JP3456079B2 - 車の昇降搬送設備 - Google Patents

車の昇降搬送設備

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JP3456079B2 JP34206395A JP34206395A JP3456079B2 JP 3456079 B2 JP3456079 B2 JP 3456079B2 JP 34206395 A JP34206395 A JP 34206395A JP 34206395 A JP34206395 A JP 34206395A JP 3456079 B2 JP3456079 B2 JP 3456079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車の組立ラインや
保管ラインなどにおいて、車輪が装着された車を複数階
のフロアー間で直接昇降搬送する車の昇降搬送設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輪が装着された車を搬送する場
合、通常パレットに載せて搬送ラインを搬送するものが
多い。また直接搬送するものとしては、立体駐車場のよ
うにスラットコンベヤに車輪を載せて搬送するものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パレットを使
用するリフト装置の場合、昇降台にパレット案内用のガ
イドローラやパレットの移動装置などを搭載する必要が
あり、昇降台が複雑で大型化、大重量化する傾向があ
る。またスラットコンベヤを昇降台に搭載する場合で
も、昇降台の装備の複雑化、大重量化は避けられない。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して。昇降台をシンプル化、軽量化できる
車の昇降搬送設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、前輪および後輪が遊転する車
を、複数階のフロアにそれぞれ設けられた搬送ライン間
にわたって昇降搬送する車の昇降搬送設備であって、昇
降台を有するリフト装置と、各階のフロアに配置されて
前記昇降台と搬送ラインとの間で車を搬送可能な移載装
置とを備え、前記移載装置に、前記搬送ラインから昇降
台に設けられた移載ラインに沿って、前記フロアに形成
された固定走行溝と、この固定走行溝内に固定側案内手
段を介して走行自在で前部車輪を保持して車を前進させ
る車移動手段を有する搬送台車とを設け、前記昇降台
に、固定走行溝に接続可能で搬送台車の可動側案内手段
を有する可動走行溝と、この可動走行溝の両側に配置さ
れて左右の車輪をそれぞれ案内する車輪ガイド板と、左
右の車輪を位置決めする車輪ロック装置とを設けたもの
である。
【0006】上記構成によれば、昇降台には、可動走行
溝および走行レールと車輪ガイド板と車輪ロック装置だ
けでよく、昇降台を大幅にシンプル化および軽量化する
ことができ、設備コストを低減できるとともに、昇降台
の昇降用の動力も少なくできる。
【0007】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る車の昇降搬
送設備の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】この昇降搬送設備は、図1に示すように、
左右の前輪1R,1Lおよび後輪2R,2Lが遊転され
る車Mを1階フロア1Fの第1搬送ライン1から2階フ
ロア2Fの第1搬送ライン1と平行な折り返し方向の第
2搬送ライン2に車Mを移送するもので、ターンテーブ
ル装置4付のリフト装置3と、第1搬送ライン1の第1
搬送コンベヤ装置5の終端部からリフト装置3の昇降台
6に設けられたターンテーブル装置4に車Mを第1移載
ラインL1に沿って搬送する搬入側移載装置7と、車M
をターンテーブル装置4から第2搬送ライン1の第2搬
送コンベヤ装置8の始端部に第2移載ラインL2に沿っ
て搬送する搬出側移載装置9とで構成される。
【0009】前記搬入側移載装置7および搬出移載装置
9は1階フロア1Fおよび2階フロア2Fにそれぞれ設
置されるもので、同一構成であるため搬入側移載装置4
のみを説明し、搬出移載装置9の説明は省略する。
【0010】1階フロア1Fには移載ライン10に沿っ
て固定走行溝11が形成され、この固定走行溝11に固
