特性を変更でき、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更することができる送風機が得られる。
また他の手段は、消音空間の消音方法を吸音材による吸音と共鳴型消音器による消音の組合せとした送風機としたものである。
この手段により、消音できる周波数帯を広くしたり、または同じ周波数帯の騒音をより効果的に消音したりすることができ、消音特性を向上することができる送風機が得られる。
また他の手段は、消音空間の下面に穴を設けた送風機としたものである。
この手段により、消音空間に溜まった水を排水して消音特性を維持することができる送風機が得られる。
本発明によればダクト共鳴騒音を効果的に消音することができ、また、消音する周波数帯が広く、消音特性を維持でき、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更でき、コストを抑制できるという効果のある送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、開口を備えた本体と、原動機に連接されて回転する羽根車と、前記開口と連通し前記羽根車を囲むケーシングと、ダクトを介して室外と前記ケーシング内部を連通するためのダクト接続部を備える送風機で、前記ダクトから前記ケーシング内部に入射する騒音を消音するようにした送風機としたものであり、ダクトからケーシング内部に入射する騒音を効果的に消音することができるという作用を有する。また、消音機能をもつ消音空間を備え、ケーシングと消音空間を音響的に連通させる音響的連通部をダクト接続部と対向する側に設けた送風機としたものであり、ダクトから入射する騒音をケーシング内壁で反射する前に消音空間に導き、消音性能を向上することができるという作用を有する。また、消音空間の消音方法が共鳴型消音器である送風機としたものであり、意図する周波数帯を消音することができ、ダクトからケーシング内部に入射する騒音を効果的に消音することができるという作用を有する。また、共鳴型消音器の容積が可変である送風機としたものであり、送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて消音特性を変更でき、騒音を効果的に消音することができるという作用を有する。また、共鳴型消音器の容積が本体の開口に対向する可動面の上下の移動により変更できる送風機としたものであり、開口から可動面を容易に調整できるため、送風機の設置後にも送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて容易に消音特性を変更できるという作用を有する。
また、異なる消音特性をもつ複数の消音空間を備える送風機としたものであり、異なる周波数帯を消音することができ、消音する周波数帯を広くすることができるという作用を有する。
また、音響的連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過材料を用いる送風機としたものであり、ケーシングと消音空間の間の空気の出入りを抑制することができ、送風性能の低下を抑制して消音することができるという作用を有する。
また、音響透過材料に抗菌性の物質を塗布した送風機としたものであり、菌の繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができるという作用を有する。
また、音響透過材料に抗かび性の物質を塗布した送風機としたものであり、かびの繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができるという作用を有する。
また、音響的連通部が取り外し可能な送風機としたものであり、音響的連通部を洗浄、再生、または交換することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができるという作用を有する。
また、共鳴型消音器の可動面以外をケーシングと一体成型で製造する送風機としたものであり、製造コストを抑制することができるという作用を有する。
また、共鳴型消音器の管部の総面積を変更できる送風機としたものであり、送風機の取付け状態により変化する騒音の周波数に合わせて消音特性を変更でき、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更することができるという作用を有する。
