JPH06282162A - ウレタンローラ及びその製造方法 - Google Patents

ウレタンローラ及びその製造方法

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JPH06282162A
JPH06282162A JP5067730A JP6773093A JPH06282162A JP H06282162 A JPH06282162 A JP H06282162A JP 5067730 A JP5067730 A JP 5067730A JP 6773093 A JP6773093 A JP 6773093A JP H06282162 A JPH06282162 A JP H06282162A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラ本体外周面に表面塗膜層がコーティン
グされたウレタンローラを良好な外径精度でかつ作業よ
く得ること。 【構成】 ローラ本体1はローラ両端間で僅かな外径差
を生じるようにテーパ4が付けられているとともに、こ
のローラ本体1の外周面にコーティングされている表面
塗膜層2はローラ本体1の小径側で相対的に分厚くロー
ラ本体1の大径側で薄く形成されて、結果的に完成品と
してのウレタンローラAの外径M1がローラ長さ方向全
体にわたってほぼ同じになるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機等の電子写真
装置において用いられる現像ローラ、供給ローラ、給紙
ローラ等、表面に塗膜層がコーティングされたウレタン
ローラ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この種ウレタンローラで
は、その外周面に塗料のコーティングによる表面塗膜層
を設けることで低摩擦係数や電気特性の改良を施した仕
様が増加しているが、この表面層を設ける従来の方法と
して、吊り下げ式コーティング装置を用いる方法があ
る。
【0003】すなわち、たとえば図2に示すように、モ
ータ11により昇降可能となったワイヤ12の先端にウ
レタンローラ13をその軸心方向が鉛直方向になるよう
に吊るし、ワイヤ12を繰り出して上記ウレタンローラ
13をタンク14内のコーティング液15中に完全に浸
漬する。つづいて、モータ11によりワイヤ12を巻き
上げ、再びウレタンローラ13をコーティング液15中
から引き上げる。
【0004】この際、ウレタンローラ13の外周面に塗
布され付着したコーティング液15は下方に垂れながら
乾燥するため、コーティング液15に浸漬する前にウレ
タンローラ13の外径L1を図3(A)で示すようにロ
ーラ長さにわたってほぼ同じとしていても、そのウレタ
ンローラ13を、コーティング液に浸漬して引き上げた
後には同図(B)のようにコーティング液15による表
面塗膜層18が下方に末広がり状にテーパをなして形成
され、ローラ上部の外径L2に比べて下部の外径L3が
大きくなる(以下、単に1回コーティング法という)。
【0005】いうまでもなく、この種ウレタンローラは
その使用上、外径精度、振れ精度、円筒度精度が厳しく
要求されるため、上記のように表面塗膜層18が下方に
末広がり状にテーパをなしてそのテーパの度合いが大き
なりすぎると実使用に適さなくなる。
【0006】また、ウレタンローラに施す表面コーティ
ングは主に表面研磨したウレタンローラの表面粗度、摩
擦係数の改善や表面に電気特性等に付与価値を与える目
的で設けるものである以上、表面コーティングを施す本
来の意義が損なわれる。
【0007】そこで、従来、上記の1回コーティング法
により得たウレタンローラを、再度、浸漬する向きを最
初の場合とは逆向きになるように180度反転した上で
上記と同様の手順にてコーティング液に浸漬処理し、こ
れによってローラのテーパをなくして、ローラを長さ方
向にわたってほぼ均一の外径とすることが行われている
(以下、単に2回コーティング法という)。
【0008】あるいは、上記つり下げ式コーティング装
置を使ってのコーティングに際し、ウレタンローラをコ
ーティング液から引き上げる引き上げ速度を遅く調整す
