JPH07103715B2 - 立体駐車場における搬送体 - Google Patents
立体駐車場における搬送体Info
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- JPH07103715B2 JPH07103715B2 JP1002779A JP277989A JPH07103715B2 JP H07103715 B2 JPH07103715 B2 JP H07103715B2 JP 1002779 A JP1002779 A JP 1002779A JP 277989 A JP277989 A JP 277989A JP H07103715 B2 JPH07103715 B2 JP H07103715B2
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- frame
- carrier
- parking lot
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は車両の入庫動作及び出庫動作を高速で処理でき
る立体駐車場における搬送体に関するものである。
る立体駐車場における搬送体に関するものである。
<従来の技術> 現在、次のような立体駐車場が知られている。
(a)パレット形式の立体駐車場 これは、例えば特開昭62−129469号公報に代表されるよ
うに、駐車場の建物内に区画された各駐車室内にパレッ
トと呼ばれる板体を配置し、パレットに乗せたまま自動
車を入庫或いは出庫するパレット方式の立体駐車場であ
る。
うに、駐車場の建物内に区画された各駐車室内にパレッ
トと呼ばれる板体を配置し、パレットに乗せたまま自動
車を入庫或いは出庫するパレット方式の立体駐車場であ
る。
(b)ゴンドラ形式立体駐車場 これは、遊園地のゴンドラに似た構造の駐車場であり、
上下間に配設した大型スプロケット間にエンドレス形の
チェーンを巻回すると共に、このチェーンの途中にゴン
ドラを等間隔に取り付けてなり、目的のコンドラを地上
に一番近い位置まで循環することで、自動車の入庫或は
出庫を行う方式の立体駐車場である。
上下間に配設した大型スプロケット間にエンドレス形の
チェーンを巻回すると共に、このチェーンの途中にゴン
ドラを等間隔に取り付けてなり、目的のコンドラを地上
に一番近い位置まで循環することで、自動車の入庫或は
出庫を行う方式の立体駐車場である。
<本発明が解決しようとする問題点> 上記した従来の立体駐車場には次のような問題点があ
る。
る。
<イ>パレット形式の立体駐車場にあっては、パレット
を棚の各室に1枚ずつ収容していて、パレットを棚から
出し入れして入庫又は出庫するタイプと、多数のパレッ
トを積み上げおき、入庫の都度順次自動車を載置したパ
レットを棚内に収容し、出庫により残存したパレットを
再び積み上げて使用するタイプの2タイプが存在する。
を棚の各室に1枚ずつ収容していて、パレットを棚から
出し入れして入庫又は出庫するタイプと、多数のパレッ
トを積み上げおき、入庫の都度順次自動車を載置したパ
レットを棚内に収容し、出庫により残存したパレットを
再び積み上げて使用するタイプの2タイプが存在する。
前者のタイプは入庫又は出庫の都度一々パレットのみを
棚から出し入れする必要があり、多くの手間と時間がか
かる。
棚から出し入れする必要があり、多くの手間と時間がか
かる。
後者のタイプは、パレットを積み上げるための専用スペ
ースを必要として空間の有効利用が十分に図れない。
ースを必要として空間の有効利用が十分に図れない。
そのうえ両タイプ共に、パレットに対し自動車を真直ぐ
でしかも車輪がパレットの前後がはみ出ないように正確
に乗り入れなければならず、自動車の入庫のセットが面
倒で時間もかかる。
でしかも車輪がパレットの前後がはみ出ないように正確
に乗り入れなければならず、自動車の入庫のセットが面
倒で時間もかかる。
<ロ>又、パレット形式の立体駐車場の場合、パレット
に載置した車両が転落事故を起こさないようにパーキン
グブレーキをセットするかトランスミッションのギアを
入れて停止状態にしておくことが条件とされている。
に載置した車両が転落事故を起こさないようにパーキン
グブレーキをセットするかトランスミッションのギアを
入れて停止状態にしておくことが条件とされている。
しかし、車両の停止操作が不十分であると移送中にパレ
ットから車両が転落するおそれがあり、大変危険であ
る。
