JPS6148993B2 - - Google Patents

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JPS6148993B2
JPS6148993B2 JP18919280A JP18919280A JPS6148993B2 JP S6148993 B2 JPS6148993 B2 JP S6148993B2 JP 18919280 A JP18919280 A JP 18919280A JP 18919280 A JP18919280 A JP 18919280A JP S6148993 B2 JPS6148993 B2 JP S6148993B2
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JP
Japan
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steel pipe
coating
spray
time
painting
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JP18919280A
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Tadao Kimura
Jukichi Watanabe
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、鋼管外面に熱硬化型粉体樹脂を塗
装する方法に関するものであり、特に、静電粉体
塗装において、良好な塗膜面を得るための塗装方
法に関するものである。 鋼管外面に熱硬化型粉体樹脂を用いて静電塗装
を施す方法は、従来から多くの方法が提案されて
いるが、一般に、予め使用樹脂の塗装に適する温
度(例えば200℃〜250℃)に加熱した鋼管を、静
電スプレーガンが内蔵された塗装ブース中に、回
転させながら移動させ、上記塗装ブース内で、静
電スプレー塗装を行なう方法が行なわれている。 この方法によれば、熱硬化型粉体樹脂は、静電
スプレーガンによつてスプレーされるときに、静
電チヤージを受け、クーロン力によつて鋼管表面
に付着する。 鋼管表面に付着した熱硬化型粉体樹脂は、鋼管
の熱によつて一旦溶融し、ついでゲル化した後、
完全に硬化することによつて、鋼管外面に塗膜が
形成される。 熱硬化型粉体樹脂としては、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、フエノール樹脂、尿素樹脂、ポ
リカーボネート樹脂等があるが、エポキシ樹脂が
最も多く使用されている。従つて、以下、粉体エ
ポキシ樹脂を使用した場合について説明する。 粉体エポキシ樹脂を使用して、鋼管に静電スプ
レーコーテイングを行なう場合、塗膜表面が、一
面に微細な凹凸の生じたいわゆる「オレンジピー
ル」とよばれる塗面肌になることがある。オレン
ジピールの発生の程度は、使用する樹脂の性質や
塗装条件によつて変化する。即ち、鋼管表面に付
着した樹脂のゲル化に至る時間(以下「ゲルタイ
ム」という)が長い性質の樹脂ほど、オレンジピ
ールは発生し難く、また、塗装前に行なわれる鋼
管の加熱温度、即ち、塗装時における鋼管の管体
温度が、その樹脂の塗装に必要な温度範囲内で低
い温度ほど、オレンジピールは発生し難いことが
経験的に知られている。 そこで、本発明者等は、上述の知見をもとにし
て、数種類の粉体エポキシ樹脂につき、その塗装
条件とオレンジピールの発生度合の関係を検討し
た。第1表には、3種類の粉体エポキシ樹脂を使
用し、鋼管の予熱温度を変化せしめてオレンジピ
ールの発生状況を検討した結果が示されている。
【表】 第1表において、○印は「オレンジピールが少
なく平滑な塗面」を、△印は、「オレンジピール
が若干有り」を、また×印は、「オレンジピール
有り」をそれぞれ示している。 上記第1表による検討結果から、鋼管の予熱温
度は低い方が、どの樹脂においてもオレンジピー
ルの発生が少ないこと、および樹脂の種類によつ
て、オレンジピールの発生が少ない予熱温度の限
界に差があることがわかつた。 ついで、本発明者等は、鋼管の予熱温度を同一
となし、塗装時間、すなわち、鋼管に対し塗装ブ
ース入側のスプレーガンにより塗装が始まつた時
から、塗装ブース出側のスプレーガンにより塗装
が終了するまでの時間を変化せしめて、オレンジ
ピールの発生状況を検討した。第2表には、各種
