JP3243324B2 - 電子写真装置用ウレタンローラ及びその製造方法 - Google Patents

電子写真装置用ウレタンローラ及びその製造方法

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JP3243324B2 JP06773093A JP6773093A JP3243324B2 JP 3243324 B2 JP3243324 B2 JP 3243324B2 JP 06773093 A JP06773093 A JP 06773093A JP 6773093 A JP6773093 A JP 6773093A JP 3243324 B2 JP3243324 B2 JP 3243324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機等の電子写真
装置において用いられる現像ローラ、供給ローラ、給紙
ローラ等、表面に塗膜層がコーティングされたウレタン
ローラ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この種ウレタンローラで
は、その外周面に塗料のコーティングによる表面塗膜層
を設けることで低摩擦係数や電気特性の改良を施した仕
様が増加しているが、この表面層を設ける従来の方法と
して、吊り下げ式コーティング装置を用いる方法があ
る。
【0003】すなわち、たとえば図2に示すように、モ
ータ11により昇降可能となったワイヤ12の先端にウ
レタンローラ13をその軸心方向が鉛直方向になるよう
に吊るし、ワイヤ12を繰り出して上記ウレタンローラ
13をタンク14内のコーティング液15中に完全に浸
漬する。つづいて、モータ11によりワイヤ12を巻き
上げ、再びウレタンローラ13をコーティング液15中
から引き上げる。
【0004】この際、ウレタンローラ13の外周面に塗
布され付着したコーティング液15は下方に垂れながら
乾燥するため、コーティング液15に浸漬する前にウレ
タンローラ13の外径L1を図3(A)で示すようにロ
ーラ長さにわたってほぼ同じとしていても、そのウレタ
ンローラ13を、コーティング液に浸漬して引き上げた
後には同図(B)のようにコーティング液15による表
面塗膜層18が下方に末広がり状にテーパをなして形成
され、ローラ上部の外径L2に比べて下部の外径L3が
大きくなる(以下、単に1回コーティング法という)。
【0005】いうまでもなく、この種ウレタンローラは
その使用上、外径精度、振れ精度、円筒度精度が厳しく
要求されるため、上記のように表面塗膜層18が下方に
末広がり状にテーパをなしてそのテーパの度合いが大き
なりすぎると実使用に適さなくなる。
【0006】また、ウレタンローラに施す表面コーティ
ングは主に表面研磨したウレタンローラの表面粗度、摩
擦係数の改善や表面に電気特性等に付与価値を与える目
的で設けるものである以上、表面コーティングを施す本
来の意義が損なわれる。
【0007】そこで、従来、上記の1回コーティング法
により得たウレタンローラを、再度、浸漬する向きを最
初の場合とは逆向きになるように180度反転した上で
上記と同様の手順にてコーティング液に浸漬処理し、こ
れによってローラのテーパをなくして、ローラを長さ方
向にわたってほぼ均一の外径とすることが行われている
(以下、単に2回コーティング法という)。
【0008】あるいは、上記つり下げ式コーティング装
置を使ってのコーティングに際し、ウレタンローラをコ
ーティング液から引き上げる引き上げ速度を遅く調整す
ることにより、ウレタンローラ外周面に塗布されるコー
ティング液の垂れ量を少なくして、ローラ外周にほぼ均
一の表面塗膜層を形成することも行われている(以下、
引き上げ速度調整法という)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た2回コーティング法では表面塗膜が分厚くなるばかり
か、作業の時間及び手間が1回コーティング法に比べ2
倍かかり、コーティング液の使用量も2倍になるという
不都合がある。また、引き上げ速度調整法ではコーティ
ング液の使用量は多くならない反面、作業時間がかかす
ぎて効率がきわめて悪くなるという不都合があるこの発
明は、上記の点にかんがみてなされたものであって、そ
の目的とするところは、ウレタンローラ外周面への表面
塗膜のコーティングに際し、均一な膜厚の表面塗膜を有
し、しかもほぼ同一外径のウレタンローラを、コーティ
ング液の使用量や作業時間を増加することなく効率的に
得んとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、軸心を鉛直方向に設定して昇
降可能に吊持されたウレタン製のローラ本体をコーティ
ング液に浸漬した後、これを引き上げつつ該ローラ本体
に付着したコーティング液を乾燥させることにより、ロ
ーラ外周面に表面塗膜層を形成した電子写真装置用ウレ
タンローラにおいて、上記ローラ本体は、ローラ両端間
で外径差を生じるように断面テーパ状とされており
記ローラ本体の小径側から上記コーティング液への浸漬
が行われ、該ローラ本体の引き上げの際に、コーティン
グ液が該ローラ本体の大径側から小径側に向かって垂れ
ながら乾燥していくことにより、上記ローラ本体外周面
の表面塗膜層が、該ローラ本体の小径側で相対的に分厚
くかつ大径側で薄く形成されて、ローラ外径がローラ長
さ方向にわたってほぼ同じ外径とされている構成として
いる。
【0011】また請求項2の発明では、請求項1の発明
における上記ローラ本体の外径差をローラ両端間で0.