ットから車両が転落するおそれがあり、大変危険であ
る。
又、車両が確実に停止状態となっていても高速で移送し
ようとすると車両がパレット上から振り落とされる危険
があるため、低速運転を余儀なくされている。
ようとすると車両がパレット上から振り落とされる危険
があるため、低速運転を余儀なくされている。
そのため入庫及び出庫の作業時間が長くかかる。
<ハ>ゴンドラ式の立体駐車場の場合は、建物の敷地面
積に対して自動車の収容能力が小さいことの他、各ゴン
ドラが直列的に配列されているため、目的とするゴンド
ラを瞬時に地上の出入口まで移動できず、入庫や出庫に
時間がかかる。
積に対して自動車の収容能力が小さいことの他、各ゴン
ドラが直列的に配列されているため、目的とするゴンド
ラを瞬時に地上の出入口まで移動できず、入庫や出庫に
時間がかかる。
<ニ>最近は、地上側又は地下部に無制限に建物を構築
できないから、必然的に立体駐車場の全高に制約を受け
る。
できないから、必然的に立体駐車場の全高に制約を受け
る。
このような現状のなかで、自動車の収容能力がより向上
する立体駐車場の提案が望まれている。
する立体駐車場の提案が望まれている。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、本発明の目的とするところは、管理や自動車の入庫
セットが面倒なパレットをまったく使用しないで車両の
入庫及び出庫を行える、立体駐車場における搬送体を提
供することにある。
で、本発明の目的とするところは、管理や自動車の入庫
セットが面倒なパレットをまったく使用しないで車両の
入庫及び出庫を行える、立体駐車場における搬送体を提
供することにある。
さらに本発明の目的とするところは車両の転落事故を未
然に防止して、入庫及び出庫動作の安全性が著しく向上
する、立体駐車場における搬送体を提供することにあ
る。
然に防止して、入庫及び出庫動作の安全性が著しく向上
する、立体駐車場における搬送体を提供することにあ
る。
又、本発明の目的とするところは入庫動作及び出庫動作
を高速で行える、立体駐車場における搬送体を提供する
ことにある。
を高速で行える、立体駐車場における搬送体を提供する
ことにある。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について詳
細に説明する。
細に説明する。
<イ>立体駐車場の全体の説明 第4、5図に本発明に係る立体駐車場10の全体図を示
す。
す。
立体駐車場10の内部には細長の中央通路11と、中央通路
11の両側に駐車室12群が縦横方向に形成されている。
11の両側に駐車室12群が縦横方向に形成されている。
中央通路11は、すべての駐車室12に面している。
13は、中央通路11の一部に設けた扉であり、自動車の入
庫又は出庫のときに開閉する。
庫又は出庫のときに開閉する。
入出庫口となる扉13は1つを共有して利用するか、或は
別々に設けてもよい。
別々に設けてもよい。
中央通路11内には、縦横方向に配置したベルトやチェー
ン等の伝達部材を用いて、又はレール方式等の公知の構
造によって搬送体20が上下方向及び前後方向に移動可能
に収容されている。
ン等の伝達部材を用いて、又はレール方式等の公知の構
造によって搬送体20が上下方向及び前後方向に移動可能
に収容されている。
搬送体20の移動や停止は、コンピュータによってすべて
制御される。
制御される。
以下、各部について説明する。
<ロ>搬送体(第1図) 第1図に搬送体20の平面図を示す。
搬送体20は、車両を載置して入庫及び出庫するための専
用装置であり、L字形の載置台21と、この載置台21に回
動可能に載置された回動テーブル22と、回動テーブル22
上で出入り自在に載置された潜入クレーン装置30とを基
本的な構成要素とする。
用装置であり、L字形の載置台21と、この載置台21に回
動可能に載置された回動テーブル22と、回動テーブル22
上で出入り自在に載置された潜入クレーン装置30とを基
本的な構成要素とする。
回動テーブル22は、第4図に示すように180゜の範囲を9
0゜単位で正転又は逆転可能に構成されており、回動テ
ーブル22の回動に伴って潜入クレーン装置30が回動す
る。
0゜単位で正転又は逆転可能に構成されており、回動テ
ーブル22の回動に伴って潜入クレーン装置30が回動す
る。
<ハ>潜入クレーン装置(第1図) 潜入クレーン装置30は、車両の下部中央に潜入可能な薄
