JPH04300680A - フッ素樹脂回転ライニング施工方法 - Google Patents

フッ素樹脂回転ライニング施工方法

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JPH04300680A
JPH04300680A JP6647991A JP6647991A JPH04300680A JP H04300680 A JPH04300680 A JP H04300680A JP 6647991 A JP6647991 A JP 6647991A JP 6647991 A JP6647991 A JP 6647991A JP H04300680 A JPH04300680 A JP H04300680A
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JP
Japan
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fluororesin
lining
lined
fluoroplastic
resin
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Pending
Application number
JP6647991A
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English (en)
Inventor
Haruji Takahashi
高橋 治司
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Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pantec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素樹脂回転ライニ
ング施工方法に関し、詳細には、被ライニング体を回転
しながらその表面にフッ素樹脂をライニング施工する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】優れた耐食性、耐磨耗性、非粘着性が要
求される配管等の機器部材は、その表面にテトラフルオ
ロエチレンパーフルオロアルコキルビニルエーテル共重
合体(以降、PFA という)等のフッ素樹脂を被覆す
ることが従来より実施されている。かかる被覆はコーテ
ィング法又はライニング法により行われている。
【0003】上記コーティング法には、粉体塗装法、流
動浸漬法、吹き付け法、静電塗装法がある。この粉体塗
装法は、被ライニング体を加熱し、樹脂粉体をスプレー
で吹き付け、焼付ける方法である。流動浸漬法は、樹脂
粉体を空気で浮遊させ、その中に樹脂の融点以上に加熱
した被ライニング体を入れ、樹脂粉体を付着させ、その
後焼付ける方法である。吹き付け法は、エアスプレーで
液体塗料(樹脂含有)を吹き付け、乾燥後焼付ける方法
である。静電塗装法は、樹脂粉体に静電気を帯電させ、
被ライニング体に樹脂を付着させた後焼付ける方法であ
る。
【0004】ライニング法には大別してシートライニン
グ法と回転ライニング法とがある。シートライニング法
としては接着ライニング法やルースライニング法が知ら
れている。この接着ライニング法は、シート状の被ライ
ニング体に接着剤を塗布し、一方フッ素樹脂シートの裏
面にあるガラスクロス等に接着剤を塗布し接着させた後
、これら両者をフッ素樹脂より成る溶接棒やリボンで溶
接する方法である。ルースライニング法は、被ライニン
グ体と同形状であってそれよりも多少小さいフッ素樹脂
シートや成形品を作り、これを被ライニング体の内部に
挿入し仕上げ加工する方法である。
【0005】回転ライニング法は、被ライニング体を回
転しながらその表面にフッ素樹脂をライニング施工する
方法であって、特開昭50−76153号公報に記載の
如く、中空体の内部に樹脂粉末を投入して回転させなが
ら樹脂の融点以上に加熱する方法や、特開昭63−23
774号公報に記載の如く、中空体にフッ素樹脂を投入
し、異軸回転させながら樹脂融点より5〜10℃低い温
度で10〜40分保持後、これを樹脂融点より20〜3
0℃高い温度で20〜30分保持し焼付ける方法が公知
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
フッ素樹脂の被覆法において、先ずコーティング法では
いづれも、樹脂のコーティング膜厚は一般に 0.5m
m程度に制約され、これ以上に厚くするのは難しいとい
う問題点がある。これは、各コーティング法とも1回の
付着量が膜厚で 0.1mm〜0.2mm と薄いため
に、 0.5mm以上に厚くすると施工回数が増大し、
その結果プライマーの劣化ならびにトップコートの劣化
が起こり、時には発泡が生じる等の不都合があるからで
ある。
【0007】シートライニング方法では、厚さ2〜2.