03mm以内とし、かつ表面塗膜層の膜厚差をローラ両
端間で0.02mm以内とした構成としている。
【0012】さらに、請求項3の発明では、軸心を鉛直
方向に設定して昇降可能に吊持されたウレタン製のロー
ラ本体をコーティング液に浸漬した後、これを引き上げ
つつ該ローラ本体に付着したコーティング液を乾燥させ
ることにより、ローラ外周面に表面塗膜層を形成する電
子写真装置用ウレタンローラの製造方法において、予
め、ローラ本体をローラ両端間で外径差を生じるように
断面テーパ状としておき、上記ローラ本体の小径側から
上記コーティング液への浸漬を行った後、上記ローラ本
体の引き上げの際に、コーティング液が該ローラ本体の
大径側から小径側に向かって垂れながら乾燥していくこ
とにより、上記ローラ本体外周面の表面塗膜層を、該ロ
ーラ本体の小径側で相対的に分厚くかつ大径側で薄く形
成して、ローラ外径をローラ長さ方向にわたってほぼ同
じ外径とする構成としている。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、ローラ本体が
ローラ両端間で外径差を生じるように断面テーパ状とさ
れているので、このローラ本体外周面に対してローラの
小径側で相対的に分厚くかつローラの大径側で薄くなる
ように表面被覆層が形成されると、ウレタンローラは結
果的にローラ長さ方向にわたってほぼ同じの外径のもの
となる。したがって、上記構成によれば、1回コーティ
ング法を可能とする構造であるとともに良好な外径精度
が安定して得られる。
【0014】また、請求項2の発明の構成によれば、請
求項1の発明のウレタンローラのローラ本体の外径差が
ローラ両端間で0.03mmを超えると、外径精度が低
くなり、表面塗膜層の膜厚差がローラ両端間で0.02
mmを超えると、電気特性等の所期するところの特性が
十分に発揮できなくなるおそれがあるので、ローラ両端
間でローラ本体の外径差を0.03mm以内とし、かつ
表面塗膜層の膜厚差をローラ両端間で0.02mm以内
になるように構成した。このように構成したので、ウレ
タンローラの外径精度が良好であるのみならず、膜厚差
もきわめて小さくでき、電気特性等の付加価値性が損な
われることもない。
【0015】さらに、請求項3の発明の構成によれば、
予め、外周面にローラ両端間で外径差を生じるようにテ
ーパが付けられたローラ本体がそのローラ軸心を鉛直方
向にして吊されて、その小径側からコーティング液に浸
漬され、その後に、コーティング液中からローラ本体を
引き上げつつ上記ローラ本体外周面に付着するコーティ
ング液を乾燥させる際、コーティング液は大径側から小
径側に向かって垂れながら乾燥していくことになる。し
たがって、ローラ本体の小径側では相対的に厚め、また
大径側で薄めにそれぞれ表面塗膜が形成されることにな
り、よってローラ外周はテーパ状とはならずほぼ同一外
径のものとなる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1はこの発明の一実施例に係る電子写真
装置用ウレタンローラ及びその製造方法を説明するため
のもので、同図(A)はコーティング前のウレタン製の
ローラ本体を示し、同図(B)はコーティング後の表面
塗膜が形成された完成品としての電子写真装置用ウレタ
ンローラAを示している。
【0018】すなわち、同図(A)で示すようにローラ
本体1は一端の外径M1に比べ他端の外径M2が僅かに
大となるように断面テーパ状のものとされている。そし
て、このローラ本体1を軸心方向が鉛直方向になるよう
にして図2で示す吊り下げ式コーティング装置を用いて
吊り下げ、たとえば熱可塑性ウレタン系塗料等のコーテ
ィング液に浸漬して、その後、これを引き上げつつロー
ラ本体に付着したコーティング液を乾燥することによ
り、ローラ本体1外周面にコーティングを施し、同図