型の装置で、複数(本実施例では4つ)の揺動自在のア
ームを備えており、これらのアームを車両の各前後輪
A、Bの湾曲する内側面に係止させたまま全車輪A、B
を僅かに持ち上げて移動する装置である。
型の装置で、複数(本実施例では4つ)の揺動自在のア
ームを備えており、これらのアームを車両の各前後輪
A、Bの湾曲する内側面に係止させたまま全車輪A、B
を僅かに持ち上げて移動する装置である。
潜入クレーン装置30は走行機能及び昇降機能を有するフ
レーム31と、フレーム31の両側で水平方向の揺動とフレ
ーム31の長手方向に沿った限定区間の揺動とを許容する
ように設置した一対の第一揺動アーム40、40と、第二ア
ーム50、50とを含んでいる。
レーム31と、フレーム31の両側で水平方向の揺動とフレ
ーム31の長手方向に沿った限定区間の揺動とを許容する
ように設置した一対の第一揺動アーム40、40と、第二ア
ーム50、50とを含んでいる。
<ニ>揺動アームの揺動機構と摺動機構 第2図は車両の前後輪A、Bに係止可能な第一及び第二
揺動アーム40、40、50、50の揺動機構及び摺動機構の一
例を示す概念図である。
揺動アーム40、40、50、50の揺動機構及び摺動機構の一
例を示す概念図である。
従って、第2図では揺動機構以外の要素については省略
してある。
してある。
図中41は、フレーム31の図面右側に配置した二枚の第1
摺動板のうちの一枚であり、51は第1摺動板の左側のフ
レーム31に配置した二枚の第2摺動板のうちの一枚であ
る。
摺動板のうちの一枚であり、51は第1摺動板の左側のフ
レーム31に配置した二枚の第2摺動板のうちの一枚であ
る。
42は第1摺動板41の右方向への移動を規制するストッパ
であり、43は第1摺動板41の左方向への移動を規制する
リミットスイッチ付きのストッパであり、両ストッパ4
2、43はフレーム31に固定してある。
であり、43は第1摺動板41の左方向への移動を規制する
リミットスイッチ付きのストッパであり、両ストッパ4
2、43はフレーム31に固定してある。
44はばねで、常時第1摺動板41を図面の右方向に付勢し
ている。
ている。
従って、第1摺動板41はこれらの両ストッパ42、43間の
短い区間を摺動することになる。
短い区間を摺動することになる。
45は第1揺動アーム40、40に揺動運動を付与する第1横
板である。
板である。
第1摺動板41にキングピン46で軸支した第一揺動アーム
40、40から延びる腕片47,47と、第1横板45の両端部が
ピンで連結されている。
40、40から延びる腕片47,47と、第1横板45の両端部が
ピンで連結されている。
60は第1摺動板41に回転自在に取り付けたねじ棒であ
り、その途中が第1横板45に螺合している。
り、その途中が第1横板45に螺合している。
従って、一対の第1揺動アーム40、40は、ねじ棒60の基
端に接続する第1スプライン部61と、第1スプライン部
61に接続するねじ棒62と、ねじ棒62に接続する第2スプ
ライン部63と、第2スプライン部63に接続する揺動用モ
ータM1からの回転力を伝達されてフレーム31の長手方向
に沿う位置からフレーム31の直交位置までのほぼ90゜の
範囲を揺動する。
端に接続する第1スプライン部61と、第1スプライン部
61に接続するねじ棒62と、ねじ棒62に接続する第2スプ
ライン部63と、第2スプライン部63に接続する揺動用モ
ータM1からの回転力を伝達されてフレーム31の長手方向
に沿う位置からフレーム31の直交位置までのほぼ90゜の
範囲を揺動する。
軸方向にスライドしながら回転を伝えるスプライン部6
1、63を採用したのは、両組の揺動アーム40、50の揺動
の影響を受けないで第1及び第2摺動板41、51を摺動さ
せるためである。
1、63を採用したのは、両組の揺動アーム40、50の揺動
の影響を受けないで第1及び第2摺動板41、51を摺動さ
せるためである。
第2揺動アーム50、50の揺動機構は、上記した第1揺動
アーム40、40の揺動機構と基本的に同じであるが、第2
横板52にねじ棒62が螺合していて、一台の揺動用モータ
M1によって両組の揺動アーム40、50の揺動を同時に制御
できる構成になっている。
アーム40、40の揺動機構と基本的に同じであるが、第2
横板52にねじ棒62が螺合していて、一台の揺動用モータ
M1によって両組の揺動アーム40、50の揺動を同時に制御
できる構成になっている。
53はリミットスイッチを組み込んだストッパで、第2摺