定側案内手段である左右一対の固定側走行レール12が
配設されている。一方、昇降台6の旋回テーブル52に
も可動走行溝13が形成され、この可動走行溝13内に
固定側走行レール12と連続可能な可動側案内手段であ
る可動走行レール14が配設されている。前記固定側走
行レール11および可動走行溝13には、固定側走行レ
ール12および可動走行レール14を介して走行自在な
搬送台車21が配置されている。
【0011】この搬送台車21には、図10に示すよう
に、左右の前輪1R,1Lの両内側面に振れ防止ローラ
22R,22Lを押し付けて前輪1R,1Lを進行方向
に向ける振れ防止装置23と、搬送台車21に搭載され
前輪1R,1Lの前部に突出されて前輪1R,1L前方
への移動を規制する前部ホールドローラ24R,24
L、および前輪1R,1Lの後部に配置されて前輪1
R,1Lを前方に推進する後部ホールドローラ25R,
25Lを有する推進装置26とが設けられ、この振れ防
止装置23と推進装置とで車の移動手段が構成される。
【0012】前記搬送台車21は、図11,図12に示
すように、台車部21aと駆動部21bからなり、台車
部21aには走行レール12,14に案内される複数の
ガイドローラ27が設けられている。また駆動部21b
には、付勢装置により、反力受けローラ28を挟んで右
走行レール12,14の内面に押圧されて走行モータ3
0により回転駆動される走行駆動ローラ29が設けられ
ている。さらにこの搬送台車21には、1階フロア1F
に設置された電源装置から搬送台車11およびその付帯
装置への動力源を供給するケーブルベヤ(図示せず)が
接続されている。
【0013】振れ防止装置33は、図13に示すよう
に、たとえば出退シリンダ装置31により駆動されるラ
ック・ピニオンを有する出退機構32によりローラ支持
ブロック33R,33Lが同期して出退され、ローラ支
持ブロック33R,33Lに回転自在に設けられた振れ
防止ローラ32R,32Lが前輪1R,1Lの下部で内
側面にそれぞれ圧接される。これら振れ防止ローラ32
R,32Lは、ホイールとの接触を回避してタイヤに当
接させるとともに、前輪1R,1Lの下部内面の周速に
対応させるために、上部ほど小径となるテーパーローラ
が採用され、それぞれの振れ防止ローラ32R,32L
の回転軸心が略車輪軸方向に向くように設定されてい
る。
【0014】推進装置26は、図14,図15に示すよ
うに、回動シリンダ装置34A,34BによりL形リン
クを介して垂直ピン35R,35L,36R,36Lを
中心に前部ホールドローラ24R,24Lと後部ホール
ドローラ25R,25Lをそれぞれ90°回動して出退
自在な回動装置37A,37Bを備えている。また、後
部ホールドローラ25R,25Lは先端部から基端側に
縮径されたテーパ状に形成され、前輪1R,1Lに付加
される推進力を前方でかつ中心側に向けることにより、
車Mを安定して直進方向に前進させることができる。さ
らに後部ホールドローラ25R,25Lの基端部は、水
平ピン39A,39Bを介して上下方向に揺動自在に支
持され、搬送される床面1Fなどにある障害物に対して
上方へ逃げることができる。さらに、後部ホールドロー
ラ25R,25Lの先端部には、さらに大径の受けロー
ラ38R,38Lが回転自在に取り付けられており、こ
の受けローラ38R,38Lにより、後部ホールドロー
ラ25R,25Lが前輪1R,1Lに当接して加圧推進
する時にその反力で押し下げられるのを受けて床面1F
などに当接され、その反力を効果的に支持することがで
きる。
【0015】したがって、第1搬送ライン5の終端部
に、第1搬送コンベヤ装置5により車Mが搬入される
と、待機されていた搬送台車21が車Mと同期移動さ
れ、回動シリンダ装置34A,34Bが駆動され回動装
置37A,37Bを介して前部ホールドローラ24R,
24Lおよび後部ホールドローラ25R,25Lが前輪
1R,1Lの前後にそれぞれ突出される。そして出退シ
リンダ装置31が駆動され出退機構32を介して振れ防
止ローラ22R,22Lが突出され、前輪1R,1Lの
内面に圧接される。さらに前輪1R,1Lが第1搬送コ
ンベヤ装置5から送り出されると、搬送台車21の駆動
力が後部ホールドローラ25R,25Lから前輪1R,
1Lを介して車Mに伝達されて移載ラインL1に沿って
前方に移動される。
【0016】また、第1搬送コンベヤ装置5の終端部の