ることにより、ウレタンローラ外周面に塗布されるコー
ティング液の垂れ量を少なくして、ローラ外周にほぼ均
一の表面塗膜層を形成することも行われている(以下、
引き上げ速度調整法という)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た2回コーティング法では表面塗膜が分厚くなるばかり
か、作業の時間及び手間が1回コーティング法に比べ2
倍かかり、コーティング液の使用量も2倍になるという
不都合がある。また、引き上げ速度調整法ではコーティ
ング液の使用量は多くならない反面、作業時間がかかす
ぎて効率がきわめて悪くなるという不都合があるこの発
明は、上記の点にかんがみてなされたものであって、そ
の目的とするところは、ウレタンローラ外周面への表面
塗膜のコーティングに際し、均一な膜厚の表面塗膜を有
し、しかもほぼ同一外径のウレタンローラを、コーティ
ング液の使用量や作業時間を増加することなく効率的に
得んとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、ローラ本体外周面に表面塗膜
層がコーティングされてなるウレタンローラにおいて、
上記ローラ本体は、ローラ両端間で僅かな外径差を生じ
るように断面テーパ状とし、このローラ本体外周面の表
面塗膜層は、ローラ外径がローラ長さ方向全体にわたっ
てほぼ同じ外径となるようにローラ本体の小径側で相対
的に分厚くかつローラ本体の大径側で薄く形成した構成
としている。
【0011】また請求項2の発明では、請求項1の発明
におけるローラ両端間の外径差を0.03mm以内と
し、かつ表面塗膜層の膜厚差をローラ両端間で0.02
mm以内とした構成としている。
【0012】さらに、請求項3の発明では、軸心を鉛直
方向に設定して昇降可能に吊持されたローラ本体をコー
ティング液に浸漬した後、これを引き上げつつローラ本
体に付着したコーティング液を乾燥させることにより、
ローラ外周面に表面塗膜層を形成するウレタンローラの
製造方法において、予め、ローラ本体をローラ両端間で
僅かな外径差を生じるように断面テーパ状としておき、
このローラ本体をその小径側からコーティング液に浸漬
させる構成としている
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、ローラ本体が
ローラ両端間で僅かな外径差を生じるように断面テーパ
状とされているので、このローラ本体外周面に対してロ
ーラの小径側で相対的に分厚くかつローラの大径側で薄
くなるように表面被覆層が形成されると、ウレタンロー
ラは結果的にローラ長さ方向にわたってほぼ同じの外径
のものとなる。したがって、上記構成によれば、1回コ
ーティング法を可能とする構造であるとともに良好な外
径精度が安定して得られる。
【0014】また、請求項2の発明の構成によれば、請
求項1の発明のウレタンローラのローラ本体の外径差が
ローラ両端間で0.03mmを超えると、外径精度が低
くなり、表面塗膜層の膜厚差がローラ両端間で0.02
mmを超えると、電気特性等の所期するところの特性が
十分に発揮できなくなるおそれがあるので、ローラ両端
間でローラ本体の外径差を0.03mm以内とし、かつ
表面塗膜層の膜厚差をローラ両端間で0.02mm以内
になるように構成した。このように構成したので、ウレ
タンローラの外径精度が良好であるのみならず、膜厚差
もきわめて小さくでき、電気特性等の付加価値性が損な
われることもない。
【0015】さらに、請求項3の発明の構成によれば、
予め、外周面にローラ両端間で僅かな外径差を生じるよ
うにテーパが付けられたローラ本体がそのローラ軸心を
鉛直方向にして吊されて、その小径側からコーティング
液に浸漬され、その後に、コーティング液中からローラ
本体を引き上げつつ上記ローラ本体外周面に付着するコ
ーティング液を乾燥させる際、コーティング液は小径側
から大径側にかけて垂れながら乾燥していくことにな
る。したがって、ローラ本体の小径側では相対的に厚
め、また大径側で薄めにそれぞれ表面塗膜が形成される
ことになり、よってローラ外周はテーパ状とはならずほ
ぼ同一外径のものとなる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例に係るウレタンロー