動板51に固定して取り付けてあり、両組の揺動アーム4
0、50の揺動がフレーム31の直交位置に達したことを検
知して、揺動用モータM1に回転停止信号を発信する。
動板51に固定して取り付けてあり、両組の揺動アーム4
0、50の揺動がフレーム31の直交位置に達したことを検
知して、揺動用モータM1に回転停止信号を発信する。
又、第2揺動アーム50、50の取り付けられた第2摺動板
51をフレーム31の長手方向に沿って揺動させるために、
次のような構成を有している。
51をフレーム31の長手方向に沿って揺動させるために、
次のような構成を有している。
即ち、フレーム31の左端に配設した摺動用モータM2の回
転軸にねじ棒64が延設されている。
転軸にねじ棒64が延設されている。
54は中空のガイド材であり、第2摺動板51の左端に固定
されている。
されている。
55はガイド材54内で摺動自在に収容された移動体であ
り、前記ねじ棒64が移動体55の中心部に螺合している。
り、前記ねじ棒64が移動体55の中心部に螺合している。
56はばねであり、移動体55を図面の右側へ付勢してい
る。
る。
ストッパ57はリミットスイッチを内蔵しており、ガイド
材54の開口側に取り付けてある。
材54の開口側に取り付けてある。
ストッパ57に内蔵したリミットスイッチは揺動用モータ
M2の運転を制御できるように電気的に繋がっており、従
って、移動体55がストッパ57から離れている間は摺動用
モータM2が回転して第2摺動板51を摺動用モータM2の接
近方向に引き寄せ、又移動体55がストッパ57に当接して
リミットスイッチが働くと摺動用モータM2の回転が停止
して第2摺動板51の摺動が停止する。
M2の運転を制御できるように電気的に繋がっており、従
って、移動体55がストッパ57から離れている間は摺動用
モータM2が回転して第2摺動板51を摺動用モータM2の接
近方向に引き寄せ、又移動体55がストッパ57に当接して
リミットスイッチが働くと摺動用モータM2の回転が停止
して第2摺動板51の摺動が停止する。
尚、両組の揺動アーム40、50の揺動機構は上記した他に
ギア方式や油圧シリンダ方式等の公知の機構を採用して
もよい。
ギア方式や油圧シリンダ方式等の公知の機構を採用して
もよい。
<ホ>フレームの昇降機構(第1、3図) 第3図に両組の揺動アーム40、50と一緒にフレーム31を
昇降できる機構の一例を示す。
昇降できる機構の一例を示す。
本例は複数組の胴長のスプロケット70と各スプロケット
70を昇降自在に螺合する複数組のボルト71を利用する。
70を昇降自在に螺合する複数組のボルト71を利用する。
即ち、フレーム31の両端部の上下には、夫々フレーム31
の直交方向に2枚1組で板体が配置してある。
の直交方向に2枚1組で板体が配置してある。
フレーム31の上方に位置する板体32は、溶接等によって
フレーム31に一体に固定してある。
フレーム31に一体に固定してある。
フレーム31の下方に位置する基板33は、両端部に走行輪
34を有すると共に、その上面に複数本のボルト71が植設
してある。
34を有すると共に、その上面に複数本のボルト71が植設
してある。
そして、各ボルト71には胴長のスプロケット70が夫々螺
合している。
合している。
本実施例では、フレーム31の片側に夫々スプロケット70
を2組ずつ合計4組を配置し、これらのスプロケット70
間に図示しないエンドレス形のチェーンやベルトを巻回
し、一部のスプロケット70にモータ等の回転駆動源を接
続すれば、一部のスプロケット70の正転又は逆転によっ
てすべてのスプロケット70群を一斉に昇降でき、これに
よりフレーム31と共に両組の揺動アーム40、50を上下動
させることができる。
を2組ずつ合計4組を配置し、これらのスプロケット70
間に図示しないエンドレス形のチェーンやベルトを巻回
し、一部のスプロケット70にモータ等の回転駆動源を接
続すれば、一部のスプロケット70の正転又は逆転によっ
てすべてのスプロケット70群を一斉に昇降でき、これに
よりフレーム31と共に両組の揺動アーム40、50を上下動
させることができる。
尚、72は各スプロケット70と板体の間に介在したベアリ
ングである。
ングである。
フレーム31の昇降機構は、上記した一例の他に例えば流
体圧により伸縮するシリンダを用いる方式等の公知の機
構を採用できる。
体圧により伸縮するシリンダを用いる方式等の公知の機
構を採用できる。