また、消音空間の消音方法を吸音材による吸音と共鳴型消音器による消音の組合せとした送風機としたものであり、消音できる周波数帯を広くしたり、または同じ周波数帯の騒音をより効果的に消音したりすることができ、消音特性を向上することができるという作用を有する。
また、消音空間の下面に穴を設けた送風機としたものであり、消音空間に溜まった水を排水して消音特性を維持し、消音特性を維持することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、送風機の本体1は室内に面する側に開口2を備え、原動機3に連接されて回転する羽根車4と、開口2と連通し羽根車4を囲むケーシング5と、ダクト6を介して室外とケーシング5の内部を連通するためのダクト接続部7を備えており、羽根車4の回転により、室内空気は開口2からケーシング5内に流入し、羽根車4を通り、ダクト接続部7からダクト6を介して室外へ排出される。この時、原動機3の音やその振動に起因する音、また羽根車4の回転に起因する音や空気の流れ自体や空気のぶつかりに起因する音などによる騒音が発生してダクト6内に伝わるが、ダクト6の容積によって決まる共鳴周波数とそれらの発生騒音の周波数が一致した場合、比較的音圧の大きな共鳴騒音となってダクト6からケーシング5へ入射する。共鳴騒音はケーシング5から開口2を通して室内に入射しようとするが、音響的連通部9によりケーシング5と音響的に連通し、消音機能を備えた消音空間8を備えているため、ケーシング5に入射した共鳴騒音は消音空間8により消音することができる。
(実施の形態2)
図2に示すように、ケーシング5と消音空間8の音響的連通部9をダクト接続部7と対向する側に設けた構成となっている。ダクト6から入射する共鳴騒音がケーシング5の内壁で反射する前に直接消音空間8内に入射し消音するため、消音性能を向上することができる。
(実施の形態3)
図3に示すように、二つの消音空間8が配置されており、うち一つは低周波域、もう一つは高周波域の騒音を消音する構成となっている。この構成により、各消音空間で異なる周波数帯を消音することができ、消音する周波数帯を広くすることができる。
なお、複数の消音空間8が消音する周波数が同一で、特定の周波数の消音効果を高めた構成としても良い。
なお、複数の消音空間8がそれぞれケーシング5と音響的に連通する構成としてもよく、消音空間8同士が互いに音響的に連通する構成としても良い。
(実施の形態4)
図4に示すように、音響的連通部9に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過材料10を用いている。音響透過材料とは例えばパンチングメタル層と布の層からなる材料や、多孔質セラミックなどが挙げられる。音響透過材料10を使用することにより、ケーシング5と消音空間8の間の空気の出入りを抑制することができ、送風性能の低下を抑制して消音することができる。
(実施の形態5)
図4に示す音響透過材料10に、抗菌性の物質を塗布しており、音響透過材料10上での菌の繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができる。
なお、抗菌性の物質とは、銀・銅・亜鉛などの金属イオンを溶出する無機化合物、銀・銅・亜鉛の金属微粒子などが挙げられる。
(実施の形態6)
図4に示す音響透過材料10に抗かび性の物質を塗布しており、音響透過材料10上でのかびの繁殖を抑制することができ、音響透過特性を維持し、消音特性を維持することができる。
なお、抗かび性の物質とは、有機窒素化合物、有機酸エステル類、有機ヨウ素系イミダゾール化合物、ベンザゾール化合物などが挙げられる。
(実施の形態7)
図5に示すように、音響的連通部9はケーシング5を成す外壁11の一部と一体となっており、外壁11に備えられたガイド12に抜き差しできる構成となっている。この構成により音響的連通部9は着脱可能となり、長期使用により音響的連通部9に塵埃が堆積するなどした場合に、洗浄、再生、または交換を行うことができるため、音響的連通部9の音響透過特性を維持することができ、消音特性を維持することができる。
なお、音響的連通部9の着脱が開口2から直接できる構成にするとなお良い。
参考の形態
図6に示すように、消音空間8内部に、特定の吸音特性を持つ吸音材13が貼付された構成となっている。吸音材とは、例えばグラスウールやロックウール、軟質ウレタンフォームなどである。ダクト6から入射してくる騒音の中の支配的な周波数帯を消音する特性をもった吸音材13を貼付することにより、音響的連通部9から消音空間8に入射した騒音を効果的に消音することができる。