ラ及びその製造方法を説明するためのもので、同図
(A)はコーティング前のローラ本体を示し、同図
(B)はコーティング後の表面塗膜が形成された完成品
としてのウレタンローラAを示している。
【0017】すなわち、同図(A)で示すようにローラ
本体1は一端の外径M1に比べ他端の外径M2が僅かに
大となるように断面テーパ状のものとされている。そし
て、このローラ本体1を軸心方向が鉛直方向になるよう
にして図2で示す吊り下げ式コーティング装置を用いて
吊り下げ、たとえば熱可塑性ウレタン系塗料等のコーテ
ィング液に浸漬して、その後、これを引き上げつつロー
ラ本体に付着したコーティング液を乾燥することによ
り、ローラ本体1外周面にコーティングを施し、同図
(B)に示すような表面塗膜層2を形成する。このよう
にして表面塗膜層2が形成されると、完成品としてのウ
レタンローラAのローラ長さ方向ではほぼ同じ外径M3
となる。
【0018】ここで、この発明による製造方法において
特に重要な点は、コーティング液に浸漬する際に、ロー
ラ本体1を必ずその小径側1aからコーティング液に浸
漬されるように大径側1bのシャフト3に図2で示すよ
うにワイヤ12で吊して浸漬処理するようにする。
【0019】この際、表面塗膜層2が形成されたローラ
はローラ長さ方向にわたってほぼ同一の外径となるが、
具体的には外径差がローラ両端間で0.03mm以内に
なるようにコーティング液からのローラ本体の引き上げ
速度を調整し、予めローラ本体外周面に付けるテーパ4
量を適宜設定する。また、表面塗膜層2はローラ長さ方
向にわたって膜厚差が少なくなるように(望ましくはロ
ーラ両端間で0.02mm以内とする)、上記テーパ4
量の設定に加えてコーティング液からの引き上げ速度を
適宜調整するようにする。
【0020】このように構成された実施例によれば、ロ
ーラ本体の両端間でその外径がM1>M2になるように
外周面に予めテーパ4が付けてあり、しかもローラ本体
1は小径側1aからコーティング液に浸漬された後に引
き上げられるので、ローラ本体1の引き上げ時の初期
に、ローラ本体1外周にほぼ均等に付着していたコーテ
ィング液は引き上げに伴い、大径側から小径側に垂れて
移動しつつ次第に付着乾燥していくことになる。つまり
小径側でより多くのコーティング液が付着乾燥していく
ことになり、ローラ長さ方向にわたってほとんど同じ外
径となったウレタンローラを得ることができる。また、
2回コーティング法のようにコーティング液の使用量が
倍増することもなく、引き上げ速度調整法のように引き
上げ速度を遅らせる必要もないので、材料コストを抑え
ることができるばかりではなく、作業効率も向上できる
効果がある。
【0021】なお、上記においてウレタンローラの外周
面に塗布するコーティング液は接着性を考慮するとウレ
タン系のものが望ましいとされており、このウレタン系
のコーティング液において通常、溶媒として用いられて
いるTHF(テトラヒドロフラン)やMEK(メチルエ
チルケトン)あるいはDMF(ジメチルホルムアミド)
は、その使用粘度(通常5〜30M・Pa)にもよるが
速乾性ではないため、引き上げ速度を比較的速くして
も、均一な膜厚が得られるという効果もある最後に、こ
の発明についての具体的実験例について説明する本発明
例1〜2及び比較例1〜4に示す具体的条件により、ウ
レタンローラにウレタン系塗料をコーティングして表面
塗膜を形成した。そして、得られたローラについての外
径差、膜厚差、表面粗度の比較及びコーティング時間の
優劣についてそれぞれ検討した後、総合評価を行った。
その結果は表2〜4に示す通りである。
【0022】(本発明例1)まず、円筒状金型により作
製したウレタンローラを円筒研削器を用いて左右それぞ
れの端から15mmのポイントの外径差を約0.030
mmになるように研磨した。続いて、得られたローラの
小径側を下向きにして粘度10mPa・Sのウレタン系
塗料に浸漬した後、引き上げ速度0.25m/分で1回
コーティングした。なお、上記ウレタンローラのウレタ
ン配合はJIS−A60度相当品を用いるものとし、具
体的には表1に示すものを用い、ウレタン系塗料として
は市販の熱可塑性ウレタン系塗料(大日精化製セイカセ