の樹脂による塗装時間とオレンジピール発生の関
係が示されている。なお、塗装時における鋼管の
予熱温度は、何れも230℃の一定温度とした。
【表】 第2表中の○印、△印および×印の表示は、第
1表の表示と同じである。 上記の検討結果から、第2表に見られるよう
に、オレンジピールが発生しやすい高温での塗装
においては、塗装時間が短かい場合はオレンジピ
ールが発生しないこと、即ち、オレンジピールの
少ない平滑な塗面を得るためには、塗装時間を、
オレンジピールの発生しない境界値以内としなけ
ればならないことが判明した。 一方、鋼管に対し、粉体エポキシ樹脂を用いて
静電塗装を施す場合においては、 鋼管を回転させながら、塗装ブース内に通過さ
せることが多い。 この場合、粉体エポキシ樹脂のごとき熱硬化型
粉体樹脂は、予熱された鋼管表面に付着すると、
一旦溶融し、その樹脂のゲルタイムを経過すると
ゲル化を起こす。このゲル化を起した樹脂の表面
に、薄く粉体樹脂が吹きかぶると、吹きかぶつた
粉体樹脂は鋼管の熱で溶融する。このとき鋼管表
面に既に付着している樹脂は、ゲル化しているた
め、吹きかぶつた粉体樹脂は、ゲル化している樹
脂と共に溶融して一体となる。いわゆるレベリン
グをすることが出来ず、塗膜とは別にゲル化して
硬化する。この結果、吹きかぶつた粉体樹脂は、
最終的には、塗面に局部的な小さなブツブツ状と
なつて残ることになる。 しかしながら、鋼管表面に付着した樹脂が、未
だゲル化する前の溶融状態であり、しかも、前記
樹脂の表面に吹きかぶつた粉体樹脂が、溶融して
レベリングが出来る状態であれば、付着した粉体
樹脂は、前記溶融状態の樹脂と一体となり、次い
でゲル化、キユアリングの過程を経過するので、
塗面に局部的なブツブツが生ずることはない。 本発明者等の検討結果によれば、上記粉体樹脂
が、予熱された鋼管に付着してから、レベリング
が出来る状態までの時間は、鋼管の予熱温度など
でも影響はあるが、樹脂の種類による影響の大き
いことがわかつた。 例えば、鋼管の予熱温度を230℃と一定にし
て、鋼管表面に粉体樹脂を静電スプレーし、その
塗膜の上に、粉体樹脂を吹きかぶり状態に付着さ
せる際、塗装開始からの時間を変化させて、レベ
リングの状況を観察したところ、第3表のような
結果となつた。 第3表において、○印は、「レベリング可能」、
△印は、「レベリング若干可能」、×印は、「レベリ
ング不可能」をそれぞれ示す。
【表】 第3表の結果から明らかなように、樹脂の種類
によつて、レベリング可能の時間は著しく異なる
ことが判明した。 上述の検討結果から、鋼管に対し、エポキシ粉
体樹脂を、静電スプレーにより塗装するに当り、
オレンジピールの少ない平滑な塗面を得るために
は、塗装時間の限定が必要であることが判明し
た。 更に、鋼管を回転させながら上記の塗装を行な
う場合において、吹きかぶりによるブツブツの発
生のない塗面を得るためには、レベリングを行い
うる時間を考慮した塗装条件が必要となることも
確認された。 本発明は、上述の知見に基づきなされたもので
あり、エポキシ粉体樹脂により静電スプレー塗装
を施すに当り、オレンジピールや、吹きかぶりに
よるブツブツの発生の欠陥をなくし、塗面肌の極
めて平滑なすぐれた塗装を行う方法を提供するも
ので、 所定温度に加熱された鋼管を、複数の静電塗装
用スプレーガンが、前記鋼管の移動方向と周方向
とに、前記鋼管の外面に向けて所定間隔で配設さ
れている塗装ブース内に、移動させ、前記スプレ
ーガンから噴射される熱硬化型粉体樹脂により前
記鋼管外面を塗装する、鋼管外面の熱硬化型粉体
樹脂による静電スプレー塗装方法において、前記
鋼管の塗装面に生ずるオレンジピールを低減し得
る、前記鋼管の塗装時間T1を予め決定し、前記
塗装ブース内における入側スプレーパターンの端
部から、出側スプレーパターンの端部に至る距離
lと、前記塗装ブース内における前記鋼管の移動
速度Vの何れか一方を一定にした上、前記塗装時
間T1との関係において、l/V≦T1を満足する
ように、前記距離lあるいは前記移動速度Vの他
方を定め、また、鋼管を回転させながら塗装ブー
ス内に移動させる場合には、 前記鋼管の回転によりその塗装面に生ずる塗膜
のラツプ部分が一体化し得る、前記鋼管の1回転
に要する時間T2を予め決定し、前記鋼管の周方
向に配設された、各隣接する静電塗装用スプレー
ガンが前記鋼管の軸心となす角度αと、前記鋼管
の回転数Rの何れか一方を一定にした上、前記鋼