なお、吸音材13は消音空間8内部に充填された構成としても良い。
参考の形態
図7に示すように、消音空間8の一部の面14が開閉でき、消音空間8の内部に設置された吸音材13が着脱可能な構成となっている。排気を必要とする部屋と室外への排出口の位置関係によりダクト6の長さや曲がり具合が変化するため、ダクト6からの共鳴騒音の周波数は送風機の取付け状態により変化するが、吸音材13が着脱可能となっているので、送風機の設置後に騒音の周波数に合わせて容易に吸音材13を変更することができ、効果的に消音することができる。
なお、吸音材13自体が着脱可能でなく、消音空間8ごと着脱可能な構成としても同様の効果を得られる。
なお、吸音材13あるいは消音空間8が開口2から直接着脱できる構成にするとなお良い。
(実施の形態
図8に示すように、消音空間8の消音方法が共鳴型消音器で構成されている。共鳴型消音器は、管部15と容積部16からなり、管部15の直径や数、容積部16の容積により消音特性を変更できるため、ダクトから入射する騒音の中の支配的な周波数帯を消音するよう管部15の構成や容積部16の容積を設定することにより、音響的連通部9から消音空間8に入射した騒音を効果的に消音することができる。
なお、管部15は音響的連通部9を兼ねた構成としてもよい。
(実施の形態
図9に示すように、共鳴型消音器を消音方法とする消音空間8の容積部16が着脱可能な構成になっている。排気を必要とする部屋と室外への排出口の位置関係によりダクト6の長さや曲がり具合が変化するため、ダクト6からの共鳴騒音の周波数は送風機の取付け状態により変化するが、容積部16が着脱可能となっているので、送風機の設置後に騒音の周波数に合わせて容積部16を交換して消音特性を変更し、効果的に消音することができる。
なお、開口2より容積部16が着脱可能な構成とすればなお良い。
なお、容積部16を構成する壁面のうち少なくとも一部が可動で、容積部16の容積を変更する構成にしても同様の効果を得られる。
なお、容積部16の一部にシーリング材等を充填して容積を変更する構成にしても同様の効果を得られる。
(実施の形態1
図10に示すように、共鳴型消音器を消音方法とする消音空間8の容積部16の容積が開口2に対向する可動面17の上下の移動により変更できる構成になっている。排気を必要とする部屋と室外への排出口の位置関係によりダクト6の長さや曲がり具合が変化するため、ダクト6からの共鳴騒音の周波数は送風機の取付け状態により変化するが、送風機の設置後に開口2から可動面17を上下操作することができるため、騒音の周波数に合わせて容積部16の容積を変更して消音特性を変更でき、効果的に消音することができる。
なお、可動面17がねじ切り穴を備え、ねじ切り加工されたシャフトと連結され、シャフトの回転により可動面17が移動する方法としても良い。
また、可動面17の外周にシーリング材が貼付され、容積部16に圧入することにより移動する方法としても良い。
(実施の形態1
図11に示すように、共鳴型消音器を消音方法とする消音空間8の可動面17以外がケーシング5と一体成型で製造される構成となっている。可動面17以外が消音空間8とケーシング5が一体成型されているため、消音特性を変更できる機能を保ったまま部品点数と組み立て工数を削減でき、製造コストを抑制することができる。
(実施の形態1
図12に示すように、共鳴型消音器を消音方法とする消音空間8の管部15を含む一部が着脱可能な構成となっている。排気を必要とする部屋と室外への排出口の位置関係によりダクト6の長さや曲がり具合が変化するため、ダクト6からの共鳴騒音の周波数は送風機の取付け状態により変化するが、消音空間8の管部15を含む一部が着脱可能となっているので、送風機の設置後に管部15を交換して管部15の総面積を変更することにより、騒音の周波数に合わせて共鳴型消音器の消音特性を変更し、効果的に消音することができる。
なお、管部15の着脱が開口2より直接できる構成にするとなお良い。
なお、管部15の総面積の変更方法は、管部15の一部をアルミテープなどで塞ぐ方法や、あらかじめ塞がれた管部15の一部を空ける方法としても良い。
(実施の形態1
図13(a)に示すように、消音空間8の消音方法が、吸音材13による吸音と共鳴型消音器による消音の組合せである構成となっている。例えば吸音材13には1kHz以上の周波数帯の吸音に優れたグラスウールを用い、共鳴型消音器は1kHz未満の騒音を消音する特性とするなどようように、それぞれの方法の消音特性が異なるように設定することにより消音できる周波数帯を広くし、消音特性を向上することができる。