ブンbc−51)を溶媒(DMF:MEK=1:1)で
適当な粘度に調整したものを用いた。
【0023】
【表1】
【0024】(本発明例2)また、ローラ本体の外径差
を約0.050mmにして粘度18mPa・S、引き上
げ速度0.25m/分で1回コーティングした。その他
の条件は上記本発明例1と同様とする。
【0025】(比較例1)これに対して、比較例1とし
てローラ本体の外径差を約0.030mmにして粘度1
0mPa・S、引き上げ速度0.45m/分で1回コー
ティングした。その他の条件は上記本発明例1と同様と
する。
【0026】(比較例2)また、比較例2としてローラ
本体の外径差を約0.050mmにして粘度10mPa
・S、引き上げ速度0.05m/分で1回コーティング
した。その他の条件は上記本発明例1と同様とする。
【0027】(比較例3)また、比較例3としてローラ
外径を均一にして粘度10mPa・S、引き上げ速度
0.25m/分で1回コーティングした。その他の条件
は上記本発明例1と同様とする。
【0028】(比較例4)さらに、比較例4として上記
比較例3で得たローラをさらに上下を入れ替えてコーテ
ィングし、合わせて合計2回のコーティングを施した。
その他の条件は上記本発明例1と同様とする。
【0029】表2に示す結果から明らかなように、本発
明例1及び2ではコーティング後の外径差がローラ長さ
方向にわたって僅少でなんら問題はないが、比較例3で
は外径差が目立ち、高い外径精度が要求されるニーズに
応えられないものと考えられる。これに対し、比較例
1,2でもコーティング後の外径差がローラ長さ方向に
わたって僅少でなんら問題はないが、これは本発明例の
ものと同様、コーティング液に浸漬する前のローラ外径
が下部側で小径となるようなテーパが付いているからと
考えられる。
【0030】また、表3に示す結果から明らかなよう
に、本発明例1,2及び比較例3,4ではいずれの場合
でもコーティング後の膜厚差がわずかで許容範囲にある
が、比較例1及び2では膜厚差が比較的大きく目立つも
のとなっている。このように、比較例1,2で膜厚差が
大きい理由は比較例1のように引き上げ速度が速すぎる
か(0.45m/分)あるいは引き上げ速度が遅すぎる
(0.05m/分)ためであると考えられる。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】さらに、表4に示す結果から明らかなよう
に、表面粗度は比較例1のみが不良であったのに対し、
他のものではいずれの場合にも良好であった。良好な結
果を示しものがいずれも引き上げ速度0.05ないし
0.25m/分であったに対し、比較例1の場合では引
き上げ速度が0.45m/分と引き上げ速度が速すぎる
ことが表面粗度を悪くした原因であると考えられる。
【0034】また、表4においてコーティング時間は本
発明例1,2及び比較例3の場合には、いずれも約75
秒と比較的短いのに対し、比較例1,2,4の場合に
は、約130ないし370秒とかなり長くなっている。
この理由は本発明例1,2及び比較例3ではウレタン系
塗料の粘度(10mPa・S)と引き上げ速度(0.2
5m/分)とが同一であり、この2つの条件設定による
相乗効果であると考えられる。
【0035】
【表4】
【0036】以上の結果について総合的に判断すると、
比較例1ないし4のものはいずれかの評価において不良
な結果を示しており、総合評価では本発明例のもののみ
が良好な結果を示した。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ローラ本体外周面にローラ両端間で僅かな外径
差を生じるようにテーパを付け、このローラ本体外周面
にコーティングされている表面塗膜層はローラ小径側で
相対的に分厚くローラ大径側で薄くなるように形成し、
ローラ長さ方向にわたってほぼ同じ外径となるように構
成した。したがって表面被覆層が形成されたウレタンロ
ーラは結果的にローラ長さ方向にわたってほぼ同じ外径
のものとなるので、外径精度の良好なウレタンローラと
して使用することができる。
【0038】また、請求項2の発明によれば、外径精度
が良好であるのみならず、外径差がローラ両端間で0.