管の1回転に要する時間T2との関係において、 60/R×α/360≦T2 を満足するように、前記角度αあるいは前記回転
数Rの他方を定めて操業することに特徴を有する
ものである。 次に、この発明の図面と共に説明する。第1図
において、2は塗装ブース、3a,3b,3c,
3d,3eは、塗装ブース2内を通過する鋼管1
に対し、エポキシ粉体樹脂をスプレーするため
の、前記鋼管1の移動方向に対し、所定間隔で設
けられた複数個のスプレーガン、5a,5b,5
c,5d,5eは、前記複数個のスプレーガン3
から噴射されるエポキシ粉体樹脂のスプレーパタ
ーンである。 上記において、矢印4の方向に進行する鋼管1
に対し、塗装ブース2内に設けられた複数個のス
プレーガン3a〜3eから、粉体エポキシ樹脂が
スプレーされるとき、鋼管1の入側スプレーパタ
ーン5aの入側端から出側スプレーパターン5e
の出側端までの間のスプレー塗装距離をlcm、鋼
管1のラインスピードをVcm/秒、そして鋼管1
に対する、最初のスプレーガン3aでの塗装開始
から、最後のスプレーガン3eでの塗装終了まで
に要する時間であつて、オレンジピールの発生を
低減でき得る最大時間をT1とする。 このときに、鋼管1の表面にオレンジピールが
少ない平滑な塗面を形成するためには、前記
T1,lおよびVの間に、下記(1)式に示す関係が
成り立つような条件で操業を行なわなければなら
ない。 l/V≦T1 ………(1) 従つて、塗装ブース2内におけるスプレーガン
3a〜3eの配列が固定され、塗装距離lcmを一
定とした条件において、鋼管1の表面にオレンジ
ピールが少ない平滑な塗面を形成するためには、
鋼管1のラインスピードを、使用する樹脂のT1
に応じて、下記(2)式の範囲で行なうことが必要で
ある。 V≧l/T1 ………(2) また、ラインスピードVを一定とした条件にお
いては、塗装距離lを、スプレーガン3a〜3e
の配列を変えるか、あるいは、その一部の使用を
停止する等の手段により、使用する樹脂のT1
応じて、下記(3)式の範囲にすることが必要であ
る。 l≦T1×V ………(3) 上述したように、鋼管の塗膜に生ずるオレンジ
ピールが低減できる最大塗装時間T1を予め決定
し、これに基づいて、鋼管のラインスピードV、
あるいは塗装距離lを、上記(2)式あるいは(3)式の
範囲に定めて操業を行なうときは、鋼管の表面
に、オレンジピールが少ない平滑な塗面を形成す
ることができる。 なお、上述の条件は、鋼管の移動を、管体を回
転させず管軸方向にのみ直進させる場合、また
は、管体を回転させながら移送する場合のいずれ
の方法においても適用することができる。 一方、鋼管の外面に塗装を施す場合は、一般に
鋼管を回転させながら、塗装ブース内を移送する
ことが多い。この場合塗膜は、鋼管外面にスパイ
ラル状に形成されながら重なり合つて均一の塗膜
となる。 第2図は、塗装ブース2内に、1つのスプレー
ガン3が設けられている場合の状態を示したもの
で、鋼管1は、矢印6の方向に回転しながら、矢
印4方向へと移動される。この場合、鋼管1に形
成される1回転前のスプレーパターン7とそれに
つづくスプレーパターン8とを一部ラツプさせる
ことにより、ラツプ部9によつて膜厚の均一な塗
膜が形成される。 第3図には、前記塗膜の塗り重ね状況の詳細が
示されている。 第3図において、横軸は鋼管の管軸方向の移動
距離、縦軸は、鋼管表面の塗膜の膜厚で、破線は
スプレーパターンを、実線は塗り重ね後の膜厚分
布を示す。鋼管が1回転して塗装されたときのス
プレーパターン7は、その両端部分の膜厚が薄く
なるが、その1回転により形成されるスプレーパ
ターン8と、ラツプ部9でラツプさせることによ
り、スプレーパターンの両端部分の膜厚を、他の
部分の膜厚と均一の厚さとすることが出来、塗り
重ね後の膜厚は、実線で示す如く均一の厚さとな
る。 ところで、第2図に示すように、1つのスプレ
ーガン3を用いて塗装する場合を考えると、ラツ
プ部9は、1回転前のスプレーパターン7による
塗膜の上に重なることになる。 このとき、1回転前に塗装された塗膜が、すで
にレベリング出来ない状態に達していると、ラツ
プ部9は、前述の吹きかぶりを起こすこととな
り、その結果、ラツプ部9に小さなブツブツが発
生する。このブツブツは、鋼管1の外面にスパイ
ラル状に生ずるため、外観上好ましくない結果が
生じる。 したがつて、ラツプ部9に吹きかぶりを生じさ
せないためには、少くとも鋼管の1回転の時間