なお、図13(b)に示すように、共鳴型消音器の容積部16の内壁に吸音材13を貼付する構成としても良い。
なお、吸音材を消音空間に充填することにより、共鳴器としての容積部分が擬似的に大きくなる効果を利用して特定周波数を消音する構成としても良い。
なお、吸音材13による吸音と共鳴型消音器による消音の対象周波数を同じにすることにより、特定の周波数に対する消音効果を高めた的に消音したりすることができる。
(実施の形態1
図14に示すように、消音空間8の下面18に排水穴19を設けた構成となっている。下面18に排水穴19があるため、送風機の運転により消音空間8に流入した空気中の水分が結露するなどして溜まった水20を排水することができるため、消音空間の消音特性を維持することができる。
なお、排水穴19に向かって下り傾斜がある構成にすると、排水穴19に向かう水流が発生し、排水が効率よく行えるため、なお良い。
本発明は、ダクト共鳴騒音を効果的に消音することができ、また、消音する周波数帯が広く、消音特性を維持でき、送風機の設置後にも容易に消音する周波数帯を変更でき、コストを抑制でき、また容易に既存の送風機に取付けることができるという効果のある送風機と送風機用消音器を提供するものである。
本発明の実施の形態1の送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態2の送風機を示す正面断面図 本発明の実施の形態3の送風機を示す正面断面図 本発明の実施の形態4から6のケーシングと音響的連通部を示す斜視図 本発明の実施の形態7のケーシングと音響的連通部を示す斜視図 本発明の参考の形態の送風機を示す断面図 本発明の参考の形態の送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の送風機を示す断面図 本発明の実施の形態の送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1の送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1のケーシングと消音空間を示す斜視図 本発明の実施の形態1の送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1の送風機の構成を示す図((a)吸音材と共鳴型消音器による消音構成図、(b)吸音材貼付けの構成図) 本発明の実施の形態1の送風機を示す側断面図 従来の送風機を示す正面断面図 従来の送風機を示す側断面図
符号の説明
1 本体
2 開口
3 原動機
4 羽根車
5 ケーシング
6 ダクト
7 ダクト接続部
8 消音空間
9 音響的連通部
10 音響透過材料
11 外壁
12 ガイド
13 吸音材
14 面
15 管部
16 容積部
17 可動面
18 下面
19 排水穴
20 水

Claims (10)

  1. 開口を備えた本体と、原動機に連接されて回転する羽根車と、前記開口と連通し前記羽根車を囲むケーシングと、ダクトを介して室外と前記ケーシング内部を連通するためのダクト接続部を備える送風機であって、消音機能をもつ消音空間を備え、前記ケーシングと前記消音空間を音響的に連通させる音響的連通部を前記ダクト接続部と対向する側に設け、消音空間の消音方法を共鳴型消音器による消音とし、共鳴型消音器の容積を可変とし、共鳴型消音器の容積を本体の開口に対向する可動面の上下の移動により変更できるようにした送風機。
  2. 異なる消音特性をもつ複数の消音空間を備えた請求項1記載の送風機。
  3. 音響的連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過材料を用いた請求項1または2記載の送風機。
  4. 音響透過材料に抗菌性の物質を塗布した請求項記載の送風機。
  5. 音響透過材料に抗かび性の物質を塗布した請求項または記載の送風機。
  6. 音響的連通部を取り外し可能とした請求項1〜いずれかに記載の送風機。
  7. 共鳴型消音器の可動面以外とケーシングとを一体成型で製造する請求項1〜6いずれかに記載の送風機。
  8. 共鳴型消音器の管部の総面積を変更可能とした請求項いずれかに記載の送風機。
  9. 消音空間の消音方法を吸音材による吸音と共鳴型消音器による消音との組合せとした請求項1〜いずれかに記載の送風機。
  10. 消音空間の下面に穴を備えた請求項1〜いずれかに記載の送風機。
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