(B)に示すような表面塗膜層2を形成する。このよう
にして表面塗膜層2が形成されると、完成品としてのウ
レタンローラAのローラ長さ方向ではほぼ同じ外径M3
となる。
【0019】ここで、この発明による製造方法において
特に重要な点は、コーティング液に浸漬する際に、ロー
ラ本体1を必ずその小径側1aからコーティング液に浸
漬されるように大径側1bのシャフト3に図2で示すよ
うにワイヤ12で吊して浸漬処理するようにする。
【0020】この際、表面塗膜層2が形成されたローラ
はローラ長さ方向にわたってほぼ同一の外径となるが、
具体的には外径差がローラ両端間で0.03mm以内に
なるようにコーティング液からのローラ本体の引き上げ
速度を調整し、予めローラ本体外周面に付けるテーパ4
量を適宜設定する。また、表面塗膜層2はローラ長さ方
向にわたって膜厚差が少なくなるように(望ましくはロ
ーラ両端間で0.02mm以内とする)、上記テーパ4
量の設定に加えてコーティング液からの引き上げ速度を
適宜調整するようにする。
【0021】このように構成された実施例によれば、ロ
ーラ本体の両端間でその外径がM1>M2になるように
外周面に予めテーパ4が付けてあり、しかもローラ本体
1は小径側1aからコーティング液に浸漬された後に引
き上げられるので、ローラ本体1の引き上げ時の初期
に、ローラ本体1外周にほぼ均等に付着していたコーテ
ィング液は引き上げに伴い、大径側から小径側に垂れて
移動しつつ次第に付着乾燥していくことになる。つまり
小径側でより多くのコーティング液が付着乾燥していく
ことになり、ローラ長さ方向にわたってほとんど同じ外
径となったウレタンローラを得ることができる。また、
2回コーティング法のようにコーティング液の使用量が
倍増することもなく、引き上げ速度調整法のように引き
上げ速度を遅らせる必要もないので、材料コストを抑え
ることができるばかりではなく、作業効率も向上できる
効果がある。
【0022】なお、上記においてウレタンローラの外周
面に塗布するコーティング液は接着性を考慮するとウレ
タン系のものが望ましいとされており、このウレタン系
のコーティング液において通常、溶媒として用いられて
いるTHF(テトラヒドロフラン)やMEK(メチルエ
チルケトン)あるいはDMF(ジメチルホルムアミド)
は、その使用粘度(通常5〜30M・Pa)にもよるが
速乾性ではないため、引き上げ速度を比較的速くして
も、均一な膜厚が得られるという効果もある。
【0023】最後に、この発明についての具体的実験例
について説明する。
【0024】例1〜6に示す具体的条件により、ウレタ
ンローラにウレタン系塗料をコーティングして表面塗膜
を形成した。そして、得られたローラについての外径
差、膜厚差、表面粗度の比較及びコーティング時間の優
劣についてそれぞれ検討した後、総合評価を行った。そ
の結果は表2〜4に示す通りである。
【0025】(例1) まず、円筒状金型により作製したウレタンローラを円筒
研削器を用いて左右それぞれの端から15mmのポイン
トの外径差を約0.030mmになるように研磨した。
続いて、得られたローラの小径側を下向きにして粘度1
0mPa・Sのウレタン系塗料に浸漬した後、引き上げ
速度0.25m/分で1回コーティングした。なお、上
記ウレタンローラのウレタン配合はJIS−A60度相
当品を用いるものとし、具体的には表1に示すものを用
い、ウレタン系塗料としては市販の熱可塑性ウレタン系
塗料(大日精化製セイカセブンbc−51)を溶媒(D
MF:MEK=1:1)で適当な粘度に調整したものを
用いた。
【0026】
【表1】
【0027】(例2) また、ローラ本体の外径差を約0.050mmにして粘
度18mPa・S、引き上げ速度0.25m/分で1回
コーティングした。その他の条件は上記例1と同様と
【0028】(例3) これに対して、例3としてローラ本体の外径差を約0.