出口近傍のフロア1Fには、センタリング装置41が設
けられている。このセンタリング装置41は、図16,
図17に示すように、フロア1Fに形成されたピット4
1内に左右一対のシフトレール42にスライド42aを
介してフローティングテーブル43が左右のシフト方向
にスライド自在にそれぞれ配設されている。そしてシフ
トレール42間に配置されたガイド軸44に復帰用ばね
45が外嵌され、復帰用ばね45の両端には規制部材4
6R,46Lが装着されている。そして規制部材46
R,46Lがストッパ47R,47Lにより外方への移
動を規制されている。一方フローティングテーブル43
の下面には、規制部材46R,46Lに外側からのみ係
止される加圧部材48R,48Lが取り付けられてい
る。
【0017】第1搬送コンベヤ装置5における搬送時に
前輪1R,1Lがセンタリングされていない場合、振れ
防止ローラ22R,22Lが片当たり状態にある。フロ
ーティングテーブル44上に前輪1R,1Lが移動され
ると、振れ防止ローラ22R,22Lの押し付け力を受
けることにより、フローティングテーブル44が左右方
向にシフトされる。これにより前輪前輪1R,1Lがセ
ンタリングされた状態で車Mがフローティングテーブル
44から床面1F上に移動され、さらに前方に移動され
ることにより、車Mの全体がセンタリングされる。な
お、搬出側移載装置9には、車Mはセンタリングされた
状態で搬入されているため、センタリング装置は不要で
ある。
【0018】次にリフト装置3を図2〜図9を参照して
説明する。このリフト装置3は、図2〜図4に示すよう
に、昇降駆動装置51により昇降される昇降台6と、こ
の昇降台6に設けられたターンテーブル装置4とを具備
し、ターンテーブル装置4には、その旋回テーブル52
に可動走行溝13および可動走行レール14と、可動走
行溝13の両側に配置されて左右の前後輪1R,2Rお
よび1L,2Lをそれぞれ案内する車輪ガイド板53
と、左右の前輪1R,1Lを位置決めする車輪ロック装
置54とが設けられている。また可動走行レール14と
固定走行レール12とが一致するように旋回テーブル5
2を位置決めするテーブル位置決め装置55が設けられ
ている。
【0019】リフトフレーム56の四隅位置に立設され
た支柱の内面には、昇降台6の四隅に設けられたガイド
ローラ57を案内するガイド溝56aが形成され、前部
側の左右の支柱52aにはウェイトボックス58が設け
られている。昇降駆動装置51は、昇降台6の四隅に一
端が連結された前後一対の昇降チェーン61をそれぞれ
中間スプロケット62を介して巻張し、駆動スプロケッ
ト63aにより駆動する駆動ウインチ装置63が設けら
れ、それぞれの昇降チェーン61の他端は中間スプロケ
ット62を介してウェイトボックス58内のバランスウ
ェイト64に連結されている。65は昇降限を規制する
ストッパである。
【0020】ターンテーブル装置4は、図5に示すよう
に、旋回テーブル52の下部には、昇降台6の中央に突
設された支軸71に幾分揺動可能に嵌合される軸受部7
2が設けられ、この軸受72の上部外周に円形レール7
3が取り付けられている。また昇降台6には、周方向等
間隔ごとに円形レール73に当接する6個の支持ローラ
74がブラケットを介して回転自在に配置され、旋回テ
ーブル52が支持されている。軸受部72には旋回テー
ブル52を旋回駆動する旋回駆動装置75が配設されて
おり、この旋回駆動装置75は軸受部72に取り付けら
れた受動スプロケット76と減速機付き旋回モータ77
により回転駆動される駆動スプロケット78間に駆動チ
ェーン79が巻回され、駆動チェーン79は一対のテン
ションスプロケット80により緊張されている。図4に
おいて81は旋回テーブル52の回動限を規制するため
のショックアブソーバである。
【0021】旋回テーブル52に設けられた車輪ロック
装置54は、図6,図7に示すように、前輪1R,1L
の停止位置に対応して、左右の車輪ガイド板53の下部
にそれぞれ設けられている。旋回テーブル52のテーブ
ルフレーム82の前後位置には、一対のガイド部材83
がそれぞれ立設され、このガイド部材83に出退ローラ
84を介して前部ロック部材85Aおよび後部ロック部
材85Bが昇降自在に案内されている。そして、テーブ
ルフレーム82と前部ロック部材85Aおよび後部ロッ
ク部材85Bとの間にトグルリンク86A,86Bがそ