を、前述のレベリングが可能な最大時間T2秒以
内とすることが必要となる。 上記は、スプレーガン3が1つ設けられている
最も簡単な装置の場合の例であるが通常、スプレ
ーガン3は、第4図に示すごとく、鋼管1の周方
向に向けて放射状に複数本が一定間隔で設けられ
ている。 この場合、或るスプレーガン3a′の先端と、隣
接するスプレーガン3b′の先端とが、鋼管1の中
心点に対してなす角度をαとし、鋼管1の回転数
をR(rpm)とすれば、塗膜のラツプ部分が一体
化し吹きかぶりを防止し得る時間T2(秒)との
間に、(4)式のごとき関係の成り立つことが必要と
なる。 60/R×α/360≦T2 ………(4) したがつて、塗装ブース2内におけるスプレー
ガン3の鋼管の周方向における配列が固定されて
いる場合において、ラツプ部を一体化させるため
には、鋼管の回転数Rを下記(5)式の如くすること
が必要である。 R≧60/T×α/360 ………(5) 一方、鋼管1の回転数Rを一定とした条件にお
いては、スプレーガンの鋼管周方向への配列、即
ちスプレーガン間の角度αを、下記(6)式を満足さ
せる如く設定することが必要である。 α≦360×R/60×T2 ………(6) 以下この発明を実施例により説明する。 実施例 1 熱硬化型粉体樹脂として、3種類のエポキシ樹
脂、A、B、Cを利用した。各樹脂のオレンジピ
ール発生を低減しうる最大許容時間T1、およ
び、ラツプ部分を一体化し得る最大許容時間T2
は、下記第4表のとうりである。
【表】 被塗装体として、呼び径600A、肉厚9.5mm長さ
6000mmの鋼管を使用した。 静電スプレー塗装のスプレーガンは8本とし、
鋼管の予熱温度は230℃、塗装の膜厚は400μm平
均とした。 スプレーガン3の配列は、第5図、第6図に示
すごとく、管の円周方向に4本、管長方向に2列
とした。前記(2)式におけるl=60cmである。 オレンジピールの発生を低減させるためには、
第4表の時間T1に応じて、前述の(2)式により、
それぞれラインスピードVを求めると、樹脂Aに
おいては6cm/秒、Bでは3.5cm/秒、Cでは4
cm/秒以上としなければならない。 そこで、ラインスピードを変化させて、オレン
ジピールの発生状況を調べた。第5表にはその結
果が示されており、上記のラインスピード以下で
は、オレンジピールの発生することが認められ
た。 表中、○印はオレンジピールが少なく平滑な塗
面を、また×印はオレンジピールの発生した塗面
を示す。 次に、ラツプ部分における吹きかぶり防止につ
【表】 いては、本実施例の場合、スプレーガン間の角度
はα=90゜であり、塗膜を一体化し得る時間T2
は、A、B、C各樹脂について、第4表からそれ
ぞれ2秒、8秒、3秒であるから、前述の(5)式に
よつて、鋼管の回転数Rrpmはそれぞれ7.5rpm、
1.9rpm、5.0rpm以上としなければならない。 そこで、鋼管の回転数を変化させて、吹きかぶ
りの発生状況を調べた。第6表にはその結果が示
されており、上述の回転数以下では、吹きかぶり
の発生することが認められた。 表中○印は吹きかぶりのない良好な塗面を、×
印は吹きかぶりのある塗面を示す。 実施例 2
【表】 使用樹脂、鋼管のサイズ、鋼管の予熱温度、塗
装の膜厚は実施例1と同じであるが、8本のスプ
レーガン3の配列を、第7図、第8図のように、
管の円周方向に2本、即ちα=180℃とし、管長
方向には4列とした。前記(2)式におけるl=120
cmであり、同式からラインスピードVは、樹脂
A、B、Cにつき、それぞれ12cm/秒、7cm/
秒、8cm/秒以上としなければならない。 そこで、ラインスピードを変化させてオレンジ
ピールの発生状況を調べた。第7表にはその結果
が示されており、上記のライbスピード以下にお
いてはオレンジピールの発生することが認められ
た。
【表】 なお、表中の○、×印は第5表と同じである。 また、吹きかぶり状況については、α=180゜
であるので、(5)式から、鋼管の回転数は、樹脂
A、B、Cのそれぞれにつき、15rpm、
3.75rpm、10rpm以上であければならないことが
判る。 そこで鋼管の回転数を変化させて吹きかぶり状
況を調べた。第8表にはその結果が示されてお
り、上述の回転数以下では、吹きかぶりの発生す
ることが認められた。
【表】 なお、表中の○、×印は第5表と同じである。 上述のように、この発明の静電スプレー塗装方
法によれば、使用樹脂のオレンジピール発生条件
または更に吹きかぶり発生条件に応じ、静電スプ