<ヘ>潜入クレーン装置の進退構造(第1図) 潜入クレーン装置30に走行機能を付与するには、例えば
走行輪34を自走式に構成するか、或は回動テーブル22の
下部に潜入クレーン装置30の進退方向に沿って移動する
ベルト材を配置し、このベルト材の一部に潜入クレーン
装置30の尾端を接続して走行力を付与する等の機構を採
用できる。
走行輪34を自走式に構成するか、或は回動テーブル22の
下部に潜入クレーン装置30の進退方向に沿って移動する
ベルト材を配置し、このベルト材の一部に潜入クレーン
装置30の尾端を接続して走行力を付与する等の機構を採
用できる。
<ト>自動制御 搬送体20の移動は、コンピュータを使って座標的に把握
できるから、各駐車室12のデータを予めコンピュータに
入力しておくと共に、各部材の運動の停止位置を検知す
るためのセンサを適所に配置しておけば、立体駐車場内
のすべての操作を自動制御することができる。
できるから、各駐車室12のデータを予めコンピュータに
入力しておくと共に、各部材の運動の停止位置を検知す
るためのセンサを適所に配置しておけば、立体駐車場内
のすべての操作を自動制御することができる。
<作用> 次に前記構造の立体駐車場の作動について説明する。
(I)入庫作動 <イ>入庫車両の扉前セット 車両を入庫する場合、運転者は車両を第4図に示す扉13
の外側に停止し、パーキングブレーキを引いて下車す
る。
の外側に停止し、パーキングブレーキを引いて下車す
る。
このとき搬送体20は、扉13の内側で待機している。
<ロ>入庫車両の浮上 扉13が開くと、第6図に示すように潜入クレーン装置30
が回動テーブル22上から車両の下部中央に向けて前進す
る。
が回動テーブル22上から車両の下部中央に向けて前進す
る。
潜入クレーン装置30が車両の下部中央に円滑に潜入する
際、両揺動アーム40、50は潜入の障害にならないように
閉じている。
際、両揺動アーム40、50は潜入の障害にならないように
閉じている。
第2揺動アーム50、50が前輪Aを通過したことを潜入ク
レーン装置30に装着した図示しないセンサが検知する
と、第7図に示すようにそれまで閉じていた両揺動アー
ム40、40、50、50が車両の両輪A、Bの内側間で90゜揺
動して開く。
レーン装置30に装着した図示しないセンサが検知する
と、第7図に示すようにそれまで閉じていた両揺動アー
ム40、40、50、50が車両の両輪A、Bの内側間で90゜揺
動して開く。
次に潜入クレーン装置30が低速で前進を続け、同時に第
2摺動板51が前輪Aへ向けて移動する。
2摺動板51が前輪Aへ向けて移動する。
潜入クレーン装置30の前進に伴い一対の第1揺動アーム
40、40が後輪Bの湾曲する内周面に当接すると、潜入ク
レーン装置30の前進が停止する。
40、40が後輪Bの湾曲する内周面に当接すると、潜入ク
レーン装置30の前進が停止する。
第2摺動板51の前輪Aへ向けての摺動に伴い、第2揺動
アーム50、50が前輪Aの内周面に当接すると第2摺動板
51の摺動が停止する。
アーム50、50が前輪Aの内周面に当接すると第2摺動板
51の摺動が停止する。
これらの両組の揺動アーム40、50の摺動が停止する機構
については、既に第2図を基に説明しているので、説明
を省略する。
については、既に第2図を基に説明しているので、説明
を省略する。
両組の揺動アーム40、50が前輪A及び後輪Bの内周面に
夫々係止する工程が終了すると、フレーム31が浮上し
て、フレーム31と一体の両組の揺動アーム40、50が全車
輪A、Bを僅かに持ち上げる。
夫々係止する工程が終了すると、フレーム31が浮上し
て、フレーム31と一体の両組の揺動アーム40、50が全車
輪A、Bを僅かに持ち上げる。
フレーム31の上昇量は、両組の揺動アーム40、50に係止
して把持された前輪A及び後輪Bが床面から離れる僅か
な高さとする。
して把持された前輪A及び後輪Bが床面から離れる僅か
な高さとする。
車両の重量は、各スプロケット70、ボルト71を介して走
行輪34によって支持される。
行輪34によって支持される。
<ハ>入庫車両の引込 次に第1図に見るように車両を浮上させたまま潜入クレ
ーン装置30を後退して回動テーブル22上に車両を引き込
む。
ーン装置30を後退して回動テーブル22上に車両を引き込
む。
<ニ>入庫車両の搬送 車両を搭載した搬送体20は、扉13位置から入庫予定の駐
車室12の前までの間を最短距離を通って移動する。
車室12の前までの間を最短距離を通って移動する。