れぞれ連結され、出退シリンダ87のピストンロッドに
連結された駆動ロッド88A,88Bがトグルリンク8
6A,86Bのセンターピン86a,86bにそれぞれ
連結されている。したがって、出退シリンダ87により
駆動ロッド88A,88Bを介してトグルリンク86
A,86Bを折り曲げることにより、車輪ガイド板53
に形成されたロック用孔89A,89Bから前部ロック
部材85Aおよび後部ロック部材85Bを突出させ、前
輪1R,1Lの前後位置を規制することができる。
【0022】また可動走行レール14と固定走行レール
12とを一致させる旋回テーブル52の位置決め装置5
5は、図8,図9に示すように、フロア1F,2Fにそ
れぞれ設けられた位置決めロッド91と、旋回テーブル
52の対称位置にそれぞれ設けられた一対の位置決め孔
92とで構成される。すなわち前記位置決めロッド91
は正方形断面で前後左右に当接する4個の出退ガイドロ
ーラ93が前後2組配設されて出退自在に案内され、先
端部に先が均等に細くなるテーパ状の傾斜ガイド91a
が四面にそれぞれ形成されて位置決めシリンダ94によ
り出退可能に構成される。また位置決め孔92は、前後
左右に配置された4個の挿入ガイドローラ95により正
方形に形成され、旋回テーブル52を上下方向および左
右方向に位置決めして可動走行レール14と固定走行レ
ール12とを接続し、搬送台車21の乗り移りを可能に
できる。
【0023】次にこの昇降搬送設備の搬送動作を説明す
る。 1.第1搬送コンベヤ装置5により車Mが搬送されて終
端部に接近すると、固定走行溝11内で待機していた搬
入側移載装置7の搬送台車21が車Mと同期して移動さ
れ、車移動手段である振れ防止ローラ22R,22Lと
前部ホールドローラ24R,24Lおよび後部ホールド
ローラ25R,25Lが突出されて前輪1R,1Lが保
持される。
【0024】2.前輪1R,1Lが終端部に達すると、
搬送台車21の駆動力が後部ホールドローラ25R,2
5Lから前輪1R,1Lに伝達されて車Mが前進され、
前輪1R,1Lがフローティングテーブル44上で振れ
防止ローラ22R,22Lの押し付け力によりセンタリ
ングされ、さらに前方に移動されることにより、車全体
がセンタリングされる。そして第1移載ラインL1に沿
って移動され、搬送台車21が固定走行レール12から
可動走行レール14に乗り移り、車Mが旋回テーブル5
2の車輪ガイド板53上に移動する。そして所定位置で
搬送台車21が停止されて車Mが停止される。
【0025】3.振れ防止ローラ22R,22Lと前部
ホールドローラ24R,24Lおよび後部ホールドロー
ラ25R,25Lを搬送台車21側に後退されると同時
に、車輪ロック装置54の出退シリンダ87を駆動して
前部および後部ロック部材85A,85Bを突出させ前
輪1R,1Lが固定される。次いで搬送台車21を後退
させて旋回テーブル52から1階フロア1F側に後退さ
せ待機させる。
【0026】4.1階のテーブル位置決め装置55の位
置決めロッド91が位置決め孔92から後退されて解除
された後、リフト装置3の昇降駆動装置51が駆動され
て昇降台6が上昇される。同時に、旋回駆動装置75が
起動されて旋回テーブル52が支軸71を中心に180
度旋回される。
【0027】5.昇降台6が上昇されて旋回テーブル5
2が2階フロア2に対向して停止されると、2階のテー
ブル位置決め装置55の位置決めロッド91が突出され
て別の位置決め孔92に嵌合され、可動側走行レール1
4が第2移載ラインL2の固定側走行レール12に接続
される。
【0028】6.搬出側移載装置9の搬送台車21が2
階フロア2Fの固定側走行レール11から旋回テーブル
52の可動側走行レール14に乗り移り、前輪1R,1
Lに対応する位置に停止される。次いで、車輪ロック装
置54の前部および後部ロック部材85A,85Bが後
退されて前輪1R,1Lが開放されると同時に、振れ防
止ローラ22R,22Lと前部ホールドローラ24R,
24Lおよび後部ホールドローラ25R,25Lが突出
され前輪1R,1Lが保持される。
【0029】7.さらに搬送台車21が移動されて車M
が旋回テーブル52から2階フロア2Fに第2移載ライ
ンL2に沿って前進され、第2搬送コンベヤ装置8上ま
で搬送される。そして、振れ防止ローラ22R,22L
と前部ホールドローラ24R,24Lおよび後部ホール