4mm のフッ素樹脂シートを使用するので、樹脂膜厚
を厚くし得るが、接着作業及び溶接作業を要するため施
工が複雑であり、更には溶接部分に応力が集中し易くて
溶接部分での損傷率が高いという問題点がある。
【0008】これらに対して回転ライニング方法は、溶
接部が無いので上記の如き応力集中による損傷が生じず
、又、樹脂膜厚を厚くし得る等の利点を有している。 しかしながら、種々テストを繰り返した結果、ライニン
グの際にフッ素樹脂膜層中に気泡が発生し易いという問
題点があって、特に PFA樹脂をライニングする場合
に気泡が多数発生することが判った。かかる気泡の存在
は PFA樹脂の耐食性向上機能等の劣化の原因となる
ので、極めて深刻な問題であり、その解決が望まれる。
【0009】本発明は、かかる事情に着目してなされた
ものであって、その目的は上記回転ライニング方法の有
する利点を損なうことなく、その欠点であるフッ素樹脂
膜層中の気泡発生を防止し得ると共に、樹脂膜厚の均一
性をも向上し得、もって耐食性、耐磨耗性、非粘着性に
優れたフッ素樹脂ライニング製品が得られるフッ素樹脂
回転ライニング施工方法を提供しようとするものである
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るフッ素樹脂回転ライニング施工方法は
次のような構成としている。
【0011】請求項1記載のフッ素樹脂回転ライニング
施工方法は、被ライニング体を水平軸に対して5〜50
°傾斜させ且つ前記水平軸の周りに回転可能に支持して
、 0.5〜10回転/分の回転速度で回転させながら
、フッ素樹脂をその融点よりも10〜40℃高い温度下
で付着及び焼成してライニング施工することを特徴とす
るフッ素樹脂回転ライニング施工方法である。
【0012】請求項2記載のフッ素樹脂回転ライニング
施工方法は、フッ素樹脂がテトラフルオロエチレンパー
フルオロアルコキルビニルエーテル共重合体である請求
項1記載のフッ素樹脂回転ライニング施工方法である。
【0013】
【作用】本発明に係るフッ素樹脂回転ライニング施工方
法は、前記の如く、被ライニング体を水平軸に対して5
〜50°傾斜させて 0.5〜10回転/分の回転速度
で回転させながら、フッ素樹脂をその融点よりも10〜
40℃高い温度下で付着及び焼成するようにしている。 このように、被ライニング体を5〜50°傾斜させて回
転させると、被ライニング体の内部のフッ素樹脂粉体の
流動を均一にし得るので、樹脂膜厚の均一性を向上し得
る。又、 0.5〜10回転/分の回転速度で回転させ
ると、樹脂付着、溶融時にフッ素樹脂膜層中において気
泡が発生し難く、その結果フッ素樹脂膜層中の含泡率を
極力低下させ得る。更には、フッ素樹脂の融点(MP)
よりも10〜40℃高い温度下で付着及び焼成すると、
気泡の脱気を促進し得ると共にライニング皮膜の流れを
防止し得、そのため樹脂膜厚の均一性をより向上し得る
と共に含泡率をさらに低下し得る。
【0014】従って、本発明に係るフッ素樹脂回転ライ
ニング施工方法によれば、回転ライニング方法が基本的
に有する前述の利点(溶接部が無く、又、樹脂膜厚を厚
くし得る等の利点)を損なうことなく、フッ素樹脂膜層
中の気泡発生を防止し得ると共に、樹脂膜厚の均一性を
も向上し得、もって耐食性、耐磨耗性、非粘着性に優れ
たフッ素樹脂ライニング製品が得られるようになる。
【0015】上記の如く数値限定している理由を以下説
明する。被ライニング体の傾斜角度を5〜50°として
いるのは、5°未満ではフッ素樹脂粉体の流動が緩やか
になってを不均一になり、樹脂膜厚の均一性を向上し得
ず、一方50°超ではフッ素樹脂粉体の流動が激し過ぎ
て樹脂膜厚の均一性が低下するからである。被ライニン
グ体の回転速度を 0.5〜10回転/分としているの
は、 0.5回転/分未満では被ライニング体の形状に
より粉体の滞留部分が生じ、そのためフッ素樹脂膜層中
の含泡率が低下し難くなり、一方10回転/分超ではフ
ッ素樹脂粉体の流動が激し過ぎて樹脂膜厚の均一性が低
下するからである。フッ素樹脂の付着及び焼成温度を樹
脂融点(MP)よりも10〜40℃高い温度としている
のは、(MP+10)℃未満ではフッ素樹脂膜層中の気
泡の脱気を促進し得ず、一方(MP+40)℃超ではラ
イニング皮膜の流れが生じて樹脂膜厚の均一性を損なう
ようになるからである。
【0016】特に PFA樹脂をライニングする場合、
前記従来の回転ライニング方法においては気泡が多数発
生するが、本発明に係る回転ライニング方法においては
前記の如くかかる気泡が発生し難く、樹脂膜層中の含泡
率を低下させ得る。従って、本発明に係る回転ライニン
グ方法は PFA樹脂をライニングする場合に特に改善
向上効果が大きくて有効である。
【0017】
【実施例】図1に本発明の実施例に係る被ライニング体
としてのT字管継手1を示す。該T字管継手1は主管部
2と分岐部3とを有し、主管部2の両端の開口部aには
、外方に延びるフランジ部fが設けられ、分岐部3の開
口部aにも同様のフランジ部fが設けられてなる汎用の