搬送体20が入庫予定の駐車室12の前で停止するまでの間
に、回動テーブル22は入庫予定の駐車室12へ向けて90゜
回動して車両の向きを変える。
に、回動テーブル22は入庫予定の駐車室12へ向けて90゜
回動して車両の向きを変える。
両組の揺動アーム40、50が車両の全車輪A、Bの内周面
を確実に挟持しているから、車両の高速移動が可能であ
る。
を確実に挟持しているから、車両の高速移動が可能であ
る。
<ホ>入庫 搬送体20が目的の駐車室12の前で停止すると、車両を搭
載したまま潜入クレーン装置30が駐車室12へ前進する。
載したまま潜入クレーン装置30が駐車室12へ前進する。
搬送体20が車両を駐車室12内の定位置まで運搬すると潜
入クレーン装置30が停止する。
入クレーン装置30が停止する。
つづいて、全車輪A、Bを把持した状態でフレーム31が
降下する。
降下する。
するとフレーム31と一緒に車両がゆっくり降下し、それ
まで浮上していた前輪A及び後輪Bが駐車室12に着地す
る。
まで浮上していた前輪A及び後輪Bが駐車室12に着地す
る。
次に、前輪A及び後輪Bに係止していた各アーム40、50
を閉じてフレーム31内に収容した後、潜入クレーン装置
30を車両の下部中央から抜き取り、搬送体20へ引き戻
す。
を閉じてフレーム31内に収容した後、潜入クレーン装置
30を車両の下部中央から抜き取り、搬送体20へ引き戻
す。
車両はそのまま駐車室12に残置されて入庫作業が完了す
る。
る。
<ヘ>戻り工程 潜入クレーン装置30を搬送体20に引き戻したら、扉13の
前まで移動までの間に回動テーブル22を90゜逆転して潜
入クレーン装置30の向きを変える。
前まで移動までの間に回動テーブル22を90゜逆転して潜
入クレーン装置30の向きを変える。
搬送体20はつぎの入庫作業又は出庫作業のために、扉13
の前で待機する。
の前で待機する。
(II)出庫 出庫動作は、前述した入庫作業と比べて車両を持ち上げ
る位置と、着床する位置が異なるだけで、搬送体20の基
本動作は同じである。
る位置と、着床する位置が異なるだけで、搬送体20の基
本動作は同じである。
従って、出庫動作についての説明を省略する。
<その他の実施例> 前記実施例は、中央通路11の両側に駐車室12群を有する
場合について説明したが、駐車室12群を片側だけ設ける
構造や、両側に駐車室12群を有する中央通路11を複数組
設け、各中央通路11毎に搬送体20を設けた立体駐車場で
あってもよい。
場合について説明したが、駐車室12群を片側だけ設ける
構造や、両側に駐車室12群を有する中央通路11を複数組
設け、各中央通路11毎に搬送体20を設けた立体駐車場で
あってもよい。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得られ
る。
る。
<イ>一台の潜入クレーン装置だけで、すべての車両の
入庫及び出庫を行える。
入庫及び出庫を行える。
そのため、管理が面倒なパレットは一枚も使用しないで
済む。
済む。
<ロ>車両の各車輪の内周面に係止して把持する方式で
あるから、搬送体を高速で移動しても車両の転落事故の
心配がなく、安全でしかも高速運転が可能である。
あるから、搬送体を高速で移動しても車両の転落事故の
心配がなく、安全でしかも高速運転が可能である。
さらに換言すれば本発明は前後の車輪(右前輪と右後
輪,左前輪と左後輪)を1つのタイヤとしてみなして把
持する方式であることから、円滑でかつ短時間に全車輪
を把持できる利点がある。
輪,左前輪と左後輪)を1つのタイヤとしてみなして把
持する方式であることから、円滑でかつ短時間に全車輪
を把持できる利点がある。
<ハ>車輪が床から離れる程度の高さに持ち上げるだけ
であるから、駐車室の高さを低く設計できる。
であるから、駐車室の高さを低く設計できる。
<ニ>地上式又は地下式若しくは半地下式の立体駐車場
への適用が容易である。
への適用が容易である。
第1図:搬送体の平面図 第2図:揺動アームの揺動機構を説明するための潜入ク
レーン装置の平面図 第3図:第1図のIII−IIIの断面図 第4図:立体駐車場の一部を省略した平面図 第5図:立体駐車場の縦断面図 第6図:潜入クレーン装置が車両の下部中央に潜入する
ときの説明図 第7図:揺動アームが車輪に係止する時の説明図
レーン装置の平面図 第3図:第1図のIII−IIIの断面図 第4図:立体駐車場の一部を省略した平面図 第5図:立体駐車場の縦断面図 第6図:潜入クレーン装置が車両の下部中央に潜入する