ドローラ25R,25Lが搬送台車21側に後退されて
前輪1R,1Lが開放した後、搬送台車21が元の位置
に復帰される。
【0030】上記実施の形態によれば、パレットを使用
することなく2台の移載装置7,9により車Mを旋回テ
ーブル52に搬入搬出することができるので、旋回テー
ブル52には、搬送台車21の可動走行溝13、案内手
段である可動側走行レール14、車輪ガイド板53、車
輪ロック装置54を設けるだけでよく、大型で重量のあ
るパレットの案内装置やスラットコンベヤを装備する必
要がない。したがって、旋回テーブル52を簡素化、軽
量化することができ、設備コストを低減できるととも
に、旋回テーブル52の旋回駆動装置75および昇降台
6の昇降駆動装置51の動力も少なくて済む。
【0031】また、搬送台車21に設けた振れ防止ロー
ラ22R,22Lにより、前輪1R,1Lを直進方向に
向け、前部ホールドローラ24R,24Lにより前輪1
R,1Lの前方への転がり出しを防止するとともに、さ
らに後部ホールドローラ25R,25Lにより前輪1
R,1Lを押し出して車Mを推進させるので、遊転状態
の前輪1R,1Lおよび後輪2R,2Lを有する車M
を、車輪間の床に形成した走行溝11,13を移動自在
な搬送台車21により移載経路L1,L2に沿って直進
方向に安定して搬送し移載することができる。しかも移
載装置7,9をコンパクトに構成できる。
【0032】さらに昇降台6にターンテーブル装置4を
設けたので、搬送方向の異なる搬送ライン1,2を接続
することができ、しかも昇降台6の昇降動作中に旋回テ
ーブル52を旋回できるので、方向転換に要する時間を
節約することができる。
【0033】さらにまた、搬送ライン終端部の出口にセ
ンタリング装置41を設けたので、前輪1R,1Lをセ
ンタリングしそのまま前進させることで車Mの全体をセ
ンタリングすることができ、正確に移載することができ
る。
【0034】なお、上記実施の形態では、搬送台車21
の案内手段に走行レール12,14を使用したが、走行
溝11,13の複数の壁面を案内手段として使用するこ
ともできる。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたごとく、請求項1記載の発
明によれば、昇降台には、可動走行溝および走行レール
と車輪ガイド板と車輪ロック装置だけでよく、昇降台を
大幅にシンプル化および軽量化することができ、設備コ
ストを低減できるとともに、昇降台の駆動用動力も少な
くできる。
【0036】また請求項2記載の発明によれば、搬送台
車に設けた振れ防止ローラにより、前部車輪を直進方向
に向け、前部ホールドローラにより前部車輪の前方への
転がり出しを防止するとともに、後部ホールドローラに
より前部車輪を押し出して車を推進させるので、フロア
および昇降台に形成された走行溝を移動自在な搬送台車
により、遊転状態の車輪を有する車を移載経路に沿って
直進方向に安定して搬送し移載することができる。しか
も移載装置もコンパクトに構成できる。
【0037】さらに請求項3記載の発明によれば、昇降
台にターンテーブル装置を設けたので、搬送方向の異な
る搬送ラインを接続することができ、しかも昇降台の昇
降動作中に旋回テーブルを旋回できるので、方向転換に
要する時間を節約することができる。
【0038】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
可動側案内手段を走行レールにより構成したので、搬送
台車の走行方向を正確かつ容易に調整することができ、
搬送台車を安定して走行させることができる。
【0039】また請求項5記載の発明によれば、搬送ラ
イン終端部の出口にセンタリング装置を設けたので、振
れ防止ローラの押し付け力により前部車輪を容易にセン
タリングしそのまま前進させることで車の全体をセンタ
リングすることができ、昇降台に正確に移載することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車の昇降搬送設備の実施の形態を
示す全体概略説明図である。
【図2】同車の昇降搬送設備のリフト装置を示す正面図
である。
【図3】同リフト装置を示す側面図である。
【図4】同リフト装置を示す平面断面図である。
【図5】同リフト装置のターンテーブル装置駆動部を示
す側面図である。
【図6】同リフト装置の車輪ロック装置を示す側面図で
ある。