030mmにして粘度10mPa・S、引き上げ速度
0.45m/分で1回コーティングした。その他の条件
は上記例1と同様とした
【0029】(例4) また、例4としてローラ本体の外径差を約0.050m
mにして粘度10mPa・S、引き上げ速度0.05m
/分で1回コーティングした。その他の条件は上記例1
と同様とした
【0030】(例5) また、例5としてローラ外径を均一にして粘度10mP
a・S、引き上げ速度0.25m/分で1回コーティン
グした。その他の条件は上記例1と同様とした
【0031】(例6) さらに、例6として上記例5で得たローラをさらに上下
を入れ替えてコーティングし、合わせて合計2回のコー
ティングを施した。その他の条件は上記例1と同様と
【0032】表2に示す結果から明らかなように、例1
及び2ではコーティング後の外径差がローラ長さ方向に
わたって僅少でなんら問題はないが、例5では外径差が
目立ち、高い外径精度が要求されるニーズに応えられな
いものと考えられる。これに対し、例3及び4でもコー
ティング後の外径差がローラ長さ方向にわたって僅少で
なんら問題はないが、これは例1及び2と同様、コーテ
ィング液に浸漬する前のローラ外径が下部側で小径とな
るようなテーパが付いているからと考えられる。
【0033】また、表3に示す結果から明らかなよう
に、例1,2及び例5,6ではいずれの場合でもコーテ
ィング後の膜厚差がわずかで許容範囲にあるが、例3及
び4では膜厚差が比較的大きく目立つものとなってい
る。このように、例3,4で膜厚差が大きい理由は例3
のように引き上げ速度が速すぎるか(0.45m/分)
あるいは例4のように引き上げ速度が遅すぎる(0.0
5m/分)ためであると考えられる。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】さらに、表4に示す結果から明らかなよう
に、表面粗度は例3のみが不良であったのに対し、他の
ものではいずれの場合にも良好であった。良好な結果を
示しものがいずれも引き上げ速度0.05ないし0.2
5m/分であったに対し、 の場合では引き上げ速度
が0.45m/分と引き上げ速度が速すぎることが表面
粗度を悪くした原因であると考えられる。
【0037】また、表4においてコーティング時間は
1,2及び例5の場合には、いずれも約75秒と比較的
短いのに対し、例3,4,6の場合には、約130ない
し370秒とかなり長くなっている。この理由は例1,
2及び例5ではウレタン系塗料の粘度(10mPa・
S)と引き上げ速度(0.25m/分)とが同一であ
り、この2つの条件設定による相乗効果であると考えら
れる。
【0038】
【表4】
【0039】以上の結果について総合的に判断すると、
例3ないし6のものはいずれかの評価において不良な結
果を示しており、総合評価では例1及び2が良好な結果
を示した。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ローラ本体外周面にローラ両端間で外径差を生
じるようにテーパを付け、このローラ本体外周面にコー
ティングされている表面塗膜層はローラ小径側で相対的
に分厚くローラ大径側で薄くなるように形成し、ローラ
長さ方向にわたってほぼ同じ外径となるように構成し
た。したがって表面被覆層が形成されたウレタンローラ
は結果的にローラ長さ方向にわたってほぼ同じ外径のも
のとなるので、外径精度の良好な電子写真装置用ウレタ
ンローラとして使用することができる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、外径精度
が良好であるのみならず、ローラ本体の外径差がローラ
両端間で0.03mm以内であり、かつローラ本体外周
面にコーティングされている表面塗膜層の膜厚差がロー
ラ両端間で0.02mm以内になるように構成したの
で、膜厚差もきわめて小さくできるので電気特性等の付
加価値性が損なわれることもなく、良好なウレタンロー
ラとして使用できる。
【0042】さらに、請求項3の発明によれば、ローラ
の軸心が鉛直方向となるように昇降可能に吊持されたウ
レタン製のローラ本体をコーティング液に浸漬した後、
これを引き上げつつローラ本体に付着したコーティング
液を乾燥させてローラ外周面に表面塗膜層を形成するに
あたって、コーティング液に浸漬する前のローラ本体外
周面に予め、ローラ両端間で外径差を生じるようにテー
パを付けておき、このローラ本体をその小径側からコー