03mm以内であり、かつローラ本体外周面にコーティ
ングされている表面塗膜層の膜厚差がローラ両端間で
0.02mm以内になるように構成したので、膜厚差も
きわめて小さくできるので電気特性等の付加価値性が損
なわれることもなく、良好なウレタンローラとして使用
できる。
【0039】さらに、請求項3の発明によれば、ローラ
の軸心が鉛直方向となるように昇降可能に吊持されたロ
ーラ本体をコーティング液に浸漬した後、これを引き上
げつつローラ本体に付着したコーティング液を乾燥させ
てローラ外周面に表面塗膜層を形成するにあたって、コ
ーティング液に浸漬する前のローラ本体外周面に予め、
ローラ両端間で僅かな外径差を生じるようにテーパを付
けておき、このローラ本体をその小径側からコーティン
グ液に浸漬するように構成にした。これにより、コーテ
ィング液中からローラ本体を引き上げつつ外周面のコー
ティング液を乾燥させる際、コーティング液は小径側か
ら大径側にかけて垂れながら乾燥していくことになり、
ローラ本体の小径側が相対的に厚めで大径側が薄めの表
面塗膜が形成され、ローラ外周はテーパ状とはならずほ
ぼ同じ外径のものとなる。したがって、外径精度が良好
でかつ所期する摩擦係数の改善や表面の電気特性等の特
性を発揮するウレタンローラを低い材料コストで良好な
作業効率で得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るウレタンロー
ラ及びその製造方法を説明するための説明図である。
【図2】図2はウレタンローラ外周面に吊り下げ式コー
ティング装置により表面塗膜を形成する様子を示す概略
図である。
【図3】従来のウレタンローラ及びその製造方法を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
A ウレタンローラ 1 ローラ本体 2 表面塗膜層 4 テーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 27/00 A 7130−3F B29K 75:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ本体外周面に表面塗膜層がコーテ
    ィングされてなるウレタンローラにおいて、 上記ローラ本体は、ローラ両端間で僅かな外径差を生じ
    るように断面テーパ状とされ、このローラ本体外周面の
    表面塗膜層は、ローラ外径がローラ長さ方向にわたって
    ほぼ同じ外径となるようにローラ本体の小径側で相対的
    に分厚くかつローラ本体の大径側で薄く形成されている
    ことを特徴とするウレタンローラ。
  2. 【請求項2】 ローラ両端間の外径差が0.03mm以
    内であり、かつ表面塗膜層の膜厚差がローラ両端間で
    0.02mm以内であることを特徴とする請求項1記載
    のウレタンローラ。
  3. 【請求項3】 軸心を鉛直方向に設定して昇降可能に吊
    持されたローラ本体をコーティング液に浸漬した後、こ
    れを引き上げつつローラ本体に付着したコーティング液
    を乾燥させることにより、ローラ外周面に表面塗膜層を
    形成するウレタンローラの製造方法において、 予め、ローラ本体をローラ両端間で僅かな外径差を生じ
    るように断面テーパ状としておき、このローラ本体をそ
    の小径側からコーティング液に浸漬させることを特徴と
    するウレタンローラの製造方法。
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JPH0957873A (ja) * 1995-08-23 1997-03-04 Bridgestone Corp ローラの製造方法
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