レー塗装のスプレーガンの配置あるいは被塗装鋼
管のラインスピード等の各種塗装条件を定めて塗
装を行なうことにより、塗装面に生ずるオレンジ
ピールは低減し、しかもラツプ部の塗膜は一体化
して、吹きかぶりのない優れた塗膜が得られる
等、多くの優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は粉体樹脂の静電スプレー塗装方法を示
す説明図、第2図は、1本のスプレーガンを用い
て鋼管を回転させながら塗装するときの説明図、
第3図は、第2図における塗膜の形成状況を示す
模式図、第4図は、鋼管の円周方向における静電
スプレーガンの配置例を示す図、第5図および第
6図は、本発明における実施例の静電スプレーガ
ンの管長方向および管円周方向の配置を示す図、
第7図および第8図は、他の実施例の静電スプレ
ーガンの管長方向および管円周方向の配置を示す
図である。 図面において、1……鋼管、2……塗装ブー
ス、3,3a〜3e……スプレーガン、4……鋼
管の移動方向を示す矢印、5a〜5e……スプレ
ーパターン、6……鋼管の回転方向を示す矢印、
7,8……スプレーパターン、9……ラツプ部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定温度に加熱された鋼管を、複数の静電塗
    装用スプレーガンが、前記鋼管の移動方向に、前
    記鋼管の外面に向けて所定間隔で配設された塗装
    ブース内に移動させ、前記スプレーガンから噴射
    される熱硬化型粉体樹脂により前記鋼管外面を塗
    装する、鋼管外面の熱硬化型粉体樹脂による静電
    スプレー塗装方法において、 前記鋼管の塗装面に生ずるオレンジピールを低
    減し得る、前記鋼管の塗装時間T1を予め決定
    し、前記塗装ブース内における入側スプレーパタ
    ーンの端部から、出側スプレーパターンの端部に
    至る距離lと、前記塗装ブース内における前記鋼
    管の移動速度Vの何れか一方を一定にした上、前
    記塗装時間T1との関係において、 l/V≦T1を満足するように、前記距離lあ
    るいは前記移動速度Vの他方を定めて操業するこ
    とを特徴とする鋼管外面の熱硬化型粉体樹脂によ
    る静電スプレー塗装方法。 2 所定温度に加熱された鋼管を、複数の静電塗
    装用スプレーガンが、前記鋼管の移動方向と周方
    向とに、前記鋼管の外面に向けて所定間隔で配設
    されている塗装ブース内に、回転させながら移動
    させ、前記スプレーガンから噴射される熱硬化型
    粉体樹脂により前記鋼管外面を塗装する、鋼管外
    面の熱硬化型粉体樹脂による静電スプレー塗装方
    法において、 前記鋼管の塗装面に生ずるオレンジピールを低
    減し得る、前記鋼管の塗装時間T1を予め決定
    し、前記塗装ブース内における入側スプレーパタ
    ーンの端部から、出側スプレーパターンの端部に
    至る距離lと、前記塗装ブース内における前記鋼
    管の移動速度Vの何れか一方を一定にした上、前
    記塗装時間T1との関係において、l/V≦T1
    満足するように、前記距離lあるいは前記移動速
    度Vの他方を定めると共に、 前記鋼管の回転によりその塗装面に生ずる塗膜
    のラツプ部分が一体化し得る、前記鋼管の1回転
    に要する時間T2を予め決定し、前記鋼管の周方
    向に配設された、各隣接する静電塗装用スプレー
    ガンが前記鋼管の軸心となす角度αと、前記鋼管
    の回転数Rの何れか一方を一定にした上、前記鋼
    管の1回転に要する時間T2との関係において、 60/R×α/360≦T2 を満足するように、前記角度αあるいは前記回転
    数Rの他方を定めて操業することを特徴とする鋼
    管外面の熱硬化型粉体樹脂による静電スプレー塗
    装方法。
JP18919280A 1980-12-27 1980-12-27 Method for painting outer surface of steel pipe with thermosetting powder resin by electrostatic spray painting Granted JPS57110371A (en)

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