ティング液に浸漬するように構成にした。これにより、
コーティング液中からローラ本体を引き上げつつ外周面
のコーティング液を乾燥させる際、コーティング液は小
径側から大径側にかけて垂れながら乾燥していくことに
なり、ローラ本体の小径側が相対的に厚めで大径側が薄
めの表面塗膜が形成され、ローラ外周はテーパ状とはな
らずほぼ同じ外径のものとなる。したがって、外径精度
が良好でかつ所期する摩擦係数の改善や表面の電気特性
等の特性を発揮する電子写真装置用ウレタンローラを低
い材料コストで良好な作業効率で得ることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る電子写真装置
用ウレタンローラ及びその製造方法を説明するための説
明図である。
【図2】図2はウレタンローラ外周面に吊り下げ式コー
ティング装置により表面塗膜を形成する様子を示す概略
図である。
【図3】従来のウレタンローラ及びその製造方法を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
A ウレタンローラ 1 ローラ本体 2 表面塗膜層 4 テーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16C 13/00 F16C 13/00 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 - 13/095 G03G 13/20 G03G 15/08 - 15/095 G03G 15/20 B65H 5/06 F16C 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心を鉛直方向に設定して昇降可能に吊
    持されたウレタン製のローラ本体をコーティング液に浸
    漬した後、これを引き上げつつ該ローラ本体に付着した
    コーティング液を乾燥させることにより、ローラ外周面
    に表面塗膜層を形成した電子写真装置用ウレタンローラ
    において、 上記ローラ本体は、ローラ両端間で外径差を生じるよう
    に断面テーパ状とされており上記ローラ本体の小径側から上記コーティング液への浸
    漬が行われ、該ローラ本体の引き上げの際に、コーティ
    ング液が該ローラ本体の大径側から小径側に向かって垂
    れながら乾燥していくことにより、上記ローラ本体外周
    面の表面塗膜層が、該ローラ本体の小径側で相対的に分
    厚くかつ大径側で薄く形成されて、ローラ外径がローラ
    長さ方向にわたってほぼ同じ外径とされている ことを特
    徴とする電子写真装置用ウレタンローラ。
  2. 【請求項2】 上記ローラ本体の外径差がローラ両端間
    で0.03mm以内であり、かつ上記表面塗膜層の膜厚
    差がローラ両端間で0.02mm以内であることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真装置用ウレタンローラ。
  3. 【請求項3】 軸心を鉛直方向に設定して昇降可能に吊
    持されたウレタン製のローラ本体をコーティング液に浸
    漬した後、これを引き上げつつ該ローラ本体に付着した
    コーティング液を乾燥させることにより、ローラ外周面
    に表面塗膜層を形成する電子写真装置用ウレタンローラ
    の製造方法において、 予め、ローラ本体をローラ両端間で外径差を生じるよう
    に断面テーパ状としておき、上記ローラ本体の小径側から上記コーティング液への浸
    漬を行った後、上記ローラ本体の引き上げの際に、コー
    ティング液が該ローラ本体の大径側から小径側に向かっ
    て垂れながら乾燥していくことにより、上記ローラ本体
    外周面の表面塗膜層を、該ローラ本体の小径側で相対的
    に分厚くかつ大径側で薄く形成して、ローラ外径をロー
    ラ長さ方向にわたってほぼ同じ外径とする ことを特徴と
    する電子写真装置用ウレタンローラの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007272184A (ja) * 2006-03-06 2007-10-18 Seiko Epson Corp 反射防止層形成用組成物、反射防止層形成方法および製品

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