管継手である。該T字管継手1の内面へのプライマー処
理及び PFA樹脂の回転ライニング施工を下記の如く
行った。
【0018】先ず、T字管継手1をブラストして清掃し
た後、 PFA樹脂用のプライマーをエアスプレーで塗
布し、 260℃の温度下で乾燥し、次いで PFA樹
脂の粉体を薄く静電塗布し、素地温度 380℃で40
分加熱し焼成して、プライマー処理した。
【0019】上記プライマー処理後、図2に示す如く、
T字管継手1の主管部2の開口部aをスペーサ5と盲蓋
4とからなる治具により塞ぎ、次いで分岐部3の開口部
aから PFA樹脂Rの粉体をライニング皮膜相当分量
だけ装填した後、分岐部3の開口部aを前記と同様の治
具により塞いだ。
【0020】次に、このT字管継手1を図3に示す如く
、焼成炉6に配した回転室7の内部に傾斜させて固定配
置した。このとき、回転室7に連結されている水平回転
軸8に対するT字管継手主管部2の傾斜角度:Θが20
°になるようにした。
【0021】上記T字管継手1の配置後、水平回転軸8
を1回転/分の回転速度で回転させて回転室7と共にT
字管継手1を水平軸周りに同速度で回転させた。かかる
回転をさせながら、1分当たり3℃の昇温速度でT字管
継手1の素地温度が 330℃になるまで昇温した後、
その温度に 100分保持してT字管継手1の内面に 
PFA樹脂Rを付着溶融させた。
【0022】引き続き上記T字管継手1を室温まで冷却
し、焼成を完了した後、各開口部aの治具(スペーサ5
及び盲蓋4)を取外し、フランジ部fの余分の樹脂をカ
ットした後、カット部を研磨機で平滑に仕上げ、図4に
示す如き PFA樹脂皮膜9を有する PFA樹脂ライ
ニング製品を得た。
【0023】上記 PFA樹脂ライニング製品について
 PFA樹脂皮膜9の膜厚及び皮膜中の気泡量を測定し
た。その結果、樹脂膜厚の部位による差異は殆ど認めら
れず、膜厚の均一性が極めて優れており、膜厚のバラツ
キは±10%以内であった。又、樹脂膜中の含泡率は膜
厚3mmのものでは5%以下であり、膜厚2mm以下の
場合では0%であって樹脂膜中に気泡は全く認められな
かった。かくして内面に厚くて且つ均一な厚さの PF
A樹脂皮膜9を有するT字管継手1が得られることが確
認された。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るフッ素樹脂回転ライニング
施工方法によれば、回転ライニング方法が基本的に有す
る前述の利点(溶接部が無く、又、樹脂膜厚を厚くし得
る等の利点)を損なうことなく、フッ素樹脂膜層中の気
泡発生を防止し得ると共に、樹脂膜厚の均一性をも向上
し得、もって耐食性、耐磨耗性、非粘着性に優れたフッ
素樹脂ライニング製品が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る被ライニング体であるT
字管継手の概要を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る被ライニング体のT字管
継手内への PFA樹脂のセット状況の概要を示す断面
図である。
【図3】本発明の実施例に係る被ライニング体のT字管
継手内表面への PFA樹脂の付着及び焼成状況の概要
を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るT字管継手内表面への 
PFA樹脂ライニング施工後に得られた製品の概要を示
す断面図である。
【符号の説明】
1−−被ライニング体のT字管継手      2−−
主管部3−−分岐部                
          4−−盲蓋5−−スペーサ   
                     6−−焼
成炉7−−回転室                 
         8−−水平回転軸9−− PFA樹
脂皮膜 a−−開口部                   
       f−−フランジ部R−− PFA樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被ライニング体を水平軸に対して5〜
    50°傾斜させ且つ前記水平軸の周りに回転可能に支持
    して、 0.5〜10回転/分の回転速度で回転させな
    がら、フッ素樹脂をその融点よりも10〜40℃高い温
    度下で付着及び焼成してライニング施工することを特徴
    とするフッ素樹脂回転ライニング施工方法。
  2. 【請求項2】  フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン
    パーフルオロアルコキルビニルエーテル共重合体である
    請求項1記載のフッ素樹脂回転ライニング施工方法。
JP6647991A 1991-03-29 1991-03-29 フッ素樹脂回転ライニング施工方法 Pending JPH04300680A (ja)

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