ときの説明図 第7図:揺動アームが車輪に係止する時の説明図
Claims (1)
- 【請求項1】多数の駐車室を有し、これらの各駐車室に
面して搬送体移送用の通路を形成し、前記通路に面して
形成した出入口と各駐車室との間を移動可能な搬送体を
前記通路内に収容する立体駐車場において、 前記搬送体は通路内の出入口と各駐車室との間を移動す
る載置台と、 前記載置台上に移動自在に搭載され、車両の下部中央に
潜入可能な潜入クレーン装置とからなり、 前記潜入クレーン装置は床面を走行する機能と昇降する
機能を有するフレームと、 前記フレームにフレームの長手方向に沿って摺動自在に
設けられ、車両の各前後輪の内周面に係止可能な第一及
び第二揺動アームとを備え、 前記第一及び第二揺動アームはフレームの左右一対の単
位で以て水平方向に揺動するように構成したことを特徴
とする、 立体駐車場における搬送体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1002779A JPH07103715B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 立体駐車場における搬送体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1002779A JPH07103715B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 立体駐車場における搬送体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02186070A JPH02186070A (ja) | 1990-07-20 |
JPH07103715B2 true JPH07103715B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=11538828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1002779A Expired - Lifetime JPH07103715B2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 立体駐車場における搬送体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103715B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0553096A4 (en) * | 1990-08-16 | 1993-08-18 | Thiess Contractors Pty Ltd | Transfer apparatus, multilevel storage system and method of lifting loads |
JPH062449A (ja) * | 1992-06-19 | 1994-01-11 | Nkk Corp | パレットレス移載装置 |
JPH0620797U (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-18 | 新明和工業株式会社 | 機械式駐車装置におけるパレットの車輪止め装置 |
JP2974930B2 (ja) * | 1995-04-05 | 1999-11-10 | 富士変速機株式会社 | 格納システム |
EP1836366A4 (en) * | 2005-05-09 | 2011-03-09 | Mp System Co Ltd | DEVICE FOR TRANSPORTING A MOTOR VEHICLE IN A PARKING SYSTEM |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS499351U (ja) * | 1972-04-24 | 1974-01-26 |
-
1989
- 1989-01-11 JP JP1002779A patent/JPH07103715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02186070A (ja) | 1990-07-20 |
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