【図7】同リフト装置の車輪ロック装置を示す平面図で
ある。
【図8】同リフト装置のテーブル位置決め装置を示す側
面図である。
【図9】同リフト装置のテーブル位置決め装置を示す平
面図である。
【図10】同車の昇降搬送設備の移載装置を示す概略斜
視図である。
【図11】同移載装置を示す全体平面図である。
【図12】同移載装置を示す全体側面図である。
【図13】同移載装置の振れ防止装置を示す平面図であ
る。
【図14】同移載装置の推進装置を示す平面図である。
【図15】同移載装置の推進装置を示す側面図である。
【図16】同移載装置のセンタリング装置を示す一部切
欠き平面図である。
【図17】同移載装置のセンタリング装置を示す側面図
である。
【符号の説明】
M 車 L1,L2 移載ライン 1R,1L 前輪 2R,2L 後輪 1F 1階フロア 2F 2階フロア 1 第1搬送ライン 2 第2搬送ライン 3 リフト装置 4 ターンテーブル装置 5 第1搬送コンベヤ装置 6 昇降台 7 搬入側移載装置 8 第2搬送コンベヤ装置 9 搬出側移載装置 11 固定走行溝 12 固定側走行レール 13 可動走行溝 14 可動側走行レール 21 搬送台車 22R,22L 振れ防止ローラ 23 振れ防止装置 24R,24L 前部ホールドローラ 25R,25L 後部ホールドローラ 26 推進装置 41 センタリング装置 43 フローティングテーブル 51 昇降駆動装置 52 旋回テーブル 53 車輪ガイド板 54 車輪ロック装置 55 テーブル位置決め装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪および後輪が遊転する車を、複数階の
    フロアにそれぞれ設けられた搬送ライン間にわたって昇
    降搬送する車の昇降搬送設備であって、 昇降台を有するリフト装置と、各階のフロアに配置され
    て前記昇降台と搬送ラインとの間で車を搬送可能な移載
    装置とを備え、 前記移載装置に、前記搬送ラインから昇降台に設けられ
    た移載ラインに沿って、前記フロアに形成された固定走
    行溝と、この固定走行溝内に固定側案内手段を介して走
    行自在で前部車輪を保持して車を前進させる車移動手段
    を有する搬送台車を設け、 前記昇降台に、固定走行溝に接続可能で搬送台車の可動
    側案内手段を有する可動走行溝と、この可動走行溝の両
    側に配置されて左右の車輪をそれぞれ案内する車輪ガイ
    ド板と、左右の車輪を位置決めする車輪ロック装置とを
    設けたことを特徴とする車の昇降搬送設備。
  2. 【請求項2】前記搬送台車の車移動手段は、左右の前部
    車輪の両内側面に押し付けられ前部車輪の進行方向を規
    制する振れ防止ローラと、左右の前部車輪の前部に配置
    されて前部車輪の前方への移動を規制する前部ホールド
    ローラと、左右の前部車輪の後部に配置されて前部車輪
    を推進する後部ホールドローラと、移載ラインに沿って
    搬送台車を走行駆動する搬送駆動装置とで構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の車の昇降搬送設備。
  3. 【請求項3】前記昇降台の上面に垂直軸心回りに旋回自
    在なターンテーブル装置を配置し、このターンテーブル
    装置の旋回テーブルに、可動案内手段を有する可動走行
    溝と車輪ガイド板と車輪ロック装置を設け、この可動走
    行溝と前記固定走行溝とを一致させるテーブル位置決め
    装置を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    車の昇降搬送設備。
  4. 【請求項4】固定走行溝の固定側案内手段および可動走
    行溝の可動側案内手段を走行レールにより構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車の昇
    降搬送設備。
  5. 【請求項5】搬送ラインから昇降台に至る搬送ラインの
    出口近傍に、左右方向に移動自在なテーブルを有する前
    部車輪のセンタリング装置を設けたことを特徴とする請
    求項2乃至4のいずれかに記載の車の昇降搬送設備。
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